JP3655475B2 - Icカード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はICカードに関し、特に、CPUとメモリを有するICカードと、このICカードに対して情報を送受する外部装置と、の間で情報を送受する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャッシュカードやクレジットカードとして利用されてきた磁気カードに代わって、光カードやICカードが普及し始めている。特に、CPUを内蔵したICカードは、高度なセキュリティを確保することができるため、高額な商取引にも利用することができる利点を有する。
【0003】
現在、一般に利用されているCPUを有するICカードには、メモリとして、ROM,EEPROM,RAMが内蔵されている。通常、ROMには、CPUに実行させるべき基本的なプログラムが格納され、EEPROMには、ユーザデータや種々のアプリケーションプログラムが格納され、RAMはCPUの作業領域として利用される。ICカードにデータやプログラムを書き込んだり、これらを読み出したりする際には、いわゆるリーダライタ装置と呼ばれる外部装置が用いられる。この外部装置とICカードとの間では、物理的な伝送線を介してまたは非接触な伝送路を介して、相互にデータやプログラムの伝送が行われる。外部装置とICカードとの間で情報交換を行う際のプロトコルとしては、世界的な標準規格が定められており、通常は、この標準規格に基づいたプロトコルでデータやプログラムの送受が行われている。
【0004】
ICカードは、その構造上、非常に小さな容積の中に様々な部品を組み込む必要があり、一般のコンピュータに比べて、メモリ容量が少ないという欠点がある。このような欠点を補うために、たとえば、特許第2718129号公報には、ICカード内部にデータ圧縮を行うプログラムを組み込んでおき、外部装置から伝送されたデータをICカード内部で圧縮して保存する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、外部装置とICカードとの間で情報交換を行う際のプロトコルは、世界的な標準規格が定められており、たとえば、標準的な伝送レートは9600bpsに固定されている。したがって、外部装置からICカードへプログラムやデータを伝送するための処理時間や、逆に、ICカードから外部装置にプログラムやデータを伝送するための時間を、伝送レートを高めることによって短縮することはできない。このような伝送速度の制限は、特に、大量のICカードを一度に発行する処理を行うような場合に、全体的な処理時間を長引かせてしまう要因となる。
【0006】
そこで本発明は、ICカードに対して、より効率的な情報伝送を行うことができる情報の送受方法を提供することを目的とし、また、そのような送受方法を利用して効率的な情報処理を行うことが可能なICカードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、CPUとメモリとを有し、外部装置との間で情報を送受する機能をもったICカードにおいて、
外部装置から圧縮された情報が送信されてきたときに、この圧縮情報の容量が予め設定された所定値以上であれば、当該圧縮情報の属性を第1の属性と認識し、所定値未満であれば、当該圧縮情報の属性を第2の属性と認識する属性認識機能と、
第1の属性と認識された圧縮情報については、圧縮された状態のまま不揮発性メモリに保存し、第2の属性と認識された圧縮情報については、これを展開する処理を行い、展開された状態で不揮発性メモリに保存する保存機能と、
をもたせるようにしたものである。
【0008】
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を利用する必要が生じたときに、必要な情報が展開された状態で保存されていた場合には、これをそのまま利用し、必要な情報が圧縮された状態で保存されていた場合には、これを展開して利用する機能をもたせるようにしたものである。
【0009】
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係るICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を展開して利用する際に、必要な部分ごとに揮発性メモリに展開しながら利用を行うようにしたものである。
【0010】
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第2の態様に係るICカードにおいて、
利用前に展開された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも展開された状態で不揮発性メモリに保存し、利用前に圧縮された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも圧縮された状態で不揮発性メモリに保存するようにしたものである。
【0011】
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第2の態様に係るICカードにおいて、
利用前に展開された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも展開された状態で不揮発性メモリに保存し、利用前に圧縮された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後には、展開された状態で不揮発性メモリに保存するようにしたものである。
【0012】
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係るICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を外部装置に送信する必要が生じたときに、必要な情報が圧縮された状態で保存されていた場合には、これをそのまま送信し、必要な情報が展開された状態で保存されていた場合には、これを圧縮して送信するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、一般的なICカード10と、外部装置(リーダライタ装置)20との間で、情報の伝送を行っている状態を示すブロック図である。この例では、ICカード10は、種々の演算処理機能をもったCPU11と、外部装置20に対する情報の送受を行うI/O制御部12と、ROM13,EEPROM14,RAM15なるメモリとを備えている。ROM13は書き換え不能な不揮発性メモリであり、CPU11は、このROM13内に格納されている基本プログラムに基づいて所定の処理を実行する。EEPROM14は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、ユーザデータや種々のアプリケーションプログラムが格納される。CPU11は、このEEPROM14内のアプリケーションプログラムを実行することもできる。RAM15は、CPU11が種々の処理を実行する際の作業領域として利用される書き換え可能な揮発性メモリである。
【0017】
ICカード10と外部装置20とは、物理的な信号線による接続、赤外線による接続、電磁気を利用した非接触型接続、などの方法によって互いに接続され、情報の送受が行われる。外部装置20からICカード10に送信された情報は、I/O制御部12を介してCPU11に与えられ、必要に応じて所定のメモリへ格納される。逆に、ICカード10から外部装置20へと送信すべき情報は、所定のメモリからCPU11へと読み出され、I/O制御部12を介して外部装置20へと送信される。
【0018】
本発明に係るICカードを用いた情報の送受方法の特徴は、外部装置20からICカード10へ、または、ICカード10から外部装置20へ、データまたはプログラムからなる情報を送信する際に、送信対象となる情報を圧縮してから送信を行う点にある。前述したように、一般的なICカードでは、ICカード10と外部装置20との間の情報伝送プロトコルが、世界的な標準規格で定められており、伝送レートは9600bpsに固定されている。したがって、伝送レートを高めることにより、伝送時間を短縮することはできない。本発明に係るICカードを用いれば、データまたはプログラムは、圧縮された形式で伝送されるため、伝送レートが固定されていたとしても、伝送効率を高めることができ、結果的に、伝送時間を短縮することが可能になる。これは、特に、大量のICカードを一度に発行する処理を行うような場合に効果的である。たとえば、数万枚ものカードを発行する場合、カード発行時にICカード内に書き込むべき情報を圧縮することにより、1枚につきわずかでも伝送時間を短縮することができれば、全カード発行に要する時間はかなり短縮されることになる。
【0019】
図2は、圧縮した状態で、ICカード10へ情報を送信する手順を示す流れ図である。ここで、ステップS11〜S13は、外部装置20側で行われる処理であり、ステップS14〜S17は、ICカード10側で行われる処理である。まず、外部装置20側では、ステップS11において、送信対象となるデータまたはプログラムの圧縮処理が行われる。続いて、ステップS12において、この送信対象に対して、所定の属性データが付加される。この属性データは、伝送後に圧縮情報を圧縮された状態のまま保存するか、もとどおり展開してから保存するか、を指定するためのデータである。ここでは、圧縮された状態で保存することを示す場合を第1の属性、展開した状態で保存することを示す場合を第2の属性と呼ぶことにする。もちろん、属性データは、この2つの属性のいずれであるかを示すことができれば、どのような形式のデータであってもかまわない。こうして、所定の属性データが付加されたら、ステップS13において、この属性データとともに圧縮された情報をICカード10に対して送信する処理を行う。
【0020】
一方、ICカード10側では、外部装置20から送信されてきた情報が、I/O制御部12を介してCPU11に取り込まれ、RAM15内に一時的に格納される。続いて、ステップS14において、属性の認識が行われ、ステップS15において展開するか否かが判断される。送信されてきた情報の属性が、第1の属性であった場合は、圧縮された状態での保存が指示されているので、展開を行うことなしにステップS17へと進み、圧縮された状態のままEEPROM14への保存が行われる。一方、送信されてきた情報の属性が、第2の属性であった場合は、展開した状態での保存が指示されているので、ステップS16へと進み、ここで展開処理が行われた後、ステップS17において展開された状態でEEPROM14への保存が行われる。なお、展開処理を行うためのプログラムは、たとえば、ROM13やEEPROM14内に予め用意しておけばよい。もちろん、特別な展開プログラムを必要としない自己展開型の圧縮処理を施した場合には、このような展開処理のためのプログラムは不要である。
【0021】
本発明の主眼は、伝送時に圧縮を行うことにより、伝送対象となる情報量を低減させ、より効率的な情報伝送を行うことにあるが、ICカード10側へ伝送された情報は、受信と同時にもとどおりに展開してから保存した方がよい場合もあれば、圧縮された状態のまま保存した方がよい場合もある。たとえば、使用頻度の高いデータやプログラムであれば、受信と同時に展開してから保存しておいた方が効率的であるが、使用頻度の低いデータやプログラムであれば、とりあえず圧縮された状態のまま保存しておき、必要なときに展開して利用するようにした方が、メモリ容量を節約する上で好ましい。あるいは、全体的に容量が小さなデータやプログラムであれば、メモリ容量を大きく消費することがないので、受信と同時に展開してから保存するようにしてかまわないが、全体的に容量が大きなデータやプログラムであれば、メモリ容量を大きく消費するため、受信時には、圧縮された状態のまま保存しておき、必要なときに展開して利用するようにした方が好ましい。
【0022】
このように、送信対象となる個々のデータやプログラムによって、ICカード10内での好ましい保存態様は相違する。そこで、上述の例では、予めその保存態様を決定しておき、ステップS12において、この保存態様を属性データという形式で指示できるようにしている。外部装置20のオペレータは、たとえば、使用頻度の低い情報や、全体的に容量が大きな情報については、第1の属性を指示して圧縮状態のまま保存されるようにし、使用頻度の高い情報や、全体的に容量が小さな情報については、第2の属性を指示して展開した状態で保存されるようにすることができる。
【0023】
もっとも、属性は、必ずしもオペレータが外部装置20側において予め指定しておく必要はなく、ICカード10側で自動的に属性認識ができるようにしておいてもよい。すなわち、ICカード10内のたとえばROM13内に、予め所定の条件を設定しておき、ICカード10が受信した情報がこの条件にあてはまる場合には、この受信情報の属性を第1の属性と認識し、条件にあてはまらない場合には、第2の属性と認識することも可能である。そこで、本発明では、情報容量に基づいて条件の設定を行うようにし、ICカード10側で属性を自動認識する手法をとっている。具体的には、受信した情報の情報容量が1Mバイト以上であれば第1の属性というような条件設定を行っておけば、ステップS14における属性認識の段階で、1Mバイト以上の受信情報は第1の属性、1Mバイト未満の受信情報は第2の属性と認識することができ、前者については圧縮状態のままの保存が行われ、後者については展開処理をした後に保存が行われることになる。このような手法を採った場合、ステップS12における属性データの付加処理は不要である。
【0024】
さて、図2に示す送信手順によって、ICカード10に対してデータやプログラムを送信すると、送信されたデータやプログラムは、あるものは圧縮状態のまま保存され、あるものは展開状態で保存されることになる。そこで、これらのデータやプログラムをICカード10で利用するときには、図3に示すような利用手順を行うようにしている。すなわち、EEPROM14内に保存されている情報を利用する必要が生じたときには、まず、ステップS21において、この必要な情報(データまたはプログラム)は圧縮されているか否かが判定され、圧縮されていた場合には、ステップS22において、展開処理が実行される。これは、通常、圧縮された状態では、データもプログラムも利用することができないためである。そして、ステップS23において、展開状態のデータ・プログラムを用いた利用処理が行われる。具体的には、データに対して種々の演算が行われたり、プログラムが実行されたり、プログラムの内容が改変されたりする処理が行われることになる。
【0025】
そして、このような利用処理が完了すると、処理後のデータや改変後のプログラムを、EEPROM14へ保存する処理が行われるが、このときも、保存対象となるデータやプログラムの属性に基づいて、圧縮してから保存すべきか、展開状態のまま保存すべきかが決定される。すなわち、ステップS24において、利用後の情報(データまたはプログラム)についての属性が認識され、ステップS25では、この属性に基づいて、圧縮するか否かが判断される。具体的には、第1の属性と認識された場合は、圧縮する必要があると判断され、ステップS26における圧縮処理が行われた後、ステップS27において、EEPROM14への保存が行われる。逆に、第2の属性と認識された場合は、圧縮する必要はないと判断され、展開状態のまま、ステップS27において、EEPROM14への保存が行われる。
【0026】
なお、ステップS24において行われる属性認識は、図2の送信手順におけるステップS12で付加された属性データをそのまま利用してもよいし、ステップS23における利用処理で、新たに付加された属性データを利用するようにしてもよい。後者の方法を採る場合は、ステップS23の利用処理の最中に、オペレータは外部装置20を通じて、現在利用中のデータあるいはプログラムに対する新たな属性データを設定する処理を行う必要がある。もちろん、特別な属性データを参照することなしに、現在利用中のデータあるいはプログラムの情報容量や使用頻度が、予め設定された条件にあてはまるか否かを判断して、自動的に属性認識を行うようにしてもかまわない。
【0027】
図4は、EEPROM14内に保存されたデータやプログラムが圧縮されていた場合の具体的な利用処理を示すメモリマップである。状態1は、EEPROM14内に、データまたはプログラムが圧縮されて保存されている状態を示している。このようなデータまたはプログラムを利用する場合、これをEEPROM14あるいはRAM15内に展開する処理が行われる。状態2は、このようにして、データまたはプログラムが展開された状態を示している。ステップS23における利用処理は、この状態2のデータまたはプログラムに対して行われる。そして、ステップS24において第1の属性と認識された場合は、この状態2のデータまたはプログラムは再び圧縮され(ステップS26)、状態3に示すように、EEPROM14内に保存されることになる。
【0028】
ステップS23の利用処理が完了した時点で第1の属性に属している情報は、図4の状態3に示されるように、再び圧縮されて保存されることになるので、次回の利用時には、再び展開処理が必要になる。結局、第1の属性に属している情報に対しては、利用の都度、展開処理および圧縮処理が繰り返されることになる。そこで、必要に応じて、属性を途中で変更する設定を行うような機能をもたせておくと便利である。たとえば、ステップS12の段階では第1の属性を付与しておき、ステップS23において1回でも利用された後は第2の属性に変更するような処理を行うようにしておけば、ICカード10へロードした時点では圧縮状態でEEPROM14内に保存されているが、1回でも利用されると、その時点で展開され、そのまま展開された状態でEEPROM14に保存されることになる。このような方法を採れば、カードの発行時には、多数の情報をEEPROM14内に圧縮した状態で書き込んでおき、実際にカードのユーザが利用した情報のみを選択的に展開し、これらの情報のみを展開状態でEEPROM14内に保存することができるようになり効率的である。
【0029】
図5は、EEPROM14内に圧縮された状態で保存されているデータまたはプログラムを、展開して利用する場合の別な方法を示す図である。この方法では、EEPROM14内に保存されている情報は、必要な部分ごとにRAM15に展開される。一般に、データやプログラムはファイル単位で保存されるが、これらを利用する際には、必ずしもその全体が必要になるわけではなく、当該ファイルの特定の一部分のみが必要な場合が少なくない。このような場合は、その時点で必要な一部分のみをRAM15内に展開して利用すると効率的である。
【0030】
なお、本発明では、ICカード10から外部装置20へデータやプログラムを伝送する際にも圧縮が行われる。図6は、本発明に係る方法によって、外部装置20へ情報を送信する手順を示す流れ図である。ここで、ステップS31〜S33は、ICカード10側で行われる処理であり、ステップS34,S35は、外部装置20側で行われる処理である。まず、ICカード10側では、ステップS31において、送信対象となるデータまたはプログラムが圧縮されているか否かが判断される。上述したように、EEPROM14内の情報は、圧縮状態で保存されている場合もあれば、展開状態で保存されている場合もある。ステップS31では、送信対象となる情報がいずれの状態であるかが判断され、もし圧縮状態でなかった場合には、ステップS32において、圧縮処理が実行される。いずれにしても、ステップS33では、圧縮された状態の情報が、I/O制御部12を介して外部装置20側へと送信されることになる。
【0031】
外部装置20は、ステップS34において、ICカード10側から伝送されてきた圧縮情報に対する展開処理を行い、ステップS35において、展開された情報に対する保存処理を実行する。かくして、ICカード10から外部装置20へと伝送される情報も、圧縮状態で送られることになる。
【0032】
【発明の効果】
以上のとおり本発明に係るICカードによれば、外部装置とICカードとの間の情報伝送を圧縮した状態で行うことができ、より効率的な情報伝送を行うことができるようになる。また、ICカード側では、外部装置から伝送されてきた情報を、容量に応じて圧縮した状態のまま保存したり、これを展開して保存したりすることができるため、効率的な情報処理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的なICカードと外部装置との間で、情報の伝送を行っている状態を示すブロック図である。
【図2】 情報を圧縮して送信する場合のICカードへの送信手順を示す流れ図である。
【図3】 本発明に係るICカード内に保存された情報の利用手順を示す流れ図である。
【図4】 本発明に係るICカード内でデータの展開および圧縮を行った状態を示すメモリマップである。
【図5】 本発明に係るICカード内での展開方法の一態様を示すメモリマップである。
【図6】 本発明に係るICカードから外部装置への送信手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…ICカード
11…CPU
12…I/O制御部
13…ROM
14…EEPROM
15…RAM
Claims (6)
- CPUとメモリとを有し、外部装置との間で情報を送受する機能をもったICカードであって、
外部装置から圧縮された情報が送信されてきたときに、この圧縮情報の容量が予め設定された所定値以上であれば、当該圧縮情報の属性を第1の属性と認識し、所定値未満であれば、当該圧縮情報の属性を第2の属性と認識する属性認識機能と、
第1の属性と認識された圧縮情報については、圧縮された状態のまま不揮発性メモリに保存し、第2の属性と認識された圧縮情報については、これを展開する処理を行い、展開された状態で不揮発性メモリに保存する保存機能と、
を備えることを特徴とするICカード。 - 請求項1に記載のICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を利用する必要が生じたときに、必要な情報が展開された状態で保存されていた場合には、これをそのまま利用し、必要な情報が圧縮された状態で保存されていた場合には、これを展開して利用する機能を有することを特徴とするICカード。 - 請求項2に記載のICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を展開して利用する際に、必要な部分ごとに揮発性メモリに展開しながら利用を行うことを特徴とするICカード。 - 請求項2に記載のICカードにおいて、
利用前に展開された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも展開された状態で不揮発性メモリに保存し、利用前に圧縮された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも圧縮された状態で不揮発性メモリに保存することを特徴とするICカード。 - 請求項2に記載のICカードにおいて、
利用前に展開された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後にも展開された状態で不揮発性メモリに保存し、利用前に圧縮された状態で不揮発性メモリに保存されていた情報は、利用後には、展開された状態で不揮発性メモリに保存することを特徴とするICカード。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のICカードにおいて、
不揮発性メモリに保存されている情報を外部装置に送信する必要が生じたときに、必要な情報が圧縮された状態で保存されていた場合には、これをそのまま送信し、必要な情報が展開された状態で保存されていた場合には、これを圧縮して送信することを特徴とするICカード。
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