JP3649308B2 - 回転調整装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転調整される半固定ボリューム等を調整するのに好適な回転調整装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンパクトディスクやビデオディスク上に音響信号や映像信号に応じて作られているピットを読み出す光学ピックアップには、デバイス(光学ピックアップ)内のフォトディテクタ(PD)のRF出力信号を一定のレベルに調整する目的で、半固定式のボリュームが取り付けられている。このボリュームは、外部に露出されている回転調整部の係合穴に調整用のビットを差し込み、このビットと一緒に回転調整部を回転させて電気特性を測定しながら調整を行う構造になっている。
【0003】
また、この種のボリューム調整の方法として、ビットとボリュームの回転調整用穴との係合作業からビットの回転作業までを完全に自動で操作するシステムも従来より存在している。
そのようなシステムにおいては、一般にデバイスがマシンに位置決めされた状態でも、デバイスにマウントされているボリュームの位置が微妙にばらついている。したがって、ビットの挿入位置をそのばらつきの平均的な中心位置に定めることが量産時に稼働率を向上させる必要事項となる。
さらに、ビットはボリュームに挿入される瞬間にボリュームの位置にならうようフレキシブルな保持が必要であり、多少ボリュームの位置がずれていても自動的に追随してビットの挿入を完了できることが、このシステムの要件となっている。
そこで、それらの要件を満たすために従来より図8、及び図9,図10に示す構造をした回転調整装置が提案されている。
【0004】
図8に示す従来装置は、前後の支持壁101a,101bを有した支持体102を有し、この支持体102に駆動源としてのステッピングモータ103と、このステッピングモータ103により回転されるビット104等が取り付けられている。
さらに詳述すると、支持体102は、装置本体106上にスライダー105を介して前後方向に移動可能にして配設されている。
また、ステッピングモータ103は後側の支持壁101aに固定して取り付けられ、ビット104は撓み変形可能なカップリング106を介してステッピングモータ103に取り付けられている。なお、ビット104の一端はカップリング106に取り付けられ、このカップリング106の撓みによって上下左右方向に移動できる状態になっているとともに、ビット104の先端は前側の支持壁101bに形成されている貫通孔109を通って支持壁101bの前側に突出されている。その貫通孔109は、ビット104の外径よりも大きく形成されており、この貫通孔109における遊びの範囲内でビット104が上下左右方向へ自由に動ける状態になっている。
【0005】
このように構成されている装置では、支持体102が前側に所定の位置まで移動されると、ビット104の先端がボリューム130の回転調整部131における係合穴に挿入当接される。また、この状態でステッピングモータ103が回転すると回転調整部131を回転させて調整を行うことができる。
しかしながら、この構造では、ビット104の位置や傾きは、ビット104を後方で保持しているカップリング106の撓みとビット104の自重とのかねあいで定まるのみであり、きわめて不安定である。
【0006】
次に、図9及び図10に示す従来装置は、前後の支持壁201a,201bを有した支持体202を備え、この支持体202に駆動源としてのステッピングモータ203と、このステッピングモータ203により回転されるビット204等が取り付けられている。
さらに詳述すると、支持体202は、装置本体上にスライダー205を介して前後方向に移動可能にして配設されている。
また、ステッピングモータ203は後側の支持壁201aに固定して取り付けられ、ビット204はカップリング(ボールスプライン)206を介してステッピングモータ203に取り付けられている。なお、ビット204には、中間部分にテーパー面207付きの膨出部208を有し、前側の支持壁201bの内面側にはビット204の先端側を回転可能に貫通させるテーパー付きの孔209が形成されている。そして、孔209のテーパー面を膨出部208のテーパー面207に対応させ、ビット204の先端側が穴209を貫通して配設されている。
さらに、カップリング206の部分において、このカップリング206内にはスプリング210を介してビット204の一端が回転及び摺動自在にして取り付けられている。そして、通常は、ビット204の全体が前側の支持壁201b側に当接位置決めされている。図9は、この状態を示している。
【0007】
このように構成されている装置では、支持体202が前側に移動されてビット204の先端がボリューム230の回転調整部231における係合穴に挿入当接されると、スプリング210を圧縮しながらビット204が後ろ側に移動して逃がされ、孔209のテーパー面と膨出部208のテーパー面207との間に隙間を作って回転調整部位置に追従し、ビット204の先端とボリューム230の係合穴とが係合される。その後、ステッピングモータ203が回転すると回転調整部231を回転させて調整を行うことができる(図10参照)。
次に調整が終わり、支持体202が後側に移動されると、ビット204が前側に移動し、図9に示すように、孔209のテーパー面と膨出部208のテーパー面207とが当接されるまで戻され、センタリングが行われる。
この構造では、孔209のテーパー面と膨出部208のテーパー面207との当接によってビット204のセンタリングを行うことになるが、センタリングに不安定要素が多く、ビット204の初期位置を精度良く再現することが困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図8に示した従来装置の構造では、ビットの位置や傾きは、ビットを後方で保持しているカップリングの撓みとピットの自重とのかねあいで定まる構造になっているので、ビットの位置決めがきわめて不安定であり、このため調整を行うのにビットと回転調整部の係合穴とが確実に係合されずに、調整不良が生じたりする問題点があった。
一方、図9及び図10に示した従来装置の構造では、後側の支持壁に形成されている孔のテーパー面と膨出部におけるテーパー面との当接によってビットのセンタリングを行うことになるが、センタリングに不安定要素が多く、ビットの初期位置を精度良く再現することが困難であると言う問題点があった。
また、図8に示した装置と図9,10に示した装置の何れの構造の場合でも、原点位置の再現性の品位が不十分で、極小の半固定ボリューム等の調整用として使用した場合では、ボリューム直径が小さく先端のさそい穴も狭くなり、ボリューム位置(係合穴位置)に完全に対応することができず、ビットの挿入が不完全になり、調整不良が生じたりする問題点があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は被調整部側の係合部に挿入される前のビット位置や傾きの再現性を高精度に実現させ、挿入に先立つ係合を確実に行わせて、調整を確実に行うことができるようにした回転調整装置及び方法を提供することにある。
さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の技術手段を講じたことを特徴とする。すなわち、請求項1の回転調整装置は、駆動源にカップリングを介して取り付けられるとともに、センタリングブロックを介して回転自在に支持されて、前記駆動源の駆動力により回転するビットを備え、前記ビットを被調整部側の係合穴に挿入係合させて前記被調整部側を回転調整する装置において、前記センタリングブロックは、前記ビットの直径より大きな孔を有し、前記ビットを前記孔から貫通している取付プレートと、前記取付プレートに対し前記孔を囲んで略等間隔に配置され、一端側がそれぞれ回転可能に支持されているとともに、他端側が前記ビットの周面に略直角な方向より中心に向かって当接可能に設けられている少なくとも3枚のプレートと、前記各プレートの前記中心側への回転量を規制するストッパーと、前記各プレートに前記ビットの周面に対して当接される力を付与するバネ手段とを備えているものである。
【0011】
また、請求項2の回転調整方法は、駆動源にカップリングを介して取り付けられ、前記駆動源の駆動力により回転するビットを備え、前記ビットを被調整部側の係合穴に挿入係合させて前記被調整部側を回転調整する方法において、請求項1の前記センタリングブロックにより、前記ビットの前後2箇所を支持しながら前記ビットと前記係合穴とを係合させて回転調整るようにしたものである。
【0012】
これによれば、少なくとも3枚のプレートを圧接させてビットを支持することにより、ビットの位置を所定の初期位置に再現することができる。しかも、センタリングブロックをビットの前後2箇所に対向して設け、前後2箇所の位置でビットを保持しているので、ビットの挿入角度も安定化する。この場合、センタリングブロックで保持している位置を可能な限り長く取ることにより、ビットの挿入位置をそれに応じて高精度に位置決めすることができる。
さらに、センタリングブロックの働きにより、ビットが前進し被調整部側の係合穴に挿入する瞬間まで、ビットはセンタリングされた初期位置に保持され、挿入された後、ビットは被調整部側の係合穴にならい、自動的に追従して係合穴と係合して噛み合うことができる。また、センタリングブロックにおけるセンタリング圧力を弱めに設定することにより、調整中の被調整部に対する側圧を少なくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる形態は、本発明の好適な具体例であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでもはない。
【0014】
図1は本発明の好ましい実施の一形態例として示すボリューム調整装置の一部を破断して示す上面図で、図2は上記ボリューム調整装置における要部(スライド部A)の側面図である。
図1及び図2において、このボリューム調整装置はスライド部(A)を有している。このスライド部(A)は、スライド部(B)と、ステッピングモータ3、及びそれらを保持する部品でできており、リニアガイド5により前後方向に直線運動を行う固定ベース4上に配設されている。その固定ベース4は、装置本体41上に固定されたシリンダー42のピストンロッド42aとリンク機構43を介して接続されていて、シリンダー42の駆動により前後方向にリニアガイド5に案内されて移動する。
【0015】
さらに詳述すると、スライド部(B)はスライド部(A)の中に設けられており、ビット1と、前後2箇所に配設されたセンタリングブロック2、カップリング7等で構成されている。そして、スライド部(A)がリニアガイド5により前進方向にスライドされると、所定の位置にセットされたデバイス(本形態例の場合では光学ピックアップ)の被調整部であるボリューム6に対してビット1を前進させ、そのボリューム6の係合穴6aに挿入係合させることができる。なお、ビット1はボリューム6の係合穴6aに直接挿入係合されて、その後回転することによってボリューム6の回転調整を行うための部品で、また取り扱うボリューム6の係合穴6aに対応させてビット先端の形状が異なる複数種(本形態例の場合では3種類)のものが用意される。
さらに、スライド部(B)は、スライド部(A)に対して前後方向に移動自在に取り付けられているとともに、圧縮コイルバネ8の付勢力で前側の所定の位置まで移動されて押し付けられた状態になっている。そして、スライド部(A)と共にスライド部(B)が前進されて、ボリューム6の係合穴6aにビット1が挿入係合されるときに、ビット1が係合穴6aと噛み合わずにボリューム6に乗り上げてしまったり、あるいはボリューム6の位置が大きくずれていてビット1が挿入できない場合に、ビット1がそれ以上前進できなくなるようなバッファの役割を持つ構造となっている。
【0016】
ステッピングモータ3は、ビット1の回転動力源であり、カップリング(ボールスプライン)9を介してビット1と一体回転可能に機械的に接続されているとともに、調整装置の図示せぬ制御部(CPU)と電気的に接続されている。その制御部は、測定されたデバイス(光学ピックアップ装置)の電気的特性からボリューム6の適正な回転量を計算してステッピングモータ3にフィードバックすることで目的の調整作業を行うことができる構造になっている。
ステッピングモータ3の回転軸3aとビット1を接続するカップリング9は、ステッピングモータ3の回転量をビット1に正確に伝達させるとともに、前進したスライド部(B)のストロークに対応するよう、ビット1がカップリング9内で軸方向に移動することができるようになっている。また、ビット1上には図示せぬスリットを有した円盤17が一体回転可能に取り付けられているとともに、スライド部(B)のベース34上には円盤17上のスリットを検出することでビット1の回転方向の原点を出すための原点センサ(フォトインタラプタ)16が配設されており(図2参照)、この原点センサ16で原点出しを行う。
【0017】
センタリングブロック2は、ビット1をセンタリングする機構であり、前後2箇所に配置されて、ビット1を前後で支えている。また、この前後に配置されるセンタリングブロック2は、配設されている部分での取付構造を除けば、同じ構造のものが使用される。その細部構造を図3乃至図7に示す。なお、図3はセンタリングブロック2の周辺構造を示す図1中のC−C線に沿う方向より見た正面図、図4はセンタリングブロック2の内部構造を示す図、図5はセンタリングブロック2の周辺構造を示す上面図、図6はセンタリングブロック2の周辺構造を一部を破断して示す下面図、図7はセンタリングブロック2の周辺構造を示す背面図である。
【0018】
そこで、図3乃至図7を用いてセンタリングブロック2の構造を説明すると、このセンタリングブロック2は、大きくは取付プレート30A,30Bと、3枚のフレキシブルプレート10と、板バネ13,14と、ストッパー15等で構成されている。
【0019】
このうち、各フレキシブルプレート10は、ビット1との摩擦によっても摩耗が少ない、厚みが1ミリ程度の高剛性を有した金属材で作られており、ビット1が貫通する孔31を有する一対の取付プレート30A,30Bに挟まれた状態にして、取付プレート30A,30Bの孔31を囲って120度間隔で3カ所の位置に配設されている。なお、各フレキシブルプレート10は、一端側が取付プレート30A,30Bの係合を兼ねている枢軸32を介して取付プレート30A,30B上に回転可能に取り付けられている。そして、枢軸32を支点とした回転により、このフレキシブルプレート10の下面を孔31を貫通して配設されるビット1にそれぞれ当接させることができる構造になっている。さらに、取付プレート30A,30B上には、フレキシブルプレート10が孔31の中心に向かって回転される量を規制するためのストッパー15である3個のストッパーピン33が、取付プレート30A,30Bにまたがった状態で取り付けられている。このストッパーピン33は、センタリングブロック2に対し正三角形の頂点の位置に来るようにして配置されており、ビット1がセンタリング中心位置にある時に、3個のフレキシブルプレート10に対して僅かにクリアランスを保つよう設計されている。すなわち、ビット1が非常に僅かな量だけ中心からずれているときには、フレキシブルプレート10がビット1に当接されている位置よりも内側に入り込んだ状態になるまで、回転できるように設定されている。なお、取付プレート30A,30Bはスライド部(B)のベース34上に固定して取り付けられている。この取付プレート30A,30Bの孔31は、貫通するピット1のロット径(直径)より全周約0.5mmの隙間を持つよう設定(つまりピット径に対し直径で1mm程度大きい孔径)されており、この孔内周にぶつかるまで、ピット1が相手側ボリューム位置に応じ、かつそのボリューム6先端の係合穴6aを形成しているテーパーに沿って変位する。そして、この程度の変位では板バネ13,14の変形が生じる虞がなく、当初の付勢圧を永久に維持できる。
【0020】
板バネ13,14は、弾性を有した板金部品として構成されている。このうち板バネ13は2つのバネ片13a,13bを有し、この2つのバネ片13a,13bを2つのフレキシブルプレート10の外面にそれぞれ当接させた状態にして取付プレート30Aに取り付けられている。これに対して、もう一方の板バネ14のバネ片14aの部分は、一枚の細長い板状に形成されており、バネ片13a,13bの何れもが当接されていない残りのフレキシブルプレート10の外側面に当接させた状態にして取付プレート30Aに取り付けられている。そして、これら2つの板バネ13,14の3つのバネ片13a,13b,14aの部分で、各フレキシブルプレート10をストッパーピン33で規制される方向(孔31の中心方向)に常に回動付勢している。
また、上記2つの板バネ13,14は、3つのフレキシブルプレート10がビット1に当接されるときに、3つのフレキシブルプレート10がビット1に当接される3方向からの力が略等しくなるように設定している。これにより、ビット1が中心に配置され、かつ外力が働いていないとき、ビット1は前後2カ所の位置において必ず3方向から接触による保持がなされており、挿入前のビットの位置や傾きの再現性を高精度に実現することができる。
【0021】
そして、このように構成されたボリューム調整装置では、デバイス(光ピックアップ)がボリューム調整を行うべき所定の位置にセットされると、シリンダ42が駆動されてスライド部(A)が前進し、初期状態のビット1がボリューム6に押し付けられる。
このとき、ボリューム6の係合穴6aとビット1の先端とが噛み合う場合はほとんどなく、スライド部(A)の前進端ではスライド部(B)が少し後退した状態でビット1とボリューム6とが接触している。
この状態でステッピングモータ3を回転させると、ビット1も一体に回転して、ビット1とボリューム6の係合穴6aとが噛み合うことができ、制御部の命令によりボリューム6を調整することが可能な状態となる。
また、ボリューム6の調整を終了すると、シリンダ42の駆動によりスライド部(A)は後退し、ビット1はボリューム6の係合穴6aから外れ、初期状態に戻る。このとき、スライド部(B)も圧縮コイルバネ8の力により初期状態に戻り、ビット1も2個のセンタリングブロック2の板バネ13,14の圧力により初期のセンタリング状態に戻る。さらに、ビット1の回転位相も原点センサ16により初期位相に再現される。その初期のセンタリング状態の位置は、セットされたデバイス(光学ピックアップ)のボリューム位置のばらつき中心にあるよう、予め調整されている。これは、センタリングブロックの取付位置を調整することにより行う。
【0022】
なお、上記形態例では、光学ピックアップにおけるボリュームを調整する場合について説明したが、これに限ることなく、被調整部を回転させて調整を図る一般の調整手段にも同様にして適用することができるものである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、次の(1)乃至(3)に述べるような効果が期待できる。
(1)センタリングブロックの働きにより、ビットが前進しボリューム(被調整部)の係合穴に挿入する瞬間まで、ビットはセンタリングされた初期位置を保持し、係合穴に挿入された後、ビットはボリュームの位置にならい自動的に追従してボリュームと噛み合うことができる。また、センタリング圧力を弱めに設定することにより、調整中のボリュームに対する側圧を少なくすることができる。
(2)センタリングブロックを2個対向して使うことにより、ビットの挿入角度を安定化することができる。また、センタリングブロック間の距離をビット軸上で可能な限り長くとることにより、ビットの挿入位置をそれに応じて高精度に位置決めすることができる。
(3)センタリング時にフレキシブルプレートとストッパー間にクリアランスを設けることで、接触によるビットの3点支持を可能にし、また原点センサーでビットの初期位相を定めることで、毎回、挿入前のビット位置と傾きの初期状態を高精度に再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例として示すボリューム調整装置の一部を破断して示す上面図である。
【図2】本発明の一形態例として示すボリューム調整装置における要部の側面図である。
【図3】同上装置におけるセンタリングブロックの周辺構造を示す正面図である。
【図4】同上装置におけるセンタリングブロックの内部構造を示す図である。
【図5】同上装置におけるセンタリングブロックの周辺構造を示す上面図である。
【図6】同上装置におけるセンタリングブロックの周辺構造を示す下面図である。
【図7】同上装置におけるセンタリングブロックの周辺構造を示す背面図である。
【図8】従来装置の一例を一部を破断して示す概略構成配置図である。
【図9】従来装置の他の例を一部を破断して調整作業を行う前の状態で示す概略構成配置図である。
【図10】従来装置の他の例を一部を破断して調整作業を行っている状態で示す概略構成配置図である。
【符号の説明】
1 ビット
2 センタリングブロック
3 ステッピングモータ(駆動源)
6 ボリューム(被調整部)
6a 係合穴
9 カップリング
10 フレキシブルプレート
13,14 板バネ(バネ手段)

Claims (2)

  1. 駆動源にカップリングを介して取り付けられるとともに、センタリングブロックを介して回転自在に支持されて、前記駆動源の駆動力により回転するビットを備え、前記ビットを被調整部側の係合穴に挿入係合させて前記被調整部側を回転調整する装置において、
    前記センタリングブロックは、
    前記ビットの直径より大きな孔を有し、前記ビットを前記孔から貫通している取付プレートと、
    前記取付プレートに対し前記孔を囲んで略等間隔に配置され、一端側がそれぞれ回転可能に支持されているとともに、他端側が前記ビットの周面に略直角な方向より中心に向かって当接可能に設けられている少なくとも3枚のプレートと、
    前記各プレートの前記中心側への回転量を規制するストッパーと、
    前記各プレートに前記ビットの周面に対して当接される力を付与するバネ手段とを備えていることを特徴とする回転調整装置。
  2. 駆動源にカップリングを介して取り付けられ、前記駆動源の駆動力により回転するビットを備え、前記ビットを被調整部側の係合穴に挿入係合させて前記被調整部側を回転調整する方法において、
    請求項1の前記センタリングブロックにより、前記ビットの前後2箇所を支持しながら前記ビットと前記係合穴とを係合させて回転調整するようにしたことを特徴とする回転調整方法。
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