JP3643738B2 - 光ファイバゲート開度センサ及びその実装方法並びに光ファイバゲート開度監視装置 - Google Patents

光ファイバゲート開度センサ及びその実装方法並びに光ファイバゲート開度監視装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水門や樋門等の水路のゲートの開度を監視するための開度センサに関し、特に光ファイバゲート開度センサ及びその実装方法並びに光ファイバゲート開度監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川や水路等の合流部に設置されている樋門・水門は、国が管理するものと各地方自治体が管理するものとがあり、大小合わせると全国で数万箇所設置されている。この中でゲート開度の常時遠隔監視を行っている樋門・水門は、現状ではごく少数にとどまっており、ほとんどはゲートの開閉状態を目視点検に頼っている状況である。
【0003】
大型の樋門の一部では、ゲートの開閉は電気式等で自動化されており、その開度はゲート開閉用モータと連動して監視できるようになっているものがある。
【0004】
中型や小型の樋門の場合は、ゲートの開閉は手動式のものが多く、また、ゲート開度は目視点検のみで監視を行っている。その多くは地域住民等に開閉作業を委託し、操作後の開度状態を管轄の事務所へ電話等で報告するという方法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現状のゲート開度を遠隔で監視している樋門・水門では自動開閉式のゲートのモータや制御機器等と組み合わせて監視しているため、施設が堅牢重大となり、占有面積が大きく、建設費も高価なものになるという問題がある。
【0006】
現状のゲート開度の遠隔常時監視を行っていない樋門・水門に関して、目視による点検等の監視方法の場合、河川全体の一括監視は不可能であり、また複数箇所の監視を行う場合にはかなりの人手を要する。さらに、樋門のゲート開閉を行う場合は、河川水位の上昇時で、集中豪雨や台風等の悪天候時が多く、道路の寸断等による交通混乱のため監視人員が点検箇所まで移動できない場合が多々あり、ゲート開閉作業や監視等が不可能な場合が多い。地域住民への委託によりゲートの開閉を行う場合、人手不足は解消できるが、ゲート開度の管理については不安が残り、さらに悪天候により電話連絡網が混乱しているような場合には、ゲート開閉動作後の事務所への報告が滞る可能性があり、現状状態の把握の信頼性が劣るという問題がある。
【0007】
また、樋門・水門のゲート開度の無人常時遠隔監視にビデオカメラ等を使用することが考えられるが、悪天候時等、特に降雨、霧等の場合に視界が不良になる可能性が非常に高く、監視が不可能な場合が多い。また、悪天候時等は特にビデオカメラへの電源供給が故障する可能性が高く、その場合にはその後の監視が全く不可能になる。多点での監視には樋門・水門毎に逐一ビデオカメラを設置しなければならないため、費用が膨大になり、かつ一括集中監視という観点ではシステムが複雑になる。さらにビデオカメラの映像が多くなると、それをモニターする人員にも多大の負荷がかかるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、信頼性が高く、電源が不要で遠隔監視が可能な光ファイバゲート開度センサ及びその実装方法並びに光ファイバゲート開度監視装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の光ファイバゲート開度センサは、光ファイバ、光ファイバからの出射光を該光ファイバに戻す反射ミラー及び光を遮断する光遮断部を有する光接点と、水門等のゲートに設けられゲートの開閉に応じて光遮断部を光ファイバと反射ミラーとの間の光路上に移動させる光遮断部動作機構とを備えたものである。
【0010】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度センサは、光遮断部が一端を中心として回転自在で他端に光路上の光が透過する貫通孔の形成された直方体型の磁性体であり、光遮断部動作機構がゲートに取付けられゲートの開閉に応じて磁性体へ磁界を与える永久磁石であってもよい。
【0011】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度センサは、光遮断部がファラデー素子であり、光遮断部動作機構がゲートの開閉に応じてファラデー素子へ磁界を与える磁石であってもよい。
【0012】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度センサは、光遮断部が回転型か、あるいは直線型の光エンコーダであり、かつゲートの開度と光エンコーダの位置とが一対一に対応しており、光遮断部動作機構がゲートの開度に応じて光エンコーダを回転、移動させるギヤ及び回転軸からなり、光ファイバへの戻り光の有無の組合わせをゲート開度情報に一対一に対応させてゲート開度の状況を検出するようにしてもよい。
【0013】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法は、光接点をゲート近傍の支柱等の支持部材に配置し、光遮断部動作機構をゲートに配置してもよい。
【0014】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法は、光接点をゲート近傍の支柱等に配置し、一端がゲートに取付けられ他端が光遮断部動作機構に接続されたワイヤをゲート近傍の支柱等に配置した滑車を通して接続してもよい。
【0015】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度監視装置は、光ファイバゲート開度センサと、光ファイバに光を入射し、光ファイバからの反射戻り光を受光して光接点が配置されたゲートの開度状況を検出する検出装置とを備えたものである。
【0016】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度監視装置は、複数のゲートに配置された光ファイバゲート開度センサと、各光ファイバゲート開度センサの光ファイバを連結する複数の光カプラと、光ファイバに光を入射し、光ファイバからの反射戻り光を受光して各光ファイバゲート開度センサが配置されたゲートの開度状況を検出する検出装置とを備えてもよい。
【0017】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度監視装置は、検出装置から光ファイバゲート開度センサまでの光ファイバ長を違えることにより、光ファイバゲート開度センサの位置を判別するようにしてもよい。
【0018】
上記構成に加え本発明の光ファイバゲート開度監視装置は、検出装置が短パルス状か、あるいは疑似ランダム状に変調された光を出射し、光接点か、あるいは光エンコーダのチャンネル数分の戻り光の有無を検出するようにしてもよい。
【0019】
本発明によれば、水門や樋門等の水路のゲートにその開度状況を検出する光接点を設置し、その光接点からの情報を検出装置で検出する。この結果、ゲートと検出装置との間を光ファイバで接続することにより遠隔監視が可能となり、ビデオカメラを用いることがないのでゲート近傍に電源を用いることがなくなり、その分だけ故障の生じることがなくなり信頼性が向上する。
【0020】
ゲート開度の監視項目でゲートの全開、全閉のみを監視すればよい場合と、ゲート開度がどの程度か(例えば30度開)を監視しなければならない場合がある。ゲートの全開、全閉のみの監視、すなわちゲート開閉検出の場合には、以下のような構成を用いることにより実現することができる。
【0021】
図1は本発明の光ファイバゲート開度センサに用いられゲート開閉を検出するための光接点の基本構造図である。
【0022】
光ファイバ2からの出射光をレンズ3によってコリメート(直進平行)光にする。そのコリメート光に対面直交する位置に出射光を反射する反射ミラー5を設置する。レンズ3と反射ミラー5との間に周囲の物理条件によって光を透過(あるいは遮蔽)する光遮蔽部4を設ける。周囲の物理条件とは任意でよいが、例えば磁界の有無等の条件変化が考えられる。
【0023】
図2(a)、(b)はそれぞれファラデー素子を用いた光接点の実装概要図及び動作原理説明図である。
【0024】
図2(a)に示す光接点は、コリメートレンズ付き光ファイバ8と、コリメートレンズ付き光ファイバ8の光路上の光を反射してコリメートレンズ付き光ファイバ8に戻す反射ミラー5と、反射ミラー5とコリメートレンズ付き光ファイバ8との間の光路上に配置され光路上の光を偏光する偏光素子6及びファラデー素子7とで構成される。なお、10は防水用Oリングである。
【0025】
この光接点の動作原理は図2(b)より以下のようになる。
【0026】
光ファイバ2、その後レンズ3から出射した光が偏光素子6を透過する際、透過光は偏光状態が偏光素子6の光学軸に対して垂直な2成分に分離する。その後透過光はファラデー素子7を透過し、反射ミラー5で全反射され、ファラデー素子7及び再度偏光素子6を透過し、光ファイバ2に戻る。
【0027】
このような光接点のファラデー素子7の周囲に磁界が発生すると、ファラデー素子7の透過光の偏波面が45度回転する。このとき、透過光は往復でファラデー素子7を2回透過するため、結果として偏波面は90度回転する。それぞれの偏光成分は偏波面がそれぞれ90度回転した結果、偏光素子6中で屈折する方向が変わるため、光ファイバ2へは戻らない。このようにして、磁界の有無で光のON/OFF制御を行うことができる。
【0028】
図3(a)、(b)は磁性体遮光板を用いた光接点の説明図である。
【0029】
図3(a)に示す光接点は、反射ミラー5とコリメートレンズ付き光ファイバ8との間の光路上に、一端を中心として回転自在で他端に光路上の光が透過する貫通孔の形成された直方体型の磁性体からなる遮光板11を設け、光遮断部動作機構としての光接点動作用の磁石9の磁界によって遮光板11を動作させ、光のON/OFF制御を行うようにしたものである。なお、固定磁石12は、遮光板11をそれぞれの位置で固定するために用いられる磁石である。但し、この固定磁石12の保持力が強すぎると、磁石9による遮光板11を動作させることが難しくなるため、磁石9と固定磁石12との磁力は最適なものを選定する必要がある。
【0030】
すなわち、磁石9が遮光板11の真上にあるときはコリメートレンズ付き光ファイバ8から出射された光が反射ミラー5で反射されて遮光板11の貫通孔を通過して再びコリメートレンズ付き光ファイバ8に戻り(図3(a))、磁石9が遮光板11から離れると、遮光板11が回転するので、コリメートレンズ付き光ファイバ8から出射された光は遮光板11の貫通孔を貫通することができずコリメートレンズ付き光ファイバ8に戻らない(図3(b))。
【0031】
このように光接点のON/OFF制御を行う対象物(磁界を発生させる磁石)と、光接点(ファラデー素子利用、磁性体遮光板による光制御等)を樋門や水門のゲートに組み合わせ、1ゲート当たり1個か、あるいは複数個の光接点と対象物とを設置することにより、ゲート開閉の遠隔自動監視を行うようになっている。
【0032】
ゲート開度状況を監視する場合(開度30%等)には、例えば以下のような構成によって実現できる。
【0033】
例えば開度を10段階以上に区分して監視したい場合、24 −1=15>10であるので、4つの光接点をゲートに設けることによって可能となる。光接点にはゲート14のゲート開閉ギヤ16と連動し、かつゲートの開閉動作で1周期となるような減速ギヤ16−1を介して作動する回転型(あるいは直線型)の光エンコーダを用い、2進符号化したコードによって開度情報を得ることができる。
【0034】
図4(a)は光エンコーダを用いた光ファイバゲート開度センサの実装図であり、図4(b)は図4(a)に示した光ファイバゲート開度センサに用いられる光接点の拡大図、図4(c)は図4(b)に示した光接点に用いられる光遮断部の拡大平面図である。
【0035】
この光ファイバゲート開度センサ13は、複数のスロット19が周方向に適宜形成された回転型のエンコーダからなる光遮断部と、ゲート14の開閉に応じて回転する減速ギヤ16−1及び減速ギヤ16−1の回転をロータリーエンコーダに伝達する伝達手段としての回転軸からなる光遮断部動作機構とを有している。複数の反射ミラー5と同数のコリメートレンズ付き光ファイバ8がエンコーダを挟むように配置されている。すなわち、光はコリメートレンズ付き光ファイバ8とロータリーエンコーダ18との対面に位置する反射ミラー5によって反射、対向する光ファイバ8に再入射するようになっている。なお、15はゲート開閉棒であり、17はゲート14を開閉するためのハンドルであり、光ファイバ心線の本数をチャンネル数とする。
【0036】
このような構成にすることにより、開度0%(完全閉)から6.7%までの場合には4本の光ファイバからのそれぞれの戻り光がOFF、OFF、OFF、ONとなり、コードにすると「0、0、0、1」(4ビット)と割り当てられることになる。ゲート14の開き具合が進んでいくと、6.7%から13.3%まではコード「0、0、1、0」、13.3%から20%まではコード「0、0、1、1」、…というように2進符号化したコードによってゲート14の開度を把握することができる。
【0037】
この構成でゲート開度を0→10%、10→20%、…というように分けて監視したい場合には、ゲート14の開閉ギヤと光エンコーダとを接続する減速ギヤ16−1の減速比を調整してロータリーエンコーダ18を10段階目のコード 「1、0、1、0」に100%の開度(完全開)の状態に位置するような構成にすればよい。
【0038】
把握したい開度の段階数をXとしたとき、使用する光ファイバ心線数n(光接点の数か、あるいはエンコーダのスロット数と同義、nは整数)は次の数1式で表される。
【0039】
【数1】
n≧Log10(X+1)/Log102 (nは整数)
ここで、表1は使用光ファイバ心線数と分解能との関係を示す表である。
【0040】
【表1】
Figure 0003643738
【0041】
全ての光ファイバからも戻り光信号もOFF、すなわちコード「0、0、0、0」の状態は、システムの故障、例えば光源の故障や光ファイバの断線等との区別が付かないため使用しない。そのため数1式では開度の段階数Xに「1」を加えて必要となる光ファイバ心線数を計算している。
【0042】
光ファイバゲート開度センサをシステム化する場合、それぞれの光接点か、あるいは光エンコーダのチャンネル数分からの戻り光の有無及び各光接点の区別は図5に示すようにして行う。
【0043】
図5は本発明の光ファイバゲート開度監視装置の説明図である。
【0044】
各光接点S1、S2、…の区別はレーダの測距計測原理を利用する。
【0045】
すなわち、検出装置20に内蔵された光源から短パルス状の光が光ファイバ2へ入射される。光源から各光接点S1、S2、…(あるいは光エンコーダのチャンネル数分の光ファイバ心線)への光ファイバ長(光路長)L1、L2、…を各々若干ずつ変えておくことにより、各光接点S1、S2、…からの戻りパルス光が検出装置20まで戻ってくる時間が異なる。このパルスを光源から出射して各光接点S1、S2、…から戻り光が戻ってくるまでにかかる時間を計測し、それに光ファイバ2中の光速を乗じることにより、各光接点S1、S2、…の位置が特定でき、光接点S1、S2、…毎の区別が可能となる。光接点S1、S2、…の位置が特定できたらその位置の光のパワーレベル、すなわち光量をOTDR (Optical Time Domain Reflectometry)の原理を利用し測定する。このとき、光接点S1、S2、…のON/OFFを判別するための戻り光量のしきい値を設け、しきい値より大きい光量光接点S1、S2、…を検出した場合にはONと判別し、光接点S1、S2、…がしきい値より小さい光量を検出した場合にはOFFと判別する。このようにして各光接点S1、S2、…からの戻り光の有無及び各接点S1、S2、…の区別を行う。また、各接点S1、S2、…の位置を特定する際、光源から発する光は短パルス状の光を用いる他、光強度を疑似ランダム符号状に変調したものを用いてもよい。この場合には別途変調された戻り光を復調して距離情報を算出する。
【0046】
検出装置20から各光接点S1、S2、…までの距離を変えるには、光カプラ21を用いて分岐した階層構造を構成すればよい。このとき、各光カプラ21は各光接点S1、S2、…まで到達する光強度が一定となるような分岐比を持たせる構成とする。また、各光接点S1、S2、…間の距離が一定以上離れるように、遅延用の光ファイバを挿入してもよい(図示せず。)。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0048】
本発明の光ファイバゲート開度センサは光源からの光を伝搬する光ファイバと、光ファイバからの出射光を光ファイバに戻す光反射部と、光反射部と光ファイバとの間の光路を遮る光遮断部とを有する光接点と、ゲートに設けられゲートの開度に応じて光反射部を移動させる光反射部動作機構(あるいは光遮断部を移動させる光遮断部動作機構)とを備えたものである。
【0049】
光ファイバゲート開度センサの実装方法としては、ゲートに光反射部動作機構(あるいは光遮断部動作機構)を設け、多点型光接点検出装置に光ファイバを接続するものであり、光接点からの戻り反射光の有無や光量からゲートの開閉や開度を監視するようになっている。
【0050】
光ファイバゲート開度監視装置は、光ファイバゲート開度センサと、光ファイバに光を入射し、光ファイバからの反射戻り光を受光して光接点が配置されたゲートの開度状況を検出する検出装置とを備えたものである。
【0051】
【実施例】
(実施例1)
図6(a)、(b)は本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法の一実施例を示す説明図である。また、表2は光/磁気接点1及び光/磁気接点2とゲートの開閉状態や装置の異常時との関係を示す表である。
【0052】
【表2】
Figure 0003643738
【0053】
ゲート14を支える支柱や壁等に磁気の有無によって戻り光をON、OFFさせる磁気/光接点22−1、22−2を上下に設置する。ゲート14の上側及び下側には光/磁気接点をON/OFF動作させるための磁石9を設置する。
【0054】
磁気/光接点及び磁石の位置をゲート14が全開のときには磁気/光接点22−1の近傍に位置し(図6(b))、ゲート14が全閉のときには磁気/光接点22−2の近傍に位置するように設置することにより(図6(a))、表1に示すようにゲート開閉の検出が可能となる。このゲート開閉の検出を前述した光接点を検出する検出装置20で行うことにより、複数ゲート及び他の場所にある樋門・樋管のゲート開閉を1台の検出装置で検出することが可能となる。
【0055】
ところで、大型のゲート等ではゲート開閉の際、奥行きや左右へのガタが大きくなる。磁石による磁力は距離の2乗に比例して小さくなるので、ゲートの全開、全閉で光接点と磁石とが接近するような配置にしても、ゲートの移動ガタによって磁石と光接点との距離が離れてしまうと、光接点のON、OFFが正常に動作しなくなる可能性がある。この点を考慮し、ゲートの開閉に伴うガタが生じても正常にゲート開閉検出を行う必要がある。
【0056】
(実施例2)
図7(a)、(b)は本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法の他の実施例を示す説明図である。また、表3は光/磁気接点1及び光/磁気接点2とゲートの開閉状態や装置の異常時との関係を示す表である。
【0057】
【表3】
Figure 0003643738
【0058】
磁気/光接点22−1、22−2は実施例1と同様にゲート14を支える支柱か、あるいは壁等に固定する。磁石9はゲート14に直接固定せず、ゲート14に取付けたワイヤー25及び滑車24を経由して磁石ガイド23に沿って移動させる方法を用いる。
【0059】
このような構成にすることによりゲート14に開閉ガタが生じた場合でも光/磁気接点と磁石との距離が変わらず、正確に光のON、OFF動作を行うことができる。
【0060】
なお、ゲート開閉のストローク量と磁石の移動ストローク量とを変換するストローク変換用滑車24−1を用いることにより、二つの光/磁気接点の間隔をゲート開閉ストローク量以下で設置してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0062】
信頼性が高く、電源が不要で遠隔監視が可能な光ファイバゲート開度センサ及びその実装方法並びに光ファイバゲート開度監視装置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバゲート開度センサに用いられゲート開閉を検出するための光接点の基本構造図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれファラデー素子を用いた光接点の実装概要図及び動作原理説明図である。
【図3】(a)、(b)は磁性体遮光板を用いた光接点の説明図である。
【図4】(a)は光エンコーダを用いた光ファイバゲート開度センサの実装図であり、(b)は(a)に示した光ファイバゲート開度センサに用いられる光接点の拡大図、(c)は(b)に示した光接点に用いられる光遮断部の拡大平面図である。
【図5】本発明の光ファイバゲート開度監視装置の説明図である。
【図6】(a)、(b)は本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法の一実施例を示す説明図である。
【図7】(a)、(b)は本発明の光ファイバゲート開度センサの実装方法の他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ
14 ゲート
20 検出装置
22−1、22−2 磁気/光接点

Claims (10)

  1. 光ファイバ、該光ファイバからの出射光を該光ファイバに戻す反射ミラー及び光を遮断する光遮断部を有する光接点と、水門等のゲートに設けられ該ゲートの開閉に応じて上記光遮断部を上記光ファイバと上記反射ミラーとの間の光路上に移動させる光遮断部動作機構とを備えたことを特徴とする光ファイバゲート開度センサ。
  2. 上記光遮断部が一端を中心として回転自在で他端に上記光路上の光が透過する貫通孔の形成された直方体型の磁性体であり、上記光遮断部動作機構が上記ゲートに取付けられ上記ゲートの開閉に応じて上記磁性体へ磁界を与える永久磁石である請求項1に記載の光ファイバゲート開度センサ。
  3. 上記光遮断部がファラデー素子であり、上記光遮断部動作機構が上記ゲートの開閉に応じてファラデー素子へ磁界を与える磁石である請求項1に記載の光ファイバゲート開度センサ。
  4. 上記光遮断部が回転型か、あるいは直線型の光エンコーダであり、かつ上記ゲートの開度と上記光エンコーダの位置とが一対一に対応しており、上記光遮断部動作機構が上記ゲートの開度に応じて上記光エンコーダを回転、移動させるギヤ及び回転軸からなり、上記光ファイバへの戻り光の有無の組合わせをゲート開度情報に一対一に対応させてゲート開度の状況を検出するようにした請求項1に記載の光ファイバゲート開度センサ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の光接点を上記ゲート近傍の支柱等の支持部材に配置し、上記光遮断部動作機構を上記ゲートに配置することを特徴とする光ファイバゲート開度センサの実装方法。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の光接点を上記ゲート近傍の支柱等の支持部材に配置し、一端が上記ゲートに取付けられ他端が上記光遮断部動作機構に接続されたワイヤを上記ゲート近傍の支柱等に配置した滑車を通して接続することを特徴とする光ファイバゲート開度センサの実装方法。
  7. 請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバゲート開度センサと、上記光ファイバに光を入射し、上記光ファイバからの反射戻り光を受光して上記光接点が配置されたゲートの開度状況を検出する検出装置とを備えたことを特徴とする光ファイバゲート開度監視装置。
  8. 複数のゲートに配置された請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバゲート開度センサと、各光ファイバゲート開度センサの光ファイバを連結する複数の光カプラと、上記光ファイバに光を入射し、上記光ファイバからの反射戻り光を受光して各光ファイバゲート開度センサが配置されたゲートの開度状況を検出する検出装置とを備えたことを特徴とする光ファイバゲート開度監視装置。
  9. 上記検出装置から上記光ファイバゲート開度センサまでの光ファイバ長を違えることにより、上記光ファイバゲート開度センサの位置を判別するようにした請求項7または8に記載の光ファイバゲート開度監視装置。
  10. 上記検出装置が短パルス状か、あるいは疑似ランダム状に変調された光を出射し、上記光接点か、あるいは上記光エンコーダのチャンネル数分の戻り光の有無を検出する請求項7から9のいずれかに記載の光ファイバゲート開度監視装置。
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