JP3656553B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転電機(モータ、または発電機、またはモータ兼発電機)におけるステータの製造方法としては、例えば特開平11−18378号公報に提案がなされている。この特開平11−18378号公報の方法によれば、図29に示すように、マグネットワイヤを巻回して形成した空芯コイル201を、直線状のステータコア202のティース部203に対して、図の矢印の方向に、ティース部203先端のエンド部203A側から装着することにより、コイル201をティース部203の外周に配設する。そして、直線状のステータコア202を環状に曲げることにより、ステータを形成する。このように、コイル201を、ステータコア202のティース部203に直接巻き付けて形成するのではなく、ステータコア202とは別個に形成しすることにより、コイル201の大量生産が可能となり、製造コストの削減を図り得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特開平11−18378号公報のように、コイル201をティース部203のエンド部203A側から装着するのでは、装着時にエンド部203Aが邪魔になるので、コイル201の径を、エンド部203Aの分、大きくしなければならない。このため、ティース部203と、その回りに装着されたコイル201の間には、隙間が生じてしまい、これは、コイル201のがたつきの原因となる。これでは、回転電機の作動時にコイル201が振動し、コイル201により発生する磁束の方向が変化するために、回転電機のトルクにばらつきが生じてしまう。
【0004】
このようなコイル201のがたつきを解消するため、コイル201とティース部203間の隙間をワニス等で埋めることが考えられるが、これでは組み付け工数の増大によって製造コストが増加してしまう。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ステータコアにコイルを装着してなるステータを備えた回転電機において、製造コストを増加させることなく、コイルのがたつきを解消しうるものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、軸方向に延びる複数のティース部を備えた円環状のステータコアに、コイルを装着してなるステータを備えた回転電機において、あらかじめ形成した前記コイルを、前記ティース部の間に形成されたスロットに、前記ステータコアの軸方向から挿入して、前記ステータを形成する。
【0007】
第2の発明では、前記コイルを前記スロットへの挿入方向にテーパ状とした。
【0008】
第3の発明では、前記コイルを前記ティース部側面に倣った形状とした。
【0009】
第4の発明では、前記コイルの端部と前記ステータコアの軸方向端部との間に挿入されて、前記コイルをステータコアに対して固定する固定部材を備えた。
【0010】
第5の発明では、前記コイルが装着される芯材を備えた。
【0011】
第6の発明では、前記コイルへの通電時に前記芯材の内部に磁束が発生しないように、前記芯材の少なくとも一部を非透磁材とした。
【0012】
第7の発明では、前記芯材に、冷媒が流通する冷却通路を形成した。
【0013】
第8の発明では、前記芯材の前記スロットの軸方向開口に向く端部に、前記コイルが巻回されていない部分を形成し、このコイルが巻回されていない部分に前記冷却通路の端部開口を形成した。
【0014】
第9の発明では、前記芯材を前記ステータコアの軸方向に前記スロットから突出させるとともに、この突出部分に前記冷却通路の端部開口を形成した。
【0015】
第10の発明では、前記芯材を前記ステータコアの軸方向に前記スロットから突出させるとともに、この突出部分に前記芯材の軸方向に延び出す突き当て部を形成し、この突き当て部を前記ステータコアの軸方向端面の当接させて、前記芯材の固定を行う。
【0016】
第11の発明では、前記芯材外周面に、前記コイルが嵌合する溝部を形成した。
【0017】
第12の発明では、前記芯材に、前記ティース部の端部間に係合する係合突起部を備えた。
【0018】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、あらかじめ形成したコイルを、ステータコアのスロット(ティース部の間の部分)の軸方向開口から挿入して、ステータを構成するので、スロットの形状に適合した形のコイルをステータに対して容易に装着することができ、これによりステータコアに対するコイルのがたつきを有効に防止できる。つまり、例えばコイルをティース部先端側の隙間から挿入する場合には、装着に対してティース部のエンド部が邪魔になるが、スロットの軸方向から挿入する場合には、このような障害物が無く、スロットの軸方向開口はスロットの形状で開口しているので、スロット内周面(ティース部側面)に沿った形のコイルを、装着することができる。したがって、装着作業が容易となるとともに、スロット内周面とコイルとの間の隙間を小さくすることができ、コイルのがたつきを防止できる。よって、製造コストを増加させることなく、ステータコアに対してコイルががたつかない性能のよい回転電機を得ることができる。
【0019】
第2の発明では、コイルを、スロットへの挿入方向にテーパ状としたので、幅の狭い端部から挿入するようにすれば、コイルの装着作業が容易化できる。
【0020】
第3の発明では、コイルを、ティース部側面に倣った(沿った)形状(例えば、断面台形状)としたので、ティース部に流れる磁束密度を均一にすることができる。
【0021】
第4の発明では、固定部材(例えばくさび状の部材)をコイルとステータコアの間に挟み込むようにしたので、コイルはステータコアに確実に固定される。つまり、コイルは、ティース部の回りに装着されるのではなく、ティース部の間に装着されるため、そのままではステータコアに固定されないが、固定部材を用いることによって、容易かつ確実に固定される。
【0022】
第5の発明では、コイルが装着される芯材を備えたので、芯材によってコイルの形状が保護されるとともに、コイルの発熱を芯材に逃がすことができる。
【0023】
第6の発明では、芯材の少なくとも一部を非透磁材で形成し(例えば、コイルの中心軸を横断する一断面部分を非透磁材で構成し)、芯材内部に磁束が発生しないようにしたので、ステータに不要な磁束が発生してしまうことはない。
【0024】
第7の発明では、芯材に、冷媒が流通する冷却通路を形成したので、コイルの発熱を芯材に効果的に吸収することができる。
【0025】
第8の発明では、芯材に形成された冷却通路の端部開口は、スロットの軸方向開口に配置されるので、例えばステータコアの軸方向両側に設けられるカバー部材に対して、冷却通路と接続する冷媒通路を合理的に形成できる。
【0026】
第9の発明では、冷却通路の開口を、芯材がスロットから軸方向にはみ出した部分に形成したので、冷却通路へ冷媒の管路を容易に接続できる。なお、コイルエンド部は、回転電機の作動に対して仕事をしないので、スロット外部にはみ出しても問題とならない。
【0027】
第10の発明では、芯材に突き当て部を設けたので、芯材およびコイルはステータコアに対して確実に固定される。また、この突き当て部に冷却通路の端部開口を設ければ、冷却通路への管路の接続を容易に行える。
【0028】
第11の発明では、芯材外周面にコイルが嵌合する溝部を設けたので、コイルと芯材の接触面積が増大し、コイルから芯材に効果的に熱を逃がすことができる。また、芯材に線材を巻回してコイルを形成するときには、線材が溝部に案内されるので、巻回が容易かつ確実をなる。
【0029】
第12の発明では、芯材に、ティース部先端(エンド部)の隙間に係合する係合突起部を備えたので、ステータの剛性が高められ、ステータのねじれを防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0031】
図1、図2には、本発明の第1の実施の形態における回転電機(モータ、または発電機、またはモータ兼発電機)のステータサブアッシーの一部を示す。図1はステータサブアッシーの一部の平面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0032】
図示されるように、ステータサブアッシー1は、ステータコア2のスロット3にコイル4を収容して構成されるもので、回転電機におけるステータとなる。
【0033】
ステータコア2は、例えば複数の電磁鋼板を積層して形成されるもので、円環状のバックコア部5と、このバックコア部5から内周半径方向に突出する複数のティース部6を備えている。これらのティース部6は、断面略T字型のもので、先端部(ステータコア2の内周側端部)に左右に張り出すエンド部6Aを備えている。そして、各ティース部6の間の溝が、スロット3となる。
【0034】
なお、ステータコア2は、完成時に円環状であればよく、分割コアを組み合わせて形成されたものでも、ストレートコアを環状に屈曲して形成されたものでもよい。
【0035】
ステータコア2の内周側の同軸上には、図示されない円柱状のロータが配設され、その外周面がステータコア2の内周面に対向する。このような構成により、ステータサブアッシー1のコイル4に、例えば3相交流電流が供給されると、ロータが軸回りで回転駆動されるようになっている(モータの場合)。
【0036】
図3には、コイル4を示す。図3(A)は側面図、図3(B)は平面図である。
【0037】
図示されるように、コイル4は、マグネットワイヤを略楕円形状に巻回したもので、ステータコア2とは別個に形成され、ワニスにより固められてブロック化されている。
【0038】
なお、コイル4の軸方向(図3(A)の左右方向)の端部4A、4Bは、スロット3の形状に合わせて端部4Aよりも端部4Bの横幅が狭くされ、コイル4は側面から見ると略台形状となっている。このようなコイル4の形状により、コイル4をステータコア2に装着した場合に、コイル4はスロット3の内周(ティース部6の側面)に沿って配置されることになるので、ティース部6に流れる磁束密度を均一にすることができる。
【0039】
このようにあらかじめ形成されブロック化されたコイル4を、図1、図2に示すように、その中心軸をステータコア2の半径方向を向けた状態で、ステータコア2の軸方向(図1の図面に垂直方向、また図2の左右方向)に開口するスロット3の端部開口からスロット3内に挿入することにより、ステータサブアッシー1が形成される。
【0040】
このように、コイル4をステータコアとは別にあらかじめ形成してブロック化することにより、コイル4を容易に大量生産することが可能となり、ステータサブアッシー1の製造コストを削減できる。
【0041】
そして、このコイル4の装着はステータコア2の軸方向からなされるので、装着作業も容易であるし、装着作業のためにコイル4の形状が制限されることもない。つまり、ステータコア2の内周側(スロット3の内周側開口)からコイル4を装着するならば、ティース部6のエンド部6Aが邪魔になるので、コイル4の大きさをその分小さくしなければならない。また、装着したコイル4とスロット3との間には隙間ができてしまい、コイル4のがたつきの原因となってしまう。これに対して、コイル4をスロット3の軸方向開口から装着するならば、エンド部6Aのような装着作業に邪魔になる部材が存在せず、軸方向開口はスロット3の形状で開口しているから、スロット3内面(ティース部6側面)との間に隙間ができないような形状(大きさ)のコイル4を、スロット3内に容易に挿着することができる。したがって、コイル装着作業が効率化されるとともに、コイル4の左右のがたつきを生じにくくでき、回転電機の性能が向上する。
【0042】
スロット3内に挿入されたコイル4は、一対のくさび状の固定部材7によってステータコア2に対して位置決めされる。固定部材7は、例えばベークライト、プラスチック等からなるもので、コイル4の長手方向(ステータコア2の軸方向)両端(コイルエンド部)の内周部4C、4Dと、ステータコア2の軸方向両端面2A、2Bとの間に挟み込まれる。
【0043】
このように固定部材7を用いることにより、本発明のようにコイル4がティース部6の回りに装着されるのではなく、ティース部6の間に装着される場合でも、コイル4がステータコア2の軸方向にがたついたり、外れたりしないようにできる。なお、コイルエンド部は、スロット3から外にはみ出すことになるが、回転電機の作動に対して仕事をする部分ではないので、問題はない。
【0044】
図4〜図6には、本発明の第2の実施の形態を示す。
【0045】
図4に示すように、本実施の形態では、ステータコイルとして、芯材10に装着したコイル4を用いる。図4(A)は芯材10に装着したコイル4の側面図、図4(B)は平面図である。この芯材10付きのコイル4を、上記第1の実施の形態と同様に、ステータコア2のスロット3に装着する。
【0046】
図5、図6には、芯材10を示す。図5(A)は側面図、図5(B)は平面図、図6は断面図である。
【0047】
図示されるように、芯材10は、コイル4が巻回される巻回部11と、この巻回部11の一端に設けられた鍔部12とからなる。
【0048】
巻回部11は、図5(B)から分かるように、軸に垂直な断面が略楕円形の巻芯である。また、巻回部11の側面(図5(A)が示す側面)は、略台形状となっている。これにより、巻回部11に巻回されたコイル4は、スロット3の形状に適合した形状(ティース部6側面に倣った形状)となる。
【0049】
鍔部12は、巻回部11を側面から見た台形の短辺側に設けられている。これにより、巻回部11に巻回されたコイル4が、芯材10から抜け出さないようになっている。
【0050】
芯材10は、非透磁材(例えばアルミニウム、オーステナイト系ステンレス等)から形成される。これにより、コイル4に通電したときに芯材10内に磁束が生じないようにできる。なお、本実施の形態では、芯材10全体を非透磁材から構成したが、本発明はこのような形態に限られない。すなわち、芯材10に非透磁材を用いるのは芯材10内に磁束が生じないようにするためであるから、例えば芯材10の軸を横切る一断面部分が非透磁材であればよく、この条件を満たすように芯材10の一部のみを非透磁材としてもよい。
【0051】
芯材10には、冷媒(例えば冷却オイル)を流通させるための冷却通路13が形成される。冷却通路13は、芯材10の巻回部11内部に長手方向に延びるもので、その両端の端部開口13A、13Bは、いずれも芯材10の鍔部12と反対側の端面11Aに開口する。端部開口13A、13Bのいずれか一方には冷媒の供給配管が、いずれか他方には排出配管が接続される。これにより、冷却通路13内に冷媒が流通し、コイル4への通電時に発生するジュール熱が吸収され、コイル4が効果的に冷却される。
【0052】
なお、冷却通路13の加工の際にできた芯材長手方向両端の開口部14A、14Bは、それぞれ栓15A、15Bで閉止されている。
【0053】
図7、図8には、本発明の第3の実施の形態を示す。
【0054】
本実施の形態では、図7に示すように、芯材20に突き当て部26を形成し、この突き当て部26をステータコア2に当接させることによって、コイル4および芯材20の位置決めをする。
【0055】
詳しく説明すると、図7に示すように、芯材20の巻回部21内部には冷媒通路23が形成され、この冷媒通路23両端の端部開口23A、23Bは、鍔部22と反対側の端面21Aに開口している。この端面21Aの端部開口23Aが形成される部分は、芯材20の軸方向(図7の上下方向)に突出しており、この突出部は突き当て部26となる。
【0056】
巻回部21にコイル4が巻回された芯材20は、端面21Aをスロット3底部側(バックコア部5側)に向けて、スロット3に挿入される。この場合、芯材20の長手方向(挿入方向)の長さは、スロット3の軸方向長さよりも長くなっており、ちょうど突き当て部26よりも端の部分が、スロット3から外部に突出した形となる。これにより、端面21Aから突出する突き当て部26が、ステータコア2の軸方向端面2Aに突き当てられ、芯材20およびコイル4の位置が固定される。なお、突き当て部26上部に開口する端部開口23Aには、冷媒管路17が接続される。
【0057】
このように本実施の形態では、芯材20に突き当て部26が設けられ、この突き当て部26を介して芯材20の位置決めがなされるので、スロット3にコイル4および芯材20を装着したときに、芯材20の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。また、この突き当て部26に冷却通路23の端部開口23Aを形成したので、冷媒管路17への接続も容易に行える。なお、コイル4の端部(コイルエンド部)は、スロット3の外部に出てしまうことになるが、この部分は回転電機の作動に対して仕事をしないので、問題はない。
【0058】
図9、図10には、本発明の第4の実施の形態を示す。図9は芯材30の側面図、図10は図9のB−B断面図である。
【0059】
図示されるように、本実施の形態では、芯材30の巻回部31の外周には、コイル4が嵌合する溝32が形成されている。この溝32の存在により、コイル4と巻回部11との密着性が高められ、巻回部11とコイル4との接触面積が増加するので、コイル4と芯材10間の熱抵抗が小さくなる。したがって、コイル4の発熱が芯材10側に効果的に逃がされるので、コイル4の温度上昇を抑制できる。また、巻回時には、溝32に沿ってコイル4が巻回されるので、巻線作業が容易となる。
【0060】
図11には、本発明の第5の実施の形態を示す。
【0061】
図示されるように、本実施の形態では、芯材40を長手方向(スロット3への挿入方向)にテーパ状とする。つまり、芯材40は、長手方向の一方端部41側の幅L1が、他方端部42側の幅L2よりも小さくなるように、テーパ状とされる。したがって、芯材40にコイル4を巻回した場合には、コイル4の一方端部4Cの幅は、幅L1と幅L2の差の分だけ、他方端部の幅より狭くなる。このような構成により、この芯材40にコイル4を巻回してスロット3に装着するときに、幅L1の小さな端部41側(コイル4の端部4C側)から、コイル4および芯材40をスロット3内に挿入するようにすれば、装着作業が容易となる。
【0062】
図12〜図25には、本発明の第6の実施の形態を示す。
【0063】
本実施の形態は、ステータの内側と外側の両方にロータを有する回転電機に、本発明を適用したものである。
【0064】
図12は回転電機の断面図、図13は図12のD−E断面図である。
【0065】
図示されるように、本実施の形態の回転電機はステータの内外にロータを有するもので、ステータサブアッシー50の内周側には内側ロータ80が、外周側には外側ロータ90が、それぞれステータサブアッシー50と同軸上に配設されている。内側ロータ80は、軸回りで回転自在の円筒形の部材であり、その外周付近に沿って配置された4極の磁石81が、ステータサブアッシー50の内周面に対向している。また、外側ロータ90は、軸回りで回転自在の環状の部材であり、その内周付近に沿って配設された8極の磁石91が、ステータサブアッシー50の外周側に対向している。
【0066】
ステータサブアッシー50は、ステータコア51と、このスロット52に装着されたコイル60からなる。ステータコア51は、環状のバックコア部53と、このバックコア部53から外周側に延び出す複数(12本)のT字型ティース部54からなり、ボルト55によりモータケース100に固定されている。これらのティース部54の間がスロット52となる。なお、図12には、スロット52内にコイル60が挿着されていない状態のステータコア51を示している。
【0067】
図14〜図16には、芯材70およびこれに巻回されたコイル60を示す。図14は平面図、図15は断面図、図16は側面図である。
【0068】
コイル60は、ステータコア51とは別にブロック化されたもので、芯材70に線材を巻回して形成される。このコイル60および芯材70を、ステータコア51のスロット52に、ステータコア51の軸方向(図12の紙面に垂直な方向、図13の左右方向)から挿着することにより、ステータサブアッシー50を形成する(図17参照)。このように、コイル60のスロット52への挿着は、ステータコア51の軸方向からなされる。この場合、スロット52の軸方向開口は、ティース部52のエンド部54Aのような挿入作業に対する障害となる物が存在せず、ちょうどスロット52の形状で開口しているから、スロット52内面(ティース部54側面)との間に隙間ができないような形状(大きさ)のコイル60を、スロット52に容易に挿着することができる。
【0069】
芯材70は、長手方向(スロット52への挿入方向)の一端71から他端72に向けて幅が狭められたテーパ形状となっている。このため、芯材70に巻回されたコイル60も、コイルエンド61側よりもコイルエンド62側の幅が狭いテーパ形状となる。したがって、コイル60および芯材70をスロット52に装着する場合、幅の狭いコイルエンド62側から行うことにより、挿着作業を容易化できる。
【0070】
芯材70の上端部(ティース部54の先端側を向く端部)には、芯材70の長手方向に伸びる凸型の係合突起部73が形成されている。芯材70がステータコア51のスロット52に装着されたときには、この係合突起部73がティース部54のエンド部54A間の隙間に係合する(図17参照)。これにより、ステータサブアッシー50の剛性を高め、ステータサブアッシー50のねじれを防止することができる。つまり、ステータサブアッシー50は、ボルト55によりモータケース100に固定されるが、片持ち構造であるため、モータのトルクが作用するとねじれ方向に変形しやすい。これに対して、ティース部54のエンド部54A間に芯材70の係合突起部73を係合させることにより、ティース部54同士の位置を規制するので、ステータサブアッシー50はねじれ方向の剛性が高まり、ねじれ(ステータコア51の倒れ)を有効に防止できる。
【0071】
芯材70内部には、冷却通路74が形成されている。この冷却通路74に冷媒が流通することにより、コイル60を効果的に冷却することができる。
【0072】
なお、冷却通路74の加工の際にできた開口部77A〜77Fは、それぞれ栓78A〜78Fで閉止されている。
【0073】
図13に示すように、ステータサブアッシー50の軸方向両側には、それぞれ各種カバー部材が取り付けられる。具体的に、リア側側面(図13の右側側面)には、リアブラケット101、リアガスケット102、モータケース100、ウォータージャケット103が取り付けられる。フロント側側面(図13の左側側面)には、フロントガスケット111、フロントブラケット112が取り付けられる。
【0074】
これらのカバー部材には、冷却通路74に連通して、冷媒の導入または排出をするための冷媒通路が形成されている。まず、図17から図21にしたがって、ステータサブアッシー50のリア側側面における冷媒通路の構成について説明する。
【0075】
図17に示すように、ステータサブアッシー50のリア側側面においては、環状に配置されたティース部54間に、スロット52の軸方向開口が開口している。この軸方向開口には、コイル60および芯材70がロータ軸方向から挿入され、芯材70の係合突起部73がティース部54先端のエンド部54A間の隙間に係合することにより固定されている。
【0076】
スロット52の軸方向開口に位置する芯材70の端部には、冷却通路74の端部開口75A、75Bが開口している。なお、端部開口75A、端部開口75Bは、それぞれ異なる系統(A系統、B系統)の冷却通路74に連通する開口で、端部開口75Aには冷媒が導入され、端部開口75Bからは冷媒が排出されるようになっている。
【0077】
図18には、図17に示すステータサブアッシー50のリア側側面に、リアブラケット101を装着した状態を示す。図示されるように、リアブラケット101には、冷媒通路121A、121Bが形成されており、芯材70の端部開口75Aは冷媒通路121Aに、端部開口75Bは冷媒通路121Bに、それぞれ接続する。
【0078】
図19には、リアブラケット101の上に、リアガスケット102を装着した状態を示す。図示されるように、リアガスケット102には、冷媒通路122A、122Bが形成されている。冷媒通路122Aは、リアブラケット101の冷媒通路121Aに、また冷媒通路122Bは、リアブラケット101の冷媒通路121Bに、それぞれ接続する。
【0079】
図20には、リアガスケット102の上に、モータケース100を装着した状態を示す。なお、本図では、図示の都合上、モータケース100の一部のみを図示している。
【0080】
図示されるように、モータケース100には、環状(略十字型)の冷媒通路123Aと、この冷媒通路123Aを取り囲むように形成された環状(略円形)の冷媒通路123Bとが形成されている。冷媒通路123Aは、リアガスケット102の冷媒通路122Aに、また冷媒通路123Bは、リアガスケット102の冷媒通路122Bに、それぞれ接続する。
【0081】
図21には、ウォータージャケット103を示す。図示されるように、ウォータージャケット103には、冷媒入力口124Aと、冷媒出力口124Bが形成されている。冷媒入力口124Aは、モータケース100の冷媒通路123Aに、また冷媒出力口124Bは、モータケース100の冷媒通路123Bに、それぞれ接続する。
【0082】
図22には、以上のようなステータサブアッシー50のリア側側面に装着される各種カバー部材(ウォータージャケット103以外)を透視した形で、このリア側側面における冷媒通路の全体構成を示す。
【0083】
モータ外部の冷媒路からの冷媒は、ウォータージャケット103の冷媒入力口124Aに導入され、リアガスケット102の冷媒通路123A→リアブラケット101の冷媒通路122A→芯材70の端部開口75Aと導かれ、芯材70の冷却通路74に導入され、後述するフロント側側面の冷媒通路(A系統)から排出される。一方、後述するフロント側側面の冷媒通路(B系統)から導入された冷媒は、芯材70の冷却通路74から排出された冷媒は、芯材70の端部開口75B→リアブラケット101の冷媒通路122B→リアガスケット102の冷媒通路123Bと導かれ、ウォータージャケット103の冷媒出力口124Bからモータ外部の冷媒路に排出される。
【0084】
つぎに、図23〜図25に基づいて、ステータサブアッシー50のフロント側側面の冷媒通路構成について説明する。
【0085】
図23、図24には、それぞれフロントガスケット111、フロントブラケット112を示す。また、図25は、ステータサブアッシー50のフロント側側面の冷媒流路の全体構成を、フロントガスケット111、フロントブラケット11を透視した形で示す図である。
【0086】
図示されるように、ステータサブアッシー50のフロント側側面には、芯材70の冷却通路74の端部開口76A、76Bが開口する。この端部開口76A、76Bには、それぞれフロントガスケット111の冷媒通路131A、131Bに接続する。これらの冷媒通路131A、131Bは、それぞれフロントブラケット112の冷媒通路132A、132Bに接続する。
【0087】
これにより、リア側側面の冷媒通路(A系統)から芯材70の冷却通路74に導入された冷媒は、端部開口76A→フロントガスケット111の冷媒通路131A→フロントブラケット112の冷媒通路132Aと導かれ、モータ外部に排出される。一方、外部からの冷媒は、フロントブラケット111の冷媒通路132B→フロントガスケット111の冷媒通路131B→端部開口76Bの経路で、芯材70の冷却通路74に導入され、リア側側面の冷媒通路(B系統)から排出される。
【0088】
最後に、図26〜図28に基づいて、本発明の回転電機が、ステータコアのティース部にコイルを巻回して構成される回転電機(集中巻きの回転電機)と同様に作動することを説明する。つまり、本発明では、コイルはティース部に巻回されるわけではなく、ティース部間のスロットに挿入されることになるので、このような構成でも、集中巻きの回転電機と同様に、不都合なく作動することを以下に説明する。
【0089】
図26には集中巻きの回転電機を、図27には本発明の回転電機を、それぞれ模式図で示す。なお、これらの図でU、V、Wは、それぞれ3相交流におけるU相、V相、W相の電流を表すものである。また、U、V、Wに付けた下線は、電流の方向が逆であることを示している。
【0090】
図26の集中巻きの場合、U相コイルが巻回されたティース部には、非飽和領域において電流2Uに比例した磁束が流れる。一方、図27の本発明の場合には、対応するティース部に、U相とW相の電流が作用するので、電流U−Wに比例した磁束が流れる。同様に、図26の集中巻きの回転電機においては、V相、W相のコイルがそれぞれ巻回されたティース部に、電流2V、2Wに比例した磁束が流れる一方、図27の本発明の回転電機においては、対応するティース部に、電流V−U、W−Vに比例した磁束が流れる。
【0091】
図28は、図26、図27の回転電機のそれぞれを反時計方向に励磁した場合における、電気角(横軸)と等価磁束(縦軸)の関係を示す特性図である。この図において、図26の集中巻きの回転電機における等価磁束2U、2V、2Wは実線で示し(図にはU、V、Wで示す)、図27の本発明の回転電機における等価磁束U−W、V−U、W−Vは破線で示している。
【0092】
図示されるように、等価磁束を表すU、V、WとU−W、V−U、W−Vは、電気角は逆向きである(したがって回転電機の回転方向は逆となる)点ではことなるが、隣り合うティース部間で120度(2/3π)の位相ずれをもっている点では全く同様のものである。したがって、図27の本発明のモータも、図26の集中巻きモータと全く同様に駆動できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回転電機のステータサブアッシーの一部平面図である。
【図2】同じく図1のA−A断面図である。
【図3】同じくコイル4を示す図で、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す芯材に装着したコイルの図で、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図5】同じく芯材を示す図で、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図6】同じく図5(B)のB−B断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す芯材の断面図である。
【図8】同じくステータサブアッシーの一部平面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す芯材の側面図である。
【図10】同じく図9のB−B断面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す芯材およびコイルの平面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態を示す回転電機の断面図である。
【図13】同じく図12のD−E断面図である。
【図14】同じくコイルおよび芯材を示す平面図である。
【図15】同じくコイルおよび芯材を示す断面図である。
【図16】同じくコイルおよび芯材を示す側面図である。
【図17】同じくステータサブアッシーのリア側側面を示す側面図である。
【図18】同じくステータサブアッシーのリア側側面上にリアブラケットを装着した状態を示す側面図である。
【図19】同じくリアブラケット上にリアガスケットを装着した状態を示す側面図である。
【図20】同じくリアガスケット上にモータケースを装着した状態を示す側面図である。
【図21】同じくモータケース上にウォータージャケットを装着した状態を示す側面図である。
【図22】同じくステータサブアッシーのリア側側面における冷媒通路の全体構成を示す図である。
【図23】同じくフロントガスケットを示す側面図である。
【図24】同じくフロントブラケットを示す側面図である。
【図25】同じくステータサブアッシーのフロント側側面における冷媒通路の全体構成を示す図である。
【図26】集中巻きの回転電機を示す模式図である。
【図27】本発明の回転電機を示す模式図である。
【図28】集中巻きの回転電機と本発明の回転電機について等価磁束の特性を示す特性図である。
【図29】従来の回転電機製造方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ステータサブアッシー
2 ステータコア
3 スロット
4 コイル
6 ティース部
6A エンド部
7 固定部材
10、20、30、40 芯材
13、23 冷却通路
26 突き当て部
32 溝部
50 ステータサブアッシー
51 ステータコア
52 スロット
54 ティース部
54A エンド部
60 コイル
70 芯材
73 係合突起部
74 冷却通路
75A、75B 端部開口
76A、76B 端部開口

Claims (12)

  1. 軸方向に延びる複数のティース部を備えた円環状のステータコアに、コイルを装着してなるステータを備えた回転電機において、
    あらかじめ形成した前記コイルを、前記ティース部の間に形成されたスロットに、前記ステータコアの軸方向から挿入して、前記ステータを形成することを特徴とする回転電機。
  2. 前記コイルを前記スロットへの挿入方向にテーパ状としたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記コイルを前記ティース部側面に倣った形状としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記コイルの端部と前記ステータコアの軸方向端部との間に挿入されて、前記コイルをステータコアに対して固定する固定部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の回転電機。
  5. 前記コイルが装着される芯材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の回転電機。
  6. 前記コイルへの通電時に前記芯材の内部に磁束が発生しないように、前記芯材の少なくとも一部を非透磁材としたことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記芯材に、冷媒が流通する冷却通路を形成したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記芯材の前記スロットの軸方向開口に向く端部に、前記コイルが巻回されていない部分を形成し、このコイルが巻回されていない部分に前記冷却通路の端部開口を形成したことを特徴とする請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記芯材を前記ステータコアの軸方向に前記スロットから突出させるとともに、この突出部分に前記冷却通路の端部開口を形成したことを特徴とする請求項7に記載の回転電機。
  10. 前記芯材を前記ステータコアの軸方向に前記スロットから突出させるとともに、この突出部分に前記芯材の軸方向に延び出す突き当て部を形成し、この突き当て部を前記ステータコアの軸方向端面の当接させて、前記芯材の固定を行うことを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか一つに記載の回転電機。
  11. 前記芯材外周面に、前記コイルが嵌合する溝部を形成したことを特徴とする請求項5から請求項10のいずれか一つに記載の回転電機。
  12. 前記芯材に、前記ティース部の端部間に係合する係合突起部を備えたことを特徴とする請求項5から請求項11のいずれか一つに記載の回転電機。
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