JP3650435B2 - ブローボトル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融樹脂のパリソンからブロー成形されたブローボトルに関するものであり、特に成形後に内部が密閉された状態であり、内容物充填時に頭部が除去されるブローボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ケチャップやマヨネーズなどを内容物とする中空の容器は、溶融樹脂のパリソンからブロー成形される。この種のブローボトルは、溶融樹脂のパリソンが割型の間に形成されるキャビティ内に供給され、パリソン内にエアーが吹き込まれて膨張させられ、前記キャビティの形状に合う中空形状とされる。内容物が前記ケチャップやマヨネーズなどのようにボトル内の無菌性が重要視されるもので且つ内容物を充填する前に2次殺菌を行なわないものでは、ボトルメーカにて製造されたブローボトルが、頭部を有する形状で且つ内部が密閉されたものとなる。この密閉状態のボトルが食品メーカに供給されると、内容物を充填する前の行程で前記頭部が除去される。頭部が除去されたブローボトル内に内容物が充填された後にキャップが装着され、出荷される。
【0003】
図6は、従来のブローボトルの頭部が成形される行程の一例を示し、図2(B)は成形後の従来のブローボトルを図6にてIIb方向から見たものを示している。このブローボトルは例えば特開平6−278199号公報に開示されているのと同種のものである。
図6に示すブローボトルのブロー成形行程では、一対の金属製の割型9が合せ面10にて型合せされる。1対の割型9の合わせ部にキャビティCが形成されるが、このキャビティCは合わせ線10に対してほぼ左右対称の形状である。加熱された溶融状態の樹脂が円筒形状とされたパリソンは、割型9の型合せの際前記キャビティC内に挟み込まれる。割型9が合せ面10にて密着した時点で、割型9の上端9aの合せによりキャビティC内のパリソンの上端部がつぶされ、同時に割型9の下端の合せによりパリソンの下端部がつぶされる。
【0004】
図示右側の割型9には、小径の中空針3と大径の中空針4がブローボトルの高さ方向(図示上下方向)に並んで配置されている。まず小径の中空針3がパリソンの内部に突き刺され、この中空針3からエアーが吹き込まれてパリソンに内圧が与えられる。次に大径の中空針4が突き刺され、大径の中空針4から大量のエアーが吹き込まれパリソンが膨張させられる。この2本の中空針3と4によりパリソン内にエアーが供給され、パリソンが膨張すると、キャビティCの形状に応じた中空ボトルが成形される。また成形されたボトル内のエアーの圧力の上昇した分はいずれかの中空針3または4から外部に逃げる。ボトルが完全にブロー成形された後、これら2本の中空針は抜き取られ、さらに割型9が分離されてブローボトルが型外へ抜き出される。2本の中空針が抜き取られたあとには、小径の空気穴と大径の空気穴が開口しているが、この空気穴は型抜き直後に熱板が当てられて閉鎖され閉鎖部1e、1fとなる。
このブローボトルはパリソンからブロー成形される行程で内部が高熱状態であるために無菌状態とされ、この無菌状態のまま前記空気穴が塞がれて密閉状態とされる。
【0005】
図2(B)および図6に示すように、成形後のブローボトル1は、前記空気穴の閉鎖部1eと1fを有する高さH1の部分が除去頭部1aとなる。食品メーカでは、内容物が充填される前に、切断線Lの部分から切断され、その上部に位置する除去頭部1aが除去される。前記切断線Lで切断された部分がボトル本体1dの口部1bとなる。また口部1bの下側の外周部にはねじ部1cが形成されている。前記除去頭部1aが除去された直後に、ケチャップやマヨネーズなどの内容物が口部1bからボトル本体1d内に充填される。そして口部1bがシール材により閉鎖され、ねじ部1cにキャップが螺着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記ブロー成形において、小径の中空針3と大径の中空針4は、図示上下にある程度間隔を開けて配置することが必要である。なぜならば、中空針3と4が突き刺さる時点でのパリソンは高温の溶融状態であるため、中空針3と4が接近していると、両中空針によりパリソンに形成される空気穴が接近しすぎて両穴が連結されるおそれがあるからである。このように両中空針3と4の間隔を図示上下方向へ離しているため、成形後のブローボトル1の除去頭部1aの高さ寸法H1が非常に大きくなるのを避けることができない。図2(A)および図6に示す従来のブローボトル1では、除去頭部1aの高さ寸法H1がボトル全体の高さ寸法の5〜10%を占めることになる。前記のように、この除去頭部1aは内容物充填前にボトル本体1dから切断されて廃棄されることになるが、除去頭部1aの高さ寸法H1が大きければ大きいほど除去されて無駄になる樹脂材料が多くなる。
【0007】
また、従来のブローボトル1では、除去頭部1aの形状が図6にて直径Dで示すほぼ円筒状である。したがって成形後の除去頭部1aの容積が大きいものとなっている。このブローボトル1は、ボトルメーカにより成形された後に段ボール箱などに梱包されて食品メーカに運搬されることになるが、従来のブローボトル1は、除去頭部1aの高さ寸法H1が大きく、且つ除去頭部1aがほぼ円筒形であるために、除去頭部1aの容積が大きくなっている。したがって、この除去頭部1aの容積の分だけブローボトルの梱包時に嵩ばることになり、1個の段ボール箱などに入れることができるブローボトル1の数が少なく、1度に運べるブローボトル1の数が少なくなって、輸送コストが高くなる。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、内容物充填前に切断される除去頭部を構成する樹脂材料を減少させ、無駄になる原料を少なくしたブローボトルを提供することを目的とししている。
【0009】
また本発明は、除去頭部の容積を可能な限り小さくして、運搬時の嵩ばりを小さくし、輸送コストの低減できるようにしたブローボトルを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明は、溶融樹脂のパリソンからブロー成形されたものであり、且つ内容物充填前に除去される除去頭部にブロー成形時のエアーの吹き込みと排出を行うための複数の穴を有し、この穴が閉鎖されて内部が密閉状態とされたブローボトルにおいて、前記穴を有する面が前記ブローボトルの高さ方向に平行に延びるほぼ平面であり、前記複数の穴が前記平面にて前記ブローボトルの高さ方向に対して交叉する方向に配列され、前記除去頭部の外面形状を縦断面で見たときに、前記平面を含むL字状の窪みを有し、この窪みを有することにより前記平面がブロー成形時の割型の合わせにより形成された合せ線に接近していることを特徴とする物である。
【0013】
また、前記穴を有する面から合わせ線までの幅寸法が、穴を有する面と反対方向に位置する面から合わせ線までの幅寸法の1/2以下であることが好ましく、さらに好ましくは1/4以下である。
【0014】
本発明のブローボトルでは、パリソンをブロー成形する際にエアーの吹き込みと排出を行うための複数の穴(閉鎖された穴)が、除去頭部のブローボトルの高さ方向に対して交叉して配置されている。したがって、従来のように穴がボトルの高さ方向に対して平行に配置されているものに比べて、除去頭部の高さが低くなる。ブローボトルに使用されている樹脂量は高さに比例して多くなるため、除去頭部の高さが低くなれば、除去頭部に使用される樹脂量は少なくなる。したがって、内容物充填前にボトル本体から除去されて廃棄される部分の樹脂の量が少なくなり、従来よりも樹脂材料の無駄をなくすことができる。なお、空気穴の数が3個以上の場合もあり得る。
【0015】
また、本発明では、前記穴が形成される面をほぼ平面とし、除去頭部の外面形状を縦断面で見たときに、前記平面を含むL字状の窪みを有するものとしている。すなわち前記穴を有する平面A(図1参照)がボトルの高さ方向に延び、この平面の下端と連続する水平面Bがボトルの高さ方向と直交する方向に延び、前記平面Aと水平面BとでL字状の窪みが形成されている。このような除去頭部の形状とすると、穴を有する平面Aを、ブロー成形時にパリソンを挟む割型の合せにより形成される合せ線Pに近づけることができる。この構造では、除去頭部の横断面積を小さくでき、図6に示す直径Dの円筒のものに比べ除去頭部の膨らみによる容積の増大を防止できる。このように、除去頭部の容積が小さくなることにより、ブローボトルを梱包するときの嵩ばりを可能な限り小さくでき、梱包効率がよくなる。
【0016】
また上記のように除去頭部の外面形状をL字状とし、このL字状の除去頭部の平面Aに複数の穴が形成されているものにおいては、この穴をボトルの高さ方向と交叉する方向、さらには直交する方向へ配列させることが好ましい。この構成にすることにより、除去頭部の高さ寸法を低くくできる。除去頭部の外面形状をL字状とし、且つ除去頭部の高さ寸法を低くすることにより、さらに除去頭部の容積を小さくでき、梱包時の除去頭部の嵩ばりを小さくできて、例えば1個の段ボール箱内に従来よりも多くのブローボトルを梱包することが可能となり、運搬コストを低減できる。
【0017】
【実施例】
図1は本発明の一実施例のブローボトルの頭部を示す斜視図、図2(A)は、図1に示すブローボトルの除去頭部をIIa方向から見た正面図、図3はブロー成形行程での割型を示す平断面図、図4は割型を示す縦断面図であり、ボトルの断面としては図1のIV−IV矢視の断面に相当している。図5はブロー成形直後の除去頭部を図1のV方向から見た平面図である。
このブローボトル11は、高さ寸法H2の部分が除去頭部11aである。この除去頭部11aは、例えば食品メーカにおいて、内容物充填行程の直前に切断線Lで切断され、切断後の除去頭部11aは通常廃棄される。また切断線Lで切断された部分がボトル本体11d側の口部11bとなる。この口部11bの下部の外周にはねじ部11cが形成される。このボトル11がブロー成形される際、後に説明する割型内のキャビティの内面形状によって、前記除去頭部11a、ねじ部11c、ボトル本体11dなどの外形状が決められる。また、ブローボトル11の外面には、ブロー成形時の割型の合せにより形成される合せ線(パーティングライン)Pが現れている。この合せ線Pはボトル11の高さ方向に沿う方向に延びている。
【0018】
除去頭部11aでは、ボトルの高さ方向に平行に延びる面(合せ線Pと平行に延びる面)Aと、この面Aの下縁に連続し、ボトルの高さ方向と直交する方向に延びる水平面(合せ線Pと直交して延びる面)Bとが形成されている。両面AとBは共にほぼ平面である。この両面AとBにより、除去頭部11aに窪み12が形成されている。ブローボトル11の縦断面で見たとき(IV−IV方向から縦断面を見たとき)、前記窪み12部分での除去頭部11aの外面形状はほぼL字形状である。
【0019】
上記窪み12が形成されている結果、面Aから合せ線Pまでの距離(幅寸法)W2は、面Aと逆側の除去頭部11aの外面Dから合せ線Pまでの距離(幅寸法)W1よりも充分に短くなっている。すなわち本発明のブローボトル11では、除去頭部11aを上から見たときの形状または横断面形状が、ほぼ半円形状または一部が欠損した円形状である。前記幅寸法W2は幅寸法W1の1/2以下が好ましく、さらに好ましくは1/4以下である。具体的には、例えば幅寸法W1が10.5mmのとき、幅寸法W2は2.5mm程度である。除去頭部11aの容積を小さくし梱包時の除去頭部1aの嵩ばりを可能な限り小さくするためには、面Aから合せ線Pまでの距離W2が短い方が好ましい。後述する割型の形状によっては、面Aが合せ線Pにほぼ一致する程度まで前記幅寸法W2を減少させることも可能である。
【0020】
ブロー成形時に、割型内のパリソンに中空針を突き刺して、エアーの吹き込みと排出が行われるが、中空針が抜き出た後に、面Aに小径の空気穴13と大径の空気穴14が残る。この空気穴13と14が熱板により塞がれた閉鎖部13aと14aが前記面Aに現れている。この実施例では、空気穴13と14および閉鎖部13aと14aが、ボトルの高さ方向に対して交叉する方向、さらに好ましくは直交する方向に配列している。中空針は、高熱の溶融樹脂のパリソンに突き刺されるため、2つの中空針の間隔を開けることが望ましいが、図1の実施例では中空針により開けられる空気穴13と14がボトル方向と交叉する方向に配列されているため、面A内にて両空気穴13と14の間隔を充分に開けることができる。また両空気穴13と14がボトルの高さ方向へ配列されたものではないため、面Aの図示上下方向の高さ寸法を短くでき、よって除去頭部11aの高さ寸法H2をきわめて低くできる。また面Aの高さ寸法は大径の空気穴14の閉鎖部14aの直径にきわめて近似するまで短くすることが可能である。
【0021】
図2(A)と(B)の比較によって解るように、従来のブローボトル1の除去頭部1aに比べ本発明のブローボトル11の除去頭部11aの高さ寸法H2をきわめて短くでき、高さ寸法H2は従来のボトルの高さ寸法H1よりも4mm〜7mm程度の範囲で短くすることが可能である。なお、本発明のブローボトル11と従来のブローボトル1とでは、H0で示す部分の高さ寸法が同じであり、前記面Aの高さを短くすることにより、除去頭部11aの高さ寸法を従来のものよりも低くできることが解る。
【0022】
このように、除去頭部11aの高さ寸法H2を短くすることにより、除去頭部11aの成形に使用される樹脂の量を少なくできる。よって、食品メーカにて切断線Lから除去頭部11aが除去されるときに、無駄となる樹脂量を少なくできる。また上記実施例では、除去頭部11aの高さH2を低くすることと、前記窪み12を設けることの2つの手段により除去頭部11aの容積を小さくできるものとなっている。よって、梱包時での除去頭部11aの嵩ばりを非常に小さくできる。
【0023】
次に、図3と図4により、上記ブローボトル11の成形行程を説明する。
割型19Aと割型19Bは合わせ面20にて合せられ、両割型の内部にキャビティCが形成される。除去頭部11aが形成される部分では、割型19Aのキャビティ内面Caが合せ面20の方に突き出ており、またこのキャビティ内面Caは、合せ面20と平行な平面となっている。また前記キャビティ内面Caの下部には、合せ面20とほぼ直交する水平面となるキャビティ内面Cbが形成されている。このキャビティ内面CaとCbにより、除去頭部11aにそれぞれ面AとBが形成される。
【0024】
溶融樹脂のパリソンは、両割型19Aと19Bの間に挟まれる。割型の型合せにより、キャビティC内のパリソンの上端と下端がつぶされて閉鎖される。
割型19Aには小径の中空針13Aと大径の中空針14Aが設けられている。図3に示すように、この中空針13Aと14Aは、平面方向に間隔を開けて配置されている。両中空針13Aと14Aはパリソンの上部に突き刺され、小径の中空針13Aと大径の中空針14Aの少なくとも一方からパリソン内にエアーが吹き込まれる。エアー圧によりパリソンが膨張しキャビティCの内面の全面に溶融樹脂が密着しブローボトル11が成形される。またいずれかの中空針からボトル内部の上昇圧分のエアーが抜かれる。ブローボトル11が成形され樹脂が冷却された後に、2つの中空針はブローボトルから抜かれる。この中空針が抜かれた後には、図5に示すように小径の空気穴13と大径の空気穴14が残り、またその周囲の樹脂は面Aから前方へ突出している。
【0025】
また、割型19Bには2本の支え棒17、17が備えられ、各支え棒17、17の先端がキャビティC内に突出している。よってパリソンからブロー成形される際に、樹脂がこの支え棒17、17に嵌まる状態となる。樹脂が冷却された後に割型19Aと19Bが分離されると、成形後のブローボトル11は、前記支え棒17、17により一方の割型19Bに支えられたものとなり、ブローボトルが落下せず取り出しやすい状態となる。
【0026】
なお、割型19Aと19Bが分離された後に、空気穴13と14の周囲から前方へ突出している樹脂に熱板が当てられ、樹脂が溶融させられて空気穴13と14が塞がれ前記閉鎖部13a、14aとなる。密閉されたブローボトル11では、高熱にてブロー成形されるため、内部は無菌状態に保たれる。
【0027】
なお、上記実施例では、面Aを合せ線Pに接近させ、これと共に空気穴13と14をボトルの高さ方向と交叉する方向に配置したが、面Aを合せ線Pに接近させ、空気穴13と14を図2(B)に示す従来例のようにボトルの高さ方向へ配列したものであっても、窪み12を形成することにより、除去頭部の容積を小さくし、除去頭部11aの嵩ばりを小さくできる効果を奏することができる。逆に除去頭部11aを図6に示す従来例のように直径Dの円筒形状として窪み12を形成せず、空気穴13と14をボトル高さ方向と交叉する方向へ配置することだけでも、除去頭部11aの高さを短くし、樹脂量を減少させる効果を奏することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明のブローボトルの除去頭部では、エアーの吹き込みと排出を行うための複数の穴が、ブローボトルの高さ方向に対して交叉して配置されている。このため、穴がボトルの高さ方向に平行に配置されているものに比べて、除去頭部の高さを低くすることができる。このため、除去頭部に使用される樹脂量を以前より少なくできる。よって、樹脂原料のロスが減り、原料コストを削減できる。
【0029】
また、除去頭部の穴が形成されている面をパリソンを挟む割型の合わせ線に近づけたことにより、除去頭部の容積を減少させることができ、梱包時での除去頭部の嵩ばりを小さくできる。
【0030】
また、穴がボトルの高さ方向と交叉する方向に配置され、且つ前記面が合せ線に近づく形状のものでは、前記材料の削減と、容積の低下による嵩ばりの減少の両方の効果を得ることができる。除去頭部の容積を小さくできることにより、箱詰め時のボトルを入れる効率がよくなり、1回で運搬するボトルの数を減少させることができる。
【0031】
このように本発明のブローボトルは原料コストや輸送コストの減少などの経済効果が期待できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブローボトルの除去頭部の形状を示す斜視図、
【図2】(A)は図1に示す本発明のブローボトルの除去頭部をIIa方向から見た正面図、(B)は図6に示す従来のブローボトルの除去頭部をIIb方向から見た正面図、
【図3】ブローボトルを成形する割型を示す平断面図、
【図4】ブローボトルを成形する割型を示す縦断面図、
【図5】ブロー成形直後の除去頭部の形状を示す平面図、
【図6】従来のブローボトルを成形する割型の縦断面図、
【符号の説明】
11 ブローボトル
11a 除去頭部
11b 口部
11c ねじ部
11d ボトル本体
12 窪み
13、14 空気穴
13a、14a 閉鎖部
13A,14A 中空針
19A、19B 割型
20 割型の合せ面
A 空気穴が形成される面
P ボトル外面に現れる合せ線
H2 除去頭部の高さ
W1 面Aから合せ線Pまでの幅寸法
W2 面Dから合せ線Pまでの幅寸法

Claims (3)

  1. 溶融樹脂のパリソンからブロー成形されたものであり、且つ内容物充填前に除去される除去頭部にブロー成形時のエアーの吹き込みと排出を行うための複数の穴を有し、この穴が閉鎖されて内部が密閉状態とされたブローボトルにおいて、前記穴を有する面が前記ブローボトルの高さ方向に平行に延びるほぼ平面であり、前記複数の穴が前記平面にて前記ブローボトルの高さ方向に対して交叉する方向に配列され、前記除去頭部の外面形状を縦断面で見たときに、前記平面を含むL字状の窪みを有し、この窪みを有することにより前記平面がブロー成形時の割型の合わせにより形成された合せ線に接近していることを特徴とするブローボトル。
  2. 前記穴を有する面から合わせ線までの幅寸法が、穴を有する面と反対方向に位置する面から合わせ線までの幅寸法の1/2以下である請求項記載のブローボトル。
  3. 前記穴を有する面から合わせ線までの幅寸法が、穴を有する面と反対方向に位置する面から合わせ線までの幅寸法の1/4以下である請求項記載のブローボトル。
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