JP3654178B2 - ボタン電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン電話装置に関し、特に主装置に接続したファクシミリ装置とボタン電話機とで電話回線を共用するボタン電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ通信の普及に伴って、オフィスや店舗さらには一般家庭でもファクシミリ装置が使用される場合が増加している。また、ISDN通信網などの普及に伴って複数の電話回線が容易に利用できる環境が整いつつあり、これら回線を効率よく利用するためにボタン電話装置の導入も進んでいる。このようなファクシミリ装置とボタン電話装置とを利用する場合、これら装置間で同じ電話回線を共用したいという要求がある。
【0003】
このような要求を実現する方法として、ファクシミリ装置をボタン電話装置のアナログ電話機(子機)と見なし、ボタン電話装置からファクシミリ装置を制御する方法がいくつか考えられる。
【0004】
その1つとして、ボタン電話装置でファクシミリ通信専用の外線を設定しておき、そのファクシミリ通信専用の外線への着信については、ボタン電話機に対してその着信を通知せずにファクシミリ装置のみを呼び出し、ファクシミリ装置の自動応答に応じてその外線を捕捉してファクシミリ装置と接続する方法がある。これにより、ファクシミリ通信特有のCNG(Calling Tone:1100Hz)信号を検出するファクシミリ装置のCNG信号検出手段でファクシミリ通信か否か判断され、ファクシミリ通信以外の場合は、そのファクシミリ装置の通話機能により通話するものとなる。
【0005】
また他の方法として、ボタン電話装置にファクシミリ通信を検出するためのCNG信号検出手段を設けて、ボタン電話装置でファクシミリ通信を区別する方法がある。これにより、上記と同様にして設定したファクシミリ通信専用の外線への着信についてはボタン電話装置で自動応答し、そのCNG信号検出手段によりファクシミリ通信が検出された場合は、ファクシミリ装置のみを呼び出して接続し、それ以外の場合はボタン電話機を呼び出すものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のボタン電話装置では、前者によれば、ファクシミリ通信専用の外線への着信については、ボタン電話機で応答できず、ボタン電話装置にファクシミリ装置を接続しているにもかかわらず、電話回線が有効利用されていないという問題点があった。
また後者によれば、ボタン電話装置にファクシミリ通信を検出するためのCNG信号検出手段、すなわちファクシミリ通信専用の高価な回路構成をファクシミリ通信の検出だけを目的として設ける必要があり、ボタン電話装置全体のコストパフォーマンスが低下するという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、新たな回路構成を追加することなくファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用でき、利用者が容易に利用できる使い勝手のよいボタン電話装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明にかかるボタン電話装置は、主装置に、ファクシミリ装置への着信がファクシミリ通信呼以外の場合にそのファクシミリ装置を経由して外付けの電話機で通話を行うために用いる接続回線を収容する接続回線インターフェース部と、電話回線および接続回線のいずれかとボタン電話機とを交換接続するとともに、電話回線とファクシミリ装置とを交換接続するスイッチと、このスイッチを制御することにより、ファクシミリ装置での電話回線を用いたファクシミリ通信とボタン電話機での電話回線を用いた通話とをそれぞれ形成する制御部とを備え、制御部で、網側から電話回線への一次着信に応じてファクシミリ装置を呼び出すことにより、そのファクシミリ装置により一次着信に対するファクシミリ通信であるか否かを判定させ、ファクシミリ装置からの二次着信がある接続回線の状態に基づき検出し、その検出結果に応じてスイッチを制御するようにしたものである。
【0009】
ここで、着信検出に応じて接続回線に接続された主装置を呼び出し、この呼び出しに対する応答検出に応じてCNG信号の検出を開始するという第1のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合については、制御部で、接続回線への二次着信に応じてボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と接続回線とを接続するとともに、ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、この切断タイマのタイムアップ以前にボタン電話機での終話が検出された場合は、一次着信がファクシミリ通信呼であると判断し、接続回線を解放してファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行するようにしてもよい。
【0010】
また、第1のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合、制御部で、接続回線への二次着信に応じてボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と接続回線とを接続するとともに、ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、この切断タイマのタイムアップ以前に接続回線の終話が検出された場合は、一次着信がファクシミリ通信呼であると判断し、接続回線を解放してファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行するようにしてもよい。
【0011】
このほか、第1のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合、制御部で、接続回線への二次着信に応じてボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と接続回線とを接続するとともに、ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、ファクシミリ装置を経由した応答ボタン電話機による電話回線での通話状態で切断タイマのタイムアップが検出された場合は、一次着信が通話呼であると判断して、一次着信のあった電話回線をファクシミリ装置から応答ボタン電話機へ切替接続することにより、ファクシミリを経由しない応答ボタン電話機による電話回線での通話へ移行するようにしてもよい。
【0012】
一方、着信検出に応じて自動応答してCNG信号の検出を開始し、CNG信号が検出されなかった場合にのみ接続回線に接続された主装置を呼び出すという第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合については、制御部で、接続回線への二次着信に応じて一次着信が通話呼であると判断して、ボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じて、一次着信のあった電話回線をファクシミリ装置からその応答ボタン電話機へ切替接続することにより、ファクシミリを経由しないボタン電話機による電話回線での通話へ移行するようにしてもよい。
【0013】
また、第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合、制御部で、接続回線への二次着信に応じて一次着信が通話呼であると判断して、ボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じて、接続回線とその応答ボタン電話機とを接続することにより、ファクシミリを経由した応答ボタン電話機による電話回線での通話へ移行するようにしてもよい。
【0014】
このほか、第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合、制御部で、接続回線への二次着信に応じて一次着信が通話呼であると判断して、ボタン電話機へ接続回線への着信発生を通知するとともに、一次着信のあった電話回線からファクシミリ装置を切断して主装置でその電話回線を保持し、この着信に対するボタン電話機での応答に応じて、保持している電話回線とその応答ボタン電話機とを接続することにより、ファクシミリを経由しない応答ボタン電話機による電話回線での通話へ移行するようにしてもよい。
【0015】
また、電話回線のいずれかを用いて通話中のボタン電話機からファクシミリ転送要求があった場合には、制御部で、その後のボタン電話機による終話に応じて、その電話回線からボタン電話機を切断してその電話回線を主装置で保持するとともにファクシミリ装置を呼び出し、この呼出に応じたファクシミリ装置からの接続回線への二次着信を無視し、ファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行するようにしてもよい。
【0016】
また、第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合であって、二次着信に対するボタン電話機での応答に応じて、一次着信のあった電話回線とその応答ボタン電話機とを直接接続する場合には、制御部で、接続回線への二次着信に応じて、各ボタン電話機の一次着信のあった電話回線に対応するランプを用いて、その電話回線に対する網側からの着信時と同一の着信表示を行うようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態にかかるボタン電話装置のブロック図である。以下では、網側からの電話回線としてISDN回線が接続されるボタン電話装置に本実施の形態を適用した場合を例として説明する。
このボタン電話装置は、1本以上の電話回線ここではISDN回線11に接続される主装置10と、内線伝送路20を介してこれら主装置10に接続される複数のボタン電話機(子機)20A〜20Nから構成されている。また、主装置10には、内線のアナログ電話機としてファクシミリ装置30が接続されており、そのファクシミリ装置30に外付け電話機を接続するための接続回線35が主装置10に接続されている。
【0018】
主装置30には、外線インターフェース部(以下、外線I/F部という)12、内線インターフェース部(以下、内線I/F部という)13、スイッチ14、主制御部15、主記憶部16、電話機制御部17、および接続回線インターフェース部(以下、接続回線I/F部という)18が設けられている。
外線I/F部12は、電話網からのISDN回線11に接続され、網側とデジタルデータ伝送を行い、網側からの各種制御メッセージを主制御部15へ出力し、音声データをスイッチ14へ出力する。また、主制御部15からの各種制御メッセージやスイッチ14からの音声データを網側へ送信する。
【0019】
内線I/F部13は、内線伝送路20を介して各ボタン電話機20A〜20Nとデータ伝送を行うことにより、音声データや制御データをやり取りする。
電話機制御部17は、アナログ内線31を介してファクシミリ装置30を接続し、ファクシミリ装置30に対する呼制御や音声データのやり取りを行う。
接続回線I/F部18は、アナログ外線インターフェース部の機能を有し、ファクシミリ装置30からの接続回線35を収容し、接続回線35を介してファクシミリ装置30側と音声信号をやり取りする。したがって、接続回線I/F部18として一般的なアナログ外線インターフェースを用いることができ、特別な構成を主装置10に設ける必要はない。
【0020】
スイッチ(時分割スイッチ)14では、主制御部15からの指示に応じて、外線I/F部12や接続回線I/F部18と、内線I/F部13や電話機制御部17との間で、符号化された音声データをやり取りする。
これにより、ISDN回線11を用いたボタン電話機20A〜20Nによる音声通話や、ISDN回線11を用いたファクシミリ装置30によるファクシミリ通信を形成する。また、ファクシミリ装置30および接続回線35を経由した、ボタン電話機20A〜20Nによる音声通話を形成する。
【0021】
主制御部15は、CPUから構成され、任意の時間長を計時するタイマ15Aを有し、予め主制御部15や主記憶部16に格納されている所定のプログラムにより動作して主装置10の各部を制御する。
主記憶部16は、必要に応じて主制御部15で実行するプログラムを予め格納し、また主制御部15の処理動作に必要な情報を記憶する。処理動作に必要な情報としては、例えばISDN回線11や接続回線35の状態、ボタン電話機20A〜20Nやファクシミリ装置30の動作状態、短縮電話番号やリダイヤル電話番号などを記憶する。
【0022】
ボタン電話機20A〜20Nは、内線伝送路20を介して主装置10の内線I/F部とそれぞれ個別に接続されている。そして、内線伝送路20および内線I/F部13を介して主制御部15と制御データをやり取りすることにより、ボタン電話機各部、例えば各種ランプの表示や呼出音の出力を制御するとともに、ボタン電話機の操作を主制御部15へ通知する。
また、内線伝送路20および内線I/F部13を介して外線I/F部12や接続回線I/F部18と音声データをやり取りすることにより、ISDN回線11のB1,B2を用いた通話や、接続回線35およびファクシミリ装置30を介した通話を実現する。
【0023】
ファクシミリ装置30には、回線制御部32、通信部33および通話制御部34が設けられている。
回線制御部32は、アナログ内線31を介した主装置10の電話機制御部17からの着信信号(16Hz)により、ファクシミリ装置30への着信呼び出しを検出する。そして、その呼び出しに応答した後に、網側から到来するCNG信号の有無を検出することにより、その呼び出しがファクシミリ通信呼か通話呼かを判定する。
【0024】
通信部33では、回線制御部32でCNG信号が検出されて、その呼び出しがファクシミリ通信呼であると判定された場合に、アナログ内線31および主装置10を介してファクシミリ通信を行う。
通話制御部34では、回線制御部32からの指示に応じて、接続回線35を介して外付け電話機、この場合は主装置10への呼び出しを行う。この呼び出しのタイミングは、後述するFAX応答処理手順に応じて異なり、回線制御部32がアナログ内線31からの着信呼び出しを検出した際や、その着信呼び出しに自動応答した後に網側からのCNG信号が検出されず、その呼び出しが通話呼であると判定された際などがある。
【0025】
本実施の形態では、ファクシミリ装置30が有するファクシミリ通信/通話の判定機能を主装置10から利用し、その判定結果に応じた通話接続制御を行うようにしたものである。すなわち、所定の電話回線への網側からの一次着信に応じてファクシミリ装置30を呼び出すことにより、ファクシミリ装置30で一次着信に対するファクシミリ通信であるか否かを判定させ、その判定結果をファクシミリ装置30から二次着信がある接続回線35の状態に基づき検出し、その検出結果に応じてスイッチ14を制御して、ファクシミリ通信あるいは通話を形成するようにしたものである。
【0026】
図2にボタン電話機の外観図を示す。ボタン電話機20A〜20Nには、回線対応ボタンとして、ISDN回線11のB1,B2チャネルに対応する「外線1ボタン」21,「外線2ボタン」22と、接続回線35に対応する「FAXボタン」23とが設けられている。
これらボタンには、それぞれ当該回線の状態を表示するためのランプ(LED)として、「外線1ランプ」21A、「外線2ランプ」22A、および「FAXランプ」23Aが設けられている。
【0027】
また、機能ボタンとして、「リダイヤルボタン」24、「保留ボタン」25、および「転送ボタン」26が設けられている。「転送ボタン」26は、通話状態からファクシミリ通信への移行を指示するためのボタンである。
これらボタンの他に、ダイヤルキー27、各種情報を表示するための表示部(LCD)28、ハンドセット29が設けられている。
【0028】
次に、図3を参照して、本実施の形態の動作として、網側からISDN回線11へ一次着信があった場合の動作について説明する。図3は一次着信処理を示すフローチャートである。
任意の発信元からISDN回線11への呼び出しがあった場合、網側からISDN回線11のDチャネルを介して呼設定メッセージが到達する。外線I/F部12では、その呼設定メッセージを受信し主制御部15へ渡す。
主制御部15では、その呼設定メッセージを解析し、その呼設定メッセージの着信先電話番号が予めファクシミリ通信用として設定されている電話番号と一致した場合は、図3に示すような一次着信処理を開始する。
【0029】
主制御部15では、まず、タイマ15Aを用いてファクシミリ装置30への着信呼び出しを時間管理するための呼出タイマを起動し(ステップ100)、一般的な着信処理と同様にして、内線I/F部13を介して各ボタン電話機20A〜20Nへ、着信のあったB1チャネルに対応する「外線1ランプ」21Aの点滅表示を指示する(ステップ101)。
そして、この着信がファクシミリ通信呼かどうかをファクシミリ装置30で判定させるため、電話機制御部17を制御してアナログ内線31へ着信信号(16Hz信号)を出力し、ファクシミリ装置30を着信呼び出しする(ステップ102)。
【0030】
ファクシミリ装置30の回線制御部32では、この着信呼び出しに応じて、所定のFAX応答処理を開始する。一般的なファクシミリ装置のFAX応答処理は2つの手順に大別できる。
【0031】
第1のFAX応答処理手順は、アナログ内線31への着信に応じて、通話制御部34から接続回線35に接続された外付け電話装置、すなわち本実施の形態では主装置10を呼び出し、この呼び出しに対する応答検出に応じてアナログ内線31への着信へ応答しCNG信号を検出する手順である。
第2のFAX応答処理手順は、アナログ内線31への着信に自動応答し、主制御部10でスイッチ14が制御されて、外線I/F部12のB1チャネルと電話機制御部17のアナログ内線31とのパスが接続された後、主装置10を介した網側からのCNG信号を検出する手順である。
【0032】
主装置10では、ファクシミリ装置30への呼び出し後、このようなFAX応答処理手順による接続回線35を介したファクシミリ装置30からの着信、すなわち二次着信を検出するための二次着信検出ループに移行する(ステップ103,106)。
二次着信検出ループにおいて、呼出タイマがタイムアップする以前に接続回線I/F部18で二次着信が検出された場合は(ステップ103:YES)、呼出タイマを停止し(ステップ104)、ファクシミリ装置30のFAX応答処理手順に応じた後述の二次着呼処理を実行し(ステップ105)、一連の処理を終了する。
【0033】
また、二次着信検出ループにおいて、二次着信が検出されずに呼出タイマがタイムアップした場合は(ステップ106:YES)、ファクシミリ装置30でファクシミリ通信が開始されたものと判断して、ファクシミリ通信状態へ移行し(ステップ107)、一連の処理を終了する。
なお、ファクシミリ通信状態では、ファクシミリ装置30によるアナログ内線31の解放が電話機制御部17で検出されるまで、すなわちファクシミリ通信が終了するまで、B1チャネルとアナログ内線31とを接続するパスが維持される。そして、ファクシミリ通信の終了に応じて、ファクシミリ装置30がアナログ内線31を解放した時点で、そのパスが切断されるとともに、B1チャネルおよびアナログ内線31が解放される。
【0034】
以下では、第1の実施の形態として、第1のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置30が主装置10に接続されている場合について説明し、第2の実施の形態として、第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置30が主装置10に接続されている場合について説明する。なお、これらFAX応答処理手順の違いに対応するため、ファクシミリ装置30がどちらのFAX応答処理手順を用いる装置であるかを、主装置10の主記憶部16に予め設定しておくものとする。
【0035】
まず、本発明にかかる第1の実施の形態について説明する。
ファクシミリ装置30が第1のFAX応答処理手順を用いる場合、主装置10からの呼び出しに応じて、図4のようなFAX応答処理を実行する。図4はファクシミリ装置の第1のFAX応答処理手順を示すフローチャートである。
ファクシミリ装置30の回線制御部32は、主装置10の電話機制御部17からのアナログ内線31を介した呼び出しに応じて、通話制御部34を制御して、接続回線35から主装置10を呼び出す(ステップ200)。
そして、この呼び出しすなわち二次着信に対するボタン電話機での応答操作に応じて、主装置10の回線制御部32が接続回線35を捕捉した場合に(ステップ201:YES)、アナログ内線31の着信呼び出しへ応答する(ステップ202)。
【0036】
主装置10の主制御部15では、ファクシミリ装置30の応答を電話機制御部17で検出し、一次着信に対する応答メッセージを網側に送出する。そして、スイッチ14を制御して、外線I/F部12のB1チャネルと電話機制御部17のアナログ内線31とのパスを接続する。
これにより、主装置10およびアナログ内線31を介して網側とファクシミリ装置30とが接続され、さらに接続回線35を介して主装置10(ボタン電話機)が接続される。
この後、ファクシミリ装置30の回線制御部32では、網側からのCNG信号の有無を判断する(ステップ203)。
【0037】
ここで、応答から所定時間内にCNG信号が検出された場合は(ステップ203:YES)、その着信がファクシミリ通信呼であると判定し、接続回線35を解放(終話)して、通信部33によるファクシミリ通信を開始し(ステップ204)、一連の処理を終了する。
一方、応答から所定時間内にCNG信号が検出されなかった場合は(ステップ203:NO)、その着信が通話呼であると判定し、通話制御部34および接続回線35を介した主装置10への回線接続経路を維持することにより、ファクシミリ装置30経由の通話を開始し(ステップ205)、一連の処理を終了する。
【0038】
このような第1のFAX応答処理手順を用いるファクシミリ装置30が接続されている場合、主装置10の主制御部15では、ファクシミリ装置30からの二次着信に応じて、図5のような二次着信処理を開始する。図5は第1の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
接続回線I/F部18を介して二次着信が検出された場合、主制御部15では、まず内線I/F部13を介してボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの点滅表示を指示する(ステップ110)。これにより、各ボタン電話機20A〜20Nで、二次着信を知らせる着信表示が行われる。
【0039】
この二次着信に対していずれかのボタン電話機で応答操作があった場合(ステップ111:YES)、主制御部15では、接続回線I/F部18を制御して接続回線35を捕捉するとともに、スイッチ14を制御して接続回線I/F部18の接続回線35と内線I/F部13の応答ボタン電話機とのパスを接続する(ステップ112)。
これにより、この後のファクシミリ装置30によるアナログ内線31の捕捉に応じたB1チャネルとのパス接続を経て、応答ボタン電話機による、ファクシミリ装置30および接続回線35を介したB1チャネルでの外線通話が形成される。
【0040】
これとともに、ボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの点灯を指示し(ステップ113)、タイマ15Aを用いた切断タイマを起動する(ステップ114)。この切断タイマには、ファクシミリ装置30でCNG信号の有無判断に要する十分な時間長が予め設定されており、この切断タイマにより、CNG信号の有無判断に要する期間の経過が確認される。
この後、応答ボタン電話機によるファクシミリ装置30を介した通話状態を制御するためのFAX経由通話処理が実行される(ステップ115)。
【0041】
図6にFAX経由通話処理のフローチャートを示す。
主制御部15では、ステップ116〜118からなる通話処理ループへ移行する。
この通話処理ループにおいて、切断タイマがタイムアップする以前に、その二次着信へ応答した応答ボタン電話機での終話が検出された場合は(ステップ116:YES)、応答した利用者が、例えば網側からのCNG信号を聴取して音声通話ではないこと、すなわちファクシミリ通信であることを確認して終話したと判断できる。
【0042】
したがって、この場合は、切断タイマを停止し(ステップ120)、接続回線I/F部18を制御して接続回線35を解放するとともに(ステップ121)、スイッチ14を制御して、接続回線35と応答ボタン電話機とのパスを切断する(ステップ122)。
そして、ボタン電話機20A〜20Nに対して、「FAXランプ」23Aの消灯を指示し(ステップ123)、主装置10を介したファクシミリ装置30によるファクシミリ通信状態へ移行して(ステップ124)、一連の処理を終了する。
【0043】
通話処理ループにおいて、切断タイマがタイムアップする以前に接続回線35の切断/終話が検出された場合は(ステップ117:YES)、ファクシミリ装置30でファクシミリ通信であると判定されて接続回線35が切断/終話されたと判断できる。したがって、上記と同様にステップ120へ移行する。
このとき、接続回線I/F部18において、接続回線35の切断/終話を検出する方法としては、ファクシミリ装置30側からのビジートーン、無音、ファクシミリ装置30側の回線解放に基づく接続回線35の電圧/電流変化などを検出する方法がある。
【0044】
また、通話処理ループにおいて、切断タイマのタイムアップが検出された場合は(ステップ118:YES)、CNG信号の検出が終了している時点にもかかわらず接続回線35が解放されないことから、ファクシミリ装置30でファクシミリ通信ではなく通話であると判定されたと判断できる。
したがって、この場合には、スイッチ14を制御して、内線I/F部13の応答ボタン電話機へのパスを、接続回線I/F部18の接続回線35から外線I/F部12のB1チャネルへ切替接続し(ステップ125)、ボタン電話機20A〜20Nへ「外線1ランプ」21Aの点灯を指示する(ステップ126)。
【0045】
また、電話機制御部17のアナログ内線31と外線I/F部12のB1チャネルとのパスを切断するとともにアナログ内線31を解放してファクシミリ装置30を切断し(ステップ127)、ボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの消灯を指示する(ステップ128)。
そして、応答ボタン電話機によるB1チャネルを用いた外線通話状態へ移行し(ステップ129)、一連の処理を終了する。
【0046】
以上のように、第1の実施の形態では、接続回線35への二次着信に応じた呼び出しに対してボタン電話機が応答した場合に切断タイマを起動し、そのタイムアップ以前にボタン電話機で終話された場合、あるいはファクシミリ装置30側による接続回線35での切断/終話が検出された場合には、その一次着信がファクシミリ通信呼であると判断して、ファクシミリ通信状態へ移行するようにした。
また、切断タイマのタイムアップに応じて、一次着信のあった電話回線からファクシミリ装置を切断し、その電話回線と応答ボタン電話機とを接続することにより、ファクシミリ装置を経由しない応答ボタン電話機による電話回線での通話へ移行するようにした。
【0047】
したがって、アナログ内線31での着信検出に応じて接続回線35に接続された主装置10を呼び出し、この呼び出しに対する応答検出に応じてCNG信号の検出を開始するという第1のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合であっても、新たな回路構成を追加することなく、ファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用できるとともに、利用者がファクシミリ通信を意識することなく容易に利用でき、使い勝手のよいボタン電話装置を提供できる。
【0048】
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について説明する。
ファクシミリ装置30が第2のFAX応答処理手順を用いる場合、主装置10からの呼び出しに応じて、図7のようなFAX応答処理を実行する。図7はファクシミリ装置の第2のFAX応答処理手順を示すフローチャートである。
ファクシミリ装置30の回線制御部32は、主装置10の電話機制御部17からのアナログ内線31を介した呼び出しに応じて自動応答する(ステップ210)。
【0049】
主装置10の主制御部15では、ファクシミリ装置30の応答を電話機制御部17で検出し、応答メッセージを網側に送出した一次着信のあったB1チャネルへ応答する。そして、スイッチ14を制御して、外線I/F部12のB1チャネルと電話機制御部17のアナログ内線31とのパスを接続する。これにより、主装置10およびアナログ内線31を介して網側とファクシミリ装置30とが接続される。
この後、ファクシミリ装置30の回線制御部32では、主装置10を介した網側からのCNG信号の有無を判断する(ステップ211)。
【0050】
ここで、応答から所定時間内にCNG信号が検出された場合は(ステップ211:YES)、その着信がファクシミリ通信呼であると判定し、通信部33によるファクシミリ通信を開始し(ステップ212)、一連の処理を終了する。
一方、応答から所定時間内にCNG信号が検出されなかった場合は(ステップ211:NO)、その着信が通話呼であると判定し、通話制御部34を制御して、接続回線35から主装置10を呼び出す(ステップ213)。そして、この呼び出しすなわち二次着信へのボタン電話機による応答操作により、主装置10で接続回線35が捕捉される。この捕捉に応じて(ステップ214:YES)、ファクシミリ装置30経由の通話を開始し(ステップ215)、一連の処理を終了する。
【0051】
このような第2のFAX応答処理手順を用いるファクシミリ装置30が接続されている場合、主装置10の主制御部15では、ファクシミリ装置30からの二次着信に応じて、図8のような二次着信処理を開始する。図8は第2の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
接続回線I/F部18を介して二次着信が検出された場合、主制御部15では、まず内線I/F部13を介してボタン電話機20A〜20NへB1チャネルに対応する「外線1ランプ」21Aの再点滅表示を指示する(ステップ130)。これにより、各ボタン電話機20A〜20Nで、二次着信に代えて仮想的な一次着信を知らせる着信表示が行われる。
【0052】
この仮想的一次着信に対していずれかのボタン電話機で応答操作があった場合(ステップ131:YES)、主制御部15では、スイッチ14を制御して、外線I/F部12のB1チャネルと内線I/F部13の応答ボタン電話機とのパスを接続し(ステップ132)、ボタン電話機20A〜20Nへ「外線1ランプ」21Aの点灯を指示する(ステップ133)。
また、電話機制御部17のアナログ内線31と外線I/F部12のB1チャネルとのパスを切断するとともに、アナログ内線31を解放してファクシミリ装置30を切断する(ステップ134)。
そして、応答ボタン電話機によるB1チャネルを用いた外線通話状態へ移行し(ステップ135)、一連の処理を終了する。
【0053】
このように、第2の実施の形態では、接続回線35への二次着信に応じた呼び出しに対してボタン電話機が応答した場合、接続回線35およびファクシミリ装置30を経由せず、一次着信のあった電話回線と応答ボタン電話機とを直接接続するようにした。
したがって、アナログ内線31での着信検出に応じて自動応答してCNG信号の検出を開始し、CNG信号が検出されなかった場合にのみ接続回線35に接続された主装置10を呼び出すという第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合であっても、新たな回路構成を追加することなく、ファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用できる。
【0054】
また、二次着信応答後は直ちにファクシミリ装置30を解放でき、その後にファクシミリ通信のための着信があった場合や、ファクシミリ装置30からの発呼要求があった場合にも柔軟に対応できる。
さらに、ファクシミリ装置30からの二次着信であっても仮想的な一次着信と捉えて、「FAXランプ」23Aを点滅させず「外線1ランプ」21Aを再度点滅表示させるようにしたので、利用者がファクシミリ装置30経由の二次着信を意識することなく容易に利用でき、ボタン電話装置の使い勝手がよくなる。
【0055】
次に、図9を参照して、本発明にかかる第3の実施の形態について説明する。上記した第2の実施の形態では、ファクシミリ装置30からの二次着信に応答した時点で、一次着信のあった電話回線と応答ボタン電話機とを直接接続するようにした場合について説明した。
本実施の形態では、これら電話回線と応答ボタン電話機とを直接接続せず、ファクシミリ装置30および接続回線35を介して通話を形成するようにした場合について説明する。
【0056】
図9は第3の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。接続回線I/F部18を介して二次着信が検出された場合、主制御部15では、まず内線I/F部13を介してボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの点滅表示を指示する(ステップ140)。
これにより、各ボタン電話機20A〜20Nで、二次着信を知らせる着信表示が行われる。
【0057】
この二次着信に対していずれかのボタン電話機で応答操作があった場合(ステップ141:YES)、主制御部15では、スイッチ14を制御して接続回線I/F部18の接続回線35と内線I/F部13の応答ボタン電話機とのパスを接続する(ステップ142)。これにより、応答ボタン電話機による、ファクシミリ装置30および接続回線35を介したB1チャネルでの外線通話が形成される。
これとともに、ボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの点灯を指示する(ステップ143)。これにより、応答ボタン電話機によるファクシミリ装置30を介した通話状態を制御するためのFAX経由通話処理が実行される(ステップ144)。
【0058】
図10にFAX経由通話処理のフローチャートを示す。
主制御部15では、ファクシミリ装置30を経由した応答ボタン電話機による外線通話状態において、応答ボタン電話機での終話を検出した場合には(ステップ150:YES)、その応答ボタン電話機の通話終了後にファクシミリ通信を開始する可能性がある。
【0059】
したがって、接続回線I/F部18を制御して接続回線35を解放するとともに(ステップ151)、スイッチ14を制御して、接続回線I/F部18の接続回線35と内線I/F部13の応答ボタン電話機とのパスを切断する(ステップ152)。
そして、ボタン電話機20A〜20Nへ「FAXランプ」23Aの消灯を指示し(ステップ153)、主装置10を介したファクシミリ装置30によるファクシミリ通信状態へ移行し(ステップ154)、一連の処理を終了する。
【0060】
このように、第3の実施の形態では、二次着信への応答に応じてファクシミリ装置30経由で外線通話を形成し、その終話に応じて接続回線35を解放してファクシミリ通信状態へ移行するようにした。
したがって、アナログ内線31での着信検出に応じて自動応答してCNG信号の検出を開始し、CNG信号が検出されなかった場合にのみ接続回線35に接続された主装置10を呼び出すという第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合であっても、新たな回路構成を追加することなく、ファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用できる。
【0061】
また、接続回線35を解放することにより、一般的なファクシミリ装置30が備える機能に従って、網側からのファクシミリ信号に応じてファクシミリ通信を開始できる。
なお、応答ボタン電話機での終話が、ファクシミリ通信を開始するための終話でない場合には、その後、網側からのファクシミリ信号を所定時間内に検出できなかったり、相手先終話によるビジートーンが検出された場合、ファクシミリ装置30によりアナログ内線31が解放される。
これにより、主制御部15では、この解放を電話機制御部17で検出し、切断・解放メッセージを網側へ送信してB1チャネルを解放するとともに、スイッチ14を制御して外線I/F部12のB1チャネルと電話機制御部17のアナログ内線31とのパスを切断する。
【0062】
次に、図11を参照して、本発明にかかる第4の実施の形態について説明する。 上記した第2の実施の形態では、ファクシミリ装置30からの二次着信に応答した時点で、一次着信のあった電話回線と応答ボタン電話機とを直接接続し、ファクシミリ装置を切断するようにした場合について説明した。
本実施の形態では、二次着信が検出された時点でファクシミリ装置30を切断するようにした場合について説明する。
【0063】
図11は第4の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
接続回線I/F部18を介して二次着信が検出された場合、主制御部15では、まず内線I/F部13を介してボタン電話機20A〜20NへB1チャネルに対応する「外線1ランプ」21Aの再点滅表示を指示する(ステップ160)。これにより、各ボタン電話機20A〜20Nで、二次着信に代えて仮想的な一次着信を知らせる着信表示が行われる。
さらに、スイッチ14を制御して外線I/F部12のB1チャネルと電話機制御部17のアナログ内線31とのパス切断するとともに、そのB1チャネルを主装置10で一時的に保持するとともに、電話回線にリングバックトーンや「呼び出し中です」の音声メッセージを送出し(ステップ161)、電話機制御部17を制御してアナログ内線31を解放してファクシミリ装置30を切断する(ステップ162)。
【0064】
この後、仮想的一次着信に対していずれかのボタン電話機で応答操作があった場合(ステップ163:YES)、主制御部15では、スイッチ14を制御して、外線I/F部12のB1チャネルと内線I/F部13の応答ボタン電話機とのパスを接続し(ステップ164)、ボタン電話機20A〜20Nへ「外線1ランプ」21Aの点灯を指示する(ステップ165)。
そして、応答ボタン電話機によるB1チャネルを用いた外線通話状態へ移行し(ステップ166)、一連の処理を終了する。
【0065】
このように、第4の実施の形態では、二次着信の検出に応じて、一次着信のあった電話回線を主装置10で保持するとともに、ファクシミリ装置30を切断するようにした。
したがって、アナログ内線31での着信検出に応じて自動応答してCNG信号の検出を開始し、CNG信号が検出されなかった場合にのみ接続回線35に接続された主装置10を呼び出すという第2のFAX応答処理手順を持つファクシミリ装置を用いる場合であっても、新たな回路構成を追加することなく、ファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用できる。
また、第2の実施の形態と比較して、より早期にファクシミリ装置30が使用可能な状態とすることができる。
【0066】
次に、図12を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。
上記した第3の実施の形態のように、ファクシミリ装置30経由で外線通話を行っている場合には、ボタン電話機で終話することにより、ファクシミリ通信へ移行できる。
本実施の形態では、ボタン電話機が接続回線35およびファクシミリ装置30を経由せずに外線通話を行っている状態で、ファクシミリ通信へ移行する場合について説明する。
【0067】
図12は通話状態からファクシミリ通信へ移行する際のFAX転送処理を示すフローチャートである。
ボタン電話機がファクシミリ装置30を経由せずに、例えばB1チャネルで外線通話を行っている状態で、そのボタン電話機において「転送ボタン」26が押下された場合、主制御部15では、図12に示すFAX転送処理を開始する。
まず、FAX転送処理中であることを主記憶部16へ記憶し、タイマ15Aを用いて転送タイマを起動する(ステップ170)。この転送タイマは、FAX転送処理の時間管理を行うためのものである。
【0068】
続いて、当該ボタン電話機による終話を確認した後(ステップ171:YES)、外線I/F部12を制御して外線通話していたB1チャネルを主装置10で保持し(ステップ172)、スイッチ14を制御して外線I/F部12のB1チャネルと内線I/F部13の当該ボタン電話機とのパスを切断する(ステップ173)。
そして、内線I/F部13を介してボタン電話機20A〜20Nへ、そのB1チャネルに対応する「外線1ランプ」21Aの点滅指示を行い(ステップ174)、電話機制御部17からファクシミリ装置30を着信呼び出しする(ステップ175)。
【0069】
続いて、主制御部15では、ファクシミリ装置30からの二次着信を検出する二次着信検出ループへ移行する(ステップ176,177)。
二次着信検出ループにおいて、転送タイマがタイムアップする以前に接続回線I/F部18で二次着信が検出された場合は(ステップ176:YES)、転送タイマを停止して(ステップ180)、前述のような二次着呼処理を実行せず、その二次着信を無視する(ステップ181)。
そして、ファクシミリ通信状態へ移行し(ステップ182)、一連の処理を終了する。
【0070】
また、二次着信検出ループにおいて、二次着信が検出されず、転送タイマがタイムアップした場合は(ステップ177:YES)、ファクシミリ装置30でファクシミリ通信が開始されたものと判断して、ファクシミリ通信状態へ移行し(ステップ182)、一連の処理を終了する。
【0071】
このように、第5の実施の形態では、ボタン電話機がファクシミリ装置30を経由せずに外線通話を行っている状態で、ファクシミリ通信への移行が要求された場合には、ファクシミリ装置30を主装置10から着信呼び出しするとともに、その後のファクシミリ装置30からの二次着信を無視するようにした。
したがって、ボタン電話機がファクシミリ装置を経由せずに外線通話をしている状態から、ファクシミリ通信を開始する場合であっても、利用者に誤解を与えることなくスムーズな呼切替制御を行うことができる。
【0072】
以上の説明では、電話回線としてISDN回線を用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、アナログ電話回線であっても本発明を適用でき、前述と同様の作用効果が得られる。
また、上記B1,B2チャネルのように、複数の電話回線が主装置10に接続されている必要はなく、1本の電話回線しか接続されていない場合でも、本発明を適用でき、前述と同様の作用効果が得られる。
【0073】
また、主装置10の電話機制御部17からファクシミリ装置30へ着信呼び出ししている期間は、ボタン電話機からの発信操作を無効とするようにしてもよい。これにより、その一次着信をファクシミリ装置30に優先して制御させることができる。
さらに、一次着信処理(図3)のステップ101では、一次着信の検出に応じて、着信外線ランプを点滅制御する場合について説明したが、これに代えて着信外線ランプを点灯制御するようにしてもよい。これにより、一次着信のあった電話回線が使用中であり利用できないことを各ボタン電話機の利用者へ視覚的に知らせることができる。これにより、その一次着信をファクシミリ装置30に優先して制御させることができる。
【0074】
外線ランプの点灯/点滅制御については、そのときの動作状態や接続状態に合わせて、詳細に制御するようにしてもよい。
例えば、主装置10の電話機制御部17からファクシミリ装置30を着信呼び出す際に、FAXランプを点滅させてもよい。これにより、各ボタン電話機の利用者に対してファクシミリ装置30の呼び出し中であることを通知できる。さらに、接続回線35への二次着信に応じてボタン電話機を呼び出す際に、対応する一次着信のあった外線の外線ランプを点滅させてもよい。これにより各ボタン電話機の利用者に対して、どの外線に関係する呼び出しかを通知できる。
【0075】
また、ファクシミリ装置30が通信状態にある際には、対応する一次着信のあった外線の外線ランプとともにFAXランプを点灯させてもよい。これにより、各ボタン電話機の利用者に対して、ファクシミリ通信中であることを通知できる。さらに、ファクシミリ装置30を呼び出し中に、その二次着信に応じてボタン電話機を呼び出す場合は、対応する一次着信のあった外線ランプとともにFAXランプを点滅させてもよい。これにより、各ボタン電話機の利用者に対して、ファクシミリ装置を介した二次着信と、それに対応する外線とを通知できる。
【0076】
以上では、ボタン電話装置を例として説明したが、本発明の各実施の形態については、ファクシミリ装置を内線収容する交換機にも適用できる。一般に、交換機では、アナログ内線を介して単独電話機、ボタン電話機あるいはファクシミリ装置を、上記図1の電話機制御部17に相当するアナログ電話機I/F部を介して内線収容している。また、アナログ外線用の外線I/F部も設けられている。したがって、内線収容したファクシミリ装置からの接続回線を、上記図1の接続回線I/F部18に相当するアナログ外線用の外線I/F部へ収容すればよい。これにより、上記各実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、主装置に、ファクシミリ装置への着信がファクシミリ通信呼以外の場合にそのファクシミリ装置を経由して外付けの電話機で通話を行うために用いる接続回線を収容する接続回線インターフェース部と、電話回線および接続回線のいずれかとボタン電話機およびファクシミリ装置のいずれかとの間を任意に交換接続するスイッチと、このスイッチを制御することにより、ファクシミリ装置での電話回線を用いたファクシミリ通信とボタン電話機での電話回線を用いた通話とをそれぞれ形成する制御部とを設け、制御部により、電話回線のうち所定電話回線への一次着信に応じてファクシミリ装置を呼び出すことにより、そのファクシミリ装置により一次着信に対するファクシミリ通信であるか否かを判定させ、その判定結果をファクシミリ装置から二次着信のある接続回線の状態に基づき検出し、その検出結果に応じてスイッチを制御するようにしたものである。
したがって、新たな回路構成を追加することなく、ファクシミリ装置と間で電話回線を効率よく共用できるとともに、利用者がファクシミリ通信を意識することなく容易に利用でき、使い勝手のよいボタン電話装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるボタン電話装置のブロック図である。
【図2】 ボタン電話機の外観図である。
【図3】 一次着信処理を示すフローチャートである。
【図4】 第1のFAX応答処理を示すフローチャートである。
【図5】 第1の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態にかかるFAX経由通話処理を示すフローチャートである。
【図7】 第2のFAX応答処理を示すフローチャートである。
【図8】 第2の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
【図9】 第3の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
【図10】 第3の実施の形態にかかるFAX経由通話処理を示すフローチャートである。
【図11】 第4の実施の形態にかかる二次着信処理を示すフローチャートである。
【図12】 第5の実施の形態にかかるFAX転送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…主装置、11…電話回線、12…外線I/F部、13…内線I/F部、14…スイッチ、15…主制御部、15A…タイマ、16…主記憶部、17…電話機制御部、18…接続回線I/F部、20…内線伝送路、20A〜20N…ボタン電話機、21…外線1ボタン、21A…外線1ランプ、22…外線2ボタン、22A…外線2ランプ、23…FAXボタン、23A…FAXランプ、26…転送ボタン、31…アナログ内線、32…回線制御部、33…通信部、34…通話制御部、35…接続回線。

Claims (9)

  1. 網側からの1本以上の電話回線に接続されるとともにアナログ電話機としてファクシミリ装置を接続する主装置と、この主装置に接続されるボタン電話機とからなるボタン電話装置であって、
    前記主装置は、
    前記ファクシミリ装置への着信がファクシミリ通信呼以外の場合にそのファクシミリ装置を経由して外付けの電話機で通話を行うために用いる接続回線を収容する接続回線インターフェース部と、
    前記電話回線および前記接続回線のいずれかと前記ボタン電話機とを交換接続するとともに、前記電話回線とファクシミリ装置とを交換接続するスイッチと、このスイッチを制御することにより、前記ファクシミリ装置での前記電話回線を用いたファクシミリ通信と前記ボタン電話機での前記電話回線を用いた通話とをそれぞれ形成する制御部とを備え、
    この制御部は、網側から前記電話回線への一次着信に応じて前記ファクシミリ装置を呼び出すことにより、そのファクシミリ装置により前記一次着信に対するファクシミリ通信であるか否かを判定させ、その判定結果を前記ファクシミリ装置からの二次着信がある前記接続回線の状態に基づき検出し、その検出結果に応じて前記スイッチを制御することを特徴とするボタン電話装置。
  2. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と前記接続回線とを接続するとともに、前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、この切断タイマのタイムアップ以前に前記ボタン電話機での終話が検出された場合は、前記一次着信がファクシミリ通信呼であると判断し、前記接続回線を解放して前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  3. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と前記接続回線とを接続するとともに、前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、この切断タイマのタイムアップ以前に前記接続回線の切断が検出された場合は、前記一次着信がファクシミリ通信呼であると判断し、前記接続回線を解放して前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  4. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じてその応答ボタン電話機と前記接続回線とを接続するとともに、前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信判定に要する期間の経過を計時するための切断タイマを起動し、前記ファクシミリ装置を経由した前記応答ボタン電話機による前記電話回線での通話状態で切断タイマのタイムアップが検出された場合は、前記一次着信が通話呼であると判断して、前記一次着信のあった電話回線を前記ファクシミリ装置から前記応答ボタン電話機へ切替接続することにより、前記ファクシミリを経由しない前記応答ボタン電話機による前記電話回線での通話へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  5. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記一次着信が通話呼であると判断して、前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じて、前記一次着信のあった電話回線を前記ファクシミリ装置からその応答ボタン電話機へ切替接続することにより、前記ファクシミリを経由しない前記ボタン電話機による前記電話回線での通話へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  6. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記一次着信が通話呼であると判断して、前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じて、前記接続回線とその応答ボタン電話機とを接続することにより、前記ファクシミリを経由した前記応答ボタン電話機による前記電話回線での通話へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  7. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて前記一次着信が通話呼であると判断して、前記ボタン電話機へ前記接続回線への着信発生を通知するとともに、前記一次着信のあった電話回線から前記ファクシミリ装置を切断して主装置でその電話回線を保持し、この着信に対する前記ボタン電話機での応答に応じて、保持している前記電話回線とその応答ボタン電話機とを接続することにより、前記ファクシミリを経由しない前記応答ボタン電話機による前記電話回線での通話へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  8. 請求項1記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記電話回線のいずれかを用いて通話中のボタン電話機からファクシミリ転送要求があった場合、その後の前記ボタン電話機による終話に応じて、その電話回線から前記ボタン電話機を切断してその電話回線を主装置で保持するとともに前記ファクシミリ装置を呼び出し、この呼出に応じた前記ファクシミリ装置からの前記接続回線への二次着信を無視し、前記ファクシミリ装置でのファクシミリ通信へ移行することを特徴とするボタン電話装置。
  9. 請求項5または7記載のボタン電話装置において、
    前記制御部は、前記接続回線への二次着信に応じて、前記各ボタン電話機の前記一次着信のあった電話回線に対応するランプを用いて、その電話回線に対する網側からの着信時と同一の着信表示を行うことを特徴とするボタン電話装置。
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