JP3645300B2

JP3645300B2 - 円形または多角形の長手方向縁部を有するヒンジ蓋付きパックのカラー用ブランクの製造装置

Info

Publication number: JP3645300B2
Application number: JP02424895A
Authority: JP
Inventors: ハインツ・フォッケ; フランク・オーバーシェルプ
Original assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Current assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Priority date: 1994-02-11
Filing date: 1995-02-13
Publication date: 2005-05-11
Anticipated expiration: 2020-05-11
Also published as: US5674542A; EP0667232B1; CN1118303A; EP0667232A1; CN1132735C; DE4404287A1; JPH081773A; DE59502023D1

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、円形または多角形の長手方向縁部を有するヒンジ蓋付きパックのカラー用ブランクの製造装置に関し、ブランクが、材料ウエブから連続して切断されて賦形ステーションに供給され、賦形ステーションにおいて、静止する間に賦形部材によって変形され、それによって、カラーの前部壁とカラーの両側タブの間の部分に円形または多角形の長手方向縁部が形成される。
【０００２】
【従来の技術】
カラーは、紙巻き煙草用として世界に普及しているヒンジ蓋付きパックの付属部材である。そのようなヒンジ蓋付きパックは、従来から、箱部と蓋とからなる。蓋は、後部壁の区域において、回動自在に箱部と連結されている。箱部には、１つのカラーが、カラーの前部壁と角度のついたカラーの側タブを構成して配設され、部分的にパック部から突出しており、パックが閉じた位置では蓋に囲まれている。
【０００３】
最近になって、円形または多角形の縁部を備えるヒンジ蓋付きパックが市場に出現している。このように設計されたヒンジ蓋付きパックの場合は、カラーもパックの幾何学形状に馴染まなければならない。カラーの前部壁とカラーの両側壁の間に形成される両縁部も、かくて円形または多角形の形状を備えなければならない。
【０００４】
上記のタイプのパック用のカラーを調製するためには、前記両縁部の区域における変形、つまり、円形または多角形の賦形が必要となる。
【０００５】
カラー用ブランクに賦形または予備賦形を施すための、これまでに知られた製造装置においては、カラーが、往復運動を行う複数のレバーによって賦形ステーションの区域に移送される。これらのレバーは、それぞれのブランクの背面を把持して、これを回動自在に装着されたレバーの運動増幅に応じて移送する。運動の終端部においてはブランクは自由にされる(DE-41 02 005)。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、この公知の装置の発展型またはその代替型である。
【０００７】
この発明の目的は、両縁部に賦形を施すことによるカラ−の予備的処理、または、それによるカラーの製造が、カラーの品質の低下を招くことなく高速化される装置を提案することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の装置は、賦形ステーションの区域において、ブランクが賦形ステーションに導かれるブランクコンベヤー、特に、移送ストランドの上にブランクが接触載置されるエンドレスコンベヤーによって移送され、前記コンベヤーは、ブランクを一時的に賦形部材の区域に静止させて配置する点に特徴を有する。
【０００９】
【作用】
この発明によるカラー用ブランクのためのエンドレスコンベヤーにおいては、コンベヤーストランドの上にカラーの両側タブが横方向に突出するように、ブランクが接触載置されると考えてよい。このベルトコンベヤーは、賦形部材の区域で、特に、賦形プレート上で、反復して駆動されるので、比較的長い静止時間が発生する。この静止時間の間に、両縁部が、適当な賦形部材、特に、賦形ローラーによって、カラー両側タブの対応する回動または折り曲げによって、賦形が施される。その後、ブランクは、ベルトコンベヤーによってさらに移送される。
【００１０】
この発明の装置においては、ブランクは、全賦形ステーションを通じて１つの、そして同じブランクコンベヤーによって移送される。支持部材が上方から作用して、とりわけ賦形プレートの区域においてブランクを固定する。これらの支持部材は、好ましくは、ベルトコンベヤーとともに周回する１つの上部ベルトと、押圧ストランドとしてブランクの上面に隣接する上部ベルトの下部ストランドとである。なお、この発明では、これに加えて、少なくとも賦形プレートの区域において、押圧部材特に、可撓性をもつ押圧部材が設けられ、この部材が押圧ストランドに反作用を行う。それによってブランクは、賦形部材の区域に安定状態で配置される。
【００１１】
【実施例】
この装置の１模範実施例を、添付図面を参照しつつ以下に説明する。
【００１２】
装置の模範実施例は、特に、ヒンジ蓋付きパックのカラー用のブランク10の予備賦形処理を行う設定される。したがって、カラーまたはブランク10は、従来通り、図２に示される平面図から具現される特徴的な形状を有する。そのようなブランク10は、中央のカラー前部壁11と、両側に延在するカラーの両側タブ12,13 とで構成される。ヒンジ蓋付きパック内部のパックに好都合な位置において、カラ−の両側タブ12,13 は、カラ−の前部壁11に対して直角をなす関係に形成される。このように両（直立）縁部14,15 は前記のブランクの部分の中間に形成される。両縁部14,15 は、円形の長手方向縁部を伴うヒンジ蓋付きパックに対応して円形が付与される。対応する変形は、装置の賦形ステーション16の区域で実行される。
【００１３】
ブランク10は、薄いカードボード製の長い材料ウエブ17から連続して切断される。この目的で、材料ウエブ17が切断ユニット18を通過する。現実施例では、この切断ユニット18は、２つのローラー、特に、切断ローラー19と対向ローラー20とからなる。
【００１４】
切断ユニット18の下流側において、それらに特徴的な外形をもつ切断されたブランク10は、移送ローラー21に把持され、これ移送ローラーは、切断ユニット18の両ローラーと同速度で駆動される。
【００１５】
個々のブランク10は、その後、加速ローラー22に引き継がれる。これらのローラーは、移送ローラー21よりも、目で見てわかる程度に速度が大きい。その結果、ブランクは加速される。それによって、連続するそれぞれのブランクの間に、それまでと較べて、大きい距離が形成される。
【００１６】
ブランク10は、加速ローラー22から賦形ステーション16に移送される。この区域において、ブランク10は、ブランクコンベヤー38によって、特に、１つのエンドレスコンベヤーすなわちブランクの中央に配置されたベルトコンベヤーによって移送される。これらは、下部ベルトコンベヤー23、および上方に設けられた上部コンベヤー24であり、この上部コンベヤーは、下部ベルトコンベヤー23と同一形状、同一寸法で、またはこれと類似するように設計されることが好ましい。ベルトコンベヤー23の上部移送ストランド25および上部コンベヤー27の下部押圧ストランド26は、移送路に沿って互いに向き合って接触している。カラー10は、移送ストランド25と押圧ストランド26の間に、特に、カラー前部壁11またはその一部とともに収容される。
【００１７】
前記エンドレスコンベヤーは、加速ローラー22と同一速度で駆動される。ブランク10をコンベヤーベルト23に正確に移送するために、転向ローラー27,28 が加速ローラー22から一定距離を隔てて設けられる。前記の距離は、ブランク10の移送方向に沿う寸法よりも僅かに小さい。ブランク10は、このようにして、これらが加速ローラー22から釈放される前に転向ローラー27,28 の間で把持される。
【００１８】
ブランク10は、ベルトコンベヤー23と上部コンベヤー24とからなるブランクコンベヤー38によって賦形ステーション38内を移送される。ベルトコンベヤー23および上部コンベヤー24は、賦形部材の区域において、両縁部14,15 に賦形を行うために、ブランク10が比較的長い時間静止するように駆動される。
【００１９】
賦形部材は、静止賦形プレート29と可動賦形ローラー30,31 とで構成される。これら賦形ローラー30,31 は、DE 41 02 005号に記載の態様で作動される。それらは、両縁部14,15 に賦形を施すために、上部位置から両側の位置に、次いで下方に移動し、それによって賦形プレート29またはその円形の賦形用両縁部32,33 と隣接する。図３において、両賦形ローラーの最終的に到達する下方位置が一点鎖線で示されている。
【００２０】
賦形プレート29は、長手方向に延在する中央凹部34を備える。移送ストランド25は、賦形プレート29とほぼ同一面を形成するように、この凹部を走行する。
【００２１】
ブランク10が移送ストランド25と押圧ストランド26の間、特に、賦形部材を移送される間に、ブランク10は一定の相対位置を占めなければならない。この目的で、ベルトコンベヤー23および上部コンベヤー24は、大きな摩擦係数を示す表面に設計される。さらにまた、移送ストランド25および押圧ストランド26は、大きな加圧力で互いに接触する。現模範実施例では、接触圧は、押圧ストランド26の上方に配置される板バネ35の形態を取る押圧部材によって、押圧ストランド26に作用する。
【００２２】
このようにして変形を施されたブランク10は、別の移送工程中で、特にカラーの両側タブ12が滑動自在に載置される（図示しない）横方向の案内部材によって、ブランクの展開状態に復帰する。ほぼフラットな状態に戻ったブランク10は、ベルトコンベヤー23の下流の両ストリップローラー36に引き継がれる。ストリップローラー36は、ブランクを横断方向のコンベヤー37に引き渡し、好ましくは、DE 41 02 005号記載の包装機へと移送する。
【００２３】
ベルトコンベヤー23と上部コンベヤー24とからなるブランクコンベヤー38は、繰り返し駆動される。この駆動力は、（大きな）転向ローラー27,28 に伝達される。現実施例の場合は、３つのブランク10をベルトコンベヤー23の区域に収容できるような特徴的な運動を行うように設定される。それぞれのブランク10は、こうして、賦形ステーション16またはブランクコンベヤー38の区域において、３つの停止位置を通過して、進行する。これらの停止時間があるために、連続する各ブランクの間隔は図２に示すように減少する。
【００２４】
この発明の装置は、当分野において普通に知られる"step-by-step"伝導機構によって好都合に駆動される。
【００２５】
【発明の効果】
この発明の装置によって、賦形を施されたカラ−の品質の低下を招くことなく、賦形機能が高速化された装置を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】カラー用ブランクを製造し処理する装置の側面図。
【図２】図１に示す装置の概略的平面図。
【図３】図１、２に示す装置の賦形ステーションの区域における断面図。
【符号の説明】
１０…カラー，１１…前部壁，１２，１３…側タブ，１４，１５…縁部，１６…賦形ステーション，１８…切断ユニット，１９，２０…切断ローラー，２１…移送ローラー，２３…コンベヤー，２４…上部コンベヤー，２５…下部ベルトコンベヤー，２７，２８…転向ローラー，２９…静止賦形プレート，３０，３１…可動賦形ローラー，３５…板バネ，３６…ストリップローラー，３８…ブランクコンベヤー。

Claims

複数のブランク(10)が、賦形ステーション(16)の区域において、賦形ステーション(16)を通過するブランクコンベヤー(38)、特に、エンドレスコンベヤー、さらに特定すれば、その移送ストランド(25)上にブランク(10)が載置されるベルトコンベヤー(23)によって移送され、
前記ベルトコンベヤー(23)が、前記ブランク(10)を一時的に賦形部材(29,30,31)の区域に配置し、
前記ブランク(10)が、前記移送ストランド(25)および前記賦形プレート(29)から横方向に突出するカラーとともに、可動な前記賦形部材、特に、前記賦形プレート(29)の横方向の両賦形縁部(32,33) を周回する賦形ローラー(30,31) によって賦形が施される点に特徴を有する、
前記ブランク(10)が、材料ウエブ(17)から連続して切断され、前記賦形ステーション(16)に供給されることができ、前記供給ステーションにおいて、前記カラーが、静止する間に、前記賦形部材(29,30,31)によって変形が施され、それによって、カラーの前部壁(11)とカラーの両側タブ(12,13) の間に円形または多角形の両縁部(12,13) を形成する、
円形または多角形の長手方向縁部を有するヒンジ蓋付きパックのカラー用ブランクの製造装置。
ブランク(10)が、少なくとも、賦形部材(29,30,31)の区域において、特に、ブランクコンベヤー(38)の全移送路上において、押圧部材、特に、ベルトコンベヤー(23)の上方に配設された上部コンベヤー(24)の押圧ストランド(26)によって、前記押圧部材の自由な上部平面上に固定されることができる請求項１記載の装置。
上部コンベヤー(24)またはその押圧ストランド(25)が、大きな押圧力で、特に、可撓性を有する押圧部材、さらに特定すれば、板バネ(35)によって、ベルトコンベヤー(23)の移送ストランド(25)に対して押圧されることができ、前記板バネは、前記押圧ストランドが移送され、および／または、静止する間に作用を及ぼす請求項２記載の装置。
ベルトコンベヤー(23)の移送ストランド(25)が、特に、前記移送ストランド(25)が、賦形プレート(29)の上面と同じ高さになるように、賦形プレートの凹部(34)を走行する請求項１記載の装置。
エンドレスのブランクコンベヤー(38)、特に、ベルトコンベヤー(23)および上部コンベヤー(24)が、賦形部材(29,30,31)の区域において、ブランク(10)の変形を実行するのに充分な静止時間を保証するように反復して駆動されることができ、
ブランクコンベヤー(38)の区域において、互いに距離を隔てて載置される少なくとも、３つの連続するブランク(10)が、移送されることができ、中央位置にあるそれぞれのブランク(10)が、変形を実行するために賦形部材(29,30,31)の区域に配置される請求項１記載の装置。
切断ユニット(18)の下流で、連続した材料ウエブ(17)から切断される複数のブランク(10)が、加速コンベヤー(22)によって加速されて、それによって互いに間隔を増大して配置され、
前記ブランク(10)が、次ぎに、ブランクコンベヤー、特に、移送ストランド(25)と押圧ストランド(26)の間に供給されることができ、加速コンベヤー(22)とブランクコンベヤー(38)の間、特に、ベルトコンベヤー(23)と上部コンベヤー(24)の間の距離が、ブランク(10)の移送方向の寸法よりも僅かに小さい請求項１記載の装置。