JP3652650B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、車両用の自動変速機における制御装置に関し、とくに学習制御により変速を設定時間に完了させるように制御する自動変速機の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動変速機は変速歯車機構の複数のクラッチやブレーキなどの摩擦締結要素を選択的に油圧作動させることにより、変速段を切り替える。この際、変速指令があっても選択された摩擦締結要素への油圧供給その他に時間がかかり、摩擦締結要素が作動し始める実際の変速は変速指令の時刻から遅れて開始する。
【0003】
自動変速機の制御においては、変速段の切替えを滑らかでかつ迅速なものとするため、例えば特開平1−193445号公報に開示されるように、実際の変速時間が所定の設定時間となるように、学習制御により今回の変速時間に基づいて次回変速時の油圧を補正するようにしている。
この変速時間の測定については、従来、変速前の変速段のギヤ比Gxと変速後の変速段のギヤ比Gyの間に変速開始判断ギヤ比G1を設定しておき、逐次検出されるギヤ比がこの変速開始判断ギヤ比G1を横切った時点を変速の開始として、同様に設定された変速終了判断ギヤ比G3に到達するまでの時間を変速時間としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、実際の変速はギヤ比が少しでも変化し始めたときから開始するので、上記の変速開始判断ギヤ比G1は変速前の変速段のギヤ比Gxに極力近づけて設定するのが望ましいが、検出のばらつきを考慮して変速前の変速段のギヤ比より所定値だけ低い値に設定されているのが実状である。
しかしながら、上記のように変速前の変速段のギヤ比Gxよりある程度低く変速開始判断ギヤ比G1が設定されると、当該ギヤ比G1までの時間分だけ計測時間に影響を与えることとなる。
【0005】
そして、例えば、図6に示すaのように、変速時の油圧が低く変速開始時のギヤ比の変化が極く緩やかな場合には、実際の変速時間と計測された変速時間の間に大きなずれが生じて、これを学習しても次回の変速において適正な油圧補正が行なわれない。
すなわち、実際の変速時間は設定時間より長いにもかかわらず計測された変速時間が設定時間より短いと判断されると、次回は油圧を下げる方向に補正が行なわれて、変速ショックを招くこととなり得る。
また逆に、摩擦締結要素の解放と締結のマッチングが合わず、図6のbのように、空吹きを伴う変速となった場合も、変速開始判断ギヤ比を横切るまでの時間が長くなり同様の現象を生じる。
【0006】
このように、従来の変速時間計測では、学習制御に重要な実際の変速時間に関して必要な計測精度が得られないという問題がある。
したがって本発明は、上記の問題点に鑑み、変速開始時のギヤ比の変化が極く緩やかな場合や空吹きを伴う場合にも、変速時間を高い精度で求めて、適正な学習制御に用いることができるようにした自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため、請求項1の本発明は、複数の摩擦締結要素に選択的に作動油圧を供給して、摩擦締結要素の締結・解放の組合せにより複数の変速段を切換える自動変速機の制御装置において、作動油圧を調整する油圧調整アクチュエータと、目標変速時間と実変速時間を比較して変速時間学習制御により油圧調整アクチュエータを制御する変速時間学習制御手段を有し、該変速時間学習制御手段は、現在のギヤ比を求めるギヤ比演算手段と、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したときを変速開始として実変速時間を計測する変速時間計測手段を備えるものとした。
【0008】
請求項2の発明は、変速時間学習制御手段の変速時間計測手段が、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したとき、または現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ低く設定した第1のギヤ比に達したときのいずれか早い方を変速開始として実変速時間を計測するものとした。
【0009】
そして、請求項3の発明は、変速時間学習制御手段の変速時間計測手段が、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したとき、現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ低く設定した第1のギヤ比に達したとき、または現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ高く設定した第2のギヤ比に達したときのいずれか早い方を変速開始として実変速時間を計測するものとした。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明では、自動変速機の作動油圧を制御するための変速時間学習制御において、変速時間計測手段が現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したときを変速開始として実変速時間を計測するものとしたので、作動油圧が低くて変速がなかなか進行しないような場合にも、誤まりなく確実に変速開始を検出することができ、とくに単位ギヤ比を小さく設定するほど実際の変速開始に近づいて早期に検出できる。これにより、変速時間計測の精度が向上するので適切な変速時間学習制御が行なわれ、変速ショックのない制御ができるという効果を有する。
【0011】
請求項2の発明では、単位ギヤ比以上で所定回数連続低下に加えて、第1のギヤ比への到達も監視することにより、変速がなかなか進行しない場合には単位ギヤ比以上の連続低下により第1のギヤ比に達するより前に変速開始を検出でき、変速の進行が速い場合には現在のギヤ比が一挙に第1のギヤ比に達することにより直ちに変速開始を検出できる。
【0012】
請求項3の発明では、単位ギヤ比以上の連続低下、第1のギヤ比到達ならびに第2のギヤ比到達のいずれかで変速開始が検出されるので、変速の進行態様の如何にかかわらず実際の変速開始に近い時点でその変速開始を検出できる。
なお、上記の単位ギヤ比は、変速前の変速段のギヤ比と第1のギヤ比の差よりも小さい値に設定するのが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例により説明する。
図1は実施例の制御装置を組み込んだ車両のパワートレーン制御システムを示す図である。ここでは、エンジン10の出力が自動変速機15を介してホイール30に伝達されるよう構成されている。
エンジン10は図示しないアクセルペダルに連結されて開閉されるスロットルバルブ11を備え、スロットルセンサ12により検出されるスロットルバルブの開度(以下、スロットル開度という)TVを入力の1つとするエンジンコントロールユニット13により所定の出力トルクを得るよう制御される。
【0014】
自動変速機15はトルクコンバータ16と、複数の摩擦締結要素18を含む変速機構部17、および摩擦締結要素18への油圧給排を行うコントロールバルブ20を備えている。
コントロールバルブ20は、図示しないオイルポンプを油圧源として、作動油圧の供給を選択する変速アクチュエータ21と、作動油圧の油圧値を調整する油圧調整アクチュエータ22を備え、変速機コントロールユニット24により制御される。
【0015】
すなわち、変速機コントロールユニット24には、スロットルセンサ12、変速機構部17の入力軸回転数Vinを検出する入力回転センサ25、および変速機構部の出力軸回転数Voutを検出する出力回転センサ26が接続され、これらからの入力情報に基づいてコントロールバルブ20を制御し、これにより、車両の走行状態に応じて摩擦締結要素18を選択的に締結解放して複数の変速段の切換えを行なう。
なお、変速機構部17の出力軸回転数Voutは、これに所定の係数を乗ずることにより車速Vsが得られる。
【0016】
なお、とくに図示しないが、変速アクチュエータ21は複数のソレノイドとシフトバルブを有して、ソレノイドのオン/オフによってシフトバルブを切換え、作動油圧の供給を選択する。また油圧調整アクチュエータ22はデューティ比制御されるソレノイドとレギュレータバルブを有して、オリフィスの開閉時間割合をソレノイドで制御して得たパイロット圧をレギュレータバルブに作用させて油圧を調整する。これら変速アクチュエータ21および油圧調整アクチュエータ22の構成は従来の自動変速機におけるコントロールバルブを構成するものと同じである。
【0017】
変速機コントロールユニット24は、変速段の切換えに際して、予め定めた所定範囲の変速時間(基準変速時間)To内で摩擦締結要素18の締結あるいは開放過程を制御して滑らかな変速を確保するよう、変速時間Tを学習制御しながら、変速アクチュエータ21および油圧調整アクチュエータ22を作動させる。
本実施例では、上記学習制御する変速時間Tの検出を実際の変速開始点の近傍に近づけるため、所定の変速開始判断ギヤ比に達したかどうかだけでなく、さらにギヤ比の他の変化状態をも判断条件として変速開始を検出する。
【0018】
図2は、変速機コントロールユニット24による変速制御の流れを示すメインフローチャートである。
まず、ステップ101でスロットルセンサ12からスロットル開度TVを読み込み、ステップ102で車速Vsを読込む。なお、この車速は前述のように出力回転センサ26から出力軸回転数Voutを読込むことにより行う。
ステップ103において、予め設定されている変速パターンから、上記スロットル開度TVと車速Vsとに基づいて目標変速段を決定する。
【0019】
ステップ104では、前ステップで決定した目標変速段と現在の変速段を比較して、変速が必要かどうかをチェックする。現在の変速段と一致していれば、そのまま現在の変速段を維持するものとして、ステップ101へ戻る。
変速が必要である場合は、ステップ105において変速の種類、すなわちどの変速段からどの変速段への変速であるかを識別するとともに、ステップ106で、学習で記憶してある当該変速の種類における前回の変速時間Tbと予め設定してある基準変速時間Toとを比較する。
【0020】
基準変速時間Toは所定の時間幅を有し、前回の変速時間Tbがこの時間幅内にあった場合はステップ107へ進んで、後述する油圧の補正係数Kを現在と同じKとする。また前回の変速時間Tbが基準変速時間Toよりも長かった場合はステップ108で補正係数をK=K+αとし、基準変速時間Toよりも短かった場合はステップ109で補正係数をK=K−αとする。
補正係数を定めた後は、ステップ110において、スロットル開度TVと車速Voutに基づいて変速時の基本ライン圧Pを算出し、ステップ111で基本ライン圧Pに補正係数Kを加えて最適油圧PBを求める。
【0021】
そして、ステップ112で最適油圧PBを形成するための油圧指令を油圧調整アクチュエータ22へ出力するとともに、ステップ113で変速指令Sを変速アクチュエータ21へ出力する。
その後、ステップ114において、今回の変速時間Tを計測し、ステップ115でこの計測した変速時間を次回変速のため前回の変速時間Tbとして記憶する。
このあと、ステップ101へ戻り、上記のフローを繰り返す。
【0022】
図3は、ステップ114における変速時間計測の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップ201で、後述するギヤ比低下の連続数カウントnを0にセットする。
ステップ202において、変速機構部17の入力軸回転数Vinと出力軸回転数Voutを読み込んで、現在のギヤ比G(=Vout/Vin)を算出する。
次のステップ203で、現在のギヤ比Gが、図4に示すように変速前の変速段のギヤ比Gxより所定値だけ低い値に設定した変速開始判断ギヤ比(第1のギヤ比)G1に達したかどうかをチェックする。
【0023】
変速開始判断ギヤ比G1に達したときはステップ209へ進み、達していないときはステップ204へ進む。
ステップ204では、現在のギヤ比Gが、図4に示す変速前の変速段のギヤ比Gxより所定値だけ高い値に設定した空吹きギヤ比(第2のギヤ比)G2に達したかどうかをチェックする。空吹きギヤ比G2に達したときはステップ209へ進み、達していないときはステップ205へ進む。
【0024】
ステップ205では、変速指令Sを出力してから予め定めた設定時間Tmが経過したかどうかをチェックする。設定時間Tmが経過したときはステップ209へ進み、経過していないときはステップ206へ進む。
ステップ206では、現在のギヤ比Gが予め定めた単位ギヤ比ΔG以上で前回より低下したかどうかをチェックし、低下していればステップ207で連続数カウントnを1だけ増加させる。
【0025】
図5は、変速指令Sから変速開始判断ギヤ比G1時点の間を拡大して示す図で、単位ギヤ比ΔGは変速前の変速段のギヤ比Gxと変速開始判断ギヤ比G1の差に対して概略1桁小さいレベルの大きさに設定されている。
そして、ステップ208において、連続数カウントnが所定値Nになったかどうかをチェックする。連続数カウントnが所定値Nになった場合は、変速が開始されたものとして、ステップ209へ進む。
ステップ209では変速時間の計測を開始する。
【0026】
一方、ステップ206のチェックで現在のギヤ比Gが増大したり、あるいは低下しても単位ギヤ比ΔGより小さい低下のときは、ステップ212で連続数カウントnを0にリセットしたあと、ステップ202へ戻る。
ステップ209で変速時間の計測を開始したあと、ステップ210では、現在のギヤ比Gが、図4に示すように変速後の変速段(目標変速段)のギヤ比Gyより所定値だけ高い値に設定した変速終了判断ギヤ比(第3のギヤ比)G3に達したかどうかを繰り返しチェックする。
そして変速終了判断ギヤ比G3に達すると、ステップ211において、変速時間の計測を終了する。ここで計測された変速時間Tが、前述のように、メインフローのステップ115においてTbとして記憶される。
【0027】
上記ステップのうち、ステップ105からステップ115が発明における変速時間学習制御手段を構成している。そして、ステップ202がギヤ比演算手段を、ステップ203からステップ211が変速時間計測手段を構成している。
なお、上記のステップ203、204、205および206〜208はそれぞれを単位としてフローにおける互いの順番を適宜変更してよい。
【0028】
上記のフローにより、図4のように、まず、変速指令Sが出力されたあと、現在のギヤ比Gが変速開始判断ギヤ比G1に到達すれば、従来と同様にこの時点ts1をもって変速開始とすることができる。その後ギヤ比Gが変速終了判断ギヤ比G3を時刻te1で横切ると、時刻ts1からte1が変速時間Tとなる。
つぎに、変速開始判断ギヤ比G1に達しなくても、現在のギヤ比Gが増大して空吹きギヤ比G2に達したときには、変速前の変速段のギヤ比Gxから変化しているわけであるから、この時点ts2をもって変速開始とする。その後ギヤ比Gが変速終了判断ギヤ比G3を時刻te2で横切ると、時刻ts2からte2が変速時間Tとなる。
【0029】
さらに、図5のように、単位ギヤ比ΔG以上でギヤ比の低下が所定回数連続したときにはその時点ts4で変速開始とする。そしてギヤ比Gが変速終了判断ギヤ比G3を横切る時刻をte4(図示省略)とすれば、時刻ts4からte4が変速時間Tとなる。
一方、上記のいずれによっても変速開始が検出されないときは、図4のように、変速指令Sの出力から所定時間Tmが経過した時点ts3を変速開始とみなし、その後ギヤ比Gが変速終了判断ギヤ比G3を時刻te3で横切ると、時刻ts3からte3を変速時間Tとする。
【0030】
本実施例は以上のように構成され、従来変速開始判断のため設定していた変速開始判断ギヤ比G1と変速前の変速段のギヤ比Gxの差に対して十分小さなレベルの単位ギヤ比ΔGを設定して、ΔG以上のギヤ比低下の連続をチェックするものとしたので、ギヤ比Gが緩やかに変化するような場合には、図5から明らかなように、変速開始判断ギヤ比G1まで低下する時刻ts1よりずっと実際の変速開始tsに近い早期の時刻ts4に検出することができる。もちろん、変速開始判断ギヤ比によるチェックも行なうので、ギヤ比が急速に低下する場合は、単位ギヤ比ΔG以上の所定回数低下を待たず、変速開始判断ギヤ比G1到達によって変速開始が検出される。
【0031】
また、エンジンが空吹いた場合はギヤ比Gが変速開始判断ギヤ比G1に到達するまでに長時間を要するが、実施例では空吹きギヤ比G2によるチェックも行なうので、これによっても変速開始判断ギヤ比のみによって変速開始を検出する従来に比較して、変速開始を早期の時刻ts2に検出することができる。
【0032】
以上のように、本発明は、実際の変速時間を高い精度で求めて学習制御に用いるので、摩擦締結要素の解放と締結を適正に行うことができ、変速開始時のギヤ比の変化が極く緩やかな場合や空吹きを伴う場合にも変速ショックを生じさせないから、とくに有用な車両用の自動変速機を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例を示す車両のパワートレーン制御システム図である。
【図2】実施例における変速制御の流れを示すメインフローチャートである。
【図3】変速時間計測の詳細を示すフローチャートである。
【図4】変速開始判断の要領を示す説明図である。
【図5】ギヤ比連続低下に基づく変速開始判断例を示す説明図である。
【図6】従来の変速開始判断の問題点を示す説明図である。
Claims (4)
- 複数の摩擦締結要素に選択的に作動油圧を供給して、摩擦締結要素の締結・解放の組合せにより複数の変速段を切換える自動変速機の制御装置において、
作動油圧を調整する油圧調整アクチュエータと、
目標変速時間と実変速時間を比較して変速時間学習制御により前記油圧調整アクチュエータを制御する変速時間学習制御手段を有し、
該変速時間学習制御手段は、現在のギヤ比を求めるギヤ比演算手段と、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したときを変速開始として実変速時間を計測する変速時間計測手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 複数の摩擦締結要素に選択的に作動油圧を供給して、摩擦締結要素の締結・解放の組合せにより複数の変速段を切換える自動変速機の制御装置において、
作動油圧を調整する油圧調整アクチュエータと、
目標変速時間と実変速時間を比較して変速時間学習制御により前記油圧調整アクチュエータを制御する変速時間学習制御手段を有し、
該変速時間学習制御手段は、現在のギヤ比を求めるギヤ比演算手段と、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したとき、または現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ低く設定した第1のギヤ比に達したときのいずれか早い方を変速開始として実変速時間を計測する変速時間計測手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 複数の摩擦締結要素に選択的に作動油圧を供給して、摩擦締結要素の締結・解放の組合せにより複数の変速段を切換える自動変速機の制御装置において、
作動油圧を調整する油圧調整アクチュエータと、
目標変速時間と実変速時間を比較して変速時間学習制御により前記油圧調整アクチュエータを制御する変速時間学習制御手段を有し、
該変速時間学習制御手段は、現在のギヤ比を求めるギヤ比演算手段と、現在のギヤ比が連続してあらかじめ定められた単位ギヤ比以上で所定回数低下したとき、現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ低く設定した第1のギヤ比に達したとき、または現在のギヤ比が変速前の変速段のギヤ比よりも所定値だけ高く設定した第2のギヤ比に達したときのいずれか早い方を変速開始として実変速時間を計測する変速時間計測手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 前記単位ギヤ比は、前記変速前の変速段のギヤ比と第1のギヤ比の差よりも小さい値に設定されていることを特徴とする請求項2または3記載の自動変速機の制御装置。
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