JP3651023B2 - ヘキセンジイン誘導体および液晶組成物 - Google Patents

ヘキセンジイン誘導体および液晶組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は一般式I
【0002】
【化10】
Figure 0003651023
【0003】
(式中、R1 およびR2 は互いに独立してアルキル基またはアルコキシ基を表わし、環Aおよび環Bは互いに独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Xは水素原子またはフッ素原子を表わす。)で示される新規な液晶性化合物、および一般式Iの化合物を少なくとも1種以上含む液晶組成物とその使用に関する。一般式Iの化合物は、分子内部に共役ヘキセンジインを有する液晶材料として有用な化合物である。
【0004】
【従来の技術とその問題点】
液晶物質の光学異方性及び誘電異方性などの特性を活用した液晶表示素子は時計、電卓等に広く応用されている。液晶相にはネマチック相、スメクチック相、コレステリック相があるが、実用的にはネマチック相が最も一般的である。この場合の表示方式としては、TN( ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)型、ゲスト.ホスト型、DAP型(配向相変形型)等がある。これらに使われる液晶性化合物が今までに数多く開発されたが、単一の化合物のままで表示素子に封入されて実用化された例はない。表示素子用の液晶材料としては、室温を中心とした広い温度範囲で液晶相を示し、使用される環境下で、水分、光、熱、空気等や電場、電磁放射に対して安定であり、表示素子を駆動させるに充分な物理的性質を持つことが必要である。しかし単一の化合物ではこれらの条件を満たせない。そこで数種の液晶性化合物、さらには非液晶性化合物を混合して条件に合致する組成物を調整し、実用に供している。
液晶組成物に求める光学異方性、誘電異方性および電導度等の物性値は、表示方式および素子の形状に依存する。なかでも表示材料の光学異方性値(Δn)はセル厚み(d)によって一定の値が必要となる。最近の表示素子にはdを小さくすることによってドメインのない良質の表示を得る方法が採用されているので、液晶組成物のΔn値を最適値に調節するために大きなΔnを持つ液晶性化合物が重要なカギになってきた。これまでに、大きなΔnを持つ化合物としてはトラン誘導体(例えば、公表特許公報平01−502823トラン誘導体:下記[化11]、あるいはブタジイン誘導体(例えば、Mol. Cryst. Liq. Cryst. 48,175(1978)ブタジイン誘導体:下記[化12])などが一般に知られているが前者は液晶範囲が狭く、後者は熱的に不安定などの欠点を有しておりいずれの材料も上述した目的を達成させるに充分なものとはいえない。
またすでに公知の化合物として知られているスチルベン誘導体(例えば、Flussige Kristalle in Tabellen. Leipzig・ VEB Deutscher Verlagfur Grundstoffindustrie 1975, 49 スチルベン誘導体:下記[化13])とその安定化を目的として最近開発されたジフルオロスチルベン誘導体(例えば、公開特許公報平03−294386ジフルオロスチルベン誘導体:下記[化14])も比較的大きなΔnと低い粘度とを有する液晶材料として有用であるが、いずれも充分に広い液晶温度範囲を持たないので、この点を補うために高い澄明点を有する他の液晶材料と混合して使用せざるを得なかった。本発明者らはこれらの材料の欠点を補う新しい化合物を開発することを目的として日本国特許出願平05−281147に分子内部に共役したエンイン構造を有する化合物の発明を完成した(特願平05−281147エンイン誘導体:下記[化15])。
【0005】
【化11】
Figure 0003651023
【化12】
Figure 0003651023
【化13】
Figure 0003651023
【化14】
Figure 0003651023
【化15】
Figure 0003651023
【0006】
しかしながらこの化合物も充分に大きなΔnを示すとはいい難い。そこで、極めて大きなΔnをもち、広い液晶温度範囲を示し、他の液晶材料との相溶性がよく、低粘性、高信頼性の新規材料の開発が待ち望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上述したような問題を解決すべく鋭意検討した結果、一般式I
【0008】
【化16】
Figure 0003651023
【0009】
(式中、R1 およびR2 は互いに独立してアルキル基またはアルコキシ基を表わし、環Aおよび環Bは互いに独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Xは水素原子またはフッ素原子を表わす。)で示される新規な構造を有し、一般に公知の液晶化合物と比較して改善された特性を有する化合物を見いだすにいたり、本発明を完成した。以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、上述のように要望された液晶材料とその用途(液晶組成物)を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記(1)〜(17)の各構成を有する。
(1)一般式
【0011】
【化17】
Figure 0003651023
【0012】
(式中、R1 およびR2 は互いに独立してアルキル基またはアルコキシ基を表わし、環Aおよび環Bは互いに独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Xは水素原子またはフッ素原子を表わす。)で示されるヘキセンジイン誘導体。
(2)環Aが1,4−シクロヘキシレンを表わす、前記第(1)項に記載の化合物。
(3)環Aが1,4−フェニレンを、Xが水素原子を表わす、前記第(1)項に記載の化合物。
(4)環Aが1,4−フェニレンを、Xがフッ素原子を表わす、前記第(1)項に記載の化合物。
(5)環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(3)項に記載の化合物。(6)R1 およびR2 が炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(3)項に記載の化合物。
(7)R1 が炭素数1〜10のアルコキシ基を表わし、R2 が炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(3)項に記載の化合物。
(8)環Bが1,4−シクロヘキシレンを表わす、前記第(3)項に記載の化合物。
(9)環Bが1,4−シクロヘキシレンを表わし、Xが水素原子を表す前記第(2)項に記載の化合物。
(10)環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(4)項に記載の化合物。
(11)R1 およびR2 が炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(4)項に記載の化合物。
(12)R1 が炭素数1〜10のアルコキシ基を表わし、R2 が炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、前記第(4)項に記載の化合物。
(13)一般式Iで示される液晶性化合物を少なくとも1種以上含有することを特徴とする液晶組成物。
(14)第一成分として、前記第(1)項から前記第(12)項に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第ニ成分として、下記一般式II、III 、およびIV
【0013】
【化18】
Figure 0003651023
【化19】
Figure 0003651023
【化20】
Figure 0003651023
【0014】
(式中、R3 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、YはFまたはClを示し、Q1 およびQ2 は各々独立して水素またはフッ素を示し、nは1または2を示し、Z1 およびZ2 は各々独立して−CH2 CH2 −または共有結合を示す。)からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
(15)第一成分として、前記第(1)項から前記第(12)項に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第ニ成分として、下記一般式V、VI、VII 、VIII、およびIX
【0015】
【化21】
Figure 0003651023
【0016】
(式中、R4 は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうち任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子(−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。Z3 は−CH2 CH2 −、−COO−または共有結合を示し、Q3 は水素またはフッ素を示し、環Cは1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレンまたは1、3−ジオキサン−2,5−ジイルを示し、mは0または1を示す。)
【0017】
【化22】
Figure 0003651023
【0018】
(式中、R5 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Q4 は水素またはフッ素を示し、kは0または1を示す。)
【0019】
【化23】
Figure 0003651023
【0020】
(式中、R6 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Q5 は水素またはフッ素を示し、Z4 は−COO−または共有結合を示し、hは0または1を示す。)
【0021】
【化24】
Figure 0003651023
【0022】
(式中、R7 およびR8 は各々独立して炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Eは1,4−シクロヘキシレン、1,3−ピリミジン−2,5−ジイルまたは1,4−フェニレンを示し、環Fは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Z5 は−C≡C−、−COO−、−CH2 CH2 −または共有結合を示す。)
【0023】
【化25】
Figure 0003651023
【0024】
(式中、R9 は炭素数1〜10のアルキル基またはアルキルオキシ基を示す。R10は炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基またはアルキルオキシメチル基を示し、環Gは1,4−シクロヘキシレン、または1,3−ピリミジン−2,5−ジイルを示し、環Iおよび環Jは各々独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Z6 は−COO−、−CH2 CH2 −または共有結合を示し、Z7 は−C≡C−、−COO−または共有結合を示し、Q6 は水素またはフッ素を示す。)
からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
(16)第一成分として、前記第(1)項から前記第(12)項に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第ニ成分として、一般式II、III 、およびIVからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有し、第三成分として、一般式V、VI、VII 、VIII、およびIXからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
(17)前記第(13)項から前記第(16)項に記載の液晶組成物を用いてなる液晶表示素子。
【0025】
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
一般式Iで示される本発明の化合物は、具体的には式I−Aから式I−Fの化合物(式中、R1 およびR2 は互いに独立してアルキル基またはアルコキシ基、Xはフッ素を表わす。)で示すことができる。
【0026】
【化26】
Figure 0003651023
【化27】
Figure 0003651023
【化28】
Figure 0003651023
【化29】
Figure 0003651023
【化30】
Figure 0003651023
【化31】
Figure 0003651023
【0027】
一般式I−AからI−Fの本発明の化合物のうち、好適な化合物として次の化合物(I−aからI−g)をあげることができる。
【0028】
【化32】
Figure 0003651023
【化33】
Figure 0003651023
【化34】
Figure 0003651023
【化35】
Figure 0003651023
【化36】
Figure 0003651023
【化37】
Figure 0003651023
【化38】
Figure 0003651023
【0029】
これらの本発明の化合物において、芳香環を2つ有する高度に共役した化合物、I−a,I−b,I−f,I−gは比類なく大きなΔnを有しかつ広い液晶温度範囲を有し有用な材料である。また、分子末端にアルコキシ基を有する化合物、I−b,I−d,I−gは、アルキル基の置換した化合物に比較してより広い液晶温度範囲を持っている。またI−c,I−d,I−eの化合物はシクロヘキサン環を有することにより、改善された相溶性を示すので有用である。さらにジフルオロヘキセンジイン鎖を有する化合物、I−f,I−gは特異的に低い粘性を示し、かつ大きなΔnと広い液晶レンジを有している。
このときR1 およびR2 は、ネマチック液晶の温度範囲が広い点から、7個以下の炭素原子からなる直鎖状のアルキル基であることが好ましい。また本発明の化合物の特徴であるヘキセンジイン構造を有する中央部分の二重結合に起因するE体とZ体の2つの異性体が存在するが、E体のほうがより有用な液晶性化合物となりうる。
【0030】
本発明の液晶組成物は、一般式Iで示される液晶性化合物を少なくとも1種以上含有する。この液晶組成物は一般式Iで示される化合物の1種以上を任意の割合で含有することが、優良な特性を発現させるのに好ましい。さらには一般式Iの化合物を少なくとも1種を0.1〜40重量%の割合で含有することが好ましい。
本発明の液晶組成物は、一般式Iの化合物の少なくとも1種を第一成分とし、これに加える第ニ成分として、一般式II、 III、およびIV
【0031】
【化39】
Figure 0003651023
【化40】
Figure 0003651023
【化41】
Figure 0003651023
【0032】
(式中、R3 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Yはフッ素または塩素原子を示し、Q1 およびQ2 は各々独立して水素またはフッ素を示し、nは1または2を示し、Z1 およびZ2 は各々独立して−CH2 CH2 −または共有結合を示す。)
からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有してよい。
【0033】
本発明に用いられる一般式II〜IVの化合物として、好ましくは以下の化合物を挙げることができる。
【0034】
【化42】
Figure 0003651023
【化43】
Figure 0003651023
【化44】
Figure 0003651023
【化45】
Figure 0003651023
【化46】
Figure 0003651023
【化47】
Figure 0003651023
【化48】
Figure 0003651023
【化49】
Figure 0003651023
【化50】
Figure 0003651023
【化51】
Figure 0003651023
【化52】
Figure 0003651023
【化53】
Figure 0003651023
【0035】
【化54】
Figure 0003651023
【化55】
Figure 0003651023
【化56】
Figure 0003651023
【化57】
Figure 0003651023
【化58】
Figure 0003651023
【化59】
Figure 0003651023
【化60】
Figure 0003651023
【化61】
Figure 0003651023
【化62】
Figure 0003651023
【化63】
Figure 0003651023
【化64】
Figure 0003651023
【化65】
Figure 0003651023
【化66】
Figure 0003651023
【化67】
Figure 0003651023
【化68】
Figure 0003651023
【化69】
Figure 0003651023
【化70】
Figure 0003651023
【化71】
Figure 0003651023
【0036】
【化72】
Figure 0003651023
【化73】
Figure 0003651023
【化74】
Figure 0003651023
【化75】
Figure 0003651023
【化76】
Figure 0003651023
【化77】
Figure 0003651023
【化78】
Figure 0003651023
【化79】
Figure 0003651023
【化80】
Figure 0003651023
【化81】
Figure 0003651023
【化82】
Figure 0003651023
【化83】
Figure 0003651023
【化84】
Figure 0003651023
【化85】
Figure 0003651023
【化86】
Figure 0003651023
【化87】
Figure 0003651023
【化88】
Figure 0003651023
【化89】
Figure 0003651023
【0037】
(R3 はアルキル基を示す。)
【0038】
一般式II〜IVで表される化合物は誘電異方性が正であり、熱的安定性や化学的安定性が非常に優れており、特に電圧保持率の高い、あるいは比抵抗値の大きいといった高信頼性が要求されるTFT(AM−LCD)用の液晶組成物を調整する場合に有用な化合物である。
【0039】
一般式II〜IVで表される化合物の使用量は、TFT用の液晶組成物を調整する場合、任意の範囲で使用できるが、10〜97重量%が好ましい。より好ましくは40〜95重量%である。
また本発明の液晶組成物は、一般式Iの化合物の少なくとも1種を第一成分とし、これに加える第二成分として一般式V、VI、VII 、VIII、およびIX
【0040】
【化90】
Figure 0003651023
【0041】
(式中、R4 は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうち任意のメチレン基(−C水素2 −)は酸素原子(−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。Z3 は−CH2 CH2 −、−COO−または共有結合を示し、Q3 は水素またはフッ素を示し、環Cは1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレンまたは1、3−ジオキサン−2,5−ジイルを示し、mは0または1を示す。)
【0042】
【化91】
Figure 0003651023
【0043】
(式中、R5 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Q4 は水素またはフッ素を示し、kは0または1を示す。)
【0044】
【化92】
Figure 0003651023
【0045】
(式中、R6 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Q5 は水素またはフッ素を示し、Z4 は−COO−または共有結合を示し、hは0または1を示す。)
【0046】
【化93】
Figure 0003651023
【0047】
(式中、R7 およびR8 は各々独立して炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Eは1,4−シクロヘキシレン、1,3−ピリミジン−2,5−ジイルまたは1,4−フェニレンを示し、環Fは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Z5 は−C≡C−、−COO−、−CH2 CH2 −または共有結合を示す。)
【0048】
【化94】
Figure 0003651023
【0049】
(式中、R9 は炭素数1〜10のアルキル基またはアルキルオキシ基を示す。R10は炭素数1〜10のアルキル基、アルキルオキシ基またはアルキルオキシメチル基を示し、環Gは1,4−シクロヘキシレン、または1,3−ピリミジン−2,5−ジイルを示し、環Iおよび環Jは各々独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Z6 は−COO−、−CH2 CH2 −または共有結合を示し、Z7 は−C≡C−、−COO−または共有結合を示し、Q6 は水素またはフッ素を示す。)
からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有してもよい。
【0050】
本発明の一般式V〜VII で表される化合物として、好ましくは以下の化合物を挙げることができる。
【0051】
【化95】
Figure 0003651023
【化96】
Figure 0003651023
【化97】
Figure 0003651023
【化98】
Figure 0003651023
【化99】
Figure 0003651023
【化100】
Figure 0003651023
【化101】
Figure 0003651023
【化102】
Figure 0003651023
【化103】
Figure 0003651023
【化104】
Figure 0003651023
【化105】
Figure 0003651023
【化106】
Figure 0003651023
【化107】
Figure 0003651023
【化108】
Figure 0003651023
【化109】
Figure 0003651023
【化110】
Figure 0003651023
【化111】
Figure 0003651023
【化112】
Figure 0003651023
【化113】
Figure 0003651023
【化114】
Figure 0003651023
【0052】
【化115】
Figure 0003651023
【化116】
Figure 0003651023
【化117】
Figure 0003651023
【0053】
【化118】
Figure 0003651023
【化119】
Figure 0003651023
【化120】
Figure 0003651023
【化121】
Figure 0003651023
【化122】
Figure 0003651023
【化123】
Figure 0003651023
【化124】
Figure 0003651023
【化125】
Figure 0003651023
【化126】
Figure 0003651023
【0054】
(R4 ,R5 およびR6 はアルキル基またはアルケニル基を示し、R’はアルキレンを示す。)
一般式V〜VII の化合物は誘電率異方性が正でその値が大きく、特にしきい値電圧を小さくする目的で使用される。また、粘度やΔn値を調整したり、透明点を高くする等のネマチック温度範囲を広げる目的にも使用される。さらに、急峻性を改良する目的にも使用される。
【0055】
本発明の一般式VIIIおよびIXの化合物として好ましくは以下の化合物を挙げることができる。
【0056】
【化127】
Figure 0003651023
【化128】
Figure 0003651023
【化129】
Figure 0003651023
【化130】
Figure 0003651023
【化131】
Figure 0003651023
【化132】
Figure 0003651023
【化133】
Figure 0003651023
【化134】
Figure 0003651023
【化135】
Figure 0003651023
【化136】
Figure 0003651023
【化137】
Figure 0003651023
【化138】
Figure 0003651023
【化139】
Figure 0003651023
【化140】
Figure 0003651023
【化141】
Figure 0003651023
【0057】
【化142】
Figure 0003651023
【化143】
Figure 0003651023
【化144】
Figure 0003651023
【化145】
Figure 0003651023
【化146】
Figure 0003651023
【化147】
Figure 0003651023
【化148】
Figure 0003651023
【化149】
Figure 0003651023
【化150】
Figure 0003651023
【化151】
Figure 0003651023
【化152】
Figure 0003651023
【化153】
Figure 0003651023
【化154】
Figure 0003651023
【0058】
(R7,R8,R9 およびR10はアルキル基を表わす。)
【0059】
一般式VIIIおよびIXの化合物は、誘電率異方性が負、または正で小さな値を示す。一般式VIIIの化合物は主として粘度を低下させる、またはΔn値を調整する、あるいは両方の目的で使用される。また、一般式IXの化合物は透明点を高くする等のネマチックレンジを広げる目的で、またはΔn調整の目的で、あるいは両方の目的で使用される。従って、一般式V〜IXの化合物は、特にSTN表示方式およびTN表示方式における液晶組成物を調整する場合に有用な化合物である。一般式V〜IXの化合物の使用量は、TN表示方式およびSTN表示方式用の液晶組成物を調整する場合には、目的に応じ任意の範囲で使用できるが、10〜97重量%が好ましい。より好ましくは40〜95重量%である。
さらにTFT用の液晶組成物を調整する場合においては、第一成分として少なくも1種の一般式Iの化合物を含有し、第二成分として一般式II〜IVからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有する混合物に第三成分として、一般式V〜IXからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有させることもできる。一方STN表示方式、またはTN表示方式用の液晶組成物を調整する場合においては、第一成分として少なくも1種の一般式Iの化合物と第二成分として一般式V〜IXからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有する混合物に第三成分として一般式II〜IVからなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有させることもできる。
【0060】
以上の本発明のいずれの組成物においても、本発明の化合物である第一成分の化合物を少なくとも一種使用することにより、光学異方性、液晶温度範囲、粘度等の調整が容易にできるようになり、さらに高い光学異方性を有する組成物の調整も可能になった。
本発明の液晶組成物においては、使用される液晶表示素子の目的に応じて、一般式I〜IXで表わされる化合物のほかに、しきい値電圧、液晶温度範囲、Δn、誘電異方性、粘度等を調整する目的で、その他の公知化合物を適当量を含有させることができる。このような化合物の例として以下の化合物を挙げることができる。
【0061】
【化155】
Figure 0003651023
【化156】
Figure 0003651023
【化157】
Figure 0003651023
【化158】
Figure 0003651023
【化159】
Figure 0003651023
【化160】
Figure 0003651023
【化161】
Figure 0003651023
【化162】
Figure 0003651023
【化163】
Figure 0003651023
【化164】
Figure 0003651023
【化165】
Figure 0003651023
【化166】
Figure 0003651023
【化167】
Figure 0003651023
【化168】
Figure 0003651023
【化169】
Figure 0003651023
【化170】
Figure 0003651023
【化171】
Figure 0003651023
【0062】
【化172】
Figure 0003651023
【化173】
Figure 0003651023
【化174】
Figure 0003651023
【化175】
Figure 0003651023
【化176】
Figure 0003651023
【化177】
Figure 0003651023
【化178】
Figure 0003651023
【化179】
Figure 0003651023
【化180】
Figure 0003651023
【化181】
Figure 0003651023
【化182】
Figure 0003651023
【化183】
Figure 0003651023
【化184】
Figure 0003651023
【化185】
Figure 0003651023
【化186】
Figure 0003651023
【化187】
Figure 0003651023
【化188】
Figure 0003651023
【化189】
Figure 0003651023
【0063】
(R11およびR12はアルキル基を表わす。)
【0064】
本発明の液晶組成物は、目的とする用途に応じて、適当な添加物を加えてさらに最適化することができる。このような添加物は当業者によく知られており、例えば、キラルな添加剤として文献等に詳細に記載されているが、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐために添加する。このようにして最適化された本発明の液晶組成物は、種々の成分を構成する液晶性化合物を室温より高い温度でお互いに溶解させて調整できる。これを液晶セルに注入することにより動作温度範囲が広く、高速で応答する液晶表示素子が得られる。
【0065】
さらに詳しく説明するために本発明の液晶組成物の構成例を示す。
Figure 0003651023
Figure 0003651023
【0066】
Figure 0003651023
【0067】
Figure 0003651023
Figure 0003651023
【0068】
Figure 0003651023
【0069】
Figure 0003651023
【0070】
Figure 0003651023
Figure 0003651023
【0071】
Figure 0003651023
Figure 0003651023
【0072】
Figure 0003651023
【0073】
Figure 0003651023
【0074】
Figure 0003651023
Figure 0003651023
【0075】
(製造方法)
本発明化合物のうちX=Hであるものは一般式(XI)
【0076】
【化190】
Figure 0003651023
【0077】
(式中、環AおよびR1 は前記と同じ意味を表わす。)で示されるアセチレン誘導体と一般式(XII)
【0078】
【化191】
Figure 0003651023
【0079】
(式中、環BおよびR2 は前記と同じ意味を表わす。)で示される塩化ビニル誘導体を遷移金属錯体触媒存在下にカップリングさせることによって得られる。本カップリング反応はTetrahedron Letters Vol.22,pp315(1981)に記載された一般に公知の要領によって行なわれる。すなわち一般式(XI)で示されるアセチレン誘導体と一般式(XII)で示される塩化ビニル誘導体を、10族あるいはその他の適当な錯体触媒および必要であれば助触媒を添加して反応させる。さらに具体的には錯体触媒としては、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、酢酸パラジウム、カラシュ錯体などの0価または2価のパラジウム錯体を用いることができる。
触媒の使用量は基質の反応性などに依存するが0.1モルパーセントから20モルパーセントの範囲から選択され、転化時間が短く副反応が起こりにくいことから0.5モルパーセントから5モルパーセントの間が好ましい。助触媒としてはヨウ化銅、臭化銅などの銅塩を用いることが収率が良い点で好ましい。本反応に使用される溶媒としてはジエチルアミンが最も一般的であるが、このほかにトリエチルアミン、ピリジン、モルホリン、ジメチルホルムアミド等の極性溶媒あるいはこれらの溶媒と適当な溶媒との混合溶媒を用いることもできる。本反応の反応温度としては−40度から使用する溶媒の沸点領域から選択することができるが触媒の活性が良好に維持されてかつ転化率が高いことから、0℃〜溶媒の沸点から選択することが好ましい。
また本反応における触媒の反応活性種が空気、水分などに対して不安定であることから本反応は不活性ガス中で行なうことが好ましい。かくして生成した本発明化合物は通常に行なわれる後処理を行なうことによって単離することができる。特に系中に残存する錯体触媒を除去するために蒸留、再結晶あるいはカラムクロマト等の精製操作を行なうことが望ましい。また本カップリング反応は原料である一般式(XII)で示される塩化ビニルのE体特異的に立体を保持して進行するため使用する塩化ビニル誘導体はE体またはE,Z体の混合物であることが望まれる。
【0080】
原料として使用される化合物のうち一般式(XII)で示される塩化ビニル誘導体はたとえば次に示すような方法で得ることができる。すなわち一般式(XIII)
【0081】
【化192】
Figure 0003651023
【0082】
(式中、環BおよびR2 は前記と同じ意味を表わす。)で示されるアセチレン誘導体と1,2−ジクロロエチレンを遷移金属錯体触媒存在下にカップリングさせることによって得られる。本カップリング反応は前述した文献に記載された一般に公知の要領に準じる。すなわち一般式(XIII)で示されるアセチレン誘導体と1,2−ジクロロエチレンを、10族あるいはその他の適当な錯体触媒および必要であれば助触媒を添加して反応させる。
さらに具体的には錯体触媒としては、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、酢酸パラジウム、カラシュ錯体などの0価または2価のパラジウム錯体を用いることができる。触媒の使用量は基質の反応性などに依存するが0.1モルパーセントから20モルパーセントの範囲から選択され、転化時間が短く副反応が起こりにくいことから0.5モルパーセントから5モルパーセントの間が好ましい。助触媒としてはヨウ化銅、臭化銅などの銅塩を用いることが収率が良い点で好ましい。
【0083】
本反応に使用される溶媒としてはジエチルアミンが最も一般的であるが、このほかにトリエチルアミン、ピリジン、モルホリン、ジメチルホルムアミド等の極性溶媒あるいはこれらの溶媒と適当な溶媒との混合溶媒を用いることもできる。本反応の反応温度としては−40度から使用する溶媒の沸点領域から選択することができるが触媒の活性が良好に維持されてかつ転化率が高いことから、0℃〜溶媒の沸点から選択することが好ましい。また本反応における触媒の反応活性種が空気、水分などに対して不安定であることから本反応は不活性ガス中で行なうことが好ましい。
【0084】
かくして生成した本発明化合物は通常に行なわれる後処理を行なうことによって単離することができる。特に系中に残存する錯体触媒を除去するために蒸留、再結晶あるいはカラムクロマト等の精製操作を行なうことが望ましい。また本カップリング反応も原料である1,2−ジクロロエチレンのE体特異的に立体を保持して進行するため使用する原料はE体またはE,Z体の混合物であることが望まれる。
【0085】
またX=Fである本発明化合物は次の方法にしたがって製造することができる。
【0086】
【化193】
Figure 0003651023
【0087】
(式中、環A,環B,R1 およびR2 は前述と同じ意味を表わす。)一般式(XI)で示されるアセチレン誘導体をブチルリチウム等の塩基を用いてリチウム化合物に変換した後、テトラフルオロエチレンで処理することによって中間体(XIV)を得る。さらにこれを一般式(XV)で示されるリチウム化合物と反応させることによって目的とする一般式(I、X=F) を合成する。
さらに詳しく説明すると一般式(XI)で示されるアセチレン誘導体を適当な溶媒中で塩基と反応させることによってリチウム化合物(XI')に誘導することができる。この反応で使用される適当な溶媒とはテトラヒドロフラン、エーテル、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサン、ヘキサン、トルエンなどの生成したリチウム化合物と反応しないものから選択される。本反応の反応温度は一般に冷却した条件から選択され、室温から−50℃程度が操作が簡便な点で好ましい。塩基としてはノルマルブチルリチウム、フェニルリチウム、メチルリチウムまたはリチウムイソプロピルアミドなど市販のリチウム試薬を用いることが収率もよく、操作が簡便で好ましい。このようにして生成した一般式(XI')の化合物は水、酸素等の条件に不安定なため精製操作を行なう事無く次反応に使用することが好ましい。
冷却したフラスコ内にテトラフルオロエチレンを凝縮させ上述の方法で調整したリチウム化合物の溶液を滴下する。反応は−78℃〜0℃で行なうことが副反応が進行しにくい点で好ましい。また効率よく一般式 (XIV)の化合物を得るためにテトラフルオロエチレンはガスビュレット等の気体を計量する装置を経由して系内に導入する。反応後得られた粗生成物はそのまま次反応に供するかあるいは通常の後処理を行なうことによって次反応の原料として充分な純度に精製される。
【0088】
次に一般式(XIII)の化合物を一般式(XI)の化合物の場合と同様にしてリチウム化合物へと変換し、先に得られた中間体(XIV)との反応を行なう。この場合、反応系は−78℃から0℃の範囲に冷却し適当な溶媒に溶解した中間体(XIV)に一般式(XV)の化合物の溶液を滴下する。本反応に使用される溶媒はテトラヒドロフラン、エーテル、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサン、ヘキサン、トルエンなど添加するリチウム化合物(XV)と反応しないものから選択される。反応終了後、通常の後処理を行なうことによって一般式(I)で示される化合物が単離できる。さらに必要であれば精製を行なうことによってさらに純粋な化合物を得ることができる。
また目的とする一般式(I)の化合物が対称構造、すなわちR1 =R2 ,A=Bの条件を満たすならば2倍量のアセチレン誘導体とブチルリチウムを用いて一段階で反応を行なうことができる。この場合の反応条件等は前述した一般式(XIV)の化合物を得る方法に準じる。
【0089】
【発明の効果】
本発明の化合物は分子内に共役ヘキセンジイン構造を有することを特徴とする。これにより本発明の化合物は比類なく大きな△nを有し、また1分子内に6員環を2つ有する、いわゆる2環化合物であっても広い液晶温度範囲を有し、かつ低い粘度を特徴とするものである。また本発明の化合物は液晶素子としての使用環境下に十分安定であり、電磁放射、電圧印加等の条件下においても何等劣化を生じない。また本発明の化合物を液晶組成物の成分とした場合に、他の液晶材料との相溶性に優れるので、有為な特性を有する新たな液晶表示素子を可能にするものである。
以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0090】
実施例1
1−(4−エチルフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(350mg)およびヨウ化銅(50mg)をフラスコに入れ系内をアルゴンで置換した。アルゴン気流下に4−エチルフェニルアセチレン(1.3g)のジエチルアミン溶液を加えた。室温下に撹拌しながらトランス−1,2−ジクロロエチレン(1.0g)のジエチルアミン溶液を滴下した。滴下終了後さらに室温下に5時間撹拌した。撹拌終了後反応系に水を加えヘプタンで抽出した。有機相を水洗した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた褐色油状物をシリカゲルショートカラムで精製した後エタノールから再結晶し、無色固体(1.4g)を得た。このものは機器分析等の結果から1−クロロ−4−(4−エチルフェニル)−1E−ブテン−3−インであることを確認した。
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(404mg)およびヨウ化銅(35mg)をフラスコに入れ系内をアルゴンで置換した。アルゴン気流下に1−クロロ−4−(4−エチルフェニル)−1E−ブテン−3−イン(1.4g)のジエチルアミン溶液を加えた。室温下に撹拌しながら4−プロピルフェニルアセチレン(1.0g)のジエチルアミン溶液を滴下した。滴下終了後さらに室温下に4時間撹拌した。撹拌終了後反応系に水を加えヘプタンで抽出した。有機相を水洗した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた褐色油状物をシリカゲルショートカラムで精製した後エタノールから再結晶し、無色固体(1.1g)を得た。このものは機器分析等の結果から表題化合物であることを確認した。
C(結晶)・80.9〜81.4℃ N(ネマチック相)・148.0〜148.8℃ I(等方性液体相)
実施例1の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
1,6−ジ(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・95.3℃ N・162.3℃ I
1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−
C・56.3℃ N・143.8℃ I
エン−1,5−ジイン
1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E
C・64.1℃ N・146.0℃ I
−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0091】
実施例2
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(577mg)およびヨウ化銅(50mg)をフラスコに入れ系内をアルゴンで置換した。アルゴン気流下に前述の方法と同様にして調製した、1−クロロ−4−(4−プロポキシフェニル)−1E−ブテン−3−イン(2.2g)のジエチルアミン溶液を加えた。室温下に撹拌しながら4−エチルフェニルアセチレン(1.3g)のジエチルアミン溶液を滴下した。滴下終了後さらに室温下に4時間撹拌した。撹拌終了後反応系に水を加えヘプタンで抽出した。有機相を水洗した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた褐色油状物をシリカゲルショートカラムで精製した後エタノールから再結晶し、無色固体(2.0g)を得た。このものは機器分析等の結果から表題化合物であることが確認された。
C・106.3〜106.5℃ N・170.7〜172.0℃ I
実施例2の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・87.5℃ N・188.0℃ I
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・111.0℃ N・200.0℃ I
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・74.6〜75.2℃ N・164.9〜168.5℃ I
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0092】
実施例3
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
実施例1の方法と同様にして(E)−1−クロロ−2−(4−プロピルフェニル)エチニルエチレン(2.0g)とトランス−4−ペンチルシクロヘキシルアセチレン(1.8g)より表題化合物(2.3g)を合成した。
C・75.2〜76.1℃ N・139.4〜140.0℃ I
実施例3の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・94.2℃ N・147.6℃ I
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0093】
実施例4
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
実施例1の方法と同様にして(E)−1−クロロ−2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エチニルエチレン(2.1g)とトランス−4−ペンチルシクロヘキシルアセチレン(1.8g)より表題化合物(2.3g)を合成した。
実施例4の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
1,6−ジ(トランス−4−エチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
C・89.4℃ N・149.4℃ I
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1,6−ジ(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0094】
実施例5
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
フラスコに4−プロピルフェニルアセチレン(2.9g)を入れ、これにテトラヒドロフランを加えて0℃に冷却し撹拌しながらn−ブチルリチウム(12.5ml,1.6Mヘキサン溶液)を加えた。反応系を同温度で30分撹拌した後、窒素気流下に滴下漏斗に移した。−78℃に冷却したフラスコにテトラフルオロエチレン(220ml)をガスビュレットから導入した。同温度で撹拌しながら滴下漏斗から先に調整した、リチウムアセチリドを滴下した。滴下終了後、反応液を室温まで昇温し、さらに30分撹拌した。反応液に氷水を加えて、エーテルで抽出した。有機相を水洗した後乾燥し、減圧下に濃縮して、黄色油状物を得た。このものをシリカゲルショートカラムで精製し、白色固体を得た。これをエタノールから再結晶して白色結晶(2.5g)を得た。このものは機器分析等の結果から表題化合物であることを確認した。
C・89.8〜90.0℃ N・144.1〜145.1℃ I
実施例5の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1,6−ジ(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0095】
実施例6
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
フラスコに4−プロピルフェニルアセチレン(1.4g)を入れ、これにテトラヒドロフランを加えて0℃に冷却し撹拌しながらn−ブチルリチウム(6.3ml,1.6Mヘキサン溶液)を加えた。反応系を同温度で30分撹拌した後、窒素気流下に滴下漏斗に移した。−78℃に冷却したフラスコにテトラフルオロエチレン(220ml)をガスビュレットから導入した。同温度で撹拌しながら滴下漏斗から先に調整したリチウムアセチリドを滴下した。滴下終了後、反応液を室温まで昇温し、さらに30分撹拌した。再び反応液を−78℃に冷却した後、プロポキシフェニルアセチレン(1.6g)とn−ブチルリチウム(6.3ml,1.6Mヘキサン溶液)より調整されたリチウムアセチリドのテトラヒドロフラン溶液を滴下した。滴下終了後、反応液を室温まで昇温し、さらに30分撹拌して、氷水を加えた。これをエーテルで抽出した後、水洗し、乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて単離精製し、白色固体を得た。このものをエタノールから再結晶を行って表題化合物の白色結晶を得た。
実施例6の方法に従って以下の化合物を合成できる。
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロポキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブトキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルオキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−エチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルオキシフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エチルフェニル)−6−(4−プロピルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−エチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ブチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−プロピルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ペンチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ブチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルフェニル)−6−(4−ヘキシルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ペンチルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
3,4−ジフルオロ−1−(4−ヘキシルフェニル)−6−(4−ヘプチルフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
【0096】
実施例7
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジインの合成
実施例1の方法と同様にして(E)−1−クロロ−2−(4−プロポキシフェニル)エチニルエチレン(2.2g)とトランス−4−ペンチルシクロヘキシルアセチレン(1.8g)より表題化合物(2.4g)を合成した。
実施例7の方法と同様にして以下の化合物を合成できる。
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘキシルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−エトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−プロポキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ブトキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ペンチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘキシルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン
1−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−6−(4−ヘプチルオキシフェニル)ヘキサ−3E−エン−1,5−ジイン

Claims (17)

  1. 一般式
    Figure 0003651023
    (式中、RおよびRは互いに独立してアルキル基またはアルコキシ基を表わし、環Aおよび環Bは互いに独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Xは水素原子またはフッ素原子を表わす。)で示されるヘキセンジイン誘導体。
  2. 環Aが1,4−シクロヘキシレンを表わす、請求項1に記載の化合物。
  3. 環Aが1,4−フェニレンを、Xが水素原子を表わす、請求項1に記載の化合物。
  4. 環Aが1,4−フェニレンを、Xがフッ素原子を表わす、請求項1に記載の化合物。
  5. 環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項3に記載の化合物。
  6. およびRが炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項3に記載の化合物。
  7. が炭素数1〜10のアルコキシ基を表わし、Rが炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項3に記載の化合物。
  8. 環Bが1,4−シクロヘキシレンを表わす、請求項3に記載の化合物。
  9. 環Bが1,4−シクロヘキシレンを表わし、Xが水素原子を表す請求項2に記載の化合物。
  10. 環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項4に記載の化合物。
  11. およびRが炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項4に記載の化合物。
  12. が炭素数1〜10のアルコキシ基を表わし、Rが炭素数1〜10のアルキル基を表わし、環Bが1,4−フェニレンを表わす、請求項4に記載の化合物。
  13. 一般式Iで示される液晶性化合物を少なくとも1種以上含有することを特徴とする液晶組成物。
  14. 第一成分として、請求項1から請求項12に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、下記一般式II、III 、およびIV
    Figure 0003651023
    Figure 0003651023
    Figure 0003651023
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、YはFまたはClを示し、QおよびQは各々独立して水素またはフッ素を示し、nは1または2を示し、ZおよびZは各々独立して−CHCH−または共有結合を示す。)からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
  15. 第一成分として、請求項1から請求項12に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、下記一般式V、VI、VII 、VIII、およびIX
    Figure 0003651023
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうち任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。Zは−CHCH−、−COO−または共有結合を示し、Qは水素またはフッ素を示し、環Cは1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレンまたは1、3−ジオキサン−2,5−ジイルを示し、mは0または1を示す。)
    Figure 0003651023
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、Qは水素またはフッ素を示し、kは0または1を示す。)
    Figure 0003651023
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを表わし、Qは水素またはフッ素を示し、Zは−COO−または共有結合を示し、hは0または1を示す。)
    Figure 0003651023
    (式中、RおよびRは各々独立して炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Eは1,4−シクロヘキシレン、1,3−ピリミジン−2,5−ジイルまたは1,4−フェニレンを示し、環Fは1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Zは−C≡C−、−COO−、−CHCH−または共有結合を示す。)
    Figure 0003651023
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を示す。R10は炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシメチル基を示し、環Gは1,4−シクロヘキシレン、または1,3−ピリミジン−2,5−ジイルを示し、環Iおよび環Jは各々独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示し、Zは−COO−、−CHCH−または共有結合を示し、Zは−C≡C−、−COO−または共有結合を示し、Qは水素またはフッ素を示す。)からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
  16. 第一成分として、請求項1から請求項12に記載の化合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、請求項14記載の一般式 II III 、および IV からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有し、第三成分として、請求項15記載の一般式V、 VI VII VIII 、および IX からなる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
  17. 請求項13から請求項16に記載の液晶組成物を用いてなる液晶表示素子。
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