JP3644641B2 - 核酸回収方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リボ核酸及びデオキシリボ核酸を含む試料から核酸を回収する方法に関する。例えば、デオキシリボ核酸(DNA)及び/又はリボ核酸(RNA)を選択的に回収できる核酸回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、カオトロピック物質の存在下で核酸と結合する事が可能なシリカ粒子を核酸結合用固相として使用し、核酸を抽出することが開示されている。この特許文献1には、シリカ粒子の懸濁液とカオトロピック物質としてのグアニジンチオシアネート緩衝液とが入った反応容器に、核酸を含む試料を加えて混合し、核酸がシリカ粒子に結合した複合体を遠心分離により沈降させた後、上清を廃棄し、残った複合体に洗浄液を加えて洗浄し、再沈殿させた複合体をエタノール水溶液で洗浄した後にアセトンで洗浄し、アセトンを除去して乾燥した複合体に溶離用緩衝液を加えて核酸を溶離して回収する方法が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、シリカ含有の固相を内蔵した核酸捕捉用チップによる核酸の精製方法と精製用装置が開示されている。この方法では、核酸捕捉用チップを液体吸排用可動ノズルに脱着可能に接続し、固相への核酸の結合を促進する物質と核酸含有試料との混合液を所定容器から液体吸排用可動ノズルに接続された核酸捕捉用チップ内に吸引し、核酸を固相に結合した後、核酸捕捉用チップ内の液体を排除し、次いで洗浄液を吸引、排出することにより核酸捕捉チップ内を洗浄し、洗浄後の核酸捕捉用チップ内に溶離液を吸入し、固相から溶離された核酸を含む溶離液を精製品容器に吐出する。
【0004】
さらに、特許文献3には、核酸結合性担体によるRNAの抽出精製方法が開示されている。この方法では、細胞等の生物材料に、カオトロピック物質を含む溶解液、有機溶媒からなる抽出液、および核酸結合性固相担体を酸性条件下にて添加、混合あるいは接触させることにより、生物材料に含まれるRNAを固相上に吸着させ、洗浄液により固相担体を洗浄し、溶出液によりRNAを溶出させる。
【0005】
さらにまた、特許文献4には、核酸結合性担体によるリボ核酸の単離方法が開示されている。この方法では、RNAを含有する試料、カオトロピック剤を含有する酸性溶液、水溶性有機溶媒および核酸結合性担体を混合して、RNAを担体に吸着させ、担体-RNA複合体を液相より分離し、必要に応じて担体-RNA複合体を洗浄し、RNAを担体-RNA複合体から溶出する。
【0006】
【特許文献1】
特許2680462号
【特許文献2】
特開平11-266864号公報
【特許文献3】
特開平9-327291号公報
【特許文献4】
特開平11-196869号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載の方法及び特許文献2記載の方法は、DNAとRNAが混在した状態で回収される。このため、DNAを単独で得るために更なる分離、或いは、酵素処理等が必要となる。
【0008】
また、特許文献3記載の方法及び特許文献4記載の方法は、一連の工程においてDNAが未吸着成分として除去されるため、同一サンプルからRNAの単離とともにDNAを単離することができない。
【0009】
特許文献1乃至4記載の方法では、いずれにおいても一つのサンプルから、RNAを含まない精製されたDNA溶液を得るためには、RNAを除去するための特別な処理を必要とする。言い換えれば、特許文献1乃至4記載の方法では、同一サンプルを小分けして複数のプロトコルを使用して、DNAとRNAの回収をそれぞれ別途行う必要性が生じる。このように、従来においては、一つのサンプルからDNAやRNAを単離精製する必要がある場合、非常に煩雑な処理を必要としており、効率が非常に悪かった。
【0010】
そこで本発明は、リボ核酸及びデオキシリボ核酸を含む試料から効率よくデオキシリボ核酸及び/又はリボ核酸を回収することができる核酸回収方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リボ核酸(RNA)及びデオキシリボ核酸(DNA)を捕捉した核酸捕捉物質に、低温の溶離液を接触させる核酸回収方法に関する。溶離液によるRNA及びDNAの回収率は、溶離液の温度により変化するが、低温の溶離液では、DNAの回収率がRNAの回収率に比べて飛躍的に大きい。これにより、RNA及びDNAを含む試料から、DNAを効率的に回収できる。
【0012】
また、本発明は、RNA及びDNAを捕捉した核酸捕捉物質に、第1の溶離液を接触させ、その後、第1の溶離液より高温の第2溶離液を接触させる核酸回収方法に関する。第1の溶離液により、主に核酸捕捉物質からDNAが溶離され、核酸捕捉物質には主にRNAが捕捉される。そして、第2の溶離液により、核酸捕捉物質から主にRNAが溶離される。これにより、一の試料から、DNAとRNAを選択的に回収できる。
【0013】
また、本発明は、主にDNAが溶離された第1の溶離液にRNAを減少させる試薬を添加する核酸回収方法に関する。第1の溶離液に溶離されるRNAは微量である為、RNAを減少させる試薬が少量でも、高純度のDNAを回収することができる。
【0014】
また、本発明は、主にRNAが溶離された第2の溶離液にDNAを減少させる試薬を添加する核酸回収方法に関する。第2の溶離液に溶離されるDNAは微量である為、DNAを減少させる試薬が少量でも、高純度のRNAを回収することができる。
以下、上記及びその他の本発明の新規な特徴と効果について、図面を参酌して説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る核酸回収方法は、リボ核酸及びデオキシリボ核酸を含む試料に核酸結合性固相を接触させる第1工程と、前記試料に含まれるリボ核酸及びデオキシリボ核酸を捕捉した核酸結合性固相を第1の溶離液中にて、デオキシリボ核酸が前記核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度以上、リボ核酸が前記核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度未満である第1の温度範囲内で処理する第2工程とを含んでいる。
【0016】
核酸回収方法の具体的なフローチャートを図1に示す。図1に示すように、核酸回収方法では、先ず、ステップ1において、核酸含有物質から核酸の遊離を促進させる。ここで核酸含有物質とは、デオキシリボ核酸(以下、DNA)及びリボ核酸(以下、RNA)を含む試料を意味し、例えば、全血、血清、喀痰、尿等の生体試料や培養細胞、培養細菌等の生物学的な試料、あるいは、電気泳動後のゲルに保持された状態の核酸、DNA増幅酵素等の反応産物や粗精製状態の核酸を含む物質等を挙げることができる。なお、ここでの核酸とは、2本鎖、1本鎖、あるいは部分的に2本鎖もしくは1本鎖構造を有するDNA及びRNAを含む。
【0017】
核酸含有物質から核酸の遊離を促進させるには、核酸含有物質を含む溶液を、当該核酸含有物質から核酸が遊離しやすい条件に調製することを意味する。この条件は、特に限定されないが、例えば核酸の遊離を促進する試薬を、核酸含有物質を含む溶液に添加することで達成できる。この試薬としては、特に限定されないが、高粘度な物の使用は望ましくなく、例えばプロテアーゼKなどのタンパク質分解酵素、ドデシル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤、グアニジウム塩などのカオトロピック試薬を使用することができる。また、回収対象とする核酸がRNAの場合には、RNA分解酵素による作用を防ぐため、RNaseインヒビターやグアニジンチオシアネートを、核酸含有物質を含む溶液に添加することが望ましい。
【0018】
次に、ステップ2では、ステップ1で溶液中に遊離した核酸と次のステップで当該溶液に接触させる核酸結合性固相との結合を促進させる試薬を、ステップ1で調製した溶液中に添加する。ステップ2で使用する試薬としては、特に限定されないが、核酸結合性固相がシリカを含有する場合には特にカオトロピック試薬(例えば、グアニジン-HCl)を使用することが好ましい。また、ステップ2では、核酸回収方法の回収対象がRNAの場合、ステップ1と同様の理由からグアニジンチオシアネートを添加することが望ましく、グアニジンチオシアネートの最終濃度を3mol/L以上とし且つ最終pHを酸性とすることが望ましい。あるいは、特許文献1に記載されているように、ステップ1とステップ2を一括して行うこともできる。
【0019】
次に、ステップ3では、ステップ2で調製した溶液と核酸結合性固相とを接触させる。核酸結合性固相としては、核酸を表面に固定することができる物質であれば特に限定されないが、例えば、ガラス粒子、シリカ粒子、石英濾紙及びその破砕物、石英ウール、珪藻土等の酸化ケイ素を含む物質、あるいはプラスチック等の表面にシリカを被覆した物等を使用することができる。特に核酸結合性固相としては、シリカ、すなわち二酸化ケイ素を含有するものが望ましい。
【0020】
核酸結合性固相を粒子状又は顆粒状として使用する場合、ステップ3では、ステップ2で調製した溶液中に当該粒子又は顆粒を混合し、攪拌することで、ステップ2で調製した溶液と核酸結合性固相とを接触させることができる。一方、核酸結合性固相として図2に示すような核酸捕捉チップ100内に配設して用いる場合、ステップ3では、核酸捕捉チップ100内部にステップ2で調製した溶液を繰り返し吸引・排出することで、ステップ2で調製した溶液と核酸結合性固相とを接触させることができる。
【0021】
具体的に、核酸捕捉チップ100は、図2に示すように、頭部103を組み合わせて使用するピペットノズル(図示しない)に気密に嵌合される内径を有しており、下方が先端104に向けて徐々に内径が細くなるように形成され、先端側に核酸結合性固相102を備えている。また、核酸捕捉チップ100の先端側には、核酸結合性固相102が流出することを防止するため、および、核酸結合性固相102の平均間隔を規定するための円板状の阻止部材101aを圧入により配設し、頭部103の側には円板状の阻止部材101bを核酸結合性固相102が所定の平均間隔を取るように配設している。これらの阻止部材101a,101bは、液体及び気体が容易に通過し得る多数の孔を有するが、その孔は核酸結合性固相102の流出を阻止できる大きさである。
【0022】
核酸捕捉チップ100は透明もしくは半透明な合成樹脂からなる。阻止部材101a,101bの材質としては、直径約0.1mmの石英粒子を核酸捕捉用チップ100の所定の位置の内径に合わせた形状に焼結させたものを用いる。核酸結合性固相102としては、例えば石英ウール(東芝ケミカル製、グレードB)を用いる。
【0023】
次に、ステップ4では、核酸結合性固相と溶液とを分離し、核酸結合性固相を洗浄する。粒子状又は顆粒状の核酸結合性固相を用いた場合には、ステップ3で混合攪拌した後、例えば、吸引装置等で溶液のみを除去し、核酸結合性固相と溶液とを分離することができる。核酸捕捉チップ100内部に配設された核酸結合性固相を用いた場合には、核酸捕捉チップ100内部に溜まった溶液を排出することで核酸結合性固相と溶液とを分離することができる。
【0024】
また、ステップ4では、核酸結合性固相と溶液とを分離した後、核酸結合性固相を洗浄する。核酸結合性固相を洗浄する際には、洗浄用の試薬を核酸結合性固相に接触させる。洗浄用の試薬としては、特に限定されないが、例えば、核酸結合性固相に対する核酸の結合を維持しつつ、ステップ1及びステップ2で添加した試薬を核酸結合性固相から除去できるものであればよい。洗浄用の試薬としては、例えば、エチルアルコール及びイソプロピルアルコール等を70%以上の濃度とした溶液を使用することができる。また、本方法によって回収された核酸をPCR等に利用する際には、洗浄用の試薬に含まれるエチルアルコール及びイソプロピルアルコール等を、洗浄効果を有する範囲で可能な限り低濃度とすることが好ましい。これにより、PCRの際に、洗浄用の試薬に含まれるエチルアルコール及びイソプロピルアルコール等が悪影響を与えるようなことを防止できる。例えば、洗浄用の試薬としては、25mmol/L酢酸カリウムを含む50%エチルアルコールを用いることが好ましい。洗浄用の試薬として、25mmol/L酢酸カリウムを含む50%エチルアルコールを用いることで、PCRの際に、洗浄用の試薬に含まれる成分が悪影響を与えるようなことを防止できる。
【0025】
次に、ステップ5では、ステップ4で洗浄した核酸結合性固相から核酸を溶離する。ステップ5では、先ず、ステップ4で洗浄した核酸結合性固相を第1の溶離液に接触させ、DNAが核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度以上で、RNAが前記核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度未満の温度範囲(以下、第1の温度範囲と呼ぶ)で処理する。このとき、第1の溶離液としては、核酸結合性固相からDNAを溶離する作用を有する限り特に限定されず、従来公知の溶離液を使用することができる。第1の溶離液としては、例えば、低塩濃度の水溶液や純水を使用することができる。特に、第1の溶離液としては、10mmol/Lトリス(pH8.5)、0.1mmol/L EDTAからなる溶液を使用することが好ましい。
【0026】
ステップ5では、第1の温度範囲で第1の溶離液中の核酸結合性固相を処理することによって、主として、当該核酸結合性固相に結合した核酸のうちDNAを溶離させる。ステップ5では、第1の温度範囲で第1の溶離液中の核酸結合性固相を処理することによって、核酸結合性固相に結合した大部分のRNAの核酸結合性固相に対する結合を維持できる。したがって、ステップ5を行うことによって、第1の溶離液中は、核酸結合性固相に結合した核酸のうちDNAを主として含むこととなる。ここで得られたDNAを主として含む溶液は、そのままでも次工程の処理に供することが出来るが、DNA分解酵素を含まないRNA分解酵素を添加し、より高純度のDNA溶液を得ることも可能である。この際に使用するRNA分解酵素としては、リボヌクレアーゼAが望ましい。また、この際に主としてDNAを含むため、RNA分解酵素の添加量を減らすことが可能である。
【0027】
本発明者は、DNA及びRNAと核酸結合性固相との結合特性に関する新規な知見として、核酸結合性固相からのDNAの溶離に適した温度範囲は、核酸結合性固相からのRNAの溶離に適した温度範囲より有意に低いことを見いだしている。したがって、上述した第1の温度範囲で処理することによって、DNAを選択的に溶離させることができる。
【0028】
ここで、DNAが核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度以上で、RNAが前記核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度未満の温度範囲(第1の温度範囲)とは、核酸結合性固相に結合したRNAの溶離率が10%以下であるような温度範囲を意味する。より具体的に第1の温度範囲は、4℃以上、20℃以下の温度範囲であること好ましく、15℃以上、20℃以下の温度範囲がより好ましい。
【0029】
さらに、ここで、第1の温度範囲とは、等量のDNAとRNAが結合した核酸結合性固相を用い、標準的な溶離液(EDTA及びトリスを含む溶液)中で温度条件を変えて核酸を溶離させたときに、溶離液中に含まれるRNA含量がDNA含量と比較して50%以下であるような温度範囲と定義することもできる。
【0030】
回収対象の核酸がDNAである場合には、以上のステップ1〜5によって最終的にRNAを殆ど含まず、DNAを主とする溶液を得ることができる。また、DNA及びRNAを選択的に回収する場合やDNAを含まない状態でRNAを回収する場合には、ステップ6を行う。
【0031】
ステップ6では、ステップ5でDNAの大部分を溶離させた核酸結合性固相を第2の溶離液に加え、RNAが前記核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度以上の温度範囲(以下、第2の温度範囲と呼ぶ)で処理する。このとき、ステップ5の処理が終わった核酸結合性固相を、ステップ4と同様にして洗浄した後にステップ6の処理を行っても良いが、洗浄処理を行わずにステップ6を行っても良い。
【0032】
第2の溶離液としては、核酸結合性固相からRNAを溶離する作用を有する限り特に限定されず、第1の溶離液と同様に従来公知の溶離液を使用することができる。また、第2の溶離液は第1の溶離液と同成分のものを用いても良い。第2の溶離液としては、例えば、低塩濃度の水溶液や純水を使用することができる。特に第2の溶離液としては、10mmol/Lビシン(pH8.5)、0.1mmol/L EDTAからなる溶液を使用することが好ましい。
【0033】
ここで、第2の温度範囲とは、核酸結合性固相に結合したRNAの溶離率が70%以上であるような温度範囲を意味する。より具体的に第2の温度範囲は、40℃以上であることが好ましく、40℃〜70℃の温度範囲であることがより好ましい。ステップ6においては、80℃以下の温度で処理することによって、RNAや核酸結合性固相の分解を防止することができる。
【0034】
ステップ6では、第2の溶離液中で核酸結合性固相を第2の温度範囲で処理することによって、主として、当該核酸結合性固相に結合したRNAを溶離することができる。このとき、ステップ5の処理で核酸結合性固相から溶離しないで結合したままのDNAを、ステップ6でも溶離することとなるが、ステップ5の処理で十分にDNAを溶離させることによって、ステップ6の処理によって得られる溶液中は主としてRNAを含むこととなる。ここで得られたRNAを主として含む溶液は、そのままでも次工程の処理に供することが出来るが、RNA分解酵素を含まないDNA分解酵素を添加し、より高純度のRNA溶液を得ることも可能である。この際に使用するDNA分解酵素としては、デオキシリボヌクレアーゼIが望ましい。また、この際に主としてRNAを含むため、DNA分解酵素の添加量を減らすことが可能である。
【0035】
上述したように、ステップ5及び6を行うことによって、同一の核酸含有物質から一連の工程にてDNA及びRNAを選択的に回収することができる。すなわち、1の核酸含有試料を、DNA回収用とRNA回収用に分けなくとも良い。したがって、ステップ1で使用できる核酸含有物質が微量であってもDNA及びRNAを確実に選択的に回収することができる。
【0036】
一方、ステップ5及びステップ6における処理は、例えば、図3に示すように、温度制御された処理容器20内で行うことができる。処理容器20は、温度制御ブロック21に形成された凹部に配設されており、内部に溶液を保持することができる。また、処理容器20は、図1に示した核酸捕捉チップ100を内部に入れることができる。処理容器20の内部は、温度制御ブロック21により温度制御されるため、所望の温度の溶液を溜めることができる。
【0037】
なお、処理容器20は、内部の液体を保持できれば如何なる材料から形成されていても良いが、熱伝導率の高い材料から形成されることが好ましい。さらに処理容器20は、内に溜めた液体に対して、温度制御ブロック21からの熱を効率よく伝達するために薄く成形されることが好ましい。
【0038】
また、温度制御ブロック21には、ペルチェ素子等からなる熱源22が接触している。温度制御ブロック21は、熱源22により所望の温度に調節される。熱源22は、制御装置23により温度が制御され、所望の温度に設定される。さらに、温度制御ブロック21には、温度センサ24が取り付けられている。制御装置23は、温度センサ24が測定した温度制御ブロック21の温度に基づいて、温度制御ブロック21の温度をフィードバック制御する。
【0039】
なお、温度制御ブロック21の材料としては、特に限定されないが、熱伝導率の優れた材料、例えば金属材料等を使用することができる。また、温度制御ブロック21は、熱源22により温度制御可能な不定形物質からなるものであっても良い。また、処理容器内の液体を室温以下に制御しない場合、熱源22は、ヒータ機能のみを有するものであっても良い。
【0040】
以上のように、例えば、図3に示したように温度制御された処理容器20内に第1の溶離液や第2の溶離液を注入し、厳密な温度管理のもとでステップ5及び6を行うことで、上述したように、DNA及びRNAを選択的に回収することができる。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
本例では、図2に示した核酸捕捉チップ100を用いてDNA及びRNAを捕捉し、その後、溶離温度を変えてDNA及びRNAの回収を行った。
DNA回収用の処理用試料は、B型肝炎患者の血清を使用した。血清 200μLに第一試薬 700μLを添加し、攪拌した後、室温で10分間放置し、ウイルスの溶解を行った。なお、ここで第一試薬には、8% Triton X−100(LKB製)、5.5mol/L グアニジンチオシアン酸塩(和光純薬工業(株)製、生化学用)を含むMES(2−morpholino−ethanesulfonic acid:2−モルホリノエタンスルホン酸、(株)同仁化学研究所製)緩衝液を使用した。
【0042】
10分間の放置後、第二試薬 100μLを添加し、攪拌した後、シリンジに取り付けられた図2に示した核酸捕捉チップ100により20回の吸引吐出を行った。この際、吸引時には混合液の液面が阻止部材101aを、吐出時には阻止部材101bを通過しないよう操作を行なった。なお、ここで第二試薬には、1% Triton X−100(LKB製)、5.0mol/L グアニジンチオシアン酸塩(和光純薬工業(株)製、生化学用)を含むMES((株)同仁化学研究所製)緩衝液を使用した。
【0043】
20回の吸引吐出後、シリンジ操作により核酸捕捉用チップより混合液の液面が阻止部材101bを通過しない状態まで廃液操作を行った。混合液の廃液後、シリンジ操作により核酸捕捉チップ100により、第二試薬 900μL 5回の吸引吐出操作を行った。この際、吸引時には混合液の液面が阻止部材101aを、吐出時には阻止部材101bを通過しないよう操作を行った。第二試薬の廃液後、シリンジ操作により核酸捕捉チップ100により、第三試薬 900μL 5回の吸引吐出操作を行った。ここで、第三試薬には、25mmol/L 酢酸カリウム(和光純薬工業(株)製、試薬特級)を含む50%エタノール(和光純薬工業(株)製、試薬特級)を使用した。
【0044】
5回の吸引吐出後、シリンジ操作により核酸捕捉チップ100から全液体を廃液し、更に、排気操作により、核酸捕捉チップ100内部に残存する溶液を除去した。除去後、上記第三試薬による洗浄を再度繰り返し行った。2回目の排気操作後、シリンジ操作により核酸捕捉チップ100に、ブロックインキュベータ(図3)により所定の温度に制御した第1の溶離液 60μL 20回の吸引吐出操作を行った。ここで、第1の溶離液には、0.1mmol/L エチレンジアミン四酢酸((株)ニッポンジーン製、遺伝子工学研究用)を含む10mmol/L Tris((株)同仁化学研究所製)緩衝液(pH8.5)を使用した。そして、20回の吸引吐出操作の後、第1の溶離液中に含まれるDNAの濃度を測定し、DNAの溶離率を算出した。
【0045】
一方、RNA回収用の処理試料は、C型肝炎患者の血清を使用し、B型肝炎ウイルス遺伝子の回収と同様の処理手順で行った。なお、RNA回収に際しては、第1の溶離液に代えて、第2の溶離液を用いた。第2の溶離液には、0.1mmol/L エチレンジアミン四酢酸((株)ニッポンジーン製、遺伝子工学研究用)を含む10mmol/L ビシン((株)同仁化学研究所製)緩衝液(pH8.5)を使用した。そして、第2の溶離液中に含まれるRNAの濃度を測定し、RNAの溶離率を算出した。
【0046】
第1の溶離液の温度とDNAの溶離率との関係及び、第2の溶離液の温度とRNAの溶離率との関係を図4に示す。なお、図4では、第1の溶離液の温度とDNAの溶離率との関係を破線で示し、第2の溶離液の温度とRNAの溶離率との関係を実線で示している。
【0047】
図4に示すように、DNAとRNAとでは、核酸結合性固相からの溶離に際して適切な温度範囲が異なることが明らかとなった。特に、DNAは比較的低温で溶離を開始するのに対して、RNAは比較的高温で溶離を開始することが明らかとなった。したがって、DNAが核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度以上、RNAが核酸結合性固相から効果的に溶離しうる温度未満で、核酸を結合させた核酸結合性固相を処理することによって、第1の溶離液中に主としてDNAを回収できることが判った。また、DNAを回収した後の核酸結合性固相を、RNAが核酸結合性固相から溶離しうる温度以上で処理することによって、第2の溶離液中に主としてRNAを回収できることが明らかとなった。
【0048】
これらの結果から、DNAとRNAが含まれる試料に対して核酸結合性固相を接触させ、当該核酸結合性固相にDNA及びRNAが捕捉された場合であっても、溶離液の温度を制御することによって、DNA及びRNAを選択的に回収できることが明らかとなった。
【0049】
特に、図4から判るように、DNA及びRNAが捕捉された核酸結合性固相を溶離液中で4℃以上20℃以下の温度で処理することによって、主としてDNAを回収できることが判る。さらに、図4から判るように、DNAを回収した後の核酸結合性固相を溶離液中で40℃以上で処理することによって、当該核酸結合性固相に捕捉されているRNAを回収できることが判る。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、デオキシリボ核酸及びリボ核酸を含む試料からデオキシリボ核酸及び/又はリボ核酸を効率的に回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した核酸回収方法を示すフローチャートである。
【図2】核酸捕捉チップの断面図である。
【図3】核酸結合性固相に捕捉した核酸を溶離する際に使用する装置の構成を概略的に示す図である。
【図4】DNA及びRNAの溶離率と温度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
100…核酸捕捉チップ、102…核酸結合性固相

Claims (11)

  1. リボ核酸回収方法であって、
    少なくともリボ核酸を含む試料と核酸結合性固相とを接触させ、
    リボ核酸を捕捉した核酸結合性固相と第1の溶離液とを接触させ、
    核酸結合性固相と、第1の溶離液より高温の第2の溶離液とを接触させ、
    第2の溶離液にリボ核酸を溶離する方法。
  2. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第1の溶離液の温度が、4℃以上20℃以下である方法。
  3. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、リボ核酸が溶離された第2の溶離液に、デオキシリボ核酸を減少させる試薬を混ぜる方法。
  4. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記核酸結合性固相が二酸化ケイ素を含有する物質である方法。
  5. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記試料に、核酸と核酸結合性固相との結合を促進させる試薬が添加されている方法。
  6. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記試料に、カオトロピック試薬が添加されている方法。
  7. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第2の溶離液の温度が、40℃以上70℃以下である方法。
  8. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第2の溶離液の温度が、40℃以上である方法。
  9. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第2の溶離液の温度が、80℃以下である方法。
  10. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第1の溶離液の温度が、当該溶離液に含まれるリボ核酸含量がデオキシリボ核酸含量と比較して50%以下となる温度である方法。
  11. 請求項1記載のリボ核酸回収方法であって、前記第2の溶離液の温度が、RNAの溶離率が70%以上となる温度である方法。
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