JP3644232B2 - 振動パーツフィーダの姿勢変換トラック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は振動パーツフィーダの姿勢変換トラックに関するものであり、更に詳しくは、振動パーツフィーダにおいて傾斜姿勢で移送されてくる部品を水平姿勢に円滑に変換して移送し得る姿勢変換トラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
部品を次工程へ供給するために使用される一般的な振動パーツフィーダは、その部分破断側面図である図8に示すように、部品Pを収容し移送するボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなるが、駆動部11においては、ボウル21の底板と一体的に固定された可動ブロック12が等角度間隔に配置された傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結されており、固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12の下面の可動コア12Cと僅かの間隔をあけて対向するように設けられている。駆動部11の周囲には防音カバー17で覆われており、防振ゴム18を介してベース面に設置されている。
【0003】
ボウル21内においては、その底面から周壁23の内面に沿いスパイラル状に上昇するトラック24が部品の移送路として形成されており、通常は、部品を所定の姿勢として次工程へ供給するために、部品の形状に応じて種々の機構がトラック24に取り付けられる。
【0004】
例えば図9は移送対象としてのチップコンデンサーの代表例を示す概略的な斜視図であり、図9のAは比較的薄い部品P(長さL=7.5mm、幅W=6.3mm、厚さT=1mm)であり、図9のBは比較的厚い部品P’(長さL=1.6mm、幅W=0.8mm、厚さT=0.8mm)である。以降、主として部品Pの移送について説明するに、ボウル21の底面からトラック24を上昇して移送されてくる横臥した部品Pには、長手方向、すなわち、長さ方向を移送方向に向けている部品Pと、長さ方向を移送方向と直交させている部品Pとが混在しているが、その中から、長さ方向を移送方向に向けている部品Pのみを水平な姿勢として次工程へ供給する場合には、先ず、図10においてトラック24に接続した傾斜トラック134において、長さ方向を移送方向と直交させている部品Pを孔136からの噴出空気で吹き飛ばして排除することが行われる。図10はボウル21の周縁部に取り付けられ傾斜トラック134における部品の移送の向き選別機構近傍の斜視図であり、部品Pは矢印sで示す方向へ移送される。
【0005】
すなわち、傾斜トラック134はボウル21の中心から径外方へ向いて角度45度の上向き傾斜とし、その下端に傾斜トラック134の移送面とは90度の角度で内周壁135が設けられ、傾斜トラック134の幅方向の所定位置には空気が常時噴出される空気噴出孔136が開口されている。長さ方向を移送方向に向けた部品Pは傾斜トラック134において空気噴出孔136から離れた部分を移送されるので噴出空気とは無関係にそのまま通過するが、長さ方向を移送方向と直交させている部品Pはその上端部が空気噴出孔136にかかるので、噴出空気が吹き付けられてボウル21内へ吹き落とされ排除されるようになっており、空気噴出孔136よりも下流側では長さ方向を移送方向に向けている部品Pのみが移送される。
【0006】
図11に示すように、円弧状の傾斜トラック134の下流端に円弧状の水平トラック144の上流端がそれぞれの内周端の位置を一致させ段差140を介して接続されて姿勢変換トラック2が形成されており、傾斜姿勢で移送されてくる部品Pは傾斜トラック134の下流端から水平トラック144へ落下し、水平姿勢に変換されて移送され次工程へ供給されるようになっている。なお、傾斜トラック134の下流端部には部品Pの重なりを防ぐためのワイパー部材142が取り付け部材141と共に取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の姿勢変換トラック2においては、傾斜トラック134と水平トラック144との間の段差140が大きく、移送されてくる部品Pは傾斜トラック143の下流端から水平トラック144への落下時に、急激に大きい姿勢変化を要しているので水平トラック144での移送が円滑に進まず、傾斜トラック134にワイパー部材142が取り付けてあるにもかかわらず部品Pに重なりを生ずる場合があり、また部品Pと同形状で厚さがTのみが大きい部品P”(長さL=7.5mm、幅W=6.3mm、厚さT=4.5mm)の場合には、図11に示すように、部品P”の一部は水平姿勢とならず、面内に厚さTと長さLを有する側面を下にした横立ち姿勢となって移送され、移送詰まりを生じるなど、次工程への水平姿勢の部品Pの円滑な供給が損なわれるという問題があった。また、加工コストの高い円弧状の傾斜トラック134と円弧状の水平トラック144の作製が必要であること、更には、部品Pのサイズ違いに対してそれぞれ専用の傾斜トラック134と水平トラック144が必要であることにより、かなりの製造コストを要している。
【0008】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、傾斜トラックにおける傾斜姿勢の部品を水平トラックへ移行させて水平姿勢とする姿勢変換を円滑に行うことができ、かつ可及的にコストを削減し得る振動パーツフィーダの姿勢変換トラックを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、請求項1によって解決される。すなわち、
「ボウルの周壁に沿って形成され、前記ボウルの中心に関し径外方に向かって上向き傾斜の傾斜トラックと、該傾斜トラックの下端部にほぼ直角に設けられた前記傾斜トラックの内側周壁と、前記傾斜トラックに接続される水平トラックとからなり、部品が前記傾斜トラックにおける傾斜姿勢から前記水平トラックにおける水平姿勢に変換されて移送される振動パーツフィーダの姿勢変換トラックにおいて、
前記水平トラックの上流側部分に、前記傾斜トラックの下流端に連接して、断面形状がV字形状の切り溝を形成し、該切り溝の幅は上流端部において最大であり、下流側に向かうにつれ、漸次、幅と深さを小として前記水平トラック上で消滅されており、かつ前記切り溝の前記ボウルの中心側の傾斜面は前記傾斜トラックの内側周壁と整合され、径外方の傾斜面は前記傾斜トラックの傾斜面と整合しており、前記部品は前記水平トラック上を移送されるにつれ、前記切り溝の幅と深さとが小となるに伴い、前記部品は、前記切り溝の前記径外方の傾斜面と前記水平トラックの移送面との稜線よりも上方となる部分の重量が増大することにより、前記稜線を回動の中心として前記水平トラックの移送面へ回動し水平姿勢に変換されて移送されるようにしたことを特徴とする振動パーツフィーダの姿勢変換トラック」によって解決される。
その解決手段を実施の形態によって例示すれば、図1は本発明の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック1の部分斜視図であり、図2は姿勢変換トラック1をその下流部である水平トラック44において移送方向に直角に切断した縦断面図である。図1、図2を参照して、姿勢変換トラック1はボウル21の周縁部に固定されたトラックブロック30、40にそれぞれ形成された傾斜トラック34と水平トラック44とが接続されて構成されている。すなわち、傾斜トラック34の下流端上でその内周縁から所定の距離、少なくとも部品Pのほぼ1/5幅以上、実施の形態では部品のほぼ1/3幅離れた地点Rにおいて、傾斜トラック34の移送面の下流端と水平トラックの移送面の上流端とが交差するような位置関係で、円弧状の傾斜トラック34に直線状の水平トラック44が接続されており、加えて、水平トラック44の上流端部には、断面をほぼ直角のV字形状とした切り溝47が水平トラック44の上流端を起点として水平トラック44に沿って形成されており、切り溝47のボウル21の中心部を向く一方の面46と、これに対向する他方の面48は上流部の傾斜トラック34の移送面とその内側周壁35の面とに整合され、更には、切り溝47は、漸次、幅と深さを小として消滅されている。傾斜トラック34の直上方には部品Pの重なりを防ぐためのワイパー部材42が取付け部材41と共に取り付けられている。
【0010】
従って、傾斜トラック34によって傾斜姿勢で移送されてくる一点鎖線で示した部品Pは水平トラック44の領域に入ると、暫時は、切り溝47の一方の面46に傾倒して移送されるが、切り溝47の幅と深さが小となるに伴い、部品Pは水平トラック44の移送面と切り溝47の一方の面46との稜線49よりも上方となる部分の重量が増大し、その稜線49を回動の中心として水平トラック44の移送面へ回動し、実線で示すように水平姿勢に転換されて移送される。
【0011】
傾斜トラック34の傾斜角度を30度と小さくしていること、および傾斜トラック34と水平トラック44との接続箇所に上記のような切り溝47を設けていることにより、部品Pは傾斜姿勢から横立ちすることなく水平姿勢へ円滑に姿勢変換され、次工程への供給トラブルが解消される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による振動パーツフィーダの姿勢変換トラックについて、図面を参照して、具体的に説明する。
【0013】
図1は実施の形態の姿勢変換トラック1の部分斜視図であり、従来例の図11に対応する図である。また、図3はボウル21の外周部の一部を占める姿勢変換トラック1の平面図である。図1、図3を参照して、姿勢変換トラック1の上流部である円弧状の傾斜トラック34は外側周壁33に沿い形成され、ボウル21の中心から径外方に向いて上向き傾斜とされて、その下端には内側周壁35が設けられている。なお、図1においては、傾斜トラック34の下流端部のワイパー部材42は取付け部材41と共に一点鎖線で示した。そして、傾斜トラック34に姿勢変換トラック1の下流部である直線状の水平トラック44がその外側周壁43、内側周壁45と共に接続されて姿勢変換トラック1が構成されており、部品Pは矢印mで示す方向へ移送される。
【0014】
上記の変換トラック1について更に詳しく説明するに、図4は図3における[4]−[4]線方向の断面図であり、上流部である傾斜トラック34の断面を示す。すなわち、傾斜トラック34はボウル21の周縁部にボルト30bで固定したトラックブロック30に形成されており、ボウル21の中心から径外方に向いて上向きの角度θ=30度とされ、その下端には傾斜トラック34と90度の角度で内側周壁35が設けられている。また、その下流端部には移送される部品Pが重なることを防ぐために、外側周壁33の上部に取付け部材41をボルト41bで固定し、取付け部材41にワイパー部材42がボルト42bで取り付けられており、ワイパー42の下面と傾斜トラック34の面との間は部品Pが単層でのみ通過し得る間隔とされている。
【0015】
また、図3における[5]−[5]線方向の断面図である図5を参照して、傾斜トラック34に接続されている水平トラック44はボウル21の周縁部にボルトで固定した直線状のトラックブロック40に形成されており、傾斜トラック34の移送面の下流端上でその内周縁から部品Pのほぼ1/3幅の長さ離れた地点Rにおいて、傾斜トラック34の移送面の下流端と水平トラック44の移送面の上流端とが交差するような位置関係で、傾斜トラック34に水平トラック44が接続されている。後述するように、部品Pは一時的に切り溝47によって移送されるが、その移送の安定性の観点からは、上記の交差する地点Rは傾斜トラック34の下流端上でその内周縁から少なくとも部品Pの1/5幅以上離れていることが必要であり、離隔距離が部品Pの1/2幅以上であればより安定な姿勢変換が得られる。しかし、部品Pの幅と同等以上の離隔は必要としない。
【0016】
図6は図3における[6]−[6]線方向の断面図であるが、図5、図6、および図1も参照して、水平トラック44の上流端部には、断面を角度90度のV字形状とした切り溝47が水平トラック44の上流端を起点として水平トラック44に沿って形成されており、かつ切り溝47におけるボウル21の中心部を向く一方の面46と他方の面48とは、上流部の傾斜トラック34の移送面とその内側周壁35の面とに整合されている。そして、切り溝47は、漸次、幅と深さを小として消滅され、その下流側においては、図3における[7]−[7]線方向の断面図である図7に示すように、完全な水平トラック44とされている。なお、上記の切り溝47は水平トラック44の上流端からエンドミルを傾けて加工され、下流側へ向かって加工深さを切り上げてゆくことにより形成される。
【0017】
実施の形態の姿勢変換トラック1は以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0018】
図3、図4を参照して、姿勢変換トラック1の上流部である傾斜トラック34において、部品Pはワイパー部材42で単層化され、傾斜トラック34に傾倒し、内側周壁35に支持されて移送されて水平トラック44の領域に入るが、図5を参照し、水平トラック44の上流端部において、切り溝47が浅い場合には部品Pは慣性によって傾斜トラック34の移送面に続く切り溝47の一方の面46に沿って移送され、切り溝47が深い場合には、部品Pは切り溝47の一方の面46に傾倒して移送される。続いて図6も参照して、切り溝37の幅と深さとが小となるに伴い、部品Pは水平トラック44の移送面と切り溝47の一方の面46との稜線49よりも上方となる部分の重量が増大することから、図5に示すように、部品Pは稜線49を回動の中心として矢印nで示すように回動し、図6に示すように、水平トラック44上で水平姿勢となる。この間において部品Pは円滑に移送されるので、部品Pが重なりを生ずることはなく、また部品Pと同形状で厚さのみが大きい部品P”の場合も横立ちすることなく、傾斜姿勢から水平姿勢への安定した姿勢変換が行われる。水平姿勢となった部品Pは、図7に示すように、捩り振動の遠心力成分によって水平トラック44の外側周壁43に沿って移送され、移送の向きを変えることなく次工程へ供給される。
【0019】
すなわち、実施の形態の姿勢変換トラック1は、部品Pの傾斜トラック34における傾斜姿勢から水平トラック44における水平姿勢への姿勢変換の過程において、急激に姿勢変化させるのではなく、傾斜トラック34を角度30度の傾斜として傾斜トラック34から水平トラック44への落差を小さくしたこと、更には、傾斜トラック34と水平トラック44との間に、遷移領域として、断面がV字形状の切り溝47を設け、その両面46、48を傾斜トラック34の移送面とその内側周壁35の面とに整合させ、かつ切り溝47を漸次消滅させて、部品Pが切り溝47を移送される間に水平トラック44の移送面と切り溝47の一方の面46との稜線49を回動の中心として回動し姿勢変換するようにしたことなど、急激な姿勢変化となることを避けたことが部品Pの安定な姿勢変化をを生んでいる要因であると考えられる。
【0020】
また、傾斜トラック34の傾斜角度を小さくし、かつ水平トラック44に形成した切り溝47の面46、48を上流側の傾斜トラック34とその内側周壁35との面に整合させたことにより、部品Pが傾斜トラック34から水平トラック44への移行時に移送の向きが変らず、更には水平トラック44においてはその外側周壁43に接して移送されることにより水平トラック44の移送時にも移送の向きが変らないことから、サイズの違いの部品Pについて、水平トラック44を兼用することができ、従来のように部品Pのサイズ違い毎に専用の水平トラック44を用意する必要がなくなった。
【0021】
上述したように、切り溝47が浅く、一方の面46の幅が部品Pの1/2幅以下である場合には、部品Pは慣性によって切り溝47の一方の面46に沿って移送され、その時間は比較的短い。これに対して、切り溝47を深くし、一方の面46の幅を部品Pの1/2幅以上とすることにより、部品Pは慣性とは無関係に切り溝47の一方の面46に傾倒して比較的長い時間移送されるようになり、その間に回動して姿勢変換することになるので、姿勢変換の安定度は一層向上する。また、起点における切り溝47の形状は同一としても、切り溝47の長さを大にして、部品Pが切り溝47に沿って移送される時間を長くすることができ、それによって姿勢変換の開始から完了までの時間を延ばすことができる。すなわち、安定した姿勢変換が的確に行われるように、切り溝47の長さを調整することができる。
【0022】
本発明の実施の形態による振動パーツフィーダの姿勢変換トラックは以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0023】
例えば本実施の形態においては、傾斜トラック34の傾斜角度を30度としたが、傾斜角度は30度以上であってよく、また逆に、30度以下であってもよく、傾斜トラック34の傾斜角度は特に限定されない。傾斜角度を小さくすると姿勢変換の安定度は増大するが、上流側における部品Pの移送の向きの選別時において、長さ方向を移送方向と直交させている部品Pの噴出空気による排除の精度が低下するので、好ましい傾斜角度は30±5度の範囲内にある。
【0024】
また本実施の形態においては、傾斜トラック34の移送面の下流端と水平トラック44の移送面の上流端とが傾斜トラック34の移送面の下流端上で、その内周縁から部品Pのほぼ1/3幅の離れた地点Rで交差するような位置関係にある場合を例示したが、上述したように、上記の交差する地点は傾斜トラック34の移送面の下流端上で、その内周縁から少なくとも部品Pの1/5幅以上離れていることが望ましく、部品Pの1/2幅以上離れておれば一層好ましい。しかし、部品Pの幅と同等以上の幅は必要としない。
【0025】
また本実施の形態においては、水平トラック44の直上に特に天井板を設けてなかったが、部品の形状によっては水平トラック44において水平姿勢が変化することを防ぐために水平トラック44の直上に天井板を設けることは好ましい選択である。
【0026】
また本実施の形態においては、移送される部品は長方形状の平板である場合を例示したが、本発明の振動パーツフィーダの姿勢変換トラックが適用される部品の形状は、これ以外に厚い三角形状や多角板形状の平板であってもよい。
【0027】
また本実施の形態においては、水平トラック44を直線状としたが、勿論、従来例と同様に、上流部の傾斜トラック34と同一の曲率半径を有する円弧状としてもよいことは言うまでもない。
【0028】
また、本実施の形態においては上流部の傾斜トラック34を部品Pの移送の向きの選別が行なわれるものとして説明したが、表面選別や色選別のための傾斜トラックであってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明の振動パーツフィーダの姿勢変換トラックは以上に説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0030】
姿勢変換トラックの上流部である傾斜トラックに接続する水平トラックの上流端部に断面がV字形状の切り溝を設け、その両面を傾斜トラック移送面とその内側周壁との面に整合させたので、部品は姿勢変換時に重なりを生じることなく、また横立ちすることもなく、水平姿勢へ円滑に姿勢変換され、次工程への部品供給トラブルが解消される。
【0031】
また、水平トラックで部品の移送の向きが変わらず、またサイズに依らず部品は水平トラックの外側周壁に接して移送され排出位置が一定するので、水平トラックをサイズ違いの部品に兼用することが可能となったほか、水平トラックを直線状としたことにより従来の円弧状の水平トラックと比較して加工コストが低減され製造コストが大幅に節減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の姿勢変換トラックの部分斜視図である。
【図2】 実施の形態の姿勢変換トラックの移送方向に直角な縦断面図である。
【図3】 同平面図である。
【図4】 図3における[4]−[4]線方向の断面図である。
【図5】 図3における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 図3における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】 図3における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】 捩り振動パーツフィーダの部分破断側面図である。
【図9】 移送対象の部品の斜視図である。
【図10】 従来例の姿勢変換トラックにおける傾斜トラックの斜視図である。
【図11】 従来例の姿勢変換トラックの斜視図である。
【符号の説明】
1 実施の形態の姿勢変換トラック
21 ボウル
34 傾斜トラック
35 内側周壁
44 水平トラック
46 切り溝の一方の面
47 切り溝
48 切り溝の他方の面
49 稜線
P 部品
R 傾斜トラックの移送面の下流端と水平トラックの移送面の上流端との交点
Claims (6)
- ボウルの周壁に沿って形成され、前記ボウルの中心に関し径外方に向かって上向き傾斜の傾斜トラックと、該傾斜トラックの下端部にほぼ直角に設けられた前記傾斜トラックの内側周壁と、前記傾斜トラックに接続される水平トラックとからなり、部品が前記傾斜トラックにおける傾斜姿勢から前記水平トラックにおける水平姿勢に変換されて移送される振動パーツフィーダの姿勢変換トラックにおいて、
前記水平トラックの上流側部分に、前記傾斜トラックの下流端に連接して、断面形状がV字形状の切り溝を形成し、該切り溝の幅は上流端部において最大であり、下流側に向かうにつれ、漸次、幅と深さを小として前記水平トラック上で消滅されており、かつ前記切り溝の前記ボウルの中心側の傾斜面は前記傾斜トラックの内側周壁と整合され、径外方の傾斜面は前記傾斜トラックの傾斜面と整合しており、前記部品は前記水平トラック上を移送されるにつれ、前記切り溝の幅と深さとが小となるに伴い、前記部品は、前記切り溝の前記径外方の傾斜面と前記水平トラックの移送面との稜線よりも上方となる部分の重量が増大することにより、前記稜線を回動の中心として前記水平トラックの移送面へ回動し水平姿勢に変換されて移送されるようにしたことを特徴とする振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。 - 前記傾斜トラックの傾斜角度が25〜35度の範囲内とされている
請求項1に記載の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。 - 前記傾斜トラックの移送面の下流端と前記水平トラックの移送面の上流端との交差する地点が、前記傾斜トラックの下流端上で該下流端の前記内周縁から前記部品の幅の少なくとも1/5以上離れている
請求項1または請求項2に記載の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。 - 前記水平トラックが直線状に形成されている
請求項1から請求項3までの何れかに記載の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。 - 前記水平トラックを移送される途中における前記部品の姿勢の変化を防ぐための天井板が前記水平トラックの直上方に設けられている
請求項1から請求項4までの何れかに記載の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。 - 前記傾斜トラックが前記部品の移送の向きの選別、表裏の選別、または色の選別のためのものである
請求項1から請求項5までの何れかに記載の振動パーツフィーダの姿勢変換トラック。
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