JP3649862B2 - 燃料用配管構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車等の車両に適用される燃料用の配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の燃料系統は、燃料タンクに組付けた燃料ポンプからの燃料をストレーナで濾過してエンジンに供給するように構成されている。燃料用の配管は、車体のフロア下面に燃料タンクの近傍からエンジンルームに亘って延設した金属パイプと、該パイプと燃料ポンプとを接続する樹脂チューブとで構成されている。そして、従来、一般的には、ストレーナをエンジンルームに配置して、金属パイプの下流端をストレーナに接続しているが、最近は、燃料ポンプにストレーナを一体化したり、燃料ポンプの近傍にストレーナを設けることもあり、この場合はストレーナの下流側に樹脂ホースが配置されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如くストレーナの下流側に樹脂ホースを配置すると、樹脂ホースの耐久性が低下することが判明した。
【0004】
本願発明者は、鋭意努力の結果、その原因が静電気にあることを突止めた。即ち、ストレーナを通過する際の摩擦により燃料が静電気を帯び、ストレーナの下流側の樹脂チューブに帯電した燃料が流れるために樹脂チューブが帯電し、極端な場合、静電気放電を生じて樹脂ホースがダメージを受け耐久性が低下する。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、ストレーナの下流側の樹脂ホースの耐久性を向上させることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、燃料供給系にストレーナを介設し、ストレーナの下流側の燃料用配管部材として樹脂チューブを用いるものにおいて、樹脂チューブに導電性を付与している。
【0007】
このようにすれば、ストレーナで帯電した燃料が樹脂チューブに流れても、樹脂チューブは帯電しにくくなり、静電気放電が防止されて耐久性が向上する。
【0008】
尚、樹脂チューブの端部に樹脂製のコネクタを接続して、樹脂チューブを金属パイプ等の他の配管部材に接続することがある。この場合、樹脂製コネクタにも導電性を付与して、該コネクタの帯電を抑制することが望ましい。
【0009】
ところで、樹脂チューブにその内面側から外面側の全域に亘って導電性を付与しても良いが、これではコストが高くなる。ここで、樹脂チューブの帯電を抑制するには、燃料に接するチューブ内面に導電性を付与すれば足りる。そして、樹脂製コネクタに上記の如く導電性を付与しておけば、樹脂チューブの内面の導電性付与部がコネクタに接触して、樹脂チューブからコネクタに至る電路が構成されるから、樹脂チューブが帯びた電荷をコネクタを介して除電して、樹脂チューブ及びコネクタの帯電を確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1は車体aの下側に配置した燃料タンクであり、燃料タンク1にポンプユニット2を装着し、ポンプユニット2で吸い上げた燃料を樹脂チューブ3と車体a下側に配設した金属パイプ4とを介してエンジン(図示せず)に供給している。
【0011】
ポンプユニット2は、ポンプ2aとその吸込口2bに装着したサブストレーナ2cとを備えているが、図1(A)に示すものでは、サブストレーナ2cより目の細かなストレーナ5をポンプ2aの下流側に位置させてポンプユニット2に一体的に組込んでおり、また、図1(B)に示すものでは、ポンプユニット2の吐出口2dに該ユニット2とは別体のストレーナ5を接続している。
【0012】
何れにしても、樹脂チューブ3はストレーナ5の下流側に配置されることになり、ストレーナ5を通過する際に摩擦によって帯電した燃料が樹脂チューブ3を通過する際に樹脂チューブ3が帯電する。また、樹脂チューブ3の上流端は樹脂製のコネクタ61を介してポンプユニット2の吐出口2d(図1(A)のもの)やストレーナ5の吐出口5a(図1(B)のもの)に接続され、下流端も同じく樹脂製のコネクタ62を介して金属パイプ4に接続されており、これらコネクタ61,62にも帯電する。
【0013】
コネクタ62は、図2に示す如く、樹脂チューブ3の端部を外嵌接続する一端の接続部60を有する筒状のハウジング61と、ハウジング61の他端部に装着したリテーナ62とで構成されており、リテーナ62に1対の爪片63,63を切起こし、金属パイプ4をハウジング61にリテーナ62を通して挿入したとき、金属パイプ4の外周に形成したビード部4aに爪片63,63が係合して、コネクタ62が金属パイプ4に対し抜け止めされるようにしている。ハウジング61の内周には、1対のOリング64,64がスペーサ65とブッシュ66とで軸方向に位置決めして装着されており、Oリング64,64に金属パイプ4が内嵌してコネクタ62と金属パイプ4との間のシール性が確保される。また、接続部60の外周にもOリング67を装着して、樹脂チューブ3とコネクタ62との間のシール性を確保している。尚、コネクタ61もコネクタ62と同様に構成されており、その説明は省略する。
【0014】
樹脂チューブ3は、図3に示す如く、フッ素樹脂等の樹脂から成る内層部3aと、ナイロン12等の樹脂から成る外層部3bとを有する積層チューブで構成されているが、本実施形態では、内層部3aの内面を、内層部3aの樹脂にカーボン粉末、ステンレス粉末、カーボンファイバー等の導電性フィラーを添加した導電性樹脂から成る導電性層3cに形成している。
【0015】
また、コネクタ61,62のハウジング61もナイロン12等の樹脂に上記の如き導電性フィラーを添加して成る導電性樹脂で形成し、ハウジング61の接続部60に樹脂チューブ3を外嵌することで、樹脂チューブ3の導電性層3cとハウジング61とが電気的に接続されるようにしている。
【0016】
そして、コネクタ61を図1(A)(B)に示す如くリード線7を介してポンプユニット2のベースプレート2eに接続している。これによれば、樹脂チューブ3がコネクタ61とベースプレート2eと燃料タンク1とを介して車体aにアースされ、樹脂チューブ3及びコネクタ61,62に帯電した電荷がコネクタ61を介して除電される。尚、コネクタ61に連なるリード線7を図1(A)(B)に仮想線で示す如く燃料タンク1に接続しても良い。
【0017】
また、コネクタ62を図4(A)に示す如く金属その他の導電材料製のクリップ8を介して車体aに係止し、或いは、図4(B)に示す如くリード線7を介して車体aに接続し、樹脂チューブ3をコネクタ62を介して車体aにアースしても良い。
【0018】
また、樹脂チューブ3にその内面側から外面側の全域に亘って導電性を付与し、樹脂チューブ3を、図4(C)に示す如く導電材料製のクリップ8を介して車体aに係止し、或いは、図4(D)に示す如くリード線7を介して車体aに接続して、樹脂チューブ3を車体aにコネクタ61,62を介さずにアースすることも可能である。
【0019】
以上は、リード線7や導電性のクリップ8を介してアースする例であるが、コネクタ61,62のハウジング61内のOリング64を導電性ゴムで形成すれば、ハウジング61がOリング64を介してポンプユニット2や金属パイプ4に電気的に接続されることになり、樹脂チューブ3をリード線7やクリップ8を用いずにアースすることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ストレーナの下流側に配設する樹脂チューブの帯電を防止してその耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)本発明を適用する車両の燃料系統の一例を示す図、(B)燃料系統の他の例を示す図
【図2】 コネクタの断面図
【図3】 樹脂チューブの横断面図
【図4】 (A)〜(D)アースの取り方の各種例を示す図
【符号の説明】
3 樹脂チューブ 3c 導電性層
5 ストレーナ 61,62 コネクタ
Claims (2)
- 燃料供給系の燃料ポンプの下流側にストレーナを介設すると共に、ストレーナの下流側の燃料用配管部材として樹脂チューブを用いる燃料用配管構造において、
前記樹脂チューブの内面に導電性を付与し、
前記樹脂チューブの下流側端部に導電性を付与した樹脂製のコネクタを内嵌接続するとともに、
前記コネクタの下流側に、エンジンルームまで延設される燃料用配管部材である金属パイプの上流側端部を内嵌接続し、
前記樹脂チューブが帯びた電荷を、前記コネクタから前記金属パイプに到る電路を介して除電することを特徴とする燃料用配管構造。 - 前記コネクタの内周に導電性を付与したOリングを装着し、前記金属パイプは、該Oリングに内嵌していることを特徴とする請求項1に記載の燃料用配管構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16584997A JP3649862B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 燃料用配管構造 |
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JP16584997A Expired - Fee Related JP3649862B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 燃料用配管構造 |
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- 1997-06-23 JP JP16584997A patent/JP3649862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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