JP3643136B2 - 酸化物単結晶の製造方法および装置 - Google Patents

酸化物単結晶の製造方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、酸化物単結晶の製造方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、酸化物単結晶を育成する方法として、いわゆるμ引下げ法によって単結晶ファイバーを形成する方法が注目を集めている。「電総研ニュース」1993年7月号(522号)の4〜8頁には、この方法によってニオブ酸・カリウム・リチウム(K3 Li2-2xNb5+x 15+x、以下、KLNと記載する。)単結晶ファイバーを育成した経緯が、開示されている。
【0003】
これによれば、白金製のセルないしルツボに電力を供給し、抵抗加熱する。このセルの底部に、溶融液の引出し口を形成し、この引出し口の中に、融液フィーダーと呼ばれる棒状体を挿通し、これによって溶融液の引出し口への供給量と、固相液相界面の状態とを共に制御する。溶融液引出し口の口径、フィーダーの太さ、引出し口からのフィーダーの突出長さ等を調整することによって、細径のKLN単結晶ファイバーを連続的に形成している。このμ引下げ法によれば、直径1mm以下の単結晶ファイバーを形成でき、熱歪みの低減、溶融液内の対流の制御、単結晶ファイバーの直径の制御を容易に行うことができ、特に青色第2高調波発生用に適した小型の高品質単結晶を生産できるという特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記のμ引下げ法によってKLN単結晶ファイバー等を量産するために、研究を重ねていた。量産技術として最も重要なことは、ルツボの規模を大きくして多量の溶融物を処理すること、およびこのルツボから単結晶ファイバーを長く連続的に引き下げるようにすることである。そこで、本発明者は、ルツボに投入する粉末の量を5g程度にまで増量し、これに合わせてルツボを大きくし、このルツボに電力を供給して発熱させ、原料粉末をルツボ内で溶融させて、マイクロ引下げ法を実施してみた。
【0005】
ところが、このようにルツボの規模を大きくし、粉末の溶融量を増大させると、引出し口から溶融物を引き下げて単結晶を形成することが、きわめて困難であることが判明してきた。具体的には、ルツボを設置している炉の温度を900℃以下に低く設定し、主としてルツボへの通電によってルツボ内の粉末を溶融させると、引出し口付近での結晶成長が良好には行われなかった。即ち、ルツボに供給する電力を大きくすると、溶融液が引出し口で溶融し、結晶化せず、この電力を小さくすると、今度は引出し口付近で固体化してしまい、溶融液を引き出せなくなった。
【0006】
前記した炉の温度を900℃よりも高くすると、今度はルツボの全体が、炉からの輻射熱のために大きく加熱され、引出し口付近での温度勾配が非常に少なくなるために、やはり連続的に結晶成長を行わせることはできなかった。
【0007】
本発明者は、この問題を解決するために、単結晶ファイバーを連続的に引き出す方法を開発した。この方法については後述する。しかし、特に連続的に単結晶ファイバーを引出し、量産するという観点からは、更に問題が残されていることが判明してきた。
【0008】
即ち、単結晶ファイバーの品質、特に組成の変動を防止する必要がある。特に、第二高調波用や固体レーザー用の素子の材料を生産するのに際しては、僅かに組成が変動しても、その特性が顕著に変動し、不良品となってしまうので、単結晶ファイバーを連続的に引き出すのに際して、その組成の変動を防止することが必要である。
【0009】
従来のμ引下げ法においては、単にルツボの引出し口から引き出した単結晶ファイバーについて、その組成を測定していた。このように、単結晶ファイバーを切り出してからその組成を測定する方法を採用すると、確かに生産した材料の組成を知ることはできる。しかし、μ引下げ法による単結晶ファイバーの育成プロセスは、非常に多数の因子が相関しあった複雑微妙な化学的、レオロジー的システムであるので、こうした製造システム中では、わずかな条件の変化に応答して、単結晶ファイバーの組成がずれてしまうことが多い。この結果、多数の単結晶ファイバーのすべてが不良品となりかねないので、歩留り向上のための対策が必要不可欠である。
【0010】
本発明の課題は、μ引下げ法によって酸化物単結晶を連続的に引き下げて生産するのに際して、酸化物単結晶の組成の変動をリアルタイムで検出し、これによって酸化物単結晶の組成の変動を防止し、その歩留りを飛躍的に向上させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る方法は、酸化物単結晶の原料をルツボ内へと供給して溶融させ、この溶融物に対して種結晶を接触させて酸化物単結晶を育成するのに際して、酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、酸化物単結晶からの出力光を測定し、この測定値に従って、ルツボへと供給する原料の組成比率を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、酸化物単結晶の原料をルツボ内へと供給して溶融させ、この溶融物に対して種結晶を接触させて酸化物単結晶を育成する、酸化物単結晶の製造装置であって:ルツボへと原料を供給する原料供給装置;酸化物単結晶をルツボから引き出すための駆動装置;この酸化物単結晶に対してレーザー光を照射するためのレーザー光源;酸化物単結晶からの出力光を測定するための測定装置;および、この測定装置からの出力に従ってルツボへと供給する原料の組成比率を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする、酸化物単結晶の製造装置に係るものである。
【0013】
【作用】
本発明者は、前記した課題を解決して、連続的に単結晶ファイバーを引下げ、かつその組成を一定に保持することに成功した。具体的には、ルツボへと酸化物単結晶の原料を供給する供給装置を設けると共に、下方向へと向かって引下げられている酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、酸化物単結晶からの出力光を測定し、この測定値に従って、ルツボへと供給する原料の組成比率を制御することで、単結晶ファイバー等を連続的に引き出しても、その組成の変動を防止できることを見いだした。
【0014】
更に具体的には、酸化物単結晶の出力光のピーク波長が、長波長側または短波長側に移動すると、その単結晶の組成がずれたことを意味しているので、そのピーク波長の移動を減少させるように、原料の組成比率を変動させる。これによって、単結晶ファイバー等を引出しながら、その組成を一定範囲内に保持することができる。
【0015】
【実施例】
第二高調波発生効果を有する酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、このレーザー光に対する2倍波を検出することが、更に好ましい。こうした酸化物単結晶としては、公知の酸化物単結晶に対して適用することができるが、特にKLN、KLTN、KN等、SHGにより青色光を発生する酸化物単結晶や、CLBO、BBO、LBO等、更に紫外光を発生する酸化物単結晶が好ましい。むろん、第三高調波、第四高調波等、更に高次の波長変換においても本発明が実施可能であることは言うまでもない。
【0016】
また、酸化物単結晶に対して照射するレーザー光が、目的とする組成に対応する波長を含むような波長範囲を有していれば、酸化物単結晶からの出力光をスペクトラムアナライザーによって検出することによって、所定の波長範囲内の各波長についてその強度を知ることができる。
【0017】
具体的には、図1において、目的とする組成に対応する出力光の波長はλ0 であり、レーザー光は波長λ1 とλ2 との間の光を含んでいるものとする。波長λ1 2 との間のレーザー光の強度をスペクトラムアナライザーで検出する。ルツボの引出し口から引下げられた酸化物単結晶の組成が、目的の組成であるときには、レーザー光の強度は、波長λ0 で最大値Tをとる。しかし、製造が進むのにつれて、微妙に酸化物単結晶の引出し口付近の熱的状態、重力の影響等が変化してくると、このピーク波長は、λ1 またはλ2 の方へと向かってわずかに移動する。これに伴い、グラフHも矢印F方向または矢印G方向へと向かって、グラフの全体がわずかに移動する。
【0018】
従って、酸化物単結晶を引き下げている段階で、その組成に変化が生じ、その出力光のピーク波長が変化した場合には、直ちにピーク波長の変化を検出し、原料供給装置へとフィードバックすることができる。
【0019】
また、受光装置が、フォトダイオードのように、波長成分の分布を検出できない場合には、各波長の出力光の強度を直接知ることはできない。そこで、この場合の好ましい監視方法を、図2を参照しつつ、説明する。
【0020】
目的とする組成に対応する出力光の波長をλ0 とする。ルツボの引出し口から引下げられた酸化物単結晶の組成が、目的の組成であるときには、レーザー光の強度は、波長λ0 で最大値Tをとる。製造が進むのにつれて、前記したように、このピーク波長λ0 がわずかに移動し、λ4 またはλ5 となる。これに伴い、グラフHは、右側または左側へと向かって移動し、グラフIまたはグラフJとなる。
【0021】
しかし、この最大値の移動は僅かであり、しかも、このグラフ全体の形状は、通常は、最大値の周辺ではきわめて傾斜が小さい。従って、グラフの最大値がわずかに移動した場合には、波長λ0 における出力の変化は更にきわめて小さいので、組成の変化の検出は事実上困難であることがわかってきた。
【0022】
そこで、波長2λ0 よりも大きい波長2λ7 を有する第一のレーザー光と、波長2λ0 よりも小さい波長2λ6 を有する第二のレーザー光とを、酸化物単結晶に対して照射し、これらの各レーザー光に対応して、その出力光の強度を測定する受光装置を設けた。そして、第一のレーザー光に対応する出力光と、前記第二のレーザー光に対応する出力光との強度を検出してみた。
【0023】
この結果、ルツボの引出し口から引下げられた酸化物単結晶の組成が、目的の組成であるときには、波長λ6 での強度はp0 となり、波長λ7 での強度はq0 となる。製造が進むのにつれて、ピーク波長λ0 がλ5 の方へと向かって移動すると、グラフHは右側へと向かって移動し、グラフIとなる。このとき、波長λ6 での強度はp1 となり、p0 よりも減少する。この一方、波長λ7 での強度はq1 となり、q0 よりも増加する。これに対して、ピーク波長λ0 がλ4 の方へと向かって移動すると、グラフHは左側へと向かって移動し、グラフJとなる。このとき、波長λ6 での強度はp2 となり、p0 よりも増加する。この一方、波長λ7 での強度はq2 となり、q0 よりも減少する。
【0024】
このように、両方の波長で増加と減少とが一対となって現れてくるのて、きわめて組成変化に対する感度が良好になる。しかも、特にピーク波長λ0 、λ4 、λ5 付近を避けてその外側で測定波長を選択することによって、グラフの比較的に傾きの大きい部分を利用することができるので、この観点からも一層感度が良好になる。
【0025】
上記の方法において、第一のレーザー光と第二のレーザー光とを同時に照射することができるが、また、波長可変レーザーを使用して、二種類の波長の各レーザー光を、時間をずらして逐次に照射することも可能である。
【0026】
本発明においては、酸化物単結晶の横断面の寸法を光センサーによって測定することが好ましい。単結晶育成では、断面の形状は通常は一定に制御されるが、その寸法を精密に測定し、光の透過厚さのバラツキをキャンセルすることによって、制御精度を向上させることができる。
【0027】
次に、本発明の好適な態様について、更に詳細に説明する。本発明者は、酸化物単結晶のμ引下げ法による量産技術を確立するべく、ルツボを大型化するための研究を続けていたが、この過程で、ルツボを大型化すると共に、このルツボから下方へと延びるノズル部を備え、このノズル部の下端に単結晶育成部を設け、ルツボと単結晶育成部とを互いに独立に温度制御してみた。
【0028】
この結果、ルツボで溶融する粉末の量を5g以上といった多量にし、これに合わせてルツボの容積を大きくしても、酸化物単結晶を連続的に容易に引き下げうることを見いだした。
【0029】
こうした作用効果が得られた理由は、おそらく、ノズル部の下端部に単結晶育成部を設けることによって、ルツボにおける溶融物が発生させる熱量の影響を、単結晶育成部が直接受けにくいようになり、同時に単結晶育成部ないしノズル部と、ルツボとを別々に温度制御することによって、単結晶育成部付近における温度勾配を大きくすることができたからと、考えられる。
【0030】
しかも、この方法によれば、ルツボ内で溶融する原料粉末の量を30〜50g程度にまで増大させた場合でも、KLN単結晶ファイバーにおける組成の変動が、わずかに0.01mol%以下という驚くべき精度にまで減少していたことを発見した。従って、この製造方法と本発明とを組み合わせることによって、こうした極めて高い精度の組成を有する酸化物単結晶を量産することができる。
【0031】
更に、本発明者は、上記した製造装置を使用して、単結晶育成部における溶融物の状態と単結晶の物性について研究した。この結果、単結晶育成部の環境に対して、重力よりも表面張力の方が支配的である場合には、きわめて組成の変動の少ない良好な酸化物単結晶を、連続的に引き出しうることを見いだした。これによって、良好な固相液相界面が形成されるからと思われる。
【0032】
このように、単結晶育成部において表面張力の方が重力よりも支配的な条件を生じさせるためには、ノズル部内の溶融物に加わる重力を減少させる機構を、ルツボ内に設けることが有効である。本発明者は,このような機構について検討したが、特にノズル部の内径を0.5mm以下とすることによって、ノズル部内において、溶融物に加わる重力よりも表面張力の方が支配的な条件を生成でき、ノズル部の先端開口において均一なメニスカスを形成できることを確認した。
【0033】
ただし、このノズル部の内径が0.01mm未満であると、単結晶の育成速度が小さくなりすぎるので、量産の観点からノズル部の内径を0.01mm以上とすることが好ましい。ノズル部の最適な内径は、0.01〜0.5mmの範囲内で、溶融物の粘性、表面張力、比重、単結晶の育成速度等によって若干変動する。
【0034】
更に、本発明者は、この点について追求した結果、次のような知見を得るに至った。即ち、従来のμ引下げ法においては、ルツボの規模が小さいので、単結晶ファイバーを連続的に引き下げることができたと考えられるが、これは、ルツボ内の溶融物の量が少なく、溶融物がルツボの壁面に対して、その表面張力によって張りつくことから、引出し口へと加わる重力が相対的に小さくなっていたために、ある程度は均質な固相液相界面が形成されたものと推定できる。しかし、ルツボの寸法を大きくすると、引出し口付近において表面張力が支配的な条件が失われたものと推定される。
【0035】
更に、この方法においては、単結晶育成部付近において、ノズル部をその長さ方向に見たときの温度勾配を大きくすることが容易である。これによって、ノズル部内を流下してきた溶融物を急速に冷却できる。
【0036】
従って、この製造方法は、固溶体単結晶を製造する場合に、特に適している。固溶体単結晶においては、平衡条件では組成比率が変動していく性質がある。従来のμ引下げ法を使用した場合には、引出し口付近では平衡条件なので、ちょっとした温度変化や固体化の速度の変化によって、固溶体の組成が変動していたが、こうした原因によるものと考えられる。これに対して、本発明の方法および装置によれば、単結晶育成部付近での急速冷却が可能なので、溶融物の組成を保持することができる。
【0037】
このような固溶体としては、例えば、KLN、KLTN〔K3 Li2-2x(Tay Nb1-y 5+x 〕O15+x、Ba1-X SrX Nb2 6 を中心としたタングステンブロンズの構造やMn−Znフェライトを例示することができる。
【0038】
ルツボに対して原料を供給すると、その原料の溶解熱によって、ルツボ内の熱的状態に変動が発生し、単結晶の組成の変動等がこれによって発生する。しかし、ルツボの下方に前記のようにしてノズル部を設ける場合には、ルツボに対して原料を連続的に、または間欠的に供給することができる。なぜなら、ルツボ内で前記のような熱的変動が発生しても、単結晶育成部への熱的影響は少なく、かつ単結晶育成部では平衡状態ではなく、速度論的状態なので、熱的変動の影響をますます受けにくいからである。
【0039】
本発明の製造装置においては、ルツボの加熱方法は特に限定されない。しかし、単結晶製造装置の周囲を囲むように、加熱炉を設けることが好ましい。この際、加熱炉を上側炉と下側炉とに分離し、ルツボを上側炉によって包囲し、この上側炉の方を相対的に高温で発熱させて、ルツボ内の粉末の溶融を助けることが好ましい。これに対してノズル部の周囲に下側炉を設置し、この下側炉の方の温度を相対的に低くすることによって、ノズル部の下端部の単結晶育成部における温度勾配を大きくすることが好ましい。
【0040】
更に、ルツボ内での粉末の溶融の効率を向上させるためには、ルツボの外側の加熱炉のみによってルツボを加熱するよりも、ルツボ自体を導電性材料によって形成し、このルツボに電力を供給することによって、ルツボを発熱させることが好ましい。更に、ノズル部内を流れる溶融物の溶融状態を保持するためには、ノズル部を導電性材料によって形成し、このノズル部に電力を供給することによって発熱させることが好ましい。
【0041】
そして、特に単結晶育成部における温度勾配を大きくするためには、ルツボの通電機構とノズル部の通電機構とを分離し、独立に制御できるようにすることが好ましい。
【0042】
こうした導電性材料としては、特に耐食性の観点から、白金、白金−金合金、白金−ロジウム合金、白金−イリジウム合金、イリジウム等の材料が好ましい。
【0043】
ただし、白金等の耐食性金属は、いずれも抵抗率が比較的に低いので、これに電力を供給して有効に発熱させるためには、ノズル部の厚さを小さくすることによって、その抵抗値をある程度以上大きくする必要がある。例えば、白金によってノズル部を形成した場合には、100〜200μm程度の薄膜によって形成する必要があった。しかし、このように薄い膜によってノズル部を形成すると、構造的に弱くなり、ノズル部が変形して、安定した単結晶の生産が困難になる場合があった。
【0044】
そこで、ノズル部を包囲するように抵抗発熱材を設置し、抵抗発熱材に対して電力を供給することによってこの抵抗発熱材を発熱させることができる。この場合には、ノズル部の方を上述のように耐食性金属によって形成し、これに通電して発熱させることもできるが、電力を供給しなくともよい。このように、ノズル部を包囲する抵抗発熱材の方に主要な加熱機能を付与すれば、ノズル部に要求される発熱の負荷は小さくなり、またノズル部は発熱させなくとも良くなるので、ノズル部の方を厚くする(例えば300μm以上)ことによって、ノズル部の機械的強度を向上させることができ、量産に適した装置とすることができる。
【0045】
本発明は、単結晶ファイバーの製造だけでなく、単結晶からなる板状体ないしプレートの製造に対しても、良好に適用することができる。具体的なプレートの形成方法は後述する。
【0046】
KLN単結晶は、最近、光材料として注目を集めており、特に半導体レーザー用の青色光第二高調波発生(SHG)素子用の単結晶として注目されている。これは、390nmの紫外光領域まで発生することが可能であるので、こうした短波長の光を利用することで、光ディスクメモリー用、医学用、光化学用、各種光計測用等の幅広い応用が可能である。また、KLN単結晶は、電気光学効果も大きいので、そのフォトリフラクティブ効果を利用した光記憶素子等にも適用できる。
【0047】
図3は、本発明の一実施例に係る単結晶育成用の製造装置を示す概略断面図であり、図4(a)、(b)は、そのノズル部の先端部分の状態を説明するための概念図である。
【0048】
炉体の内部にはルツボ7が設置されている。ルツボ7およびその上側空間5を包囲するように、上側炉1が設置されており、上側炉1内にはヒーター2が埋設されている。ルツボ7の下端部から下方向へと向かってノズル部13が延びており、ノズル部13の下端部に開口13aが形成されている。ノズル部13およびその周囲の空間6を包囲するように下側炉3が設置されており、下側炉3の中にヒーター4が埋設されている。むろんこうした加熱炉の形態自体は、種々変更することができる。例えば図1においては加熱炉を2ゾーンに分割しているが、加熱炉を3ゾーン以上に分割することもできる。ルツボ7およびノズル部13は、いずれも耐食性の導電性材料によって形成されている。
【0049】
ルツボ7の位置Aに対して、電源10Aの一方の電極が電線9によって接続されており、ルツボ7の下側の折曲端Bに対して、電源10Aの他方の電極が接続されている。ノズル部13の位置Cに対して、電源10Bの一方の電極が電線9によって接続されており、ノズル部13の下端Dに対して他方の電極が接続されている。これらの各通電機構は、共に分離されており、独立してその電圧を制御できるように構成されている。
【0050】
更にノズル部13を包囲するように、間隔を置いて、空間6内にアフターヒーター12が設けられている。ルツボ7内で、取り入れ管11が上方向へと向かって延びており、この取り入れ管11の上端に取り入れ口22が設けられている。この取り入れ口22は、溶融物8の底部から若干突き出している。
【0051】
この溶融物の取り入れ口は、ルツボの底部から突き出さないように、ルツボの底に形成することもできる。この場合には、取り入れ管11は設けない。しかし、長期間にわたってこのルツボを使用すると、溶融物内の不純物が徐々にルツボの底部に溜まっていく場合がある。本実施例におけるように、取り入れ管11の上端に取り入れ口22を設けることによって、ルツボの底部に不純物が溜まっても、取り入れ管11が底部から突き出していることから、底部の不純物が取り入れ口に入りにくい。
【0052】
上側炉1、下側炉3およびアフターヒーター12を発熱させて空間5、6の温度分布を適切に定め、溶融物の原料をルツボ7内に供給し、ルツボ7およびノズル部13に電力を供給して発熱させる。この状態では、図4(a)に示すように、ノズル部13の下端部にある単結晶育成部23では、開口13aから溶融物8が僅かに突出し、その表面張力によって保持されて、比較的に平坦な表面17が形成されている。
【0053】
ノズル部13内の溶融物8に対して加わる重力は、ノズル部13内の壁面に対する溶融物の接触によって大きく減少している。特に、ノズル部13の内径を0.5mm以下とすることによって、前記したように均一な固相液相界面を形成することができた。
【0054】
この状態で、種結晶15を矢印Eで示すように上方向へと移動させ、種結晶15の端面15aを表面17に対して接触させる。次いで、図4(b)に示すように、種結晶15を下方向へと引下げる。この際、種結晶15の上端部と、ノズル部13から下方向へと引き出されてくる溶融物8との間には、均一な固相液相界面(メニスカス)19が形成される。
【0055】
この結果、図3に示すように、種結晶の上側に単結晶ファイバー14が連続的に形成され、下方向へと向かって引き出されてくる。本実施例では、この単結晶ファイバー14を、駆動装置であるローラー28によって送っている。
【0056】
一方、従来のルツボを使用しつつ、これに投入する粉末の量を増加させた場合には、ルツボの引出し口から下方向へと向かって、溶融物による膨張部分が形成される。この状態で種結晶15の端面15aを溶融物に対して接触させると、良好な固相液相界面が形成されない。
【0057】
単結晶ファイバーが連続的に下方向へと向かって引き出されてくると、レーザー光源27から矢印Rのように波長2λ0 付近のレーザー光を出射させて単結晶ファイバー14に照射し、単結晶ファイバーからの第2高調波λ0 付近の出力光Sを長波長カットフィルター41を通して受光装置26で受光し、その強度を検出する。受光装置26からの信号を信号線25を通して制御装置33へと送り、ここで処理し、ルツボ7上の原料供給装置24から投入する原料の組成比率を制御する。出力光の強度の測定値が、所定の目的値から変動すると、制御装置33から原料の組成比率を変更する信号を原料供給装置24へと送り、フィードバックする。
【0058】
さらに精度良く制御するために、2λ0 付近の長波長の一部を反射ミラー29と受光装置26とを組み合わせて、その信号を信号線25を通して制御装置33へと送ることができる。
【0059】
以下、更に具体的な実験結果について述べる。
(実験1)
図1に示すような単結晶製造装置を使用し、本発明に従ってKLN単結晶ファイバーを製造した。上側炉1と下側炉3とによって炉内全体の温度を制御した。ノズル部13に対する電力供給とアフターヒーター12の発熱とによって、単結晶育成部23近辺の温度勾配を制御できるように構成した。単結晶ファイバーの引下げ機構としては、垂直方向に2〜100mm/時間の範囲内で、引下げ速度を均一に制御しながら、単結晶ファイバーを引き下げる機構を搭載した。レーザー光源27としては、波長780〜900nmの範囲内で波長を可変することができるチューナブルレーザーである、チタンサファイアレーザー光源を使用した。
【0060】
炭酸カリウム、炭酸リチウムおよび酸化ニオブを、30:20:50の組成比率で調合して原料粉末を製造した。この原料粉末約50gを、白金製のルツボ7内に供給し、このルツボ7を所定位置に設置した。上側炉1内の空間5の温度を1100〜1200℃の範囲に調整し、ルツボ7内の原料を融解させた。下側炉3内の空間6の温度は、500〜1000℃に均一に制御した。ルツボ7、ノズル部13およびアフターヒーター12に対して所定の電力を供給し、単結晶成長を実施した。この際、単結晶育成部の温度を1050℃〜1150℃とすることができ、単結晶育成部における温度勾配を10〜50℃/mmに制御することができた。
【0061】
ノズル部13の外側および内側の横断面の形状は円形とし、外径は1mmとし、内径は0.1mmとし、長さは20mmとした。ルツボ7の平面形状は円形とし、その直径は30mmとし、その高さは30mmとした。この状態で、20mm/時間の速度で単結晶ファイバーを引き下げた。
【0062】
これと共に、チタンサファイアレーザー光源から、目的とする位相整合波長(850nm)付近のレーザー光を単結晶ファイバーに照射し、その出力光をスペクトラムアナライザーで分析した。原料としては、次の2種類の組成の粉末を使用した。
粉末1:K3.1 Li2 Nb5
粉末2:K2.9 Li2 Nb5
【0063】
そして、当初は粉末1と粉末2とを1:1の割合で混合し、ルツボへと投入した。そして、ピーク波長が大きくなる方向に変動したときには、粉末1の量を増加させ、ピーク波長が小さくなる方向に変動したときには、粉末2の量を増加させた。
【0064】
このようにして、縦1mm、横1mm、長さ100mmの単結晶ファイバーについて、連続的に育成および原料粉末の混合比率の制御を実施した。この結果、この単結晶の位相整合波長を、0.2nm以下の精度、即ち、組成に換算すると0.01mol%以下の、KLN単結晶としてかつてない高い精度で、組成を制御することができた。
【0065】
(実験2)
実験1と同様にして、KLN単結晶ファイバーを育成した。ただし、炉の下に単結晶ファイバーを間欠的に所定長さで切断する切断装置を設けることによって、連続的に単結晶ファイバーを育成した。単結晶ファイバーの育成が進行してくるのにつれて、育成した単結晶の量およびルツボ7から揮発した成分の量に相当する量の原料粉末を、ルツボ7内へと供給した。この際、各粉末の混合比率は、前記したようにして決定した。
【0066】
こうして、長さほぼ10mの単結晶ファイバーを連続的に形成したが、この結果、ほぼ10mの長さの全長にわたって、この単結晶の位相整合波長を0.2nm以下の精度に抑制でき、即ち、その組成変動を0.01mol%以下に抑制することに成功した。
【0067】
(実験3)
上記したノズル部13において、その形状を細長い板状とし、厚さ0.3mmのKLN単結晶プレートを引き下げることに成功した。
【0068】
この場合には、2種類の半導体レーザーの出力光の変化を観察することにより、原料供給を制御した。図5に示すように、目的波長λ0 (425nm)に対して、2λ6 (848nm、即ち、424×2nm)のレーザー光を発生するレーザー光源27Aと、2λ7 (852nm、即ち、426×2nm)のレーザー光を発生するレーザー光源27Bとを用意する。これらの各レーザー光源に対応する受光装置26A、26Bを、図5に示すように、単結晶プレート40を挟んだ反対側に設置する。
【0069】
単結晶の組成の変動によって、λ0 が425nmから0.2nmでも変動すると、その変動に対応して、受光装置26A、26Bの出力が変化するので、この出力の変化を制御装置33へと送り、これらの出力の変化を原料粉末の混合比率へと制御装置33を通してフィードバックし、単結晶の育成を制御した。
【0070】
結晶の厚さと品質によって、第2高調波の位相整合半値幅が変化するので、レーザー光源の波長を選択する必要がある。KLNでは、厚さ0.3mmで、理論的には3.5nmの幅があるので、上記のような2λ6 、2λ7 を選択したが、厚さ0.6mmの場合には、2λ6 (849nm、即ち、424.5×2nm)、2λ7 (851nm、即ち、425.5×2nm)を使用して制御することができる。
【0071】
むろん、このような制御方法によって、単結晶ファイバーの場合にも原料粉末の混合割合をフィードバック制御することができる。
【0072】
(参考実験1)
従来の構造の製造装置を使用し、実験1と同様のKLN単結晶ファイバーを作成した。原料粉末の量は500mgとした。ルツボは白金によって作成した。上側炉と下側炉とによって炉内全体の温度を制御した。上側炉内の空間の温度を1100〜1200℃の範囲に調整し、ルツボ内の原料を融解させた。下側炉3内の空間6の温度は、500〜1000℃に均一に制御した。ルツボに対して電力を供給し、これによって引出し口からの単結晶の育成、引出しを制御しようと試みた。この状態で、20mm/時間の速度で単結晶ファイバーを引き下げたところ、KLN単結晶ファイバーを引き下げることができた。
【0073】
こうして製造した、縦1mm、横1mm、長さ100mmの単結晶ファイバーについて、この単結晶ファイバーを長さ方向(育成した方向)に見たときの組成分布について、実験1と同様にして検査した。この結果、出力光の波長に、50nmの変動があった。これは、組成に換算すると1.0mol%を越えており、SHG素子用としては、実用上問題があるレベルであった。
【0074】
(参考実験2)
比較実験1において、ルツボから引き出された成分およびルツボから蒸発した成分の量に相当する量の原料粉末を、ルツボへと定期的に供給し、連続的に単結晶ファイバーを育成することを試みた。しかし、一度原料を供給すると、ルツボ内での熱平衡状態が大きく崩れたため、単結晶ファイバーの育成の継続は不可能になった。
【0075】
(参考実験3)
比較実験1において、ルツボの寸法を大きくし、ルツボに最初に投入する原料粉末の量を5gにまで増加させた。上側炉と下側炉とによって炉内全体の温度を制御し、ルツボに対して電力を供給し、これによって引出し口からの単結晶の育成、引出しを制御しようと試みた。
【0076】
しかし、上側炉内の温度を500〜900℃と低く調整すると、ルツボに対する電力供給量を多くして、ルツボ内の原料粉末の融解を促進する必要があるが、この出力を大きくすると溶融物が結晶化しなくなった。一方ルツボへの供給電力を小さくしていくと、引出し口から出る前に溶融物が固体化してしまった。このように、単結晶を引き出す条件を見いだすことはできなかった。
【0077】
一方、上側炉の温度を900℃以上とすると、炉体からの熱輻射によって、結晶成長点である引出し口付近で、結晶化に必要な温度勾配を維持することはできなくなり、やはり単結晶ファイバーを引き下げることはできなかった。
【0078】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、μ引下げ法によって酸化物単結晶を育成するのに際して、多量の原料を処理して連続的に多量の酸化物単結晶を引き下げて形成することができ、しかもこの酸化物単結晶の組成の変動等を防止して、高品質の酸化物単結晶を製造することができる。従って、本発明は、こうした酸化物単結晶のファイバー等を量産する上で、きわめて重要な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】出力光の波長と強度との関係を示すグラフである。
【図2】目的とする波長λ0 の両側の波長の出力光の強度を測定する態様について説明するためのグラフである。
【図3】本発明の実施例に係る、単結晶育成用の製造装置を示す概略断面図である。
【図4】(a)、(b)は、単結晶育成用の製造装置のノズル部13の先端部分の状態を説明するための概念図である。
【図5】一対のレーザー光源27A、27Bと受光装置26A、26Bとを使用したフィードバック制御方法を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 上側炉 2、4 炉内のヒーター 3 下側炉 5 上側炉1内の空間 6 下側炉3内の空間 7 ルツボ 8 溶融物 10A、10B 電源(通電機構) 11 取り入れ管 12 アフターヒーター 13 ノズル部 14 単結晶ファイバーないしプレート 15種結晶 19 固相と液相との界面 22 溶融物の取り入れ口 23単結晶育成部 24 原料供給装置 26 受光装置 27 レーザー光源 28 ローラー 29 長波長の一部を反射する反射ミラー 30溶融物の表面 33 制御装置 41 長波長カットフィルター H、I、J 出力光の波長と強度との関係を示すグラフ R レーザー光 S 出力光 λ0 目的とするピーク波長 λ4 、λ5 目的値からずれたピーク波長 λ6 、λ7 測定波長

Claims (8)

  1. 酸化物単結晶の原料をルツボ内へと供給して溶融させ、この溶融物に対して種結晶を接触させて前記酸化物単結晶を育成する、酸化物単結晶の製造方法であって、
    前記酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、この酸化物単結晶からの出力光を測定し、この測定値に従って前記ルツボへと供給する前記原料の組成比率を制御することを特徴とする、酸化物単結晶の製造方法。
  2. 前記ルツボから下方へと向かって前記溶融物を引下げながら前記酸化物単結晶を育成し、下方向へと向かって引下げられている前記酸化物単結晶に対して前記レーザー光を照射することを特徴とする、請求項1記載の酸化物単結晶の製造方法。
  3. 前記酸化物単結晶が固体レーザー用の酸化物単結晶であり、この酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、このレーザー光の波長を変換した変換光を検出することを特徴とする、請求項1または2記載の酸化物単結晶の製造方法。
  4. 前記酸化物単結晶が第二高調波発生効果を有しており、この酸化物単結晶に対してレーザー光を照射し、このレーザー光に対する2倍波を検出することを特徴とする、請求項1または2記載の酸化物単結晶の製造方法。
  5. 前記レーザー光が、目的とする組成に対応する波長を含むような波長範囲を有しており、前記酸化物単結晶からの出力光をスペクトラムアナライザーによって検出することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の酸化物単結晶の製造方法。
  6. 目的とする組成に対応する波長よりも大きい波長を有する第一のレーザー光と、目的とする組成に対応する波長よりも小さい波長を有する第二のレーザー光とを前記酸化物単結晶に対して照射し、前記第一のレーザー光に対応する前記出力光と、前記第二のレーザー光に対応する前記出力光とを検出することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の酸化物単結晶の製造方法。
  7. 前記酸化物単結晶の横断面の寸法を光センサーによって測定することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つの請求項に記載の酸化物単結晶の製造方法。
  8. 酸化物単結晶の原料をルツボ内へと供給して溶融させ、この溶融物に対して種結晶を接触させて前記酸化物単結晶を育成する、酸化物単結晶の製造装置であって:
    前記ルツボへと前記原料を供給する原料供給装置;
    前記酸化物単結晶を前記ルツボから引き出すための駆動装置;
    この酸化物単結晶に対してレーザー光を照射するためのレーザー光源;
    この酸化物単結晶からの出力光を測定するための測定装置;および
    この測定装置からの出力に従って前記ルツボへと供給する前記原料の組成比率を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする、酸化物単結晶の製造装置。
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