JP3654634B2 - アルカリ二次電池用セパレータ、これを用いたアルカリ二次電池およびその製造方法 - Google Patents

アルカリ二次電池用セパレータ、これを用いたアルカリ二次電池およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカリ二次電池用セパレータ、これを用いたアルカリ二次電池、およびその製造方法にかかり、特に保液性を維持しつつ、充電時の内圧上昇を防止することのできるアルカリ二次電池用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
アルカリ蓄電池は各種の電源として広く使われており、小型電池は各種の携帯用の電子通信機器に、大型電池は産業用にそれぞれ使用が拡大されてきている。
この種のアルカリ蓄電池においては、電解液の充填されたセパレータを挟んで正極と負極とが対向せしめられて構成されている。正極としてはほとんどの場合がニッケル電極である。一方、負極の場合は、カドミウムの他に、亜鉛、鉄、水素等が使われるが、主としてカドミウム電極が主体である。
【0003】
セパレータには、イオン導電性とガス透過性、そして薄さを求めて種々の提案がなされている。
従来セパレータとしては、機械的強度、価格などの面から、ポリアミド系の不織布が主として用いられてきている。
【0004】
特に、ニッケルーカドミウム蓄電池などのような密閉型二次電池のセパレータでは、電解液を保持するのみならず、充電末期および過充電時に正極で発生する酸素ガスの負極への拡散を容易にし、ガス吸収反応により酸素ガスを効率よくリサイクルさせることが、電池の内圧上昇の抑制および長寿命化のために必須の要件である。
【0005】
従って、密閉型二次電池のセパレータでは電解液を保持するための適度な親水性と、ガスを通過させるための適度な空孔または疎水性を有している必要がある。
この二つの条件は相反するものであり、実際のセパレータにおいて両者のバランスを良好にすることが必要である。
【0006】
このような要件を満たすように、従来、種々のセパレータの改良技術が提案されてきている。
その一例として、ポリオレフィンなどの合成樹脂の不織布または織布などからなる疎水性セパレータ基材に親水性材料の溶液を塗布、スプレー、あるいは浸漬などの方法により添加付着させた後、乾燥するという方法が提案されている(特開平4−34842)。すなわちこの方法は、ガス透過性部分とそこに添加した親水性材料より形成される保液性部分とで構成したものである。
【0007】
この方法によれば、部分親水化不織布セパレータは、ガス透過性が向上するため、内圧特性を改善することができる。しかしながら、不織布は繊維の集合体であるため、孔径が大きく、薄膜化するとショートし易くなる。また圧力によって厚さが変化し易いため、充放電で膨潤した極板により、セパレータの保液量が変化するという問題が発生し、電池性能を低下させる恐れがある。
【0008】
これに対して、部分的に親水化した微多孔膜を用いる方法が提案されている(特開平2000−230074、特開平2000−248095)。微多孔膜セパレータでは不織布に比べ薄膜化することができ、電池の高容量化が可能である。また、微多孔膜は不織布に比べ圧力による体積変化が少ないため、セパレータに必要な保液量が変化しにくいという特徴がある。
【0009】
しかし微多孔膜セパレータは孔径が小さいため、ガス透過性が悪く、そのままでは充電時の内圧上昇を抑えることは困難である。また、ガスを透過できる部分が親水化された領域外に限定されているため、充電時に発生したガスはセパレータの非親水化部まで移動する必要がある。
【0010】
しかしながら、微多孔膜セパレータは表面に凹凸が少なく、極板と密着した状態で実装されるため、セパレータ表面でのガス移動が困難であり、非親水化部分が存在しているにも関わらず、表面での移動が困難である結果非親水化部分までガスが到達し得ず、結果的に電池内圧が上昇するという問題があった。
【0011】
このような微多孔膜セパレータは、次のような方法で形成される。
まず、微粉珪酸とジオクチルフタレートを混合するとともに、これにポリエチレン樹脂を添加し、再度混合し、厚さ700μm程度の平膜状に成形し、図4(a)に示すように、微粉珪酸13の分散された平膜12を形成する。
【0012】
このようにして、成形のなされた平膜12を塩化メチレン中に10分間浸漬し、ジオクチルフタレートを抽出した後、乾燥する。
そしてこの後、60℃のNaOH溶液に60分間浸漬して水洗乾燥し、図4(b)に示すように、膜内の微粉珪酸を溶出することにより、空孔11を有する平膜13を形成する。
【0013】
そして、2枚の板状体からなる圧延治具の間にこの平膜2を挟んで、2軸圧延し、厚さ60μmになるように延伸し、図4(c)に示すようにポリエチレン微多孔膜を形成する。ここで形成されるポリエチレン微多孔膜は、図5に示すように、気孔率40%、膜厚60μmとなっている。
【0014】
さらにまた、ポリオレフィン微多孔膜の任意に選択された膜の特定部分のみを親水化し、親水孔、疎水孔の分布を制御することにより、両者の膜中における均一分散を実現する方法も提案されている(特開平8−255629)。
【0015】
このような方法では、非親水化部分をセパレータに多く分散すると、ガス移動は最小限に抑えられ、内圧上昇の抑制が可能になると記載されている。しかし、スルホン化など一般的な部分親水化処理方法では、境界部分ににじみが発生する。このにじみ部分はスルホン化剤が微多孔中に拡散して発生するものであり、親水化が貫通孔の途中で止まっているため、ガス透過性、イオン透過性ともに劣る領域である。したがって非親水化部分をセパレータに多く分散すると、セパレータ表面に沿ったガス移動は最小限に抑えられるものの、境界領域を増加させることはセパレータの低性能化を招くことになり、このように、非親水化部のサイズを縮小し、多く分散させる方法では逆にガス透過性が低下してしまうという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにして形成される微多孔膜は、上記いずれの方法においても、孔を形成した後、圧延処理がなされるため、膜内部の孔は変形し貫通孔が潰れてガス透過が充分でない状態となっていることが多く、正極表面で発生した酸素ガスがスムーズに負極側に透過し得ず、内圧が上昇するという問題は、解決し得なかった。
【0017】
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、容量密度が高くかつ長寿命のアルカリ電池を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、ガス透過性を確保しつつガス拡散性を促進することができ、かつ保液性に優れたセパレータを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明の第1のセパレータでは、ミクロフィブリル孔(微細繊維孔)を有する微多孔性フィルムからなり、前記微多孔性フィルムは、前記ミクロフィブリル孔が、内部では、表面近傍より、変形度が少なくなるように構成されていることを特徴とする。
【0019】
従来、フィルム内部では、孔が潰れ易く、貫通孔を塞ぐ結果になってしまうことがあったが、かかる構成によれば、フィルム内部では、表面近傍より、変形度が少なくなるように構成されているため、孔の潰れが小さく、フィルム表面から裏面にわたる貫通孔が良好に形成され、貫通孔を介してガスを良好に排出することが可能となる。フィルム表面では、孔が変形して隣接する孔と接続した構造になり、この凹部の連続が表面のガス拡散を容易にするのに有効に作用する。すなわち、凹部形成していれば、極板との間に隙間は形成されるため、良好なガスの排出が可能となり、内圧の上昇を防ぐことが可能となる。このセパレータの両面に正極板および負極板を密着させても、正極板および負極板と、セパレータ表面との間にわずかな隙間が形成される。このため、セパレータ表面の正極板および負極板との間の領域でガスが良好に拡散し得ることになり、その結果、ガスの拡散性が良好となり、内圧の上昇を低減することが可能となる。これは特に非親水化部と親水化部とに分けた微多孔性フィルムを用いた場合に、親水化部表面でのガスの滞留を抑制し、効率よく非親水化部までガスを拡散し、ガスを良好に排出することが可能となる。
【0020】
また望ましくは、前記ミクロフィブリル孔は、表面近傍において、孔が膜厚の中心部よりもより扁平な形状をなしていることを特徴とする。
【0021】
かかる構成によれば、従来、フィルム内部では、孔が潰れ易く、貫通孔を塞ぐ結果になってしまうことがあったが、かかる構成によれば、表面近傍において、孔が中心部よりもより扁平な形状をなすように構成されているため、フィルム表面から裏面にわたる貫通孔が良好に形成され、貫通孔を介してガスを良好に排出することが可能となる。フィルム表面では、孔が偏平であっても、凹部を形成していれば、極板との間に隙間は形成されるため、良好なガスの排出が可能となり、内圧の上昇を防ぐことが可能となる。
【0022】
望ましくは表面の60%以上が凹部となるミクロフィブリル孔を構成する微多孔性フィルムからなることを特徴とする。
【0023】
かかる構成によれば、セパレータが、均一にミクロフィブリル化され、表面の60%以上が凹部となるミクロフィブリル孔を有する微多孔性フィルムから構成されているため、このセパレータの両面に正極板および負極板を密着させても、正極板および負極板と、セパレータ表面との間にわずかな隙間が形成される。このため、セパレータ表面の正極板および負極板との間の領域でガスが良好に拡散し得ることになり、その結果、ガスの拡散性が良好となり、内圧の上昇を低減することが可能となる。これは特に非親水化部と親水化部とに分けた微多孔性フィルムを用いた場合に、親水化部表面でのガスの滞留を抑制し、効率よく非親水化部までガスを拡散し、ガスを良好に排出することが可能となる。さらに望ましくは表面の80%以上が凹部となるように構成することにより、より確実なガスの排出が可能となり、内圧の上昇を大幅に低減することが可能となる。
【0024】
また望ましくは、前記微多孔性フィルムは、部分的に親水性処理がなされていることを特徴とする。
【0025】
かかる構成によれば、貫通孔を介してガスを良好に排出する一方、部分的な親水性処理部分において良好に電解液を保持することが可能となり、イオン透過性およびガス透過性の良好なセパレータを提供することが可能となる。
【0026】
望ましくは、前記微多孔性フィルムは、ゲル状ポリオレフィンを面積倍率5倍以上に延伸せしめることによって形成されたことを特徴とする。
【0027】
かかる構成によれば、高度に延伸しているため、ミクロフィブリル化が良好に進行し、ミクロフィブリル孔が均一に形成され、貫通孔を介してガスを良好に排出する一方、部分的な親水性処理部分において良好に電解液を保持することが可能となり、イオン透過性およびガス透過性の良好なセパレータを提供することが可能となる。
【0028】
本発明の二次電池は、正極と、前記正極に対してセパレータを介して相対向せしめられた負極とを容器内に収納してなる二次電池において、前記セパレータは、前記正極板および負極板との当接領域が、相対向する領域の40%以下となるように、表面の60%以上がミクロフィブリル孔を構成する微多孔性フィルムからなることを特徴とする。
【0029】
かかる構成によれば、セパレータが、均一にミクロフィブリル化され、表面の60%(望ましくは80%)以上が凹部となるミクロフィブリル孔を有する微多孔性フィルムから構成されているため、このセパレータの両面に正極板および負極板を密着させても、正極板および負極板との当接領域が、相対向する領域の40%以下となるため、セパレータ表面との間に隙間が形成される。このため、セパレータ表面の正極板および負極板との間の領域でガスが良好に拡散し得ることになり、その結果、ガスの拡散性が良好となり、内圧の上昇を低減することが可能となる。これは特に非親水化部と親水化部とに分けた微多孔性フィルムを用いた場合に、親水化部表面でのガスの滞留を抑制し、効率よく非親水化部までガスを拡散し、ガスを良好に排出することが可能となる。微多孔性フィルムの80%以上が凹部となるように構成することにより、より効率よくガスを排出することが可能となる。
【0030】
本発明の方法では、ポリオレフィンゲルに微粉珪酸を分散する工程と、前記微粉珪酸の分散せしめられたポリオレフィン膜をアルカリ溶液に浸漬し、表面近傍の微粉珪酸を選択的に抽出する第1の抽出工程と、前記ポリオレフィン膜を延伸する延伸工程と、再度アルカリ溶液に浸漬し、微粉珪酸を抽出する第2の抽出工程とを含むことを特徴とする。
【0031】
かかる構成によれば、表面の微粉珪酸を選択的に抽出し、内部の微粉珪酸を残した状態で、圧延処理を実行しているため、極めて良好にかつ圧延度を高めても、内部の孔が潰れることがないため、高度の圧延が可能となり、ミクロフィブリル化を促進することができる。したがって均一で良好なミクロフィブリル孔を形成することが可能となる。そして最後に再度アルカリ溶液に浸漬し、微粉珪酸を抽出する。
【0032】
このように、かかる方法によれば、極めて良好にミクロフィブリル化が達成し得、均一にミクロフィブリル孔の形成された微多孔性フィルムを得ることが可能となる。このようにして形成されたセパレータの両面に正極板および負極板を密着させても、正極板および負極板と、セパレータ表面との間にわずかな隙間が形成される。このため、セパレータ表面の正極板および負極板との間の領域でガスが良好に拡散し得ることになり、その結果、ガスの拡散性が良好となり、内圧の上昇を低減することが可能となる。
【0033】
望ましくは、前記延伸工程は、ポリオレフィン膜の融点よりも低い温度に保持した状態で面積倍率で5倍以上となるように、圧力を印加し、ポリオレフィン膜を延伸する工程であることを特徴とする。
【0034】
かかる構成によれば、より、均一で良好なミクロフィブリル孔を形成することができる。この工程では融点よりも低い温度で延伸を行うことを特徴とするものであるが、ミクロフィブリル化を可能とする程度の温度は必要であり、融点を越えない温度程度であることが望ましい。
【0035】
望ましくは、前記延伸工程は、前記第1の抽出工程によって、膜内部では珪酸微粉が残留するように、前記表面近傍の珪酸微粉を選択的に除去し、空孔を形成したポリオレフィン膜を、前記膜内部での孔の形状を略球に近い状態に維持しつつ、延伸する工程を含むことを特徴とする。
【0036】
かかる構成によれば、より高圧での圧延が容易となり、内部での孔の潰れを低減し、均一で良好なミクロフィブリル孔を形成することができる。
【0037】
望ましくは、前記第1の抽出工程は、表面から膜厚の0.5〜10%の厚さまで、珪酸微粉を選択的に除去するようにアルカリ溶液に浸漬する工程であることを特徴とする。
【0038】
さらに望ましくは、前記第1の抽出工程は、表面から膜厚の2〜5%の厚さまでに存在する珪酸微粉を選択的に除去するようにアルカリ溶液に浸漬する工程であることを特徴とする。
【0039】
第1の抽出工程における微粉珪酸の抽出深さは、表面から0.5〜10%程度までが、望ましく、さらに好ましくは2〜5%である。ここで抽出深さの測定は、珪酸を部分抽出した後のセパレータを切断し、断面の珪素量をEPMAにて測定した。抽出深さは、珪酸を部分抽出した後のセパレータを切断し、断面の珪素量をEPMAにて測定した。ここでは、抽出深さは珪酸未抽出時の珪素量の10%以下となる領域の深さとした。
【0040】
0.5%以下では表面が十分フィブリル化されないため、表面のガス拡散性が十分でなく、また表面から10%以上抽出する場合にはセパレータ内部の孔が潰れ、ガス透過性が低下するため望ましくない。
【0041】
また第1の抽出工程で2〜5%の深さまで微粉珪酸を抽出することにより、孔の潰れによる貫通孔の閉塞が発生することなしに、ミクロフィブリル化を良好に促進することが可能となる。
また、上述の方法では、部分抽出工程後に圧延を行うようにしたが、部分抽出工程を経ることなく圧延を行い、この後、微粉珪酸を抽出してもよい。この場合、ミクロフィブリル孔を形成できれば、有用である。また、ミクロフィブリル孔となっていなくても、貫通孔が良好に形成されており、十分なガス透過性を得ることができれば、内圧上昇を抑えることができる。
【0042】
更に望ましくは、前記第2の抽出工程後に、さらに延伸する第2の延伸工程を含むことを特徴とする。
【0043】
かかる構成によれば、第2の抽出工程により、膜内部の微粉珪酸を抽出したのち、さらに延伸工程を付加することにより、さらなるミクロフィブリル化を促進し、良好な表面状態を得ることが可能となる。
【0044】
ここでミクロフィブリル孔とは、微細繊維状体の中に形成された微細な孔をいい、ミクロフィブリルとは、圧力を印加することで1本の繊維が多数分裂して生じる微細繊維である。すなわちミクロフィブリル孔は圧力を印加することで表面のポリオレフィン繊維が分裂し微細繊維状となっている状態をいうものとする。
なお、ミクロフィブリル孔を構成していなくても、フィルム内部で、孔の潰れが小さく、フィルム表面から裏面にわたる貫通孔が良好に形成され、貫通孔を介してガスを良好に排出することが可能となる孔であればよい。また、表面の60%以上が凹部となるように構成されたり、フィルム表面では、孔が変形して隣接する孔と接続した構造をもつものであれば、この凹部の連続が表面のガス拡散を容易にするのに有効に作用する。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセパレータをニッケル−カドミウム蓄電池に適用した場合の本発明の一実施形態について説明する。
【0046】
なお、図1は本発明のセパレータを模式的に示す断面図であり、部分的に親水性処理がなされ、表面の60%以上が凹部となるミクロフィブリル孔を構成するように形成されたポリオレフィンからなる微多孔性フィルム2から構成されている。そしてこの微多孔性フィルムは、内部に位置する前記空孔1nが、表面近傍のミクロフィブリル孔1sより、変形度が少なく孔の潰れが小さくなっている。
【0047】
1.セパレータの作製
(1)実施例1
まず、平均粒径0.3μmの微粉珪酸35wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂25wt%とを添加し、再度混合し、厚さ700μmの平膜状に成形し、図2(a)に示すように、微粉珪酸3の分散された平膜2fを得た。
【0048】
このようにして、成形のなされた平膜2fを塩化メチレン中に10分間浸漬し、ジオクチルフタレートを抽出した後、乾燥する。
そしてこの後、60℃5mol/lのNaOH溶液に3分間浸漬して水洗乾燥し、図2(b)に示すように、表面の微粉珪酸を溶出することにより、表面に空孔1sを有するとともに、内部には微粉珪酸3の残留した平膜2fが形成される。
【0049】
そして、図2(c)に示すように、2枚の板状体からなる圧延治具の間にこの平膜2fを挟み、圧延し、厚さ100μmになるように延伸した。このとき、内部では微粉珪酸3が残留しているため、孔(微粉珪酸の存在によって押し分けられたフイルム領域であって、微粉フィルム除去によって孔となる領域)の変形は少なく、孔は塞がれることなく維持せしめられ、表面近傍の空孔1sがより、偏平になるように、圧延される。
【0050】
そして、再度60℃5mol/lのNaOH溶液に60分間浸漬して、内部の微粉珪酸3も溶出せしめ、空孔1nを形成した後、水洗乾燥し、図2(d)に示すように、表面に偏平な空孔1sを有するとともに、内部にはより真円に近い空孔1nを有する平膜2fが形成される。
【0051】
そしてさらに、図2(e)に示すように、内部の微粉珪酸3が溶出せしめられ、空孔1nを形成してなる微多孔膜からなる平膜2fを延伸する。このようにして、図1に示したような、気孔率40%、膜厚60μmのポリエチレン微多孔膜2を得た。
【0052】
このようにして得られた微多孔膜にスクリーン印刷法を用いてパラフィンの融解液を直径3mmの円形パターンをもち、塗布面積が全体の20%となるように分散塗布した。
【0053】
この膜を無水硫酸ガスでスルホン化反応を行い、一部親水化処理を行った後、水洗乾燥を行い、70℃のメチルエチルケトンでパラフィンを抽出した後、乾燥して、部分親水性微多孔膜を得た。
【0054】
このようにして得られた部分親水性微多孔膜は、延伸量が面積倍率で5.8倍であり、顕微鏡観察したセパレータ表面を画像処理により二値化した結果、表面のミクロフィブリル孔の割合は71%であった。
【0055】
(2)実施例2
前記実施例1において微粉珪酸を5%多く添加した他は実施例1と同様に形成した。
すなわち、平均粒径0.3μmの微粉珪酸40wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂25wt%とを添加し、再度混合し、厚さ700μmの平膜状に成形し、図2(a)に示すように、微粉珪酸3の分散された平膜2fを得た。
【0056】
(3)比較例1
まず、微粉珪酸40wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂20wt%とを添加し、再度混合し、厚さ700μmの平膜状に成形し、図4(a)に示すように、微粉珪酸13の分散された平膜12を得た。
【0057】
このようにして、成形のなされた平膜12を塩化メチレン中に10分間浸漬し、ジオクチルフタレートを抽出した後、乾燥する。
そしてこの後、60℃5mol/lのNaOH溶液に60分間浸漬して水洗乾燥し、図4(b)に示すように、膜内の微粉珪酸を溶出することにより、空孔11を有する平膜12が形成される。
【0058】
そして、2枚の板状体からなる圧延治具の間にこの平膜12を挟み、圧延し、厚さ60μmになるように延伸し、図4に示したような、気孔率40%、膜厚60μmのポリエチレン微多孔膜を得た。
【0059】
このようにして得られた微多孔膜に前記実施例と同様にして、一部親水化処理を行う。すなわちスクリーン印刷法を用いてパラフィンの融解液を直径3mmの円形パターンをもち、塗布面積が全体の20%となるように分散塗布した。
【0060】
この膜を無水硫酸ガスでスルホン化反応を行い、一部親水化処理を行った後、水洗乾燥を行い、70℃のメチルエチルケトンでパラフィンを抽出した後、乾燥して、部分親水性微多孔膜を得た。
【0061】
このようにして得られた部分親水性微多孔膜は延伸量が面積倍率で4.7倍であり、顕微鏡で観察した結果、表面のミクロフィブリル孔の割合は58%であった。
【0062】
(4)比較例2
まず、微粉珪酸32wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂20wt%とを添加し、再度混合し、厚さ180μmの平膜状に成形し、図4(a)に示すように、微粉珪酸13の分散された平膜12を得た。
【0063】
このようにして、成形のなされた平膜12を塩化メチレン中に10分間浸漬し、ジオクチルフタレートを抽出した後、乾燥する。
そしてこの後、60℃5mol/lのNaOH溶液に60分間浸漬して水洗乾燥し、図4(b)に示すように、膜内の微粉珪酸を溶出することにより、空孔11を有する平膜12が形成される。
【0064】
そして、2枚の板状体からなる圧延治具の間にこの平膜12を挟み、圧延し、厚さ60μmになるように延伸し、気孔率40%、膜厚60μmのポリエチレン微多孔膜を得た。
【0065】
このようにして得られた微多孔膜に前記実施例と同様にして、一部親水化処理を行う。すなわちスクリーン印刷法を用いてパラフィンの融解液を直径3mmの円形パターンをもち、塗布面積が全体の20%となるように分散塗布した。
【0066】
この膜を無水硫酸ガスでスルホン化反応を行い、一部親水化処理を行った後、水洗乾燥を行い、70℃のメチルエチルケトンでパラフィンを抽出した後、乾燥して、部分親水性微多孔膜を得た。
【0067】
このようにして得られた部分親水性微多孔膜は、延伸量が面積倍率で1.8倍であり、顕微鏡で観察した結果、表面のミクロフィブリル孔の割合は40%であった。
【0068】
(5)比較例3
前記実施例1において微粉珪酸を2.5%少なく添加した他は実施例1と同様に形成した。
すなわち、平均粒径0.3μmの微粉珪酸32.5wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂25wt%とを添加し、再度混合し、厚さ700μmの平膜状に成形し、図2(a)に示すように、微粉珪酸3の分散された平膜2fを得た。
【0069】
そして同様の処理をして得られた部分親水性微多孔膜は、顕微鏡で観察した結果、表面のミクロフィブリル孔の割合は55%であった。
【0070】
(6)比較例4
前記実施例1において微粉珪酸を5%少なく添加した他は実施例1と同様に形成した。
すなわち、平均粒径0.3μmの微粉珪酸30wt%とジオクチルフタレート40wt%を混合し、これにポリエチレン樹脂25wt%とを添加し、再度混合し、厚さ700μmの平膜状に成形し、図2(a)に示すように、微粉珪酸3の分散された平膜2fを得た。
【0071】
そして同様の処理をして得られた部分親水性微多孔膜は、顕微鏡で観察した結果、表面のミクロフィブリル孔の割合は49%であった。
【0072】
また上述の実施例および比較例1のセパレータの断面をSEM観察し、膜の厚さ方向の孔径を測定した。その結果、下表に示すごとく、珪酸を部分抽出した実施例のセパレータでは膜表面にくらべ内部で孔径が大きくなっている。
【表1】
Figure 0003654634
【0073】
この表によれば、膜表面近傍では、比較例のセパレータよりも孔径は小さくなっており、また、内部でより孔径が大きくなっている。このように本発明実施例のセパレータでは、表面近傍では、比較例のセパレータよりも孔径は小さくなっているが、ミクロフィブリル化がセパレータ表面で選択的に起こっているため、より良好なミクロフィブリル孔が形成されており、セパレータ表面での孔までの移動距離は低減され、ガスは良好に貫通孔に導かれる。そして、内部でより孔径が大きくなった貫通孔に導かれるため、ガスの移動は良好となる。
【0074】
このようにして結果的にガスの移動距離は低減され、高速で膜厚方向に移送される。したがって、表面に、及びセパレータ内部のガス透過能がともに高くなり、内圧上昇が抑制される。このように本発明によれば、セパレータ表面、及びセパレータ内部のガス透過能がともに向上し、内圧上昇は極めて良好に抑制される。
【0075】
2.正極板の形成
発泡ニッケル等よりなる三次元的に連続する空間を有する金属多孔体(例えば、厚みが1.2mmのもの)よりなる芯体に水酸化ニッケルを主成分とする活物質スラリーを充填し、乾燥した後、所定の厚み(例えば、0.63mm)になるように圧延してニッケル正極板4を作製した。
【0076】
ついで、このニッケル正極板の上端部に充填された活物質の一部を除去して活物質の剥離部をそれぞれ形成した後、これらの剥離部に集電リード板を溶接して固着した。
【0077】
なお、水酸化ニッケルを主成分とする活物質スラリーとしては、例えば、共沈成分としてカドミウム2.0wt%とコバルト1wt%を含有する水酸化ニッケル粉末10重量部との混合粉末に、ヒドロキシプロピルセルロースの0.2wt%水溶液を加えて撹拌、混合したものを使用した。以下、同様に、水酸化ニッケルを主成分とする活物質スラリーはこの方法で作成したものを使用した。
【0078】
2.カドミウム負極板の作製
酸化カドミウム粉末10重量部に、ヒドロキシルプロピルセルロースの0.2wt%水溶液を加えて混練して、負極活物質ペーストを作製した。この負極活物質ペーストを、パンチングメタル等からなる金属芯体に塗着した後、両面から加圧してカドミウム負極板5を作製した。
なお、上述した正極板とこの負極板の容量比が1:1.5となるように、負極板は調整される。
【0079】
4.角型ニッケル−カドミウム蓄電池の作製
上述のように作製したセパレータ2(実施例1のセパレータA,実施例2のセパレータB,比較例1乃至4のセパレータC、D,E,F)を介してそれぞれ前記ニッケル正極板4およびカドミウム負極板5を積層し、それぞれ有底四角柱状(角型)の金属外装缶内6に挿入し、リード端子を形成する。
【0080】
なお、実施例1のセパレータAを用いた角型ニッケル−カドミウム蓄電池を図3に示すように、電池容器6内にこのセパレータAを介して前記ニッケル正極板4およびカドミウム負極板5を積層し、有底四角柱状(角型)の金属外装缶内に挿入した。このセパレータAを用いて形成した電池を実施例1、2の電池A、Bとし、比較例1乃至4のセパレータC乃至Fを用いた電池を電池C,D,E,Fとし、角型ニッケル−カドミウム蓄電池を形成する。
【0081】
5.充電時の内圧測定試験
上述のように作製したセパレータA,B,C,D,E,Fを用いて図3(a)および(b)に示すように角型を形成し、1.0It,100min充電に際しての電池内圧を測定した。図3(b)は、図3(a)の要部断面図である。
その結果を下表に示す。
【表2】
Figure 0003654634
【0082】
なお、上記表より明らかなように、本発明実施例の電池A、Bと,比較例1、2、3,4の電池C、D,E,Fとを比較すると、実施例1,2が比較例1乃至4の電池に比べて最大内圧が小さくなっていることが分かる。なお、ショート率も5%と実施例、比較例ともにすべて差はなかった。
【0083】
本発明実施例のセパレータによれば、ミクロフィブリル孔の面積比率を高めることで、充電時の電池内圧は改善されていることがわかる。これは、図3(b)に示すように、充電反応で発生した酸素ガスが、セパレータ表面2sと正極板および負極板の間の隙間Cから、セパレータの非親水部に移動し易くなり、貫通孔に導入され易くなっているためと考えられる。
【0084】
さらにまた、実施例のセパレータA、Bを用いた電池は、膜表面のミクロフィブリル孔の面積比率が同じである比較例1,2,3,4を用いた電池に比べ、内圧特性が改善されている。これは膜内部の貫通孔が潰れることなく維持されたため、酸素ガスがスムーズに負極側に透過し、負極板上で消化されたものと考えられる。
【0085】
6.変形例
上述した各実施例においては、スクリーン印刷法を用いてパラフィンの融解液を直径3mmの円形パターンをもち、塗布面積が全体の20%となるように分散塗布し、この円形パターン部分を除く領域を、無水硫酸ガスでスルホン化し、一部親水化処理を行った例について説明したが、これに限定されることなく、他の形状の領域分離により一部親水化処理を行った場合、あるいは親水性材料に一部疎水性処理を行った場合など、種々の場合に適用可能である。
【0086】
なお、上述した実施形態においては、本発明をニッケル−カドミウム蓄電池に適用する例について説明したが、これに限定されることなく、アルカリ−水素蓄電池など他のアルカリ電池にも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明のセパレータによれば、均一にミクロフィブリル化され、表面の60%以上が凹部となるミクロフィブリル孔を有する微多孔性フィルムから構成されているため、このセパレータの両面に正極板および負極板を密着させても、正極板および負極板と、セパレータ表面との間にわずかな隙間が形成され、セパレータ表面の正極板および負極板との間の領域でガスが良好に拡散し得る。その結果、ガスの拡散性が良好となり、内圧の上昇を低減することが可能となる。これは特に非親水化部と親水化部とに分けた微多孔性フィルムを用いた場合に、親水化部表面でのガスの滞留を抑制し、効率よく非親水化部までガスを拡散し、ガスを良好に排出することができ、イオン透過性およびガス透過性に優れたセパレータの形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のセパレータを示す図
【図2】図1のセパレータの製造工程図
【図3】本発明の実施形態のニッケル−カドミウム蓄電池を示す図
【図4】従来例のセパレータの製造工程図
【図5】従来例のセパレータを示す図
【符号の説明】
1s ミクロフィブリル孔
1n 空孔
2 平膜(セパレータ)
3 微粉珪酸
4 ニッケル正極板
5 カドミウム負極板
6 電池容器

Claims (9)

  1. ミクロフィブリル孔を有する微多孔性フィルムからなり、
    前記ミクロフィブリル孔は、表面近傍において、孔が膜厚の中心部よりもより扁平な形状をなしており、前記表面近傍のミクロフィブリル孔は表面と平行な方向に扁平となっているアルカリ二次電池用セパレータ。
  2. 前記微多孔性フィルムは、表面の60%以上が凹部となるミクロフィブリル孔を構成する請求項1に記載のアルカリ二次電池用セパレータ。
  3. 前記微多孔性フィルムは、部分的に親水性処理がなされている請求項1または2に記載のアルカリ二次電池用セパレータ。
  4. 前記微多孔性フィルムは、ゲル状ポリオレフィンを面積倍率5倍以上に延伸せしめることによって形成された請求項1乃至のいずれかに記載のアルカリ二次電池用セパレータ。
  5. 正極と、前記正極に対してセパレータを介して相対向せしめられた負極とを容器内に収納してなる二次電池において、
    前記セパレータは、前記正極板および負極板との当接領域が、相対向する領域の40%以下となるように、請求項 1 乃至4のいずれかに記載のセパレータを用いたアルカリ二次電池。
  6. ポリオレフィンゲルに微粉珪酸を分散する工程と、
    前記微粉珪酸の分散せしめられたポリオレフィン膜をアルカリ溶液に浸漬し、表面近傍の微粉珪酸を選択的に抽出する第1の抽出工程と、
    前記ポリオレフィンフィルムを延伸する延伸工程と、
    再度アルカリ溶液に浸漬し、珪酸を抽出する第2の抽出工程とを含むアルカリ二次電池用セパレータの製造方法。
  7. 前記延伸工程は、ポリオレフィン膜の融点よりも低い温度に保持した状態で面積倍率で5倍以上となるように、圧力を印加し、ポリオレフィン膜を、延伸する工程である請求項に記載のアルカリ二次電池用セパレータの製造方法。
  8. 前記延伸工程は、前記第1の抽出工程によって、膜内部では珪酸微粉が残留するように、前記表面近傍の珪酸微粉を選択的に除去し、空孔を形成したポリオレフィン膜を、前記膜内部での孔の形状を略球に近い状態に維持しつつ延伸する工程を含む請求項またはのいずれかに記載のアルカリ二次電池用セパレータの製造方法。
  9. 前記第1の抽出工程は、表面から膜厚の0.5〜10%の厚さまで、珪酸微粉を選択的に除去するようにアルカリ溶液に浸漬する工程である請求項に記載のアルカリ二次電池用セパレータの製造方法。
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