JP3772161B2 - 光ディスクプレーヤのスキュー調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクプレーヤのスキュー調整装置に係り、より詳しくはピックアップの対物レンズの光軸とディスクとの位置関係を調整するためのスキュー調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
光ディスクプレーヤにおいては読み取り対象であるディスクがDVD(デジタルビデオディスク)のように小さいピットを有するものである場合は、そのピックアップの対物レンズの光軸とディスク面との位置関係の許容範囲が狭くなる。そのため、DVDプレーヤ等の製造工程では、ピックアップのキャリッジやそのガイド軸等をシャーシに組み付けた後、ガイド軸の位置を微調整したり、ディスクのターンテーブルの位置を微調整したりするスキュー調整が必要とされる。例えばガイド軸を微調整する場合は、ピックアップの対物レンズの光軸がディスク面に垂直になるようにガイド軸の軸端を対物レンズの光軸方向に動かすのである。
【0003】
従来、光ディスクプレーヤの製造時にキャリッジのガイド軸を動かして光軸の位置を調整するようにしたものに特願平10−222009号明細書に記載されるスキュー調整装置がある。これは、シャーシ上のブラケットに係止した圧縮コイルスプリングの下端とシャーシに螺合した調整ねじの先端とでガイド軸の軸端を上下から挟み、かつガイド軸の軸端をシャーシ上の軸受の縦溝で上下動可能に保持してなるものである。調整ねじをシャーシ上でシャーシの厚さ方向(上下方向)に螺進退させることでガイド棒の軸端をシャーシ上で上下方向に移動させ、これによりスキュー調整を行うようになっている。
【0004】
しかし、このスキュー調整装置は、その図3からも明らかな様に、圧縮コイルスプリングが圧縮された状態においても、圧縮コイルスプリング自体の厚さがある為、薄型化に限界がある。殊にプレーヤがポータブル式の場合は薄型化を阻害するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の光ディスクプレーヤのスキュー調整装置は、シャーシと、ピックアップのキャリッジを支持するガイド部材と、前記シャーシに対し前記ガイド部材を位置調整する調整手段とを有する光ディスクプレーヤのスキュー調整装置において、前記調整手段が前記シャーシのクリアランス孔をシャーシの上面から下面へと貫通するスキューネジを有し、このスキューネジの頭部がシャーシの上面に当接し、スキューネジのネジ部がシャーシ下のガイド部材と螺合し、ガイド部材の前記ネジ部が螺合する箇所には、シャーシの下面に正対する部位の切除により段差が設けられ、この段差とシャーシの下面との間には、スキューネジの頭部がシャーシの上面に常時接触して停止するようにガイド部材をシャーシの下方へと付勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の光ディスクプレーヤのスキュー調整装置は、シャーシと、ピックアップのキャリッジを支持するガイド部材と、前記ガイド部材を保持する可動部材と、前記シャーシに対し前記可動部材を介してガイド部材を位置調整する調整手段とを有する光ディスクプレーヤのスキュー調整装置において、前記調整手段が前記シャーシのクリアランス孔をシャーシの上面から下面へと貫通するスキューネジを有し、このスキューネジの頭部がシャーシの上面に当接し、スキューネジのネジ部がシャーシ下の可動部材と螺合し、可動部材の前記ネジ部が螺合する箇所には、シャーシの下面に正対する部位の切除により段差が設けられ、この段差とシャーシの下面との間には、スキューネジの頭部がシャーシの上面に常時接触して停止するように可動部材をシャーシの下方へと付勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の光ディスクプレーヤのスキュー調整装置は、請求項1又は請求項2に記載の光ディスクプレーヤのスキュー調整装置において、前記弾性部材が圧縮コイルスプリングであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0010】
図1乃至図3に示すように、この光ディスクプレーヤは、その骨格となるシャーシ1上にターンテーブル2、キャリッジ3等を備えている。
【0011】
シャーシ1は、例えば金属板の打ち抜きプレス成形等により、図4及び図5に示すように概ね四角形の枠形に形成される。プレス等により得られたシャーシ1は水平な延在面1aを有し、周縁には下方に向かって突出するリム1bを有する。この実施の形態におけるシャーシ1はポータブル用の光ディスクプレーヤに適した形状及び大きさに成形されている。図4及び図5中符号1dで示されるものはこのシャーシ1を図示しない光ディスクプレーヤの筐体内に固定するための腕を示している。
【0012】
ターンテーブル2は、光ディスク4を載せるための円盤体であり、ターンテーブル駆動用モータ5により回転するようになっている。図1乃至図3に示すように、ターンテーブル2はターンテーブル駆動用モータ5及びその支持板6がシャーシ1に固定されることによりシャーシ1の中央開口部1cの前側の定位置に保持される。
【0013】
キャリッジ3は、図1乃至図3に示すように、その中央部にピックアップの対物レンズ7を保持しており、シャーシ1の中央開口部1c内に前後方向に移動可能に配置されている。
【0014】
シャーシ1の中央開口部1c内の左右両側には、キャリッジ3を前後方向に案内するためのガイド部材であるガイド軸8,9が夫々設けられている。一方のガイド軸8は丸棒であるが、他方のガイド軸9はスクリューシャフトを兼ねている。このようにガイド軸9がスクリューシャフトを兼ねるので、一本のガイド軸の省略が可能になり、それだけ光ディスクプレーヤの構造が小型軽量化され、殊に光ディスクプレーヤの左右方向の寸法が低減される。左右両ガイド軸8,9は、両ガイド軸8,9により案内されるキャリッジ3上の対物レンズ7の光軸がターンテーブル2又はターンテーブル2上の光ディスク4の回転中心線を含みシャーシ1の延在面1aに垂直な面の上を移動するように平行に配置されている。キャリッジ3の左右からはフォーク状の腕片3a,3bが各ガイド軸8,9に向かって突出し、各ガイド軸8,9を上下から挟んでいる。また、キャリッジ3の右側からはナット片3cがスクリューシャフトを兼ねるガイド軸9の方へと突出し該ガイド軸9と螺合している。
【0015】
スクリューシャフトを兼ねるガイド軸9はシャーシ1上にブラケット10を介し固定されたキャリッジ駆動用モータ11により回転するようになっており、該ガイド軸9と該モータ11の出力軸11aとは原動歯車12、二段の中間歯車13及び従動歯車14よりなる歯車列を介し動力的に連結されている。図6に示すように、原動歯車12はモータ11の出力軸11aに固定され、中間歯車13は後述する可動部材15に軸支され、従動歯車14はガイド軸9に固定されている。キャリッジ駆動用モータ11の起動によりガイド軸9が正転と逆転を繰り返すと、キャリッジ3は両ガイド軸8,9に沿ってシャーシ1上を前後方向に往復動し、キャリッジ3上の対物レンズ7がターンテーブル2上の光ディスク4をその半径方向に横切る。
【0016】
既述のように対物レンズ7からの照射光で光ディスク4を走査する際、対物レンズ7の光軸が光ディスク4の記録面に垂直になるようにキャリッジ3を配置しなければならないが、そのような配置を確保するためこの光ディスクプレーヤはスキュー調整装置を備えている。
【0017】
このスキュー調整装置は、シャーシ1に対しガイド軸8,9を位置調整することで対物レンズ7の光軸をスキュー調整する方式のものであって、図1,図2,図3,図6及び図7に示すように、各ガイド軸8,9の軸端近傍に夫々設けられている。すなわち、シャーシ1上右前に第一のスキュー調整装置16、右後に第二のスキュー調整装置17、左前に第三のスキュー調整装置18、左後に第四のスキュー調整装置19が夫々設けられている。第一と第二のスキュー調整装置16,17は右側のガイド軸9の調整用に設けられ、第三と第四のスキュー調整装置18,19は左側のガイド軸8の調整用に設けられている。第一から第四のスキュー調整装置16,17,18,19のうち一つは省略してもよく、また第一又は第二のスキュー調整装置16,17で他のスキュー調整装置を代替するようにしてもよい。
【0018】
まず、第一のスキュー調整装置16は、ガイド軸9の保持部である軸受20を一端に有しシャーシ1への連結部21を他端に有する可動部材15がシャーシ1上に配置され、軸受20を介してガイド軸9をシャーシ1の厚さ方向即ち上下方向に位置調整する調整手段のスキューネジ22等がシャーシ1と可動部材15との間に設けられ、軸受20と、連結部21と、調整手段のスキューネジ22等とがシャーシ1の延在面1aに沿うように平面的に配置された構成を備えている。
【0019】
可動部材15は、図3,図6,図7及び図9に示すように、シャーシ1の右前部の延在面1aに合致するような輪郭を有した板状のブロック体である。
【0020】
軸受20はこの可動部材の左端に設けられている。この軸受20は、図9に示すように、シャーシ1上で右から左へと伸びる横溝20aを有したフォーク状に形成され、該横溝20a内にガイド軸9の一端がスライド可能に挿入されている。横溝20aの内面は中高に形成されており、ガイド軸9の横溝20aに垂直な面内での傾斜をも許容している。可動部材15の軸受20の近傍からはスラストバネ片23が突出しており、このスラストバネ片23の先端がガイド軸9の末端に接している。
【0021】
可動部材15の右端の連結部21には回動軸24が固定されている。回動軸24はシャーシ1に対しその延在面1aに平行に且つガイド軸9に平行に配置され、シャーシ1上に固定された上記ブラケット10に回動可能に支持されている。これにより、図8に示すように、可動部材15は回動軸24を支点にしてシャーシ1の延在面1a上で往復角運動が可能であり、軸受20を介しガイド軸9も同様な運動を行う。この往復角運動の角度がこの第一のスキュー調整装置16により調整可能な量に対応する。
【0022】
また、このスキュー調整に際しガイド軸9がシャーシ1の左右方向にずれることがないように、図7及び図12に示すように、シャーシ1に上から下へと伸びる縦溝25aを有したフォーク状の軸受25がシャーシ1に設けられ、該縦溝25a内にガイド軸9の一端がスライド可能に挿入されている。これにより、ガイド軸9は横溝20aを有した軸受20のほか縦溝25aを有した軸受25によっても保持され、可動部材15が回動軸24を支点にして上下方向に回動したとしてもガイド軸9はシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下に移動するので、ガイド軸9により案内されるキャリッジ3上の対物レンズ7の光軸はスキュー調整量の如何を問わず略光ディスク4の半径線上を走行することになる。
【0023】
なお、図8に示すように、スキュー調整の際に可動部材15が回動軸24を支点にして回動すると、原動歯車12はシャーシ1上の定位置で回転し、ガイド軸9上の従動歯車14がシャーシ1の延在面1aに垂直に移動し、中間歯車13は回動軸24を中心にした円弧に沿って移動することから、歯車12,13,14間にピッチずれを生ずるが、ピッチずれを生じてもモータ11の出力軸11aとガイド軸9との間の速比が変化しないように各種歯車12,13,14が形成され、配置されている。
【0024】
調整手段は、図7及び図10に示すように、シャーシ1の右前部分と可動部材15との間に配置されたスキューネジ22と弾性部材である圧縮コイルスプリング26とで構成される。スキューネジ22はシャーシ1にあけられたクリアランス孔27に上から下に向かって挿入され、その頭部22aがシャーシ1の上面に当たることで停止し、ネジ部22bがシャーシ1下の可動部材15の雌ネジに螺合している。圧縮コイルスプリング26はシャーシ1と可動部材15との間に介装されることでスキューネジ22の頭部22aがシャーシ1に常時接触して停止するように可動部材15を付勢している。スキューネジ22のネジ部22bの下方を向いた先端には角孔28が形成されており、この角孔28に図示しない工具を挿入してスキューネジ22をいずれかの向きに回すことでネジ部22bは可動部材15上を螺進退する。このスキューネジ22の回転量に応じて可動部材15はそのシャーシ1上での傾角を変え、可動部材15に保持されたガイド軸9はシャーシ1の延在面1aに垂直な面内で移動することになる。
【0025】
上記した軸受20、連結部21及び調整手段は、図6,図7及び図10に示すように、可動部材15であるブロック上に平面的に割り付けられ、かつシャーシ1の延在面1aに沿うように配置されている。殊に、調整手段のスキューネジ22等はシャーシ1の延在面1a上においてガイド軸9及びその軸受20の位置からずれるように配置されている。これにより、第一のスキュー調整装置16は全体として薄くなり、光ディスクプレーヤの上下方向の厚さが低減される。
【0026】
第二のスキュー調整装置17は、図3,図6及び図7に示すように、第一のスキュー調整装置16と同様に、ガイド軸9の軸受29を一端に有しシャーシ1への連結部30を他端に有する可動部材31がシャーシ1上に配置され、軸受29を介してガイド軸9をシャーシ1の厚さ方向即ち上下方向に位置調整する調整手段のスキューネジ22等がシャーシ1と可動部材31との間に設けられ、軸受29と、連結部30と、調整手段とがシャーシ1の延在面1aに沿うように平面的に配置された構成を採用しているが、この可動部材31は可撓性を有しており、調整手段により可動部材31を撓ませることでガイド部材9の位置調整を行うようになっている。
【0027】
可動部材31は、図3,図6,図7及び図11に示すように、角棒状のブロック体であり、合成樹脂により一体成形されている。可動部材31はシャーシ1の右後部の裏面に取り付けられている。
【0028】
軸受29は、図11に示すように、この可動部材31の後端にガイド軸9の他端が挿入される凹溝を有している。ガイド軸9の他端はこの軸受29と第一のスキュー調整装置16の軸受20,25とで両端支持される。
【0029】
連結部30は可動部材31の後部に設けられ、可動部材31はこの連結部30がシャーシ1に止めネジ33及びピン34で固定されることによりシャーシ1上に保持されている。
【0030】
可動部材31の軸受29と連結部30との間には上下二枚の板バネ部35が形成されている。図3,図6及び図7に示すように、可動部材31の板バネ部35はガイド軸9に平行で且つシャーシ1の延在面1aに垂直な面に沿って撓むようになっている。これにより、この可動部材31の軸受29の箇所を下方に押したり解放したりすると軸受29はシャーシ1下で略水平状態を保持したまま上下に平行移動する。この平行移動量がこの第二のスキュー調整装置17による調整可能な量に対応する。
【0031】
また、このスキュー調整に際しガイド軸9がシャーシ1の左右方向にずれることがないように、図13に示すように、上から下へと伸びる縦溝36aを有したフォーク状の軸受36がシャーシ1下に設けられ、該縦溝36a内にガイド軸9の一端がスライド可能に挿入されている。これにより、ガイド軸9は上記軸受29のほか縦溝36aを有した軸受36によっても規制され、可動部材31が上下方向に変形する際ガイド軸9はシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下に移動するので、ガイド軸9により案内されるキャリッジ3上の対物レンズ7はスキュー調整量の如何を問わず略光ディスク4の半径線上を走行することになる。
【0032】
この調整手段は、図7及び図10に示すように、シャーシ1の右後部分と可動部材31の軸受29より先の端部との間に配置される。この調整手段は、第一のスキュー調整装置16における調整手段と同様な構成であるから、同一部分には同一の符号を付して表すこととし、その詳細な説明は省略する。この調整手段のスキューネジ22を回すと、このスキューネジ22の回転量に応じて可動部材31はシャーシ1下で上下に平行移動し、可動部材31に保持されたガイド軸9の他端はシャーシ1の延在面1aに垂直な面上を同様に移動することになる。
【0033】
上記した軸受29、連結部30及び調整手段は、図6,図7,図10及び図11に示すように、可動部材31であるブロック上にその長さ方向に沿って平面的に割り付けられ、かつシャーシ1の延在面1aに沿うように配置されている。殊に、調整手段のスキューネジ22等はシャーシ1の延在面1a上においてガイド軸9及びその軸受29の位置からずれるように配置されている。これにより、第二のスキュー調整装置17は全体として薄くなり、光ディスクプレーヤの上下方向の厚さが低減される。
【0034】
第三と第四のスキュー調整装置18,19は、図7,図14及び図15に示すように、第一と第二のスキュー調整装置16,17における可動部材15,31、軸受20,29等が省略され、調整手段に相当するもののみを備えている。
【0035】
第三のスキュー調整装置18は、シャーシ1の左前部分とガイド軸8の前端との間に配置されたスキューネジ38と弾性部材である圧縮コイルスプリング39とで構成される。スキューネジ38はシャーシ1にあけられたクリアランス孔40に上から下に向かって挿入され、その頭部38aがシャーシ1の上面に当たることで停止し、ネジ部38bがシャーシ1下のガイド軸8の前端に形成された雌ネジに螺合している。圧縮コイルスプリング39はシャーシ1とガイド軸8との間に介装されることでスキューネジ38の頭部38aがシャーシ1に常時接触して停止するようにガイド軸8をシャーシ1の下方へと付勢している。スキューネジ38のネジ部38bの下方を向いた先端には角孔41が形成されており、この角孔41に図示しない工具を挿入してスキューネジ38をいずれかの向きに回すことでネジ部38bはガイド軸8上を相対的に螺進退する。このスキューネジ38の回転量に応じてガイド軸8はシャーシ1の延在面1aに垂直な面内で傾斜することになる。
【0036】
第四のスキュー調整装置19は、シャーシ1の左後部分とガイド軸8の後端との間に配置される。この調整手段は第三のスキュー調整装置18と同じ構成であるから同一部分には同一符号を付して表すこととし、その詳細な説明は省略する。この調整装置19のスキューネジ38をいずれかの向きに回すことでガイド軸8は第三のスキュー調整装置18による調整の場合とは逆向きに傾斜することになる。
【0037】
次に、上記構成のスキュー調整装置によるスキュー調整方法について説明する。
【0038】
この光ディスクプレーヤが例えば図1の状態に組立てられた段階で、シャーシ1を公知のスキュー調整用機械に水平に装填する。スキュー調整用機械はシャーシ1の裏側から突出する四本のスキューネジ22,22,38,38の各角孔28,28,41,41内に工具を差し込んで各スキューネジ22,22,38,38をいずれかの向きに回してガイド軸8,9の高さ調整と平行出しを行う。
【0039】
その後、光ディスク4をターンテーブル2上にセットし、キャリッジ駆動用モータ11を始動させてキャリッジ3を光ディスク4下でその半径方向に移動させる。その間キャリッジ3上の対物レンズ7は光ディスク4の記録面上の情報を読み取りつつその信号をスキュー調整用機械に送る。スキュー調整用機械はその読み取られた情報のジッターを測定し、ジッターメータの値が最小になるように四本のスキューネジ22,22,38,38を各々いずれかの向きに回してスキュー調整を行う。
【0040】
その場合、第一のスキュー調整装置16のスキューネジ22が回されると、可動部材15がシャーシ1下で回動軸24を支点にして上下に回動し、右側のガイド軸9の前端は後側の軸受29を支点にしてシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下動する。また、第二のスキュー調整装置17のスキューネジ22が回されると、可動部材31がシャーシ1下で上下に変形し、右側のガイド軸9の後端は前側の軸受20を支点にしてシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下動する。さらに、第三のスキュー調整装置18のスキューネジ38が回されると、左側のガイド軸8の前端が後側のスキューネジ38を支点にしてシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下動する。また、第四のスキュー調整装置19のスキューネジ38が回されると、左側のガイド軸9の後端は前側のスキューネジ38を支点にしてシャーシ1の延在面1aに垂直な面内を上下動する。
【0041】
所定のスキュー調整が完了すると、ガイド軸8,9に支えられたキャリッジ3上の対物レンズ7の光軸は光ディスク4の記録面に対し垂直になり、適正な情報の読み取りが可能になる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、適正なスキュー調整を行うことができることは勿論のこと、調整手段を形成する弾性部材である圧縮コイルスプリングが、ガイド軸、またはガイド軸を保持する可動部材に設けられた段差部分に保持される為、圧縮コイルスプリング自体の厚さの影響を防ぎ、よって光ディスクプレーヤの薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキュー調整装置を備えた光ディスクプレーヤのシャーシ周辺部を示す平面図である。
【図2】図1に示したシャーシ周辺部の拡大図である。
【図3】図2に示したシャーシ周辺部の底面図である。
【図4】シャーシの平面図である。
【図5】図4に示したシャーシの左側面図である。
【図6】図2中シャーシ及びターンテーブルを省略して示す平面図である。
【図7】図2中ターンテーブルを省略して示す平面図である。
【図8】図7中VIII−VIII線矢視図である。
【図9】可動部材を歯車列側から見た側面図である。
【図10】図7中X−X線矢視図である。
【図11】他の可動部材を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図12】図7中XII−XII線矢視図である。
【図13】図7中XIII−XIII線矢視図である。
【図14】図7中XIV−XIV線矢視図である。
【図15】図7中XV−XV線矢視図である。
【符号の説明】
1…シャーシ
1a…シャーシの延在面
3…キャリッジ
9…ガイド軸
15,31…可動部材
16,17…スキュー調整装置
20,29…軸受
21,30…連結部
22…スキューネジ
24…回動軸
26…圧縮コイルスプリング
Claims (3)
- シャーシと、ピックアップのキャリッジを支持するガイド部材と、前記シャーシに対し前記ガイド部材を位置調整する調整手段とを有する光ディスクプレーヤのスキュー調整装置において、前記調整手段が前記シャーシのクリアランス孔をシャーシの上面から下面へと貫通するスキューネジを有し、このスキューネジの頭部がシャーシの上面に当接し、スキューネジのネジ部がシャーシ下のガイド部材と螺合し、ガイド部材の前記ネジ部が螺合する箇所には、シャーシの下面に正対する部位の切除により段差が設けられ、この段差とシャーシの下面との間には、スキューネジの頭部がシャーシの上面に常時接触して停止するようにガイド部材をシャーシの下方へと付勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする光ディスクプレーヤのスキュー調整装置。
- シャーシと、ピックアップのキャリッジを支持するガイド部材と、前記ガイド部材を保持する可動部材と、前記シャーシに対し前記可動部材を介してガイド部材を位置調整する調整手段とを有する光ディスクプレーヤのスキュー調整装置において、前記調整手段が前記シャーシのクリアランス孔をシャーシの上面から下面へと貫通するスキューネジを有し、このスキューネジの頭部がシャーシの上面に当接し、スキューネジのネジ部がシャーシ下の可動部材と螺合し、可動部材の前記ネジ部が螺合する箇所には、シャーシの下面に正対する部位の切除により段差が設けられ、この段差とシャーシの下面との間には、スキューネジの頭部がシャーシの上面に常時接触して停止するように可動部材をシャーシの下方へと付勢する弾性部材が設けられたことを特徴とする光ディスクプレーヤのスキュー調整装置。
- 前記弾性部材は圧縮コイルスプリングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ディスクプレーヤのスキュー調整装置。
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