JP3654066B2 - 避難用片引き戸付捲込み防火シートシャッター - Google Patents

避難用片引き戸付捲込み防火シートシャッター Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種の建築物の天井部分に昇降捲込み自在に収納するもので、火災時に延焼を防止すると共に、避難用に捲込み防止シートシャッターの耐火性シートの一部に左右に開閉するシート横引き戸を装設した避難用片引き戸付捲込み防火シートシャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の捲込み防火シートシャッター又は防火シートシャッター等における避難用の出入り口となる開閉戸は、開口部に各種の中柱を縦設し、防火シャッターとは別個に避難ドアーを装設するため、開閉操作が非常に面倒に出来ているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しよとうする課題】
従来の捲込み防火シートシャッターに避難ドアー等を設けたものにおいては、縦設固定された中柱によって開口部で二つに分割されて構造が複雑となり、防火シャッター部分と、避難用ドアー部分とを開放するこで開口部に中柱が残在する等の欠点があった。
本発明は、従来の欠点である問題点を解決するものであって、その主たる目的とする所は、数枚の耐火性シートを連接した捲込み式防火シートシャッターの下方に開口部を設けて左右のシート横引き戸を装設し、避難の時にシートシャッターが閉鎖していてもシート横引き戸を手動操作で横引きすることで簡単に開放して避難できると共に、避難した後ではシート横引き戸が自動的に元の位置で閉鎖できるようにした避難用片引き戸付捲込み防火シートシャッターを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の捲込み防火シートシャッターにおいては、数枚の耐火性シートを連接してなり、該耐火性シートには、下方の所要位置に人間の出入り口となる開口部を形成する。該開口部には、シート戸袋を相接すると共に、シート戸袋にも開口部と連通する戸袋開口部を形成する。該耐火性シートとシート戸袋との間には、上端に傾斜ハンガーレールを設け、上部にハンガーローラーを設けたシート横引き戸を架吊するようになっている。
【0005】
【作用】
本発明における捲込みシートシャッターの用法を説明すると、建物内の捲込みケース(17)の捲込みシャフト(18)に耐火性シート(2)(2)とシート横引き戸(3)とを一緒に捲込み昇降するものである。そして、火災等の場合には、図1のように防火シートシャッター(1)が閉鎖される。この時、耐火性シート(2)(2)に設けられているシート横引き戸(3)は、上部のハンガーローラー(8)(8)が、傾斜ハンガーレール(7)によって閉鎖している。避難の時には、シート横引き戸(3)を把手(20)によって横方向に開放して、開口部(5)と戸袋開口部(10)より自由避難でき、該シート横引き戸(3)より手を離すことによって傾斜ハンガーレール(7)が自動的に元の閉鎖状態に戻るものである。
【0006】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1において防火シートシャッター(1)は、閉鎖状態を示し、各種建築物の天井部分に装設された捲込みケース(17)内の捲込みシャフト(18)の開閉機(19)によって左右の案内レール(15)(15)によって捲込み収納される。
【0007】
該防火シートシャッター(1)は、縦方向又は横方向の数枚の耐火性シート(2)(2)……の連接によって構成される。図2、図3に示すように該耐火性シート(2)(2)は、その構成材料に不燃性織布等を使用すると共に、内部に耐火フエルト等の耐熱芯材を介装することもある。該耐火性シート(2)(2)には、下方の所要位置に人間の出入口となる開口部(5)を開設してある。該開口部(5)には、連通する戸袋開口部(10)を形成したシート戸袋(6)を縫着部(11)(11)を以って相接してある。
【0008】
次に、該耐火性シート(2)と、該シート戸袋(6)との間には、上部位置に開口部(5)方向に傾斜した傾斜ハンガーレール(7)を装設してある。該傾斜ハンガーレール(7)には、内部にハンガーローラー(8)を摺動自在に収納すると共に、連接部(13)を介在して該シート横引き戸(3)に連続してある。該シート横引き戸(3)には、下端に各種の垂下重片(9)を巻着部(12)によって被着し、縫着部(11)によって支持するものである。
【0009】
更に、座板(14)は、耐火性シート(2)と該シート戸袋(6)との下端を取付け固定してある。符号(16)は天井のまぐさを示し、(20)は該シート横引き戸(3)の表裏に耐火性シート(2)と同効質の材料で形成縫製された把手を示したものである。(21)は床面を示したものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され、火災発生時には防火シートシャッターは、降下閉鎖して防火、防煙の役目を充分に果たす効果と、防火シートシャッターが閉鎖した後でも表裏のいづれからでも把手によって容易に開放操作でき、人々及び物品等の通行出入が自由にできる効果がある。また、シート横引き戸が開放した後には、自動的に閉鎖する効果がある。そして、防火シートシャッターは、数枚の耐火性シートを自由に縫着することで縦横寸法を自由に調整できる便利な効果と、耐火性シートは捲込みが非常に小径となって、捲込みケース等が小型化される効果がある。更に、耐火性シートには、下方の所要位置に人々の出入口となる開口部と、シート戸袋に設けた戸袋開口部とが容易に形成できると共に、通行が容易にできる効果がある。また、該耐火性シートと該シート戸袋との間には、傾斜ハンガーレールを装設すると共に、傾斜ハンガーレールにハンガーローラーを設けたシート横引き戸を吊架したので、避難時に容易に開放通過でき、且つ通過後に自重で自動的に閉鎖するので、防火の役目を充分に果たす効果もある。シート横引き戸の下端に収納した垂下重片を設けたことにより、シート横引き戸は、手等を離せば確実に閉鎖する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防火シートシャッターを装設した一部欠除した正面図である。
【図2】同じく本発明のシート横引き戸の要部の拡大した一部欠所した正面図である。
【図3】本発明の図2A−A線の一部欠所した横断平面図である。
【図4】同じく本発明の図2B−B線の一部欠所した縦断側面図である。
【図5】本発明の図4の一部拡大した縦断側面図である。
【符号の説明】
1 防火シートシャッター
2 耐火性シート
3 シート横引き戸
5 開口部
6 シート戸袋
7 傾斜ハンガーレール
8 ハンガーローラー
9 垂下重片
10 戸袋開口部
11 縫着部
12 シート捲着部
13 連接部
14 座板
15 案内レール
20 把手

Claims (1)

  1. 各種の建築物内の天井部分に装設された捲込みケース内の捲き取りシャフトで捲き上げ、捲き下げされる避難用片引き戸付捲き込み防火シートシャッターにおいて、防火シートシャッター(1)は、数枚の耐火性シート(2)(2)を連接して構成され、該耐火性シート(2)(2)には、下方の所要位置に人間の出入り口となる開口部(5)を形成し、該開口部(5)には、シート戸袋(6)を相接すると共に、該シート戸袋(6)の一部に該開口部(5)と連通する戸袋開口部(10)を開設し、該耐火性シート(2)と該シート戸袋(6)との間には、上端に傾斜ハンガーレール(7)を装設し、該傾斜ハンガーレール(7)には、上部にハンガーローラー(8)を設けたシート横引き戸(3)を架吊し、該シート横引き戸(3)には、下端に垂下重片(9)を装設したことを特徴とする避難用片引き戸付捲込み防火シートシャッター。
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