JP3644568B2 - バーコード識別システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブローニーフイルムと、その接合テープに記録されたバーコードを読み取るカメラ用のバーコード読み取り装置との組み合わせからなるバーコード識別システムに関するものである。
【0002】
ブローニーフイルムには、フイルムストリップとともに用いられる遮光紙の形態に応じて120,220の2タイプがある。120タイプのものは、遮光紙がフイルムストリップ全体にわたって裏紙として用いられるとともに、この遮光紙の両端にリーダー部とトレーラー部とが連続して設けられている。これらのリーダー部とトレーラー部は、未使用あるいは使用後にフイルムストリップを裏紙とともにスプールに巻きつけたときに外周側を覆うように巻きつけられ、フイルムストリップが外光でかぶることがないようにしている。また、220タイプのものは、120タイプのものの裏紙部分を省略し、フイルムストリップの先端側と後端側にそれぞれ上述したリーダー部,トレーラー部に相当する分の遮光紙を接合したものである。
【0003】
これらのブローニーフイルムには、上述した120,220のフイルムタイプの他に、モノクロ,カラーネガ,リバーサルの種別、ISO感度、そして120タイプのものでは標準長さのものとその半分の長さのハーフサイズ等、様々な種類のものが用意されている。そしてカメラにフイルムを装填するときには、フイルムタイプや種類に応じて圧板の位置やフイルムカウンタの切換えを行ったり、ISO感度の設定などを行っている。
【0004】
こうしたブローニーフイルムを用いるカメラの設定操作を簡略化し、あるいは自動化するために、フイルムストリップの先端を遮光紙に接合している接合テープの表面に写真フイルムの種別を表すバーコードを記録しておき、これをカメラに内蔵された反射型のフォトセンサで読み取りできるようにすることが特願平7−235127号で提案されている。そして、このようなバーコードシステムに好適なカメラは、フイルムをカメラに装填して裏蓋を閉じ、電源スイッチあるいはシャッタボタンをオン操作したときに給送モータを起動させ、フイルムストリップの第1コマ目をアパーチャーの背後にセットするまでの初期送り期間中にバーコードの読み取りが行われるように構成される。
【0005】
バーコードは白バーと黒バーとを交互に配列したもので、それぞれのバーには太/細の2種類がある。ブローニーフイルムに用いられている接合テープの寸法はISO規格で決められており、その幅(給送方向長さ)は25mm程度になっている。したがって、この接合テープをバーコード記録面として利用する場合にはその記録範囲はおのずと制限され、必要な情報量に対応してバーコードの本数が決まると細バーの最大幅も決まってくる。なお、白バー及び黒バーの表現は、反射型のフォトセンサからの光電信号に基づいて高反射バー,低反射バーとして検出し得る意味で用いたもので、必ずしも白色のバー,黒色のバーのみを意味するものではない。
【0006】
バーコード読み取りの確度を高めるために太バーの幅を細バーの2.5倍程度とし、さらに先頭側,後端側にそれぞれ細バーの4〜5倍の幅をもったクワイエットゾーンを設定した場合、13本のバーコード配列に対しては、細バーの最大幅は略0.8mm程度となる。また、接合テープにバーコードを記録する際には、接合テープの反射率が遮光紙よりも高いことから、黒色インクなどにより接合テープの表面に黒バーだけを記録し、白バーは接合テープそのものの地の表面を利用することができる。
【0007】
上記バーコードシステムでは、接合テープに交互に配列された黒バー及び白バーの幅を読み取り、その幅が太幅であるか細幅であるかに応じて「0」,「1」の二値コードを割り当てている。したがって、バーコードの読み取り時には、黒バーと白バーとの境界を順次に検出してゆき、境界相互間の幅データが太幅/細幅のいずれに該当するものであるかを判別しなくてはならないが、その判別基準となる基準長を一定値に固定してしまうと、幅データの計測に用いられるクロックパルスの周波数が限られてしまい、バーコード読み取り装置側の設計に大きな制約をもたらす結果となる。また、接合テープにバーコードを記録する際に黒バー及び白バーの幅を厳密に管理する必要が生じ、製造面での負担も大きくなってくる。
【0008】
こうした事情を考慮し、バーコードの先頭側に一定コードパターンをもった5ビット程度の予備コードを記録しておき、バーコードの読み取り開始時に予備コードから得たデータをもとに基準長を設定する手法がある。この手法によれば、バーコードの読み取り開始ごとに基準長が自動的に調節されるようになり、上記弊害を一掃することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これまでの上記手法では、情報伝達のために必要なバーコードに対して予備コードを単に付加しているため、予備コードに基づいて基準長を設定した後、引き続きそれ以降のバーコードについて太幅/細幅の識別を行うことができるという利点があるものの、バーコードの全長が長くなるという欠点がある。特に、上述したように限られた長さの接合テープにバーコードを記録しようとした場合、バーコードの全長が長くなると必然的にバーコードの個々を細くしなければならない。すると、バーコード読み取り装置には高い分解能が要求されることになり、結果的にカメラのコストアップにつながる。
【0010】
また、ブローニーフイルムはスプールに巻きつけて使用されるため、その巻ぐせが接合テープにまで及び、接合テープにはカール習性がつく。したがって、接合テープがフォトセンサ上を通過するときに、バーコード記録面とフォトセンサとの間隔が最大で1mm程度は変動し、これとともにフォトセンサから得られる光電信号が全体的に変動してしまう。このため、バーコードの個々を細くし過ぎると、たとえ白バーと黒バーの反射率を一定に管理し得たとしても、読み取りエラーが生じる確率が高くなる。特に本発明では、ブローニーフイルムをカメラに装填した後、フイルム給送を行いながらバーコードの読み取りを行うため、読み取りエラーが生じたときの対処が複雑になることから、1回の読み取り処理によって的確なバーコード識別を行わなければならないという事情もあり、できるだけ読み取りエラーが生じないような手だてを講じておく必要がある。
【0011】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、伝達すべき情報を表しているバーコードそのものの一部を利用して基準長を設定することにより、バーコードのトータルビット数を増やすことなく的確にバーコードの識別ができるようにしたバーコード読み取り装置と、接合テープに記録されたバーコードのトータルビット数を単に増やすことなく、バーコード個々の太さを実用上問題のない程度に維持することによってバーコード読み取り装置側の負担を減らし、さらにバーコードの太幅/細幅の判別基準となる基準長を効率的に設定することができるようなバーコードを用いたブローニーフイルムとの組み合わせにより、読み取りエラーが少なく、バーコードの一部を情報伝達と基準長の設定との双方に利用することができるようにしたバーコード識別システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、バーコード読み取り装置によってフォトセンサから得られる光電信号の出力レベルの変化を監視して黒バーと白バーとの境界を順次に検知しながら、まず境界相互間の幅データを取り込んでおき、先頭の3ビット分の幅データを加算してそのデータ長に基づいて太幅/細幅の判別に用いる基準長が設定される。こうして基準長を設定した後、各ビット位置の幅データが基準長と順次に比較され、各々の幅データが太幅/細幅のいずれであるかを判別するようにしている。
【0014】
ビット位置ごとの幅データを順次に記憶するためにデータメモリが用いられ、また、先頭の3ビット分の幅データに基づいて基準長を算出し、データメモリから全てのビット位置の幅データを順次に読み出して基準長と比較するためにCPUが用いられる。そして、CPUで判別された太幅/細幅に相当するコードデータを順次にコードメモリに書き込むようにすることによって、本発明のバーコード読み取り装置を簡便に構成することができる。
【0015】
さらにブローニーフイルムは、接合テープに記録されたバーコードの先頭の3ビット分にフイルムの長さを含むフイルム種別を表すコードが割り当てられ、この3ビット分の全長がフイルム種別によらず一定となるように黒バーと白バーとの太幅/細幅の組み合わせ本数の共通化が図られている。そして、本発明のバーコード識別システムでは、上記バーコード読み取り装置と上記ブローニーフイルムとの組み合わせにより、バーコードの先頭側3ビット分の幅データを前記基準長の設定とフイルム種別を表すコードとの双方に兼用することができる効率的なシステムとなる
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のバーコード読み取り装置を内蔵したブローニーカメラの裏蓋開放時の外観を図1に、このカメラに使用される120タイプのブローニーフイルムを図2に示す。裏蓋2を開放すると、カメラボディ3に形成された装填室4と巻取り室5とが現れる。このカメラはいわゆるセミ判カメラであり、露光枠6によって約6×4.5cmの露光範囲が決められている。
【0017】
図2に示すように、120フイルム7はスプール8に遮光紙9とともにフイルムストリップ10を巻いたもので、遮光紙9はフイルムストリップ10の裏紙部9aと、フイルムストリップ10よりも先端側に延ばされたリーダー部9b、そしてフイルムストリップ10よりも後端側に延ばされたトレーラー部とからなっている。未使用時にはリーダー部9bを上層側に巻きつけておくことによって、フイルムストリップ10が外光でカブルことはない。また、撮影時には別のスプールにリーダー部側から巻きつけながら使用してゆき、最終的にはトレーラー部が上層側に巻きつけられることになり、やはり撮影済みのフイルムストリップ10が外光でカブルことはない。
【0018】
フイルムストリップ10の長さは、120タイプの場合2種類用意されている。ノーマルサイズは6×6cmの画面サイズで撮影したときに12コマの撮影ができる長さで、ハーフサイズは6コマの撮影ができる長さである。なお、図1のセミ判カメラでは6×4.5cmの画面サイズであるため、ノーマルサイズでは16コマ、ハーフサイズでは8コマの撮影が可能となる。
【0019】
220タイプのものは遮光紙9の裏紙部9aが省略され、フイルムストリップ10の先端側と後端側にそれぞれ遮光紙9のリーダー部とトレーラー部が接合されたものである。裏紙部9aがないため、スプール8に120フイルムと同じ巻径でまくとフイルムストリップの長さがほぼ倍になり、フイルム1本あたりの撮影コマ数はノーマルサイズで32コマとなる。なお、220タイプはノーマルサイズだけでハーフサイズはない。
【0020】
120,220いずれのものも、フイルムストリップ10の先端側が接合テープ11によって遮光紙9と接合されている。本発明のブローニーフイルムでは、この接合テープ11がバーコード記録面として利用されており、図3に示すようなフォーマットにしたがってバーコード12が記録されている。接合テープ11は合成紙からなり、その表面の地の色は白色である。したがって、その表面に太幅/細幅の2種類の黒バーを広/狭の2種類の間隔を開けて配列することによって、黒バーと白バーとを交互に並べたバーコード12が得られる。
【0021】
図3にビットナンバー(1) 〜(13)で示すように、接合テープ11の表面に例えば熱転写記録によって7本の黒バーを印字することによって13ビットのバーコードが構成される。バーコードの先頭側(図中左側)と後端側には一定幅のスタートクワイエットゾーン14とエンドクワイエットゾーン15とが確保されており、これらのゾーン14,15は白バーと同様、接合テープ11の地の表面で構成されている。接合テープ11の幅(給送方向長さ)が25mmであることを考慮し、白バーあるいは黒バーの細幅エレメントの幅寸法は0.8mm程度、太幅エレメントの幅寸法は細幅エレメントの2.5倍程度に決められている。
【0022】
スタートクワイエットゾーン14の幅寸法は、接合テープ11の前側エッジと最初の黒バーのエッジとの間隔で決まり、その値は白バーあるいは黒バーの太幅エレメントよりも広くなるように4±1mmの範囲に設定してある。この幅を2mm以下程度にまで細くした場合には、接合テープ11の前縁とバーコードの最初の黒バーとが近過ぎて、スタートクワイエットゾーン14からの反射光が充分に高いレベルに達する前に低下してしまい、フォトセンサでの読み取りにエラーが出やすくなる。
【0023】
というのは、フォトセンサがバーコードの読み取りシーケンスを開始した後であれば、例えば1mm程度のスタートクワイエットゾーンでも識別は充分に可能であるが、フイルム給送が開始された後には、カメラ全体のシーケンスを管理するCPUが様々なスイッチあるいはアクチュエータなどのセット状態の確認や種々のシーケンスプログラムの初期化処理を行っているため、これと並行してソフト的な処理に負担が大きいバーコードの読み取りシーケンスを行うことは難しいく、充分な分解能のもとでスタートクワイエットゾーン14の検知を行うことができないからである。
【0024】
そこで、接合テープ11が移動してきたか否かをフイルム給送長1〜2mm程度ごとの粗い周期で監視しておき、その移動が検知された後にバーコードの読み取りシーケンスを開始させることになるが、上記のようにスタートクワイエットゾーン14が2mm以下であると、上記監視周期とのタイミングのずれによってスタートクワイエットゾーン14から充分な反射光が得られないことがあり、少なからず接合テープ11の検知エラーが発生する。この弊害を回避するには、上記のようにスタートクワイエットゾーン14の幅を接合テープの監視周期に対して充分に長い3mm以上にすることが有効であることが確認された。
【0025】
また、スタートクワイエットゾーン14の幅を大きくとり過ぎると、限られた接合テープ11の幅内に細バーが0.8mm程度、太バーがその2.5倍程度の13ビット分のバーコード12が記録できなくなるため、バーコードを印字するときの位置ズレを考慮して、5mm以下となるようにしてある。なお、エンドクワイエットゾーン15は少なくとも2mm以上は確保するようにしている。
【0026】
バーコード読み取り用のフォトセンサには反射型のものが用いられるため、白バーと黒バーの反射濃度に差があることが必要で、接合テープ11の地の反射率が高く、黒バーの反射率が低くなっている。また、反射型のフォトセンサから読み取り用の光を照射したときに、その光が黒バーの表面で正反射してしまうと黒バーの反射濃度が高くなってしまい、白バーとの識別が困難になる。そこで、読み取り用の光に対し、接合テープ11の地(白バー)の反射率を50%以上にするとともにその光沢度を35%以下に抑え、黒バーの反射率を30%以下にしてその光沢度を20%以下に抑えるのがよい。そして後述するように、バーコード読み取り用のフォトセンサを傾けて使用し、バーコード記録面からの拡散反射光を利用して読み取りを行うことによって、確度の高い識別が可能となる。
【0027】
コードデータは、白バー,黒バーのそれぞれについて、細幅エレメントがデータ「0」、太幅エレメントがデータ「1」を表す。最初の3ビットに120/220の種別とフイルムサイズとが割り当てられる。前述したように120フイルムにはノーマルサイズとハーフサイズとがあり、220フイルムはノーマルサイズだけであるから、結局、最初の3ビットで3種類の情報を表すことになり、限られたビット数のもとでは冗長な割り当てとなっている。
【0028】
ところが、本システムではこの最初の3ビット分のデータに基づき、太幅/細幅エレメントの識別を行うための基準長DXの設定を行うようにしている。このため最初の3ビットについては太幅エレメントを一本だけ使用するように制限し、3ビット分のデータ長を一定に維持している。そして、この3ビット分のデータ長DLを計測した後、DX=DL×(35/90)としてDXを算出し、このDXよりも短いものを細幅エレメント、DXよりも長いものを太幅エレメントとして識別する。上記データ長DL及び基準長DXは機械的な寸法長ではなく、実際には給送モータの回転に同期して得られるモータ回転パルスのカウント数となっている。
【0029】
接合テープ11がもつカール習性は接合テープ11の中央部分から後端側にかけて顕著に現れるため、上記のように最初の3ビット分で基準長DXの設定を行うことにより基準長DXをより正確に決めることができ、実用的に何ら問題のないことが確かめられている。しかも、この3ビット分のデータは120/220の種別とフイルムサイズを表す情報としても兼用され、それ以降の10ビット分のデータについては全く制約を与えることがないため、トータル的には合理的なバーコードシステムが得られる。そして、ビットナンバー(4) 〜(13)の10ビット分でフイルム種(モノクロ/カラーリバーサル/カラーネガティブ)の別と、ISO感度との組み合わせが表現されることになる。
【0030】
リーダー部9bの先端に設けられた係止穴9cは、リーダー部9bを巻取り室5にセットされた空のスプール13に係止するときに利用される。このためスプール13のスリット13aの奥には係止爪13bが設けられており、フイルム装填時にリーダー部9bの先端をスリット13aに挿入すると係止穴9cと係止爪13bとが係合する。したがって、以後は裏蓋2の閉じ信号により給送モータを駆動してスプール13を回転させれば、自動的にフイルム給送が開始されるようになる。
【0031】
なお、フイルムメーカーによっては、上記係止穴9c,係止爪13bのないフイルムやスプールもあるが、こうした場合にはリーダー部9bの先端をスリット13aに差し込んだ後、ダイヤル17を操作してリーダー部9bをスプール13に2〜3回巻きつける。その後、裏蓋2を閉じて給送モータを駆動することによって、同様にフイルム給送が開始される。なお、裏蓋2を閉じる前に、使用フイルムが120/220のいずれであるかに応じて圧板18のセット位置を切り換えておくことはこれまでと同様である。圧板18のセット位置は、裏蓋2を閉じたときにカメラボディ側のセンサピンで検知され、これに応じてフイルムカウンタの切換えも行われるようになる。
【0032】
露光枠6と装填室4との間のフイルム案内面にセンサ部20が設けられている。図4に示すように、センサ部20には反射型のフォトセンサ22が組み込まれ、その前面にはマスク板23が設けられている。マスク板23にはバーコード12の細幅エレメントよりも狭くした0.6mm幅程度のスリットが形成され、このスリットを通してフォトセンサ22は読み取り用の光を投光し、また受光する。読み取り用の光は、フイルムストリップ10を感光させることがないような波長域(900〜950nm)のものである。なお、接合テープ11に記録されたバーコード12を読み取る目的でのみフォトセンサ22を用いる場合には、センサ部20を露光枠6と巻取り室5との間に設けてもよい。
【0033】
フォトセンサ22は、正反射光の影響を受けることがないように、遮光紙9,フイルムストリップ10の給送面に対して傾けられている。その傾き方向はフイルム給送方向に直交する面に沿った方向、すなわち給送面を鉛直面としたとき、水平な軸を中心にしてフォトセンサ22を上下方向に傾けた方向で、その角度としては20°前後がよい。
【0034】
裏蓋2の閉じ信号がCPU24に入力されると、モータドライバ25を介して給送モータ26が駆動され、減速機構27を介してスプール13が巻取り方向に回転される。給送モータ26が回転すると、一定の角度ピッチで多数のスリットを放射状に形成したエンコード板28が回転する。エンコード板28を挟むようにフォトインタラプタ29が設けられており、フォトインタラプタ29からは給送モータ26の回転に同期したモータ回転パルスが発生され、CPU24に入力される。
【0035】
フォトセンサ22は、フイルム給送が開始された後、センサ部20を通過してゆく遮光紙9,接合テープ11,フイルムストリップ10の各々の拡散反射光量に応じた光電信号を出力する。この光電信号は波形整形回路30を介してCPU24に入力される。波形整形回路30は、ノイズの影響によって光電信号にスパイク状のパルスが重畳されたようなときにこれを除去する作用を行う。
【0036】
図1にも示すように、露光枠6と巻取り室5との間には従動ローラ32が設けられ、フイルム給送を開始すると遮光紙9,接合テープ11,フイルムストリップ10の移動に従動して回転する。従動ローラ32には、前記エンコード板28と同様のエンコード板33が固定されている。エンコード板33を挟むようにフォトインタラプタ34が設けられており、エンコード板33の回転によりフォトインタラプタ34からは給送に同期したフイルム給送パルスが出力され、CPU24に入力される。なお、従動ローラ24の回転に対して大きな負荷を与えない範囲内であれば、例えば従動ローラ24に歯数比を抑えた増速ギヤを噛み合わせ、増速ギヤでエンコード板25を回転させてもよい。これにより、より細かい周期でフイルム給送パルスを得ることができる。
【0037】
後述するバーコードの読み取り処理のために、ROM36,RAM37,EEPROM38が用いられ、CPU24との間でデータの授受が行われる。ROM36にはバーコード読み取り用のシーケンスプログラムと、読み取られたバーコードデータからフイルム情報を解読するデータテーブルとが格納されている。RAM37は前記シーケンスプログラムの実行の過程で得られるフラグ,データ類を一時的に記憶,保管するために用いられ、これらのデータ類はシーケンスプログラムの実行過程で適宜にCPU24によって読み込まれる。
【0038】
EEPROM38には、フイルム給送の開始後、センサ部20に接合テープ11が移動してきたか否かを検知するときに用いられる初期閾値Sが書き込まれる。この初期閾値Sの値は、センサ部20に組み込まれているフォトセンサ22の感度に個体差があるため、カメラごとに調節される。EEPROM38には、さらに後述するバーコードの読み取り処理及び給送処理において照合される2種類のパルス数「K」及び「Q」と、最終閾値SXが書き込まれる。
【0039】
以下、本発明の作用について説明する。図5はメインフローを概略的に示すもので、フォトセンサ22から得られる光電信号に基づいて、接合テープ11が給送されてきたことを検知し、続いてバーコード12が付与されたものについてはバーコードの読込み及びコードデータの識別が行われる。
【0040】
ファーストフレームのセット処理は、接合テープ11が検知されたタイミングを基準に、一定長の給送が行われた時点で給送モータ26の駆動を停止させることによって行われる。接合テープ11の寸法長はISOで規格されているため、上記処理によってフイルムストリップ10の第1コマ目を露光枠6の背後にセットすることができる。なお、このファーストフレームセット処理は、バーコード12の有無に係わらず行うことができる。
【0041】
こうしてファーストフレームセット処理が完了した後は、これまでどおり通常の撮影待機状態となるから、撮影操作を行うごとに自動的に給送モータ26を駆動してフイルム1コマ給送を行うことにより順次に撮影を繰り返してゆくことができる。フイルムカウンタにより最終コマへの撮影完了が確認されると、最後のフイルム給送が開始される。
【0042】
この給送期間中に、フイルムストリップ10の後端がセンサ部20を通過したことが検知され、その時点から遮光紙9のトレーラー部が給送される。トレーラー部の長さもISOによってある範囲に定められているから、その長さに応じた時間の経過後に給送モータ26を自動的に停止させれば、スプール13にはトレーラー部も含めてブローニーフイルムが全て巻き取られた状態になり、即座に裏蓋2を開放することができる。また、トレーラー部がスプール13に巻き取られるとフイルム給送パルスFPが途絶えるから、これを基準にして給送モータ26の停止タイミングを決めてもよい。
【0043】
図6ないし図8にしたがってバーコードの読み取り手順について説明する。裏蓋スイッチ(SW) は、裏蓋2が閉じ位置にロックされたときにオフからオンに切り換わる。このオン信号を受けてCPU24からモータドライバ25に給送開始指令が出され、給送モータ26が駆動を開始する。減速機構27を介してスプール13が回転を始め、まず遮光紙9のリーダー部9bがスプール13に巻き取られてゆく。
【0044】
給送モータ26の駆動とともにフォトインタラプタ29からモータ回転パルスMPがCPU24に入力される。また、遮光紙9の給送とともに従動ローラ32が回転し、フォトインタラプタ34からフイルム給送パルスFPがCPU24に入力される。フイルム給送パルスFPは遮光紙9やフイルムストリップ10の実給送長をできるだけ正確に検出するために利用され、またモータ回転パルスMPは遮光紙9やフイルムストリップ10の給送長をできるだけ細かく検出することを目的に利用される。
【0045】
なお、従動ローラ32の回転を増速ギヤなどを利用して充分に増速し、従動ローラ32の単位回転当たりに得られるフイルム給送パルスFPの個数を増やせば、モータ回転パルスMPを用いずにこのフイルム給送パルスFPだけで以後の処理を行うことが可能である。ところが、従動ローラ32に増速ギヤ等を連結すると、従動ローラ32の回転負荷が大きくなって従動ローラ32を円滑に回転させることができなくなり、従動ローラ32と遮光紙9やフイルムストリップ10との間にスリップが生じて正確な給送長の計測ができなくなる。そこで上記のようにフイルム給送パルスFPと、モータ回転パルスMPとの2種類のパルスを用いたもので、これによりエンコード板28,33や、フォトインタラプタ29,34にあまり高価なものを用いなくても、それぞれ充分に精度の高い給送長の計測が可能となる。
【0046】
図7に示すように、ステップ1(ST1)で裏蓋スイッチのオンが確認されると、まずEEPROM38から初期閾値Sが読み込まれ、これが閾値S0となる。初期閾値Sの値は接合テープ11の地の表面の拡散反射濃度に基づき、またフォトセンサ22の感度を考慮して決められている。接合テープ11の反射濃度はフイルムメーカーによらず、遮光紙9の反射濃度よりも高くなっているから、種々の接合テープの中で最も反射濃度が低いものについて検知できる値に設定しておけばよい。
【0047】
閾値S0の設定後、給送モータ26の駆動が開始され、フイルム給送が行われる。給送モータ26の駆動に同期してモータ回転パルスMPがCPU24に入力され、従動ローラ32の回転に同期してフイルム給送パルスFPがCPU24に入力される。フイルム給送とともに光電信号の出力レベルPLVの監視が行われるが、CPU24はフォトインタラプタ34から入力されてくるフイルム給送パルスFPがEEPROM38に書き込んだパルス数「K」に達するまでの間は、光電信号出力レベルPLVの読込みを無効化する(ST2)。
【0048】
上記パルス数「K」の値は、例えばフイルム給送長1.225mmごとに1個のフイルム給送パルスFPが得られるとき、20〜30程度の値に設定される。このパルス数「K」にしたがって、給送モータ26起動直後の一定期間は光電信号出力レベルPLVの読込みを無効化することによって、給送が不安定でノイズが重畳しやすい出力レベルPLVを無視することができる。
【0049】
正常な操作が行われる限りでは、裏蓋2を閉じた後、フイルム給送パルスFP「K」個分だけフイルム給送が行われたとき、センサ部20には未だ遮光紙9のリーダー部9bが対面しており、出力レベルPLVの値は閾値S0よりも必ず低くなる。したがって、この時点での出力レベルPLVが閾値S0よりも大きい場合には、例えば撮影途中で裏蓋2を開閉するなどの異常操作が行われたことを意味しており、この場合にはピーク値pk0の値を初期閾値Sに強制的に設定する(ST3)。
【0050】
こうしてピーク値pk0の値が低い値に設定されると、後述するように白バー/黒バーの境界を判別するために用いられる閾値も強制的に低い値に設定される。この結果、フイルムストリップ10からの反射光による出力レベルPLVがノイズなどの影響で細かく変動してもこれがバーコードとして認識されることはなく、異常操作時のバーコードの誤読処理を避けることができる。なお、モータ回転パルスMPについては、例えばフイルム給送長0.125mmごとに1個のモータ回転パルスMPが得られるようにすれば、細幅エレメントの幅が0.8mm程度のバーコードを実用上問題のない分解能で識別することが可能である。
【0051】
フイルム給送パルスFPが「K」に達し、必要に応じてST3の処理が行われた後、フイルム給送パルスFPのカウント値がクリアされ、出力レベルPLVの値がCPU24によって再び監視される。この監視の過程では、センサ部20上を遮光紙9のリーダー部9bが通過してゆくため、図6に示すように出力レベルPLVは低いレベルでわずかに変動する。そしてCPU24は、この期間中、出力レベルPLVの最も低い値をピーク値pk0として更新する(ST4)。
【0052】
給送の継続により接合テープ11がセンサ部20の上に移動してくると、接合テープ11の前縁側にはスタートクワイエットゾーン14が設けられているため出力レベルPLVが増大してゆく。そして、「PLV>S0」(ST5)となった時点でCPU24は接合テープ11がセンサ部20に移動してきたことを検知する。同時に「N=1」の設定が行われるとともに、図8に示すようにフイルム給送パルスFPのカウントが再開され、またモータ回転パルスMPのカウントが開始される。
【0053】
接合テープ11のスタートクワイエットゾーン14を検知するまでの出力レベルPLVの監視は、フイルム給送パルスFPの発生に同期してフイルム給送長1.225mmごとの周期で行われているが、4±1mmのスタートクワイエットゾーン14がセンサ部20を通過してゆく間に、バーコード読み取り用のシーケンスが開始され、出力レベルPLVの監視はモータ給送パルスMPに同期して細かい周期で行われるようになる。
【0054】
スタートクワイエットゾーン14がセンサ部20を通過してゆき、最初の黒バーが移動してくると出力レベルPLVが低下してゆく。CPU24はこのときの出力レベルPLVの変化を監視し、出力レベルPLVが所定レベル幅降下した時点で極大値があったものと判断し、所定レベル幅降下する前の極大値をホールドし、その値をピーク値pk1として記憶する(ST6−ST7)。この記憶には、RAM37に予め用意された所定のアドレス域が利用される。
【0055】
ここで、接合テープ11にバーコード12が記録されていないときには、出力レベルPLVがほぼ一定のまま推移する。そして、そのままフイルム給送パルスFPのカウント値が接合テープ11の幅に対応したパルス数Wの1/3に達した時点(ST8)で、CPU24はバーコード12が記録されていない接合テープであることを識別し、引き続きファーストフレームセット処理(ST9)に移行する。もちろん、この処理は「N=1」のときに限って行われる。
【0056】
バーコード12が付与された接合テープ11に対しては、バーコード12の読み込みが行われる。バーコード12の読込みは、白バー,黒バーの各エレメントの幅がモータ回転パルスMPの何個分であるかを読み込むことによって行われる。この際、白バーと黒バーとの境界を識別するために閾値SNが用いられるが、閾値SNの値はその直前に検知された出力レベルPLVの2つのピーク値(極大値と極小値)によって決められる。
【0057】
すなわち、最初の黒バーの前側エッジを検出するための閾値S1は、極小値として最初に得られたピーク値pk0と、次の極大値として得られたピーク値pk1との相加平均として算出される(ST10)。なお、図8のフローチャートでは、極大値と極小値とのそれぞれのピーク値をST10で兼用して識別し、閾値SNをこれらの相加平均値として求めるようにしてあるが、極大値と極小値とを個別に識別し、極大値と極小値とをそれぞれ更新してゆくような手順を採ることも可能である。
【0058】
同様にして最初の黒バーの後側エッジを検出する閾値S2は、ピーク値pk1とpk2に基づいて決められる。そして、出力レベルPLVがピーク値pk1(極大値)から低下して閾値S1になった時点から、ピーク値pk2(極小値)から上昇して閾値S2になった時点までにカウントされたモータ回転パルスMPのカウント値(MP値)が最初の黒バーの幅データとしてデータメモリ(1)に書き込まれる(ST11)。なお、データメモリ(0)にはクワイエットゾーン15の幅データが書き込まれることになるが、これはバーコードそのものの識別には用いられることはない。
【0059】
このように、閾値SNを逐次更新してゆくことによって、接合テープ11のカール習性による出力レベルPLVの変動にあまり左右されることなく、的確にバーコードエレメントの幅データを読み込んでゆくことが可能となる。また、接合テープ11の汚れなどによる特異値によって閾値が極端に変わることを避けるためには、直前までに計測された極大値,極小値のそれぞれの平均値を基にして閾値を設定したり、前2回分の極大値,極小値をそれぞれ平均して閾値の設定を行うようにしてもよい。
【0060】
上記バーコードの読込み処理は、バーコード12が13ビット構成であることから「N=14」に達するまで繰り返し行われ、ビット位置ごとに閾値SNの更新がなされる。この結果、接合テープ11にカール習性があって、そのために光電信号の出力レベルPLVが変動するようなことがあっても、白バーと黒バーとの境界を的確に識別してゆくことができ、バーコードの読み取り精度を格段に高めることができる。
【0061】
ST12は、13ビット構成のバーコード12が所定長さ範囲内にないときにエラー処理に移行させるためのものである。すなわち、フイルム給送パルスFPのカウント値が接合テープ11の幅に相当するパルス数「W」に達していながらも、未だに13ビット分のバーコードエレメントの検出が完了していない場合にエラーとなる。このエラー処理では、例えばカメラに組み込まれた液晶表示部等にエラー表示を行い、撮影に必要な各種のフイルム情報の設定をマニュアル操作で入力することを促す。
【0062】
13ビット分のデータが適正に得られると、ST13のコードデータの識別処理が行われる。コードデータの識別処理は、図9のフローチャートに示す手順によって行われる。まず、CPU24はデータメモリ(1)〜(3)から各々の幅データを読み込んでこれらを加算し(ST14)、先頭3ビット分のデータ長DLを求める。引き続きST15により基準長DXの算出が行われる。この基準長DXが、データメモリ(1)〜(13)に各々書き込まれた幅データが太幅エレメント/細幅エレメントのいずれに相当しているかを識別する基準となる。なお、先頭側の3ビットを利用しているので接合テープ11のカールの影響の少ない領域で基準長DXの設定が可能となるもので、その設定の基準となるデータ長LDを2ビット以下にしたのでは精度が出にくく、また4ビット以上にしたのでは接合テープ11のカールの影響が出たり、自由に使用できるビット数が減るという難点も出てくる。
【0063】
こうして基準長DXが求められた後、データメモリ(1)〜(13)の各幅データが順次に基準長DXと比較され、ST16の処理によりコードメモリ(1)〜(13)にコードデータ「0」,「1」が書き込まれる。そして、ROM37に格納されたフイルム情報解読用のデータが参照され、コードメモリ(1)〜(3)のコードデータにより120/220のフイルム種別及びフイルムサイズ、コードメモリ(4)〜(13)のコードデータによりモノクロ/カラーリバーサル/カラーネガのフイルム種とISO感度が識別される(ST17)。
【0064】
こうして識別されたフイルム情報のうち、120/220のフイルム種別及びフイルムサイズ情報は、カメラのフイルムカウンタの調節に用いることができ、また圧板18を自動的に切り換える機能をカメラに内蔵させた場合には、その切換え情報として利用することができる。なお、前述したように裏蓋2を開放して圧板18のセットを行い、これに連動してフイルムカウンタを調節するものでは、バーコードから得られた前記情報により圧板18のセット位置が適切であるか否かの確認に利用することができる。また、ISO感度はカメラの露出制御回路に露出制御用のファクターとして入力され、上述したバーコード読み取り装置とバーコード付きのブローニーフイルムとの組み合わせにより、合理的なフイルム情報の識別システムが得られる。
【0065】
また、閾値S0によって接合テープ11の前側エッジが検出された後、CPU24はフイルム給送パルスFPのカウントを継続して行っており、このカウント値に基づいてファーストフレームセット処理が行われる。このためCPU24は、フイルム給送パルスFPのカウント個数が「Q」個に達したか否かを監視し、これが「Q」個に達した時点で給送モータ26の駆動を停止させる(ST9)。前述したように、接合テープ11の給送方向の長さはISOによって所定の範囲に収まるように定められているから、その長さに応じて「Q」の値を決めておけば、露光枠6の背後にちょうど第1コマ目を停止させることが可能となる。この状態では、フォトセンサ22はフイルムストリップ10からの反射光量に応じた光電信号を出力するようになる。
【0066】
こうしてファーストフレームセットが完了するとフイルム給送パルスFPのカウント値がクリアされ、第1コマ目の撮影待機状態となる。撮影操作を行うと、露光完了信号を受けた後、CPU24は給送モータ26を駆動してフイルム1コマ送りを行う。同時に従動ローラ32が回転し、フォトインタラプタ34からは同様にフイルム給送パルスFPが得られるから、これを再びカウントしてフイルム1コマ分に対応したカウント値になった時点で給送モータ26の駆動を停止させればよい。
【0067】
最終コマへの撮影が完了すると、給送モータ26が駆動して最終のフイルム給送が行われる。最終のフイルム給送は、遮光紙9のトレーラー部まで完全にスプール13に巻き取られるまで行われる。最終コマに撮影を完了しても、通常はフイルムストリップ10に余裕分があるため、給送が開始された後もフォトセンサ22はフイルムストリップ10からの反射光を検知している。そして、フイルムストリップ10の後端が通過し終わると、フォトセンサ22は遮光紙9のトレーラー部からの反射光を検知するようになり、出力レベルPLVが低下する。
【0068】
したがって、フイルムストリップ10の反射濃度よりも低く、遮光紙9の反射濃度よりも高い最終閾値SXをEEPROM38に書き込んでおき、出力レベルPLVを最終閾値SXと比較しながら最終のフイルム給送を行えば、フイルムストリップ10がセンサ部20を通過したことを確認することができる。そして、その時点からトレーラー部の長さに応じた規定の給送期間の後に給送モータ26を停止させたり、あるいは上記の確認を行った後にフイルム給送パルスFPが出力されなくなったときに給送モータ26を停止させれば、トレーラー部も含め、ブローニーフイルムの全てをスプール13に巻き取らせた時点で自動的に給送モータ26の停止制御を行うことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上に述べたとおり、本発明によれば、ブローニーフイルムに付与されているバーコードは、先頭3ビット分にフイルムの長さを含むフイルム種別を表すコードが割り当てられ、しかも太幅/細幅の組み合わせ本数を一定にしたコードが用いられているため、先頭3ビット分の全長を一定にすることができ、バーコードの各ビット位置から得られる幅データを逐次読み込んでゆき、先頭から3ビット分の幅データに基づいて基準データ長を設定した後、先頭からの3ビットを含めて各ビット位置ごとに幅データが太幅/細幅のいずれに該当するかを判別するバーコード読み取り装置との組み合わせにより、読み取りエラーの発生確率を格段に小さくした効率的なバーコード識別システムが実現され、ブローニーカメラを一般に広く普及させるうえで非常に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたブローニーカメラの背面側外観図である。
【図2】ブローニーフイルム(120タイプ)の説明図である。
【図3】バーコードの説明図である。
【図4】バーコード読み取り装置の概略図である。
【図5】本発明を用いたブローニーカメラの全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】バーコード読み取り作用を示すタイミングチャートである。
【図7】接合テープの検知処理までの流れを示すフローチャートである。
【図8】バーコードの読み取り手順を示すフローチャートである。
【図9】バーコードデータの識別手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 裏蓋
6 露光枠
9 遮光紙
10 フイルムストリップ
11 接合テープ
12 バーコード
14 スタートクワイエットゾーン
18 圧板
20 センサ部
22 フォトセンサ
26 給送モータ
28,33 エンコード板
29,34 フォトインタラプタ
32 従動ローラ

Claims (2)

  1. フイルムストリップと、少なくともその先端側に設けられた遮光紙と、この遮光紙に前記フイルムストリップの先端を接合し、その表面の反射率が遮光紙よりも高い接合テープとこの接合テープに付与され、それぞれ太幅/細幅のいずれかの幅をもつ黒バーと白バーとを交互に配列したバーコードとを有するブローニーフイルムと、
    このブローニーフイルムを用いるカメラに内蔵され、前記遮光紙の先端を巻取りスプールに係止した後、給送モータの駆動により巻取りスプールを回転してフイルム給送を行う過程で、前記接合テープの表面に配列された前記バーコードを反射型のフォトセンサで読み取り、このフォトセンサから得られる光電信号に基づいて黒バー及び白バーのそれぞれの幅が太幅/細幅のいずれであるかを判別してバーコードの識別を行うバーコード読み取り装置との組み合せからなるバーコード識別システムにおいて、
    前記バーコードは、先頭の3ビット分にフイルムの長さを含むフイルム種別を表すコードが割り当てられるとともに、この3ビット分の全長がフイルム種別によらず一定となるように黒バーと白バーとの太幅/細幅の組み合わせ本数を共通化され、
    前記バーコード読み取り装置は、前記光電信号の出力レベルの変化を監視して黒バーと白バーとの境界を順次に検知しながら各々の境界相互間の幅データを記憶し、先頭の3ビット分の幅データを読み出してこれらを加算したデータ長に基づいて基準長を設定し、この基準長と各ビット位置の幅データとを順次に比較して幅データの各々が太幅/細幅のいずれであるかを判別するようにされ、
    前記バーコードの先頭側3ビット分の幅データが前記基準長の設定とフイルム種別を表すコードとの双方に兼用されることを特徴とするバーコード識別システム。
  2. バーコードの全記録領域がフォトセンサを通過する間に各々のビット位置から得られる幅データを順次に記憶するデータメモリと、このデータメモリから先頭の3ビット分の幅データを読み出して前記基準長を算出した後、データメモリから全てのビット位置の幅データを順次に読み出して基準長と比較して各々の幅データが太幅/細幅のいずれであるかを判別するCPUと、このCPUで判別された太幅/細幅に相当するコードデータを順次に記憶するコードメモリとを備えたことを特徴とする請求項1記載のバーコード識別システム。
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