JP3645891B2 - 出入口の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室等の出入口の構造に関し、詳しくは、ドア等の閉塞部材で閉塞した出入口の床面部分において、浴室から隣室への水の浸入を防ぐように止水フラップ板が立ち上がるといった止水手段を備えた出入口の構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築物には床面に段差を設けないようにするバリアフリー工法が盛んに用いられるようになっている。たとえば浴室Aと脱衣所Bとの間、つまり浴室Aの出入口1においてもこのバリアフリー工法が採用されるものであり、このような場合、浴室Aで使用した浴水が段差のない浴室Aの出入口の床面を流れて脱衣所Bに侵入する恐れがあるので、上記浴室Aの出入口1の床部分には浴水の脱衣所Bへの侵入を防ぐ止水手段を備えることが行われている。
【0003】
この止水手段としては、たとえば図10に示すように、ドア、引戸等の閉塞部材2にて開閉される出入口1の下枠3上に下枠3の長手方向に亙る長板状の止水フラップ板4を起倒自在に取付け、閉塞部材2の開閉動作に止水フラップ板4の起倒動作を連動させる連動ユニット13(図11、12参照)を設け、この連動ユニット13にて止水フラップ板4を、閉塞部材2が出入口1を閉塞したときに起立すると共に閉塞部材2が出入口1を開放したときに倒れるように閉塞部材2の開閉に連動させ、下枠3の長手方向の両端部に下枠3外に逃れる水を止水する止水壁5を立設し、起立した止水フラップ板4の長手方向端部の上面に下面が沿うようにカバーブロック6を止水壁5の上端部から下枠3の長手方向の中央側に突設して構成されたものがある(たとえば、特許文献1及び特許文献2、参照)。
【0004】
この止水手段によっては、出入口1を閉塞部材2が閉塞した際には、起立した止水フラップ板4、止水壁5、カバーブロック6にて囲まれた空間が出入口1の床面上に形成され、この空間によって出入口1の床面上を浴室Aから脱衣所Bに流入しようとする浴水が漏れなく止水されるようになっており、また、出入口1を閉塞部材2が開放した際には、止水フラップ板4が水平に倒れ、出入口1の床面が浴室A及び脱衣所Bの床面と同高さのバリアフリー構造に形成されるようになっている。
【0005】
なお、上記カバーブロック6はその一端が止水フラップ板4の回動方向と同方向(上下方向)に回動自在にして止水壁5に枢支されており、回動端となるカバーブロック6の他端には係合部39が設けられ、止水壁5に設けた被係合部31に係合部39を係合させることで起立した止水フラップ板4の上面に下面が沿う位置にカバーブロック6が固定されている。具体的に、上記係合部39はカバーブロック6から水平に突出した係合爪50で構成されると共に、被係合部31は上記係合爪50が引っ掛かって係合される水平溝状の係合溝51で構成されており、カバーブロック6の回動操作によって係合爪50と係合溝51との係脱が行われるようにされている。
【0006】
このようにカバーブロック6を止水壁5に回動自在に取り付けたことは、止水フラップ板4の下枠3からの取外しを可能にして下枠3の清掃やメンテナンスを容易に行わせることを期したものである。つまり、上記止水手段も浴室A同様、直接水に触れる部分であることから適宜清掃が必要とされるのであり、またメンテナンス作業も適宜行われるのであるが、この清掃作業及びメンテナンス作業は、図11、12に示すように、係合部39の被係合部31への係合を外してカバーブロック6を止水壁5に対して回動させ、カバーブロック6を止水フラップ板4の上方位置から外した位置に位置させ、起立させた止水フラップ板4を上方に持ち上げて下枠3から取り外し、下枠3の止水フラップ板4が設けられていた部位を露出させた状態にして行うようにされる。このように、この止水手段は、止水フラップ板4を取り外すことが可能にされており、適宜メンテナンスや清掃を容易に行わせることが図られているのである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−227548号公報
【特許文献2】
特開2002−38842号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記止水手段にあるように、カバーブロック6の回動方向及び係合部39の被係合部31への係脱方向が止水フラップ板4の起倒方向と同一方向に設定されていると、閉塞部材2を勢い良く閉めた場合、この閉塞部材2に連動して止水フラップ板4が勢い良く起立してカバーブロック6にその回動方向に衝撃を伴なって当接し、その衝撃によって係合部39と被係合部31との係合が外れると共にカバーブロック6が回動してしまうといった事態が生じてしまう。カバーブロック6はその係合部39を止水壁5の被係合部31に係合させた状態で起立した止水フラップ板4と止水壁5との間の止水を確保させ得ることから、上述したように被係合部31から係合部39が外れてカバーブロック6が回動してしまうと、止水フラップ板4と止水壁5との間から水が漏れてしまって止水手段の止水機能が損なわれてしまうのである。
【0009】
しかして、上述した係合部39の被係合部31からの不意の外れを防止するために、係合部39と被係合部31との係合強度を上げて対処することが行われていたが、これによると、止水手段の清掃時やメンテナンス時に人の手により係合部39と被係合部31との係合を外す際に、係合部39と被係合部31との係合を外すのに必要な力が大きくなり、その作業性を悪化させてしまうものであると共に、係合部39と被係合部31との係合・解除の度にこの部位には大きな負荷がかかり、この部位を破損させてしまうといった恐れも有するようになる。また特に、このカバーブロック6の取外し作業を伴なう清掃作業は、主婦などの女性によって行われることが多いのであり、このときには、係合強度が強く設定された係合部39と被係合部31との係合を外すことができず、有効な清掃作業を行うことができないといった事態を招いてしまうものであった。
【0010】
また、本出願人は、本発明に至るまでに、図13に示すように、カバーブロック6の係合部39と止水壁5の被係合部31との係合を外し易くしたものも開発している。これは、止水壁5の被係合部31に押圧片52を上方に突設させ、この押圧片52を略水平方向に押圧することで係合溝51を弾性変形させ、係合部31の係合爪50を係合溝51から外れ易くしたものである。しかしながら、この開発品も、係合部39と被係合部31との係合強度は強く設定しておかねばならず、また、係合爪50の係合溝51からの係合の解除が行い易いといっても、押圧片52を略水平方向に押圧して係合爪50の係合溝51からの係合解除を行い[図13(a)]、その後、カバーブロック6を上方へ向けて回動させるといった作業を行わねばならず[図13(b)]、つまり2アクションの操作作業が必要とされることから良好な操作性は得られるものではない。したがって、この開発品にあっても、先述した図10〜12の従来技術の例で問題とされた回動したカバーブロック6の衝撃による係合部39の被係合部31からの不意の外れの防止も、係合部39と被係合部31との係合部位の破損の恐れも根本的には解決されず、カバーブロック6の取外し、つまりメンテナンス作業や清掃作業の作業性も大幅には向上し得ないものであった。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、閉塞部材を勢い良く閉めてもカバーブロックが止水壁から外れて止水機能を損ねてしまうことを防止できると共に、メンテナンス作業や清掃作業の良好な作業性も確保できる出入口の構造を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る出入口の構造は、ドア、引戸等の閉塞部材2にて開閉される出入口1の下枠3上に下枠3の長手方向に亙る長板状の止水フラップ板4を起倒自在に取付け、この止水フラップ板4を、閉塞部材2が出入口1を閉塞したときに起立すると共に閉塞部材2が出入口1を開放したときに倒れるように閉塞部材2の開閉に連動させ、下枠3の長手方向の両端部に下枠3外に逃れる水を止水する止水壁5を立設し、起立した止水フラップ板4の長手方向端部の上面に下面が沿うようにカバーブロック6を止水壁5の上端部から下枠3の長手方向の中央側に突設して成る出入口の構造において、カバーブロック6の一端を水平回転自在に止水壁5に枢支すると共に、止水壁5に接離するカバーブロック6の他端を止水壁5に水平方向に係脱自在に係合したことを特徴とする。
【0013】
これによると、閉塞部材2を勢い良く閉めたとき、起立した止水フラップ板4がカバーブロック6に衝撃を伴なって当接したとしても、カバーブロック6は止水壁5に水平方向に係脱自在に係合されており、つまり衝撃のかかる方向と係脱方向とが相違することから、衝撃によってカバーブロック6が止水壁5から不意に外れてしまうことを無くすることができる。しかして、閉塞部材2を勢い良く閉めたとしても止水機能を損ねてしまうといったことが無くなると共に、カバーブロック6の止水壁5への係合強度を上げる必要も無くなり、カバーブロック6を止水壁5から容易に外し得るようにできてメンテナンス作業や清掃作業の作業性を良好にできる。
【0014】
また、止水壁5に枢支するカバーブロック6の一端に板片7を突設し、この板片7の下面から下方に垂直軸8を突設し、止水壁5の壁面から水平で且つ平行な上水平片9及び下水平片10を間に隙間Sを介して下枠3の長手方向の中央側に突設し、この隙間Sに挟み込んだ板片7の垂直軸8が嵌り込む枢支孔11を下水平片10に上下に貫通し、この枢支孔11の周縁部に外方に開口せる切欠部12を穿設し、この切欠部12の開口幅寸法を垂直軸8の軸径より狭く形成したことも好ましい。
【0015】
これによると、起立した止水フラップ板4がカバーブロック6に衝撃を伴なって当接しても、カバーブロック6にかかる上方への衝撃はカバーブロック6の板片7を挟持した止水壁5の上水平片9と下水平片10とで有効に受けられて垂直軸8の枢支孔11からの不意の抜けが防止され、つまりカバーブロック6の止水壁5への枢支部分での上記衝撃に対する強度が構造的に向上されている。また、上記カバーブロック6の止水壁5への枢支構造では、垂直軸8が切欠部12を通して枢支孔11から水平に引き抜かれることが可能とされ、つまりカバーブロック6は止水壁5から水平方向に取り外し可能とされ、下枠3のメンテナンス作業や清掃作業の作業性を更に良好にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、適宜止水を可能にしたバリアフリーの出入口の構造に関する。この出入口の構造はたとえば脱衣所Bに連通する浴室Aの出入口1に用いられるものであり、以下の説明では、この出入口の構造が用いられた浴室Aの出入口1を例に挙げて説明する。
【0017】
バリアフリー構造が採用された浴室Aの出入口1は、浴室Aの床面と脱衣所Bの床面と略段差のない面一の状態にされている。しかしてそのままでは浴室Aの床面上に溢れた浴水は、浴室Aの出入口1を通って脱衣所Bの床面上に至ってしまうので、浴室Aの出入口1には浴水の脱衣所Bへの浸入を防止する止水手段を備えている。この止水手段は、図3,4に示すように、出入口1の下枠3上に起倒自在に装着した下枠3の長手方向に亙る長板状の止水フラップ板4、下枠3の長手方向の両端部に立設した止水壁5、止水壁5の上端部から下枠3の長手方向の中央側に突設したカバーブロック6から構成される。この止水フラップ板4は、出入口1に配設されて出入口1の開閉を行うドア、引戸等の閉塞部材2の開閉動作に連動して起倒動作がなされるものであり、詳しくは、閉塞部材2が出入口1を閉塞したときに起立すると共に閉塞部材2が出入口1を開放したときに倒れるようにされている。なお、閉塞部材2に止水フラップ板4を連動させるのは後述する連動ユニット13にて行われる。またカバーブロック6はその下面が、起立した止水フラップ板4の長手方向端部の上面に沿うように止水壁5に取り付けられている。しかして、この止水手段によっては、出入口1を閉塞部材2が閉塞した際には、起立した止水フラップ板4、止水壁5、カバーブロック6にて囲まれた空間が出入口1の床面上に形成され、この空間によって出入口1の床面上を浴室Aから脱衣所Bに流入しようとする浴水が漏れなく止水されるようになっており、また、出入口1を閉塞部材2が開放した際には、止水フラップ板4が水平に倒れ、出入口1の床面が浴室A及び脱衣所Bの床面と同高さのバリアフリー構造に形成されるようになっている。
【0018】
以上、出入口1の構造を簡単に説明したが、以下には上述した出入口1の構造を構成する各部材について詳述する。
【0019】
出入口1の床に配設される下枠3は、長手方向に亘って同じ断面を有するような押出し成形等で形成された型材であって、浴室側から浴室当接部14、排水部15、止水部16を連設すると共に上記各部14,15,16を一体化して構成されている。
【0020】
浴室当接部14は、その浴室側の端面に浴室床パン17に当接させる当接面18が形成されている。この当接面18にはスポンジなどから成るクッション材19が貼着されており、また、この浴室当接部14の上面の浴室側端部には、下枠3の長手方向に亘る板状の浴室側接続片20が装着される。この浴室側接続片20は下枠3から浴室側に略水平に突出される板材であり、下枠3を浴室Aと脱衣所Bとの間に配設した際に浴室床パン17上に重ねて配置され、下枠3と浴室床パン17の接続部分を被覆して浴室Aの出入口1の外観を向上させるものである。なお、浴室側接続片20は下枠3に対して多少上下に回動できるように装着されており、下枠3の上面と浴室床パン17の上面との高さが多少ずれても、浴室側接続片20にて下枠3と浴室床パン17との接続ギャップを吸収できるようにされている。
【0021】
排水部15は、上方開口を有した排水溝21を下枠3の長手方向に亘って形成した部分である。この排水溝21は下枠3上にあふれた浴水が集められる部位であり、その底部には浴室Aの排水経路等に連通させる排水孔(図示せず)が設けられている。なお、排水溝21の上方開口には着脱自在の蓋材(図示せず)を配設してもよい。蓋材を設けることで、水垢等の汚れが付着し易い排水溝21の目隠しをでき、出入口1の外観の向上を図ることができる。
【0022】
止水部16は、止水フラップ板4が装着される部分であり、また、止水フラップ板4で止水した浴水が集水される止水溝22を下枠3の長手方向に亘って形成した部分である。止水溝22は、上方開口を有し且つ排水溝21よりも浅く形成された溝であり、排水溝21の脱衣所側に並設されている。詳しくは、この止水溝22の底部は浴室側程深く形成されており、止水溝22の最深部分には排水溝21に連通する導水孔(図示せず)が形成されている。しかして、この止水溝22に集水された浴水は、上記導水孔を通って排水溝21に流れ込み易くされている。また、止水溝22の上方開口は、下枠3に起倒自在に装着された止水フラップ板4によって開閉されるようになっている。具体的に、止水フラップ板4は、止水溝22の脱衣所側に亘って形成された軸受部23に回転自在に被嵌されることで下枠3に装着されている。上記軸受部23は、上方開口を有したU字溝状の部位であり、止水フラップ板4が上方に回動して略垂直に起立した状態になったときにのみ、軸受部23から止水フラップ板4が引き抜き可能にされている。また、止水部16の上面の脱衣所側端部には、下枠3の長手方向に亘る板状の脱衣所側接続片24が装着される。この脱衣所側接続片24は下枠3から脱衣所側に略水平に突出される板材であり、下枠3を浴室Aと脱衣所Bとの間に配設した際に脱衣所Bの床面上に重ねて配置され、下枠3と脱衣所Bとの接続部分を被覆して浴室Aの出入口1の外観を向上させるものである。なお、脱衣所側接続片24は下枠3に対して多少上下に回動できるように装着されており、下枠3の上面と脱衣所Bの上面との高さが多少ずれても、脱衣所側接続片24にて下枠3と脱衣所Bとの接続ギャップを吸収できるようにされている。
【0023】
上述した構成を有する下枠3は、浴室Aと脱衣所Bの間の出入口1に配設されるが、具体的には、浴室床パン17の上面から一段下げるように形成した下枠設置部17aに下枠3の浴室当接部14及び排水部15を載置してビス止め固定される。つまり、排水部15の排水溝21の底部には上下に貫通する取付孔25が下枠3の長手方向に間隔を有して複数穿孔されており、上記取付孔25に挿通したビス等の固着具26を下枠設置部17aに螺着させることで、下枠3が下枠設置部17aに固定されている。ここで、排水溝21は止水部16で止水した浴水が集められる部位であるから、上記取付孔25と固着具26との間にはナット状のシール材27が介装されて防水処理が施されている。
【0024】
止水壁5は、図2に示すように、浴室側の垂直辺5aと脱衣所側の斜辺5bと下方の底辺5cとで略直角三角形状に外形が形成された樹脂成形品の板状体で構成されている。そして、この止水壁5は上述したように出入口1の下枠3の長手方向の両端部に立設されるのであるが、詳述すると、止水壁5の垂直辺5aや底辺5bを止水溝22の溝壁面に沿わせて嵌合させたり等、適所において下枠3に係止・係合させることで下枠3に対して位置決めがなされ、止水壁5を貫通した装着孔28に取付ビス29を挿通させて下枠3に螺合することで、止水壁5が下枠3に位置決めを伴って固定される。下枠3に固定された止水壁5は、下枠3の止水部16の長手方向端部、つまり止水溝22の長手方向端部を被覆、閉塞するようにされる。なお、便宜上、下枠3の長手方向の両端部に取付けた一対の止水壁5における対向壁面を内壁面5dと称する。
【0025】
また、止水壁5には、止水フラップ板4を回動自在に枢支するフラップ回動軸30、カバーブロック6の係合部39に係合される被係合部31、カバーブロック6の枢支軸部38を回転自在に枢支する枢支軸受部32がそれぞれ、内壁面5dから下枠3の長手方向の中央方向に向けて一体に突設されている。なお、このフラップ回動軸30は、下枠3の軸受部23に対応する位置に設けられており、また、被係合部31は、止水壁5の浴室側の上端部分に設けられており、また、枢支軸受部32は、下枠3の脱衣所側端部の上面近傍に対応する位置に設けられている。
【0026】
ここで、被係合部31は、具体的に、それぞれ止水壁5の内壁面5dから下枠3の長手方向の中央方向に向けて突設した、水平片状の挿込片33と、この挿込片33の下方に隙間を介して並設したブロック体34とで構成されている。ブロック体34の上面における突出基端部分には下方に凹没した爪収納凹所35が形成されている。
【0027】
また、枢支軸受部32は、具体的に、止水壁5の内壁面5dから下枠3の長手方向の中央側に突設した水平板状の上水平片9及び下水平片10とで構成される。この上水平片9及び下水平片10は間に隙間Sを介して上下に位置して設けられている。下水平片10には上下に貫通する枢支孔11が形成され、この枢支孔11の周縁には外方に開口せる切欠部12が連設されている。詳しくは、この切欠部12は、枢支孔11の周縁における下枠3の長手方向の中央方向側の部位に形成されている。つまり、枢支孔11は上方向、下方向及び下枠3の長手方向の中央方向側にそれぞれ開口し、上面視で略C字状の内径形状を有するように形成されている。この枢支孔11は、後述するカバーブロック6の垂直軸8が回転自在に嵌り込む部位であり、その内径は該垂直軸8の軸径と略同径に形成されている。また、切欠部12の開口幅は、枢支孔11に嵌まった垂直軸8が外れないように該垂直軸8の軸径よりも狭く形成されている。下水平片10は、言い換えれば、板状の基部10aから、間に枢支孔11及び切欠部12を形成させるように一対の弾片10bを突出させて構成されている。この一対の弾片10bは、基部10aの突出先端部分における浴室側端部、脱衣所側端部からそれぞれ突出されているので、便宜上、浴室側弾片10b1、脱衣所側弾片10b2と称する。ここで、浴室側弾片10b1の突出先端における浴室側の角部分は面取り36(図8)が施されている。この面取り36によって、垂直軸8の軸心と一致する枢支孔11の中心から浴室側弾片10b1の端縁までの最大距離L1は、枢支孔11の中心から脱衣所側弾片10b2の端縁までの最大距離L2に比べて短くなるように設定されている(L2>L1)。なお、下水平片10の基部10aにおける浴室側弾片10b1、脱衣所側弾片10b2の間には、これら浴室側弾片10b1、脱衣所側弾片10b2の弾性変形量を増加させるための切り込み37が施されている。
【0028】
カバーブロック6は、図2に示すように、脱衣所側から浴室側に長い柱状に形成された止水壁5とは別体の樹脂成形品のブロック体である。詳しくは、このカバーブロック6は、止水壁5の斜辺5b同様に脱衣所側から浴室側に行く程上方に位置するような傾斜が全体に施された矩形柱状のブロック体である。そして、このカバーブロック6は、止水壁5の上端から下枠3の長手方向の中央方向に突設するように止水壁5の上端に装着される。詳しくは、カバーブロック6の脱衣所側端部に設けた枢支軸部38を止水壁5の枢支軸受部32に回動自在に枢支させると共に、カバーブロック6の浴室側端部に設けた係合部39を止水壁5の被係合部31に係合支持させることで、カバーブロック6は止水壁5の上端に装着されるようになっている。なお、係合部39と被係合部31とが係合して止水壁5に装着したカバーブロック6は、後述する下枠3に装着した止水フラップ板4の上方位置に位置している。
【0029】
具体的に、カバーブロック6の脱衣所側の一端に設けた枢支軸部38は、カバーブロック6の脱衣所側の一端から長手方向に突設された水平板状の板片7と、この板片7の中央部から下方に突設された垂直軸8とで構成される。詳しくは、板片7が突設されるカバーブロック6の脱衣所側の端面6aは、垂直壁状に形成されているが、上記板片7は上記端面6aの上下中央部分に突設されている。また、図8に示すように、垂直軸8の軸心から端面6aまでの最短距離L3は、枢支孔11の中心から浴室側弾片10b1の端縁までの最大距離L1よりも大きく、且つ枢支孔11の中心から脱衣所側弾片10b2の端縁までの最大距離L2よりも小さくなるように設定されている(L2>L3>L1)。
【0030】
また、カバーブロック6の浴室側端部に設けた係合部39は、挿込片33が挿し込まれる挿込孔40と、上下に弾性変形可能で下方に凸形状とされた爪41とで構成される。
【0031】
しかして、カバーブロック6の枢支軸部38の止水壁5の枢支軸受部32への枢支構造は、枢支軸受部32の上水平片9と下水平片10との間の隙間Sに枢支軸部38の板片7を挿入し、上水平片9と下水平片10とで板片7をその上下移動を規制するように挟持させると共に、板片7の垂直軸8を下水平片10の枢支孔11に回転自在に嵌合させて構成される。この枢支構造によって、止水壁5に枢支されたカバーブロック6は上下の移動規制がなされて水平方向のみ回転できるようにされている。
【0032】
また、カバーブロック6の係合部39の止水壁5の被係合部31への係合構造は、被係合部31の挿込片33を係合部39の挿込孔40に水平に挿し込むと共に、被係合部31の爪収納凹所35に係合部39の爪41を嵌め込んで構成される。係合部39の爪41は上下に弾性可能であるから、水平回転したカバーブロック6を止水壁5に接離させた際には、上記爪41が被係合部31のブロック体34の上面に沿って弾接し、爪収納凹所35に係脱自在にされている。また、挿込片33が挿込孔40に水平に挿し込まれたことで、カバーブロック6の上下移動が規制されている。
【0033】
したがって、止水壁5に装着したカバーブロック6は、図1に示すように、水平方向にのみ回転自在にされ、また、図3に示すように、爪41の爪収納凹所35への係合によってカバーブロック6は止水壁5の内壁面5dに沿わせて位置固定がなされ、そしてこの状態では、板片7が上水平片9と下水平片10とで挟持されると共に、挿込片33が挿込孔40に水平に挿し込まれているので、カバーブロック6は浴室側及び脱衣所側の両端部分で、強固に上下移動の規制がなされた状態にされている。
【0034】
止水フラップ板4は、下枠3の長手方向に亘る長板状の板部4aと、上記板部4aの脱衣所側端部に亙って断面C字状に形成された基部4bとで構成される。そして、この止水フラップ板4は、上記基部4bを下枠3の軸受部23に挿入し、基部4bの長手方向の両端部を止水壁5のフラップ回動軸30に回動自在に枢支させることで、下枠3の止水部16に起倒自在に装着されている。
【0035】
連動ユニット13は、キャップ42を始端として止水フラップ板4に終端を連結させたリンク機構43を有して構成されたものであり、上記キャップ42のみ下枠3の上面に突出させ、その他の部位は下枠3の止水溝22内に埋設配置されている。ここでキャップ42は出入口1を閉塞した閉塞部材2に当接されるように配置されている。この連動ユニット13は、出入口1を閉塞した閉塞部材2が上記キャップ42に当接すると、上記リンク機構43が変形して止水フラップ板4を押し上げ、止水溝22の上方開口を開放するように止水フラップ板4を起立させるのであり、また、閉塞部材2が出入口1を開放すると、閉塞部材2がキャップ42から離れ、上記変形していたリンク機構43が元の形状に戻って止水フラップ板4の押し上げを解除し、止水溝22の上方開口を塞ぐように止水フラップ板4を水平に倒れさせるのである。このように、この連動ユニット13によって、閉塞部材2の出入口1への開閉動作に連動した止水フラップ板4の起倒動作が可能とされている。
【0036】
図5に示すように、連動ユニット13によって起立させた止水フラップ板4は、その長手方向両端の上面を、止水壁5の内壁面5dに沿って装着されたカバーブロック6の下面に当接させるようにしている。しかして、起立した止水フラップ板4と止水壁5との隙間はカバーブロック6にて塞ぐようにでき、つまり起立した止水フラップ板4、止水壁5及びカバーブロック6によって、脱衣所Bと浴室Aとの間を完全に遮断するような袋小路状の空間を下枠3上に形成させることができ、この空間によって浴室Aから脱衣所Bに侵入する浴水の止水を可能にしているのである。
【0037】
なお従来技術では、閉塞部材2を勢い良く閉めた場合など、起立した止水フラップ板4がカバーブロック6の下面に衝撃を伴って当接したときには、この衝撃によってカバーブロック6が止水壁5から外れるといった恐れを有していたが、本例の出入口1の構造では上記恐れは解消されている。つまり、本例のカバーブロック6は、上述した枢支軸部38の枢支軸受部32への枢支構造や係合部39の被係合部31への係合構造にあるように、上下方向に位置規制がなされて止水壁5に装着されていると共に、係合部39の被係合部31への係脱方向も水平方向のみに設定されているので、カバーブロック6の下面から上方にかかる上記衝撃はカバーブロック6及び止水壁5の全体で受けることができると共に、上記衝撃の方向では係合部39の被係合部31への係脱も行われないようになっているのである。しかして、カバーブロック6の止水壁5への装着状態では、上記衝撃に対して強い構造にされており、ましてやカバーブロック6が止水壁5から外れてしまうことも無くしているのである。なお、止水フラップ板4が当接されるカバーブロック6の下面にはクッション材44が貼着されており、止水フラップ板4のカバーブロック6への当接にかかる衝撃を和らげるようにされており、これによっても、上記衝撃に対するカバーブロック6の止水壁5への装着強度の向上が図られているのである。
【0038】
更に言うと、係合部39の被係合部31への係脱方向は水平方向であって、この方向は止水フラップ板4のカバーブロック6への当接方向と異なる方向に設定されているので、係合部39の被係合部31への係合強度を止水フラップ板4がカバーブロック6に負荷する衝撃と関係なく適宜設定することができ、つまり、上記衝撃に対するカバーブロック6の止水壁5への装着強度はそのままに、係合部39の被係合部31への係合強度をのみ弱く設定することができる。したがって、力の弱い女性にも容易に係合部39と被係合部31との係合を外し、カバーブロック6を水平回転させ得るようにできるのである。後述するように清掃作業やメンテナンス作業を行うにあたっては、係合部39と被係合部31との係合を外し、カバーブロック6を水平回転させて行うのであるが、上述したように係合部39と被係合部31との係合を外して止水カバーブロック6を水平回転させる一連の作業を容易にならしめると、清掃作業やメンテナンス作業の作業性を向上させることができるのである。
【0039】
上記各部材によって構成された出入口1においては、上述したように、閉塞部材2が出入口1を開放した際には、止水フラップ板4が下枠3上に倒れた状態となり、浴室床パン17の上面から脱衣所Bの床面に至る部分にバリアフリー構造を形成させ、浴室Aの利用者に出入口1の安全な通行を提供できるものであり(図3,4)、また、閉塞部材2が出入口1を閉塞した際、つまり浴室Aの使用時には、起立した止水フラップ板4、止水壁5、カバーブロック6にて囲まれた空間が出入口1の床面上に形成され、この空間によって浴室Aから脱衣所Bに流入しようとする浴水を漏れなく止水でき、脱衣所Bの床面への浴水の浸入が防止されているのである(図5)。上述したように閉塞部材2を勢い良く閉じたとしてもカバーブロック6の止水壁5からの外れは無くなっているので、この止水機能は不意に損なわれることはなくなっている。なお、止水フラップ板4等によって止水された浴水は、止水溝22、導水孔を経て排水溝21に集水され、排水溝21からは浴室Aの排水経路などに排水されるようにされ、出入口1からすみやかに排水することができるようにされている。
【0040】
ところで、浴水の止水を行う出入口1の床面、つまり下枠3は直接水が触れる部分であるので、適宜清掃やメンテナンスが必要とされるのであるが、この清掃作業やメンテナンス作業は、従来技術同様、止水フラップ板4を下枠3から外し、止水溝22など下枠3を上方に露出させた状態で行われる。
【0041】
本例の止水フラップ板4の下枠3からの取り外し作業は、図1に示すように、まず、止水壁5の内壁面5dに沿わせて装着されたカバーブロック6の指かけ46に指を引っ掛けてカバーブロック6を下枠3の長手方向の中央側に押圧し、カバーブロック6の係合部39と止水壁5の被係合部31との係合を外す。そして、そのままカバーブロック6を脱衣所側に水平回転させて、カバーブロック6を止水フラップ板4の上方位置から外れた位置に位置させる。次に、図6,7に示すように、指で連動ユニット13のキャップ42を押圧し、止水フラップ板4を略垂直状態になるまで上方に起立させる。そして、垂直に起立した状態の止水フラップ板4を掴んで上方に持ち上げることで、止水フラップ板4の下枠3からの取り外しが行われるようになっている。
【0042】
なお、カバーブロック6の止水壁5への枢支構造は、切欠部12を備えた枢支孔11に垂直軸8が回転自在に嵌合されることで構成されているので、切欠部12を通して枢支孔11から垂直軸8を水平に引き抜くことが可能とされ、これによってカバーブロック6は止水壁5から取り外し可能にされている。しかして、カバーブロック6を止水壁5から取り外した状態で、下枠3から止水フラップ板4を取外す作業を行わせることもできる。これによると、予めカバーブロック6を外してしまった状態で、カバーブロック6を気にせずに止水フラップ板4の取外し作業を行えるようにでき、止水フラップ板4の下枠3からの取外し作業の作業性を向上させることができる。また、カバーブロック6を止水壁5から取り外した状態は、下枠3に加えてカバーブロック6と止水壁5との枢支部分をも露出された状態になることから、清掃作業やメンテナンス作業の作業性も向上させることができるのである。
【0043】
ここで、カバーブロック6を止水壁5から取り外すにあたっては、水平回転させたカバーブロック6の長手方向を、枢支孔11における切欠部12の開口方向である下枠3の長手方向に略一致させるようにし、この状態でカバーブロック6を下枠3の長手方向の中央方向に向けて引っ張り、垂直軸8を切欠部12に通して枢支孔11から引き抜き、これによってカバーブロック6を止水壁5から取り外すようにすることも可能ではあるが、図8に示すように、カバーブロック6を脱衣所側にそのまま水平回転させ続ければ、自然に垂直軸8が枢支孔11から外れるようにもなっており、容易にカバーブロック6を止水壁5から取し外し得るようにされている。これは、カバーブロック6の回転中心となる垂直軸8の軸心と浴室側弾片10b1との最大距離L1、該垂直軸8の軸心と脱衣所側弾片10b2との最大距離L2、該垂直軸8の軸心とカバーブロック6の端面6aとの最短距離L3が、L2>L3>L1の寸法関係に設定されていることで可能とされている。図8はカバーブロック6を脱衣所側に水平回転させ続けた状態を順に示している。(a)→(d)では、L3>L1の寸法関係によって、浴室側弾片10b1とカバーブロック6の端面6aとが殆ど接触しない状態が保たれ、カバーブロック6がスムーズに回転されるのであるが、(e)→(f)では、L2>L3の寸法関係によって、脱衣所側弾片10b2がカバーブロック6の端面6aに引っ掛かり、そのままカバーブロック6を脱衣所側に回転させ続けると、脱衣所側弾片10b2、浴室側弾片10b1が切欠部12の開口幅を広げるように徐々に弾性変形をし、垂直軸8は上記開口幅が広げられた切欠部12を通って容易に枢支孔11外に外れるようにされているのである。
【0044】
また、本例の出入口1の構造では、止水フラップ板4の基部4bを下枠3の軸受部23から容易に引き抜き得るようにもされている。つまり、軸受部23内には、図9に示すように、止水フラップ板4の基部4bに乗り上げさせて該基部4bを軸受部23外に押出すようにする押圧弾性体45が配設されているのである。詳しくは、この押圧弾性体45は軸受部23内の底部における脱衣所側の角部分に配置され、下枠3上に水平に倒れた状態の止水フラップ板4の基部4bはこの押圧弾性体45には乗り上げないようにされると共に、略垂直に起立した状態の止水フラップ板4の基部4bのみがこの押圧弾性体45に乗り上げるようにされて、押圧弾性体45によって略垂直に起立した状態の止水フラップ板4が軸受部23から押し出されるようにされる。つまり止水フラップ板4を上方に回動させ続けるだけで、自然に止水フラップ板4の基部4bを軸受部23から外すことができ、止水フラップ板4を下枠3から取外す作業性の向上が図られているのである。
【0045】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、ドア、引戸等の閉塞部材にて開閉される出入口の下枠上に下枠の長手方向に亙る長板状の止水フラップ板を起倒自在に取付け、この止水フラップ板を、閉塞部材が出入口を閉塞したときに起立すると共に閉塞部材が出入口を開放したときに倒れるように閉塞部材の開閉に連動させ、下枠の長手方向の両端部に下枠外に逃れる水を止水する止水壁を立設し、起立した止水フラップ板の長手方向端部の上面に下面が沿うようにカバーブロックを止水壁の上端部から下枠の長手方向の中央側に突設して成る出入口の構造において、カバーブロックの一端を水平回転自在に止水壁に枢支すると共に、止水壁に接離するカバーブロックの他端を止水壁に水平方向に係脱自在に係合したので、閉塞部材を勢い良く閉めたときなど起立した止水フラップがカバーブロックに衝撃を伴って当接したとしても、カバーブロックは止水壁に水平方向に係脱自在に係合され、つまり係脱方向は衝撃のかかる方向と相違することから、衝撃によってカバーブロックが止水壁から不意に外れてしまうことを無くすることができるのである。したがって、閉塞部材を勢い良く閉めたとしても止水機能を損ねてしまうといったことを無くすることができると共に、カバーブロックの止水壁への係合強度を上げる必要も無くなり、カバーブロックを止水壁から小さい力で容易に外し得るようにできてメンテナンス作業や清掃作業の作業性を良好にできるのである。
【0046】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、止水壁に枢支するカバーブロックの一端に板片を突設し、この板片の下面から下方に垂直軸を突設し、止水壁の壁面から水平で且つ平行な上水平片及び下水平片を間に隙間を介して下枠の長手方向の中央側に突設し、この隙間に挟み込んだ板片の垂直軸が嵌り込む枢支孔を下水平片に上下に貫通し、この枢支孔の周縁部に外方に開口せる切欠部を穿設し、この切欠部の開口幅寸法を垂直軸の軸径より狭く形成したので、起立した止水フラップ板がカバーブロックに衝撃を伴って当接しても、カバーブロックにかかる上方への衝撃はカバーブロックの板片を挟持した止水壁の上水平片と下水平片とで有効に受けられるから、止水壁へのカバーブロックの装着が上記衝撃に対して強い構造とでき、また、上記カバーブロックの止水壁への枢支構造では、垂直軸が切欠部を通して枢支孔から水平に引き抜かれることが可能とされ、つまりカバーブロックは止水壁から水平方向に取り外し可能とされ、下枠のメンテナンス作業や清掃作業の作業性を更に良好にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する斜視図である。
【図2】同上のカバーブロックと止水壁との分解斜視図である。
【図3】同上の止水フラップ板が倒れた状態の出入口の斜視図である。
【図4】図3の状態の出入口の側面断面図である。
【図5】同上の閉塞部材を閉じて止水フラップ板を起立させた状態の出入口の側面断面図である。
【図6】同上の止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する斜視図である。
【図7】図6の状態の出入口の側面断面図である。
【図8】(a)〜(f)はカバーブロックの水平回動動作を順に示した要部の下面図である。
【図9】同上の止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する説明図である。
【図10】従来技術の出入口の側面断面図である。
【図11】同上の止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する斜視図である。
【図12】同上の止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する斜視図である。
【図13】(a)(b)は従来技術の他例のおける止水フラップ板の下枠からの取外し作業を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 出入口
2 閉塞部材
3 下枠
4 止水フラップ板
5 止水壁
6 カバーブロック
7 板片
8 垂直軸
9 上水平片
10 下水平片
11 枢支孔
12 切欠部
A 浴室
B 脱衣所
Claims (2)
- ドア、引戸等の閉塞部材にて開閉される出入口の下枠上に下枠の長手方向に亙る長板状の止水フラップ板を起倒自在に取付け、この止水フラップ板を、閉塞部材が出入口を閉塞したときに起立すると共に閉塞部材が出入口を開放したときに倒れるように閉塞部材の開閉に連動させ、下枠の長手方向の両端部に下枠外に逃れる水を止水する止水壁を立設し、起立した止水フラップ板の長手方向端部の上面に下面が沿うようにカバーブロックを止水壁の上端部から下枠の長手方向の中央側に突設して成る出入口の構造において、カバーブロックの一端を水平回転自在に止水壁に枢支すると共に、止水壁に接離するカバーブロックの他端を止水壁に水平方向に係脱自在に係合したことを特徴とする出入口の構造。
- 止水壁に枢支するカバーブロックの一端に板片を突設し、この板片の下面から下方に垂直軸を突設し、止水壁の壁面から水平で且つ平行な上水平片及び下水平片を間に隙間を介して下枠の長手方向の中央側に突設し、この隙間に挟み込んだ板片の垂直軸が嵌り込む枢支孔を下水平片に上下に貫通し、この枢支孔の周縁部に外方に開口せる切欠部を穿設し、この切欠部の開口幅寸法を垂直軸の軸径より狭く形成したことを特徴とする請求項1記載の出入口の構造。
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