JP3651261B2 - 繰返し信号測定装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオ信号などの繰返し波形を測定する繰返し信号測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下従来の繰返し信号測定装置について説明する。従来の繰返し信号測定装置は図5に示す様なものである。すなわちオシロスコープの画面1に繰返し信号であるビデオ信号2を映し出し、カーソル3を測定したい位置4に移動させて3の電圧を読み込む様になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成ではビデオ信号2の一周期の同期信号5から次の同期信号6までを詳しく読みたい場合、いちいちカーソル3を動かしてその位置4での値を読み込み、次にまたカーソル3を動かしてその位置4での値を読み込むというように順次カーソル3を動かしてその位置4での値を読むということをしなくてはならず、このビデオ信号2を読み込むには多くの時間を要していた。
【0004】
本発明はこのような問題点を解決するもので高速に読み込むことが出来る繰返し信号測定装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の繰返し信号測定装置は、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段とからなる繰返し信号測定装置としたものである。
【0006】
これにより、高速読込みが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段とからなる繰返し信号測定装置としたものであり、このように繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリを持っているので、同時に複数個の繰返し信号の値を読み込むことが出来、高速計測が可能となる。
【0008】
また第一のメモリを増やすことによって多くの値を一度に計測することが出来る。
【0009】
請求項2に記載の発明は、繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の水平同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にデレー回路を用いているので水平同期信号で同期を取ったとしても、その終端でカウンタをスタート出来るので、任意の点から測定することが可能である。
【0010】
請求項3に記載の発明の第二のメモリは水平同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、水平同期信号で番地をカウントアップするので、一画面の全てを第二のメモリに記憶することが出来る。
【0011】
請求項4に記載の発明の第一のメモリは読み書き可能なメモリにするとともに、任意の場所に読み出し指定情報を格納し、水平同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に波形の任意の場所で読み出し設定することにより、その位置での測定が可能となる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、カウンタのカウントスピードを可変とした請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にカウンタのカウントスピードを可変することによって、このカウンタのスピードを上げると分解能が上る。また、このカウンタのスピードを下げると平均化されるので、測定ノイズが除去されることになる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様なアンド回路を用いることによって正確な位置で読み込むことが出来る。
【0014】
請求項7に記載の発明の表示手段は、入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項6に記載の繰返し信号測定装置であり、これによって実際の計測波形を表示手段を見ながら読み取り位置を設定出来る。
【0015】
請求項8に記載の発明の判定回路は、第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、これにより一画面の統計処理判定が出来る。
【0016】
請求項9に記載の発明は、繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の垂直同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタとの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に垂直同期信号でスタートすることによって、長時間に渡って測定が出来る。
【0017】
請求項10に記載の発明の第二のメモリは、垂直同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、垂直同期信号で番地をカウントアップするので、長時間に渡って画面の任意の点での測定が出来る。
【0018】
請求項11に記載の発明の第一のメモリは、読み書き可能なメモリにするとともに任意の場所に読み出し指定情報を格納し、垂直同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に画面の任意の場所で読み出し設定することにより、その位置での測定が可能となる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、カウンタのカウントスピードを可変とした請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にカウンタのカウントスピードを可変することによって、このカウンタのスピードを上げると分解能が上がる。また、このカウンタのスピードを下げると平均化されるので、測定ノイズが除去されることになる。
【0020】
請求項13に記載の発明は、第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様なアンド回路を用いることによって正確な位置で読み込むことが出来る。
【0021】
請求項14に記載の発明の表示手段は、入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、これによって実際の計測波形を見ながら読み取り位置を設定出来る。
【0022】
請求項15に記載の発明の、判定回路は第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、これにより長時間に渡っての統計処理判定が出来る。
【0023】
以下、本発明の実施の形態についてビデオ信号を用いて説明する。なお、本実施形態では繰返し信号としてビデオ信号を用いている。
【0024】
(実施の形態1)
図1は繰返し信号測定装置のブロック図である。図1において11は繰返し信号が入力される入力端子である。この入力端子11はデレー回路12に接続され、このデレー回路12の出力は、カウンタ13に接続されている。カウンタ13の出力は複数個で構成された第一のメモリ14のアドレスをカウントアップするように接続されている。またこの複数個のメモリ14のそれぞれの出力とカウンタ13の出力は、それぞれアンド回路15に接続されて、カウンタ13のカウントパルスとでアンドが取られる。その出力は、前記入力端子11の信号とアンドが取られて、AD変換器16でデジタル信号に変換される。そしてこのAD変換器16の出力は、複数個で構成された第二のメモリ17に接続されている。またこのメモリ17は判定回路18に接続され、その出力は、出力手段19に接続されている。一方表示手段10はアンド回路15の出力と入力端子11に接続されている。
【0025】
以上の様に構成された繰返し信号測定装置において、以下にその動作を説明する。図2の20は繰返し信号の例としてのビデオ信号の波形である。
【0026】
まずビデオ信号20の水平同期信号21の立ち下がり点21aで同期を取ってデレー回路12がスタートする。その時間はあらかじめ22の様に指定しておく。デレー時間22を指定することによって、ビデオ信号20の任意の位置で計測をスタートすることが出来る。すなわちデレー時間22の立ち下がり点22aで、カウンタ13をスタートさせる。カウンタ13からは23に示す様なカウント信号が出力される。また第一のメモリ14にはビデオ信号20の測定したい任意の位置にビットを立てておく。そうすることにより第一のメモリ14のアドレスはカウンタ13でカウントアップされるので第一のメモリ14とカウント信号とアンドが取られ、第一のチャンネルCH1についてはビデオ信号20の水平同期信号21bをCH1の24のタイミングで計測する様になっている。この時の値が、AD変換器16によってデジタル変換されて、CH1の25のタイミングで第二のメモリ17に書き込まれるのである。
【0027】
また次にビデオ信号20の21cの波形を計測しようとすれば、そこに対応する位置の第一のメモリ14にビットを立てておきさえすれば、CH2に示すようにアンド回路15からは取込みパルス26が発生し、AD変換器16からは27のタイミングでビデオ信号20のデータAを読み込むことが出来る。またCH3に示すようにビデオ信号20の21dの点も同様にして、タイミング28で取込むことが出来るので、AD変換器16の出力としては29のタイミングで第二のメモリ17に取込む様になっている。ビデオ波形20の21eにおいてもCH4に示すように同様である。すなわちタイミング30で取込み、AD変換器16で31のタイミングのとき第二のメモリ17に取込む。このように第一のメモリ14の値を本実施の形態では4チャンネルにしたが、これを増やすことによって多くのポイントを一度に読み込むことが出来る。
【0028】
また第二のメモリ17はそれぞれ複数個設けているので、最初の同期信号で17aに書き込まれ、次の同期信号で17bに書き込まれる。このようにして一画面分の任意の点を取込むことが出来る。そして第二のメモリ17の全部かあるいは任意の場所の値を判定回路18に送り演算及び統計処理し判定する。その結果は出力手段19によって出力される。また表示手段10は繰返し波形であるビデオ信号20と同時にアンド回路15の出力24,26,28,30(図2参照)を図4の様に同時に表示出来る。これにより現在測定中の繰返し信号を見ながら各チャンネルの読取り位置を設定することが出来る。
【0029】
(実施の形態2)
図3は実施の形態2による本発明の説明図である。装置としては実施の形態1と同じであるが、繰返し波形として検波されたフィルタ通過特性信号を用いた場合について説明する。
【0030】
図3において、40はフィルタの波形であり、41はその波形を表示する為の掃引信号である。デレー回路12は掃引波形41の立ち下がり41aで同期を掛け、あらかじめ指定されたデレー時間42を設けておき、フィルタ波形40の測定位置40aから測定が開始される。これにより掃引信号の立ち下がり位置に関係なく、フィルタ波形40の任意の場所の値を測定することができる。
【0031】
次にデレー時間42の立ち下がり42aでカウンタ13がカウントを開始しカウンタ13からはパルス43が出力される。以下実施の形態1と同様であるが、チャンネル1ではCH1に示すように取込みパルス44でフィルタ波形40bの位置を測定する様にしている。その時のAD変換器16の変換位置を45のタイミングで取込む。
【0032】
次にフィルタ波形40cを測定するには、CH2に示すように取込みパルス46の位置でAD変換し、47のタイミングで第二のメモリ17に取込む、CH3においてはパルス位置48でフィルタ波形40dをAD変換し、49のタイミングで第二のメモリ17に取込む。CH4ではパルス位置50でフィルタ波形40eをAD変換し、51のタイミングで第二のメモリ17に取込む。以下実施の形態1と同様である。
【0033】
このように繰返し波形であれば波形の任意の点の値を一度に測定することが出来る。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段を有したものであり、このように繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリを持っているので、同時に複数個の繰返し信号を読み込むことが出来、高速計測が可能となる。
【0035】
また、第一のメモリを増やすことによって多くの値を一度に計測することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1と実施の形態2における繰返し信号測定装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における繰返し信号測定装置のタイミングチャート
【図3】本発明の実施の形態2における繰返し信号測定装置のタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態1における繰返し信号測定装置の表示装置の表示例を示す説明図
【図5】従来の繰返し信号測定装置の計測例を示す説明図
【符号の説明】
11 入力端子
12 デレー回路
13 カウンタ
14 第一のメモリ
15 アンド回路
16 AD変換器
17 第二のメモリ
18 判定回路
19 出力手段
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオ信号などの繰返し波形を測定する繰返し信号測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下従来の繰返し信号測定装置について説明する。従来の繰返し信号測定装置は図5に示す様なものである。すなわちオシロスコープの画面1に繰返し信号であるビデオ信号2を映し出し、カーソル3を測定したい位置4に移動させて3の電圧を読み込む様になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成ではビデオ信号2の一周期の同期信号5から次の同期信号6までを詳しく読みたい場合、いちいちカーソル3を動かしてその位置4での値を読み込み、次にまたカーソル3を動かしてその位置4での値を読み込むというように順次カーソル3を動かしてその位置4での値を読むということをしなくてはならず、このビデオ信号2を読み込むには多くの時間を要していた。
【0004】
本発明はこのような問題点を解決するもので高速に読み込むことが出来る繰返し信号測定装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の繰返し信号測定装置は、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段とからなる繰返し信号測定装置としたものである。
【0006】
これにより、高速読込みが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段とからなる繰返し信号測定装置としたものであり、このように繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリを持っているので、同時に複数個の繰返し信号の値を読み込むことが出来、高速計測が可能となる。
【0008】
また第一のメモリを増やすことによって多くの値を一度に計測することが出来る。
【0009】
請求項2に記載の発明は、繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の水平同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にデレー回路を用いているので水平同期信号で同期を取ったとしても、その終端でカウンタをスタート出来るので、任意の点から測定することが可能である。
【0010】
請求項3に記載の発明の第二のメモリは水平同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、水平同期信号で番地をカウントアップするので、一画面の全てを第二のメモリに記憶することが出来る。
【0011】
請求項4に記載の発明の第一のメモリは読み書き可能なメモリにするとともに、任意の場所に読み出し指定情報を格納し、水平同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に波形の任意の場所で読み出し設定することにより、その位置での測定が可能となる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、カウンタのカウントスピードを可変とした請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にカウンタのカウントスピードを可変することによって、このカウンタのスピードを上げると分解能が上る。また、このカウンタのスピードを下げると平均化されるので、測定ノイズが除去されることになる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、この様なアンド回路を用いることによって正確な位置で読み込むことが出来る。
【0014】
請求項7に記載の発明の表示手段は、入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項6に記載の繰返し信号測定装置であり、これによって実際の計測波形を表示手段を見ながら読み取り位置を設定出来る。
【0015】
請求項8に記載の発明の判定回路は、第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項2に記載の繰返し信号測定装置であり、これにより一画面の統計処理判定が出来る。
【0016】
請求項9に記載の発明は、繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の垂直同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタとの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に垂直同期信号でスタートすることによって、長時間に渡って測定が出来る。
【0017】
請求項10に記載の発明の第二のメモリは、垂直同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、垂直同期信号で番地をカウントアップするので、長時間に渡って画面の任意の点での測定が出来る。
【0018】
請求項11に記載の発明の第一のメモリは、読み書き可能なメモリにするとともに任意の場所に読み出し指定情報を格納し、垂直同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様に画面の任意の場所で読み出し設定することにより、その位置での測定が可能となる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、カウンタのカウントスピードを可変とした請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様にカウンタのカウントスピードを可変することによって、このカウンタのスピードを上げると分解能が上がる。また、このカウンタのスピードを下げると平均化されるので、測定ノイズが除去されることになる。
【0020】
請求項13に記載の発明は、第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、この様なアンド回路を用いることによって正確な位置で読み込むことが出来る。
【0021】
請求項14に記載の発明の表示手段は、入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、これによって実際の計測波形を見ながら読み取り位置を設定出来る。
【0022】
請求項15に記載の発明の、判定回路は第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項9に記載の繰返し信号測定装置であり、これにより長時間に渡っての統計処理判定が出来る。
【0023】
以下、本発明の実施の形態についてビデオ信号を用いて説明する。なお、本実施形態では繰返し信号としてビデオ信号を用いている。
【0024】
(実施の形態1)
図1は繰返し信号測定装置のブロック図である。図1において11は繰返し信号が入力される入力端子である。この入力端子11はデレー回路12に接続され、このデレー回路12の出力は、カウンタ13に接続されている。カウンタ13の出力は複数個で構成された第一のメモリ14のアドレスをカウントアップするように接続されている。またこの複数個のメモリ14のそれぞれの出力とカウンタ13の出力は、それぞれアンド回路15に接続されて、カウンタ13のカウントパルスとでアンドが取られる。その出力は、前記入力端子11の信号とアンドが取られて、AD変換器16でデジタル信号に変換される。そしてこのAD変換器16の出力は、複数個で構成された第二のメモリ17に接続されている。またこのメモリ17は判定回路18に接続され、その出力は、出力手段19に接続されている。一方表示手段10はアンド回路15の出力と入力端子11に接続されている。
【0025】
以上の様に構成された繰返し信号測定装置において、以下にその動作を説明する。図2の20は繰返し信号の例としてのビデオ信号の波形である。
【0026】
まずビデオ信号20の水平同期信号21の立ち下がり点21aで同期を取ってデレー回路12がスタートする。その時間はあらかじめ22の様に指定しておく。デレー時間22を指定することによって、ビデオ信号20の任意の位置で計測をスタートすることが出来る。すなわちデレー時間22の立ち下がり点22aで、カウンタ13をスタートさせる。カウンタ13からは23に示す様なカウント信号が出力される。また第一のメモリ14にはビデオ信号20の測定したい任意の位置にビットを立てておく。そうすることにより第一のメモリ14のアドレスはカウンタ13でカウントアップされるので第一のメモリ14とカウント信号とアンドが取られ、第一のチャンネルCH1についてはビデオ信号20の水平同期信号21bをCH1の24のタイミングで計測する様になっている。この時の値が、AD変換器16によってデジタル変換されて、CH1の25のタイミングで第二のメモリ17に書き込まれるのである。
【0027】
また次にビデオ信号20の21cの波形を計測しようとすれば、そこに対応する位置の第一のメモリ14にビットを立てておきさえすれば、CH2に示すようにアンド回路15からは取込みパルス26が発生し、AD変換器16からは27のタイミングでビデオ信号20のデータAを読み込むことが出来る。またCH3に示すようにビデオ信号20の21dの点も同様にして、タイミング28で取込むことが出来るので、AD変換器16の出力としては29のタイミングで第二のメモリ17に取込む様になっている。ビデオ波形20の21eにおいてもCH4に示すように同様である。すなわちタイミング30で取込み、AD変換器16で31のタイミングのとき第二のメモリ17に取込む。このように第一のメモリ14の値を本実施の形態では4チャンネルにしたが、これを増やすことによって多くのポイントを一度に読み込むことが出来る。
【0028】
また第二のメモリ17はそれぞれ複数個設けているので、最初の同期信号で17aに書き込まれ、次の同期信号で17bに書き込まれる。このようにして一画面分の任意の点を取込むことが出来る。そして第二のメモリ17の全部かあるいは任意の場所の値を判定回路18に送り演算及び統計処理し判定する。その結果は出力手段19によって出力される。また表示手段10は繰返し波形であるビデオ信号20と同時にアンド回路15の出力24,26,28,30(図2参照)を図4の様に同時に表示出来る。これにより現在測定中の繰返し信号を見ながら各チャンネルの読取り位置を設定することが出来る。
【0029】
(実施の形態2)
図3は実施の形態2による本発明の説明図である。装置としては実施の形態1と同じであるが、繰返し波形として検波されたフィルタ通過特性信号を用いた場合について説明する。
【0030】
図3において、40はフィルタの波形であり、41はその波形を表示する為の掃引信号である。デレー回路12は掃引波形41の立ち下がり41aで同期を掛け、あらかじめ指定されたデレー時間42を設けておき、フィルタ波形40の測定位置40aから測定が開始される。これにより掃引信号の立ち下がり位置に関係なく、フィルタ波形40の任意の場所の値を測定することができる。
【0031】
次にデレー時間42の立ち下がり42aでカウンタ13がカウントを開始しカウンタ13からはパルス43が出力される。以下実施の形態1と同様であるが、チャンネル1ではCH1に示すように取込みパルス44でフィルタ波形40bの位置を測定する様にしている。その時のAD変換器16の変換位置を45のタイミングで取込む。
【0032】
次にフィルタ波形40cを測定するには、CH2に示すように取込みパルス46の位置でAD変換し、47のタイミングで第二のメモリ17に取込む、CH3においてはパルス位置48でフィルタ波形40dをAD変換し、49のタイミングで第二のメモリ17に取込む。CH4ではパルス位置50でフィルタ波形40eをAD変換し、51のタイミングで第二のメモリ17に取込む。以下実施の形態1と同様である。
【0033】
このように繰返し波形であれば波形の任意の点の値を一度に測定することが出来る。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るAD変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段を有したものであり、このように繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリを持っているので、同時に複数個の繰返し信号を読み込むことが出来、高速計測が可能となる。
【0035】
また、第一のメモリを増やすことによって多くの値を一度に計測することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1と実施の形態2における繰返し信号測定装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における繰返し信号測定装置のタイミングチャート
【図3】本発明の実施の形態2における繰返し信号測定装置のタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態1における繰返し信号測定装置の表示装置の表示例を示す説明図
【図5】従来の繰返し信号測定装置の計測例を示す説明図
【符号の説明】
11 入力端子
12 デレー回路
13 カウンタ
14 第一のメモリ
15 アンド回路
16 AD変換器
17 第二のメモリ
18 判定回路
19 出力手段
Claims (15)
- 繰返し信号の入力端子と、この入力端子に入力された信号に基づいてカウントを開始するカウンタと、前記繰返し信号の測定位置を指定する複数個から成る第一のメモリと、この第一のメモリの出力と前記入力端子に入力された繰返し信号とのアンド信号を得るとともに、このアンド信号をデジタル信号に変換する複数個から成るエーディ(以下ADという)変換器と、このAD変換器の出力にそれぞれ接続された第二のメモリと、この第二のメモリに接続された判定回路と、この判定回路に接続された出力手段とからなる繰返し信号測定装置。
- 繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の水平同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置。
- 第二のメモリは水平同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項2に記載の繰返し信号測定装置。
- 第一のメモリは読み書き可能なメモリにするとともに、任意の場所に読み出し指定情報を格納し、水平同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項2に記載の繰返し信号測定装置。
- カウンタのカウントスピードを可変とした請求項2に記載の繰返し信号測定装置。
- 第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項2に記載の繰返し信号測定装置。
- 表示手段は入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項6に記載の繰返し信号測定装置。
- 判定回路は第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項2に記載の繰返し信号測定装置。
- 繰返し信号としてビデオ信号を用い、このビデオ信号の垂直同期信号でスタートするデレー回路を入力端子とカウンタとの間に設け、前記デレー回路の終端で前記カウンタをスタートさせる請求項1に記載の繰返し信号測定装置。
- 第二のメモリは垂直同期信号で番地をカウントアップする複数個のメモリで構成された請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
- 第一のメモリは読み書き可能なメモリにするとともに任意の場所に読み出し指定情報を格納し、垂直同期信号のトリガによりスタートするカウンタによってカウントアップする請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
- カウンタのカウントスピードを可変とした請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
- 第一のメモリの出力とカウンタの同期パルスとのアンドをとって、ADコンバータに第一のメモリの出力情報として出力するアンド回路を設けた請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
- 表示手段は入力波形とアンド回路出力とを同一画面に表示する請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
- 判定回路は第二のメモリの任意の場所の値を複数個取出すことが出来る請求項9に記載の繰返し信号測定装置。
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