JPH0587731U - 化粧鏡の照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な構造で、サイドキャップとこれ
に取り付けられる照明カバーとの間の隙間を無くす。 【構成】 化粧鏡１の上部に取り付けられる照明器具４
において、照明器具本体の両端部に一対のサイドキャッ
プ１２を設け、一対のサイドキャップ１２の内側にサイ
ドキャップ本体１２ａよりも小径のカバー取り付け用挟
持部１２ｂを突設し、さらに同挟持部１２ｂに器具本体
を覆うカバー８を挟持状態で取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、化粧鏡の上部に取り付けて使用される照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、化粧鏡の上部には、蛍光灯等の光源を内蔵し、前面及び下方を照ら す照明器具が使用されている。

【０００３】 図８はかかる照明器具の一例で、化粧鏡本体５１を支持する枠部材５２の上端 部両側を、前方に突出させてサイドキャップ５３を形成し、この両サイドキャッ プ５３の間に、蛍光灯等の光源（図示せず）を内蔵している。さらに光源の前方 には、光源や安定器等の機器を覆い隠す断面コ字状の照明カバー５４が、着脱自 在に取り付けられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような照明カバー５４は樹脂製の半透過性のものが最も一般的で、一対の サイドキャップ５３，５３間の幅を有し、カバー５４の上下端を枠部材５２内に 嵌め込みビス等によって取り付けられている。

【０００５】 このため、サイドキャップ５３，５３と照明カバー５４の両端との間には、図 ９に示すような隙間Ｇが生じ、この隙間Ｇから光源の光が直接外部に漏れたり、 また埃が器具内部に侵入して故障の原因となる。

【０００６】 そこで、本考案が解決すべき課題は、比較的簡単な構造で、サイドキャップと これに取り付けられる照明カバーとの間の隙間を無くすことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために、化粧鏡の上部に取り付けられる照明器具 において、照明器具本体の両端部に一対のサイドキャップを設け、該一対のサイ ドキャップの内側にサイドキャップ本体よりも小径のカバー取り付け用挟持部を 突設し、さらに同挟持部に前記器具本体を覆うカバーを挟持状態で取り付けたこ とを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案の照明器具においては、照明器具カバーが、サイドキャップから内側に 突設した挟持部を挟み込んだ状態で取り付けられているため、サイドキャップと カバー両端部との間に挟持部が介在し隙間が生じない。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案の実施例を示す斜視図である。

【００１０】 １は化粧鏡で、枠部材２と同枠部材２の前面に取り付けられた鏡本体３、及び 鏡本体３の上端部に取り付けられた照明器具４とを備えている。

【００１１】 枠部材２は真空成形された樹脂製で、図３及び図４の断面図に示すように、前 面側に突設した縦及び横の補強リブ６を設けている。補強リブ６は、その上面を ほぼ水平にまた下面を下向きに若干のテーパを持って形成しており、枠部材２の 棚形成部材としての機能も有する。

【００１２】 鏡本体３の上端部に横向きに取り付けられた照明器具４は、図２の正面図、及 び図３，図４の断面図に示すように、蛍光灯４ａを内蔵し、その前面には一方向 を開口した馬蹄形状のカバー８を着脱自在に取り付けている。

【００１３】 図５は照明器具４の拡大断面図、図６は照明器具４の分解斜視図である。

【００１４】 同図を参照して、カバー８は押出成形による半透過性で、半円形の曲線部８ａ の端部に連続して、上部には先端に抜け止め用凸部８ｃを形成した取り付け上片 ８ｂを、また下部には、取り付け下片８ｄをそれぞれ接線方向に設けている。

【００１５】 また、枠部材２の上部には、カバー８取り付け用の上下の取り付け溝１３ａ， １３ｂが、横方向に連続して形成され、更に上の取り付け溝１３ａにはカバー抜 け防止用ピンが１４が配置されている。

【００１６】 一方枠部材２上端の両側には、照明器具取り付け用のサイドキャップ１２が前 方に突設されている。この一対のサイドキャプ１２は、射出成形による厚さ３ｍ ｍのＡＢＳ樹脂製で、外側の略馬蹄形状のキャップ本体１２ａと、同本体１２ａ より小径で内側に向かって突設するカバー取り付け用の挟持部１２ｂを備え、図 ７に示すように枠部材２の取り付け凹部２ａに嵌め込んで取り付けられている。

【００１７】 上記構成において、照明カバー８の取り付けは、まずサイドキャップ１２の挟 持部１２ｂを挟み込み、更に押し込んで、枠部材２の上下取り付け溝１３ａ，１ ３ｂ内に、カバー８の取り付け上片８ｂ及び取り付け下片８ｄが、それぞれ上下 方向に押圧された状態で取り付けられる。

【００１８】 その際、抜け防止用ピン１４内に、取り付け上片８ｂの抜け止め用凸部８ｃが 入り込むため、使用時におけるカバー８の脱落を防ぐことが可能となる。また、 内方に突設した断面円形の挟持部１２ｂにカバー８を挟み込んで取り付けている ため、サイドキャップ１２とカバー８の両端部との間に隙間が開くことがなく、 器具内への塵の侵入を防ぎ、また内部の明かりが漏れることがない。さらに押出 成形の端面カットされたカバーでもカット面が目立たなくなる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の化粧鏡の照明器具は以下の効果を奏することができる。

【００２０】 （１）照明器具カバーが、サイドキャップから内側に突設した挟持部に挟持状態 で取り付けられるため、キャップとカバーとの間に隙間が生じることがなく、簡 単な構造で光の漏れや器具内部へのゴミの侵入を防止することができる。

【００２１】 （２）抽出成形のカバーのカット面を、キャップによって目立たなくすることが できる。

【００２２】 （３）カバーの装着時、挟持部がガイドとなってはめ込み易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である照明器具を備えた化粧
鏡の斜視図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】図２のＣ−Ｃ線断面図である。

【図６】照明器具のカバーを外した状態で示す斜視図で
ある。

【図７】カバーの取り付け状況を示す正面図である。

【図８】従来の化粧鏡の照明器具の斜視図である。

【図９】図８に示す照明器具のカバー取り付け状況を示
す正面図である。

【符号の説明】

１ 化粧鏡、２ 枠部材、２ａ 取り付け凹部、３ 鏡
本体、４ 照明器具、４ａ 蛍光灯、６ 補強リブ、８
カバー、８ａ 曲線部、８ｂ 取り付け上片、８ｃ
凸部、８ｄ 取り付け下片、１２ サイドキャップ、１
２ａ キャップ本体、１２ｂ 挟持部、１３ａ，１３ｂ
取り付け溝、１４ 抜け防止ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 化粧鏡の上部に取り付けられる照明器具
   において、照明器具本体の両端部に一対のサイドキャッ
   プを設け、該一対のサイドキャップの内側にサイドキャ
   ップ本体よりも小径のカバー取り付け用挟持部を突設
   し、さらに同挟持部に前記器具本体を覆うカバーを挟持
   状態で取り付けたことを特徴とする化粧鏡の照明器具。