JP2001344886A - ディスク記録又は再生装置及びそのターンテーブル調整方法 - Google Patents

ディスク記録又は再生装置及びそのターンテーブル調整方法

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JP2001344886A
JP2001344886A JP2000167031A JP2000167031A JP2001344886A JP 2001344886 A JP2001344886 A JP 2001344886A JP 2000167031 A JP2000167031 A JP 2000167031A JP 2000167031 A JP2000167031 A JP 2000167031A JP 2001344886 A JP2001344886 A JP 2001344886A
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turntable
guide shaft
positioning hole
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JP2000167031A
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Mitsuhiko Maeda
光彦 前田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルを微少量だけ法線方向に調整
する装置に於いて、シャーシを小型化する。 【解決手段】 ガイド軸6に沿うレンズ21の移行路を、
ターンテーブル4の中心に重ねる調整機構5は、先端部が
ブラケット8に開設された貫通孔84を通ってシャーシ1に
螺合するとともに、ブラケット8をシャーシ1に向けて押
圧付勢する圧縮バネ90が嵌められた仮止めビス9を具え
ている。ブラケット8には、ガイド軸6に沿う方向に延び
てシャーシ1上に開設された位置決め孔18に重なる長孔8
3が開設され、長孔83の幅は位置決め孔18の径と略同一
に形成されている。長孔83には、先端部が位置決め孔18
に嵌合する偏心ピン55が着脱自在に嵌まっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクにビーム
を発するピックアップを具えたディスク記録又は再生装
置及びそのターンテーブル調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のディスク記録又は再生
装置の斜視図である。ディスクDは、カートリッジ(3)
に収納されており、カートリッジ(3)がシャーシ(1)上
に載置される。シャーシ(1)にはディスクDを回転させ
るターンテーブル(4)が設けられており、該ターンテー
ブル(4)の中心とディスクDの中心は一致する。シャー
シ(1)には、ディスクDにビームを発射するレンズ(21)
を具えたピックアップ(2)がターンテーブル(4)に接近
離間可能に配備されている。図11は、従来のディスク
記録又は再生装置の裏面図である。ターンテーブル(4)
は、シャーシ(1)にビス(14)(14)止めされる鍔板(81)を
有するブラケット(8)を具えている。ピックアップ(2)
は、両端部を保持片(16)(16)に支持された第1、第2ガ
イド軸(6)(60)に嵌まって、レンズ(21)とターンテーブ
ル(4)の夫々の中心を結ぶ仮想線L上を本来移動する。
ピックアップ(2)は、第1ガイド軸(6)よりも第2ガイ
ド軸(60)に余裕を持って嵌まり、第1ガイド軸(6)に移
動を案内される。シャーシ(1)上にて開口(10)の側方に
は、モータ(17)が設けられ、該モータ(17)は中間ギア(1
5)を介してピックアップ(2)に連繋する。モータ(17)に
通電すると、ピックアップ(2)が移動する。
【0003】第1ガイド軸(6)が、シャーシ(1)への取
付けガタ等により、シャーシ(1)に平行な面内にて仮想
線Lに対して傾くことがある。この場合、レンズ(21)は
仮想線Lから外れた移行路を辿り、後記する理由からデ
ィスクの信号が正確に再生されない虞れが生じる。従っ
て、ターンテーブル(4)をガイド軸(6)に沿う方向に直
交する方向に、水平移動させて、レンズ(21)の移行路で
ある仮想線Lをディスク中心に重ねる調整機構(5)が設
けられている。これは、ガイド軸(6)に沿う方向と直交
する左右方向に延びた横長孔(82)をブラケット(8)に開
設し、シャーシ(1)の突起(13)を横長孔(82)に嵌めてい
る。出願人は、このガイド軸(6)に沿う方向に直交する
方向に、水平移動する調整を法線方向の調整と呼んでお
り、以下の記載でも法線方向の調整の語を用いる。ター
ンテーブル(4)を左右に移動させるには、手でブラケッ
ト(8)を左右に移動させた後に、ブラケット(8)をビス
(14)(14)(14)止めする。然るに、ブラケット(8)の左右
移動量は一般に微少量であり、手でブラケット(8)を移
動させると、ブラケット(8)を微少だけ移動させること
が困難である。従って、鍔板(81)の外周部に切欠き(85)
を設け、該切欠き(85)をシャーシ(1)に開設された窓孔
(100)に対向させる。窓孔(100)と切欠き(85)に治具(86)
を挿入し、ブラケット(8)を微少量だけ動かす構成が考
えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、調整
機構(5)を構成するブラケット(8)の外方に窓孔(100)
を設けている。従って、窓孔(100)に被さってシャーシ
(1)上に回路素子等の他の部品を設けることができず、
シャーシ(1)の大型化を招来していた。本発明の目的
は、ターンテーブルを微少量だけ法線方向に調整する装
置に於いて、シャーシを小型化することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】ガイド軸(6)に沿うレンズ
(21)の移行路を、ターンテーブル(4)の中心に重ねる調
整機構(5)は、先端部がブラケット(8)に開設された貫
通孔(84)を通ってシャーシ(1)に螺合するとともに、ブ
ラケット(8)をシャーシ(1)に向けて押圧付勢するバネ
(90)が嵌められた仮止めビス(9)を具え、ブラケット
(8)には、ガイド軸(6)に沿う方向に延びてシャーシ
(1)上に開設された位置決め孔(18)に重なる長孔(83)が
開設され、長孔(83)の幅は位置決め孔(18)の径と略同一
に形成され、長孔(83)には、先端部が位置決め孔(18)に
嵌合する偏心ピン(55)が着脱自在に嵌まっている。
【0006】
【作用及び効果】法線方向の調整を行なうには、仮止め
ビス(9)を軽く締め込む。仮止めビス(9)はバネ(90)に
よってブラケット(8)をシャーシ(1)に押圧付勢し、ブ
ラケット(8)はシャーシ(1)に対し摩擦しながら移動可
能となる。この後、偏心ピン(55)をブラケット(8)を通
って位置決め孔(18)に差し込み、偏心ピン(55)を回転さ
せる。ブラケット(8)がガイド軸(6)に沿う方向と直交
する方向に微少量だけ移動する。偏心ピン(55)は、ブラ
ケット(8)の上から挿入されて、ブラケット(8)に重な
った位置決め孔(18)に挿入される。即ち、法線方向の調
整を行なう調整機構(5)は、ブラケット(8)内に配備さ
れるから、シャーシ(1)の大型化を招来しない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図を用いて
詳述する。図1は、ディスク記録又は再生装置の裏面図
である。本願はターンテーブル(4)を移動させて、ディ
スク中心をレンズ(21)の移行路上に配置する調整機構
(5)を小型にして、シャーシ(1)の小型化を図る点に特
徴がある。従来と同様に、シャーシ(1)に設けられた開
口(10)内には、ディスクDを回転させるターンテーブル
(4)が設けられ、ディスクDにビームを発射するレンズ
(21)を具えたピックアップ(2)がターンテーブル(4)に
接近離間可能に配備されている。ピックアップ(2)は、
両端部を保持片(16)(16)に支持された第1、第2ガイド
軸(6)(60)に嵌まって、レンズ(21)とターンテーブル
(4)の夫々の中心を結ぶ仮想線L上を本来移動する。図
1に示すように、ターンテーブル(4)はシャーシ(1)に
接するブラケット(8)を具え、ブラケット(8)は仮止め
ビス(9)及びビス(14)にてシャーシ(1)に取り付けられ
る。
【0008】図2は、図1をF方向から見た断面正面図
であり、上下を逆にして示す。ターンテーブル(4)はデ
ィスクDを支持する載置面(40)にロータ(41)を取り付け
ており、該ロータ(41)はシャーシ(1)に開設された透孔
(11)を貫通する。ロータ(41)の内面には、周方向にS極
とN極が交互に形成された磁石リング(42)が取り付けら
れている。シャーシ(1)には、ロータ(41)に被さる金属
製のブラケット(8)が設けられ、該ブラケット(8)はロ
ータ(41)の外側に位置する筒体(80)と、該筒体(80)の下
端縁から外向きに延びた鍔板(81)とを具える。筒体(80)
の中心に設けられた軸受け(44)にターンテーブル(4)の
中心軸(43)が嵌まり、該軸受け(44)の外周面に、磁石リ
ング(42)に対向したコイル片(45)が設けられている。周
知の如く、コイル片(45)とロータ(41)にてモータ(M)を
構成し、コイル片(45)に通電すると、ロータ(41)が回転
する。鍔板(81)には左右に延びた横長孔(82)(82)が開設
され、シャーシ(1)上にて横長孔(82)(82)に対応した位
置に突起(13)(13)が設けられている。突起(13)は横長孔
(82)に左右に余裕を持って嵌まり、ブラケット(8)及び
ターンテーブル(4)はこの余裕分だけ左右に移動できる
が、ガイド軸(6)に沿う方向の移動は規制される。即
ち、ブラケット(8)はターンテーブル(4)の取付位置の
調整機構(5)を構成する。
【0009】ブラケットの取付け手順 図1に示すように、ブラケット(8)の鍔板(81)上にて、
左側の長孔(83)の近傍には、ガイド軸(6)に沿う方向に
延びた長孔(83)が開設されている。該長孔(83)にはシャ
ーシ(1)に開設された位置決め孔(18)が被さり、該位置
決め孔(18)の径と、長孔(83)の幅は略等しい。図3は、
ブラケット(8)とシャーシ(1)の分解斜視図であり、ブ
ラケット(8)の取付け状態を示す。ブラケット(8)には
ビス(14)(14)及び仮止めビス(9)(9)が通る貫通孔(84)
(84)(84)が開設され、シャーシ(1)上の貫通孔(84)(84)
(84)に重なる箇所にはビス孔(12)(12)(12)が開設されて
いる。
【0010】ターンテーブル(4)の位置調整は以下の要
領で行なう。シャーシ(1)の上方からカートリッジ(3)
を載せる(図12参照)。カートリッジ(3)内のディスク
には基準信号が記録されている。カートリッジ(3)はシ
ャーシ(1)に連繋したホルダ(図示せず)に支持されてシ
ャーシ(1)からの落下が防止される。シャーシ(1)を裏
返して、ブラケット(8)を取り付けるには、先ず図3に
示す長孔(83)を位置決め孔(18)に重ねて、位置決め孔(1
8)の下方から位置決めピン(75)を通す。ブラケット(8)
の左右方向のズレは、位置決め孔(18)と位置決めピン(7
5)の嵌合により規制される。これにより、ブラケット
(8)及びターンテーブル(4)はシャーシ(1)に対して、
本来の取付け位置から大きくズレることなく取り付けら
れる。
【0011】次に、仮止めビス(9)を貫通孔(84)を通っ
てビス孔(12)に螺合させる。仮止めビス(9)は図4に示
すように、圧縮バネ(90)が嵌まる大径軸(91)と、該大径
軸(91)の下方に繋がり、下端面がシャーシ(1)に接する
小径軸(92)と、ビス孔(12)に螺合するネジ軸(93)を具え
ている。小径軸(92)の周縁部がシャーシ(1)に接するま
で、仮止めビス(9)を締めると、圧縮バネ(90)がブラケ
ット(8)をシャーシ(1)に向けて付勢する。位置決めピ
ン(75)を外すと、ブラケット(8)は摩擦を持ってシャー
シ(1)上をスライド可能になる。次に、偏心ピン(55)を
長孔(83)を通って位置決め孔(18)に嵌める。図5は、偏
心ピン(55)の斜視図である。偏心ピン(55)は、位置決め
孔(18)に嵌まる嵌合軸(56)と、嵌合軸(56)に対し偏心し
ブラケット(8)の長孔(83)に嵌まる蹴出し軸(57)と、下
端が鍔板(81)に接する受け軸(58)を設けている。
【0012】図6(a)、(b)は、偏心ピン(55)をブラケッ
ト(8)を通してシャーシ(1)の位置決め孔(18)に嵌めた
状態の側面断面図である。図6(a)に示すように、受け
軸(58)を鍔板(81)に載せて、蹴出し軸(57)を長孔(83)に
嵌めた状態から、嵌合軸(56)を中心に偏心ピン(55)を回
転させると、蹴出し軸(57)は長孔(83)の側縁を押してブ
ラケット(8)を左右に移動させる。ディスクを再生し、
基準信号の再生波形を確認しながら、該波形が最良とな
ったところでブラケット(8)の移動を止める。ブラケッ
ト(8)は仮止めビス(9)の圧縮バネ(90)に押されている
ので、調整中にブラケット(8)が浮き上がらない。これ
により、ターンテーブル(4)は左右に移動され、法線方
向の調整が成される。調整後は偏心ピン(55)を抜き取
り、ビス(14)(14)を貫通孔(84)(84)を通してビス孔(12)
(12)に螺合させ、ターンテーブル(4)をシャーシ(1)に
固定する。前記の如く、ディスクDはカートリッジ(3)
内に収納されているが、一般にディスクDはカートリッ
ジ(3)内にて水平方向に微少量だけ移動可能に設けられ
ているから、ターンテーブル(4)を法線方向に微調整し
ても、ディスクDのターンテーブル(4)への装着に影響
を与えない。
【0013】尚、上記装置を大量生産すると、シャーシ
(1)及びターンテーブル(4)の精度のバラ付きにより、
生産ロットによっては、法線方向の調整をしなくとも、
基準信号の再生波形が最良となるものがある。このよう
なロットについては、法線方向の調整をする必要はな
く、位置決めピン(75)を抜いた状態で、ビス(14)(14)を
シャーシ(1)に螺合させればよい。また、図3に一点鎖
線で示すように、ビス孔(12)及び貫通孔(84)をシャーシ
(1)から盛り上がった突面(19)に開設し、ブラケット
(8)下面にて突面(19)に接する箇所に突面(図示せず)を
設けても良い。かかる構成では、ブラケット(8)が取り
付けられるシャーシ(1)上の面は、3つの突面(19)(19)
(19)により決定され、仮にシャーシ(1)上の突面(19)(1
9)(19)以外の箇所が歪んでもブラケット(8)のシャーシ
(1)への取付け精度は影響を受けない。
【0014】本例にあっては、偏心ピン(55)は、ブラケ
ット(8)の上から挿入されて、ブラケット(8)に重なっ
た位置決め孔(18)に挿入される。即ち、法線方向の調整
を行なう調整機構(5)は、ブラケット(8)内に配備され
るから、シャーシ(1)の大型化を招来しない。また、タ
ーンテーブル(4)を最初に位置決めして取り付ける為の
位置決め孔(18)を、法線方向の調整にも利用できるの
で、シャーシ(1)に別個に孔を設ける必要はなく、この
点でもシャーシ(1)の小型化に寄与できる。
【0015】(調整が必要な理由)図7は、ガイド軸(6)
等の組立誤差等により、レンズ(21)の移行路が正規の仮
想線Lからディスク中心近傍にて長さHだけ横にずれた
法線ずれ状態を示す拡大平面図である。レンズ(21)の移
行路を示す仮想線はL1である。図7は拡大図であるか
ら、L1はディスク中心が正しい位置にあるときの仮想
線Lと平行に記載されているが、実際は図1に示すよう
に仮想線Lに対して傾いている。この法線ずれが生じた
際には、前記ブラケット(8)及びターンテーブル(4)を
Hだけ右に移動させる。この調整を行なう理由を示す。 レンズ(21)の移行路が仮想線Lであれば、ピックア
ップ(2)のレンズ(21)がディスク外周近傍に対向してい
るときは、図7のA点にて信号を再生する。然るに、法
線ずれを生じているから、A点からHだけ離れたB点
で、A点にて再生すべき信号を再生する。信号は再生さ
れるが、正規の信号に対して図7の角度θ1分だけ位相
がずれた再生信号となる。角度θ1は法線ずれ量Hとデ
ィスクの半径R1との正弦で示される。従って、ディス
ク内周部に記録された信号を再生するほど位相ずれは大
きくなる。例えば、ディスク中心からの距離がR1より
も小さなr1上に位置する信号は本来A1点で再生され
るべきであるにも拘わらず、B1点で再生されることに
なり、角度θ1よりも大きな角度θ2の位相ずれを起こ
す。特に、角速度が一定のディスクに於いて、位相ずれ
が顕著になる。この位相ずれを解消するために、ブラケ
ット(8)及びターンテーブル(4)を移動させて、図7に
2点鎖線で示すように、ディスク中心を移行路L1上に
配置する。
【0016】 周知の如く、ディスク上にはビームを
反射する微細なビットが多数形成されている。図8
(a)、(b)は、ディスク上のビットを示す拡大平面図であ
り、(a)は図7のA点を、(b)は図7のB点を夫々示す。
ピックアップ(2)のレンズ(21)から出射されるビーム
は、1本の主ビーム(7)と2本の副ビーム(70)(70)から
構成される。主ビーム(7)はビットYを、副ビーム(70)
(70)はビットYに隣り合うビットX、Zを夫々照射す
る。ビーム(7)(70)(70)の列が、仮想線Lに直交する法
線となす角θ3をグレーティング角と呼ぶ。信号が正確
に記録又は再生されるときは、主ビーム(7)の照射面積
が大きく、副ビーム(70)(70)の照射面積が小さくなる。
各ビットX、Y、Zから反射されるビーム(7)(70)(70)
をピックアップ(2)内で検出し、主ビーム(7)の照射面
積が大きいことを検出して、ビームがディスク上のビッ
トを正確にトレースしていることが判る。ピックアップ
(2)が仮想線Lに沿って正しく移動すれば、ピックアッ
プ(2)は主ビーム(7)の照射面積が大きな状態を保ちな
がら、信号を記録又は再生する。ディスクの偏心等によ
り、ビーム(7)(70)(70)がビットX、Y、Zから外れた
ときは、ピックアップ(2)内にてレンズ(21)を仮想線L
に沿って微少量だけ移動させ、反射された各ビーム(7)
(70)(70)の光量を検出しながら、図8(a)の照射位置に
設定する。この動作が周知のトラッキングサーボであ
る。
【0017】然るに、図8(b)に示すように、ピックア
ップ(2)が仮想線Lからずれた仮想線L1に沿って移動
すると、グレーティング角度θ3が一定で本来の箇所か
らずれた箇所を照射するから、副ビーム(70)(70)がビッ
トX、Zを照射する面積が小さくなる。この場合、反射
される副ビーム(70)(70)の光量が低くて正確に検出され
ないから、トラッキングサーボが働かず、正確に信号を
再生することが難しくなる虞れがある。従って、ディス
ク中心をレンズ(21)の移行路である仮想線L1上に配置
して、再生信号の位相ずれをなくし、かつトラッキング
サーボ動作を可能にして、信号を正確に再生している。
【0018】(仮止めビスの変形例)出願人は、仮止めビ
ス(9)の応用例として、図9に示すものを提案してい
る。これは、圧縮バネ(90)が嵌まる丸軸(94)とネジ軸(9
3)の外径を同一に形成したものであり、転造加工により
設けられる。即ち、丸軸(94)の径は、従来の仮止めビス
(9)の大径部(91)に比して小径である。これにより、ブ
ラケット(8)の貫通孔(84)の径を小さくできるから、ブ
ラケット(8)を小型化でき、ひいてはシャーシ(1)も小
型にできる。但し、丸軸(94)とネジ軸(93)の外径を同一
に設けることにより、ネジ軸(93)と丸軸(94)の境界であ
る不完全ネジ部の位置がバラつく、即ち、ネジ軸(93)の
長さがバラつく虞れがある。然るに、ディスクDがター
ンテーブル(4)に載置されるから、一般にカートリッジ
(3)のシャーシ(1)との対向面は、シャーシ(1)から離
れている。従って、ネジ軸(93)の長さがバラついても、
ネジ軸(93)の先端がカートリッジ(3)の下面に当たる虞
れはない。
【0019】また、仮止めビス(9)は頭部にドライバ(9
6)の先端部が挿入されるが、一般に仮止めビス(9)は鉄
から形成されるから、ドライバ(96)に着磁して磁性吸引
力により仮止めビス(9)を持ち上げて運ぶことが多い。
然るに、仮止めビス(9)には圧縮バネ(90)が嵌められて
おり、仮止めビス(9)を持ち上げると、圧縮バネ(90)が
抜け落ちる虞れがある。このため、従来にあっては、図
10に示すように、圧縮バネ(90)の下端を受けるワッシ
ャ(95)を設けることがあるが、構成部品が増加してい
た。本例にあっては、丸軸(94)の径は、従来の仮止めビ
ス(9)の大径軸(91)に比して小径であるから、嵌められ
る圧縮バネ(90)の内径が小さくなる。圧縮バネ(90)が小
型化することにより、重さも軽くなる。出願人はこの点
に鑑みて、圧縮バネ(90)を着磁性の材料、具体的にはピ
アノ線等の鋼材にて形成すれば、ドライバ(96)の磁力に
より仮止めビス(9)とともに圧縮バネ(90)も吸引され、
圧縮バネ(90)は仮止めビス(9)から抜け落ちないことを
着想した。これにより、仮止めビス(9)をネジ止めする
際の作業性が改善されるとともに、ワッシャ(96)が不要
となり、構成部品の削減も図れる。
【0020】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の裏面図である。
【図2】図1をA−A線を含む面にて破断した断面正面
図である。
【図3】ブラケットとシャーシの分解斜視図であり、ブ
ラケットの取付け状態を示す。
【図4】図1のブラケットをF方向から見た側面断面図
であり、仮止めビスの螺合部を示す。
【図5】偏心ピンの斜視図である。
【図6】(a)、(b)は、偏心ピンをブラケットを通してシ
ャーシの位置決め孔に嵌めた状態の側面断面図である。
【図7】法線ずれ状態を示す拡大平面図である。
【図8】(a)、(b)は、ディスク上のビットを示す拡大平
面図であり、(a)は正規の位置を、(b)は法線ずれの状態
を示している。
【図9】別の仮止めビスの斜視図である。
【図10】従来の仮止めビスの斜視図である。
【図11】従来のディスク記録又は再生装置の裏面図で
ある。
【図12】従来のディスク記録又は再生装置の斜視図で
ある。
【符号の説明】
(1) シャーシ (2) ピックアップ (3) カートリッジ (4) ターンテーブル (6) ガイド軸 (8) ブラケット (18) 位置決め孔 (21) レンズ (55) 偏心ピン (83) 長孔 (84) 貫通孔 (90) 圧縮バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ(1)上に、ディスクDに同心に
    嵌まるターンテーブル(4)と、ディスクDの信号面にビ
    ームを発するレンズ(21)を具えてターンテーブル(4)に
    接近離間可能に設けられたピックアップ(2)と、ピック
    アップ(2)の移動を案内するガイド軸(6)とを具え、シ
    ャーシ(1)上にはターンテーブル(4)はシャーシ(1)上
    に取り付けられるブラケット(8)を具えて、シャーシ
    (1)上には該ブラケット(8)をガイド軸(6)に沿う方向
    と直交する方向に移動させて、ガイド軸(6)に沿うレン
    ズ(21)の移行路を、ターンテーブル(4)の中心に重ねる
    調整機構(5)が設けられたディスク記録又は再生装置に
    於いて、 調整機構(5)は、先端部がブラケット(8)に開設された
    貫通孔(84)を通ってシャーシ(1)に螺合するとともに、
    ブラケット(8)をシャーシ(1)に向けて押圧付勢するバ
    ネ(90)が嵌められた仮止めビス(9)を具え、 ブラケット(8)には、ガイド軸(6)に沿う方向に延びて
    シャーシ(1)上に開設された位置決め孔(18)に重なる長
    孔(83)が開設され、長孔(83)の幅は位置決め孔(18)の径
    と略同一に形成され、 長孔(83)には、先端部が位置決め孔(18)に嵌合する偏心
    ピン(55)が着脱自在に嵌まり、該偏心ピン(55)の回転に
    よりブラケット(8)がガイド軸(6)に沿う方向と直交す
    る方向に移動することを特徴とするディスク記録又は再
    生装置。
  2. 【請求項2】 シャーシ(1)上に、ディスクDに同心に
    嵌まるターンテーブル(4)と、ディスクDの信号面にビ
    ームを発するレンズ(21)を具えてターンテーブル(4)に
    接近離間可能に設けられたピックアップ(2)と、ピック
    アップ(2)の移動を案内するガイド軸(6)とを具え、シ
    ャーシ(1)上にはターンテーブル(4)を保持して、ガイ
    ド軸(6)に沿う方向と直交する方向に移動可能に配備さ
    れたブラケット(8)を設けたディスク記録又は再生装置
    のターンテーブルを調整する方法であって、 ブラケット(8)には、ガイド軸(6)に沿う方向に延びて
    シャーシ(1)上に開設された位置決め孔(18)に重なる長
    孔(83)が開設され、長孔(83)の幅は位置決め孔(18)の径
    と略同一に形成されており、 ブラケット(8)に接するバネ(90)が嵌められた仮止めビ
    ス(9)をブラケット(8)を貫通してシャーシ(1)に螺合
    させる工程と、 ブラケット(8)の長孔(83)を通って、偏心ピン(55)を位
    置決め孔(18)に挿入して、該偏心ピン(55)を位置決め孔
    (18)との嵌合部を中心に回転させて、ブラケット(8)を
    ガイド軸(6)に沿う方向と直交する方向に水平移動させ
    る工程を有するディスク記録又は再生装置のターンテー
    ブルを調整する方法。
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