JP3642208B2 - 洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗面化粧台のミラーキャビネットに設けた照明用のランプを覆うように照明カバーを取り付ける構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
洗面化粧台のミラーキャビネットでは鏡の両側や鏡の上部に鏡を照らすために照明器具が装着される。その場合、ミラーキャビネットに設けたランプ収納凹所に直管型の蛍光灯のようなランプが収納され、ランプ収納凹所の前面開口にランプを覆う照明カバーが被着される。照明カバーは透光性のある合成樹脂にて長尺の溝形状に形成されており、照明カバーの長手方向と平行な両側縁から長手方向に亙るように脚片を一体に連出してあり、脚片の外面には長手方向に亙るように係止突起を突設してある。一方ランプ収納凹所の前面開口の両側には長手方向に亙って被係止突起を設けてあり、照明カバーの両側の脚片をランプ収納凹所の前面開口に挿入し、係止突起と被係止突起とを係止して照明カバーを取り外し自在に取り付けてある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように照明カバーのばね性にて係止突起と被係止突起とが係止して照明カバーが取り付けられるが、経年等で照明カバーのばね性がへたると係止突起と被係止突起との係止が弱くなって照明カバーが外れやすくなり、照明カバーが落下するという問題がある。また係止突起や被係止突起を大きくすると、嵌め込みがしがたくなると共にばね性がへたりやすくなるという問題がある。
【０００４】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、照明カバーが落下し難く、しかも照明カバーの取り付けがしやすい洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造を提供することを課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造は、洗面化粧台のミラーキャビネット１に設けたランプ収納凹所２の前面開口に前面開口を覆うように照明カバー３を配置し、照明カバー３の長手方向と平行な両側に設けた脚片４に係止突起５を長手方向に亙って設けると共にランプ収納凹所２の前面開口の長手方向と平行な両側に被係止突起６を設け、係止突起５と被係止突起６とを係止して照明カバー３を取り付けた洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造において、照明カバー３を背面側を開口せる溝形に形成すると共に照明カバー３の長手方向の両端を除いて照明カバー３の両側片３ａから一体に脚片４を連出し、この脚片４に長手方向の全長に亙って外側を向く係止突起５を設け、ランプ収納凹所２の前面開口の両側に内側を向く被係止突起６を設け、ランプ収納凹所２の前面開口に脚片４を挿入して脚片４の係止突起５を前面開口の被係止突起６に係止し、ランプ収納凹所２の長手方向の両端に装着したエンドキャップ７に嵌合段部８を設けると共に嵌合段部８の両側に背方に向かって広がる傾斜面８ａを設け、照明カバー３の長手方向の両端部を嵌合段部８に被嵌して照明カバー３の両側片３ａを外に広げて成ることを特徴とする。係止突起５と被係止突起６とを係止して照明カバー３が取り付けられるが、照明カバー３の長手方向の両端では照明カバー３がエンドキャップ７の嵌合段部８に被嵌されて照明カバー３の両側片３ａが外に広げられ、係止突起５と被係止突起６との係止が外れるのが防止される。このための照明カバー３のばね性が劣化しても照明カバー３が落下しないように取り付けられる。照明カバー３の長手方向の両端を嵌合段部８に被嵌することで両側に広げられるようになっているために係止突起５を大きくしても照明カバー３の取り付けが硬くならなくて照明カバー３の取り付けが容易にでき、しかも係止突起５を大きくすることができるので、照明カバー３が外れて落下しないように照明カバー３を確実に取り付けることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
洗面化粧台のミラーキャビネット１は図３に示すように形成されており、中央の前面に鏡１０を装着してあり、左右の両側に照明器具を設けてある。本例のミラーキャビネット１の場合、左右の両側に照明器具を設けるものであるためにミラーキャビネット１の左右両側に上下に長いランプ収納凹所２を設けてあり、ランプ収納凹所２内に上下に長い直管状の蛍光灯のようなランプを収納してある。各ランプ収納凹所２の前面開口の両側には上下両端を除いて上下方向に亙るように被係止突起６を設けてあり、前面開口の両側の上下両端は被係止突起６のない切欠１１となっている。
【０００７】
このランプ収納凹所２の上端及び下端にはエンドキャップ７を装着してある。本例の場合、エンドキャップ７に上エンドキャップ７ａと下エンドキャップ７ｂとがあり、ランプ収納凹所２の上端に上エンドキャップ７ａを装着してあり、ランプ収納凹所２の下端に下エンドキャップ７ｂを装着してある。上エンドキャップ７ａは図４に示すような形状に形成され、下部に嵌合段部８を設けてある。この嵌合段部８は後述する照明カバー３の内周に沿って照明カバー３を所定の形状に保形するようになっている。下エンドキャップ７ｂでも上部に上エンドキャップ７ａと同様に嵌合段部８を設けてある。
【０００８】
照明カバー３は図５に示すように透光性のある合成樹脂にて溝形状に形成されており、両側の側片３ａと前面片３ｂとを有している。照明カバー３の両側片３ａから内側に向けて折り曲げ片１２を一体に連出してあり、折り曲げ片１２から背面方向に脚片４を一体に連出してあり、脚片４の外面に係止突起５を設けてある。折り曲げ片１２、脚片４及び係止突起５を設けるのは照明カバー３の上下方向の両端を除く上下方向全長である。上記係止突起５は従来例の係止突起よりも十分に大きくて突出高さの高いものである。照明カバー３は取り付ける前は照明カバー３の両側の側片３ａが平行になっており、両側の脚片４や係止突起５間の間隔が狭くなっている。嵌合段部８の両側は背方に向かって広がる傾斜面８ａとなっている。
【０００９】
しかして図１や図２（ａ）に示すようにランプ収納凹所２の前面側に照明カバー３を配置し、図２（ａ）の矢印Ａのように照明カバー３の脚片４をランプ収納凹所２の前面開口から挿入し、係止突起５を被係止突起６に係止し、図２（ｂ）に示すように照明カバー３の上下両端を上エンドカバー７ａや下エンドカバー７ｂの嵌合段部８に被嵌する。図２（ｂ）のように照明カバー３を取り付けたとき嵌合段部８に照明カバー３の上下両端が被嵌されることで照明カバー３の両側片３ａが図２（ｂ）の矢印Ｂのように広がり、図２（ｂ）の矢印Ｃのように脚片４が広がって係止突起５が被係止突起６に強く係止する。このように照明カバー３を取り付けることで経年等でも係止突起５と被係止突起６との係止が外れることがなく、照明カバー３が落下しないように強固に取り付けられる。また照明カバー３の脚片４をランプ収納凹所２の前面開口から挿入するときは両側の脚片３ａ間の間隔が狭くなっているために係止突起５が大きくても容易に挿入して係止突起５を被係止突起６に係止することができて照明カバー３の取り付けが硬くならなくて容易にできる。また上記のように係止突起５を大きくしても係止突起５を被係止突起６に係止できるために係止突起５を大きくして照明カバー３を確実に取り付けることができる。
【００１０】
なお、上記実施の形態ではミラーキャビネット１の左右両側に上下方向に長い照明器具を設けるもので照明カバー３を取り付けるものについて述べたが、ミラーキャビネット１の上部に左右方向に長い照明器具を設けて照明カバー３を取り付ける場合も同様に実施できる。
【００１１】
【発明の効果】
本発明は、叙述の如く照明カバーを背面側を開口せる溝形に形成すると共に照明カバーの長手方向の両端を除いて照明カバーの両側片から一体に脚片を連出し、この脚片に長手方向の全長に亙って外側を向く係止突起を設け、ランプ収納凹所の前面開口の両側に内側を向く被係止突起を設け、ランプ収納凹所の前面開口に脚片を挿入して脚片の係止突起を前面開口の被係止突起に係止し、ランプ収納凹所の長手方向の両端に装着したエンドキャップに嵌合段部を設けると共に嵌合段部の両側に背方に向かって広がる傾斜面を設け、照明カバーの長手方向の両端部を嵌合段部に被嵌して照明カバーの両側片を外に広げているので、係止突起と被係止突起とを係止して照明カバーが取り付けられるが、照明カバーの長手方向の両端では照明カバーがエンドキャップの嵌合段部に被嵌されて照明カバーの両側片が外に広げられ、係止突起と被係止突起との係止が外れるのが防止されるものであって、照明カバーのばね性が劣化しても照明カバーが落下しないように取り付けられるものであり、しかも照明カバーの長手方向の両端を嵌合段部に被嵌することで両側に広げられるようになっているために係止突起を大きくしても照明カバーの取り付けが硬くならなくて照明カバーの取り付けが容易にできるものであり、しかも係止突起を大きくすることができるので、照明カバーが外れて落下しないように照明カバーを確実に取り付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の一例を示す分解斜視図である。
【図２】（ａ）（ｂ）は同上の照明カバーの取り付けを説明する平面から見た断面図である。
【図３】同上のミラーキャビネットを示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面から見た断面図である。
【図４】同上の上エンドキャップを示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面から見た断面図である。
【図５】同上の照明カバーを示し、（ａ）は一部切欠背面図、（ｂ）は平面図である。
【符号の説明】
１ ミラーキャビネット
２ ランプ収納凹所
３ 照明カバー
３ａ 側片
４ 脚片
５ 係止突起
６ 被係止突起
７ エンドキャップ
８ 嵌合段部
Claims (1)
- 洗面化粧台のミラーキャビネットに設けたランプ収納凹所の前面開口に前面開口を覆うように照明カバーを配置し、照明カバーの長手方向と平行な両側に設けた脚片に係止突起を長手方向に亙って設けると共にランプ収納凹所の前面開口の長手方向と平行な両側に被係止突起を設け、係止突起と被係止突起とを係止して照明カバーを取り付けた洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造において、照明カバーを背面側を開口せる溝形に形成すると共に照明カバーの長手方向の両端を除いて照明カバーの両側片から一体に脚片を連出し、この脚片に長手方向の全長に亙って外側を向く係止突起を設け、ランプ収納凹所の前面開口の両側に内側を向く被係止突起を設け、ランプ収納凹所の前面開口に脚片を挿入して脚片の係止突起を前面開口の被係止突起に係止し、ランプ収納凹所の長手方向の両端に装着したエンドキャップに嵌合段部を設けると共に嵌合段部の両側に背方に向かって広がる傾斜面を設け、照明カバーの長手方向の両端部を嵌合段部に被嵌して照明カバーの両側片を外に広げて成ることを特徴とする洗面化粧台の照明カバーの取り付け構造。
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