JP3651239B2 - ビデオ式非接触伸び計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験片表面に付された複数のマークをビデオカメラで撮影した映像信号を用いて、そのマーク間における試験片の伸びを計測するビデオ式非接触伸び計に関する。
【0002】
【従来の技術】
引張試験時等における試験片の伸びを非接触で計測する伸び計として、ビデオカメラを用いた、いわゆるビデオ式非接触伸び計が知られている。
【0003】
このビデオ式非接触伸び計においては、試験の開始に先立って試験片表面に2つの標点に相当する2つのマークを付しておき、これらのマークを試験中において1台のビデオカメラで撮影して得られる映像信号から各マークを認識して、各マークの刻々の移動量を計測し、その各移動量の差からマーク間の試験片の伸びを刻々と算出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来のビデオ式非接触伸び計においては、1台のビデオカメラを用いているため、例えばプラスチックの伸びを高精度に計測するような用途には実質的に適用できないという問題がある。
【0005】
すなわち、プラスチック等の伸びの計測においては、例えば新JIS規格によると、弾性率を精度よく求めるとともに(一般には分解能1μm程度の精度が要求される)、破断伸びを計測する必要がある。プラスチックは、破断までに300%以上も伸びるものもあって、標点マークの間隔を当初に50mmに設定したとき、ビデオカメラによる視野は最低でも200mm必要となる。ここで、ビデオカメラの映像信号を用いた位置の分解能は視野の大きさに反比例し、従って高精度の測定と広範囲の測定とを両立することはできないことから、大きな破断伸びの計測を行い、しかも上記のように弾性率の高精度の計測を実現することは極めて困難である。
【0006】
なお、ビデオカメラの視野を変更するにはレンズを交換すればよいが、レンズを交換した場合にはピント調整や校正の手続きが必要であることから、伸びの計測中にレンズの交換によって視野を変更することで、上記の問題に対処しようとしても、計測を中断することになって、通常は容認されるものではない。
【0007】
また、1台のビデオカメラによる映像信号を用いる従来のビデオ式非接触伸び計においては、ワイヤをはじめとする各種線材や糸のように長い形状の試験片に関しても、高精度の計測が困難であるという問題もある。
【0008】
すなわち、このような線材等の長い試験片の伸びの計測に際しては、2箇所のマークの当初の間隔も100mm以上と大きく設定する必要のある場合が多く、このため当然ながらビデオカメラの視野を大きく設定する必要があり、分解能を犠牲にせざるを得なくなる。
【0009】
ここで、以上の各問題のいずれについても、高分解能のカメラを用いることによってある程度対処できるものの自ずと限界があり、また、相当のコストアップにも繋がる。
【0010】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、さほどコストアップをすることなく、高精度と広範囲の測定を両立させてプラスチック等の伸びの大きな試験片でも、正確な弾性率を得るための高精度の伸びの測定から、破断に到るまでの伸びの測定まで、一貫した測定が可能なビデオ式非接触伸び計の提供を目的としている。
【0011】
また上記に加えて、本発明の他の目的は、線材などの長い試験片の伸びの高精度計測にも適用することのできるビデオ式非接触伸び計を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明のビデオ式非接触伸び計は、試験片表面に位置を認識できる複数のマークを付け、その画像を複数のカメラによって撮影し、そのマークの画像から各マークの刻々の移動量を求めて、試験片の伸びを計測するビデオ式非接触伸び計において、視野範囲が互いに異なる複数のカメラを、ともに同じ複数のマークを撮影するように配置するとともに、それらカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示し、かつ、その画面上に、複数のマークの各位置を認識するためのデータ領域カーソルを重ねて表示し、それに対応する領域内のマークの1次元プロファイルを各マークと関連づけて表示する表示手段を備えていることによって特徴づけられる。
【0013】
請求項1に記載の発明においては、視野範囲が互いに異なる複数のカメラの各々で同じ複数のマークを撮影するので、試験開始当初の伸びが10%以下の領域においては、視野範囲の狭いカメラで撮影した画像から高い分解能の伸びの計測が可能となり、試験の進行に伴って試験片Wの伸びが大きくなったときには、分解能は低いが広い視野範囲のカメラで撮影した画像から、広範囲にわたる伸びの計測が可能になる。従って、プラスチック等の引張試験等において、高精度の弾性率の計測と、大きな破断伸びの計測の双方を、試験の中断等を伴うことなく実現することができる。
【0014】
ここで、ビデオ式非接触伸び計においては、従来の伝統的な接触式の伸び計では存在しない固有の課題がある。すなわち、ビデオ式非接触伸び計では、試験片のマークをカメラで撮影し、その撮影画像から伸びを計測するので、画像データを処理する上で、撮影画像のピント、コントラスト、マークの位置が重要なファクタとなり、試験開始当初から試験終了までの間に、ピント、コントラストが悪化してないか、あるいは試験開始当初から試験終了までマークがカメラ視野内に入っているかどうかをチェックする必要がある。
【0015】
そこで、請求項1に記載の発明では、前記したように複数のカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示して、撮影画像のピント、コントラスト及びマークの位置を容易にチェックできるようにしている。しかも、視野の大きなカメラで撮影した試験片の全体画像と、視野の小さなカメラで撮影したマーク位置のクローズアップ画像を同一の画面上に表示して、計測中における試験片の全体の伸びに対するマークの移動の関係を把握しやすいようにしている。
【0016】
請求項2記載に記載の発明のビデオ式伸び計は、試験片表面に位置を認識できる複数のマークを付け、その画像を複数のカメラによって撮影し、そのマークの画像から各マークの刻々の移動量を求めて、試験片の伸びを計測するビデオ式非接触伸び計において、視野範囲が同じ複数のカメラを、それぞれが異なるマークを個別に撮影するように配置するとともに、それらカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示し、かつ、その画面上に、複数のマークの各位置を認識するためのデータ領域カーソルを重ねて表示し、それに対応する領域内のマークの1次元プロファイルを各マークと関連づけて表示する表示手段を備えていることによって特徴づけられる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、複数のカメラにより、複数のマークをそれぞれ個別に撮影するように構成しているので、各カメラで撮影された画像から複数のマークをそれぞれ個別に認識して、その各移動量を求めて複数のマーク間の伸びを算出することができる。従って、計測開始当初のマーク間距離(GL )に関係なく各カメラの視野を設定することができ、これにより各カメラの視野を狭くすることが可能となって、分解能の高い映像信号を得ることができる。
【0018】
また、計測開始当初のマーク間距離に関係なく各カメラの視野を設定することができることから、マーク間距離が長くても、それに合わせて各カメラを設置することによって、各カメラの視野を広くすることなく、線材等の長い試験片の伸びを計測することが可能となる。
【0019】
さらに、請求項2に記載の発明においても、前記したように複数のカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示するように構成しているので、試験開始当初から試験終了までの間にピント、コントラストが悪化してないか、あるいは試験開始当初から試験終了までマークがカメラ視野内に入っているかどうかを表示画面上から簡単にチェックすることができる。
【0020】
ここで、引張試験においては、一般に材料試験機が用いられ、上下の掴み具に試験片の両端を把持した状態で、各掴み具の間隔を拡げることによって試験片に引張負荷を加える。このような試験においては、通常、試験片の掴み部を高精度に加工したり、試験片の中心を各掴み具の中心を通る軸線上に正確に位置させた状態で把持するといったことは特に考慮が払われないので、試験片の中心が試験機の中心と必ずしも一致しているとは限られず、一致していない状態(試験片が傾いた状態)で引張試験を行うと、試験片が引張軸方向以外の方向に移動することがある。
【0021】
このような試験片の移動が発生しても、伝統的に用いられている接触式の伸び計を用いる場合には、伸びの計測結果には全く影響が及ばないが、ビデオ式非接触伸び計を用いる場合には、試験片の引張軸方向以外の方向への移動、特にカメラに対して前後方向の移動は無視することができない。すなわち、試験片表面(マークを付した面)の位置が前後方向に移動すると、その試験片表面とカメラとの間の距離が変化して映像信号に誤差成分が含まれることになり、その誤差が、高精度の伸びの計測(分解能1μm)が要求される領域つまり試験開始当初の伸びが10%以下の領域においては無視できないものとなる。
【0022】
以上の問題は、1台のカメラを用いた伸び計では解決することは難しいが、前記した請求項2に記載の発明の構成つまり複数のカメラにより複数のマークをそれぞれ個別に撮影するという構成を採用すれば容易に解決することができる。
【0023】
すなわち、試験片に付けた各マークをそれぞれ個別のカメラで撮影するという構成を採れば、複数のマークを1台のカメラで撮影する場合と比較して、カメラ視野(立体角)を大幅に狭くすることができ、試験片の前後移動による影響を無視できる程度にまで軽減することが可能となる。
【0024】
さらに、請求項1及び2に記載の発明においては、複数のカメラで撮影された各画像上に、複数のマークの各位置を認識するためのデータ領域カーソルを重ねて表示し、それに対応する領域内のマークの1次元プロファイルを各マークと関連づけて表示するという構成を採用しているので、マーク部分のプロファイルのみを抽出・拡大して表示することが可能となり、試験片表面のほぼ全体のプロファイルを表示する場合に比べて、マーク部分のプロファイル表示が大きくなって非常に見やすくなる。
【0025】
なお、請求項1及び2に記載の発明において、複数のカメラで撮影された画像を、それぞれ試験片の引張方向と同じ方向で表示するように構成すれば、画像が見やすくなり、実際の試験片と画面上での試験片との位置関係も把握しやすくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、以下、図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、請求項1に記載の発明の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【0028】
試験片Wの表面には2つのマークM1,M2 が付されている。この試験片Wは両端が材料試験機等の掴み具G1,G2 に把持された状態で、図中上下方向への引張負荷が与えられる。なお、各マークM1,M2 は、例えば白地にマークとしての黒の横線が付されたラベル等を試験片Wの表面に貼着する等によって形成される。
【0029】
試験片Wの各マークM1,M2はその当初の間隔が50mmに設定され、その各マークM1,M2は2台のビデオカメラ、つまり大変位計測用カメラ1と小変位計測用カメラ2の双方によって撮影される。大変位計測用カメラ1及び小変位計測用カメラ2は、レンズを除くカメラ本体部分は互いに等しいものが用いられており、また、試験片Wからの距離は互いに等しい位置に配置されている。
【0030】
大変位計測用カメラ1には焦点距離が10mmのレンズが装着され、小変位計測用カメラ2には焦点距離が50mmのレンズが装着されており、これにより、小変位計測用カメラ2の視野を60mmに設定したとき、大変位計測用カメラ1の視野は300mmとなる。
【0031】
ここで、各カメラ1,2の試験片Wの伸び方向へ画素数を600個とすると、大変位計測用カメラ1の撮影面上での1画素は物体上の0.5mm(視野300mm/600画素)に相当し、補完計算で分解能を仮に1/100にまで向上させることができるとすると、大変位計測用カメラ1の分解能は5μmとなる。同様に小変位計測用カメラ2の分解能は1μmとなる。各カメラのこのような分解能によると、小変位計測用カメラ2の分解能は試験片Wの比例限内の伸びの計測結果に基づく弾性率を正確に求めるのに十分である。一方、大変位計測用カメラ1の分解能は5μmであるが、その視野範囲は300mmであるため、引張試験の進行に伴って試験片Wが大きく伸びても、各マークM1,M2はその視野範囲内に収まり、例えば試験片Wがプラスチック等の伸びの大きな材料で、破断伸びが200%にも及ぶものであっても、試験片Wが破断するまで伸びの計測を続けることができる。
【0032】
さて、以上の大変位計測用カメラ1及び小変位計測用カメラ2からの映像信号は、それぞれA−D変換器1a,2aによってデジタル化された後、演算処理装置3に刻々と取り込まれる。
【0033】
演算処理装置3は、実際にはコンピュータとその周辺機器を主体として構成され、インストールされたプログラムに基づいて動作するが、図1では、そのプログラムに基づく機能ごとのブロック図によって示している。すなわち演算処理装置3は、演算部31及び表示制御部32を主体として構成されているとともに、この演算処理装置3には、試験片Wの伸びの計測結果及びカメラ1,2からの画像などを表示する表示装置4が接続されている。
【0034】
前記したA−D変換器1a,2aによってデジタル化された大変位計測用カメラ1と小変位計測用カメラ2からの画像データは、それぞれ演算処理装置3の演算部31及び表示制御部32に刻々と供給される。
【0035】
演算部31は、供給された画像データを用いて、試験片Wに付された2つのマークM1,M2 の位置を認識し、その刻々の位置データから試験片Wのマーク間の刻々の伸びを算出する。
【0036】
具体的には、試験開始当初においては、小変位計測用カメラ2からの画像データを用いて伸びを算出し、この小変位計測用カメラ2からの画像データを用いた伸びが、あらかじめ設定された値に到着した時点、例えば(伸び量/初期GL )×100の値が10%に到達した時点、あるいは小変位計測用カメラ2の視野から2つのマークM1,M2 のいずれかが外れた時点で、伸び算出に用いるデータを大変位計測用カメラ1からの画像データに切り換え、以後、この大変位計測用カメラ1からの画像データを用いて伸びを算出するという処理を行う。
【0037】
また、演算部31は、供給された画像データから2つのマークM1,M2 の各位置を認識するための処理として、後述するデータ領域カーソルC1,C2 (図2参照)で指定される領域内の画像データを、試験片Wの伸び方向に直交する方向に積分して、試験片Wの伸び方向への1次元プロファイルを作成するという機能も備えている。このプロファイル作成処理は、大変位計測用カメラ1からの画像データと、小変位計測用カメラ2からの画像データについてそれぞれ個別に実行される。
【0038】
表示制御部32は、図2に示すように、表示装置4の表示画面40上に撮影データ表示用の2つのウインドウ41と42を設定し、その各ウインドウ41と42に、それぞれ大変位計測用カメラ1による撮影画像と小変位計測用カメラ2による撮影画像をリアルタイムでかつ試験片Wの引張方向と同じ方向で表示する。さらに表示画面40上に伸びの計測値表示用ウインドウ43とマークのプロファイル表示用の4つのウインドウ44・・47を設定し、その各ウインドウに演算部31での演算結果つまり伸びの算出値とマークM1,M2 の1次元プロファイルを表示する。
【0039】
また、表示制御部32は、撮影データ表示用の2つのウインドウ41と42の画面上での対応づけを行うための枠線A及び矢印Bを表示画面40上に重ねて表示するとともに、撮影データ表示用のウインドウ41と42に、マークM1,M2 の位置を認識するためのデータ領域カーソルC1,C2 を重ねて表示する。さらにデータ領域カーソルC1,C2 とプロファイル表示用の各ウインドウ44・・47との対応関係を明確にするために、上のマークM1 に対するデータ領域カーソルC1 とプロファイル表示用ウインドウ44,46を緑色で表示し、下のマークM2 に対するデータ領域カーソルC2 とプロファイル表示用ウインドウ45,47を赤紫で表示する。
【0040】
なお、データ領域カーソルC1,C2 は、キーボードやマウス等の入力手段からの入力情報に応じて表示するようにしてもよいし、演算部31及び表示制御部32の動作によって自動で表示するようにしてもよい。自動で表示する場合、マークM1,M2 の移動に合わせてデータ領域カーソルC1,C2 を移動させるようにする。
【0041】
以上の実施の形態によれば、試験開始当初においては、分解能1μm、上下方向への視野60mmの小変位計測用カメラ2からの画像データを用いて刻々と伸びが求められ、その伸び値が表示装置4の表示画面40上に表示される。次に、伸びが進行して、小変位計測用カメラ2からの画像データを用いた伸びが、あらかじめ設定された値に到達するか、小変位計測用カメラ2の視野からマークM1,M2 のいずれかが外れた時点で、伸び算出に用いる画像データが大変位計測用カメラ1によるものに切り換わり、以後、この大変位計測用カメラ1からの画像データを用いて伸びが求められ、その伸び値が表示画面40上に表示される。ここで、大変位計測用カメラ1は、分解能が5μmであるが、その視野は300mmであるため、引張試験の進行に伴って試験片Wが大きく伸びても、各マークM1,M2 はその視野内に収まっており、従って、試験片Wがプラスチック等の伸びの大きな材料で、破断伸びが200%にも及ぶものであっても、試験片Wが破断するまで伸びの計測を続けることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、大変位計測用カメラ1及び小変位計測用カメラ2の各画像を同一画面上にリアルタイムで表示するので、画像データを処理する上での課題つまり各カメラ1,2による撮影画像のピント、コントラストに異常がないかどうかを試験開始当初から試験終了までの間において表示画面からチェックすることができる。従って、試験途中において何らかの理由によって、マークを正確に認識できなくなる等の不具合が発生したときには、それを表示画面から知ることができるので、計測を即座に中止することができる。また大変位計測用カメラ1の視野範囲から2つのマークM1,M2 のいずれかが外れたときにも、それを表示画面から知ることができ、それ以後の無駄な計測を止めることができる。
【0043】
しかも、大変位計測用カメラ1及び小変位計測用カメラ2の各画像を、試験片Wの引張方向と同じ方向で表示しているので、画像が見やすくなり、実際の試験片Wと表示画面上での試験片Wとの対応関係もはっきりする。また、掴み具G1,G2 の一部を含めた試験片Wの全体画像と、マーク位置のクローズアップ画像を同一の画面上に表示するので、計測中における試験片Wの全体の伸びに対するマークM1,M2 の移動の関係を把握しやすくなる。さらに、マーク部分のプロファイルのみを抽出・拡大して表示するので、試験片W表面のほぼ全体のプロファイルを表示する場合に比べて、マーク部分のプロファイルが非常に見やすくなる。
【0044】
ここで、本実施の形態において、表示装置4の画面上に表示する画像は、図2に示すようなものに限定されることなく様々な形態が考えられる。
【0045】
その一例として図3に示すように、表示装置4の表示画面40上に設定された撮影データ表示用の2つのウインドウ41と42における各マークM1,M2 位置に、それぞれ枠線A11,A12とA21,A22を表示するとともに、その2つのウインドウ41と42との間においてマークの対応づけを行うために、枠線A11と枠線A21とが対応している旨を示す矢印B1 と、枠線A12と枠線A22とが対応している旨を示す矢印B2 を表示するといった表示形態が考えられる。
【0046】
図4は、請求項2に記載の発明の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【0047】
この実施の形態では、先の小変位計測用カメラ2のレンズと同等の焦点距離50mmのレンズをもつ、2つのカメラ101,102を1つの試験片Wに対して設け、その一方のカメラ101を、試験片W表面の上のマークM1 を撮影できる位置に配置し、他方のカメラ102を、下のマークM2 を撮影できる位置に配置したところに特徴がある。
【0048】
それら2つのカメラ101,102からの映像信号は、それぞれA−D変換器101a,102aによってデジタル化された後、演算処理装置103に刻々と取り込まれる。
【0049】
演算処理装置103は、実際にはコンピュータとその周辺機器を主体として構成され、インストールされたプログラムに基づいて動作するが、図4では、そのプログラムに基づく機能ごとのブロック図によって示している。すなわち演算処理装置103は、演算部131及び表示制御部132を主体として構成されているとともに、この演算処理装置103には、試験片Wの伸びの計測結果及びカメラ101,102からの画像などを表示する表示装置104が接続されている。
【0050】
前記したA−D変換器101a,102aによってデジタル化された2つのカメラ101、102からの画像データは、それぞれ演算処理装置103の演算部131及び表示制御部132に刻々と供給される。
【0051】
演算部131は、供給された2つの画像データについて、それぞれに含まれるマークM1,M2 の位置を個々に認識し、その刻々の各位置データから各マークM1,M2 の刻々の移動量を求め、その差を試験片Wの伸びの計測値として表示装置104に刻々と出力する。なお、このように2つのカメラ101,102によって個々に撮影された2種の画像データから2つのマークM1,M2 間の伸びを求める場合、2つのカメラ101,102の間隔及び各々の撮影倍率が精度に影響するので、そのカメラ間隔と各撮影倍率を予め正確に求めておき、その各値でもって校正作業を行っておく。
【0052】
表示制御部132は、図5に示すように、表示装置104の表示画面140上に撮影データ表示用の2つのウインドウ141と142を設定し、その各ウインドウ141と142に、それぞれ、上のカメラ101(上のマークM1 撮影用)による撮影画像と、下のカメラ102(下のマークM2 撮影用)による撮影画像をリアルタイムでかつ試験片Wの引張方向と同じ方向で表示する。さらに表示画面140上に、伸びの計測値表示用ウインドウ143及びマークのプロファイル表示用の2つのウインドウ144,145を設定し、その各ウインドウに演算部131での演算結果つまり伸びの算出値とマークM1,M2 の1次元プロファイルを表示する。
【0053】
また、表示制御部132は、撮影データ表示用の各ウインドウ141,142にそれぞれマークM1,M2 の位置を認識するためのデータ領域カーソルC1,C2 を重ねて表示する。さらにデータ領域カーソルC1,C2 とプロファイル表示用のウインドウ144,145との対応関係を明確にするために、上のカメラ101の表示用ウインドウ141に重ね表示するデータ領域カーソルC1 及びプロファイル表示用のウインドウ144を緑色で表示し、下のカメラ102の表示用ウインドウ142に重ね表示するデータ領域カーソルC2 及びプロファイル表示用のウインドウ145を赤紫で表示する。
【0054】
なお、本実施の形態においても、データ領域カーソルC1,C2 は、キーボードやマウス等の入力手段からの入力情報に応じて表示するように構成されていてもよいし、演算部131及び表示制御部132の動作によって自動で表示されるようになっていてもよい。
【0055】
本実施の形態によれば、試験片Wの表面に付した2つのマークM1,M2 をそれぞれ個別のカメラ101,102によって撮影し、その各画像データから個々のマークM1,M2 の位置を刻々と認識して、これらのマークM1,M2 間の伸びを算出するので、線材等の長い試験片のように、2箇所の標点間距離が当初から長く設定される試験片Wについても、カメラ101,102の分解能を犠牲にすることなく、高分解能の映像信号を用いて正確な伸びの計測を行える。
【0056】
しかも、2つのカメラ101,102の各画像を同一画面上にリアルタイムで表示するので、画像データを処理する上での課題つまり試験開始当初から試験終了までの間において各カメラ101,102による撮影画像のピント、コントラストに異常がないかどうか、あるいは試験開始当初から試験終了までマークがカメラ視野内に入っているかどうかを表示画面上から簡単にチェックすることができる。従って、試験途中において何らかの理由によって、マークを正確に認識できなくなる等の不具合が発生したときには、それを表示画面から知ることができ、以後の無駄な計測を中止できる。また、大変位計測用カメラ1及び小変位計測用カメラ2の各画像を、試験片Wの引張方向と同じ方向で表示しているので画像が見やすくなる。さらに、マーク部分のプロファイルのみを抽出・拡大して表示するので、試験片W表面のほぼ全体のプロファイルを表示する場合に比べて、マーク部分のプロファイルが非常に見やすくなる。
【0057】
ここで、本実施の形態において、表示装置104の表示画面140に表示する画像は、図5に示すようなものに限定されることなく様々な形態が考えられる。
【0058】
その一例として図6に示すように、上のカメラ101からの画像の表示用ウインドウ141と、下のカメラ102からの画像の表示用ウインドウ142を表示画面140の上下方向(試験機の引張方向)に並べて表示するというような表示形態も考えられる。この場合、別々のカメラ101,102で撮影した上下2つのマークM1,M2 の画像が、実際のものと同じ配置になるので、各マークM1,M2 の移動を感覚的にとらえやすくなる。
【0059】
なお、以上説明した2つの実施の形態においては、カメラの数を2台とした例を示したが、本発明においてはカメラの台数は2以上であれば、特に限定されない。例えば3台のカメラを用いる場合、その1台を大変位計測用カメラとして2つのマークの双方を撮影し、他の2台のカメラの視野を狭くして、この2台のカメラで2つのマークをそれぞれ個別に撮影するという構成が考えらえ、このような構成を採用すると、1台の装置で上記した2つの実施の形態の機能をもつ伸び計を構築することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、試験片表面に付した複数のマークを、視野範囲が互いに異なる複数のカメラによって撮影し、弾性率を算出する等の目的によって高精度の伸びの計測が必要な、伸びの少ない領域においては視野の狭い高分解能のカメラで撮影した画像から伸びを計測し、かつ特に高精度の伸びの計測は要求されないが、広い範囲での伸びの計測が要求されるそれ以降の領域においては、視野の広いカメラで撮影した画像から伸びを計測するので、例えばプラスチックのように、伸びの大きな試験片についても、特に分解能の高い高価なビデオカメラを用いることなく、高精度の伸びの計測による正確な弾性率の計測と、試験片の破断に到るまでの広範囲にわたる連続した伸びの計測の双方を実現することができる。
【0061】
しかも、複数のカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示するように構成しているので、試験開始当初から試験終了までの間においてピント、コントラストが良好であるかどうか、あるいは試験開始当初から試験終了までマークがカメラ視野内に入っているかどうかを表示画面上から簡単にチェックすることができる。これにより、例えば試験片に付したマークがカメラ視野から外れているのにも関わらず伸び試験を続けるというような無駄な計測を防止することができる。また、視野の大きなカメラで撮影した試験片の全体画像と、視野の小さなカメラで撮影したマーク位置のクローズアップ画像を同一の画面上に表示しているので、計測中における試験片Wの全体の伸びに対するマークの移動の関係が把握しやすくなるという利点もある。
【0062】
請求項2に記載の発明によれば、試験片表面に付した複数のマークをそれぞれ個別のカメラによって撮影し、その各映像信号から個々のマーク位置を刻々と認識してこれらのマーク間の伸びを算出するから、線材等の長い試験片のように、2箇所の標点間距離が当初から長く設定される試験片についても、カメラの分解能を犠牲にすることなく、高分解能の映像信号を用いて正確な伸びの計測が可能となる。
【0063】
しかも、請求項2に記載の発明では、試験片の掴み部の精度、あるいは試験機の掴み具への試験片の取付状態の悪さ等により、試験片の中心が試験機の中心に一致していない時に試験を行っても、その影響を受けない正確な伸びの計測が可能である。
【0064】
また、請求項2に記載の発明においても、複数のカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示するように構成しているので、試験開始当初から試験終了までの間においてピント、コントラストが良好であるかどうか、あるいは試験開始当初から試験終了までマークがカメラ視野内に入っているかどうかを表示画面上から簡単にチェックすることができる。これにより、例えば試験片に付したマークがカメラ視野から外れているのにも関わらず伸び試験を続けるというような無駄な計測を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の実施の形態の全体構成を示すブロック図
【図2】その実施の形態における表示画像の例を示す図
【図3】表示画像の他の例を示す図
【図4】請求項2に記載の発明の実施の形態の全体構成を示すブロック図
【図5】その実施の形態における表示画像の例を示す図
【図6】表示画像の別の例を示す図
【符号の説明】
1 大変位計測用カメラ
2 小変位計測用カメラ
1a、2a A−D変換器
3 演算処理装置
31 演算部
32 表示制御部
4 表示装置
101,102 カメラ
101a,102a A−D変換器
103 演算処理装置
131 演算部
132 表示制御部
104 表示装置
W 試験片
M1,M2 マーク
G1,G2 掴み具
C1,C2 データ領域カーソル

Claims (3)

  1. 試験片表面に位置を認識できる複数のマークを付け、その画像を複数のカメラによって撮影し、そのマークの画像から各マークの刻々の移動量を求めて、試験片の伸びを計測するビデオ式非接触伸び計において、
    視野範囲が互いに異なる複数のカメラを、ともに同じ複数のマークを撮影するように配置するとともに、それらカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示し、かつ、その画面上に、複数のマークの各位置を認識するためのデータ領域カーソルを重ねて表示し、それに対応する領域内のマークの1次元プロファイルを各マークと関連づけて表示する表示手段を備えていることを特徴とするビデオ式非接触伸び計。
  2. 試験片表面に位置を認識できる複数のマークを付け、その画像を複数のカメラによって撮影し、そのマークの画像から各マークの刻々の移動量を求めて、試験片の伸びを計測するビデオ式非接触伸び計において、
    視野範囲が同じ複数のカメラを、それぞれが異なるマークを個別に撮影するように配置するとともに、それらカメラで撮影された複数の画像を同一の画面上に表示し、かつ、その画面上に、複数のマークの各位置を認識するためのデータ領域カーソルを重ねて表示し、それに対応する領域内のマークの1次元プロファイルを各マークと関連づけて表示する表示手段を備えていることを特徴とするビデオ式非接触伸び計。
  3. 上記表示手段は、複数のカメラで撮影された各画像を、それぞれ試験片の引張方向と同じ方向で表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のビデオ式非接触伸び計。
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