JP3643837B1 - 燃料タンク用接続部品の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2色射出成形における2次射出成形で射出される合成樹脂材料の流出を防止し、燃料タンク用接続部品の外観を良好にすることができる燃料タンク用接続部品の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】 燃料タンク用接続部品は、合成樹脂製燃料タンクに取着され、気体遮断性を有する合成樹脂材料により筒状に形成された接続部品本体と、気体透過性の合成樹脂材料により形成され、接続部品本体及び燃料タンクの外面に加熱溶着される溶着部22とを有している。接続部品は、溶着部22を成形する第1のキャビティ31を形成するための第1金型32及び第2金型33と、第2金型33に代えて接続部品本体を成形すべく第2のキャビティ36を形成するため第1金型32に型締めされる第3金型37と、第3金型37に設けられ、第1金型32に型締めされるとき第2のキャビティ36近傍位置で溶着部22に食い込む環状突起39とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合成樹脂製燃料タンクに取付けられる燃料タンク用接続部品の製造装置及び製造方法に関するものである。さらに詳しくは、2色射出成形における2次射出成形で射出される合成樹脂材料の流出を防止し、燃料タンク用接続部品の外観を良好にすることができる燃料タンク用接続部品の製造装置及び製造方法に関するものである。
従来、合成樹脂製燃料タンクは、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の気体遮断性を有する合成樹脂材料により形成された気体遮断層と、高密度ポリエチレン等の気体透過性を有する合成樹脂材料により形成された合成樹脂層とを積層することにより構成されている。この合成樹脂製燃料タンク内には、ガソリン等の燃料が収容されている。そして、気体遮断層により、合成樹脂製燃料タンク内の燃料ガスが合成樹脂層を透過して合成樹脂製燃料タンク外へ漏出するのを抑制するようになっている。合成樹脂製燃料タンクには、カットオフバルブ等の燃料タンク用接続部品が取付けられるようになっている。
一方、この種の燃料タンク用接続部品は、接続部品本体とその接続部品本体に成形熱溶着されている溶着部とを備えている。接続部品本体はナイロン等の気体遮断性を有するとともに、前記合成樹脂層を形成する合成樹脂材料よりも溶融温度の高い合成樹脂材料により筒状に形成されている。これに対して溶着部は、合成樹脂層と同じ合成樹脂材料により形成されている。そして、燃料タンク用接続部品が合成樹脂製燃料タンクに取付けられるときには、溶着部の端部が合成樹脂製燃料タンクの外面に加熱溶着されるようになっている。
この燃料タンク用接続部品は、1次射出成形による溶着部の成形と、2次射出成形による接続部品本体の成形とによる2色射出成形法により製造されている。具体的には、燃料タンク用接続部品を製造するための金型において、まず溶着部を成形するための溶着部用キャビティが形成された状態で一対の金型を型締めし、この溶着部用キャビティに合成樹脂材料を射出及び冷却固化して溶着部を成形する。次いで、金型を型開きした後に一方の金型を交換し、接続部品本体を成形するための接続部品本体用キャビティを形成した状態で金型を型締めする。そして、この接続部品本体用キャビティに合成樹脂材料を射出及び冷却固化して接続部品本体を成形することにより、燃料タンク用接続部品が製造される。このとき、接続部品本体を成形する合成樹脂材料は溶着部を成形する合成樹脂材料よりも溶融温度が高いために、溶着部が接続部品の外周面に成形熱溶着するようになっている(例えば特許文献1を参照)。
特開2003−172216号公報(第2頁及び第5〜8頁)
ところが、この従来の燃料タンク用接続部品の製造方法においては、溶着部を成形した後、一方の金型を交換して接続部品本体用キャビティを形成し、その接続部品本体成形用キャビティに合成樹脂材料を射出したとき、その合成樹脂材料は金型と溶着部との隙間に入り込む。これは、2次射出成形で射出される合成樹脂材料の射出温度が1次射出成形で射出される合成樹脂材料の射出温度より高く、溶着部が軟化されやすく、2次射出成形で射出される合成樹脂材料が金型と溶着部との隙間に入りやすいためと考えられる。その結果、2次射出成形後の燃料タンク用接続部品は、溶着部上に接続部品本体を形成する合成樹脂材料が縞模様をなすように被覆され、外観が悪化するという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、2色射出成形における2次射出成形で射出される合成樹脂材料の流出を防止し、燃料タンク用接続部品の外観を良好にすることができる燃料タンク用接続部品の製造装置及び製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の燃料タンク用接続部品の製造装
置は、合成樹脂製燃料タンクに設けられた取付け孔の部分に取着され、気体遮断性を有す
る合成樹脂材料により筒状に形成された接続部品本体と、前記合成樹脂製燃料タンクの外
層と同種の合成樹脂材料により形成され、接続部品本体の外面に加熱溶着されるとともに
、その端部が合成樹脂製燃料タンクの外面に加熱溶着される溶着部とを有する燃料タンク
用接続部品の製造装置であって、前記溶着部を成形すべく第1のキャビティを形成するた
めの第1金型及び第2金型と、第1のキャビティによって溶着部が成形された後に第2金
型を離型し、接続部品本体を成形すべく第2のキャビティを形成するため第1金型に型締
めされる第3金型と、第3金型に設けられ、第1金型に型締めされるとき第2のキャビテ
ィ近傍位置で溶着部に食い込む、合成樹脂の滲入防止のための環状突起とを備え、第1金
型及び第2金型を型締めした状態で第1のキャビティに溶着部を成形するための、合成樹
脂製燃料タンクの外層と同種の合成樹脂材料を射出して溶着部を成形した後に第2金型を
離型し、次に第3金型を第1金型に型締めして第2のキャビティを形成し、該第2のキャ
ビティに接続部品本体を成形するための、溶着部の合成樹脂材料より加熱溶融温度が高温
で気体遮断性を有する合成樹脂材料を射出して接続部品本体を成形し、且つ溶着部におけ
る環状突起の食い込み部より外側に、接続部品本体を形成する合成樹脂材料が被覆しない
燃料タンク用接続部品を製造するように構成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の燃料タンク用接続部品の製造方法は、請求項1に記載の燃料タ
ンク用接続部品の製造装置を用い、第1金型及び第2金型を型締めした状態で第1のキャ
ビティに溶着部を成形するための、合成樹脂製燃料タンクの外層と同種の合成樹脂材料を
射出して溶着部を成形した後に第2金型を離型し、次に第3金型を第1金型に型締めして
第2のキャビティを形成し、合成樹脂の滲入防止のための環状突起を溶着部に食い込ませ
、第2のキャビティに接続部品本体を成形するための、溶着部の合成樹脂材料より加熱溶
融温度が高温で気体遮断性を有する合成樹脂材料を射出して接続部品本体を成形し、且つ
溶着部における環状突起の食い込み部より外側に、接続部品本体を形成する合成樹脂材料
が被覆しない燃料タンク用接続部品を製造することを特徴とするものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の燃料タンク用接続部品の製造装置及び請求項に記載の製造方
法によれば、環状突起の根元部分によって溶着部と第3金型との間に空隙ができるのを抑
制することができ、2色射出成形における2次射出成形で射出される合成樹脂材料の流出
を防止し、燃料タンク用接続部品の外観を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図3に示すように、合成樹脂製の燃料タンク11は、ポリエチレン(PE)等の気体透過性を有する合成樹脂材料と、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の気体遮断性を有する合成樹脂材料とを用いたブロー成形法により略四角箱状に形成されている。ここで、気体透過性を有する合成樹脂材料とは、その内部を燃料ガス等の気体が透過可能である合成樹脂材料のことである。一方、気体遮断性を有する合成樹脂材料とは、その内部を燃料ガス等の気体が実質的に透過不能である合成樹脂材料のことである。
図2(a)に示すように、燃料タンク11の周壁12は、外層12a及び内層12cには気体透過性を有する合成樹脂で形成された気体透過層が設けられ、中間層12bには気体遮断性を有する気体遮断層が設けられている。尚、気体透過層と気体遮断層とは、図示しない接着層により接着されている。燃料タンク11内にはガソリン等の燃料が収容されている。そして、気体遮断層により、燃料タンク11内のガソリンガス等の燃料ガスが周壁12を透過して燃料タンク11外へ漏出するのを抑制するようになっている。
図3に示すように、この燃料タンク11には、燃料補給パイプ13、キャニスター14及び燃料供給パイプ15等の付属部品が取付けられるようになっている。これら付属部品は、本実施形態の燃料タンク用接続部品(以下、単に接続部品ともいう)16等を介して燃料タンク11に取付けられる。本実施形態の燃料タンク用接続部品16は、カットオフバルブとして具体化されている。燃料タンク11の周壁12において、燃料タンク用接続部品16が取付けられる箇所には、円孔状の取付け孔17が貫通形成されている。
図2(a)及び(b)に示すように、燃料タンク用接続部品16は、有蓋円筒状に形成された接続部品本体18と、該接続部品本体18の下端部に突設された円板部19と、接続部品本体18の周壁上端の一部から突設されている円筒状の接続筒20とから構成されている。これら接続部品本体18、円板部19及び接続筒20は、12−ナイロン(PA)等の気体遮断性を有する合成樹脂材料により形成されている。接続筒20には円孔状の流通孔21が貫通形成され、接続部品本体18の内部と接続筒20の内部とが連通され、輸送流体としての燃料ガスが接続部品本体18内及び接続筒20内を流れるようになっている。
円板部19の上面及び外周面並びに接続部品本体18の上部外周面には、接続部品16を構成する外径の異なる2段の略円環状をなす溶着部22が2色射出成形法による加熱溶着、即ち成形熱溶着されている。この溶着部22は燃料タンク11の周壁12の外層12aと同じ合成樹脂材料であるポリエチレン(PE)により形成され、接続部品16が燃料タンク11の取付け孔17に取付けられたときには、外層12aに対して熱溶着されるようになっている。
次に、燃料タンク用接続部品16の製造装置について説明する。
図4〜図7に示すように、燃料タンク用接続部品16は、1次射出成形による溶着部22の成形と、2次射出成形による接続部品本体18の成形とによる2色射出成形法により製造されている。図4(a)、(b)に示すように、溶着部22を成形するための第1のキャビティ31は、第1金型32と第2金型33とによって構成されている。第1金型32は略半円筒状をなす一対の分割型32a,32bによって構成されると共に、一方の分割型32aには接続筒20を形成するための挿通孔34にスライドコア35が進退可能に設けられている。第1金型32と第2金型33との型合せ面(PL面)には、第1のキャビティ31に溶着部22を成形する合成樹脂材料を射出するための図示しないゲートが設けられている。そして、第1金型32に第2金型33を型締めした状態で、ゲートから第1のキャビティ31に溶融した合成樹脂材料を射出することによって溶着部22が成形されるようになっている。
図5(a)、(b)及び図6(a)に示すように、第1のキャビティ31によって溶着部22が成形された後に第2金型33に代え、接続部品本体18を成形する第2のキャビティ36を形成するために第3金型37が配設される。これと同時に、前記スライドコア35に代えて接続筒20を接続部品本体18と一体に成形するために、挿通孔34に内側スライドコア38が挿着される。
図1(b)及び図5(b)に示すように、第3金型37上には該第3金型37が第1金型32に型締めされるとき第2のキャビティ36近傍位置で第2のキャビティ36を取り巻くよう円環状に環状突起39が設けられている。この環状突起39は第3金型37が第1金型32に型締めされるとき溶着部22に食い込むようになっている。環状突起39は、2次射出成形で接続部品本体18を成形する合成樹脂材料が溶着部22と第3金型37との隙間に滲入するのを阻止するためのものである。環状突起39の形状及び位置は、溶着部22を成形する合成樹脂材料の種類、接続部品本体18を成形する合成樹脂材料の種類、射出温度(溶融温度)、射出圧力等を考慮して決定される。
本実施形態においては、環状突起39は根元部分39aの内周側及び外周側が同じ曲率半径R1の円弧状に形成されると共に、その頂部39bの曲率半径R2が根元部分39aの円弧の曲率半径R1より小さい円弧状に形成されている。環状突起39は、根元部分39aの幅0.4〜0.7mm及び高さ0.4〜0.7mmであることが好ましく、環状突起39の位置も第2のキャビティ36から0.4〜0.7mm離れていることが好ましい。本実施形態の環状突起39は根元部分39aの幅0.5mm及び高さ0.5mm、その位置は第2のキャビティ36から0.5mm離れた位置である。更に、環状突起39の根元部分39aの円弧の曲率半径R1は内周側及び外周側とも0.3mmであり、頂部39bの円弧の曲率半径R2は0.2mmである。
溶着部22を成形した後に第2金型33を第3金型37に代え、その第3金型37を第1金型32に型締めすることにより、図1(b)に示すように環状突起39が溶着部22に食い込む。この食い込みにより、第2のキャビティ36に溶融した合成樹脂材料を射出したとき、溶着部22と第3金型37との隙間へ合成樹脂材料が滲入することを防止できるようになっている。第1金型32と第3金型37との型合せ面には、第2のキャビティ36に接続部品本体18を成形する合成樹脂材料を射出するための図示しないゲートが設けられている。上記の第1金型32(両分割型32a,32b)、第2金型33、第3金型37並びにスライドコア35及び内側スライドコア38は、図示しない油圧シリンダ、エアシリンダ等によって駆動されるようになっている。
次に、燃料タンク用接続部品16の製造方法について説明する。
燃料タンク用接続部品16を製造するときには、図4(a)に示すように、まず一対の分割型32a,32bを型合せし、一方の分割型32aの挿通孔34にスライドコア35を前進させる。続いて、第1金型32に第2金型33を型締めし、第1のキャビティ31を形成する。次いで、図4(b)に示すように、第1のキャビティ31に溶着部22を成形するための合成樹脂材料を、加熱溶融された状態で図示しないゲートを通じて射出する。射出された合成樹脂材料が冷却固化されることにより溶着部22が成形される。本実施形態の溶着部22は前述のようにポリエチレンにより形成され、その溶融温度は120〜135℃である。
その後、少なくとも合成樹脂材料に表面が固化したときに、図5(a)に示すように、
第1金型32から第2金型33を離型すると共に、スライドコア35を後退させる。続い
て、図5(b)に示すように、第3金型37を第1金型32に型締めすると共に、内側ス
ライドコア38を分割型32aの挿通孔34に前進させる。図6(a)に示すように、第
1金型32、第3金型37及び内側スライドコア38によって第2のキャビティ36が形
成される。そして、図6(b)に示すように、溶着部22の表面温度が極力下がらない時
間経過後に、接続部品本体18を成形するための加熱溶融された合成樹脂材料を、第2の
キャビティ36にゲートを通じて射出する。本実施形態の接続部品本体18は前述のよう
に12−ナイロンにより形成され、その溶融温度は165〜180℃であることから、前
記溶着部22を成形するための合成樹脂材料を加熱溶融する温度よりも高い加熱溶融温度
に設定される。その後、この合成樹脂材料が冷却固化されることにより接続部品本体18
が成形される。
このように、接続部品本体18を成形するための合成樹脂材料の加熱溶融温度は、溶着部22を成形する合成樹脂材料の溶融温度より高いため、接続部品本体18を成形する合成樹脂材料の射出時には溶着部22が軟化しやすく、溶着部22と第3金型37との間に隙間ができやすい。しかし、第3金型37の第2のキャビティ36近傍位置には環状突起39が設けられているため、その隙間に接続部品本体18を成形する合成樹脂材料が滲入しても環状突起39によってそれ以上の滲入が阻止される。しかも、図1(b)の二点鎖線に示すように、第3金型37を第1金型32に型締めして環状突起39が溶着部22に食い込んだとき、溶着部22の第2のキャビティ36に臨む部分が第2のキャビティ36内へわずかに膨出して滲入防止部40が形成される。この滲入防止部40により接続部品本体18を成形する合成樹脂材料の滲入がより有効に阻止される。
最後に、図7に示すように、第1金型32から第3金型37を離型し、第1金型32の一方の分割型32aを他方の分割型32bから離型し、更に内側スライドコア38を挿通孔34から後退させる。続いて、ゲート部分が取除かれて燃料タンク用接続部品16が製造される。一方、燃料タンク11はブロー成形法により製造された後、その周壁12の所定箇所に取付け孔17が貫通形成される。図3に示すように、燃料タンク用接続部品16を燃料タンク11に取付けるときには、取付け孔17周辺の周壁12外面及び溶着部22の底面を予熱した後、燃料タンク用接続部品16を溶着部22の底面が燃料タンク11の周壁12外面に密着するまで燃料タンク11に押圧する。これにより、溶着部22の底面が燃料タンク11の周壁12外面に加熱溶着される。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の燃料タンク用接続部品16の製造装置においては、第3金型37に第2のキャビティ36近傍位置で環状突起39が設けられ、第3金型37が第1金型32に型締めされるとき環状突起39が溶着部22に食い込むようになっている。この環状突起39により、2次射出成形で射出される溶融した合成樹脂材料が溶着部22と第3金型37との隙間に流れ込むのが阻止される。従って、成形される燃料タンク用接続部品16の外観を良好にすることができる。加えて、2次射出成形における温度条件、圧力条件等の成形条件を狭い範囲で設定する必要がなくなり、成形条件の設定が緩和される。
・ 環状突起39は、その根元部分39aの内周側及び外周側が断面円弧状に形成されている。このため、型締め時に環状突起39が溶着部22に食い込むとき、環状突起39の根元部分39aによって溶着部22と第3金型37との間に空隙ができるのを抑制することができる。よって、環状突起39の根元部分39aに合成樹脂材料が滲入することを抑えることができ、接続部品16の外観をより確実に良好にすることができる。
・ 環状突起39は、その頂部39bが断面円弧状に形成され、環状突起39の頂部39bによって溶着部22と環状突起39の頂部39bとの間に空隙ができるのを抑制することができる。従って、環状突起39の頂部39b外面に合成樹脂材料が滲入することを抑えることができ、接続部品16の外観を一層良好にすることができる。
尚、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図8(a)に示すように、実施形態における環状突起39の内周面側に垂立面39cを設けるように変更することもできる。この場合、環状突起39の垂立面39cで合成樹脂材料の滲入をより効果的に抑制することができる。図8(b)に示すように、環状突起39の断面形状を縦長矩形状にすることもできる。この場合にも、環状突起39で合成樹脂材料の滲入をより効果的に抑制することができる。図8(c)に示すように、環状突起39の断面形状を二等辺三角形状にすることもできる。この場合、溶着部22への環状突起39の食い込みを容易にすることができる。
・ 環状突起39を第2のキャビティ36を取り巻くように所定間隔をおいて複数条設けることも可能である。この場合、接続部品本体18を成形する合成樹脂材料が溶着部22と第3金型37との隙間へ滲入するのを阻止する効果を向上させることができる。
・ 接続部品本体18の円板部19を四角板状、六角板状等の角板状、楕円板状等に形成し、環状突起39をそれに対応させて四角環状、六角環状、楕円環状等に形成することもできる。
・ 前記実施形態では、第1金型32と第2金型33又は第1金型32と第3金型37とを上下位置に配置したが、それらを左右位置に配置するように構成してもよい。
・ 接続部品本体18を形成する合成樹脂材料として6−ナイロン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエステル等の気体遮断性を有する合成樹脂材料を用いてもよい。また、溶着部22を形成する合成樹脂材料として高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン等の気体透過性を有する合成樹脂材料を用いてもよい。
・ 接続部品本体18を、その溶融温度が溶着部22を成形するための合成樹脂材料の溶融温度以下である合成樹脂材料により成形してもよい。
・ 前記実施形態において、製造された燃料タンク用接続部品16は、接続筒20に燃料補給パイプ13、キャニスター14及び燃料供給パイプ15等の付属部品を取付けるように構成してもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 第3金型を第1金型に型締めして第3金型の環状突起が溶着部に食い込んだとき、
溶着部の第2のキャビティに臨む部分が膨出して滲入防止部を形成することを特徴とする
燃料タンク用接続部品の製造方法。この製造方法によれば、溶着部と第3金型との隙間に
接続部品本体を形成するための合成樹脂材料が滲入することを効果的に防止することがで
きる。
・ 請求項に記載の燃料タンク用接続部品の製造方法によって製造される燃料タンク
用接続部品であって、溶着部には第3金型の環状突起により形成された環状溝を有する燃
料タンク用接続部品。このように構成した場合、燃料タンク用接続部品の溶着部に接続部
品本体を形成する合成樹脂材料の流れ込みがなく、良好な外観を得ることができる。
(a)は第1金型と第2金型とを型締めして第1のキャビティを形成した状態を示す拡大断面図、(b)は第1金型と第3金型とを型締めして第2のキャビティを形成した状態を示す拡大断面図。 (a)は燃料タンク用接続部品を燃料タンクに取付けた状態を示す断面図、(b)は燃料タンク用接続部品を示す斜視図。 燃料タンク用接続部品等を燃料タンクに取付けた状態を示す正面図。 (a)は第1金型と第2金型とを型締めして第1のキャビティを形成した状態を示す断面図、(b)は第1のキャビティに溶着部を形成する合成樹脂材料を射出した状態を示す断面図。 (a)は図4(b)の状態から第2金型及びスライドコアを離型した状態を示す断面図、(b)は(a)の状態から第3金型を第1金型に型締めする状態を示す断面図。 (a)は第2のキャビティを形成した状態を示す断面図、(b)は第2のキャビティに接続部品本体を成形する合成樹脂材料を射出した状態を示す断面図。 第1の金型から第3の金型を離型して燃料タンク用接続部品を取り出す状態を示す断面図。 (a)〜(c)は環状突起の別例を示す断面図。
符号の説明
11…燃料タンク、12a…外層、16…燃料タンク用接続部品、17…取付け孔、1
8…接続部品本体、22…溶着部、31…第1のキャビティ、32…第1金型、33…第
2金型、36…第2のキャビティ、37…第3金型、39…環状突起

Claims (2)

  1. 溶融温度の異なる少なくとも2種類の合成樹脂材料を積層し、且つ外層より内側に気体
    遮断層を有する合成樹脂製燃料タンクに設けられた取付け孔の部分に取着され、気体遮断
    性を有する合成樹脂材料により筒状に形成された接続部品本体と、前記合成樹脂製燃料タ
    ンクの外層と同種の合成樹脂材料により形成され、接続部品本体の外面に加熱溶着される
    とともに、その端部が合成樹脂製燃料タンクの外面に加熱溶着される溶着部とを有する燃
    料タンク用接続部品の製造装置であって、
    前記溶着部を成形すべく第1のキャビティを形成するための第1金型及び第2金型と、
    第1のキャビティによって溶着部が成形された後に第2金型を離型し、接続部品本体を成
    形すべく第2のキャビティを形成するため第1金型に型締めされる第3金型と、第3金型
    に設けられ、第1金型に型締めされるとき第2のキャビティ近傍位置で溶着部に食い込む
    、合成樹脂の滲入防止のための環状突起とを備え、第1金型及び第2金型を型締めした状
    態で第1のキャビティに溶着部を成形するための、合成樹脂製燃料タンクの外層と同種の
    合成樹脂材料を射出して溶着部を成形した後に第2金型を離型し、第3金型を第1金型に
    型締めして第2のキャビティを形成し、該第2のキャビティに接続部品本体を成形するた
    めの、溶着部の合成樹脂材料より溶融温度が高温で気体遮断性を有する合成樹脂材料を射
    出して接続部品本体を成形し、且つ溶着部における環状突起の食い込み部より外側に、接
    続部品本体を形成する合成樹脂材料が被覆しない燃料タンク用接続部品を製造するように
    構成したことを特徴とする燃料タンク用接続部品の製造装置。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク用接続部品の製造装置を用い、第1金型及び第2金型を型
    締めした状態で第1のキャビティに溶着部を成形するための、合成樹脂製燃料タンクの外
    層と同種の合成樹脂材料を射出して溶着部を成形した後に第2金型を離型し、次に第3金
    型を第1金型に型締めして第2のキャビティを形成し、合成樹脂の滲入防止のための環状
    突起を溶着部に食い込ませ、第2のキャビティに接続部品本体を成形するための、溶着部
    の合成樹脂材料より加熱溶融温度が高温で気体遮断性を有する合成樹脂材料を射出して接
    続部品本体を成形し、且つ溶着部における環状突起の食い込み部より外側に、接続部品本
    体を形成する合成樹脂材料が被覆しない燃料タンク用接続部品を製造することを特徴とす
    る燃料タンク用接続部品の製造方法。
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