JP3643856B2 - 合成樹脂製ディスポーザブルバック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ状の素材から個々のバッグを成形する、合成樹脂製ディスポーザブルバッグ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の合成樹脂製(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)ディスポーザブルバッグとしては、本発明者によって、既に、提唱されており、そこでは、チューブ状に形成された合成樹脂シートから切断分離されて、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部となり、他辺側がヒートシールされており、底辺が開口した袋状となっている。
【0003】
このような構成では、二等辺三角形の底辺に沿って切断分離を果たし、前記他辺側のヒートシール部分と、これに隣接するバッグのヒートシール部分とが、一定の間隙を持って、チューブ状に形成された合成樹脂シートに形成されていて、その間隙に沿って切断分離することで、個々のバッグになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記底辺部で切断分離された2バック一組の状態で、数枚のセット売りとして市場に出され、購入者が手鋏で前記間隙に沿って切断するか、予め、前記間隙に沿って機械的に切断して、二等辺三角形の形で、セット売りされるので、前者の場合は、現場での切断分離に、手鋏が必要となり、また、後者の場合は、方形のパッケージとして、好ましい形態に纏めるのに工夫が必要である。
【0005】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、ヒートシールされる帯状箇所が、チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に対して斜めに形成される点に着目して、前記長手方向の強度に関してかなりの耐性が得られることから、ヒートシールの箇所での切断分離が、引きちぎりで簡単に行える構成にした合成樹脂製ディスポーザブルバッグ、および、その製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の合成樹脂製ディスポーザルバックは、チューブ状に形成された合成樹脂シートから切断分離されて、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部となり、他辺側がヒートシールされており、底辺が開口した袋状となる合成樹脂製ディスポーザブルバッグの連続体であって、前記チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に関して、ヒートシールされた他辺側及び底辺側での切断によって、隣接するバッグから分離される構造であり、他辺側のヒートシールされた箇所に、その他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部が形成されており、
前記二等辺三角形の底辺に沿って形成された切断用のミシン目は、チューブ状に形成された合成樹脂シートの折り返し部分の近傍で前記線状の薄肉部の両端部と一部交差し、所定注出口が形成される位置に配設されて、隣接したバックが連続して、
隣接したバッグとの切断分離前の状態で、前記チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に、巻き取られている連続体として構成され、
前記バックを切断分離したとき注出口が形成されるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1には、チューブ状に形成された合成樹脂シート1、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは、これらの重合体などのシート(所謂、インフレーションフィルム)もしくは、複合体、貼合せ体から切断分離されて、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部2(即ち、インフレーションフィルムの曲折部)となり、他辺側がヒートシール3されており、底辺が開口した袋状となる合成樹脂製ディスポーザブルバッグBが示されている。この合成樹脂シート1は、インフレーション共押出しフィルムまたは、複合貼合せフィルムを用いてもよい。
【0013】
また、前記ディスポーザブルバッグBは、チューブ状の合成樹脂シート1の長手方向に関して、ヒートシールされた他辺側及び底辺側での切断によって、隣接するバッグから分離される構造である。また、他辺側のヒートシール3された箇所に、その他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部4が形成されている。
【0014】
この実施の形態では、前記二等辺三角形の底辺に沿って、切断用のミシン目5が切り込み形成されていて、隣接したバッグに連続されている。また、バッグBは、隣接したバッグとの切断分離前の状態で、図2に示すように、合成樹脂シート1の長手方向に、巻き取られている連続体として構成されているとよい。
【0015】
次に、上述のバッグBあるいはその連続体を製造するための方法について説明する。ここでは、素材として、チューブ状に形成された合成樹脂シート1から、二等辺三角形の一辺側がシート1の長手方向に沿う折り返し部2となり、他辺側がヒートシール3されたバッグBを、前記他辺および底辺に沿って切断分離できる構造とする。
【0016】
本発明の製造方法の特徴とするところは、ヒートシールされる箇所に、特に、その幅の中間位置して、その二等辺三角形の他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部4を形成する点である。また、他の特徴とするところは、薄肉部4の形成過程で、あるいは、その後に、前記底辺の切断部位に沿って、ミシン目5を形成する点である。
【0017】
その具体的な手段として、図3に示すように、前記ヒートシールされる箇所に対応する幅の鏝6と鏝受け7と共に、その何れかに(この実施の形態では、上側の鏝6に、その幅の中間に位置して)薄肉部5を形成する線状の下縁を有する板状成形体8を備えたヒートシール成形機構を採用する。図3の(a)は、鏝6の下面より山形に突出する断面形状の下縁を持った成形体8を示しており、図3の(b)は、鏝6の下面より半円形に突出する断面形状の下縁を持った成形体8を示している。また、鏝受け7の上面には、シリコンラバーなどの弾性層を備えている。
【0018】
このような手段では、ヒートシールの工程と同時に、図4の(a)および(b)に示すような薄肉部4が形成できる。なお、前記ヒートシールの工程とは別に、加熱された線状成形体で薄肉部を形成するようにしてもよい。この状態で、二等辺三角形の底辺部を切断して、薄肉部4を介して互いに連結された一対のバックB、Bとして、これを複数枚、セットにすることができる(図5を参照)。また、底辺部にミシン目5を形成することで、図2に示すように、ロール状に巻回して、1つのセットにすることができ、使用の際に、ミシン目5や薄肉部4を、手で簡単に分離切断することができる。なお、切り込み形成されたミシン目5を介してチューブ状の合成樹脂製シート1の内部空気が外部に排出できるので、ロール巻きに際して、空気層を内部に残す畏れがなく、ロール巻き込みが具合よく達成できる。
【0019】
なお、ヒートシール成形機構として、図6に示すような構成にしてもよい。ここでは、鏝6と鏝受け7との間に、鏝の幅の中間に位置して、薄肉部4を形成するための、例えば、0.2〜0.9mm直径のニクロム線などの加熱手段9が配置される。これによって、上述のヒートシールと同じ要領で、ヒートシール3および薄肉部4を形成することができる。
【0020】
また、図7に示すように、チューブ状合成樹脂製シート1の折り返し部分2の近傍で、ミシン目5と薄肉部4とが一部交差する構造とすることで、分離されたディスポーザブルバッグBの注出口10を、切断分離する際に、同時に形成するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したようになり、チューブ状に形成された合成樹脂シートから切断分離されて、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部となり、他辺側がヒートシールされており、底辺が開口した袋状となる合成樹脂製ディスポーザブルバッグであって、前記チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に関して、ヒートシールされた他辺側及び底辺側での切断によって、隣接するバッグから分離される構造であり、他辺側のヒートシールされた箇所に、その他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部が形成されている。
従って、使用現場で、引きちぎりにより、簡単に、ヒートシールの箇所で切断分離ができる。
【0022】
また、本発明では、前記二等辺三角形の底辺に沿って、切断用のミシン目が形成されていて、隣接したバッグに連続されていることを特徴とする。これにより、セット売りする場合に、ロール状に巻いて、出荷できる利点も得られる。
【0023】
更に、本発明は、チューブ状に形成された合成樹脂シートから、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部となり、他辺側がヒートシールされたバッグを、前記他辺および底辺に沿って切断分離できる構造とする合成樹脂製ディスポーザブルバッグの製造方法であって、前記ヒートシールされる箇所に、その他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部を形成する。
このため、前記薄肉部が鋏などを用いずに簡単に切り離せる構造のディスポーザブルバッグを提供できる。
【0024】
また、本発明では、このような製造方法において、前記薄肉部の形成過程で、あるいは、その後に、前記底辺の切断部位に沿って、ミシン目を形成することで、後に、ロール巻きなどのディスポーザブルバッグのセットが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すチューブ状合成樹脂製シート、およびそこに形成されるディスポーザブルバッグを示す斜視図である。
【図2】ディスポーザブルバッグの連続体を示す斜視図である。
【図3】ヒートシールを実施するための成形機構を示す模式的断面図である。
【図4】ディスポーザブルバッグのヒートシール部分の断面斜視図である。
【図5】二等辺三角形の底辺で切断した状態のディスポーザブルバッグのセットを示す斜視図である。
【図6】ヒートシール成形機構の別の態様を示す模式的断面図である。
【図7】チューブ状合成樹脂シートに形成されるディスポーザブルバッグの構成について、別の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製シート
2 折り返し部分
3 ヒートシール
4 薄肉部
5 ミシン目
6 鏝
7 鏝受け
8 板状成形体
9 加熱手段
10 注出口
Claims (1)
- チューブ状に形成された合成樹脂シートから切断分離されて、二等辺三角形の一辺側がシートの長手方向に沿う折り返し部となり、他辺側がヒートシールされており、底辺が開口した袋状となる合成樹脂製ディスポーザブルバッグの連続体であって、前記チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に関して、ヒートシールされた他辺側及び底辺側での切断によって、隣接するバッグから分離される構造であり、他辺側のヒートシールされた箇所に、その他辺に沿って切断分離するための線状の薄肉部が形成されており、
前記二等辺三角形の底辺に沿って形成された切断用のミシン目は、チューブ状に形成された合成樹脂シートの折り返し部分の近傍で前記線状の薄肉部の両端部と一部交差し、所定注出口が形成される位置に配設されて、隣接したバックが連続して、
隣接したバッグとの切断分離前の状態で、前記チューブ状の合成樹脂シートの長手方向に、巻き取られている連続体として構成され、
前記バックを切断分離したとき注出口が形成されるようにしたことを特徴とする合成樹脂製ディスポーザルバック。
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- 2002-02-08 JP JP2002032838A patent/JP3643856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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