JP3641703B2 - 原稿自動分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,ファクシミリ装置あるいはそれらの機能を有する複合機に適用される原稿自動分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の技術としては、特開平9−202477号公報記載の原稿分離機構がある。この公報によれば、分離ローラの加圧手段としてコイルバネに加えて弾性がありかつ減衰係数の大きい部材を加圧補助部材として用いることにより、原稿分離機構において、分離圧変動が生じてもこれを速やかに収束し、異音の発生を防止することが記載されている。
【0003】
なお、原稿自動分離装置における原稿搬送時の異音を防止するための技術としては、他にも、特開平6−1477号公報、特開平5−24694号公報,特開平8−91609号公報記載の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、分離手段や押圧手段の固有振動数を変えることにより、原稿搬送時の原稿と分離手段間のスティックスリップによる異音の発生を低減することを実現した原稿自動分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、装置本体にセットされた原稿を搬送するための給紙ローラと、この給紙ローラ側に原稿を案内する原稿案内手段と、前記給紙ローラに接し、原稿を1枚ずつ分離する分離手段と、この分離手段を前記給紙ローラに対して押圧する押圧手段とを有する原稿自動分離装置において、前記押圧手段と前記原稿案内手段の両方に接触し、前記押圧手段の固有振動数を変化させる共振防止手段を備え、前記共振防止手段の位置を変更して、前記押圧手段の固有振動数を変化させるように構成したことを特徴とする。このような構成により、共振防止手段を介して押圧手段と原稿案内手段を互いに接触させて節とすることにより、振動系である分離手段および押圧手段の固有振動数を変えることができる。また、環境条件や原稿の種類などにより、異音が発生した場合においても、サービスマンが共振防止手段のセット位置を変更することにより、木目細かい対応が可能となる。
また本発明は、前記押圧手段を棒状部材としたことを特徴とする。
【0006】
また本発明は、前記共振防止手段を前記押圧手段に取り付け、前記原稿案内手段に前記共振防止手段と接触する接触部を複数設け、前記押圧手段における前記接触部との対向部位に前記共振防止手段が存在した場合にのみ前記共振防止手段と前記原稿案内手段とが接触することを特徴とする。このような構成により、共振防止手段を複数個使用した方が異音防止により効果的であれば、共振防止手段と案内手段の接触箇所を複数とすることができる。
【0008】
また本発明は、前記押圧手段を円柱型の棒状部材により構成し、前記共振防止手段を前記押圧手段の軸上に設けた円筒部材とし、この円筒部材の内径を前記押圧手段の軸方向に容易に移動できるように前記押圧手段の外径より大きくしたことを特徴とする。このような構成により、共振防止手段の内径を押圧手段の外径より大きくしてあるので、必要に応じて共振防止手段を軸方向に容易に移動することができる。
また本発明は、前記共振防止手段を前記押圧手段に複数取り付けたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記共振防止手段をゴムで構成したことを特徴とする。このような構成により、ゴムの弾性によって振動を吸収することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態の原稿自動分離装置の概略構成を示す説明図であり、1は原稿の上面をガイドする開閉可能な上ガイド板、2は原稿の下面をガイドする下ガイド板、3は加圧板、4は分離パッド、5は分離パッド4を支持するホルダ、6はホルダ5を加圧する加圧軸、7は導入ローラ、8は給紙ローラ、9は搬送ローラ対、10は排紙ローラ対を示す。
【0012】
上ガイド板1には加圧板3,ホルダ5および加圧軸6が設けられ、下ガイド板2には導入ローラ7および給紙ローラ8が設けられており、上ガイド板1が下ガイド板2に対して閉じた状態の時に、加圧板3に導入ローラ7が対向し、分離パッド4は加圧軸6によってホルダ5を介して押圧されて給紙ローラ8に当接する。
【0013】
原稿台(図示せず)に載置された原稿は加圧板3によって下方に押圧され、導入ローラ7の回転により最下位の原稿から給紙ローラ8側に移動する。このとき、複数の原稿が移動した場合には分離パッド4と給紙ローラ8とのニップ部において1枚ずつ分離搬送され、分離された原稿は搬送ローラ対9,排紙ローラ対10を介して外部に排出される。
【0014】
図2は上ガイド板の構成を示す説明図であり、図3は図2における係止部の拡大図である。11は3つの溝11a,11b,11cを有する係止部を示す。原稿分離のために必要な分離パッド圧は、上ガイド板1に取り付けられた加圧軸6によりホルダ5を介して分離パッド4に与えられる。図示しない加圧軸6の一端は上ガイド板1に固定されており、他端は図3に示すように係止部11における溝11a,11b,11cの中で一端の高さに対応した溝に係合させる。この時、加圧軸6に係合させる溝11a,11b,11cに応じて一端の固定位置を変更することにより、加圧軸6の位置が上下することによりホルダ5と加圧軸6との上下位置が変わる。そのため、加圧軸6によるホルダ5の押圧量を変化させることができ、その結果、分離パッド圧を多種多様な原稿に対応させて容易に変更することができる。
【0015】
図4は上ガイド板の内部構成を示す説明図であり、12は加圧軸6に取り付けた共振防止手段である円筒形状のゴム、13は加圧軸6に当接するリブを示す。機器本体に回動可能に取り付けられる上ガイド板1にはリブ13が3箇所設けられており、その中の1つのリブ13にゴム12が接触するように、加圧軸6におけるゴム12の位置が設定されている。
【0016】
このように構成したことにより、加圧軸6におけるリブ13との接触部分が節となることにより、振動系である分離パッド4および加圧軸6の固有振動数を変え、原稿搬送時の原稿と分離パッド4間のスティックスリップによる異音(鳴き)の発生を防止することができる。また、環境条件や原稿の種類などにより、異音が発生した場合においても、ゴム12を移動させて、当接させるリブ13を変更することにより異音の発生を低減するように調節可能になり、木目細かい対応が可能となる。
【0017】
なお、加圧軸6とリブ13の間に入れる共振防止手段としてはゴムが望ましいが、プラスチックあるいは金属を使用しても良い。また、加圧軸6に複数のゴム12を設けて、複数のリブ13に当接させても良い。
【0018】
また、加圧軸6に円筒形状のゴム12を挿入しておけば、ゴム12が加圧軸6より脱落する心配はないが、サービスマンによる個別対応時に位置変更が行いにくくなる。その点は、ゴム12の内径を加圧軸6の外径よりもわずかに大きく設定することにより、脱落の恐れもなく、しかも必要に応じて軸方向に容易に移動させることができるため位置変更も行い易くなる。
【0019】
【発明の効果】
以上、説明したように構成された本発明によれば、共振防止手段を介して押圧手段と原稿案内手段を互いに接触させて節とすることにより、振動系である分離手段および押圧手段の固有振動数を変えてあるので、原稿搬送時の原稿と分離手段間のスティックスリップによる異音の発生を低減できる。
【0020】
また、共振防止手段を複数個使用した方が異音防止により効果的であれば、共振防止手段と案内手段の接触箇所を複数とすることができる。
【0021】
また、環境条件や原稿の種類などにより、異音が発生した場合においても、サービスマンが共振防止手段のセット位置を変更することにより、木目細かい対応が可能となる。
【0022】
また、共振防止手段の内径を押圧手段の外径より大きくしてあるので、必要に応じて共振防止手段を軸方向に容易に移動することができ、しかも、共振防止手段が押圧手段より脱落することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の原稿自動分離装置の概略構成を示す説明図
【図2】上ガイド板側の構成を示す説明図
【図3】図2における係止部の拡大図
【図4】上カバーの内部構成を示す説明図
【符号の説明】
1 上ガイド板
2 下ガイド板
3 加圧板
4 分離パッド
5 ホルダ
6 加圧軸
7 導入ローラ
8 給紙ローラ
9 搬送ローラ対
10 排紙ローラ対
11 係止部
11a,11b,11c 溝
12 ゴム
13 リブ
Claims (6)
- 装置本体にセットされた原稿を搬送するための給紙ローラと、この給紙ローラ側に原稿を案内する原稿案内手段と、前記給紙ローラに接し、原稿を1枚ずつ分離する分離手段と、この分離手段を前記給紙ローラに対して押圧する押圧手段とを有する原稿自動分離装置において、前記押圧手段と前記原稿案内手段の両方に接触し、前記押圧手段の固有振動数を変化させる共振防止手段を備え、前記共振防止手段の位置を変更して、前記押圧手段の固有振動数を変化させるように構成したことを特徴とする原稿自動分離装置。
- 前記押圧手段を棒状部材としたことを特徴とする請求項1記載の原稿自動分離装置。
- 前記共振防止手段を前記押圧手段に取り付け、前記原稿案内手段に前記共振防止手段と接触する接触部を複数設け、前記押圧手段における前記接触部との対向部位に前記共振防止手段が存在した場合にのみ前記共振防止手段と前記原稿案内手段とが接触することを特徴とする請求項1記載の原稿自動分離装置。
- 前記押圧手段を円柱型の棒状部材により構成し、前記共振防止手段を前記押圧手段の軸上に設けた円筒部材とし、この円筒部材の内径を前記押圧手段の軸方向に容易に移動できるように前記押圧手段の外径より大きくしたことを特徴とする請求項1または3記載の原稿自動分離装置。
- 前記共振防止手段を前記押圧手段に複数取り付けたことを特徴とする請求項4または5記載の原稿自動分離装置。
- 前記共振防止手段をゴムで構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の原稿自動分離装置。
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- 1998-09-16 JP JP26162598A patent/JP3641703B2/ja not_active Expired - Fee Related
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