JP3650940B2 - エイズウイルス増殖抑制剤 - Google Patents
エイズウイルス増殖抑制剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3650940B2 JP3650940B2 JP15994693A JP15994693A JP3650940B2 JP 3650940 B2 JP3650940 B2 JP 3650940B2 JP 15994693 A JP15994693 A JP 15994693A JP 15994693 A JP15994693 A JP 15994693A JP 3650940 B2 JP3650940 B2 JP 3650940B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- birch
- mycelium
- medium
- aids virus
- grown
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K36/00—Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
- A61K36/06—Fungi, e.g. yeasts
- A61K36/07—Basidiomycota, e.g. Cryptococcus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K36/00—Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
- A61K36/18—Magnoliophyta (angiosperms)
- A61K36/185—Magnoliopsida (dicotyledons)
- A61K36/82—Theaceae (Tea family), e.g. camellia
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
- A61P31/14—Antivirals for RNA viruses
- A61P31/18—Antivirals for RNA viruses for HIV
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Virology (AREA)
- Mycology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Oncology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Alternative & Traditional Medicine (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Botany (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- AIDS & HIV (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Mushroom Cultivation (AREA)
Description
【発明の技術分野】
本発明はエイズウイルス増殖抑制剤に関するもので、特にカバノアナタケの菌糸または菌核の抽出物を比較的低濃度で強力な有効成分とするエイズウイルス増殖抑制剤に関するものである。また本発明はこのような有効成分を効率的に培養採取する独特な技術をも開示するものである。
【0002】
【発明の背景】
近年ウィルスの中で特に重大視されているものにエイズウィルス(HIV)があり、その感染による発症はエイズと呼ばれ、人類を死に至らしめるため世界的な蔓延が憂慮されている。これまでのところ、エイズ発病のパターンは次のような経過であると想定されている。
HIV感染からエイズ発症までの過程で起こる各種の発病に細菌感染症として膿痕膿痂疹(黄色ぶどう球菌)、また真菌感染症には口腔カニジダ症、爪カニジダ症、白癬菌症などがあげられる。万一、エイズウィルスに感染した患者が再度発病を開始した場合、身体の各所にウィルス性疾病や細菌性疾病が多発する。健康人であれば、血中のT4細胞の数値が1立方ミリメートル当たり700〜1500くらいであるが、エイズウィルスに犯されて200以下になるとあらゆる細菌性症状やウィルス性症状が現われる。また、エイズウィルスの潜伏期間中にエイズが再発するキッカケを作るメカニズムは世界の専門家の重要な研究課題であるが、エイズウィルス以外のウィルス、例えばヘルペスウィルス、B型肝炎ウィルス、EBウィルスなどが侵入したときエイズウィルスが動き、再発病のキッカケを作るものと推論され、警告されている。
【0003】
ところで、今日までの状況ではエイズウィルスに対し万能的に卓効ある薬剤は開発されていない。今日最も信頼できるものとしてAZT(3′-アジド-2′,3-ジデオキシチミジン、zidovudine)が知られている。これは、エイズウィルスの抑制に今までのところ最も効果があるとされているものの、エイズ根治の臨床例はもちろんなく、逆に繰返し使用することにより、患者に貧血や骨髄抑制作用を起こすという好ましくない副作用が心配され、また多用することによりエイズウィルスの方に耐性が生じるのではないかという心配もある。このような状況下で本発明者は、今日エイズ抑制に対し必要なのは、強烈なエイズ抑制作用のある合成物質を探求するよりは、むしろエイズ抑制作用は緩徐であっても確実で、しかも人体に不利益な副作用を生じることのない天然産起源のものの中から合目的的な物質を探しだすことではないか、と考える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明は、エイズウィルスの増殖を抑制するのに効果があり、しかも人体に悪影響を与えることのない、エイズウィルス増殖抑制剤と、その有効成分を入手又は培養する方法を提供することを目的としてなされものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、本質的にカバノアナタケの菌糸の抽出物を有効成分としてエイズウィルス増殖抑制剤を調製するものである。カバノアナタケは、真菌類の中の担子菌亜門、帽菌亜綱、ヒダナシタケ目、タバコウロコタケ科、サビアナタケ属、カバノアナタケ種 〔学名 Fuscoporia obliqua (Fr.) Aoshima〕と分類されているもので、シラカバ、ダケカンバなどのようなカバノキ類の立木の幹に生育して、石炭の集塊のような黒色の菌核を形成する。菌核は径20cmにもなることがあり、元来はシラカバなどのカバノキ類にとって有害な菌(いわば癌)として知られていた。しかしながら本発明者は、このカバノアナタケが強い生命力をもつことに着目して研究を重ねた結果、その菌糸がエイズウィルスの増殖を抑制する効果のあることを見出し、同時にそれが漢方薬や健康食品などと同様に人体にとって有害副作用を起こさないことを見出し、本発明を成立させるに至ったものである。
【0006】
本発明で使用するカバノアナタケは、天然に原生林などで生長したシラカバやダケカンバなどのカバノキ類に自然に着菌して生育増殖したもの、また人工的にシラカバ類に菌を接種して生育増殖させたものいずれでも用いることができる。さらには、安定的な供給を確保する目的からは、カバノアナタケの菌糸を人工的に特定培地で、または白樺の玉切り材で培養したものも同様有効に用いることができる。
【0007】
(1)菌糸体の採取(A)カバノキ類、特にシラカバの立ち木に着菌し増殖したカバノアナタケは、石炭上の黒色の固い菌核を形成する。これは天然に着菌したものでも、人工的に接種したものでも同様である。立ち木から切り取った菌核の表面の黒色部分のうち側は非黒色を呈しているが、この黒色部分および非黒色部分はいずれもHIVの増殖抑制に効力があることが本発明により認められた。黒色部分も非黒色部分も菌糸体そのものであるから、これを適時粉砕して細粒とし、そのまま、または水を加えて有効成分とすることができる。さらに、いわゆる菌核そのもののほかに、菌核の周囲の部分、すなわち樹皮および木質組織まで菌糸が入り込んでいる部分にも有効成分があるから、菌核の採取に当たっては、この周囲の組織も切り取って、菌核と一緒に利用することができる。ともに菌糸や菌核が淡黄色以上になった時採取する。
(B)人工培地、特に白樺のオガクズを主成分とする培地で培養したカバノアナタケは、菌糸が白色から淡黄色に生育して培地を覆うから、これを培地(オガクズ)ごと熱水抽出することにより有効成分を取ることが出来る。これら菌糸が繁殖した培地は、菌糸が増殖するときに栄養源を分解しつつ自ら菌糸構成要素を分泌していったあとであって、いわば残留有効成分のある所であるから、培地ごと抽出することにより最大限に有効成分を活用することができる。
【0008】
(2)有効成分の抽出・利用
上記(B)の培養菌糸または培地と共に採取した菌糸は、これに約6倍の水(重量)を加えて1時間100℃で熱水抽出を行なう。抽出液を濾過し、濾液を乾燥して有効成分を取り出し、好適には粉末化する。粉末とした有効成分は茶色を呈し、舐めるとやゝ苦い味がし、独特のキノコくさい臭いがする。この粉末をそのまゝ服用することもできるし、また他の成分、例えばデキストリン、砂糖などを添加して、食用または飲用に供することもできる。他の成分としては、このほか、薬草、茶葉など多くの食用または飲用可能な物質がある。使用し得る薬草には多種類あるが、選択した薬草に前記抽出成分をスプレーして付着させたり、また粉体や粒体にして利用することもできる。前記デキストリンは、抽出成分の苦味や独特な臭気を緩和するのに役立つ。他の成分としての茶葉には紅茶または緑茶があり、これらの葉に抽出成分をスプレーして付着させ、その茶葉を常法に従い飲用に供すればよい。茶葉をカラカラに乾燥(水分約3%)したものに有効成分をスプレーして水分5〜8%とした茶葉は、カビが生えないことが認められる。
【0009】
(3)菌糸体の人口培養カバノアナタケは、前述のようにもともとは天然に産出するものであるが、天然産に頼っていては収量も少なく、また採取に多くの労力を要するので、供給を安定的に確保する目的からは人工培養することが望ましい。本発明におけるカバノアナタケの培養法は、一般的に、オガクズ等の木片、石灰、米糠、ふすま等に水分を添加して培地とし、これに純粋菌糸を接種して、適当な温度条件、湿度に維持し、数ヶ月間培養し、生育した菌糸(この場合、白色から着色が進み、淡黄色以上で)を採取することから成るものである。前述のように、採取は、菌糸だけでなく、菌糸が繁殖した淡黄色以上の着色培地ごと採取して有効成分に利用する事ができる。本発明によれば、木片としては、特にシラカバのオガクズが最適である事が見出された。また、培地にはグルコース、サッカロース、麦芽糖などの炭素源を添加する事が有効である。さらに、培地には薬草を粉末としてまたはエキスとして添加することも有効である。培養法の具体例は実施例において後述する。
【0010】
(4)立木へのカバノアナタケの人工接種法
天然の白樺林の中でチャガ(カバノアナタケの菌核の俗称)のついている確率は決して高くない。そのため天然のチャガを多く集めるには多大の労力と費用が必要である。そこで、前記の人工培養のほか、本発明者は天然産に準じるチャガの入手法として、シラカバ等カバノキ類の立木に人工的にカバノアナタケの菌種を感染させる方法を探求し、より多くのチャガを安価に効率的に栽培する方法を確立した。要説すれば、この栽培法は、好適にシラカバの生木(切り倒さず地面に根を張って生きている立木)にドリル等で穴をあけ、穴をバーナーで軽くあぶって殺菌し、この穴にチャガ培養体(特に、シラカバのオガクズで培養した種菌)を接種する。接種後、殺菌したスポンジ栓又は溶かした蝋で穴を密封する。或いは、培養体の中にシラカバの木で作った木栓を差し込み、菌を付着培養させ、この木栓をドリル等で立木にあけた穴に差し込んで種菌としてもよい。接種は好適に春先に行なうものとし、数年で菌核が形成される。
【0011】
(5)玉切りを使う培養法玉切りとは、樹木を或る一定長さに輪切りにしたものをいう。カバノアナタケは特にシラカバの木に良く生育増殖する事が認められるから、本発明者は前記のようにシラカバのオガクズを倍地の主成分とする人工培養法を開発したが、人工培養法には滅菌、無菌室などの特殊設備が必要である等の制約があるため、それよりさらに簡単な方法として、この玉切り培養が開発された。要説すると、この玉切り法は、好適にシラカバの幹を約20cmの長さに輪切りにして多数の玉切り材を用意し、この玉切り材の断面(切り口)にカバノアナタケの菌種を植え、2個の玉切りの植菌下面を重ねあわせて菌糸の生育をはかった後、2個の玉切り材を離し稙菌した面を上にして清浄にした地上に並べ、数ヶ月間培養する。培養中は植菌面を乾燥させないように適当な措置を講じる。例えば春先(4〜5月)に植菌した玉切り材には秋になると菌糸体が玉切り材全体に蔓延する。この状態で菌糸体を採取し、前述のように熱水抽出して有効成分を取り出すことができる。菌糸の繁殖が不十分な場合は植菌した玉切り材を数年間培養し続けることができる。もし青カビなどの雑菌が多いようであれば、玉切り材を耐熱袋に入れレトルト釜で一定時間加熱殺菌した後、清浄な純粋菌糸を玉切り断面に付着させ、すみやかに密封し(雑菌が混入しない空気の入る窓付き袋ならなおよい)、菌糸を充分に繁殖させてから日陰で一定期間菌糸が全体に蔓延するまで管理し、前述のように熱水抽出を行う。また、一定時間袋から取り出し、遮光したハウス内で熱砂、殺菌した鹿沼土などを敷きつめ埋めておき、時々清浄な水で潅水して菌糸を培養することもできる。
【0012】
【実施例】
前に総説したように、人体に感染し、そのMT−4細胞(ヒトのリンパ球細胞)の中で眠っているHIVは、人体がさらに他のウィルスに混合感染すると、活発化し増殖を再開することが知られている。そこで、本発明者はカバノアナタケそのものの抗HIV作用を確認することと、混合感染の抑制に効果あると思われる他の試剤、すなわち桃仁(抗炎症作用、抗アレルギー作用、血液凝固抑制作用)や桂皮(抗菌作用、抗炎症・抗アレルギー・抗血栓作用)、さらには紫根(抗菌作用、抗炎症作用、インターフェロン誘起作用)をカバノアナタケと併用した場合の抗HIV作用を確認することを課題として、エイズウィルスHIVにより細胞障害抑制試験(マイクロプレート法)を行なった。
【0013】
試験方法:MT−4細胞を用いた細胞障害抑制試験(マイクロプレート法)
(細胞障害とはウィルスによるCPEのこと)
試験手順
1.培養3〜4日目のMT−4細胞を低速遠心で集める(100〜300×104個)。
2.エイズウィルス(IIIBウィルス)を培養液(牛胎児血清を10%添加)で 100TCID/0.2ml に希釈し、20×104/ml個となるようMT−4細胞を浮遊する。
3.37℃のウォーターバスに1時間置き、ウィルスを吸着させる。
4.96穴のTC用マイクロプレート(図1に平面で示す)の全穴に、100ミクロリットル(μl)のRPMI1640培養液(牛胎児血清を10%添加)を分注する。
5.テストサンプルをNo.1の穴にのみ分注し、No.1〜12までの2倍段階希釈を行なう。(1穴目を1倍とする。12穴目は2048倍となる)
6.上記3.のMT細胞を全穴に100ミクロリットル(μl)分注する。
7.37℃のCO2インキュベーターに6日間おいて、3日目、4日目、6日目に観察し、判定する。判定は、CPEの全く出ないところまで、エイズウィルス増殖抑制ありとする。
8.参照として、AZTも同様にテストする。
9.正常のMT−4細胞も対照に置く。エイズウィルス感染細胞も対照に置く。この試験の結果を表1に示す。
【表1】
【0014】
表1の内容を詳しく説明すると、テストNo、1とNo、2は、天然産のカバノアナタケの菌核の黒色部分(No1)と、その内側の非黒色部分(No、2)とをそれぞれ粉砕した細粒を出発材料とし、1時間(水からの時間も含む)100度Cの熱水で抽出し、濾過したあとの液体をテストサンプルとした。熱水処理は、NO、1、NO,2、とも、出発材料の固体(含水量10%)300gに対し水1.8L(リットル)を用い、できる限り、蒸発量を抑制しながら熱水処理1時間後に濾過して得たテストサンプルの液体の量は0.3および0.55Lであった。濾紙で濾過後このテストサンプルの最初の濃度(原濃度)のものをマイクロプレート(図1)の1番目の穴に100μl注入する。2番目以降の穴には順次2倍段階希釈したテストサンプルを同量ずつ注入する。すなわち2番目で2倍、3番目で4倍、4番目で8倍、5番目16倍・・・と順次希釈していき12番目の穴では2048倍希釈でとなる。この2倍段階希釈注入は、他のテストNo,3からNo、8までも同様である。
【0015】
上記試験の結果、カバノアナタケの菌核部位に強い抗エイズ作用のあることが認められ、ついでカバノアナタケの培養物、紫根、桂皮、桃仁の順になることが認められた。また、カバノアナタケ培養物に紫根、桂皮、桃仁の抽出エキスを別表通り調整し混入したグループにも抗エイズウィルスの働きが認められ、失活していないことが確認された。さらに、紫根、桂皮、桃仁の別表の通り調整混合したエキスにも抗エイズウィルス作用が認められた。以上要するに、本発明の種々な試験結果は、カバノアナタケに抗エイズウィルス性のあることを示しており、これに細菌性疾病に対する治癒効力をもつことが知られる紫根、桂皮、桃仁を混合することによってもエイズウィルス増殖抑制作用のあることが確認された。カバノアナタケと紫根、桂皮、桃仁との混合物は、後者が細菌性疾病を抑制することから、前記冒頭にのべたエイズウィルス感染者が他のウィルスに混合感染する確率を低下させることになり、従ってエイズ発症の確率を低下させる作用のあることが認められる。本発明に係るカバノアナタケ単体または漢方薬成分との混合物、または菌糸生育中における薬草やグルコースなどの炭素源を注入した増殖培地は、従来主として用いられているAZTなどのような化学薬剤に見られる強い副作用を伴うことがなく、またエイズウィルスによる耐性の獲得を防御するものであり、安全で、確実なエイズウィルス増殖抑制剤であることが認められる。さらに、本発明のエイズウィルス増殖抑制剤は、薬剤の形でなく、通常の食品や飲物に混用して摂取することができ、健康食品、健康飲料の形で広く普及を図り、エイズ抑止を果たすことができるものと強く期待されるところである。
【0016】
〔カバノアナタケの菌糸の人工培養〕
本発明に係るカバノアナタケの菌糸の実際的な人工培養法について具体的に説明する。カバノキ類(シラカバ、ダケカンバ)のオガクズをミニコンテナ4杯分(ミニコンテナ1個の容量は432cm3)用意し、これに消石灰100ccを加えて、それに米糠をミニコンテナ1/2杯分加えて撹拌し、全体の約70%の水分となるように水を加えて混合物とする。この混合物を、袋または容器に入れ、無菌状態となるように加熱する。通常100℃であれば8時間水蒸気の蒸し釜に入れる。レトルトでもよい。以上のように殺菌したものをオガクズ培地といい、これを次に冷却する。冷却時に外気が袋(または容器)に入ると雑菌が培地に入りやすいので注意する。オガクズ培地の中心温度が20℃以下に下がったところでカバノアナタケの菌を植える。
【0017】
植菌のため、周囲が無菌の環境を保てるような部屋(植菌室)を用意し、オガクズ培地の入った袋(または容器)の蓋をする。植菌用のスプーン等は雑菌を防除するため焼いて滅菌する。作業者の手はアルコール等で消毒し、マスクをし、白衣を着て雑菌を落下混入させないようにする。植菌室には直前まで殺菌灯を点灯して室内を無菌化する。植菌作業の時は、目を傷めないように殺菌灯を切る。植菌する時、培養された床には、袋づめであれば真中に直径2〜3cm程度の穴をあける。高さ約15cm、底辺の一辺が約10cm角の培地であれば、真中1個所に直径2〜3cmの穴を約10cmの深さにあけて菌糸を早くオガクズ培地に増殖させるようにするとよい。植菌した培地を13℃〜33℃の温度に保つ。あまり寒くても暑くても菌糸は良好に発育しない。通常20℃程度に温度管理することが雑菌やカビを防止する見地から好ましい。容器に入れた培養物は、空気の流通のよい棚に上げ、1日1〜2回潅水し、室内湿度は80%以上に保つようにする。袋または容器を置いてある床も乾燥しないように1日2回位散水するとよい。当然ながら、袋および容器は落下雑菌に合わないように袋の口を折り曲げホチキスで止める方法やその他適宜の密封をする。オガクズ培養物の大きさもによるが、大体4ケ月程度で菌糸が真白く生育増殖して培地の全体に充満する。
【0018】
〔培地の改良〕
培地の主成分としては、前述のようにシラカバのオガクズが最適であると認められるが、菌糸の生育を良好にし、かつ後に抽出する有効成分の利用度を高めるため、本発明者は種々の改良を試みた。その1つは、培地に薬草の粉末またはエキス、またはグルコース、マルトース、ガラクトース、デンプンなどから成る炭素源を添加または注入することである。炭素源は、カバノアナタケの生育のための栄養源であるから、菌糸の生育を促す効果がある。また、このような培地を菌糸と共に採取すると、菌糸が生育増殖していく過程で分泌した成分と栄養源を分解した成分が残留していて、これが抽出により有効成分として利用できることが認められた。好適な実施例としては、基本液としてペプトン、酵母エキス、リン酸緩衝液、水道水に対して、炭素源としてグルコース、サッカロース、グルコース+サッカロース、デンプン、麦芽糖、麦芽糖+グルコース、シラカバのオガクズ等の粉末のいずれか、または組合せを加えた人工培地がカバノアナタケの菌糸の生育に至適である認められた。また、この人工培地に薬草を、それ自体またはエキスもしくは粉末として添加した培地も良好であることが認められた。さらには、ジャガイモデンプンから成る培地に、オガクズ(主としてシラカバの)の中で繁殖したカバノアナタケの菌糸をオガクズごと入れて生育させたところ、良好な菌糸の生育が見られた。この複合培地も菌糸と共に採取して抽出し利用することができる。
【0019】
〔立木へのカバノアナタケの人工接種法〕
図2に示すように、カバノキ類、好適には径30cm以上のカバの立木の幹Tまたはその他適所にドリル等で深さ3〜4cmの穴hをあける。好適には、D=15cmの間隔で複数個の穴をチドリにあけるのがよい。カバノアナタケの菌糸体は、樹木の表皮と木質部の境を伝わって広がるので、穴は深すぎると効果的でない。あけた穴はバーナー等で軽くあぶって殺菌し、この穴に1穴当たり3〜4gの種菌をつめる。種菌は、好適にシラカバのオガクズを培地として培養した菌糸がよい。或いは、オガクズ培地で培養している培養体の中に、シラカバの木で木栓を作って差し込み菌を付着させたものを立木の穴に差し込んで植菌してもよい。植菌する穴の位置は、ササなどに邪魔されたり、土ほこりをかぶったりすることが少ないように、地上から適当な高さを下限とする。以上のような菌糸の接種は、他の害菌の少ない、また菌糸が凍りつかない春先が好適である。定着した菌糸はシラカバの幹に菌核を形成し、その収量は当然ながら天然着菌したものより多量である。
【0020】
〔玉切り培養法〕
図3に示すように、切り倒したシラカバの幹部を高さH約20cmに切断 (輪切りに) して多数の玉切り材t1,t2…を作る(a)。2個の玉切り材を重ねた間に種菌F(この種菌は、加熱殺菌した適当な水分を含む米糠になるべく雑菌が入らぬようにカバノアナタケの菌糸を混入したもの)をサンドイッチ状に挾み込み(b)、一定期間おくと切り口に菌糸が付着する。(b)の段階で、むしろ、こも、寒冷紗などを被せ、時々潅水する。ついで(c)のように各玉切り材t1,t2を離し、菌の付着した面faを上にして、所定の場所に伏せ込み(d)をする。伏せ込みとは着菌面faを上にして地面に並べることである。玉切り材tのすき間Iにはオガクズ、園芸土などを詰め、上面には藁などを敷いて時々潅水する。場合により、ハウスに寒冷紗を張ってふせ床を作ってもよく、または小形トンネルで寒冷紗を張って育成してもよい。側面Sなどの露出している周囲は乾燥を避けるため板などで囲ってやるのがよい。また、植菌は切り口にドリル等で穴をあけて行なってもよい。植菌を春先に行なうと秋には菌糸体が玉切り全体に蔓延して白色に生育する。これを熱水抽出などで有効成分の取りだしを行なう。或いは、伏せ込みのまゝ数年栽培しておくこともできる。このような玉切り栽培法は、オガクズ培養に比べて設備が簡単(木質部自体が無菌であるから原則的には無菌室を作る必要がない)で安価にカバノアナタケ菌糸を量産することができる。
【0021】
以上説明のように、本発明によれば、従来顧みられなかったカバノアナタケをエイズウィルスの増殖抑制に使用し得ることが見出され、これはAZTのように激しい効力はもたないものの、副作用のない安全着実な抗エイズウィルス性を有することが確認された。また、カバノアナタケの抽出有効成分を、紫根や桂皮、桃仁のいずれかまたは全部と混合使用することにより、他のウィルスや細菌の混合感染の確率を低下させることができるので、エイズ感染者のエイズ発症を遅らせ、または治療期間を長引かせることができる等、従来予想されなかったエイズ抑制効果を期待することができるようになった。また、本発明によれば、このような抗エイズ剤の原料たるカバノアナタケを、天然産だけに頼るのでなく、立木への人工的な接種、或いはシラカバのオガクズ培地による人工培養、或いはシラカバの玉切りによる人工栽培および液体培養等、比較的安価で、簡単な手法により量産することができるようになったから、エイズ抑制に対し一層の朗報をもたらし、人類に強い希望を与え得る効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のカバノアナタケおよびその他成分を含有するエイズウィルス増殖抑制剤の試験に用いるマイクロプレートを説明する平面略図である。
【図2】図2は本発明に係る立木へのカバノアナタケの人工接種方法の一例を説明する立面略図である。
【図3】図3は本発明に係る玉切り法によるカバノアナタケの人工栽培法の一例を説明する工程順の略図である。
【符号の説明】
T…カバノキの幹
h…接種用の穴
t(t1,t2…)…シラカバの玉きり材
fa…カバノアナタケを植菌した面
Claims (13)
- カバノアナタケの菌糸または菌核を、淡黄色以上になるまで成長させ、得られた菌糸、菌核を粉末とした、またはそれらをの抽出物を有効成分としたエイズウイルス増殖抑制剤。
- 出発材料として(1)カバノキ類の立ち木に天然に生育したカバノアナタケ菌糸、または菌核(2)カバノキ類の立ち木に人口的に植菌し生育させたカバノアナタケ菌核または菌糸、(3)これらカバノアナタケ菌核または菌糸が、繁殖した立ち木の樹皮及び木質部の組織と共に採取したカバノアナタケ菌核または菌糸、(4)固形培地で人工培養したカバノアナタケ菌糸、または菌核(5)固形培地で人口培養した後、培地と共に採取したカバノアナタケ菌糸、または菌核、のいずれかを選び、選ばれた出発材料を適宜の粉末、または、抽出物を基本有効成分とする請求項1に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記基本有効成分に、薬草、茶葉およびデキストリンから選ばれた追加成分を1以上加えて成る請求項1、または2に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記薬草は、漢方薬であって、桃仁、桂皮および紫根の中から選ばれる請求項3に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- カバノアナタケ育成培地に、桃仁、桂皮、紫根、の中から選ばれるいずれかの成分を混入して、前記カバノアナタケの菌糸または、菌核を成長させたことを特徴とする請求項1または2に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記カバノキ類の立ち木に人工的に植菌し、生育させた菌糸、または菌核は、カバノキ類の立ち木に突孔し、この突孔を殺菌したのち、カバノアナタケの菌糸をその突孔に植えつけ、増殖させた菌核または菌糸である請求項2に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記固形培地が、木片(オガクズ)、石灰、米糠、ふすま等に水分を添加して調整したものであり、この培地に植えつけたカバノアナタケ純粋菌種を適当な温度および湿度条件に維持して繁殖させ、淡黄色またはそれ以上に着色が強まるまで、培養した後生育した菌糸を、または菌糸と培地とを、採取して、出発材料とした請求項2記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記固形培地が、さらに、シラカバのエキスまたは粉末、薬草エキスまたは粉末を添加してある、請求項7に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記薬草は、漢方薬であって、桃仁、桂皮、および紫根の中から選ばれる請求項8に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記固形培地が、前記、樺木片(カバノキオガクズ)、石灰、米糠、ふすま等に加えて、基本液としてのペプトン、酵母エキス、燐酸緩衝液、および水に対し、炭素原としてグルコース、マルトース、ガラクトース、サッカロース、グルコース+サッカロース、デンプン、麦芽糖、麦芽糖+グルコース、シラカバのオガクズを粉末として単独に、またはそれぞれ組み合わせて加えて成り、この培地に植えつけたカバノアナタケ純粋菌種を適当な温度および湿度条件に維持して、菌糸や培地が淡黄色またはそれ以上に着色するまでの期間培養した後、生育した菌糸または菌糸および培地を採取して、出発材料とした請求項7に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記固形培地がジャガイモデンプンを主成分とする培地であり、この培地に、別にカバノアナタケ菌糸を繁殖させたオガクズを入れて、更に培養したのち、生育した菌糸または菌糸および培地を、採取して、出発材料とした請求項2記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記オガクズには、さらに、薬草、薬草エキス、または粉末、シラカバエキスまたは粉末を、一種または組み合わせて添加してある請求項11に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
- 前記固形培地は、▲1▼シラカバの幹を輪切りにした玉切り材から成り、玉切り材の切り口にカバノアナタケの菌種を植菌し、菌糸が淡黄色またはそれ以上に着色を強めるまで培養して、生育した菌糸または木質ごと採取たもの、▲2▼シラカバの幹を輪切りにした玉切り材を雑菌が混入しない耐熱の袋に入れた後、封をしてレトルトで加熱滅菌し、冷却後カバノアナタケの種菌を植菌し、袋中で菌糸が淡黄色以上になるまで培養して生育した菌糸、または木質ごと採取したものの、いずれかを選び、有効成分とする請求項2に記載のエイズウイルス増殖抑制剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15994693A JP3650940B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | エイズウイルス増殖抑制剤 |
PCT/JP1994/000909 WO1994029473A1 (fr) | 1993-06-07 | 1994-06-06 | Inhibiteur de multiplication du virus du sida et procede de mise en culture de son ingredient actif |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15994693A JP3650940B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | エイズウイルス増殖抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345661A JPH06345661A (ja) | 1994-12-20 |
JP3650940B2 true JP3650940B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=15704614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15994693A Expired - Fee Related JP3650940B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | エイズウイルス増殖抑制剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3650940B2 (ja) |
WO (1) | WO1994029473A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040042118A (ko) * | 2002-11-13 | 2004-05-20 | 주식회사 엔바이오테크놀러지 | 항산화능 및 지질대사능을 갖는 차가버섯 추출물, 그추출방법 및 이의 용도 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0825897B2 (ja) * | 1987-06-18 | 1996-03-13 | 呉羽化学工業株式会社 | 抗ウイルス剤 |
JP2947560B2 (ja) * | 1988-11-14 | 1999-09-13 | 野田食菌工業株式会社 | エイズ治療剤およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP15994693A patent/JP3650940B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-06-06 WO PCT/JP1994/000909 patent/WO1994029473A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1994029473A1 (fr) | 1994-12-22 |
JPH06345661A (ja) | 1994-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104041330B (zh) | 松杉灵芝仿野生木段栽培方法 | |
CN101215527A (zh) | 一种蚕蛹虫草的培育方法 | |
CN104381009B (zh) | 一种桑黄人工袋栽工艺 | |
KR20200076934A (ko) | 동충하초의 대량 증식 종균 획득 방법과 이를 이용한 대량 배양방법 | |
CN104285669B (zh) | 一株桑黄菌株及其应用 | |
CN110495344A (zh) | 一种人工驯化野生羊肚菌的栽培种植方法 | |
CN104557244A (zh) | 一种猴头菇的栽培基及其栽培方法 | |
CN109392598A (zh) | 一种灵芝仿野生栽培方法 | |
CN110140591B (zh) | 羊肚菌高产菌株及其应用 | |
CN103444433A (zh) | 朱红栓菌的人工栽培方法 | |
CN104430560A (zh) | 一种五味子提取物及其在抑菌中的应用 | |
CN116396869A (zh) | 一株羊肚菌的驯化菌株及其应用 | |
KR100723068B1 (ko) | 인삼 사포닌 성분이 함유된 팽이 버섯의 재배방법 | |
JP3650940B2 (ja) | エイズウイルス増殖抑制剤 | |
CN85101971B (zh) | 中国冬虫夏草真菌及其人工培养方法 | |
CN107231947A (zh) | 一种能规模化栽培鸡油菌的培养基及方法 | |
CN112997800A (zh) | 一种牛肝菌科真菌及其应用 | |
RU2386239C2 (ru) | Способ культивирования гриба весёлки обыкновенной | |
CN103238459A (zh) | 一种多孢灵芝的选育方法 | |
KR100443200B1 (ko) | 달팽이를 기주로 하는 동충하초 및 그 재배방법 | |
KR0133548B1 (ko) | 고려인삼배지에 버섯종균을 식균배양해서 그 배지와 버섯균사체로부터 "엑스"를 추출하는 제조법 | |
Ashrafi et al. | Cultivation of Rosemary as an ornamental-medicinal plant and managing its root rot disease in northeast of Iran | |
Sturrock et al. | A new technique for inoculation of conifer seedling roots with the laminated root rot pathogen, Phellinus weirii | |
Manimaran et al. | In vitro studies on preliminary phytochemical screening of Pleurotus florida cultivated on paddy straw | |
TWI280278B (en) | Food microorganism for incubation of eryngii mushroom and process for cultivating and for manufacturing the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040708 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041005 |
|
R155 | Notification before disposition of declining of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |