JP3649375B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等のように、感光体ドラム上に形成されたトナー像を、搬送される用紙上に転写した後に、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラによって定着するようになった画像形成装置に関し、特に、上方に向かって搬送される用紙に対して、感光体ドラム上のトナー像が転写されて定着されるようになった画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像形成装置では、占有面積を小さくするために、下部に設けられた給紙部から、トナー像が転写される用紙を上方に向かって搬送して、上方に搬送されている用紙に対してトナー像を転写して定着する構成が開発されている。このような画像形成装置では、下部に設けられた給紙部から供給される用紙は、一対の搬送ローラであるレジストローラによって、感光体ドラムの回転に同期して、感光体ドラムに向かって上方に搬送されるようになっている。そして、レジストローラによって搬送される用紙が、感光体ドラムと転写器との間を通過する間に、転写器によって、感光体ドラム上のトナー像が用紙に転写され、トナー像が転写された用紙が、レジストローラによって上方に搬送されて、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラの間に供給される。その後、加熱ローラおよび加圧ローラの間に進入した用紙が、加熱ローラおよび加圧ローラによって上方に搬送される間に、トナー像が加熱および加圧されて用紙上に定着される。
【0003】
定着器の加熱ローラは、内部に設けられたヒーターによって、所定の温度に加熱されている。ヒーターによって加熱される加熱ローラは、軸方向の各端部における放熱量が、軸方向中央部における放熱量よりも大きくなるために、加熱ローラの外径が、軸方向の全体にわたって一定になっていると、軸方向中央部において、各端部よりも大きく熱膨張し、その中央部の外径が、各端部の外径よりも大きくなるように変形する。このように、加熱ローラの軸方向中央部の外径が、各端部における外径よりも大きく変形すると、加熱ローラは、加圧ローラに対して軸方向に均一に加圧することができず、加熱ローラおよび加圧ローラによって、トナー像が転写された用紙を安定的に搬送することができず、また、用紙に対するトナー像の定着圧力が安定しないことによって、トナー像を良好に定着させることができないおそれがある。
【0004】
このために、加熱ローラが加熱された状態になっても、加圧ローラを軸方向にほぼ均一に加圧するように、加熱ローラにおける軸方向中央部の外径を、各端部の外径よりも、0.1〜0.5mm程度だけ小さくなった逆クラウン形状とすることが行われている。このような構成とすることによって、加熱ローラが加熱されても、加圧ローラとの間を通過する用紙は、全体にわたってほぼ均一に加圧され、用紙を安定的に搬送することができるとともに、トナー像を確実に定着させることができる。
【0005】
トナー像が転写される用紙は、通常、レジストローラにて搬送されて、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラに到達するような最小サイズ以上であって、しかも、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラによって加圧し得る最大サイズ以下のものが使用される。このように、トナー像が転写される用紙として、各種サイズが使用されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
トナー像が転写される用紙のサイズが大きい場合には、加熱ローラの軸方向のほぼ全長の領域にわたって、用紙が接触することになり、加熱ローラは、軸方向の全長にわたって、一様に熱膨張することになる。その結果、加熱ローラは、前述したように、ヒーターによって加熱されることによって、軸方向の全体にわたってほぼ同様の外径になり、加圧ローラを軸方向の全体にわたって均一に加圧することができる。従って、加熱ローラおよび加圧ローラは、所定の搬送力によって用紙を搬送することができる。
【0007】
これに対して、トナー像が転写される用紙のサイズが小さい場合には、加熱ローラに対して、軸方向の中央部の限られた領域にのみ用紙が接触するために、加熱ローラは、小径になっている軸方向の中央部においてのみ、熱が奪われることになり、その中央部の熱膨張が抑制されることになる。その結果、加熱ローラは、軸方向の中央部において十分に熱膨張されず、その中央部において、用紙を確実に加圧ローラに加圧することができないおそれがある。この場合には、用紙を所定の搬送力によって搬送することができず、用紙の搬送速度が低下することになる。
【0008】
これに対して、感光体ドラムに対して用紙を搬送する一対のレジストローラは、それぞれの外径が軸方向に沿って一定になっていることにより、用紙のサイズにかかわらず、一定の搬送力によって用紙を搬送することができる。
【0009】
図9は、レジストローラと定着器の加熱ローラおよび加圧ローラとによる各種サイズの用紙の搬送速度を示すグラフである。用紙サイズが大きい場合には、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラによる搬送速度(図9に実線で示す)は、レジストローラによる搬送速度(図9に破線で示す)よりも大きくなっており、従って、用紙は、加熱ローラおよび加圧ローラによって牽引されて伸長された状態で搬送され、感光体ドラム21上のトナー像が伸長状態の用紙に転写されることになる。これに対して、用紙のサイズが小さくなると、加熱ローラによる加圧力が低下して、用紙の搬送力が低下した状態になる。用紙は、一対のレジストローラによって、一定の搬送力によって上方に向かって搬送されているが、用紙には重力が加わっており、加熱ローラおよび加圧ローラによる搬送力が、より一層低下して、レジストローラによる用紙の搬送速度よりも低下した状態になるおそれがある。
【0010】
その結果、レジストローラから加熱ローラおよび加圧ローラにわたって架設状態になった用紙は、弛んだ状態になる。これにより、感光体ドラム上のトナー像が確実に用紙上に転写されずに転写ブレが生じるおそれがある。また、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラによって定着させる際に定着ムラが発生するするおそれもある。さらには、用紙を牽引して伸長させた状態で加熱ローラおよび加圧ローラの間を通過させることによって、用紙にしわ、折り目等が生じていても、そのしわ等を解消することができるにもかかわらず、用紙が弛んだ状態になっていることによって、用紙に発生しているしわ等を解消することができないおそれもある。
【0011】
複写機等の画像形成装置では、感光体ドラム上において光が照射されていない部分をトナー現像する正転現像法と、光が照射された部分をトナー現像する反転現像法とがあるが、反転現像法にてトナー像を形成する場合には、特に、このような用紙の搬送が安定しないことによって転写ブレ等が発生しやすいという問題がある。すなわち、反転転写法によって形成されるトナー像は、感光体ドラムに対する密着性が正転現像法よりも劣っており、感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写するための転写電流は、例えば、正転転写法の場合には、40〜50μm程度であるのに対して、反転現像法の場合には、10〜15μm程度と小さく、反転現像法の場合には、用紙にトナー像を転写する際のトナー像と用紙との密着性が、正転現像法に比べて低下している。従って、反転現像法の場合には、感光体ドラムによる用紙の搬送性が低下し、トナー像の転写ブレ等が発生する可能性が大きくなる。
【0012】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、上方に向かって搬送される小さなサイズの用紙に対してトナー像が転写される際に、転写ブレ等が発生するおそれのない画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置は、回転駆動される搬送ローラによって上方に向かって搬送される用紙に、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されて、トナー像が転写された用紙が加熱ローラおよび加圧ローラの間を通過することによって、その用紙上にトナー像が定着される画像形成装置であって、前記加熱ローラの軸方向の各端部の外径が、軸方向の中央部の外径よりも大きくなっているとともに、前記搬送ローラの軸方向の各端部の外径が、軸方向の中央部の外径よりも大きくなっていることを特徴とする。
【0014】
前記搬送ローラの外周面が、軸方向の全体にわたって連続している。
前記搬送ローラの外周面が、軸方向に分割されている。
【0015】
また、本発明の画像形成装置は、回転駆動される搬送ローラによって上方に向かって搬送される用紙に、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されて、トナー像が転写された用紙が、加熱ローラおよび加圧ローラの間を通過することによって、その用紙上にトナー像が定着される画像形成装置であって、前記加熱ローラの軸方向の各端部の外径が、中央部の外径よりも大きくなっており、トナー像が転写された用紙が加熱ローラおよび加圧ローラの間に進入した状態になると、前記搬送ローラの駆動が停止されるようになっていることを特徴とする。
【0016】
いずれの画像形成装置においても、前記トナー像は反転現像法によって形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態の一例であるデジタル複写機を示す概略構成図である。このデジタル複写機は、下部に設けられた給紙部10と、この給紙部10における背面側の側部上に設けられた画像形成部20と、さらに、この画像形成部20上に設けられた画像読取部30とを有している。給紙部10および画像読取部30は、画像形成部20に対してそれぞれ前方に突出しており、それぞれの正面側部分が、画像形成部20の前方の空間部分を挟んで上下方向に対向している。
【0018】
画像読取部30の上面には、原稿が載置される原稿台31が設けられている。原稿台31は、透明なガラス板によって構成されており、原稿が載置された状態で、原稿カバー38にて覆われるようになっている。
【0019】
画像読取部30には、原稿台31上に載置された原稿の画像を読み取るスキャナ光学系が設けられている。このスキャナ光学系は、原稿台31に沿って一体となって走査される光源32および第1反射鏡33を有している。光源32は、画像読取部30の前部のホームポジションから原稿台31に沿って走査される間に、原稿台31上に載置された原稿に向かって光を照射し、原稿32によって反射された光が、光源32と一体となって走査される第1反射鏡33にて、画像読取部30の前方に向かって反射される。
【0020】
また、スキャナ光学系には、第1反射鏡33にて反射された光の方向を180度にわたって反転させる一対の第2反射鏡34および第3反射鏡35が、光源32よりもさらに画像読取部30の前側に、一体的に設けられている。第2反射鏡34および第3反射鏡35は、一体となった光源32および第1反射鏡33の走査速度の1/2の速度で、光源32および第1反射鏡33と同方向に原稿台31に沿って走査される。第3反射鏡35にて反射された光は、結像レンズ36を介して、光電変換素子であるCCD37に照射され、CCD37によって原稿の画像が読み取られるようになっている。
【0021】
画像読取部30の背面側部分と、給紙部10の背面側部分との間にわたって設けられた画像形成部20には、感光体ドラム21が設けられている。感光体ドラム21は、図1に矢印Aで示す方向に回転されるようになっている。感光体ドラム21の前側の上方には、CCD37にて読み取られた原稿の画像データを記憶するレーザー書き込み部25が設けられている。
【0022】
感光体ドラム21は、帯電器26によって、その表面の感光層が帯電された状態で、レーザー書き込み部25から発振される変調レーザー光によって、画像情報が書き込まれるようになっており、変調レーザー光が感光層に照射されることによって感光層に、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像器27によってトナー現像される。これにより、感光体ドラム21の感光層には、原稿画像に対応したトナー像が、反転現像法によって形成される。
【0023】
画像形成部20の下側に設けられた給紙部は、その背面側の側部が画像形成部20の下方に配置されている。給紙部10内には、給紙カセット12がセットされるようになっており、給紙カセット12内には、感光体ドラム21の感光層上に形成されたトナー像が転写される多数枚の用紙が、上下方向に積み重ねられた状態で収容されている。
【0024】
給紙カセット12おける背面側の上部である感光体ドラム21の下方には、断面半月状をしたピックアップローラ13が設けられている。このピックアップローラ13は、その回転によって、給紙カセット12内に収容された最上側の用紙41に接触し、その用紙41を、給紙部10の背面側上方に向かって供給するようになっている。
【0025】
ピックアップローラ13の近傍には、ピックアップローラ13によって給紙カセット12から供給される用紙41を検出する給紙センサー14が設けられている。給紙センサー14の上方には、給紙カセット12から供給される用紙41を、感光体ドラム21の回転のタイミングに同期させて、感光体ドラム21に向かって搬送する一対のレジストローラ15aおよび15bが設けられている。
【0026】
給紙カセット12から斜め上方に向かって供給される用紙41は、レジストローラ15aおよび15bに当接して一旦停止される。そして、レジストローラ15aおよび15bが回転駆動されることによって、用紙41は、感光体ドラム21の背面側の側方に向かって上方に搬送される。
【0027】
図2は、レジストローラ15aおよび15bによって搬送される用紙41の状態を示す概略図である。図1および図2に示すように、感光体ドラム21の背面側には、感光体ドラム21に対向して転写器28が配置されており、レジストローラ15aおよび15bによって搬送される用紙41は、転写器28と感光体ドラム21との間を上方に向かって搬送される。そして、感光体ドラム21と転写器28との間を通過する間に、感光体ドラム21の感光層に形成されたトナー像に用紙が密着し、転写器28によって、感光層上のトナー像が用紙41上に転写される。
【0028】
転写器28の上方には、用紙41上に転写されたトナー像を用紙41上に定着させるための定着器22が設けられている。この定着器22は、内部に設けられたヒーターによって加熱される加熱ローラ22aと、この加熱ローラ22aに対して圧接された状態の加圧ローラ22bとを有しており、感光体ドラム21と転写器28との間を通過した用紙が、加熱ローラ22aと加圧ローラ22bとの間に供給されて、加熱ローラ22aと加圧ローラ22bの間を通過するようになっている。
【0029】
定着器22の上方には、用紙41が定着器22における加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bの間に進入したことを検知する定着センサー23が設けられており、この定着センサー23にて用紙41が検出されると、用紙41は、画像形成部20内を前方に向かって搬送される。定着器22から搬送される用紙41は、一対の排紙ローラ20aによって、画像形成部20上部前面から前方に排出される。一対の排紙ローラ20aによって排出される用紙41は、排紙センサー20bによって検出された後に、給紙部10の上面に設けられた排紙トレイ16上に排出される。
【0030】
感光体ドラム21の上方には、トナー像が用紙41上に転写された感光体ドラム21の感光層をクリーニングするクリーニング器24が、感光体ドラム21の感光層を帯電する帯電器26の背面側に隣接して設けられている。
【0031】
図3は、一対のレジストローラ15aおよび15bの正面図である。各レジストローラ15aおよび15bは、それぞれの外周面が軸方向の全体にわたって、分割されることなく、連続しており、一方のレジストローラ15bは、軸方向の全体にわたって一定の外径になっているのに対して、他方のレジストローラ15aは、軸方向の中央部における外径d1が、軸方向の各端部における外径d2よりも小さくなるように、軸方向の各端部から中央部にかけて、順次、外径が小さくなっている。このレジストローラ15aは、軸方向の中央部における周速が、軸方向の各端部における周速を 100%とした場合に、99.6%となるように、軸方向の中央部および各端部における外径d1およびd2が、それぞれ設定されている。
【0032】
また、定着器22の加熱ローラ22aも、軸方向の各端部の外径が、中央部の外径よりも大きくなるように、軸方向の各端部から中央部にかけて、順次、外径が小さくなっている。軸方向の中央部および各端部の外径は、中央部における周速と各端部における周速との比が、99.8:100.2 になるように、それぞれ設定されている。
【0033】
加熱ローラ22aは、内部のヒーターによって加熱されており、トナー像が転写された用紙41が加熱ローラ22aと加圧ローラ22bとの間に進入すると、ヒーターによって加熱された加熱ローラ22aによって用紙41全体が加熱される。加熱ローラ22aは、大径になった各端部における表面からの放熱量が、小径になった中央部よりも大きくなっているために、ヒーターは、加熱ローラ22aの各端部の加熱温度がそれぞれ高くなるように制御されている。そして、加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bの間を用紙41が通過する間に、トナー像が加熱されつつ、用紙41に対して加圧されることによって、トナー像が用紙41上に定着される。
【0034】
図4は、加圧ローラ22bに対する加熱ローラ22aの軸方向の圧力分布を示すグラフである。加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bの間に用紙41が供給されない状態では、加熱ローラ22aにおける大径になった各端部は、小径になった中央部よりも、加圧ローラ22bを高い圧力で加圧している。
【0035】
トナー像が転写される用紙41としては、レジストローラ15aおよび15bと定着器22の加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bとの距離よりも大きく、しかも、定着器22の加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bによって、全体が加熱および加圧されるように、加熱ローラ22aの軸方向長さよりも若干短くなった各種サイズの用紙41が使用される。
【0036】
トナー像の転写のために使用される最大幅寸法の用紙41は、図5(a)に示すように、加熱ローラ22aにおけるほぼ全域にわたって接触しており、従って、加熱ローラ22aは、軸方向の全長にわたってほぼ均一に熱が奪われる。
【0037】
その結果、図4に破線で示すように、加熱ローラ22aは、用紙41が接触するほぼ全域において、加圧ローラ22bに対する圧力は、用紙41が通過しない状態(図4に二点鎖線で示す)よりも若干低くなるものの、トナー像の定着圧力および搬送力には特に問題がない。
【0038】
これに対して、トナー像の転写のために最小幅寸法を有する用紙41が使用される場合には、図5(b)に示すように、加熱ローラ22aの小径になった中央部における領域においてのみ、最小幅の用紙41が接触するために、加熱ローラ22aは、用紙41が接触した中央部においてのみ、熱が奪われる。これにより、加熱ローラ22aは、小径になった中央部において熱膨張が抑制されることになり、用紙41に対する加圧力が著しく低下する。その結果、加熱ローラ22aにおける用紙41が当接した小径の中央部におけるトナー像の定着圧力は、最大幅寸法を有する用紙41を使用する場合における定着圧力よりも低下した状態になるとともに、加熱ロール22aおよび加圧ロール22bによる用紙41の搬送力も低下する。
【0039】
図6は、加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bによって搬送される用紙41の搬送速度と、一対のレジストローラ15aおよび15bによる用紙41の搬送速度との関係を示すグラフである。前述したように、一方のレジストローラ15aは、各端部の外径が、軸方向の中央部の外径よりも大きくなった形状をしており、これにより、両レジストローラ15aおよび15bの間を通過する用紙41の幅方向寸法に対応して、用紙41に加わる圧力が変動し、用紙41の搬送速度が変動することになる。すなわち、用紙41の幅方向寸法が大きくなると、外径が軸方向に変化したレジストローラ15aの軸方向の各端部寄りの大径になっている部分によって強く加圧されるために、用紙41の搬送力が増加して搬送速度が速くなる。これに対して、用紙41の幅方向寸法が小さくなると、そのレジストローラ15aにおける小径になった中央部にてのみ加圧されために、用紙41の搬送力が低下し、搬送速度が遅くなる。このように、一対のレジストローラ15aおよび15bによる用紙41の加圧力は、搬送される用紙41の幅寸法が小さくなるほど低下しており、その結果、一対のレジストローラ15aによる用紙41の搬送速度も、用紙41の幅寸法が小さくなるほど遅くなっている。
【0040】
このように、レジストローラ15aによって搬送される用紙41の幅寸法に対応した搬送速度の変化は、前述した定着器22における加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bによって搬送される用紙41の幅寸法に対応した搬送速度の変化に対応しており、従って、幅寸法が小さな用紙41が、定着器22の加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bによって低速にて搬送される場合には、レジストローラ15aおよび15bによるその用紙41の搬送速度も低速になり、加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bと一対のレジストローラ15aおよび15bとにわたって、架設状態になった用紙41は、全域にわたって、同一の搬送速度にて搬送される。その結果、用紙41は、一対のレジストローラ15aおよび15bと、加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bとによって牽引された伸長状態を保持して搬送されることになり、感光体ドラム21上のトナー像が、転写ブレ、搬送方向への伸縮等を起こすことなく、搬送されている用紙41に確実に転写されるとともに、定着ムラを起こすことなく、用紙41上に定着される。
【0041】
このように、レジストローラ15aの外径が、定着器22の加熱ローラ22aの形状と同様に軸方向に沿って変化しているために、用紙41の搬送方向に直交する幅方向寸法が小さくても、レジストローラ15aによる搬送速度が加熱ローラ22aの搬送速度よりも大きくなるおそれがなく、また、用紙41が上方に向かって搬送されていることによって、用紙41に自重が加わる場合にも、レジストローラ15aによる用紙41の搬送速度は、加熱ローラ22aと同様の搬送速度になり、いずれの場合にも、感光体ドラム21上のトナー像を確実に用紙41上に転写することができる。
【0042】
本実施の形態のデジタル複写機は、感光体ドラム21の感光層上に、レーザービームによって静電潜像を形成し、その静電潜像をトナー現像するようになった反転現像法を採用しており、従って、感光体ドラム21上に形成されたトナー像と感光層との密着性は、正転現像法に比べて低下しているために、トナー像を用紙41に転写する際の感光体ドラム21による用紙41の搬送力が、正転現像法に比べて低下しているが、前述したように、レジストローラ15aによる用紙41の搬送速度を、定着器22の加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bの搬送速度に合わせることによって、用紙41は安定的に搬送されることになる。
【0043】
なお、上記実施の形態では、軸方向に沿って外径が変化したレジストローラ15aが、軸方向の全域にわたって外周面が連続した一体形状になっていたが、本発明は、このような構成に限らず、図7に示すように、レジストローラ15aの外周面が、軸方向に分割されていてもよい。
【0044】
また、反転現像法によって感光体ドラム21上にトナー像を形成する構成に限らず、正転現像法によってトナー像を形成する場合にも、本発明は適用することができる。
【0045】
さらに、本発明の画像形成装置は、このように、一方のレジストローラ15aの外径を軸方向に変化させる構成に限らず、レジストローラ15aの外径を一定として、定着器22の加熱ローラ22aおよびレジストローラ15aの回転数を制御することによって、用紙41の搬送を安定させることもできる。
【0046】
この場合、一方のレジストローラ15aの外径が、軸方向の全長にわたって一定になっていること以外は、図1に示す画像形成装置と同様の構成とされる。図8は、その画像形成装置の動作説明のためのフローチャートである。画像形成装置による画像形成動作が指示されると(図7のステップS1参照、以下同様)、画像形成の条件が入力される(ステップS2)。その後、給紙部10のピックアップローラ13が回転されて、給紙カセット12内の用紙が一対のレジストローラ15aおよび15bに向かって給紙される(ステップS3)。そして、レジストローラ15aおよび15bに当接して停止される(ステップS4)。このとき、レジストローラ15aおよび15bに搬送される用紙41が、給紙センサー14によって検出された状態になる。
【0047】
このような状態になると、画像情報に基づいて、感光体ドラム21が回転されて、感光体ドラム21の感光層上にトナー像が形成される(ステップS5)。そして、感光体ドラム21の回転に同期して、レジストローラ15aおよび15bが回転され、用紙41が感光体ドラム21に向かって上方に搬送される(ステップS6)。
【0048】
このとき、レジストローラ15aおよび15bによって搬送される用紙41の搬送方向の長さが、給紙センサ14の用紙検出結果に基づいて測定される(ステップS7)。
【0049】
また、レジストローラ15aおよび15bの回転によって用紙41が搬送されると、レジストローラ15aの回転数および回転時間に基づいて、レジストローラ15aからの用紙41の搬送距離が演算される(ステップS8)。
【0050】
レジストローラ15aおよび15bの回転によって用紙41が搬送されると、用紙41は、感光体ドラム21と転写器28との間を通過して、感光体ドラム21上に形成されたトナー像が、転写器28によって、用紙41上に転写された後に、定着器22に搬送される。
【0051】
このとき、レジストローラ15aからの用紙41の搬送距離が、レジストローラ15aの回転時間等に基づいて演算されており、用紙41の搬送距離が、予め求められたレジストローラ15aから定着器22における加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bとの接点までの距離になると(ステップS9)、レジストローラ15aの回転が停止される(ステップS10)。定着器22の加熱ローラ22aと加圧ローラ22bとの間に進入した用紙41は、以後、回転されている加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bによって搬送される。このように、加熱ローラ22aおよび加圧ローラ22bの回転によって用紙41が搬送されると、駆動が停止されたレジストローラ15aおよび15bは、搬送される用紙41の表面に転接して回転されることになる。このように、レジストローラ15aおよび15bが、用紙41の搬送に追従して回転されることになり、用紙41は、レジストローラ15aおよび15bによって弛むことなく、伸長された状態で搬送される。従って、用紙41には、感光体ドラム21上のトナー像が、転写ブレ、伸縮等を起こすことなく正確に転写される。また、定着器22においても、定着ムラを起こすことなく、トナー像が用紙41に定着される。
【0052】
定着器22から搬送される用紙41は、定着センサー23にて検出されており、用紙41が定着器22を通過したことが定着センサー23にて検出される(ステップS11)と、次の画像形成が指示されているかが確認される(ステップS12)。そして、画像形成が指示されている場合には、ステップS2に戻って、同様の動作が繰り返される。画像形成が指示されていない場合には、制御が終了する。
【0053】
このような制御も、本実施の形態のように、レーザー書き込み部25によって光が照射された感光体ドラム21の感光層部分をトナー現像する反転現像法を採用したデジタル複写機においては、感光体ドラム21による用紙41の搬送が安定化しないおそれがあるために、特に有効である。
【0054】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置は、このように、搬送ローラによって上方に向かって搬送される用紙サイズが小さい場合に、定着器の加熱ローラおよび加圧ローラによる搬送速度が低下しても、搬送ローラによる用紙の搬送速度が低下されて用紙が伸長された状態で搬送されるために、用紙に対するトナー像の転写ブレ、定着ムラ等が発生するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態の一例を示すデジタル複写器の概略構成図である。
【図2】そのデジタルにおける要部の概略図である。
【図3】そのデジタルに設けられた一対のレジストローラの正面図である。
【図4】そのデジタルに設けられた定着器の加熱ローラによる用紙に対する定着圧力が用紙の大きさによって変動することを示すグラフである。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ、その定着器における用紙の搬送動作の説明図である。
【図6】そのデジタルにおける各種サイズの用紙のレジストローラおよび定着器の搬送速度を示すグラフである。
【図7】本発明のデジタル複写機の他の例を示す要部の概略図である。
【図8】本発明の画像形成装置の実施の形態のさらに他の例における動作説明のためのフローチャートである。
【図9】従来の画像形成装置における各種サイズの用紙のレジストローラおよび定着器の搬送速度を示すグラフである。
【符号の説明】
10 給紙部
12 給紙カセット
13 ピックアップローラ
14 給紙センサ
15a レジストローラ
15b レジストローラ
20 画像形成装置
21 感光体ドラム
22 定着器
22a 加熱ローラ
22b 加圧ローラ
25 レーザー書き込み部
27 現像器
28 転写器
30 画像読取部
37 CCD
41 用紙

Claims (5)

  1. 回転駆動される搬送ローラによって上方に向かって搬送される用紙に、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されて、トナー像が転写された用紙が加熱ローラおよび加圧ローラの間を通過することによって、その用紙上にトナー像が定着される画像形成装置であって、
    前記加熱ローラの軸方向の各端部の外径が、軸方向の中央部の外径よりも大きくなっているとともに、前記搬送ローラの軸方向の各端部の外径が、軸方向の中央部の外径よりも大きくなっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送ローラの外周面が、軸方向の全体にわたって連続している請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送ローラの外周面が、軸方向に分割されている請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 回転駆動される搬送ローラによって上方に向かって搬送される用紙に、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されて、トナー像が転写された用紙が、加熱ローラおよび加圧ローラの間を通過することによって、その用紙上にトナー像が定着される画像形成装置であって、
    前記加熱ローラの軸方向の各端部の外径が、中央部の外径よりも大きくなっており、トナー像が転写された用紙が加熱ローラおよび加圧ローラの間に進入した状態になると、前記搬送ローラの駆動が停止されるようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記トナー像は反転現像方法によって形成される請求項1または請求項4に記載の画像形成装置。
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