JP3648481B2 - 画質改善回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、垂直方向の輪郭を強調し、画質を改善するためのテレビジョン受像機の画質改善回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機の映像増幅段においては、増幅段数や負荷回路などが多いため配線の分布容量も増加する。このため、映像信号の高域成分が失われ、画像の輪郭がぼやけるなど画質の解像度が低下する。
【0003】
そこで、テレビジョン受像機において垂直方向の輪郭を強調し、画質を改善するために垂直輪郭補正回路が使用されている。
【0004】
垂直輪郭補正回路は、ラインメモリ等を使用して入力される映像信号の水平走査ライン間の振幅差をそれぞれのラインに加算、減算することで、垂直方向のエンハンサ効果を得る。
【0005】
多くの場合、垂直輪郭補正は、1Hや2H(H:水平周期)の信号遅延処理を伴うため、YC分離のくし型フィルタ回路やIP(インタレースからプログレッシブ、Interlace to Progressiveの略)変換回路などの走査線変換回路等のディジタル信号処理系内の垂直輪郭補正回路で行われる。さらに垂直輪郭補正された信号は、D/A変換された後、アナログのRGB処理回路でABCL(自動輝度コントラスト制限、Automatic Brightness Contrast Limitterの略)処理等の画質関連の信号処理が行われる。
【0006】
図6に、垂直輪郭補正回路を含む画質改善回路のブロック図を示している。入力端子11に入力される映像信号は、垂直輪郭補正回路12で垂直輪郭補正された後、RGB処理回路14にてRGBマトリックス処理及びRGBドライブ処理されて表示出力用のR(赤),G(緑),B(青)信号となって、図示しない陰極線管(以下CRT)の各色カソードに供給される。RGB処理回路14では、その信号処理系のゲインがABCL回路15からのABCL制御電圧に基づいて制御され、輝度及びコントラストが一定範囲に自動的に制限される。
【0007】
一方、垂直輪郭補正回路12では、大振幅信号入力時、垂直方向の輪郭補正がかかりすぎてブルーミング等の発生を防ぐため、ゲイン及び折り返し点制御回路13によって、図3(後述)に示すようにライン間の振幅差がある一定レベルになった場合、それぞれのラインに加算される加算量(加算ゲイン)を逆に落としていく設定を行う。即ち、図3では、1Hライン間の差信号と、輪郭補正のための加算量(加算ゲイン)との関係を示しており、差信号が折り返し点と呼ばれるレベルaまで増大して行く間までは輪郭補正の加算量はリニアに変化していくが、a点を超えると逆に加算量は減衰していくように設定されている。
【0008】
しかし、こうした場合ブルーミング防止のため、ゲイン及び折り返し点制御回路13にて入力信号が最大振幅の時に加算量(加算ゲイン)0の設定が行われると、APL(平均映像レベル、Average Picture Levelの略)の大きい入力信号の場合に加算ゲイン0の制御のほかにABCL回路15によるABCL制御が働きRGB処理回路14での信号処理系のゲインが下降し(これによってカソード電流が一定値に制限される)、その結果トータルゲインが下がってブルーミングしないレベルになっているにもかかわらず垂直輪郭補正が全くかからない不具合が発生する。
【0009】
一方、垂直輪郭強調を行う公知例としては、特開平2−81570号公報に記載されているものがある。該公報には、映像信号を走査線間で減算し、この減算結果に基づいて画像の輪郭(エッジ部分)の前または後に白レベルまたは黒レベルの信号を付加する垂直輪郭強調を行うものにおいて、黒レベルの信号の付加を抑圧することにより、例えば赤の部分に黒い縁どりが付加されるといった不自然さを無くすことができるようにしたことが述べられている。しかしながら、APLの大きい信号の場合にABCL制御が働くことによって垂直輪郭補正効果が減少する問題を解決するものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、最大振幅入力時にブルーミング回避のために垂直輪郭補正の加算量(加算ゲイン)を低下しすぎると、APLの高い画面でABCL制御が十分に働き、垂直輪郭補正の効果が表われないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、比較的簡単な回路付加で、APLの大きい信号においても十分な垂直輪郭補正の効果を得ることができる画質改善回路を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明による画質改善回路は、入力される映像信号の水平走査のライン間の振幅差をそれぞれのラインに加減算することで、垂直方向の輪郭強調を行う垂直輪郭補正回路と、前記垂直輪郭補正回路で加減算される差信号のゲインと折り返し点を、制御信号に応じて制御するゲイン及び折り返し点制御回路と、陰極線管のカソード電流を検出し、その検出値に基づいて信号処理系のゲインを制御することで、APLレベルが所定値以上の映像信号について前記カソード電流を制限するABCL回路と、前記ABCL回路での前記検出値に基づいて前記制御信号を生成し、前記ゲイン及び折り返し点制御回路を制御するものであって、低APLのときは、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに低く設定され、APLが上がると垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに中間点に設定され、さらにAPLが上がると、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに最大レベルとなるように制御する制御手段と、を具備したものである。
【0013】
本発明においては、ABCL回路でカソード電流Ihの検出値(即ちABCL制御電圧)を検出し、その検出値によって垂直輪郭補正の加算量(加算ゲイン)や折り返し点をコントロールすることで、前述した高APL信号入力時で垂直輪郭補正効果が減少する不具合を解決するものである。
【0014】
カソード電流Ihの検出値即ちABCL制御電圧は、カソード電流Ihが飽和し始めてからAPLが増大するに従って変化する。従って、このABCL制御電圧を検出することで映像信号のAPLが分る。従って、前述した垂直輪郭補正効果の減少するAPLが所定値以上の高い映像信号で、垂直輪郭補正のゲインと折り返し点が高くなるよう切り替え、APLがそれよりも低い映像信号では垂直輪郭補正のゲインと折り返し点が低くなるように切り替え、APLが中間の所定値の映像信号では垂直輪郭補正のゲインと折り返し点が中間値となるように切り替えることで、前述の不具合を解消させる。また、本発明では、映像信号のAPLレベルを3段階に検出して垂直輪郭補正効果のかかり方を制御することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画質改善回路のブロック図を示している。
【0016】
図1において、画質改善回路は、映像信号が入力される入力端子21と、垂直輪郭補正回路22と、RGB処理回路24と、ABCL回路25と、制御手段26と、垂直輪郭補正回路22に設けられているゲイン及び折り返し点制御回路23と、を備えて構成されている。
【0017】
垂直輪郭補正回路22は、ラインメモリ等を使用して、入力される映像信号の水平走査のライン間の振幅差をそれぞれのラインに加減算することで垂直方向のエンハンサ効果(輪郭強調)を付加して、次段のRGB処理回路24へ出力する。
【0018】
RGB処理回路24は、垂直輪郭補正回路22からの輪郭補正された映像信号を入力し、RGBマトリックス処理したR,G,B信号をドライブして表示用のR,G,B信号とし、図示しないCRTの三軸カソードに供給する。
【0019】
ABCL回路25は、CRTのカソード電流を検出し、その検出値に基づいてRGB処理回路24のゲインを制御することで、APLレベルが所定値以上の映像信号について前記カソード電流を一定範囲内に制限する。
【0020】
前記制御手段26は、前記ABCL回路25での前記検出値を制御信号としてゲイン及び折り返し点制御回路23を制御する。
【0021】
垂直輪郭補正回路22に設けられているゲイン及び折り返し点制御回路23は、前記の加減算される差信号のゲインと折り返し点を、制御手段26からの制御信号にて切り替えるための回路であり、前述した垂直輪郭補正効果の減少するAPLの高い信号で、垂直輪郭補正量(ゲイン)が高くなるよう切り替える。
【0022】
図2は図1の画質改善回路の一実施の形態を示す回路図である。図2において、図1に相当する部分には同一符号を付してある。ここに示す垂直輪郭補正回路22は、1Hの遅延素子を2個使用して、1H前後の差信号をABCL制御電圧の検出値に基づいた制御信号に応じて制御することで、1H前後のコントラストを上げ、見かけ上の輪郭強調を行うものである。入力端子21からの映像信号S1は、1H遅延回路27を通り、1H遅延信号S2となる。この信号は反転回路29を通った後、加算器30にて元のビデオ信号S1と加算されることで、1H後との差信号S3となる。
【0023】
また、1H遅延信号S2はさらに1H遅延回路28を通り、反転アンプ33を通ることで2H遅延信号S5となる。この信号は加算器34にて前記1H遅延信号S2と加算されることで、1H前との差信号S6となる。前記差信号S3を反転回路31にて反転した信号と、差信号S6とを加算器32にて加算することで、1H前後の差信号S4が取り出される。差信号S4はゲイン及び折り返し点制御回路23に入力される。
【0024】
ゲイン及び折り返し点制御回路23において、1Hライン間の差信号S4と輪郭補正のための加算量(加算ゲイン)との関係は図3のようであり、差信号がレベルaまで増大して行く間までは輪郭補正の加算量はリニアに変化していくが、aを超えると逆に加算量は減衰していく。このa点を以下折り返し点と呼ぶ。
【0025】
(ゲイン及び折り返し点制御回路23では、まず、差信号の加算量(ゲイン)が制御されるが、この差信号のゲインは、コントラスト比が中間の信号に対して大きく取れ、またピークレベルにおいては強調信号加算で振幅が増えることで、画面上ブルーミング発生やフォーカス低下を避けるため、コントラスト比が大きい信号においては加算ゲインを逆に下げる設定にしている。折り返し点aの設定は、1H間の差信号が最大値でも、画面上のブルーミング発生やフォーカス低下が問題ないレベルとなるように行われる。)
ゲイン及び折り返し点制御回路23においてはこの折り返し点aが制御信号S9,S10によって制御されるので、図3から分るように同時に輪郭補正の加算量も制御されることになる。
【0026】
ゲイン及び折り返し点制御回路23からの加算量は加算器35にて前記1H遅延回路27からの1H遅延信号S2に加算され、垂直輪郭補正が行われた信号S7となって出力される。
【0027】
さらに、垂直輪郭補正が行われた信号S7は、後段のRGB処理回路24の入力端子24bに入力され、RGBマトリックス処理が行われ、RGBドライブ出力となって図示しないCRTの三色カソードに供給される。RGB処理回路24のABCL制御端子24aには、ABCL回路25からのABCL制御電圧が抵抗38及びダイオード39を介して供給される。RGB処理回路24は、ABCL制御電圧によってゲインが制御される。
【0028】
ABCL回路25は、ABCL制御電圧によってRGB処理回路24のゲインを制御することで、CRTカソード電流Ihを一定値以上にしないように制限し、図示しないCRTや高圧処理回路を保護する機能を有する。ABCL回路25は、カソード電流の入力端子36が抵抗37を介して図示B点に接続し、該B点はコンデンサ40を介して基準電位点に接続し、またB点は抵抗38及びダイオード39を介してRGB処理回路24のABCL制御端子24aに接続し、さらに前記B点はフライバックトランスFBTの2次巻線の低圧側端子に接続している。
【0029】
前記B点のABCL制御電圧S8は、抵抗42を介してバッファトランジスタ43のベースに供給され、そのエミッタが抵抗44を介して基準電位点に接続し、コレクタが直流電源電圧Vccの電源端子41に接続し、そのエミッタ出力が制御手段26のトランジスタ46,48の各ベースに供給されるようになっている。
【0030】
点Bの電圧はカソード電流Ihに比例して低くなる。この点Bの電圧で、RGB出力のコントラスト、ブライト等を制御することで帰還制御(ABCL制御)がかかり、カソード電流Ihがあるレベルで飽和する。一般のテレビジョン受像機では、入力信号に対してカソード電流Ihの特性は図4の実線のようになっており、APLの中間値以上で飽和している。これは、低APLにおいて、ある程度の明るさを保つため信号処理系のゲイン(GAIN)を大きめに設定しているためである。ここで、RGB処理回路24のゲインは、図4の点線にあるようにカソード電流Ihが飽和レベルに達すると低くなっていく。このため、信号成分の最大値が実際に出力されるレベルは、APLがある程度高くなっていくに従って低くなり、APL最大時に最も低くなる。また、信号成分の最大値では垂直輪郭補正の加算ゲインは前述した折り返し動作によって抑えられている。従って、従来は、APLの高い信号では、ABCL制御による信号処理系のゲインが低下していることによっても垂直輪郭補正のかかり方が減少する。一方、ABCL制御電圧は、Ihが飽和し始めてからAPLが増大するに従って変化する、従ってこのABCL制御電圧を検出することで映像信号のAPLが分る。そこで本発明では、ABCL制御電圧に基づいて、垂直輪郭補正の加算ゲインや折り返し点を制御することで、前述した垂直輪郭補正効果の減少するAPLの高い信号で、垂直輪郭補正ゲインが高くなるよう切り替えるように制御を行う。
【0031】
制御手段26は、2つのトランジスタ46,48を備え、トランジスタ46,48の各ベースに前記バッファトランジスタ43のエミッタ出力が供給され、トランジスタ46のエミッタは基準電位点に接続し、そのコレクタは抵抗45を介して前記電源端子41に接続しており、またトランジスタ48のエミッタは基準電位点に接続し、そのコレクタは抵抗47を介して前記電源端子41に接続し、トランジスタ46,48の各コレクタ出力が制御信号S9,S10として出力される構成となっている。前記トランジスタ46,48の各トランジスタにはそのベース・エミッタ間に内部抵抗が接続された内部抵抗内蔵型のスイッチングトランジスタを使用している。各トランジスタ46,48のベース・エミッタ間抵抗値に違いを設けておけば、トランジスタ43のエミッタ出力(即ちAPLレベル)に応じて、2つのトランジスタが同時にオン或いは同時にオフ、またはどちらか一方のトランジスタがオン(又はオフ)することで、制御信号S9,S10のハイレベル(H),ローレベル(L)の組合わせで映像信号のAPLレベルを3段階に検出して出力することができる。この制御手段26からの制御信号S9,S10は前記垂直輪郭補正回路22のゲイン及び折り返し点制御回路23に供給される。
【0032】
次に、図2の回路動作を説明する。
ゲイン及び折り返し点制御回路23は、前述した垂直輪郭補正の加算信号のゲインと折り返しポイントを設定する回路であり、制御信号S9,S10のハイレベル(H)又はローレベル(L)の値に応じて加算ゲインと折り返し点の設定を制御できる。トランジスタ46,48がともにオンして制御信号S9,S10がともにLの場合、加算ゲインは最も低く、折り返し点も低くなる。また、トランジスタ46,48がともにオフして制御信号S9,S10がともにHの場合、加算ゲインは最も高く、折り返し点も高くなる。トランジスタ46,48の一方がオフして制御信号S9,S10が背反(即ちそれぞれH,L又はL,H)の場合は、加算ゲイン、折り返し点は中間値となる。
【0033】
また、垂直輪郭補正処理された信号S7は、後段のRGB処理回路24に入力され、ABCL制御される。RGB処理回路24のABCL制御端子24aは、バッファトランジスタ43に接続される。バッファトランジスタ43は非飽和領域で動作する。従って、トランジスタ43のコレクタ・エミッタ間抵抗はそのベースに加わるABCL制御電圧S8に応じて可変抵抗として動作する。トランジスタ43のエミッタは直流電圧Vccの分圧点となっているのでそのエミッタ電位がABCL制御電圧S8の大きさに応じて変化する。バッファトランジスタ43のベースに加わるABCL制御電圧S8はCRTのカソード電流Ihに比例して低くなるので、そのエミッタの電位は映像信号のAPLが高いほど電位が低くなる。反対に、バッファトランジスタ43のエミッタの電位は映像信号のAPLが低いほど電位が高くなる。スイッチングトランジスタ46,48は低APL入力時はともにオンしており、従って出力S9,S10はともにLとなる。このため、低APLにおいて、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに低く設定される。APLが上がり、カソード電流Ihが飽和し始めると、トランジスタ46,48の一方がオフとなり、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに中間点に設定される。さらにAPLが上がり、カソード電流Ihがかなり飽和した状態になると、トランジスタ46,48はともにオフとなり、出力S9,S10はともにHとなるため垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに最大レベルとなる。すなわち、映像信号のAPLに応じて、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点が切替え制御されて、高いAPL信号での垂直輪郭補正効果の減少が解消される。
【0034】
図5は図1の画質改善回路の他の実施の形態を示す回路図である。
【0035】
図5において、図1及び図2に相当する部分には同一符号を付してある。本実施の形態では、図2の実施の形態における制御手段26をマイクロプロセッサ26Aで構成したものである。これに伴い、垂直輪郭補正回路22におけるゲイン及び折り返し点制御回路23Aは、マイクロプロセッサ26Aからのバス制御信号S11によって制御される構成としてある。また、ABCL制御信号S8はバッファトランジスタ43を介してマイクロプロセッサ26AのA/D入力端子26aに入力されることで、マイクロプロセッサ26Aはトランジスタ43のエミッタ出力を判別して、制御信号S11を出力する。つまり、マイクロプロセッサ26A自体が輪郭補正された映像信号S7のAPL検出を行う構成となっている。その他の構成は図2の実施の形態と同様である。
【0036】
マイクロプロセッサ26Aは、輪郭補正された映像信号S7のAPL検出値によって、垂直輪郭補正のゲイン及び折り返し点制御回路23Aの制御を切り替え、高APL入力時にゲインや折り返し点が増大するようにして、前述した不具合である高いAPL信号での垂直輪郭補正効果の減少を解消することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、比較的簡単な回路追加で、高APL信号入力時の垂直輪郭補正効果の減少といった不具合が解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画質改善回路の構成を示すブロック図。
【図2】図1の画質改善回路の一実施の形態を示す回路図。
【図3】図2におけるゲイン及び折り返し点制御回路での、1Hライン間の差信号と垂直輪郭補正加算量(加算ゲイン)との関係を示す図。
【図4】テレビジョン受像機での、入力信号のAPLに対するカソード電流Ih及び信号処理系ゲインの関係を示す図。
【図5】図1の画質改善回路の他の実施の形態を示す回路図。
【図6】従来の画質改善回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
21…映像信号入力端子
22…垂直輪郭補正回路
23,23A…ゲイン及び折り返し点制御回路
24…RGB処理回路
25…ABCL回路
26…制御手段
26A…マイクロプロセッサ
Claims (3)
- 入力される映像信号の水平走査のライン間の振幅差をそれぞれのラインに加減算することで、垂直方向の輪郭強調を行う垂直輪郭補正回路と、
前記垂直輪郭補正回路で加減算される差信号のゲインと折り返し点を、制御信号に応じて制御するゲイン及び折り返し点制御回路と、
陰極線管のカソード電流を検出し、その検出値に基づいて信号処理系のゲインを制御することで、APLレベルが所定値以上の映像信号について前記カソード電流を制限するABCL回路と、
前記ABCL回路での前記検出値に基づいて前記制御信号を生成し、前記ゲイン及び折り返し点制御回路を制御するものであって、低APLのときは、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに低く設定され、APLが上がると垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに中間点に設定され、さらにAPLが上がると、垂直輪郭補正のゲイン、折り返し点はともに最大レベルとなるように制御する制御手段と
を具備することを特徴とする画質改善回路。 - 前記制御手段は、ベース・エミッタ間に抵抗を接続した第1,第2のスイッチングトランジスタを備え、各トランジスタのベースに前記ABCL回路の前記検出値を入力し、その検出値に応じて各トランジスタをオンオフして各トランジスタのコレクタに得られる2値出力を前記制御信号として出力し、前記垂直輪郭補正のゲイン及び折り返し点を制御することを特徴とする請求項1記載の画質改善回路。
- 前記制御手段は、マイクロプロセッサで構成され、前記ABCL回路の前記検出値を入力し、該検出値のレベルを判別して前記制御信号として出力し、前記垂直輪郭補正のゲイン及び折り返し点を制御することを特徴とする請求項1記載の画質改善回路。
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