JP3643546B2 - 防音用不織布及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部等に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される防音用不織布及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より防音用不織布は単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に使用されている。そのような用途の一例として例えば床用の防音マットとして防音用不織布としての防音用フェルトをその構造の一部に使用したものがある。例えば図17に示すようにこのような防音マット50はベースとしての樹脂板51上に防音用フェルト52が配設され、その上にハニカム構造板53が配設され、最上部にアスファルト板54が配設されている。防音用フェルト52は主として吸音効果を有し、ハニカム構造板53はそのハニカム構造ゆえの内部に形成される空間によって音の分散を図り、アスファルト板54は遮音効果を有する。これら各構成部材によって相乗的に防音マット50の防音効果が発揮されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ハニカム構造板53は音を空間を利用して分散させ防音用フェルト52の吸音効率を向上させるためにあるものである。しかし、ハニカム構造板53を防音マット50の一部として配置することは明らかに構造上嵩張ることとなる。更に複雑なハニカム構造からなるハニカム構造板53の使用による高コスト化やハニカム構造板53自体の装着の手間(ハニカム構造をなす六角形筒体の端部によって「線」で上下のアスファルト板54と防音用フェルト52と接触させて接着させなければならないため)から結果として防音マット50自体の高コスト化を招来していた。
本発明は、このような従来の技術が含有する問題点を解決するためになされたものである。その目的は、自身単独で音の分散を図る空間を保持することのできる防音用不織布及びその製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明では、室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される防音用不織布において、軟質のベース部に対してその表裏いずれかに突出する多数の凹部をプレス成形にて構成し、同ベース部に対して立設する同凹部の壁部を硬質とするとともに、同凹部の底部を同壁部に比較して軟質とするようにしたことをその要旨とする。
このような構成では凹部によって空間が形成されるためこの防音用不織布によってあたかも空間構造体(例えばハニカム構造板)を介在させたと同様の音を分散させる効果が奏される。分散された音は不織布によって吸音されることとなる。壁部は硬質に成形されているため、防音用不織布は加圧されてもつぶれずに凹部の形状を保持することができる。ベース部と底部は吸音効果の高い軟質とされる。尚、プレス成形された凹部は底部とベース面との認識を逆にすれば凸部と解釈することも可能である。
【0005】
また、請求項2の発明では室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される防音用不織布を第1及び第2の金型によってプレス成形する防音用不織布の製造方法であって、前記第1の金型には所定間隔で対向配置された一組の第1の突出板を複数設けて同各組の両第1の突出板の外表面間の間隔が先端寄りほど狭くなるような傾斜状に形成する一方、前記第2の金型には所定間隔で対向配置された一組の第2の突出板を複数設けて同各組の両第2の突出板の内表面間の間隔が先端寄りほど広くなるような傾斜状に形成し、対向配置させた同第1及び第2の金型間に不織原布を介在させて前記一組の第2の突出板間に同第2の突出板の内表面と外表面が対向するように一組の第1の突出板を嵌合させ、両金型を相対的に接近させることで不織原布にベース部、底部及び壁部から構成された凹部を形成させるようにするとともに、前記第1の突出板の外表面と第2の突出板の内表面とによって同壁部をプレスするようにしたことをその要旨とする。
このような構成に従ってまず、第1の金型と第2の金型との間に不織原布を介在させた状態で第1の金型の一組の第1の突出板を第2の金型の一組の第2の突出板に嵌合させていく。このとき、第1の突出板の外表面と第2の突出板の内表面とが対向するような配置とする。すると、第1の突出板と第2の突出板の先端によって不織原布に凹部が形成されていく。このとき、両金型が接近していくと第1の突出板の外表面と第2の突出板の内表面とが断面傾斜状に形成されているため、徐々に接近していくこととなりこれら外表面と内表面との間に配置された同凹部を形成する壁部を強くプレスすることとなる。尚、プレス成形された凹部は底部とベース面との認識を逆にすれば凸部と解釈することも可能である。
【0006】
請求項3の発明では室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される建築材料用不織布を第1及び第2の金型によってプレス成形する防音用不織布の製造方法であって、前記第1の金型には第1の筒体を複数設けて同各筒体の外表面を先端ほど絞られた断面傾斜状に形成する一方、前記第2の金型には第2の筒体を複数設けて同各第2の筒体の内表面を基部寄りほど絞られた断面傾斜状に形成し、対向配置させた同第1及び第2の金型間に不織原布を介在させて前記第2の筒体に前記第1の筒体を嵌合させ、両金型を相対的に接近させることで不織原布にベース部、底部及び壁部から構成された凹部を形成させるようにするとともに、前記第1の筒体の外表面と第2の筒体の内表面とによって同壁部をプレスするようにしたことをその要旨とする。
このような構成に従ってまず、第1の金型と第2の金型との間に不織原布を介在させた状態で第1の金型の金型の第1の筒体を第2の金型の第2の筒体に嵌合させていく。すると、第1の筒体と第2の筒体の先端によって不織原布に凹部が形成されていく。このとき、両金型が接近していくと第1の筒体の外表面と第2の筒体の内表面とが断面傾斜状に形成されているため、徐々に接近していくこととなりこれら外表面と内表面との間に配置された同凹部を形成する壁部を強くプレスすることとなる。尚、プレス成形された凹部は底部とベース面との認識を逆にすれば凸部と解釈することも可能である。
【0007】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、凹部によって空間が形成されるため防音用不織布単独であたかも空間構造体(例えばハニカム構造板)を介在させたと同様の音を分散させる効果が奏され、同時に不織布の吸音効果も奏されるため優れた防音機能を有する素材を提供することが可能となる。そして、凹部はその壁部が硬質であって圧縮力に対する形状保持力が大きいため容易につぶれることがない。請求項2及び3に記載の発明では単にプレス成形するだけで凹部とともに硬質の壁部を形成した請求項1の防音用不織布を製造することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すように、本実施の形態の防音用不織布としての防音用フェルト1は多数の凹部2が所定間隔で縦横に整列して形成されている。各凹部2は防音用フェルト1のベース部3を基準として下方に向かってプレス成形によって形成されており、略直方体形状の空間として形成されている。同凹部2は長方形の底部5と同底部5を四方から包囲する第1及び第2の壁部7a,7bから構成されている。図1、図3及び図4に示すように、第1の壁部7aは底部5の対向する長辺から斜め上方に若干拡開するように立設されている。第1の壁部7aはプレス成形により強く圧縮されて他の部分に比べて薄手に構成されているものの、その分密度が高く硬質とされている。図1、図5及び図6に示すように、第2の壁部7bは底部5の対向する短辺から斜め上方に若干拡開するように立設されている。第2の壁部7bは底部5の成形に伴ってベース部3が折れ曲がって構成された部分であって、第1の壁部7aのような硬質ではない。図1に示すように、第2の壁部7bはベース部3と明確な境界をもっているわけではなく、第2の壁部7b表面はベース部3表面から緩やかなカーブを描いて接続され緩やかな傾斜を有して底部5表面に接続される。
図2及び図3に示すように、底部5は第1の壁部7aとの境界部において成型時に強くプレスされた第1の溝部8が形成されている。底部5はこの第1の溝部8以外の部分では成型時に強くプレスされていないため軟質とされている。また図3に示すように、ベース部3と第1の壁部7aとの境界部においても成型時に強くプレスされた第2の溝部9が形成されている。ベース部3はこの第2の溝部9以外の部分では成型時に強くプレスされていないため軟質とされている。
また、図5に示すように、第2の壁部7bを接続するベース部3の上面は他の部分の上面よりも若干下がった位置とされている。これは凹部2の形成とともに周辺の繊維が凹部2方向に引きずられて若干高さが低くなることによるものである。
【0009】
本実施の形態の防音用フェルト1は不織原布Gをプレス成形して製造されている。中間体としての不織原布Gの原料のフェルト繊維は原材料としては天然、合成、半合成を問わない。また、再生反毛綿であってもよい。本実施の形態では例えば綿、ポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ナイロン繊維を含む各繊維を混綿させ、これらをカード機を通過させてウェブ化し、更にニードルパンチ装置内部に送りニードルパンチ処理を施し交絡させて構成したものを使用している。本実施の形態の不織原布Gは平米当たりの重量が900〜1000グラムとされ、その厚みは9〜10mm程度とされている。
このように構成される防音用フェルト1は室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部等に単独で使用してもよく、図12に示すように、他の構成部材とともに防音マット11を構成して使用するようにしてもよい。防音マット11はベースとしての樹脂板13上に本実施の形態の防音用フェルト1が配設され、最上部にアスファルト板15が配設されている。
【0010】
次にこのように構成した防音用フェルト1の製造工程についてその概略を説明する。本実施の形態では図7〜図11に示すように上下に配設された金型21,22によって不織原布Gをプレスすることで製造される。まず、簡単に上下金型21,22を説明する。
上金型21には所定間隔で縦横に整列させられた第1の金型片23が装着されている。各第1の金型片23は所定間隔で対向配置された一組の第1の突出板24から構成されている。第1の突出板24は長尺の平板からなり、その外表面24a間の間隔が先端寄りほど狭くなるような傾斜が設けられている。下金型22には所定間隔で縦横に整列させられた第2の金型片25が装着されている。各第2の金型片25は所定間隔で対向配置された一組の第2の突出板26から構成されている。第2の突出板26は長尺の平板からなり、その内表面26a間の間隔が先端寄りほど広くなるような傾斜が設けられている。本実施の形態では第1の突出板24と第2の突出板26の長さと背(各金型21,22のベース面Bからの距離)は同寸法とされている。尚、図示を省略するが金型21,22内部には冷却管が配設され冷却水によって同金型21,22が冷却されるようになっている。
【0011】
このような上下金型21,22を図8に示すように下金型22の各第2の金型片25の上方に上金型21の各第1の金型片23が配置されるようにセットする。より、具体的には両金型21,22の相対的接近によって第1の金型片23を構成する一組の第1の突出板24が第2の金型片25を構成する一組の第2の突出板26の間に嵌合されるような位置関係であって、第1の突出板24の外表面24aが第2の突出板26の内表面26aに正対するように配置される。そして、不織原布Gを両金型21,22間に配置する。
ここに、不織原布Gに混入されている熱可塑性繊維(上記ではポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維)は溶融・固化することで自身の形状安定機能を有する。両金型21,22間に配置する直前に不織原布Gを加熱し(一般的に100度Cから170度C程度の範囲)、熱可塑性繊維を溶融させておく。
図9〜図10に示すように、上下金型21,22を接近させ第1の突出板24及び第2の突出板26の各々の先端によって不織原布Gを押圧していく。第1の突出板24と第2の突出板26が交差することで不織原布Gが第1の金型片23によって第2の金型片25間に押し込まれて凹部2を形成していく。
一方、両金型片23,25の接近に伴って図13に示すように第1の突出板24の外表面24aと第2の突出板26の内表面26aが接近し、その間に挟持された不織原布Gを強くプレスすることとなる。この外表面24aと内表面26aとによって挟持された部分は防音用フェルトの上記第1の壁部7aとされる。一方、上記第2の壁部7bは特に積極的にプレスを受けるわけではなく、凹部2形成に伴って自然に形成される。
図11に示すように、両金型片23,25を所定のプレス力で押圧され第1の突出板24及び第2の突出板26のそれぞれの先端が不織原布Gを強くプレスして第1及び第2の溝部8,9が形成される。第1の溝部8に挟まれた底部5と第2の溝部9に挟まれたベース部3は特にプレスされるわけではないため不織原布Gの本来有する軟質性を保持したままとなる。溶融された熱可塑性繊維の作用に、すなわち熱可塑性繊維が他の繊維を結びつけるバインダ作用によって両金型片23,25に従って不織原布Gは成形れ、上下金型21,22が冷却されているためプレスと同時に固化して形状の安定化が図られる。また、固化することから上下金型21,22から容易に型離れする。
このように両金型片23,25によるプレス成形が終了すると開型されて防音用フェルト1が得られる。この状態では第1の壁部7a、第1及び第2の溝部8,9の厚みはそれぞれ約1mmとされ、その他のプレスを受けていない部分は繊維がプレスされた部分に引きずられて不織原布Gの当初の厚み(9〜10mm程度)より若干薄くなっている。
【0012】
以上のように構成することで本実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)凹部2によって空間が形成されるため、防音用フェルト1単独で音の分散効果を期待することができ、ハニカム構造体を使用する必要がない。
(2)防音用フェルト1は第1の壁部7aによって凹部2の形状を保持することができる。また、第1の壁部7aはベース部3及び底部5との接続部に強くプレスされて硬質化した第1及び第2の溝部8,9が形成されている。従って、これら溝部8,9による第1の壁部7aの立設の補助効果があるため、より凹部2の形状保持効果が高くなる。
(3)第1の壁部7aが硬質でベース部3及び底部5が軟質であるため防音用フェルト1のクッション性が向上する。
(4)底部5及びベース部3は不織原布Gの本来有する軟質性を保持したままであるため、吸音効果は従来通り保持されるとともに、むしろ凹部2によって周囲を包囲された状態での吸音であるためかえって吸音効果が向上する。
(5)このような防音用フェルト1を成形するために複雑な工程は必要とされず、上下金型21,22によるワンプレスで可能とされており、製造コストが抑制される。
【0013】
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施の形態では第1の金型片23は一組の第1の突出板24のみにて構成され、第2の金型片25は一組の第2の突出板26のみにて構成されていた。そのため第1の壁部7aのみが硬質に成型されることとなっていた。しかし、図16(a)及び(b)に示すようにこれら突出板24,26と直交するような2組の突出板30,31によって筒体として構成した第1及び第2の金型片32,33によって上記防音用フェルト1を構成するようにしてもよい。このような両金型片32,33では突出板30,31の外表面30aと内表面31aが上記と同様に不織原布Gを強くプレスすることとなる。
すなわち、このような金型片32,33が装着された金型を使用して防音用フェルト1を成形する場合には第1の壁部7a及び第2の壁部7bの両方を硬質に構成することができる。
また、成型される凹部2の形状によっては3組以上の突出板を用いて硬質の壁部を構成することも可能である。
・図15に示すような円筒体としての第1及び第2の金型片35,36を備えた上下金型によって図13及び図14に示すような円筒状の凹部38が形成された防音用フェルト39を成形することも可能である。この防音用フェルト39では第1の金型片35の先端寄りほど絞られた断面斜状の外表面35aと第2の金型片36の基部寄りほど絞られた断面斜状の内表面36aとによってプレスされて凹部38を構成する円筒形状の(若干テーパ状となっている)壁部40が硬質に成形されることとなる。
【0014】
・上記溝部8,9はいずれか一方だけでもよい。
・上記実施の形態ではベース部3や底部5はプレスしていなかったが、もちろんある程度のプレス処理を施していわゆる「腰」を与えるようにすることは自由である。要は凹部を保持させるために壁部を硬質にし、ベース部や底部は吸音ということを前提とした構成であれば構わない。
・防音用フェルト1が使用される室内とは建築物のみを意味しない。例えば航空機や自動車等に使用することも可能である。
・フェルト用の繊維は上記実施の形態のものに限定されない。また、製造方法も上記に限定されない。
・上記製造工程では熱可塑性樹脂を混入した不織原布Gを使用したが、要はプレスによって上記のような防音用フェルト1が製造できれば足るため、必ずしも熱可塑性樹脂は必須ではない。また、上記製造工程では上下金型21,22によってプレスするより前に不織原布Gを加熱していたが、このような工程に限定されるものではない。
・熱可塑性繊維としては上記の他にポリプロピレン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等が広く含まれる。
・熱可塑性繊維ではなく繊維形状ではない例えば粒状や粉状の熱可塑性樹脂とすることも可能である。
・上記不織原布Gの厚さやプレスされる第1の壁部7aの厚さは一例であり、適宜変更可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
【0015】
上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について、下記に説明する。
(1)前記底部の前記壁部との接続部を硬質に形成したことを特徴とする請求項1に記載の防音用不織布。
(2)前記ベース部の前記壁部との接続部を硬質に形成したことを特徴とする請求項1に記載の防音用不織布。
(3)前記壁部は対向する一部の部分のみを硬質とし、他の壁部部分は軟質としたことを特徴とする請求項1若しくは付記1又は2に記載の防音用不織布。
(4)前記軟質に形成した壁部を接続するベース部は他のベース部よりも上面が低く形成されていることを特徴とする付記3に記載の防音用不織布。
(5)前記第1の突出板と第2の突出板の先端の少なくともいずれか一方はプレス時に対向する前記いずれかの金型との間で不織原布をプレスすることを特徴とする請求項2に記載の防音用不織布の製造方法。
(6)前記第1の筒体と第2の筒体の先端の少なくともいずれか一方はプレス時に対向する前記いずれかの金型との間で不織原布をプレスすることを特徴とする請求項3に記載の防音用不織布の製造方法。
(7)前記不織原布には熱可塑性樹脂が混入され、前記両金型にてプレスする前に同不織原布を加熱して予備的に同熱可塑性樹脂を溶融させ、その後プレスするようにしたことを特徴とする請求項3に若しくは付記5又は6に記載の防音用不織布の製造方法。
(8)前記両金型は冷却していることを特徴とする付記7に記載の防音用不織布の製造方法。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の防音用フェルトの斜視図。
【図2】同じ実施形態の防音用フェルトの平面図。
【図3】図2のA−A線での断面図。
【図4】図2のB−B線での断面図。
【図5】図2のC−C線での断面図。
【図6】図2のD−D線での断面図。
【図7】同じ実施形態を製造する上下金型の概略を説明する斜視図。
【図8】同じ上下金型による不織原布のプレス工程を説明する説明図。
【図9】同じ上下金型による不織原布のプレス工程を説明する説明図。
【図10】同じ上下金型による不織原布のプレス工程を説明する説明図。
【図11】同じ上下金型による不織原布のプレス工程を説明する説明図。
【図12】同じ実施形態の防音用不織布を使用した防音マットの構造を説明する説明図。
【図13】他の実施の形態の防音用不織布の斜視図。
【図14】図14の防音用フェルトの断面図。
【図15】他の実施形態を製造する金型片の斜視図。
【図16】他の実施形態を製造する金型片を説明する図であって(a)は正面図、(b)は側面図。
【図17】従来の防音マットの構造を説明する説明図。
【符号の説明】
1…防音用不織布としての防音用フェルト、2…凹部、3…ベース部、5…底部、7a…第1の壁部、21…第1の金型としての上金型、22…第2の金型としての下金型、24…第1の突出板、26…第2の突出板、24a,30a,35a…外表面、26a,31a,36a…内表面、32…筒体としての第1の金型片、33…筒体としての第2の金型片、35…筒体としての第1の金型片、36…筒体としての第2の金型片。
Claims (3)
- 室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される防音用不織布において、軟質のベース部に対してその表裏いずれかに突出する多数の凹部をプレス成形にて構成し、同ベース部に対して立設する同凹部の壁部を硬質とするとともに、同凹部の底部を同壁部に比較して軟質とするようにしたことを特徴とする防音用不織布。
- 室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される防音用不織布を第1及び第2の金型によってプレス成形する防音用不織布の製造方法であって、
前記第1の金型には所定間隔で対向配置された一組の第1の突出板を複数設けて同各組の両第1の突出板の外表面間の間隔が先端寄りほど狭くなるような傾斜状に形成する一方、前記第2の金型には所定間隔で対向配置された一組の第2の突出板を複数設けて同各組の両第2の突出板の内表面間の間隔が先端寄りほど広くなるような傾斜状に形成し、対向配置させた同第1及び第2の金型間に不織原布を介在させて前記一組の第2の突出板間に同第2の突出板の内表面と外表面が対向するように一組の第1の突出板を嵌合させ、両金型を相対的に接近させることで不織原布にベース部、底部及び壁部から構成された凹部を形成させるようにするとともに、前記第1の突出板の外表面と第2の突出板の内表面とによって同壁部をプレスするようにしたことを特徴とする防音用不織布の製造方法。 - 室内の床、壁あるいは天井等の仕上げ材の内部に単独で、あるいは他の建築材料と組み合わせて配設される建築材料用不織布を第1及び第2の金型によってプレス成形する防音用不織布の製造方法であって、
前記第1の金型には第1の筒体を複数設けて同各筒体の外表面を先端ほど絞られた断面傾斜状に形成する一方、前記第2の金型には第2の筒体を複数設けて同各第2の筒体の内表面を基部寄りほど絞られた断面傾斜状に形成し、対向配置させた同第1及び第2の金型間に不織原布を介在させて前記第2の筒体に前記第1の筒体を嵌合させ、両金型を相対的に接近させることで不織原布にベース部、底部及び壁部から構成された凹部を形成させるようにするとともに、前記第1の筒体の外表面と第2の筒体の内表面とによって同壁部をプレスするようにしたことを特徴とする防音用不織布の製造方法。
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