JPH08251739A - 電力用開閉装置の動作監視装置 - Google Patents

電力用開閉装置の動作監視装置

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JPH08251739A
JPH08251739A JP7049399A JP4939995A JPH08251739A JP H08251739 A JPH08251739 A JP H08251739A JP 7049399 A JP7049399 A JP 7049399A JP 4939995 A JP4939995 A JP 4939995A JP H08251739 A JPH08251739 A JP H08251739A
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optical
light
field sensor
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JP7049399A
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Masaru Takimoto
勝 滝本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な耐久性、耐ノイズ性を備え、検出精度
および信頼性に優れた電力用開閉装置の動作監視装置を
提供する。 【構成】 光磁界センサ51は、操作機構53内の操作
ロッド54の動作に対応する位置に設置される。操作ロ
ッド54の2箇所には、N極とS極の磁気を有する被検
出体55,56が取り付けられる。投入時にはS極の被
検出体56が、引外し時にはN極の被検出体55が、そ
れぞれ光磁界センサ51と対向する。測定回路52は、
ドライブ回路64からの電気信号を発光素子65により
光信号に変換し、光ファイバ57,58を介して2つの
光信号を光磁界センサ51に与え、光磁界センサ51を
通過した2つの光信号を受光素子66,67により電気
信号に変換する。判定回路68は、ドライブ回路64か
らの信号と受光素子66,67からの信号とを比較し
て、動作状態とセンサ自身の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用開閉装置の開閉
動作状態を検出し、監視するための電力用開閉装置の動
作監視装置に係り、特に、位置検出機能を有する光磁界
センサを備えた電力用開閉装置の動作監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】変電所などの電力設備においては、隣接
発電所などの電力設備からの架空送電線より引き込まれ
た架線がブッシングに接続され、このブッシングからの
架線が開閉装置を介して変圧器に接続されている。開閉
装置は、このようにブッシングと変圧器との間に介在し
て、異常電流が発生した場合や点検作業時に電路の開閉
を行うための装置である。このような電力用開閉装置と
しては、多種多様の装置があるが、その中でも、空気の
数倍の絶縁能力を有するSF6 ガスを用いたガス絶縁開
閉装置は、他の開閉装置と比べて絶縁性能、消弧性能に
優れ、かつ小型化が容易であるという利点を有する。
【0003】また、ガス絶縁開閉装置は、その充電部が
全て完全に金属容器内に収納されているため、外界の影
響を受けにくく、消弧媒体を外部に噴出することがな
い。このようなガス絶縁開閉装置の密封性の高さは、小
型化とあいまって、環境調和上で優れている。このた
め、近年の変電所などの電力設備においては、開閉装置
として、ほとんどガス絶縁開閉装置が使用されている。
また、近年の電力需要の増加に伴い、電力系統には高電
圧・大電流送電が要求されているが、その一方で変電所
などの電力設備の建設用地取得が困難となっているた
め、耐電圧特性に優れている上に、小型で安全性の高い
ガス絶縁開閉装置の要請が益々高まってきている。
【0004】[1]従来の電力用開閉装置…図9 上記のようなガス絶縁開閉装置の一例として、従来のパ
ッファ形の電力用開閉装置について以下に説明する。図
9は、垂直配置されたパッファ形の電力用開閉装置1の
一例を示している。この電力用開閉装置1においては、
SF6 ガスを封入した密封ケース2内に固定電極3およ
び可動電極4が相対的に動作するように配置されてい
る。このうち、可動電極4には付属的にパッファ機構5
が形成されている。このパッファ機構5は、固定電極3
および可動電極4の開閉動作時に両電極3,4間にアー
クが発生した場合に、両電極3,4間に圧縮された絶縁
ガスを吹き付けてアークを消弧するように構成されてい
る。
【0005】また、可動電極4には、絶縁ロッド6を介
して操作ロッド7が取り付けられている。この操作ロッ
ド7には、金属フランジ16を介して操作機構8の操作
ピストン9が連結されており、操作ピストン9の上下動
によって可動電極4の開閉動作が行われるようになって
いる。なお、操作ピストン9は、アキュムレータ10お
よび油圧ポンプ11を有する油圧系の引外し用弁12の
開動作によって下方に動かされ、この下方への動作によ
って可動電極4を固定電極3に投入するようになってい
る。
【0006】[2]無接点の近接センサ利用の動作監視
装置…図9 一般的に、図9に示すような電力用開閉装置1には、開
閉部の異常を予知する目的で、開閉動作を監視する動作
監視装置14が設置されている。この動作監視装置14
は、具体的には操作機構8に取り付けられている。従
来、このような動作監視装置14は、図9に示すように
構成されている。すなわち、図9に示すように、操作機
構8の一部には監視ケース15が設けられ、この監視ケ
ース15内に金属フランジ16が配置されるとともに、
監視ケース15の一部には、無接点の近接センサ17
a,17bが設けられている。また、近接センサ17
a,17bは、監視ケース15に固定されたセンサ取付
板18に取り付けられている。
【0007】より詳細には、これらの近接センサ17
a,17bは、金属フランジ16を被検出体として、こ
の金属フランジ16の接近に感応するように構成されて
いる。ここで、“被検出体”とは、電力用開閉装置1の
操作機構8の開閉操作に連動する動作部分を監視対象動
作部分としてこの監視対象動作部分の所定位置に取り付
けられ、この監視対象動作部分の動作に対応して動作す
るように構成された物体を示しており、センサの直接的
な位置検出対象を意味する。この図9の電力用開閉装置
1においては、一対の近接センサ17a,17bによっ
て、被検出体である金属フランジ16の位置を検出する
ことにより、一方の近接センサ17aによって可動電極
4の閉状態を検出し、他方の近接センサ17bによって
可動電極4の開状態を検出するように構成されている。
【0008】また、これらの近接センサ17a,17b
の検出信号は、これらの近接センサ17a,17bに接
続されたツイストペア線などのケーブル19a,19b
によって図示していない中継盤まで伝送され、中継盤内
のセンサ受信器および計測部への入力信号となる。な
お、このような無接点の近接センサとしては、各種の動
作原理のセンサが存在するが、一例として、高周波発振
を利用したセンサがある。このセンサは、発振コイルに
被検出体である金属が接近した場合にセンサ回路のイン
ダクタンス(L)の変化および損失の変化で発振が停止
することを利用したセンサである。
【0009】上記のような無接点の近接センサは、機械
的な接点を持たないことから、電力用開閉装置の累積動
作回数の増大に伴う接点部の摩耗、発錆、ごみの付着な
どの劣化によって動作が不安定になるというような不具
合を生じることがなく、耐久性に優れているという長所
がある。その反面、このような無接点の近接センサに接
続される信号ケーブルおよび電源ケーブルは金属製であ
るため、図9に示すように、これらのケーブルを電力用
開閉装置の動作監視装置に使用した場合、実際の変電所
などの環境下では耐ノイズ性が低いという短所がある。
【0010】[3]一般的な光開閉センサ 上記のような無接点の近接センサの短所を克服するため
に、電力用開閉装置の動作監視装置のセンサとして、光
開閉センサを使用することが考えられている。この光開
閉センサは、光を利用して前述したような“被検出体”
の位置を検出するセンサであり、反射形方式と透過形方
式のものが知られている。このうち、反射形方式の光開
閉センサは、被検出体に光を照射し、その反射光を受光
部で集光することにより被検出体の接近を検出するもの
である。また、透過形方式の光開閉センサは、投光部と
受光部を対向させて配置し、この投光部と受光部間の光
の経路と交差する動作経路を有するようにして被検出体
を配置し、光の遮断によって被検出体の動作状態を検出
するものである。これらの光開閉センサは、いずれも、
被検出体の位置検出手段として光を用いるため、前述し
た無接点の近接センサに比べて、耐ノイズ性に優れてい
るという利点がある。
【0011】ところで、電力用開閉装置に高い安全性が
求められる現在では、電力用開閉装置の動作監視装置の
センサに対して、機械的な接点を持つ装置では確保でき
なかった耐久性や無接点の近接センサでは得られなかっ
た耐ノイズ性に加えて、センサ自身の自己監視機能が求
められている。しかしながら、上記のような光開閉セン
サにおいては、耐久性や耐ノイズ性については満足でき
る反面、十分な自己監視を行うことはできない。
【0012】すなわち、まず、反射形方式の光開閉セン
サにおいては、被検出体がセンサに接近する位置にあっ
て光を反射しているにも拘らず、センサの破損や光ファ
イバの断線などのセンサ自身の異常によって反射光を検
出できない場合には、電力用開閉装置の動作指令信号に
基づいてセンサ自身の異常を検出することができる。こ
れに対して、被検出体がセンサから離れていて光を反射
していない状態でセンサ自身に異常を生じた場合には、
このセンサ自身の異常を検出することができない。ま
た、透過形方式の光開閉センサにおいては、被検出体が
光を遮光していないにも拘らず、センサ自身の異常によ
って光を検出できない場合には、反射形方式と同様に、
電力用開閉装置の動作指令信号に基づいてセンサ自身の
異常を検出することができる。これに対して、被検出体
が光を遮光している状態でセンサ自身に異常を生じた場
合には、このセンサ自身の異常を検出することができな
い。したがって、いずれの方式の光開閉センサにおいて
も、自己監視を行うことはできない。
【0013】[4]自己監視機能を有する光開閉センサ
の原理 このような光開閉センサの問題点を克服するために、特
開平5−303923号公報に示すような、センサ自身
の異常を検出できる光開閉センサが提案されている。こ
の自己監視機能を有する光開閉センサの原理は次の通り
である。すなわち、この光開閉センサは、まず、互いに
波長が異なり、かつ互いに位相が異なる2つの光源を備
えており、一方の光源を位置検出用光源、他方の光源を
自己監視用光源として使用している。また、光開閉セン
サの光の経路上の空間に位置検出部が設定され、この位
置検出部を出入りするフィルタが設けられる。このフィ
ルタは、電力用開閉装置の操作機構の開閉操作に連動す
る動作部分を監視対象動作部分としてこの監視対象動作
部分の所定位置に取り付けられ、この監視対象動作部分
の動作に対応して、位置検出部を出入りするように構成
されており、前述したような“被検出体”として機能す
る。また、このフィルタは、位置検出用光源の波長を遮
光し、自己監視用光源の波長を透過させるように構成さ
れる。そして、このような構成を有することにより、光
開閉センサによってフィルタからの光を受光し、電力用
開閉装置の動作監視と自己監視の両方を行うことができ
るものである。すなわち、位置検出用光源の位相と受光
した光信号との比較によりフィルタの位置を検出して電
力用開閉装置の開閉動作状態を把握するとともに、自己
監視用光源の位相と受光した光信号との比較によりセン
サの異常を検出することができる。
【0014】[5]自己監視機能を有する光開閉センサ
の具体例…図10、図11 [5−1]構成 上記のような自己監視機能を有する光開閉センサの具体
的な技術内容を、図10と図11を用いて説明する。こ
こで、図10は、波長の異なる2つの光を用いて位置検
出を行う光開閉センサのシステムをブロックで示す構成
図であり、図11は、図10における各ブロックの出力
波形を示す出力波形図である。
【0015】まず、図10において、21はパルス発生
器(PG)であり、図11のaに示すようなパルスを発
生する。このパルスaは、図10に示すデコーダ22に
より図11のbとcに示すような位置検出用と自己監視
用の2つのパルス列に分けられる。この2つのパルス列
b,cは、位相が180度異なった交互に発生されるパ
ルス列であり、いずれも、図10に示す2波長発光ダイ
オード23とコンパレータ28に入力される。
【0016】ここで、図10に示すように、2波長発光
ダイオード23は、波長660nmの赤色光(図11の
パルス列b)を発光する発光ダイオード(LED1)3
0と、波長890nmの赤外光(図11のパルス列c)
を発光する発光ダイオード(LED2)31とを備えて
いる。また、この2波長発光ダイオード23には、発光
ダイオード(LED1)30と発光ダイオード(LED
2)31からの光を一括的に送り出す投光ファイバ24
が接続されている。さらに、この投光ファイバ24に対
向して受光ファイバ26を持つ受光素子27が設けられ
ており、この投光ファイバ24と受光ファイバ26との
間の空間に、位置検出部32が設定されている。そし
て、この位置検出部32をフィルタ25が出入りするよ
うになっている。
【0017】このフィルタ25は、図示していない電力
用開閉装置の操作機構の開閉操作に連動する動作部分を
監視対象動作部分としてこの監視対象動作部分の所定位
置に取り付けられ、この監視対象動作部分の動作に対応
して位置検出部32を出入りするように構成されてお
り、前述したような“被検出体”として機能する。ここ
で、フィルタ25は、位置検出部32内に挿入されて光
の経路上にあるa位置と、光の経路から外れたb位置と
の間を移動するようになっている。また、このフィルタ
25は、波長890nmの赤外光のみを透過し、波長6
60nmの赤色光を遮光するように設定されている。
【0018】さらに、受光素子27には、前述したコン
パレータ28が接続されている。このコンパレータ28
は、前述したデコーダ22からの位置検出用と自己監視
用の2つのパルス列b,cと受光素子27の出力波形
(図11のdまたはe)とを比較して、被検出体である
フィルタ25の位置検出と、センサ自身の自己監視とを
行うように構成されている。
【0019】[5−2]作用 [5−2−1]光開閉センサにおける信号の流れ 上記のような構成を有する図10の光開閉センサにおい
て、まず、パルス発生器21で発生したパルスaは、デ
コーダ22によって、位置検出用と自己監視用の2つの
パルス列b,cに分けられ、この2つのパルス列b,c
は、2波長発光ダイオード23とコンパレータ28にそ
れぞれ入力される。次に、2波長発光ダイオード23に
おいては、これらのパルス列b,cの入力に応答して、
一方の発光ダイオード(LED1)30によって波長6
60nmの赤色光(パルス列b)を発光するとともに、
他方の発光ダイオード(LED2)31によって波長8
90nmの赤外光(パルス列c)を発光する。この赤色
光と赤外光は、投光ファイバ24、位置検出部32、お
よび受光ファイバ26を介して受光素子27に導かれ
る。
【0020】ここで、フィルタ25が位置検出部32か
ら外れたb位置にある場合には、赤色光と赤外光は、位
置検出部32を透過して、ともに受光素子27に導かれ
る。この場合の受光素子27の出力波形は、図11のd
に示すようになる。これに対して、フィルタ25が位置
検出部32内にある場合には、赤色光はこのフィルタ2
5によって遮光され、赤外光のみがフィルタ25を透過
するため、この赤外光25のみが受光素子27に導かれ
る。この場合の受光素子27の出力波形は、図11のe
に示すようになる。さらに、このようにして得られた受
光素子27の出力波形(dまたはe)は、コンパレータ
28に入力される。
【0021】[5−2−2]コンパレータによる位置検
出アルゴリズム 上記のようなパルス発生器21からコンパレータ28ま
での信号の流れを前提として、コンパレータ28におい
ては、次のような位置検出アルゴリズムにより、非検出
体であるフィルタ25の位置検出が行われる。
【0022】まず、コンパレータ28は、デコーダ22
からの位置検出用のパルス列bと、受光素子27からの
出力波形(dまたはe)との比較を行う。ここで、前述
したように、フィルタ25がb位置にある投光時には、
受光素子27の出力波形は図11のdに示すようにな
り、この出力波形dは、位置検出用のパルス列bと同位
相のパルス列を含む。これに対して、フィルタ25がa
位置にある遮光時には、受光素子27の出力波形は図1
1のeに示すようになり、この出力波形eは、位置検出
用のパルス列bと同位相のパルス列を含まない。
【0023】したがって、コンパレータ28は、受光素
子27の出力波形に図11に示すような位置検出用のパ
ルス列bが含まれているか否かを判断することにより、
フィルタ25の位置を検出することができる。すなわ
ち、受光素子27の出力波形が図11のdである場合に
は、位置検出用のパルス列bが含まれているため、フィ
ルタ25はb位置にあるものと判断し、図11のgに示
すように、位置検出の出力信号を発する。これに対し
て、受光素子27の出力波形が図11のeである場合に
は、位置検出用のパルス列bが含まれていないため、フ
ィルタ25はa位置にあるものと判断し、図11のfに
示すように、位置検出の出力信号を発することはない。
【0024】[5−2−3]コンパレータによる自己監
視アルゴリズム 上記のようなパルス発生器21からコンパレータ28ま
での信号の流れを前提として、コンパレータ28におい
ては、次のような自己監視アルゴリズムにより、センサ
自身の異常の有無について自己監視が行われる。
【0025】まず、コンパレータ28は、デコーダ22
からの自己監視用のパルス列cと、受光素子27からの
出力波形(dまたはe)との比較を行う。センサに異常
がない場合には、フィルタ25がa位置にある遮光時と
b位置にある投光時のいずれにおいても、受光素子27
の出力波形は、図11のdまたはeに示すようになり、
自己監視用のパルス列cと同位相のパルス列を含む。こ
れに対して、波長890nmの赤外光を発光する発光ダ
イオード(LED2)31から受光素子27までの間に
異常がある場合には、受光素子27の出力波形は、自己
監視用のパルス列cと同位相のパルス列を含まないこと
になる。
【0026】したがって、コンパレータ28は、受光素
子27の出力波形に図11に示すような自己監視用のパ
ルス列cが含まれているか否かを判断することにより、
センサの破損や光ファイバの断線などのセンサ自身の異
常の有無を判断することができる。すなわち、受光素子
27の出力波形が図11のcまたはdである場合には、
自己監視用のパルス列cが含まれているため、センサ自
身に異常はないものと判断し、図11のhに示すよう
に、異常検出の出力信号を発することはない。これに対
して、受光素子27の出力波形に自己監視用のパルス列
cが含まれていない場合には、センサ自身に異常がある
ものと判断し、図11のiに示すように、異常検出の出
力信号を発する。
【0027】[5−3]効果 上記のように、図10の光開閉センサは、被検出体の位
置検出機能とセンサ自身の自己監視機能の両方を備えて
いる。そのため、このような光開閉センサを使用して電
力用開閉装置の動作監視装置を構成することにより、電
力用開閉装置の動作状態を監視することができるととも
に、センサ自身の異常の有無についても自己監視するこ
とができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような反射形方式、透過形方式、あるいは自己監視機能
を有する各種の光開閉センサには、さらに、次のような
問題点がある。例えば、図10の光開閉センサにおい
て、投光ファイバ24から受光ファイバ26に向かって
光が通過する際、この光は空間である位置検出部32を
通っており、この意味で、光開閉センサは空間光伝送部
を有していると言える。このような空間光伝送部の存在
は、光開閉センサの感度の低下につながる。すなわち、
図10の光開閉センサにおいて、投光ファイバ24の投
光部や受光ファイバ26の受光部は露出しており、これ
らの露出部には汚損や結露が生じる可能性がある。そし
て、このような汚損や結露などの外的影響を受けた場
合、光開閉センサの感度は極端に低くなり、センサとし
て十分な性能が得られなくなる可能性がある。このよう
な問題点は、自己監視機能を持たない他の光開閉センサ
にも同様に存在している。
【0029】また、電力用開閉装置の動作監視装置に使
用される上記のような各種の従来のセンサは、機械的な
接点を有するものであっても、無接点の近接センサであ
っても、さらには、光開閉センサであっても、その方式
に関係なく、電力用開閉装置の動作状態を検出するため
に、複数の検出位置にセンサを設置しなければならな
い。代表例を挙げると、電力用開閉装置の投入状態
(「入」状態)と引外し状態(「切」状態)を検出する
場合には、それぞれの状態を検出する2つの位置にセン
サをそれぞれ設置する必要がある。そのため、多数の開
閉部を有する電力用開閉装置全体においては、センサ数
が多くなって構成が複雑化するとともに、センサからの
情報量が増加して情報処理が複雑になってしまい、コス
トも高騰してしまうという問題を生じることになる。
【0030】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その第1の目
的は、十分な耐久性、耐ノイズ性を備え、検出精度およ
び信頼性に優れた電力用開閉装置の動作監視装置を提供
することである。また、本発明の第2の目的は、検出精
度および信頼性を損なうことなしに、センサの数をでき
る限り少なくすることにより、構成や情報処理の簡単な
電力用開閉装置の動作監視装置を提供することである。
さらに、本発明の第3の目的は、検出精度および信頼性
を損なうことなしに、高精度の自己監視機能を有する電
力用開閉装置の動作監視装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、開閉装置本体
とこの開閉装置本体の開閉操作を行う操作機構とを備え
た電力用開閉装置の動作監視装置において、電力用開閉
装置の動作状態を検出するためのセンサとして、ファラ
デー効果利用の光磁界センサを使用することを特徴とし
ている。
【0032】請求項1記載の動作監視装置は、磁気を有
する被検出体と、ファラデー効果利用の光磁界センサと
を備える。ここで、磁気を有する被検出体は、電力用開
閉装置の操作機構の開閉操作に連動する動作部分を監視
対象動作部分としてこの監視対象動作部分に取り付けら
れる。また、ファラデー効果利用の光磁界センサは、監
視対象動作部分の動作に対応する位置に設置される。こ
の光磁界センサは、一対の光ファイバに接続されてこの
一対の光ファイバの両方からそれぞれ光を入射し、一方
の光ファイバから入射した光がこの光磁界センサを通過
して他方の光ファイバに入射するように構成される。さ
らに、この光磁界センサは、被検出体がこの光磁界セン
サの近傍に位置する場合には、光磁界センサを通過する
2つの光のうち、いずれか一方の光のみが被検出体の磁
気により遮光されるように構成される。
【0033】請求項2記載の動作監視装置は、請求項1
記載の動作監視装置において、光磁界センサがさらに次
のように構成されたことを特徴としている。すなわち、
請求項2記載の動作監視装置において、光磁界センサ
は、ファラデー素子と2つの偏光子を備え、かつ、一対
の光ファイバの一方の光ファイバから入射した光が、一
方の偏光子、ファラデー素子、他方の偏光子の順番に透
過して他方の光ファイバに入射するように構成される。
この場合、2つの偏光子は、それぞれの光透過軸の傾き
が光の進行方向からみて互いに45°の角度だけ異なる
ように設定される。また、ファラデー素子は、被検出体
が光磁界センサと対向して位置する場合のファラデー回
転角が45°となるように設定される。
【0034】請求項3記載の動作監視装置は、請求項2
記載の動作監視装置において、光磁界センサがさらに次
のように構成されたことを特徴としている。すなわち、
請求項3記載の動作監視装置において、光磁界センサ
は、ファラデー素子、2つの偏光子、および一対の光フ
ァイバを一体化して構成される。
【0035】請求項4記載の動作監視装置は、請求項2
または請求項3に記載の動作監視装置において、ファラ
デー素子がさらに次のように構成されたことを特徴とし
ている。すなわち、請求項4記載の動作監視装置におい
て、ファラデー素子は、飽和磁界特性を有する材料から
構成され、飽和磁界以上の磁界に対するファラデー回転
角が45°になるように設定される。
【0036】請求項5記載の動作監視装置は、請求項1
から請求項4までのいずれか一つに記載の動作監視装置
において、被検出体がさらに次のように構成されたこと
を特徴としている。すなわち、請求項5記載の動作監視
装置において、被検出体は、操作機構の投入状態と引外
し状態において光磁界センサと対向する位置にそれぞれ
設置された2個の被検出体であり、この2個の被検出体
は互いに異なる極性を有する。
【0037】請求項6記載の動作監視装置は、請求項1
から請求項5までのいずれか一つに記載の動作監視装置
において、光磁界センサがさらに次のように構成された
ことを特徴としている。すなわち、請求項6記載の動作
監視装置において、光磁界センサは、多重化して設置さ
れた複数の光磁界センサである。
【0038】請求項7記載の動作監視装置は、請求項1
から請求項6までのいずれか一つに記載の動作監視装置
において、さらに測定手段を有することを特徴としてい
る。この測定手段は、光磁界センサを通過する2つの光
の強度をそれぞれ測定し、得られた2つの測定値によっ
て前記電力用開閉装置の動作状態を判定する手段であ
る。
【0039】請求項8記載の動作監視装置は、請求項7
記載の動作監視装置において、測定手段がさらに次のよ
うに構成されたことを特徴としている。すなわち、請求
項8記載の動作監視装置において、測定手段は、得られ
た2つの測定値が同時に低下した場合に、光磁界センサ
自身が異常であると判定するように構成される。
【0040】
【作用】
[1]光磁界センサの一般的な原理…図3 本発明の作用を説明する前提として、まず、光磁界セン
サの一般的な原理について、図3を用いて説明する。こ
の図3に示すように、光磁界センサは、ファラデー素子
(磁気光学素子)41、偏光子42、および検光子43
を有しており、ファラデー素子41の厚さはL、外部磁
界の大きさはHであるものとする。この光磁界センサへ
の入射光Pinは、偏光子42を通過して直線偏光とな
り、この直線偏光はファラデー素子41を通過する。こ
の場合、ファラデー素子41の偏光面は、このファラデ
ー素子41の厚さLと外部磁界Hに比例して、角度θだ
け回転する。この現象がファラデー効果である。この関
係は、次の式(1)によって表現される。
【数1】θ = VHL… 式(1) ただし、θ:ファラデー回転角 V:ヴェルデ定数 H:外部磁界 L:ファラデー素子の厚さ
【0041】ここで、電力用開閉装置の操作機構の開閉
操作に連動する監視対象動作部分に取り付けた被検出体
が動作した場合、この被検出体が磁気を有しているた
め、監視対象動作部分の動作に対応する位置に設置され
た光磁界センサに影響する外部磁界Hは変化する。その
結果、上記の式(1)から、外部磁界Hに比例してファ
ラデー回転角θが変化するため、検光子43から出射す
る出射光Pout の出力(光量)も変化することになる。
したがって、この出射光Pout の出力(光量)を比較演
算することにより、磁気を有する被検出体の位置を検出
することができる。
【0042】しかしながら、上記の検出原理は、被検出
体の有無に対する光磁界センサの出力の光量変化を単に
検出するものであるため、この原理をそのまま電力用開
閉装置の動作監視装置として適用した場合には、十分な
検出精度および信頼性が得られなくなってしまう。すな
わち、上記の検出原理を単純に適用した場合には、振動
や曲げによる光ファイバの光伝送損失の変動や光コネク
タ部における着脱による光損失の変化などにより、光磁
界センサの出力の光量が大幅に変動してしまい、検出精
度および信頼性が低くなるという問題点を生じることに
なる。
【0043】[2]本発明の動作監視装置の作用 上記のような一般的な光磁界センサに対して、本発明の
動作監視装置の光磁界センサにおいては、一方の出射光
をディジタル的に検出することができるため、検出精度
および信頼性が向上している。この点について以下に説
明する。
【0044】請求項1記載の動作監視装置においては、
まず、光磁界センサを使用していることにより、次のよ
うな作用が得られる。すなわち、光磁界センサには、機
械的な接点がないため、接点部の摩耗、発錆、異物の付
着などによって性能が劣化する心配がなく、耐久性に優
れている。また、光磁界センサを用いることにより、電
力用開閉装置近傍における信号伝送部分も含めて光学化
できるため、実変電所などの環境下であっても、電力用
開閉装置の動作に伴うノイズなどの影響を受けることが
なく、耐ノイズ性に優れている。そしてまた、光磁界セ
ンサにおいては、光開閉センサにおいて存在していた空
間光伝送部をなくすことができるため、この空間光伝送
部における汚損や結露の発生に起因する受光レベルの低
下を防止することができ、検出精度および信頼性を向上
することができる。
【0045】このような光磁界センサによって得られる
作用に加えて、本発明の光磁界センサにおいては、さら
に次のような作用が得られる。すなわち、一対の光ファ
イバからの2つの入射光から2つの出射光が得られると
ともに、特に、被検出体の位置の変化に対応して、2つ
の出射光が「有」または「無」の状態に変化する。その
ため、この2つの出射光の「有」、「無」の組み合わせ
によって被検出体の位置をディジタル的に検出すること
ができる。したがって、光ファイバの振動や曲げ、光コ
ネクタ部の着脱によって生じる光信号の光量変化による
影響を受けることがなく、優れた検出精度および信頼性
が得られる。
【0046】請求項2記載の動作監視装置においては、
図4の(A)および(B)に示すような原理を有する光
磁界センサによって、被検出体の位置をディジタル的に
検出することができる。すなわち、図4の(A)および
(B)において、光磁界センサは、ファラデー素子44
と2つの偏光子45,46を有しており、この2つの偏
光子45,46の光透過軸の傾きは、光の進行方向から
見て45°だけ異なるように設定されている。ここで、
強さがHで向きが反対方向の外部磁界H1,H2を考え
る。ファラデー素子44は、外部磁界の強さHに対して
ファラデー回転角が45°となるようにその材料および
寸法が選定されているものとする。
【0047】まず、図4の(A)は、偏光子45、ファ
ラデー素子44、偏光子46の順番に光が透過した場合
を示している。この(A)において、光磁界センサへの
入射光Pi1は、偏光子45を透過することによって直線
偏光になり、ファラデー素子44を透過する際に外部磁
界H1またはH2に対応して、その偏波面が互いに反対
方向にそれぞれ45°回転する。そして、偏光子46
(この場合は検光子として作用する)の光透過軸成分の
みが出射光Po1として出力される。ここで、外部磁界が
H1の場合には、ファラデー素子44の透過光の偏波面
が検光子として作用する偏光子46の光透過軸と直交す
るため、出射光Po1の強度は0となる。一方、外部磁界
がH2の場合には、ファラデー素子44の透過光の偏波
面が検光子として作用する偏光子46の光透過軸と平行
となるため、出射光Po1の強度は、入射光Pi1の強度と
等しくなる。さらに、外部磁界が0の場合には、ファラ
デー素子44を光が透過する際の偏波面の回転が起こら
ないため、ファラデー素子透過光の偏波面は検光子とし
て作用する偏光子46の光透過軸に対して45°傾いて
おり、出射光Po1の強度は、入射光Pi1の強度の50%
(cos2 (45°))となる。
【0048】次に、図4の(B)は、(A)の場合とは
逆方向に光が透過した場合、すなわち、偏光子46、フ
ァラデー素子44、偏光子45の順番に光が透過した場
合を示しており、光磁界センサへの入射光Pi2は、偏光
子46を透過することによって直線偏光になり、ファラ
デー素子44を透過する際に外部磁界H1またはH2に
対応して、その偏波面が互いに反対方向にそれぞれ45
°回転する。この偏波面の回転方向は、光の進行方向か
ら見て(A)の場合とは反対になる。そして、偏光子4
5(この場合は検光子として作用する)の光透過軸成分
のみが出射光Po2として出力される。ここで、外部磁界
がH1の場合には、ファラデー素子44の透過光の偏波
面が検光子として作用する偏光子45の光透過軸と平行
となるため、出射光Po2の強度は、入射光Pi2の強度と
等しくなる。一方、外部磁界がH2の場合には、ファラ
デー素子44の透過光の偏波面が検光子として作用する
偏光子45の光透過軸と直交するため、出射光Po2の強
度は0となる。さらに、外部磁界が0の場合には、ファ
ラデー素子透過光の偏波面は検光子として作用する偏光
子45の光透過軸に対して45°傾いており、出射光P
o2の強度は、入射光Pi2の強度の50%(cos2 (4
5°))となる。
【0049】以上の結果をまとめると、次の表1のよう
になる。ただし、ここでは光学部品における透過、反射
による光損失は無視している。
【表1】
【0050】この表1より明らかなように、図4に示す
構成の光磁界センサを使用し、その両端から2つの入射
光Pi1,Pi2を入射して、それぞれの他端側から出射さ
れる出射光Po1,Po2の強度をそれぞれ検出した場合に
は、強さがHで向きが反対方向の外部磁界H1およびH
2に対応する出射光Po1,Po2の強度は、Po1の強度=
0,Po2の強度=Pi2の強度(外部磁界H1の場合)、
および、Po1の強度=Pi1の強度,Po2の強度=0(外
部磁界H2の場合)に切り替わるため、外部磁界の有無
および方向をディジタル的に検出することができる。
【0051】このような光磁界センサを電力用開閉装置
の動作監視装置に具体的に適用する場合には、一般的
に、操作機構の開閉操作に連動する動作部分を監視対象
動作部分として、この監視対象動作部分の所定の位置に
磁気を有する被検出体を取り付け、電力用開閉装置の投
入状態(「入」状態)と引外し状態(「切」状態)に対
応して、被検出体と対向する部分にそれぞれ光磁界セン
サを取り付け、被検出体の磁気により発生する磁界をこ
れらの光磁界センサによって検出するように構成すれば
よい。
【0052】請求項3記載の動作監視装置においては、
ファラデー素子、2つの偏光子、および一対の光ファイ
バを一体化していることにより、光信号の光量変化によ
る影響を極力低減することができるため、その分だけ検
出精度および信頼性を向上できる上、構成を簡略化でき
る。
【0053】請求項4記載の動作監視装置においては、
ファラデー素子を、飽和磁界以上の磁界に対するファラ
デー回転角が45°になるように設定することにより、
光磁界センサの特性を安定させることができる。この点
について以下に説明する。すなわち、図4の構成の光磁
界センサを適用する場合には、被検出体が光磁界センサ
と対向する位置にある場合にファラデー素子透過光のフ
ァラデー回転角が45°となるように、被検出体の磁
力、被検出体の光磁界センサの距離、ファラデー素子の
寸法などを設計する。しかしながら、このように設計し
た場合であっても、検出体の磁力の経年変化や被検出体
と光磁界センサの距離の組立交差によるずれなどによ
り、ファラデー回転角が45°からずれてしまうことが
考えられる。このような状態においては、本来、光磁界
センサの出射光の強度が0になるはずの場合であって
も、無視できないレベルの光出力が検出されるようにな
り、誤検出を引き起こす可能性がある。これに対して、
請求項4記載の動作監視装置においては、飽和磁界以上
の磁界に対するファラデー回転角が45°になるような
飽和磁界特性を有する材料をファラデー素子に使用する
ことにより、外部磁界のわずかな変化による光磁界セン
サの特性への影響を防止することができる。したがっ
て、電力用開閉装置の動作状態を長期的に安定して検出
することができる。なお、図5は、このような飽和磁界
特性の一例を示す特性図である。また、このような飽和
磁界特性を有するファラデー素子材料としては、例え
ば、光アイソレータに使用されるガーネット結晶などを
使用することが考えられる。
【0054】請求項5記載の動作監視装置によれば、電
力用開閉装置の投入状態(「入」状態)と引外し状態
(「切」状態)において光磁界センサと対向する位置に
磁気を有する被検出体をそれぞれ設置し、この2つの被
検出体を互いに異なる極性とすることにより、一つの光
磁界センサによって、投入状態(「入」状態)と引外し
状態(「切」状態)の両方を検出することができる。し
たがって、2つの状態を検出するために2つ以上のセン
サを使用した場合に比べて、センサの数をできる限り少
なくすることができ、動作監視装置全体の構成や情報処
理を簡略化することができる。
【0055】請求項6記載の動作監視装置においては、
光磁界センサを多重化して設置することにより、センサ
自身の自己監視を高精度に常時行うことができる。請求
項7記載の動作監視装置においては、測定手段によって
光磁界センサを通過する2つの光の強度をそれぞれ測定
し、得られた2つの測定値によって電力用開閉装置の動
作状態を自動的に判定させることができるため、電力用
開閉装置の自動監視が可能となる。請求項8記載の動作
監視装置においては、光磁界センサを透過する2つの光
の強度が同時に低下した場合にセンサが異常であると判
定する自己監視機能を有することにより、光磁界センサ
を多重化することなしに、簡略な構成でセンサ自身の自
己監視を容易に行うことができる。
【0056】
【実施例】以下には、本発明による電力用開閉装置の動
作監視装置の実施例について、図面を参照して具体的に
説明する。
【0057】[1]第1実施例…図1、図2、図6、図
7 [1−1]実施例の構成…図1、図2、図6 図1は、請求項1〜5,7,8の発明を適用してなる電
力用開閉装置の動作監視装置の第1実施例を示す図であ
り、特に、動作監視装置のシステムを示す構成図であ
る。この図1において、51は光磁界センサ、52は測
定回路、53は電力用開閉装置の操作機構である。この
図1に示すように、光磁界センサ51は、電力用開閉装
置の操作機構53内の操作ロッド54の動作に対応する
位置に設置されている。ここで、操作ロッド54は、操
作機構53内において開閉操作力を開閉部に伝達する部
材であり、本発明における監視対象動作部分に相当す
る。すなわち、この監視対象動作部分である操作ロッド
54の2箇所には、被検出体55,56がそれぞれ取り
付けられており、これらの被検出体55,56は、操作
機構53による開閉操作に連動して動作するようになっ
ている。これらの被検出体55,56には、N極とS極
の永久磁石がそれぞれ使用されており、電力用開閉装置
の投入状態(「入」状態)に対応する位置ではS極の被
検出体56が光磁界センサ51と対向し、引外し状態
(「切」状態)に対応する位置ではN極の被検出体55
が光磁界センサ51と対向するように設定されている。
【0058】また、光磁界センサ51は、一対の光ファ
イバ57,58を介して測定回路52と光学的に接続さ
れている。ここで、測定回路52はまず、一対の光ファ
イバ57,58における光磁界センサ51の反対側の端
部にそれぞれ設けられたレンズ59,60と、これらの
レンズ59,60と光学的に結合されかつ光学的に互い
に組み合わされた3つのビームスプリッタ61〜63を
備えている。測定回路52はまた、一定レベルの電気信
号を出力するドライブ回路64と、このドライブ回路6
4からの電気信号を光信号に変換して第1のビームスプ
リッタ61に対して光を出射する発光素子65と、第
2、第3のビームスプリッタ62,63からの出射光を
それぞれ受光する2つの受光素子66,67を備えてい
る。なお、この場合、受光素子66は、第3のビームス
プリッタ63からの出射光を受光するように設置されて
おり、受光素子67は、第2のビームスプリッタ62か
らの出射光を受光するように設置されている。測定回路
52はさらに、判定回路68を備えている。この判定回
路68は、ドライブ回路64からの信号と2つの受光素
子66,67からの信号とを受取り、これらの信号を比
較して、電力用開閉装置の動作状態の判定とセンサ自身
の異常の有無の判定を行うように構成されている。
【0059】図2は、光磁界センサ51の詳細な構成を
示す図であり、(A)は、光磁界センサ全体を示す構成
図、(B)は、偏光子間の光透過軸の傾きの関係を示す
説明図である。この図2の(A)に示すように、光磁界
センサ51は、一対の光ファイバ57,58の端部にそ
れぞれ設けられた2つのレンズ71,72、これらのレ
ンズ71,72と光学的に結合された2つの偏光子7
3,74、第1の偏光子73に設けられた反射面75と
半透膜76、第2の偏光子74に設けられた半透膜7
7、および偏光子73,74間に挿入されたファラデー
素子78を備えている。この場合、光ファイバ57,5
8、レンズ71,72、偏光子73,74、およびファ
ラデー素子78は、一体的に構成されている。また、2
つの偏光子73,74の光透過軸の傾きは、図2の
(B)に示すように、光の進行方向から見て45°だけ
異なるように設定されている。さらに、ファラデー素子
78は、図5に示すような飽和磁界特性を持つ材料によ
って構成されている。
【0060】図6は、光磁界センサ51の取り付け方法
の一例を示す構成図である。この図6に示すように、電
力用開閉装置の操作機構53には監視ケース81が取り
付けられており、この監視ケース81にはセンサ取付板
82が固定されている。そして、このセンサ取付板82
に光磁界センサ51が設置されている。
【0061】[1−2]実施例の作用 [1−2−1]信号の流れ…図1、図2 以上のような構成を有する本実施例の動作監視装置にお
ける信号の流れは次の通りである。まず、ドライブ回路
64から一定レベルの電気信号が出力され、この電気信
号が、発光素子65と判定回路68にそれぞれ入力され
る。発光素子65ではこの電気信号が光信号に変換され
て第1のビームスプリッタ61に対して出射される。こ
の光信号は、第1のビームスプリッタ61によって直進
方向と90°左方向(光の進行方向に対して)にそれぞ
れ50%ずつ分配される。この分配された2つの光信号
成分のうち、直進方向の光信号成分は、第2のビームス
プリッタ62によってさらに直進方向と90°右方向
(光の進行方向に対して)との2方向に分配され、この
うちの直進方向の光信号成分だけが、レンズ59を介し
て光ファイバ57に入射される。一方、第1のビームス
プリッタ61によって90°左方向に分配された光信号
成分は、第3のビームスプリッタ63によってさらに直
進方向と90°左方向(光の進行方向に対して)との2
方向に分配され、このうちの直進方向の光信号成分だけ
が、レンズ60を介して光ファイバ58に入射される。
【0062】このうち、一方の光ファイバ57に入射さ
れた光信号は、この光ファイバ57を介して光磁界セン
サ51に入射されて、図2に示すような入射光Pi1とな
る。図2に示すように、この入射光Pi1は、レンズ71
を介して第1の偏光子73に入射され、この第1の偏光
子73の反射面75によって全反射された後、半透膜7
6によって互いに直交した2方向の直線偏光成分に分配
される。そして、この分配されたうちの一方の直線偏光
成分のみが、ファラデー素子78を透過し、このファラ
デー素子78において被検出体55または56によって
形成される外部磁界によってその偏波面が回転した後、
第2の偏光子74に入射される。この直線偏光成分は、
この第2の偏光子74の半透膜77を透過することによ
り、第1の偏光子73の光透過軸に対して45°傾いた
直線偏光成分のみの出射光Po1となり、レンズ72を介
して光ファイバ58に入射される。この出射光Po1は、
光信号として光ファイバ58を介して測定回路52に戻
され、レンズ60を介して第3のビームスプリッタ63
に入射される。入射された光信号は、この第3のビーム
スプリッタ63によって直進方向と90°右方向(光の
進行方向に対して)との2方向に分配され、このうち、
90°右方向に分配された光信号成分が受光素子66に
よって受光される。
【0063】また、他方の光ファイバ58に入射された
光信号は、この光ファイバ58を介して光磁界センサ5
1に入射され、図2に示すような入射光Pi2となる。図
2に示すように、この入射光Pi2は、レンズ72を介し
て第2の偏光子74に入射され、この第2の偏光子74
の半透膜77によって互いに直交した2方向の直線偏光
成分に分配される。そして、この分配されたうちの一方
の直線偏光成分のみが、ファラデー素子78を透過し、
このファラデー素子78において被検出体55または5
6によって形成される外部磁界によってその偏波面が回
転した後、第1の偏光子73に入射される。この直線偏
光成分は、この第1の偏光子73の半透膜76を透過す
ることにより、第2の偏光子の光透過軸に対して45°
傾いた直線偏光成分のみの出射光Po2となり、反射面7
5によって全反射された後、レンズ71を介して光ファ
イバ57に入射される。この出射光Po2は、光信号とし
て光ファイバ57を介して測定回路52に戻され、レン
ズ59を介して第2のビームスプリッタ62に入射され
る。入射された光信号は、この第2のビームスブリッタ
62によって直進方向と90°左方向(光の進行方向に
対して)との2方向に分配され、このうち、90°左方
向に分配された光信号成分が受光素子67によって受光
される。
【0064】さらに、受光素子66,67においては、
上記のように受光した光信号がそれぞれ電気信号に変換
され、各電気信号は、ともに判定回路68に入力され
る。そして、判定回路68においては、ドライブ回路6
4からの電気信号と、受光素子66,67からの各電気
信号とを比較判定して、電力用開閉装置の位置検出信号
またはセンサ異常判定信号を出力する。
【0065】[1−2−2]位置検出および自己監視…
図7 上記のような信号の流れを前提として、本実施例の動作
監視装置においては、次のようにして位置検出および自
己監視が行われる。図7は、図1の2つの被検出体5
5,56と光磁界センサ51との位置関係を示す説明図
であり、(A)は投入時、(B)は引外し時をそれぞれ
示している。この図7に示すように、電力用開閉装置の
開閉操作による操作ロッド54の動作に伴い、(A)の
投入時には、2つの被検出体55,56がともに上方に
移動し、(B)の引外し時には、2つの被検出体55,
56がともに下方に移動する。これにより、光磁界セン
サ51を配置している部分の外部磁界の向きも変化す
る。なお、本実施例における光磁界センサ51の詳細な
検出原理については、すでに、図4を参照して作用の欄
で述べた通りである。
【0066】すなわち、本実施例の光磁界センサを図4
の光磁界センサと対応させた場合に、図4の外部磁界H
1は、N極の被検出体55の接近時の磁界に相当し、図
4の外部磁界H2は、S極の被検出体56の接近時の磁
界に相当する。したがって、本実施例における光磁界セ
ンサ51の入射光Pi1,Pi2と出射光Po1,Po2の関係
は、前記の表1によって与えられる。
【0067】ここで、発光素子65からの出射光の強度
をPo 、2つの受光素子66,67の受光強度をP1
2 とし、光コネクタなどの光結合部における損失係数
をkとして、表1の特性と信号の流れの説明から、これ
らの光強度Po ,P1 ,P2の関係をまとめると、次の
表2に示すようになる。ただし、ここでは光学部品にお
ける透過、反射による光損失は無視している。
【表2】
【0068】この表2より明らかなように、電力用開閉
装置の投入状態(「入」状態)と引外し状態(「切」状
態)に対応して受光素子66,67の受光状態が切り替
わるため、これらの受光素子66,67からの電気信号
の有無状態を判定回路68によって判定することによ
り、電力用開閉装置の状態を容易に検出することができ
る。また、電力用開閉装置が投入状態(「入」状態)と
引外し状態(「切」状態)との中間の状態にある場合に
は、2つの受光素子66,67はともに受光状態とな
り、他の状態との差異が明確であるため、このような中
間の状態についても検出可能である。さらに、光磁界セ
ンサ51自身の故障や光ファイバ57,58の断線など
の異常が発生した場合には、2つの受光素子66,67
の受光レベルはともに0となるため、これらの電気信号
とドライブ回路64からの電気信号とを組み合わせて判
定回路68で判定することにより、このようなセンサ自
体の異常についても容易に検出することができる。
【0069】[1−3]実施例の効果 以上のように、本実施例によれば、電力用開閉装置の動
作状態を検出するためのセンサとして、光磁界センサ5
1を使用していることにより、機械的な接点がないた
め、接点部の摩耗、発錆、異物の付着などによって性能
が劣化する心配がなく、耐久性に優れている。また、光
磁界センサ51を用いることで、電力用開閉装置近傍に
おける信号伝送部分も含めて光学化できるため、実変電
所などの環境下であっても電力用開閉装置の動作に伴う
ノイズなどの影響を受けることがなく、耐ノイズ性に優
れている。そしてまた、光磁界センサ51においては、
光開閉センサのような空間光伝送部がないため、この空
間光伝送部における汚損や結露の発生に起因する受光レ
ベルの低下を防止することができる。したがって、光開
閉センサに比べて検出精度および信頼性が格段に向上し
ている。
【0070】特に、本実施例においては、光磁界センサ
51の2つの光出力の「有」、「無」の組み合わせによ
って被検出体55,56の位置をディジタル的に検出す
ることができるため、光ファイバの振動や曲げ、光コネ
クタ部の着脱によって生じる光信号の光量変化による影
響を受けることもない。したがって、この点から検出精
度および信頼性がより高くなっている。加えて、本実施
例においては、一対の光ファイバ57,58、ファラデ
ー素子78、および2つの偏光子73,74を一体化す
ることによって、光信号の光量変化による影響をできる
限り低減することができるため、その分だけ検出精度お
よび信頼性がさらに高くなっている。そしてまた、ファ
ラデー素子78を飽和磁界特性を有する材料によって構
成しているため、光磁界センサ51の特性を長期に亘っ
て安定させることができる。さらに、本実施例において
は、光磁界センサ51の2つの光信号が同じ光路を通る
ことを利用してセンサの自己監視を行うこともできる。
【0071】しかも、電力用開閉装置の動作状態を検出
するためには、従来では、センサの方式に関わらず、少
なくとも2つ以上のセンサを設置する必要があったが、
本実施例においては、電力用開閉装置の投入状態
(「入」状態)と引外し状態(「切」状態)において光
磁界センサ51と対向する位置に、N極とS極の磁気を
有する被検出体55,56をそれぞれ設置しているた
め、1つの光磁界センサ51のみによって、電力用開閉
装置の動作状態を正確に検出することができる。その結
果、センサの数およびセンサからの情報量を少なくする
ことができ、動作監視装置全体の構成や情報処理を簡略
化することができる。
【0072】[2]第2実施例…図8 図8は、請求項6の発明を適用してなる電力用開閉装置
の動作監視装置の第2実施例を示す図であり、特に、2
つの被検出体と二重化して設置された光磁界センサとを
示す構成図である。この図8に示すように、電力用開閉
装置の操作機構53内の操作ロッド54の動作に対応す
る2箇所に、光磁界センサ51aおよび光磁界センサ5
1bが、操作ロッド54を挟んで対向する形でそれぞれ
設置されている。これらの光磁界センサ51a,51b
の各々の構成と作用は、前述した第1実施例の光磁界セ
ンサ51と全く同様であるが、本実施例においては、2
つの光磁界センサ51a,51bの出力を比較すること
により、これらの光磁界センサ51a,51bの高精度
な自己監視を常時行うことができる。したがって、前述
した第1実施例よりも一層信頼性を向上させることがで
きる。
【0073】[3]他の実施例 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、他にも多種多様な変形例を実施可能である。例え
ば、第1実施例の変形例として、光磁界センサや測定回
路などの具体的な構成は適宜変更可能である。また、第
2実施例の変形例として、光磁界センサを3重以上に多
重化する構成も可能である。この場合には、さらに、シ
ステムの信頼性を向上することができる。同様に、被検
出体の数やその具体的な構成についても、適宜変更可能
である。被検出体を取り付ける監視対象動作部分につい
ても、操作ロッドに限定されるものではなく、開閉操作
に連動する動作部分であって、被検出体とそれに対向す
る光磁界センサとを適切に設置可能である限り、同様に
監視対象動作部分とすることが可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光磁界センサを使用してこの光磁界センサに逆方向の2
つの光を通過させるように構成したことにより、十分な
耐久性、耐ノイズ性を備え、検出精度および信頼性に優
れた電力用開閉装置の動作監視装置を提供することがで
きる。また、開閉操作位置に応じて複数の被検出体を設
置することにより、検出精度および信頼性を損なうこと
なしに、センサの数をできる限り少なくすることがで
き、構成や情報処理の簡単な電力用開閉装置の動作監視
装置を提供することができる。さらに、光磁界センサを
多重化するかまたは2つの光の強度を判定することによ
り、検出精度および信頼性を損なうことなしに、高精度
の自己監視機能を有する電力用開閉装置の動作監視装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力用開閉装置の動作監視装置の
第1実施例を示す構成図。
【図2】図1の光磁界センサの構成を示す図であり、
(A)は、光磁界センサ全体を示す構成図、(B)は、
偏光子間の光透過軸の傾きの関係を示す説明図。
【図3】光磁界センサの一般的な原理を示す原理図。
【図4】本発明の動作監視装置に使用する光磁界センサ
の原理を示す図であり、(A)と(B)は、光が互いに
逆方向に透過する場合をそれぞれ示す原理図。
【図5】本発明の動作監視装置に使用するファラデー素
子の飽和磁界特性の一例を示す特性図。
【図6】図1の光磁界センサの取り付け方法の一例を示
す構成図。
【図7】図1の2つの被検出体と光磁界センサとの位置
関係を示しており、(A)は投入時を示す説明図、
(B)は引外し時を示す説明図。
【図8】本発明による電力用開閉装置の動作監視装置の
第2実施例を示す図であり、特に、2つの被検出体と二
重化して設置された光磁界センサとを示す構成図。
【図9】従来の電力用開閉装置の一例を示す構成図。
【図10】従来の自己監視機能を有する光開閉センサの
一例を示す構成図。
【図11】図10における各ブロックの出力波形を示す
出力波形図。
【符号の説明】
41,44…ファラデー素子 42,45,46…偏光子 43…検光子 51…光磁界センサ 52…測定回路 53…操作機構 54…操作ロッド 55,56…被検出体 57,58…光ファイバ 59,60…レンズ 61〜63…ビームスプリッタ 64…ドライブ回路 65…発光素子 66,67…受光素子 68…判定回路 71,72…レンズ 73,74…偏光子 75…反射面 76,77…半透膜 78…ファラデー素子 81…監視ケース 82…センサ取付板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉装置本体とこの開閉装置本体の開閉
    操作を行う操作機構とを備えた電力用開閉装置の動作監
    視装置において、 前記操作機構の開閉操作に連動する動作部分を監視対象
    動作部分としてこの監視対象動作部分に取り付けられ
    た、磁気を有する被検出体と、 前記監視対象動作部分の動作に対応する位置に設置され
    たファラデー効果利用の光磁界センサとを有し、 前記光磁界センサは、一対の光ファイバに接続されてこ
    の一対の光ファイバの両方からそれぞれ光を入射し、一
    方の光ファイバから入射した光がこの光磁界センサを通
    過して他方の光ファイバに入射するように構成され、か
    つ、前記被検出体がこの光磁界センサの近傍に位置する
    場合には、光磁界センサを通過する2つの光のうち、い
    ずれか一方の光のみが被検出体の磁気により遮光される
    ように構成されたことを特徴とする電力用開閉装置の動
    作監視装置。
  2. 【請求項2】 前記光磁界センサは、ファラデー素子と
    2つの偏光子を備え、かつ、前記一対の光ファイバの一
    方の光ファイバから入射した光が、一方の偏光子、ファ
    ラデー素子、他方の偏光子の順番に透過して他方の光フ
    ァイバに入射するように構成され、 前記2つの偏光子は、それぞれの光透過軸の傾きが光の
    進行方向からみて互いに45°の角度だけ異なるように
    設定され、 前記ファラデー素子は、前記被検出体が前記光磁界セン
    サと対向して位置する場合のファラデー回転角が45°
    となるように設定されたことを特徴とする請求項1記載
    の電力用開閉装置の動作監視装置。
  3. 【請求項3】 前記光磁界センサは、ファラデー素子、
    2つの偏光子、および前記一対の光ファイバを一体化し
    て構成されたことを特徴とする請求項2記載の電力用開
    閉装置の動作監視装置。
  4. 【請求項4】 前記ファラデー素子は、飽和磁界特性を
    有する材料から構成され、飽和磁界以上の磁界に対する
    ファラデー回転角が45°になるように設定されたこと
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の電力用開
    閉装置の動作監視装置。
  5. 【請求項5】 前記被検出体は、前記操作機構の投入状
    態と引外し状態において前記光磁界センサと対向する位
    置にそれぞれ設置された2個の被検出体であり、この2
    個の被検出体は互いに異なる極性を有することを特徴と
    する、請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載
    の電力用開閉装置の動作監視装置。
  6. 【請求項6】 前記光磁界センサは、多重化して設置さ
    れた複数の光磁界センサであることを特徴とする、請求
    項1から請求項5までのいずれか一つに記載の電力用開
    閉装置の動作監視装置。
  7. 【請求項7】 前記光磁界センサを通過する2つの光の
    強度をそれぞれ測定し、得られた2つの測定値によって
    前記電力用開閉装置の動作状態を判定する測定手段を有
    することを特徴とする、請求項1から請求項6までのい
    ずれか一つに記載の電力用開閉装置の動作監視装置。
  8. 【請求項8】 前記測定手段は、得られた2つの測定値
    が同時に低下した場合に、前記光磁界センサ自身が異常
    であると判定するように構成されたことを特徴とする請
    求項7記載の電力用開閉装置の動作監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005007227A1 (de) * 2005-02-15 2006-08-17 Siemens Ag Anordnung mit einem elektrischen Leiter zur Übertragung elektrischer Energie sowie Verfahren zur Ermittlung der Belastung eines elektrischen Leiters
CN106953262A (zh) * 2017-03-01 2017-07-14 珠海康晋电气有限公司 一种气体绝缘开关系统
CN112909804A (zh) * 2021-03-22 2021-06-04 广东电网有限责任公司 一种继电保护绝缘隔离装置

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