JP4590842B2 - データ書き込み装置、データ書き込み方法、データ読み出し装置、データ読み出し方法及びプログラム - Google Patents

データ書き込み装置、データ書き込み方法、データ読み出し装置、データ読み出し方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に対してデータの書き込みおよび読み出しを行うデータ処理装置、その方法およびそのプログラムに関する。
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)技術の進歩により、無線でデータ授受が可能で電源が不要なRFIDタグ(無線タグ)を物流のみならず様々な情報提供手段として利用する手法が提案されている。
例えば、無線タグをポスターなどに貼り付け、無線タグに記録されたファイルデータを携帯電話やPDAなどの端末装置によって無線で読み取るシステムが提案されている。
このようなシステムでは、ポスターに貼り付けられた無線タグにファイルデータを第三者が不正に書き込まないようにする必要がある。
特開2003−85494号公報
ところで、無線タグのメモリには、書き換え禁止機能を備えているものと、そうでないものとがあるが、いずれの場合であっても、第三者が不正に無線タグに書き込んだファイルデータが正当なファイルデータとして読み出されて誤って利用されることがないようにする必要がある。
本発明は上述した従来技術に鑑みて成され、書き換え禁止機能を備えている記録媒体と、当該書き込み禁止機能を備えていない記録媒体との何れに記録データを書き込む場合でも、第三者が不正に記録媒体に書き込んだ記録データが読み出されて正当な記録データとして誤って利用されることを回避できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
上述した従来技術の問題点を解決するために、第1の発明のデータ書き込み装置は、無線タグが内部に記録媒体を有しており、当該記録媒体に記録データを書き込むデータ書き込み装置であって、前記データ書き込み装置の秘密鍵データを使用して、前記記録データに対してデータの正当性を示す署名データを生成する署名生成手段と、書き込み手段と、を有し、前記書き込み手段は、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であるか否かを判断し、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記書き込み手段は、前記記録媒体に記録データを書き込む第1の動作を行い、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名生成手段は前記署名データを生成し、前記書き込み手段は、当該署名データと前記記録データとを前記記録媒体に書き込む第2の動作を行う。
第2の発明のデータ書き込み方法は、前記記録媒体の記録領域は、前記無線タグに関する固有のデータを記録するタグ管理領域と、前記記録データを記録するファイルデータ領域と、前記ファイルデータ領域に記録される前記記録データに対応して規定された、前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスを示す属性データを記録するファイルテーブル領域と、を含み、前記タグ管理領域は、前記記録領域の先頭アドレスを含み、前記ファイルテーブル領域は、前記記録領域の末尾アドレスを含み、前記記録領域において、その先頭アドレスから規定された前記ファイルデータ領域における先頭アドレスを第1のアドレス、末尾アドレスから規定された前記ファイルテーブル領域における末尾アドレスを第2のアドレスとしたとき、前記第2の工程および前記第4の工程の各々において、前記書き込み手段は、前記記録領域の第1のアドレスから第2のアドレスに向けて複数の可変サイズの前記記録データを順に書き込み、前記複数の記録データの各々に対応して規定され前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスをそれぞれ示し固定サイズの複数の前記属性データを、前記第2のアドレスから前記第1のアドレスに向けて順に書き込む。
第3の発明のプログラムは、無線タグが内部に記録媒体を有しており、当該記録媒体に記録データを書き込む、コンピュータで構成されたデータ書き込み装置のコンピュータに下記の手順を実行させるプログラムであって、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出することにより記記録媒体が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であるか否かを判断する第1の手順と、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記記録媒体に記録データを書き込む第2の手順と、前記第1の手順において前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記データ書き込み装置の秘密鍵データを使用して、前記記録データに対してデータの正当性を示す署名データを生成する第3の手順と、記第3の手順で生成した前記署名データと前記記録データとを前記記録媒体に書き込む第4の手順と、を前記コンピュータに実行させる。
第4の発明のデータ読み出し装置は、無線タグが内部に記録媒体を有しており、当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出すデータ読み出し装置であって、前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する署名検証手段と、読み出し手段と、を有し、前記読み出し手段は、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断し、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記読み出し手段は、前記記録媒体から記録データを読み出す第1の動作を行い、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名検証手段は前記記録媒体から読み出した署名データを検証し、前記署名検証手段が前記署名データが正当であると判断したことを条件に、前記読み出し手段は前記記録媒体から読み出す第2の動作を行う。
第5の発明のデータ読み出し方法は、無線タグが内部に記録媒体を有しており、読み出し手段と、署名検証手段と、を有し、当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出すデータ読み出し装置のデータ読み出し方法であって、前記読み出し手段が、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断する第1の工程と、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記読み出し手段が、前記記録媒体から記録データを読み出す第2の工程と、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名検証手段が、前記記録媒体から読み出した、前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する第3の工程と、前記読み出し手段が、前記第3の工程で前記署名データが正当であると判断されたことを条件に、前記記録媒体から読み出した前記記録データを読み出す第4の工程とを有する。
第6の発明のプログラムは、無線タグが内部に記録媒体を有しており、当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出す、コンピュータで構成されたデータ読み出し装置のコンピュータ下記の手順を実行させるプログラムであって、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断する第1の手順と、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記記録媒体から記録データを読み出す第2の手順と、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記記録媒体から読み出した、前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する第3の手順と、記第3の手順で前記署名データが正当であると判断されたことを条件に、前記記録媒体から読み出した前記記録データを読み出す第4の手順とを前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、書き換え禁止機能を備えている記録媒体と、当該書き込み禁止機能を備えていない記録媒体との何れに記録データを書き込む場合でも、第三者が不正に記録媒体に書き込んだ記録データが読み出されて正当な記録データとして誤って利用されることを回避できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することができる。
以下、図1〜図19を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わるデータ配信システム1の全体構成図である。
図1に示すように、データ配信システム1では、例えば、コンピュータ12が生成したHTML(Hypertext Markup Language) などの複数の可変サイズのファイルデータを書込装置11を介して無線で無線タグ10に書き込む。
そして、無線タグ10をポスター18などに貼り付ける。
そして、携帯型の端末装置15が、無線タグ10から上記ファイルデータを無線で読み出し、例えば、端末装置15のディスプレイに当該ファイルデータに応じた画像を表示する。
端末装置15は、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などである。
先ず、本発明の各構成と本実施形態の構成との対応関係を説明する。
図1に示す無線タグ10,10aのメモリ35が本発明の記録媒体に対応し、図4に示すメモリ35の記録領域が本発明の記録領域に対応している。
ここで、図2に示す無線タグ10が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であり、図3に示す無線タグ10aが書き込み禁止機能を備えていない記録媒体である。
また、本実施形態の図5に示す上記記録領域内のファイル領域142に記録されるファイルデータが本発明の記録データに対応している。
図6および図8に示す署名領域143,150に記録される署名データが本発明の署名データに対応している。
また、図9に示すファイル属性領域120_n(nは1以上の整数)に記録されるファイル属性データが、本発明の属性データに対応している。
また、図10に示すファイル位置指定領域121に記録されるアドレスが、本発明の記録アドレスに対応している。
また、図9に示す第1のアドレスAが本発明の第1のアドレスに対応し、第2のアドレスBが本発明の第2のアドレスに対応している。
本実施形態において、第1のアドレスAは図9に示す上記記録領域において、その先頭アドレスから規定されたタグ管理領域101に続くファイルデータ領域102の先頭アドレスを示している。
また、第2のアドレスBは、図9に示す上記記録領域において、その末尾アドレスから順に規定されたパリティ領域114、予約領域113、空き領域指示領域112、ファイル個数領域111および分類種別領域115に続く領域の上記末尾アドレス側のアドレスを示している。
また、図11に示す処理部25が第1の発明の書き込み手段に対応し、署名生成部26が第1の発明の署名生成手段に対応している。また、図11に示すプログラムPRG1が第3の発明のプログラムに対応している。
図16に示す処理部45が第4の発明の読み出し手段に対応し、署名検証部46が第4の発明の署名検証手段に対応している。また、図16に示すプログラムPRG2が第6の発明のプログラムに対応している。
次に、データ配信システム1の概要を説明する。
データ配信システム1の書込装置11は、書き込み禁止機能を備えた無線タグ10にファイルデータ等を書き込む場合に、無線タグ10にファイルデータ等を書き込んだ後に、無線タグ10を書き込み禁止状態に設定する。
また、書込装置11は、書き込み禁止機能を備えていない無線タグ10aにファイルデータ等を書き込む場合に、当該ファイルデータの署名データを生成し、当該署名データをファイルデータ等と共に無線タグ10aに書き込む。
書込装置11は、上記ファイルデータの書き込みにおいて、図9に示す記録領域内のファイルデータ領域102内の第1のアドレスAから、第2のアドレスBに向けて複数の可変サイズのファイルデータを順に書き込む。
また、書込装置11が、上記複数のファイルデータの各々に対応して規定され対応するファイルデータのファイルデータ領域102内の記録アドレスをそれぞれ示し固定サイズの複数のファイル属性データを第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて規定されたファイル属性領域120_nに順に書き込む。
端末装置15は、無線タグ10からファイルデータおよびファイル属性データ等を読み出し、署名データの検証を行わない。
すなわち、無線タグ10は、書き込み禁止状態に設定されているため、第三者は無線タグ10に不正にファイルデータを書き込めない。
また、端末装置15は、無線タグ10aから、ファイルデータおよびファイル属性データに加えて署名データを読み出す。そして、端末装置15は、署名データの正当性を検証した後に、上記読み出したファイルデータおよびファイル属性データ等を有効なものとして利用する。
無線タグ10aには書き込み禁止機能がないため、第三者は無線タグ10aに不正にファイルデータを書き込めるが、端末装置15は署名データの検証を行うため、当該不正な書き込みを適切に検出でき、誤って当該ファイルデータを利用することを回避できる。
〔無線タグ10,10a〕
無線タグ10は、書き込み禁止機能を備えており、無線タグ10aは書き込み禁止機能を備えていない。
図2は、図1に示す無線タグ10の構成図である。
図2に示すように、無線タグ10は、例えば、アンテナ31、RF(Radiop Freqency)
部32、電力制御部33、メモリアクセス部34およびメモリ35を有する。
RF部32は、アンテナ31を介して受信したファイルデータやファイル属性データなどの信号に復調などの処理を施してメモリアクセス部34に出力する。
また、RF部32は、メモリ35から読み出したファイルデータや属性データなどの信号に変調などの処理を施してアンテナ31に出力する。
電力制御部33は、アンテナ31を介して受信した信号による電磁結合などによって得られた電力(エネルギ)をメモリアクセス部34等に供給する。
メモリアクセス部34は、電力制御部33から受けた電力によって駆動され、メモリ35に対してのデータ書き込み動作および読み出し動作を行う。
メモリアクセス部34は、書き込み禁止機能を備え、例えば、書込装置11および端末装置15によって制御される。
メモリ35は、後述するファイルデータおよびファイル属性データなどのデータを記録する。
メモリ35は、記録データの消去を記録領域全体に対しての一括消去によって行われる例えば、スマートラベルやEEPROMなどの記録媒体である。
図3は、図1に示す無線タグ10aの構成図である。
図3に示すように、無線タグ10aは、例えば、アンテナ31、RF(Radiop Freqency) 部32、電力制御部33、メモリアクセス部34aおよびメモリ35を有する。
図3において、図2と同じ符号を付した構成は、上述した構成と同じである。
無線タグ10aは、メモリアクセス部34aが書き込み禁止機能を備えていない点が、無線タグ10と異なる。
図4は、図2および図3に示す無線タグ10,10aのメモリ35のメモリマップの構成を説明するための図である。
メモリ35は、OS(Operating System)や、無線タグ10,10aに関して、書き込み禁止機能の有無、製造コード、バージョン、メモリ35の記録領域のサイズ、当該記録領域へのアクセス単位などの情報が記録されている一部の記録領域を除き、外部からのアクセスが許可されている。
図4に示すように、メモリ35の記録領域は、例えば、タグ管理領域101、ファイルデータ領域102およびファイルテーブル領域103を有する。
タグ管理領域101は、例えば、図4に示すメモリ35の記録領域のアドレス空間の始端(先頭)アドレスから所定のアドレスにわたって規定されている。
タグ管理領域101は、無線タグ10,10aに固有のデータが記録されている。
ファイルデータ領域102は、上記アドレス空間において、タグ管理領域101とファイルテーブル領域103との間に規定されている。
ファイルデータ領域102は、タグ管理領域101に続く前述した図9に示す第1のアドレスAから、メモリ35のアドレス空間の第2のアドレスBに向けて規定されている。 無線タグ10のファイルデータ領域102には、書込装置11によって、第1のアドレスAから第2のアドレスBに向けて連続したアドレスに、図5に示すように、HTMLの複数のファイルデータのファイル名データおよびファイルデータの実体が順に書き込まれる。
すなわち、ファイルデータ領域102内のファイル名領域141にファイル名データが記録され、ファイル領域142にファイルデータが記録される。
ここで、個々のファイル名データおよびファイルデータは、可変サイズのデータである。
ファイルデータ領域102のサイズは、記録されるファイルデータの数およびデータ量によって変動する。
また、無線タグ10aのファイルデータ領域102には、図6に示すように、書込装置11によって、第1のアドレスAから第2のアドレスBに向けて連続したアドレスに、HTMLの複数のファイルデータのファイル名データ、署名データおよびファイルデータの実体が順に書き込まれる。
すなわち、ファイルデータ領域102内のファイル名領域141にファイル名データが記録され、署名領域143に署名データが記録され、ファイル領域142にファイルデータが記録される。
無線タグ10のファイルデータ領域102は、ファイルデータを圧縮して得られた圧縮ファイルデータを記録する場合には、図7に示すように、圧縮ファイル領域153に当該圧縮ファイルデータを記録する。
この場合に、ファイル名領域141と圧縮ファイル領域153との間に記録サイズ領域151および圧縮種別領域152が規定される。
記録サイズ領域151には、圧縮ファイル領域153に記録された圧縮ファイルデータのサイズ(データ長)が記録される。
圧縮種別領域152には、上記圧縮ファイルデータの生成に用いられた圧縮方法の識別データが記録される。
圧縮手法としては、ランレングス法、ハフマン法、LZ77法、LZ78法、ブロックソート法、MTF法、算術圧縮法、レンジコーダー法などが用いられる。
一方、無線タグ10aのファイルデータ領域102には、図8に示すように、署名領域150に署名データが記録される。
また、無線タグ10aのファイルデータ領域102は、ファイルデータを圧縮して得られた圧縮ファイルデータを記録する場合には、図8に示すように、圧縮ファイル領域153に当該圧縮ファイルデータを記録する。
ファイルテーブル領域103は、上記アドレス空間の第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて規定されている。
ファイルテーブル領域103には、ファイルテーブルが記録される。
図9は、図4に示すファイルテーブル領域103の詳細な構成を説明するための図である。
図9に示すように、ファイルテーブル領域103は、例えば、ファイル個数領域111、空き領域指示領域112、予約領域113、パリティ領域114、分類種別領域115、並びに単数または複数のファイル属性領域120_n(nは1以上の整数)を有する。 ファイルテーブル領域103では、例えば、メモリ35のメモリ空間の末尾アドレスから順にパリティ領域114、予約領域113、空き領域指示領域112、ファイル個数領域111、分類種別領域115が規定されている。
また、第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて複数のファイル属性領域120_nが順に規定されている。
なお、ファイルテーブル領域103内の領域111〜115および120_nの各々は、固定サイズである。
すなわち、メモリ35には、タグ管理領域101に続く第1のアドレスAから第2のアドレスBに向けて複数のファイルデータ等が順に記録され、当該複数のファイルデータにそれぞれ対応する複数のファイル属性データが第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて複数のファイル属性領域120_nに順に記録される。
ファイル個数領域111は、ファイルデータ領域102に記録されているファイルデータの個数を示す。
なお、ファイルデータの実体ではなく、ファイル名データなどのファイルデータに関する情報をファイルデータ領域102に記録する場合にも、ファイル個数にカウントする。 空き領域指示領域112は、ファイルデータ領域102において、次に新たなファイルデータを書き込む先頭アドレスを示す。
予約領域113は、将来的に何らかのデータを記録するために予約された領域である。 パリティ領域114は、ファイル個数領域111、空き領域指示領域112および予約領域113の正当性を検証するためのパリティデータを記録する。
分類種別領域115は、個々の無線タグ10に用途がある場合に、その用途に応じた分類を示すデータを記録する。
ファイル属性領域120_nは、ファイルデータ領域102に記録された個々のファイルデータのそれぞれに対応したファイル属性データを記録する。
なお、ファイル属性領域120_nは、ショートカットに関するものである場合には、ファイルデータ領域102に記録されているファイル名データに対応したファイル属性データを記録する。
図10は、図9に示すファイル属性領域120_nの構成図である。
図10に示すように、ファイル属性領域120_nは、例えば、ファイル位置指定領域121、ファイル種別領域122、ファイル作成時刻領域123、ファイル名サイズ領域124、ファイルサイズ・参照領域125、予約領域126およびパリティ領域127を有する。
ファイル位置指示領域121は、ファイル属性領域120_nに対応するファイルデータ、あるいはファイル名データがファイルデータ領域102に記録されているアドレス(本発明の記録アドレス)を記録する。
ファイル種別領域122は、ファイルデータ領域102に記録されている対応するファイルデータの圧縮の有無、署名データの有無などの種別を示す種別データを記録する。
ファイル作成時刻領域123は、ファイル属性領域120_nに対応するファイルデータあるいはファイル名データがファイルデータ領域102に記録された時刻を示す時刻データを記録する。
ファイル名サイズ領域124は、ファイルデータ領域102に記録されているファイル名データのサイズ(データ長)を記録する。
ファイルサイズ・参照領域125は、ファイルデータ領域102に対応するファイルデータが記録されている場合には当該ファイルデータのサイズを記録する。
ファイルサイズ・参照領域125は、図6および図8に示すように圧縮ファイル領域153に圧縮ファイルデータが記録されている場合には、圧縮前のファイルデータのサイズを記録する。
パリティ領域127は、ファイル位置指定領域121、ファイル種別領域122、ファイル作成時刻領域123、ファイル名サイズ領域124、ファイルサイズ・参照領域125および予約領域126のデータを正当性を検証するためのパリティデータを記録する。
〔書込装置11〕
書込装置11は、図4〜図10を基に上述したフォーマットで無線タグ10,10aのメモリ35にデータを書き込む。
すなわち、書込装置11は、書き込み禁止機能を備えた無線タグ10にファイルデータ等を書き込む場合に、無線タグ10にファイルデータ等を書き込んだ後に、無線タグ10を書き込み禁止状態に設定する。
また、書込装置11は、書き込み禁止機能を備えていない無線タグ10aにファイルデータ等を書き込む場合に、当該ファイルデータの署名データを生成し、当該署名データをファイルデータ等と共に無線タグ10aに書き込む。
これにより、書込装置11は、無線タグ10,10aに記録されたファイルデータ等が第三者によって不正に書き換えられることを防止できる。
また、書込装置11は、図2および図3に示す無線タグ10,10aのメモリ35の図9に示す記録領域内のファイルデータ領域102内の第1のアドレスAから、第2のアドレスBに向けて複数の可変サイズのファイルデータおよびファイル名データを順に書き込む。
また、書込装置11は、上記複数のファイルデータの各々に対応して規定され対応するファイルデータのファイルデータ領域102内の記録アドレスをそれぞれ示し固定サイズの複数のファイル属性データを第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて規定されたファイル属性領域120_nに順に書き込む。
これにより、端末装置15は、メモリ35の記録領域内のファイル属性データが記録されているアドレスを、可変サイズのファイルデータ等の影響を受けずに特定できる。
また、上記記録領域内のファイルデータ等が記録されているアドレスは、図10に示すファイル位置指定領域121に記録されたアドレスから特定できる。
また、書込装置11は図9に示すように、ファイルテーブル領域103内のファイル個数領域111にファイル個数データを記録し、ファイル属性領域120_nのサイズは固定であるため、端末装置15はファイルテーブル領域103を構成するアドレスを容易に特定できる。
また、書込装置11は、ファイル名サイズ領域124にファイル名データのサイズを指定し、図4および図5に示すファイルデータ領域102内でのファイル名領域141のサイズを可変にすることで、ファイル名データのサイズをファイル名サイズ領域124のビット数によって規定される範囲内で自由に設定できる。例えば、書込装置11は、ファイル名サイズ領域124を8ビットとした場合に、最大255バイトまでのファイル名データをファイルデータ領域102に書き込める。
そのため、書込装置11は、例えば、端末装置15の機種に応じて異なる「/HTML4.0/index.html 」や「 /cHTML/index.html」といった木構造のファイル名データをファイルデータ領域102に書き込むことができる。
また、上述したショートカットを用いることで、異なる複数のファイル名データに対して単数のファイルデータをファイルデータ領域102に書き込めばよく、メモリ35の記録領域を効率的に利用できる。
図11は、図1に示す書込装置11のハードウェア構成図である。
図11に示すように、書込装置11は、例えば、インタフェース21、RF部22、アンテナ23、メモリ24、処理部25および署名生成部26を有し、これらがデータ線20を介して接続されている。
インタフェース21は、図1に示すコンピュータ12との間でデータ授受を行う。
RF部22は、アンテナ23を介して無線タグ10との間で無線によるデータ授受を行う。
メモリ24は、処理部25の処理を規定するプログラムPRG1、並びに処理部25の処理に用いられる種々のデータを記録する。
処理部25は、プログラムPRG1を基に、上述あるいは後述する書込装置11の処理を統括的に制御する。
署名生成部26は、例えば、書込装置11の秘密鍵データを用いて、無線タグ10aに書き込むファイルデータに対しての署名データを生成する。
以下、書込装置11の動作例を説明する。
なお、以下の動作例において、処理部25と無線タグ10,10aとの通信は、図11に示すRF部22およびアンテナ23を介して行う。
また、処理部25による無線タグ10,10aのメモリ35への書き込みおよび読み出しは、処理部25が無線タグ10,10aのメモリアクセス部34に指示を出すことで行われる。
〔無線タグ10の初期化動作〕
図12は、書込装置11による無線タグ10,10aの初期化動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
書込装置11の処理部25は、RF部22およびアンテナ23を介して、無線タグ10,10aと無線通信が可能か否かを判断し、可能であると判断するとステップST2に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST2:
処理部25は、メモリ35に記録されたタグデータを読み出す。
当該タグデータは、例えば、無線タグ10,10aの書き換え禁止機能の有無、製造コード、バージョン、メモリ35の記録領域のサイズ、当該記録領域へのアクセス単位などの情報を含んでいる。
ステップST3:
処理部25は、ステップST2で入力したタグデータを基に、図9に示すタグ管理領域101のサイズおよびフォーマットを決定する。
これにより、無線タグ10の特性に応じてタグ管理領域101を規定できる。
そして、処理部25は、無線タグ10,10aの図9に示すタグ管理領域101に所定のタグ管理データを書き込む。
ステップST4:
処理部25は、図9に示す記録領域内の第2のアドレスBから所定のサイズのファイルテーブル領域103を規定する。
ステップST5:
処理部25は、ステップST4で規定したファイルテーブル領域103内の図9に示すファイル個数領域111、空き領域指示領域112、予約領域113、パリティ領域114および分類種別領域115の各々に初期データを書き込む。
ステップST6:
処理部25は、ステップST5の書き込みが成功したか否かを判断し、成功した場合には処理を終了し、不成功の場合にはステップST7に進む。
ステップST7:
処理部25は、ステップST5の書き込みが所定の再処理回数以下であるか否かを判断し、所定の再処理回数以下であると判断するとステップST5に戻り、そうでない場合にはエラー処理を行う。
〔ファイルデータ等の書き込み動作〕
図13は、書込装置11によるファイルデータ等の無線タグ10,10aへの書き込み動作の全体を説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
書込装置11の処理部25は、インタフェース21をコンピュータ12から書き込み指示を入力すると、RF部22およびアンテナ23を介して、無線タグ10,10aのメモリ35から、タグデータ内の書き込み禁止機能の有無を示すデータを読み出す。
ステップST12:
処理部25は、ステップST11で読み出したデータを基に、無線タグ10,10aが書き込み禁止機能を備えているか否かを判断し、書き込み禁止機能を備えていると判断するとステップST13に進み、そうでない場合にはステップST17に進む。
具体的には、書込装置11が無線タグ10に書き込みを行う場合にはステップST13に進み、無線タグ10aに書き込みを行う場合にはステップST17に進む。
ステップST13:
処理部25は、無線タグ10のメモリ35にファイルデータ等を書き込む。この場合に、処理部25は、署名データをメモリ35に書き込まない。
当該動作については、後に詳細に説明する。
ステップST14:
処理部25は、ステップST13の書き込みが成功したか否かを判断し、成功したと判断するとステップST15に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST15:
処理部25は、図2に示す無線タグ10のメモリアクセス部34に書き込み禁止指示を出力する。
これにより、メモリアクセス部34は、以後、メモリ35への書き込みを禁止状態にする。
ステップST16:
処理部25は、ステップST15の書き込み禁止処理が成功したか否かを判断し、成功したと判断すると処理を終了し、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST17:
処理部25は、無線タグ10aに書き込みを行う場合には、例えば、署名生成部26に署名生成指示を出力する。
署名生成部26は、当該署名生成指示に応じて、書込装置11の秘密鍵データを用いて、無線タグ10aに書き込むファイルデータに対しての署名データを生成する。
ステップST18:
処理部25は、無線タグ10aのメモリ35の図6あるいは図8に示す署名領域143にステップST17で生成した署名データを書き込む。
また、処理部25は、後述するように、ファイルデータ等をメモリ35に書き込む。
ステップST19:
処理部25は、ステップST18の書き込みが成功したか否かを判断し、成功したと判断すると処理を終了し、そうでない場合にはエラー処理を行う。
以下、書込装置11による図13に示すステップST13,ST18におけるファイルデータの無線タグ10あるいは10aへの書き込み動作の詳細を説明する。
図14および図15は、当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST21:
書込装置11の処理部25は、インタフェース21を介してコンピュータ12から書き込み指示と共に入力したファイル名データが有効であるか否かを判断し、有効であると判断するとステップST22に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
処理部25は、例えば、識別子として「.html」が付されていないファイル名を受けると、それを有効ではないと判断する。
ステップST22:
処理部25は、無線タグ10,10aのメモリ35のファイルテーブル領域103の全ての図10に示すファイル属性領域120_nのファイル位置指定領域121に記録されたアドレスを基に、図4〜図8に示すファイルデータ領域102内のファイル名領域141に記録されたファイル名データを読み出す。
このとき、処理部25は、図9に示す第2のアドレスBと、ファイル個数領域111が示すファイル数と、ファイル属性領域120_nのサイズ等を基に、ファイル属性領域120_n内のファイル位置指定領域121を特定する。
ステップST23:
処理部25は、ステップST22で読み出したファイル名データのなかに、ステップST21で指定されたファイル名データと同じものがあるか否かを判断し、同じものがないと判断するとステップST24に進み、同じものがあると判断するとエラー処理を行う。
ステップST24:
処理部25は、無線タグ10,10aのメモリ35の図9に示すファイル個数領域111に記録されたファイル数データが、例えば、図13に示す処理で得たタグデータによって規定される最多ファイル数未満であるか否かを判断し、最多ファイル数未満であると判断するとステップST25に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST25:
処理部25は、図11に示すインタフェース21を介してコンピュータ12から入力したファイルデータを、所定の圧縮手法で圧縮して圧縮ファイルデータを生成する。
ステップST26:
処理部25は、ステップST25において生成した圧縮ファイルデータが、圧縮前のファイルデータよりサイズが小さいか否かを判断し、サイズが小さいと判断するとステップST27に進み、そうでない場合にはステップST28に進む。
ステップST27:
処理部25は、無線タグ10,10aのメモリ35のファイルデータ領域102に記録するデータとしてステップST25で生成した圧縮ファイルデータを選択する。
ステップST28:
処理部25は、無線タグ10,10aのメモリ35のファイルデータ領域102に記録するデータとしてステップST25の圧縮前のファイルデータを選択する。
ステップST29:
処理部25は、ステップST27あるいはST28で選択した圧縮ファイルデータあるいはファイルデータを無線タグ10,10aのファイルデータ領域102に記録する場合に必要な記録容量を計算する。
ステップST30:
処理部25は、無線タグ10のメモリ35の例えば図9に示すファイル個数領域111および空き領域指示領域112から読み出したファイル個数データおよびアドレスから、メモリ35の空き容量を特定する。
ステップST31:
処理部25は、ステップST19で計算した記録容量が、ステップST30で特定した空き容量以下であるか否かを判断し、そうであると判断するとステップST32に進み、そうでないと判断するとエラー処理を行う。
ステップST32:
処理部25は、圧縮前のファイルデータあるいは圧縮後のファイルデータ等を無線タグ10,10aのメモリ35に書き込む。
処理部25は、例えば、圧縮前のファイルデータをメモリ35に書き込む場合に、メモリ35の図9に示す空き領域指示領域112から読み出したアドレスから第2のアドレスBに向けて、図5および図6に示すように、先ずステップST21で入力したファイル名データを書き込み、続いて圧縮前のファイルデータを書き込む。
一方、処理部25は、例えば、圧縮ファイルデータを無線タグ10,10aのメモリ35に書き込む場合に、メモリ35の図9に示す空き領域指示領域112から読み出したアドレスから第2のアドレスBに向けて、図7および図8に示すように、先ずステップST21で入力したファイル名データを書き込み、続いて記録サイズ領域151に圧縮ファイルデータのサイズを書き込み、続いて圧縮種別領域152に圧縮手法を書き込み、続いて圧縮ファイル領域153に圧縮ファイルデータを書き込む。
ステップST33:
処理部25は、ステップST32の書き込みが成功したか否かを判断し、成功した場合にはステップST35に進み、不成功の場合にはステップST34に進む。
ステップST34:
処理部25は、ステップST32の書き込みが所定の再処理回数以下であるか否かを判断し、所定の再処理回数以下であると判断するとステップST32に戻り、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST35:
処理部25は、ステップST32でファイルデータ領域102に書き込んだファイルデータに対応するファイル属性データを図9に示すファイル属性領域120_nに書き込む。
このとき、処理部25は、図9に示す第2のアドレスBと、ファイル個数領域111から読み出したファイル個数データと、ファイル属性領域120_nのサイズ等とを基に、メモリ35内の次にファイル属性領域120_nを書き込むアドレスを計算する。
ステップST36:
処理部25は、ステップST35の書き込みが成功したか否かを判断し、成功した場合には処理を終了し、不成功の場合にはステップST37に進む。
ステップST37:
処理部25は、ステップST35の書き込みが所定の再処理回数以下であるか否かを判断し、所定の再処理回数以下であると判断するとステップST25に戻り、そうでない場合にはエラー処理を行う。
以上説明したように、書込装置11によれば、書き換え禁止機能を備えている無線タグ10にファイルデータ等を書き込む場合には、無線タグ10を書き換え禁止状態に設定することで、第三者が無線タグ10に不正にファイルデータ等を書き込むことを回避できる。
また、書込装置11によれば、書き換え禁止機能を備えていない無線タグ10aにファイルデータ等を書き込む場合に、当該ファイルデータ等の署名データをさらに無線タグ10aに書き込む。
そのため、端末装置15は、無線タグ10aに記録されている署名データを基に、ファイルデータの正当性を検証でき、第三者が不正に無線タグ10aに書き込んだファイルデータ等を正当なものとして誤って利用することを回避できる。
また、データ配信システム1によれば、可変サイズのファイル名データおよびファイルデータの組を図9に示す第1のアドレスから第2のアドレスに向けて順に書き込み、それに対応する固定サイズのファイル属性データを第2のアドレスから第1のアドレスに順に記録する。
そのため、無線タグ10,10aのメモリ35の記録領域を、ファイルデータ等の不確定な可変サイズの影響を受けずに、常に効率的に利用できる。これにより、無線タグ10,10aのメモリ35に記録するファイルデータのデータ量を大きくできる。
また、ファイル属性データは第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて記録され、しかも固定サイズであるため、後述する端末装置15は、コンピュータなどに採用される複雑なファイルシステムを使用しなくても、第2のアドレスBおよびファイル属性データの固定サイズとを基に、ファイル属性データのアドレスを簡単な処理で特定し、当該特定したファイル属性データを基にファイルデータのアドレスを簡単な処理で特定できる。
そのため、データ配信システム1によれば、従来に比べて、ファイル管理に伴う処理量、並びにそれに必要なデータ量を削減できる。
また、上述した実施形態では、図5〜図8に示すファイル名領域141を可変サイズにしたことで、複数の端末装置15のそれぞれが規定する固有のファイル名データに容易に対応できる。
また、データ配信システム1によれば、書込装置11が、ファイルデータを圧縮して無線タグ10,10aのメモリ35に書き込むことで、端末装置15がメモリ35からファイルデータ短時間で読み出すことができる。
〔端末装置15〕
端末装置15は、図4〜図10を基に上述したフォーマットで無線タグ10,10aのメモリ35に書き込まれたデータを読み出す。
すなわち、端末装置15は、無線タグ10からファイルデータおよびファイル属性データ等を読み出す。
また、端末装置15は、無線タグ10aから、ファイルデータおよびファイル属性データに加えて署名データを読み出す。端末装置15は、署名データの正当性を検証した後に、上記読み出したファイルデータおよびファイル属性データ等を有効なものとして利用する。
無線タグ10aには書き込み禁止機能がないため、第三者は無線タグ10aに不正にファイルデータを書き込めるが、端末装置15は署名データの検証を行うため、当該不正な書き込みを適切に検出でき、誤って当該ファイルデータを利用することを回避できる。
また、端末装置15は、上記読み出し動作において、無線タグ10,10aのメモリ35の図9に示すファイル属性領域120_nに記録された固定サイズのファイル属性データを、当該固定サイズおよび図9に示す第2のアドレスB等を基に読み出す。
続いて、端末装置15は、上記読み出したファイル属性データ内に規定されたアドレスを基に、ファイルデータ領域102に記録されたファイルデータあるいは圧縮ファイルデータを読み出す。
これにより、端末装置15は、メモリ35の記録領域内のファイル属性データが記録されているアドレスを、可変サイズのファイルデータ等の影響を受けずに特定できる。
また、上記記録領域内のファイルデータ等が記録されているアドレスは、図10に示すファイル位置指定領域121に記録されたファイル属性データを構成するアドレスから特定できる。
図16は、図1に示す端末装置15のハードウェア構成図である。
図16に示すように、端末装置15は、例えば、ディスプレイ41、RF部42、アンテナ43、メモリ44、処理部45および署名検証部46を有し、これらがデータ線40を介して接続されている。
ディスプレイ41は、処理部45からの表示信号を基に、無線タグ10aに記録されたファイルデータに応じた画像(例えば、広告画像)を表示する。
RF部42は、アンテナ43を介して無線タグ10,10aとの間で無線によるデータ授受を行う。
メモリ44は、処理部45の処理を規定するプログラムPRG2、並びに処理部45の処理に用いられる種々のデータを記録する。
処理部45は、プログラムPRG2を基に、上述あるいは後述する端末装置15の処理を統括的に制御する。
署名検証部46は、無線タグ10aの図6あるいは図8に示す署名領域143から読み出された署名データの正当性を、書込装置11の公開鍵データを用いて検証する。
以下、端末装置15による無線タグ10,10aからの読み出し動作例を説明する。
図17は、図1および図16に示す端末装置15による無線タグ10,10aからの読み出し動作例の全体を説明する。
なお、以下に示す動作例において、図16に示す端末装置15の処理部45は、RF部42およびメモリ44を介して、無線タグ10,10aのメモリ35からデータを読み出す。
また、処理部45は、無線タグ10,10aのメモリアクセス部34に対して読み出し指示を出す。
ステップST41:
書込装置11の処理部25は、インタフェース21を介してコンピュータ12から書き込み指示を入力すると、RF部22およびアンテナ23を介して、無線タグ10,10aのメモリ35から、タグデータ内の書き込み禁止機能の有無を示すデータを読み出す。
ステップST42:
処理部45は、ステップST41で読み出したデータを基に、無線タグ10,10aが書き込み禁止機能を備えているか否かを判断し、書き込み禁止機能を備えていると判断するとステップST43に進み、そうでない場合にはステップST45に進む。
具体的には、書込装置11が無線タグ10の読み出しを行う場合にはステップST43に進み、無線タグ10aの読み出しを行う場合にはステップST45に進む。
スップST43:
処理部45は、無線タグ10のメモリ35の図5に示すファイル領域142あるいは図7に示す圧縮ファイル領域153から、ファイルデータあるいは圧縮ファイルデータを読み出す。
当該読み出し動作については、後に詳細に説明する。
ステップST44:
処理部45は、ステップST43の読み出しが成功したか否かを判断し、成功したと判断すると処理を終了し、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST45:
処理部45は、無線タグ10aのメモリ35から、ファイルデータおよびファイル属性データ等を読み出す。当該読み出し動作については、後に詳細に説明する。
また、処理部45は、無線タグ10aのメモリ35の図6あるいは図8に示す署名領域143から署名データを読み出す。
ステップST46:
処理部45は、署名検証部46に対して署名検証指示を出す。
署名検証部46は、当該署名検証指示に応じて、ステップST45で読み出された署名データの正当性を、書込装置11の公開鍵データを用いて検証する。
ステップST47:
処理部45は、ステップST45の読み出しが成功し、かつ、ステップST46で署名データが正当であると判断されたという条件が満たされたか否かを判断し、満たされたと判断すると処理を終了し、そうでない場合にはエラー処理を行う。
以下、図17に示すステップST43,ST45におけるファイルデータおよびファイル属性データ等の読み出し動作の詳細を説明する。
図18および図19は、当該動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST51:
図16に示す端末装置15の処理部45は、例えば、プログラムPRG2の実行に応じて、予め決められたファイル名データと共に読み出し指示を受ける。
処理部45は、当該ファイル名データが有効であるか否かを判断し、有効であると判断するとステップST52に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
処理部45は、例えば、識別子として「.html」が付されていないファイル名を受けると、それを有効ではないと判断する。
ステップST52:
処理部45は、無線タグ10,10aのメモリ35のファイルテーブル領域103の全ての図10に示すファイル属性領域120_nのファイル位置指定領域121に記録されたアドレスを基に、図4および図5に示すファイルデータ領域102内のファイル名領域141に記録されたファイル名データを読み出す。
このとき、処理部45は、図9に示すファイル個数領域111が示すファイル数と、ファイル属性領域120_nのサイズとを基に、ファイル属性領域120_n内のファイル位置指定領域121を特定する。
ステップST53:
処理部45は、ステップST52で読み出したファイル名データのなかに、ステップST51で受けたファイル名データと同じものがあるか否かを判断し、同じものがあると判断するとステップST54に進み、同じものがないと判断するとエラー処理を行う。
ステップST54:
処理部45は、ステップST51で受けたファイル名データに対応するファイル属性データを、無線タグ10のメモリ35の図9に示すファイル属性領域120_nから読み出す。
ステップST55:
処理部45は、ステップST54の読み出しが成功したか否かを判断し、成功した場合にはステップST58に進み、不成功の場合にはステップST56に進む。
ステップST56:
処理部45は、ステップST54の読み出しが所定の再処理回数以下であるか否かを判断し、所定の再処理回数以下であると判断するとステップST54に戻り、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST58:
処理部45は、図16示すメモリ44の一部を構成するバッファメモリに、ファイルデータを無線タグ10,10aから読み出すための記録容量を確保する。
ステップST59:
処理部45は、ステップST58においてバッファメモリに記録容量を確保できたか否かを判断し、確保できたと判断するとステップST60に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST60:
処理部45は、ステップST54で読み出したファイル属性データにおける図10に示すファイル位置指定領域121から読み出されたファイルデータ領域102内のアドレスからファイルデータを読み出してメモリ44に記録する。
ステップST61:
処理部45は、ステップST60の読み出しが成功したか否かを判断し、成功したと判断するとステップST63に進み、そうでない場合にはステップST62に進む。
ステップST62:
処理部45は、ステップST60の読み出しが行われた回数が所定の再処理回数以下であるか否かを判断し、所定の再処理回数以下であると判断するとステップST60に進み、そうでない場合にはエラー処理を行う。
ステップST63:
処理部45は、ステップST60で無線タグ10のメモリ35から読み出したファイルデータが圧縮ファイルデータであるか否かを判断し、圧縮ファイルデータであると判断するとステップST64に進み、そうでない場合には処理を終了する。その後、処理部45は、ユーザからの指示に応じて、メモリ44から読み出したファイルデータを再生し、それに応じた画像をディスプレイ41に表示する。
ステップST64:
処理部45は、ステップST60において圧縮ファイルデータと共に図7および図8に示す圧縮種別領域152から読み出した圧縮種別が示す圧縮方法に対応する伸張方法で、ステップST60で読み出した圧縮データを伸張する。
ステップST65:
処理部45は、ステップST64の伸張処理が成功したか否かを判断し、成功したと判断すると処理を終了し、そうでない場合にはエラー処理を行う。
以上説明したように、端末装置15によれば、無線タグ10からファイルデータ等を読み出す場合には、無線タグ10が書き込み禁止機能を備えているため、当該読み出したファイルデータ等を信頼して利用できる。
また、端末装置15によれば、無線タグ10aからファイルデータ等を読み出す場合には、無線タグ10aに記録されている署名データを基に、ファイルデータの正当性を検証でき、第三者が不正に無線タグ10aに書き込んだファイルデータ等を正当なものとして誤って利用することを回避できる。
また、データ配信システム1では、無線タグ10のメモリ35では、ファイル属性データは第2のアドレスBから第1のアドレスAに向けて記録され、しかも固定サイズである。
そのため、端末装置15は、コンピュータなどに採用される複雑なファイルシステムを使用しなくても、第2のアドレスBおよびファイル属性データの固定サイズとを基に、ファイル属性データのアドレスを簡単な処理で特定し、当該特定したファイル属性データを基にファイルデータのアドレスを簡単な処理で特定できる。これにより、メモリ35からのデータ読み出しに伴う端末装置15の処理量を少なくできる。
また、端末装置15によれば、メモリ35からファイルデータを読み出した後に、それに対応するファイル属性データを読み出すので、ファイルデータの読み出し中に当該読み出しが失敗した場合でも、ファイル属性データは読み出されていないため、ファイル属性データを基にファイルデータが不適切に処理されることを回避できる。
また、端末装置15によれば、読み出し要求で用いるファイル名データが無線タグ10,10aのメモリ35においてショートカットとして規定されている場合でも、それに対応するファイルデータを適切に読み出すことができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば、上述した実施形態では、本発明の記録データとして、HTMLのファイルデータを例示したが、当該記録データは、HTMLのファイルデータ以外のデータであってもよい。
また、上述した実施形態では、書込装置11および端末装置15と、無線タグ10,10aとの間のデータ授受を無線で行う場合を例示したが、当該データ授受を有線で行ってもよい。
また、上述した実施形態では、書込装置11および端末装置15が書き込みおよび読み出しを行う記録媒体として、無線タグ10,10aのメモリ35を例示したが、それ以外のコンピュータや通信機器で使用されるメモリに対する書き込みおよび読み出しに対して本発明を適用してもよい。
また、上述した実施形態では、図9に示す無線タグ10.10aのメモリ35内の先頭アドレス側に第1のアドレスAを規定し、末尾アドレス側に第2のアドレスBを規定したが、本発明では、メモリ35内の先頭アドレス側に第2のアドレスBを規定し、末尾アドレス側に第1のアドレスAを規定してもよい。
本発明は、書き換え禁止機能を備えた記録媒体と上記書き換え禁止機能を備えていない記録媒体に対しての記録データの書き込みおよび読み出しを行うシステムに適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わるデータ配信システムの全体構成図である。 図2は、図1に示す書き込み禁止機能を備えた無線タグの構成図である。 図3は、図1に示す書き込み禁止機能を備えていない無線タグの構成図である。 図4は、図2および図3に示す無線タグのメモリのメモリマップ構成を説明するための図である。 図5は、図2に示す無線タグに圧縮されていないファイルデータを記録する場合の図4に示すファイルデータ領域を説明するための図である。 図6は、図3に示す無線タグに圧縮されていないファイルデータを記録する場合の図4に示すファイルデータ領域を説明するための図である。 図7は、図2に示す無線タグに圧縮ファイルデータを記録する場合の図4に示すファイルデータ領域を説明するための図である。 図8は、図3に示す無線タグに圧縮ファイルデータを記録する場合の図4に示すファイルデータ領域を説明するための図である。 図9は、図4に示すファイルテーブル領域を説明するための図である。 図10は、図9に示すファイル属性領域を説明するための図である。 図11は、図1に示す書込装置のハードウェア構成図である。 図12は、図1および図11に示す書込装置による無線タグの初期化動作を説明するためのフローチャートである。 図13は、図1および図11に示す書込装置による無線タグへのファイルデータ等の書き込み動作の全体を説明するためのフローチャートである。 図14は、図13に示すステップST13,ST18におけるファイルデータ等の無線タグ10への書き込み動作の詳細を説明するためのフローチャートである。 図15は、図13に示すステップST13,ST18におけるファイルデータ等の無線タグ10への書き込み動作の詳細を説明するための図14の続きのフローチャートである。 図16は、図1に示す端末装置のハードウェア構成図である。 図17は、図1および図16に示す端末装置による無線タグからの読み出し動作の全体を説明するためのフローチャートである。 図18は、図17に示すステップST43,ST45におけるファイルデータおよびファイル属性データ等の読み出し動作の詳細を説明するためのフローチャートである。 図19は、図17に示すステップST43,ST45におけるファイルデータおよびファイル属性データ等の読み出し動作の詳細を説明するための図18の続きのフローチャートである。
符号の説明
1…データ配信システム、10…無線タグ、11…書込装置、12…コンピュータ、15…端末装置、31…アンテナ、32…RF部、33…電力制御部、34,34a…メモリアクセス部、35…メモリ、21…インタフェース、22…RF部、23…アンテナ、24…メモリ、25…処理部、26…署名生成部、41…ディスプレイ、42…RF部、43…アンテナ、44…メモリ、45…処理部、46…署名検証部


Claims (10)

  1. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    当該記録媒体に記録データを書き込むデータ書き込み装置であって、
    前記データ書き込み装置の秘密鍵データを使用して、前記記録データに対してデータの正当性を示す署名データを生成する署名生成手段と、
    書き込み手段と、
    を有し、
    前記書き込み手段は、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であるか否かを判断し、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記書き込み手段は、前記記録媒体に記録データを書き込む第1の動作を行い、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名生成手段は前記署名データを生成し、前記書き込み手段は、当該署名データと前記記録データとを前記記録媒体に書き込む第2の動作を行う
    データ書き込み装置。
  2. 前記書き込み手段は、前記第1の動作において、前記記録媒体に前記記録データを記録した後に、当該記録媒体に対して書き込み禁止指示を出力し、当該記録媒体を書き込み禁止状態にする
    請求項1に記載のデータ書き込み装置。
  3. 記記録媒体の記録領域は、前記無線タグに関する固有のデータを記録するタグ管理領域と、前記記録データを記録するファイルデータ領域と、前記ファイルデータ領域に記録される前記記録データに対応して規定された、前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスを示す属性データを記録するファイルテーブル領域と、を含み
    前記タグ管理領域は、前記記録領域の先頭アドレスを含み、
    前記ファイルテーブル領域は、前記記録領域の末尾アドレスを含み、
    記記録領域において、その先頭アドレスから規定された前記ファイルデータ領域における先頭アドレスを第1のアドレス、末尾アドレスから規定された前記ファイルテーブル領域における末尾アドレスを第2のアドレスとしたとき、
    前記書き込み手段は、
    前記第1の動作および前記第2の動作の各々において、複数の可変サイズの前記記録データを前記ファイルデータ領域内の記録領域の第1のアドレスから第2のアドレスに向けて順に書き込み、
    前記複数の記録データの各々に対応して規定された複数の前記属性データを、前記ファイルテーブル領域内の前記第2のアドレスから前記第1のアドレスに向けて順に書き込む
    請求項1に記載のデータ書き込み装置。
  4. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    署名生成手段と書き込み手段とを有し、当該記録媒体に記録データを書き込むデータ書き込み装置のデータ書き込み方法であって、
    前記書き込み手段が、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより記記録媒体が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であるか否かを判断する第1の工程と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記書き込み手段が、前記記録媒体に記録データを書き込む第2の工程と、
    前記第1の工程において前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名生成手段が、前記データ書き込み装置の秘密鍵データを使用して、前記記録データに対してデータの正当性を示す署名データを生成する第3の工程と、
    前記書き込み手段が、前記第3の工程で生成した前記署名データと前記記録データとを前記記録媒体に書き込む第4の工程と、
    を有するデータ書き込み方法。
  5. 記記録媒体の記録領域は、前記無線タグに関する固有のデータを記録するタグ管理領域と、前記記録データを記録するファイルデータ領域と、前記ファイルデータ領域に記録される前記記録データに対応して規定された、前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスを示す属性データを記録するファイルテーブル領域と、を含み
    前記タグ管理領域は、前記記録領域の先頭アドレスを含み、
    前記ファイルテーブル領域は、前記記録領域の末尾アドレスを含み、
    記記録領域において、その先頭アドレスから規定された前記ファイルデータ領域における先頭アドレスを第1のアドレス、末尾アドレスから規定された前記ファイルテーブル領域における末尾アドレスを第2のアドレスとしたとき
    前記第2の工程および前記第4の工程の各々において、前記書き込み手段は、前記記録領域の第1のアドレスから第2のアドレスに向けて複数の可変サイズの前記記録データを順に書き込み、前記複数の記録データの各々に対応して規定され前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスをそれぞれ示し固定サイズの複数の前記属性データを、前記第2のアドレスから前記第1のアドレスに向けて順に書き込む
    請求項4に記載のデータ書き込み方法。
  6. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    当該記録媒体に記録データを書き込む、コンピュータで構成されたデータ書き込み装置のコンピュータに下記の手順を実行させるプログラムであって、
    前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出することにより記記録媒体が書き込み禁止機能を備えた記録媒体であるか否かを判断する第1の手順と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記記録媒体に記録データを書き込む第2の手順と、
    前記第1の手順において前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記データ書き込み装置の秘密鍵データを使用して、前記記録データに対してデータの正当性を示す署名データを生成する第3の手順と、
    記第3の手順で生成した前記署名データと前記記録データとを前記記録媒体に書き込む第4の手順と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  7. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出すデータ読み出し装置であって、
    前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する署名検証手段と、
    読み出し手段と、
    を有し、
    前記読み出し手段は、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断し、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記読み出し手段は、前記記録媒体から記録データを読み出す第1の動作を行い、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名検証手段は前記記録媒体から読み出した署名データを検証し、前記署名検証手段が前記署名データが正当であると判断したことを条件に、前記読み出し手段は前記記録媒体から読み出す第2の動作を行う
    データ読み出し装置。
  8. 記記録媒体の記録領域は、前記無線タグに関する固有のデータを記録するタグ管理領域と、前記記録データを記録するファイルデータ領域と、前記ファイルデータ領域に記録される前記記録データに対応して規定された、前記対応する記録データの前記記録領域内の記録アドレスを示す属性データを記録するファイルテーブル領域と、を含み、
    前記タグ管理領域は、前記記録領域の先頭アドレスを含み、
    前記ファイルテーブル領域は、前記記録領域の末尾アドレスを含み、
    記記録領域において、その先頭アドレスから規定された前記ファイルデータ領域における先頭アドレスを第1のアドレス、末尾アドレスから規定された前記ファイルテーブル領域における末尾アドレスを第2のアドレスとしたとき
    前記読み出し手段は、前記第2のアドレスと前記固定サイズとを基に読み出し要求に係わる前記属性データを前記記録領域から読み出し、当該読み出した前記属性データが示す前記記録アドレスを基に前記読み出し要求に係わる前記記録データを前記記録領域から読み出す
    請求項7に記載のデータ読み出し装置。
  9. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    読み出し手段と、署名検証手段と、を有し、当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出すデータ読み出し装置のデータ読み出し方法であって、
    前記読み出し手段が、前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断する第1の工程と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記読み出し手段が、前記記録媒体から記録データを読み出す第2の工程と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記署名検証手段が、前記記録媒体から読み出した、前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する第3の工程と、
    前記読み出し手段が、前記第3の工程で前記署名データが正当であると判断されたことを条件に、前記記録媒体から読み出した前記記録データを読み出す第4の工程と
    を有するデータ読み出し方法。
  10. 無線タグが内部に記録媒体を有しており、
    当該記録媒体からデータ書き込み装置によって書き込まれた記録データを読み出す、コンピュータで構成されたデータ読み出し装置のコンピュータ下記の手順を実行させるプログラムであって、
    前記記録媒体に予め記録された、当該記録媒体が不正な書き込みを禁止する書き込み禁止機能を有しているか否かを示すデータを前記記録媒体から読み出すことにより、前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えているか否かを判断する第1の手順と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていると判断した場合に、前記記録媒体から記録データを読み出す第2の手順と、
    前記記録媒体が書き込み禁止機能を備えていないと判断した場合に、前記記録媒体から読み出した、前記記録データの正当性を示す署名データを前記データ書き込み装置の公開鍵データを使用して検証する第3の手順と、
    記第3の手順で前記署名データが正当であると判断されたことを条件に、前記記録媒体から読み出した前記記録データを読み出す第4の手順と
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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