JP3641595B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転状態に応じて吸気および排気のバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車などに搭載された内燃機関(エンジン)においては、環境に対する配慮から、エンジンから大気中に放出される排気ガス中の有害物質に対する規制が厳しくなっており、排気ガス中の有害物質を低減することが要求されている。
【0003】
一般に、有害な排気ガスを低減させるためには、2通りの方法が知られており、1つは、エンジンから直接排出される有害ガスを低減する方法であり、他の1つは、排気管の途中に設けられた触媒コンバータ(以下、単に「触媒」という)により後処理して低減する方法である。
【0004】
この種の触媒は、周知のように、ある程度の温度に達しないと有害ガスを無害化する反応が起こらないので、たとえばエンジンの冷機始動時においても、触媒を早く昇温させて活性化させることが重要な課題となる。
【0005】
また、従来のほとんどのエンジンにおいて、吸気用および排気用のバルブ開閉タイミングを決定するカムシャフトは、クランクシャフトからタイミングベルト(または、タイミングチェーン)などを介して回転駆動されている。
【0006】
したがって、吸気用および排気用の各バルブの開閉タイミング(カム角)は、要求されるバルブタイミングが運転状態によって異なるにもかかわらず、クランク角に対して一定に制御されている。
【0007】
しかし、近年、エンジン出力を向上させるため、また、排気ガスおよび燃費を低減させるために、バルブタイミングを変更可能なバルブタイミング制御装置が採用されるようになってきた。
この種のバルブタイミング制御装置は、たとえば特開平9−324613号公報に参照することができる。
【0008】
上記バルブタイミング制御装置において、可変バルブタイミング機構(以下、「VVT機構」という)は、吸気バルブまたは排気バルブを駆動するカムシャフトの位相を変化させるために、ハウジング内で回転するベーン(後述する)を有している。VVT機構のベーンは、エンジン始動時においては、ほぼ中間位置(始動時対応位置)に保持されて、クランク角に対するカム角の相対回動を規制し、始動時から所定時間経過後に回動規制を解除するようになっている。
【0009】
図12は、一般的な内燃機関のバルブタイミング制御装置を示すブロック構成図であり、エンジン1の周辺部と関連付けて示している。
図12において、エンジン1には、エアクリーナ2およびエアフローセンサ3を介して、吸気管4からの吸入空気が供給される。
【0010】
エアクリーナ2は、エンジン1に対する吸入空気を浄化し、エアフローセンサ3は、エンジン1の吸入空気量を計測する。
吸気管4内には、スロットルバルブ5、アイドルスピードコントロールバルブ(以下、「ISCV」という)6およびインジェクタ7が設けられている。
【0011】
スロットルバルブ5は、吸気管4を通過する吸入空気量を調節してエンジン1の出力を制御し、ISCV6は、スロットルバルブ5をバイパスして通過する吸入空気を調節して、アイドリング時の回転数制御などを行う。
インジェクタ7は、吸入空気量に見合った燃料を吸気管4内に供給する。
【0012】
エンジン1の燃焼室内には点火プラグ8が設けられており、点火プラグ8は、燃焼室内の混合気を燃焼させるための火花を発生する。
点火コイル9は、点火プラグ8に高電圧エネルギを供給する。
【0013】
排気管10は、エンジン1内で燃焼した排気ガスを排出する。
排気管10内には、O2センサ11および触媒12が設けられており、O2センサ11は、排気ガス内の残存酸素量を検出する。
【0014】
触媒12は、周知の三元触媒からなり、排気ガス内の有害ガス(HC、CO、NOx)を同時に浄化することができる。
【0015】
クランク角検出用のセンサプレート13は、エンジン1により回転されるクランクシャフト(図示せず)と一体に回転しており、所定のクランク角位置に突起(図示せず)が設けられている。
【0016】
クランク角センサ14は、センサプレート13に対向配置されており、センサプレート13上の突起がクランク角センサ14を横切るときに電気信号を発生して、クランクシャフトの回転位置(クランク角)を検出する。
【0017】
エンジン1には、吸気管4および排気管10への連通、閉鎖を行うバルブが設けられており、吸気用および排気用の各バルブの駆動タイミングは、クランクシャフトの1/2の速度で回転するカムシャフト(後述する)により決定されている。
【0018】
カム位相可変用のアクチュエータ15および16は、吸気用および排気用の各バルブタイミングを個別に変更する。
具体的には、各アクチュエータ15および16は、互いに区分された遅角油圧室および進角油圧室(後述する)を有し、クランクシャフトに対する各カムシャフト15Cおよび16Cの回転位置(位相)を相対的に変更する。
【0019】
カム角センサ17および18は、カム角検出用センサプレート(図示せず)に対向配置されており、クランク角センサ14と同様に、カム角検出用センサプレート上の突起によりパルス信号を発生してカム角を検出する。
【0020】
オイルコントロールバルブ(以下、「OCV」という)19および20は、オイルポンプ(図示せず)とともに油圧供給装置を構成しており、各アクチュエータ15および16に供給される油圧を切り替えて、カム位相を制御する。なお、オイルポンプは、所定油圧でオイルを供給するようになっている。
【0021】
マイクロコンピュータからなるECU21は、エンジン1の制御手段を構成しており、各種センサ手段3、11、14、17および18により検出される運転状態に応じて、インジェクタ7および点火プラグ8を制御するとともに、各カムシャフト15Cおよび16Cのカム角位相を制御する。
【0022】
また、ここでは図示されていないが、スロットルバルブ5には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサが設けられ、エンジン1には、冷却水温を検出する水温センサが設けられており、スロットル開度および冷却水温は、上記各種センサ情報と同様に、エンジン1の運転状態を示す情報として、ECU21に入力されている。
【0023】
次に、図12に示した従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による一般的なエンジン制御動作について具体的に説明する。
まず、エアフローセンサ3は、エンジン1の吸入空気量を計測し、運転状態を示す検出情報としてECU21に入力する。
【0024】
ECU21は、計測された吸入空気量に見合った燃料量を演算して、インジェクタ7を駆動するとともに、点火コイル9の通電時間および遮断タイミングを制御して点火プラグ8を駆動し、エンジン1の燃焼室内の混合気を適切なタイミングで点火する。
【0025】
また、スロットルバルブ5は、エンジン1への吸入空気量を調節し、エンジン1から発生する出力を制御する。
エンジン1のシリンダ内で燃焼した後の排気ガスは、排気管10を通って排出される。
【0026】
このとき、排気管10の途中に設けられた触媒12は、排気ガス中の有害物質であるHC(未燃焼ガス)、COおよびNOxを、無害なCO2およびH2Oに浄化して大気中に排出する。
【0027】
ここで、触媒12による浄化効率を最大限に引き出すために、排気管10にはO2センサ11が取り付けられており、O2センサ11は、排気ガス中の残存酸素量を検出してECU21に入力している。
これにより、ECU21は、燃焼前の混合気が理論空燃比となるように、インジェクタ7から噴射される燃料量をフィードバック制御する。
【0028】
また、ECU21は、運転状態に応じて、アクチュエータ15および16(VVT機構)を制御して、吸気用および排気用のバルブタイミングを変更する。
次に、図13〜図14を参照しながら、従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による各カムシャフト15Cおよび16Cの位相角制御動作について具体的に説明する。
【0029】
なお、バルブタイミングが変更されない一般のエンジン(図示せず)の場合、クランクシャフトの回転トルクは、タイミングベルト(タイミングチェーン)からプーリ(およびスプロケット)に伝達され、プーリと一体回転するカムシャフトに伝達される。
【0030】
一方、図12のようにVVT機構を有するエンジン1においては、上記プーリおよびスプロケットに代えて、クランクシャフトとカムシャフト15Cおよび16Cとの相対的な位相位置を変更するためのアクチュエータ15および16が設けられている。
【0031】
図13は、クランク角[°CA]の位相位置とバルブリフト量(バルブ開放量)[mm]との関係を示す説明図であり、TDCは各シリンダにおける圧縮上死点を示している。
【0032】
図13において、一点鎖線は機械的に停止する最遅角時のバルブリフト量の変化を示し、破線は機械的に停止する最進角時のバルブリフト量の変化を示し、実線はロック機構(後述する)により設定されるロック位置でのバルブリフト量の変化を示す。
【0033】
また、TDCを中心として、遅角側(図面右側)のバルブリフト量のピーク位置は、吸気バルブの全開位置に対応し、進角側(図面左側)のバルブリフト量のピーク位置は、排気バルブの全開位置に対応する。
【0034】
したがって、遅角側および進角側における各ピークの変動幅(一点鎖線と破線との差)は、各バルブタイミングの可動範囲を示している。
すなわち、バルブタイミングは、吸気および排気のいずれにおいても、破線から一点鎖線までの間で可変可能となっている。
【0035】
図14は、クランク角センサ14とカム角センサ17または18との各出力パルスの位相関係を示すタイミングチャートである。
図14においては、最遅角時および最進角時におけるカム角センサ17または18の出力パルスを示している。
【0036】
なお、クランク角センサ14の出力信号(クランク角位置)に対するカム角センサ17または18の出力信号の位相位置は、カム角センサ17および18の取り付け位置によって異なる。
【0037】
ここで、バルブタイミングを遅角させることは、両バルブの開放開始タイミングがクランク角に対して遅角する(遅くなる)ことを意味し、逆に、バルブタイミングを進角させることは、吸気用および排気用の両バルブの開放開始タイミングがクランク角に対して進角する(早くなる)ことを意味する。
【0038】
吸気用および排気用の各バルブの開放開始タイミングは、VVT機構を構成するアクチュエータ15および16により変更され、図13に示す可動範囲内の任意の遅角位置または進角位置に制御される。
【0039】
図15〜図17はほぼ同一構造からなるアクチュエータ15および16の内部構造を示す透視図であり、図15はカム角位相が最遅角位置(図13内の一点鎖線に対応)に調整された状態、図16はカム角位相がロック位置(図13内の実線に対応)に調整された状態、図17はカム角位相が最進角位置(図13内の破線に対応)に調整された状態をそれぞれ示している。
【0040】
図15〜図17において、各アクチュエータ15および16は、矢印方向に回転するハウジング151と、ハウジング151とともに回転するベーン152と、ハウジング151内に設けられた遅角油圧室153、進角油圧室154、ロックピン155およびスプリング156と、ベーン152に形成されたロック凹部157とを備えている。
【0041】
ハウジング151には、クランクシャフトからの動力が、ベルトおよびプーリ(図示せず)を介して、1/2に減速されて伝達される。
ベーン152は、遅角油圧室153または進角油圧室154に選択的に油圧が供給されることにより、ハウジング151内で位相位置がシフトされる。
【0042】
遅角油圧室153および進角油圧室154は、ベーン152の動作範囲を決定している。
スプリング156は、ロックピン155を突出方向に付勢しており、ロック凹部157は、ロックピン155の先端と対向するようにベーン152の所定のロック位置に設けられている。
【0043】
なお、ロック凹部157には、オイル供給口(図示せず)が設けられており、遅角油圧室153および進角油圧室154のいずれか油圧の高い方からのオイルが切り替え供給されるようになっている。
【0044】
遅角油圧室153および進角油圧室154(動作範囲)内で動作して位相シフトされるベーン152は、吸気用および排気用の各バルブを駆動するためのカムシャフト15Cおよび16Cに結合されている。
【0045】
また、ここでは図示しないが、排気側のアクチュエータ16には、カムシャフト16Cの反力を相殺するために、ベーン152を進角側に付勢するためのスプリングが設けられている。
【0046】
アクチュエータ15および16は、OCV19および20から供給されるエンジン1の潤滑油(油圧)により駆動される。
アクチュエータ15および16のカム角位相を図15〜図17のように制御するためには、アクチュエータ15および16内に流入するオイル量(油圧)が制御される。
【0047】
たとえば、図15のように、カム角位相を最遅角位置に調整するためには、遅角油圧室153内にオイルを流入させればよい。
逆に、図17のように、カム角位相を最進角位置に調整するためには、進角油圧室154内にオイルを流入させればよい。
【0048】
OCV19および20は、遅角油圧室153および進角油圧室154のどちらにオイルを流入させるかを制御する。
図18〜図20は同一構造からなるOCV19および20の内部構造を示す側断面図である。
【0049】
図18〜図20において、各OCV19および20は、円筒形状のハウジング191と、ハウジング191内に摺動自在に収納されたスプール192と、スプール192を連続的に駆動するコイル193と、スプール192を復帰方向に付勢するスプリング194とを備えている。
【0050】
ハウジング191は、ポンプ(図示せず)に連通されたオリフィス195と、アクチュエータ15または16に連通されたオリフィス196および197と、オイルパンに連通されたドレーン用のオリフィス198および199とを備えている。
【0051】
オリフィス196は、アクチュエータ15の遅角油圧室153、または、アクチュエータ16の進角油圧室154に連通されている。
オリフィス197は、アクチュエータ15の進角油圧室154、または、アクチュエータ16の遅角油圧室153に連通されている。
【0052】
オリフィス196および197は、スプール192の軸方向位置に応じて、選択的にオイル供給用のオリフィス195に連通される。
オリフィス195は、図18においてはオリフィス196に連通され、図20においてはオリフィス197に連通されている。
【0053】
同様に、ドレーン用のオリフィス198および199は、スプール192の軸方向位置に応じて、選択的にオリフィス197または196に連通される。
図18においては、オリフィス197とオリフィス198とが連通され、図20においては、オリフィス196とオリフィス199とが連通されている。
【0054】
ロック凹部157内のオイル供給口は、OCV19および20の励磁駆動状態(図20参照)でオイル供給される油路構成となっており、ロック凹部157への油圧がスプリング156の付勢力を上回ると、ロックピン155がロック凹部157から押し出されて、ロック状態が解除されるようになっている。
【0055】
図18はコイル193への通電電流が最小値の場合を示しており、スプリング194が最大限に伸張されている。
図18に示すOCVが吸気側のOCV19の場合、オリフィス195を介してポンプから供給されたオイルは、オリフィス196を介してアクチュエータ15の遅角油圧室153に流入し、アクチュエータ15は図15に示した状態になる。
【0056】
これにより、アクチュエータ15の進角油圧室154内のオイルは、オリフィス197を介してOCV19にドレーンされ、さらに、オリフィス198を介してオイルパンにドレーンされる。
【0057】
一方、図18に示すOCVが排気側のOCV20である場合は、上記の逆となり、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス196を介してアクチュエータ16の進角油圧室154に流入し、アクチュエータ16は図17に示した状態になる。
【0058】
このとき、アクチュエータ16の遅角油圧室153内のオイルは、オリフィス197および198を介してオイルパンにドレーンされる。
【0059】
図18に示す油路構成により、たとえば吸気側および排気側のOCV19および20のいずれかに断線などの無通電となる故障が発生した場合でも、バルブオーバラップが最小となるので、耐エンスト性に対して有利に作用する。
【0060】
図20はコイル193への通電電流が最大値の場合を示しており、スプリング194が最小限に圧縮されている。
たとえば、図20のOCVが吸気側のOCV19である場合、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス197を介してアクチュエータ15の進角油圧室154に流入し、アクチュエータ15の遅角油圧室153内のオイルは、オリフィス196および199介してドレーンされる。
【0061】
一方、図20のOCVが排気側のOCV20である場合には、ポンプから供給されたオイルは、オリフィス197を介してアクチュエータ16の遅角油圧室153に流入し、アクチュエータ16の進角油圧室154内のオイルは、オリフィス196および199を介してドレーンされる。
【0062】
また、図19はバルブタイミング制御終了位置またはロック位置(中間位置)に相当する状態を示し、このとき、アクチュエータ15および16内のベーン152は、任意の目標位置または図16に示した状態にある。
【0063】
なお、図19の状態において、オイル供給用側のオリフィス195は、アクチュエータ側のオリフィス196または197に直接連通されていないが、洩れオイルにより、ロック凹部157(図16参照)のオイル供給口に供給され得る。
【0064】
したがって、たとえばベーン152がロック位置にあっても、洩れオイルによるオイル供給口への油圧が、スプリング156の付勢力に打ち勝つ油圧(ロック解除用の所定油圧)に到達すれば、ロック凹部157からロックピン155が外れて、ベーン152がハウジング151内で動作可能な状態となる。
【0065】
なお、ロック解除用の所定油圧は、スプリング156の付勢力などの調整により、必要最小限の任意値に設定され得る。
また、バルブタイミングを決定する各アクチュエータ15および16のベーン152の位置(位相)は、カム角センサ17および18で検出されることにより、任意に制御され得る。
【0066】
カム角センサ17および18は、クランクシャフトとカムシャフト15Cおよび16Cとの相対位置を検出することができる位置に取り付けられている。
図20において、バルブタイミングが最進角位置(図14の破線参照)でのクランク角センサ出力との位相差はAで示され、バルブタイミングが最遅角位置(図14内の一点鎖線参照)でのクランク角センサ出力との位相差はBで示される。
【0067】
ECU21は、検出された位相差A〜Bが目標値と一致するように、フィードバック制御することにより、任意位置でのバルブタイミング制御を実行する。
【0068】
たとえば、吸気側において、クランク角センサ14の検出タイミングに対するカム角センサ17の検出位置が、ECU21内で演算された目標位置よりも遅角側にある場合には、カム角センサ17の検出位置を目標位置まで進角させるために、検出位置と目標位置との偏差に応じてOCV19のコイル193への通電電流量を制御し、スプール192を制御する。
【0069】
また、目標位置と検出位置との位相差が大きい場合には、目標位置に早く追従させるために、OCV19のコイル193への通電量を増大させる。
これにより、アクチュエータ15の進角油圧室154に連通されたオリフィス197の開口量が大きくなり、進角油圧室154への供給オイル量が増大する。
【0070】
以下、検出位置が目標位置に近づくにつれて、OCV19のスプール192の位置が図19の状態に近づくように、コイル193への通電量を低減させる。
そして、検出位置と目標位置とが一致した時点で、図19に示すように、アクチュエータ15の遅角油圧室153、進角油圧室154への通路を遮断する状態となるようにコイル193への通電量を制御する。
【0071】
なお、通常の運転状態(暖機後の走行状態など)での目標位置は、たとえば運転状態(エンジン回転数およびエンジン負荷)に応じた2次元マップ値をあらかじめECU21内のROMに記憶させておくことにより、各運転状態に応じた最適なバルブタイミングとなるように設定され得る。
【0072】
一方、始動時においては、エンジン1により駆動されるオイルポンプの回転数が不十分であることから、アクチュエータ15への供給オイル量も不十分であり、上記のような油圧による進角位置の制御は不可能となる。
【0073】
したがって、図16に示すように、ロックピン155をロック凹部157に係合させることにより、油圧不足によるベーン152のばたつきを防止する。
【0074】
このとき、吸気バルブを過遅角させると実圧縮比が低下し、逆に、吸気バルブを過進角させると排気バルブとのオーバラップ期間が大きくなるので、吸気バルブを過遅角または過進角させることは、いずれもポンピングロスを低減させる結果となる。
【0075】
したがって、吸気バルブの過遅角制御や過進角制御は、始動時(クランキング時)の回転数上昇および初爆発生のためには有利であるが、実質的な燃焼状態が不十分であることから、完爆まで至らずに結局始動性を損なう結果となり得る。
【0076】
一方、排気バルブを過遅角すると、吸気バルブを過進角した場合と同様に、排気バルブと吸気バルブとのオーバラップ期間が大きくなり、逆に、排気バルブを過進角すると、実膨張比が低下して燃焼エネルギをクランクシャフトに十分に伝達することができなくなってしまう。
【0077】
したがって、始動時および始動直後においては、各バルブタイミングを過遅角制御しても過進角制御しても、始動性の悪化状態(または、始動不可能な状態)を招くおそれがある。
【0078】
そこで、始動時においては、図16のように、ロックピン155をロック凹部157に係合することより、ベーン152をロック位置(最遅角位置と最進角位置とのほぼ中間位置)に固定設定している。
【0079】
以下、始動後においては、エンジン回転数の上昇に応じて潤滑オイルの油圧が上昇するので、スプール192が図19に示す位置にあっても、前述の洩れオイルにより、アクチュエータ15および16にも油圧が供給される。
【0080】
したがって、前述した通り、ロック凹部157への油圧がスプリング156の付勢力に打ち勝った時点で、ロック凹部157からロックピン155が外れてベーン152が動作可能になる。
【0081】
以下、ロック解除後にOCV19および20を制御することにより、遅角油圧室153および進角油圧室154に油圧供給が制御され、バルブタイミングの遅角制御および進角制御が実行される。
【0082】
このとき、特に、エンジン1の高回転域において、吸気慣性効果を得るとともに、体積効率を増大させて出力を向上させるために、始動時よりも遅角側にバルブタイミングを制御する。
【0083】
このように、エンジン始動時においては、アクチュエータ15および16のロックピン155を最遅角位置と最進角位置とのほぼ中間位置にロックして始動性を向上させ、エンジン始動後(ロック機構の解除後)においては、特に高回転域で遅角制御することにより出力特性を向上させている。
【0084】
しかしながら、上記従来装置においては、排気ガスの改善および触媒12の昇温促進という技術観点については何ら考慮していない。
【0085】
【発明が解決しようとする課題】
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置は以上のように構成され、機関始動時は、アクチュエータのロック機構により最進角と最遅角の略中間位置に係合し始動性を向上させ、始動後、ロック機構が解除されると、特に高回転域で始動時よりも遅角側に制御することにより出力特性を向上させるものでる。
【0086】
また、ロックピン解除後はバルブタイミングの制御は目標進角量に対し、検出進角量を一致させるためのフィードバック制御を実施することが特開平11−210424号公報に記載されている。
【0087】
吸気側の場合、検出進角量が目標進角量よりも遅角側にある場合、進角させるため、OCV19および20を制御することにより、アクチュエータの進角油圧室154にオイルを供給するように制御し、その結果、図20のように、OCVはコイル193への通電電流値によりスプール192を連続的に任意の位置に制御することが可能であり、オイルポンプからアクチュエータ15および16へ供給するオイル量を連続的に制御することができる。
【0088】
検出進角量が目標進角量より進角側にある場合、遅角させるため、OCVを制御して図18のようにアクチュエータの遅角油圧室153へオイルを供給するように制御する。また、検出進角量が目標進角量と略一致した場合は、図19のようにアクチュエータの進角油圧室154、遅角油圧室153ともに通路を遮断する位置で制御する。
【0089】
目標進角量がピンロック位置にある場合はロックピン155がロック凹部157の位置となり、OCV19および20の通路がほとんど遮断されているため、油圧低下が大きく、ロックピン155にかかる油圧も小さくなるため、油圧による力がスプリング力よりも小さくなった場合は、ロックピン155がロック凹部157にロックされてしまう。
【0090】
ここで、ロックピン155がロックされるとピンロック位置と目標進角量にわずかでも差があると、検出進角量を目標進角量に一致させるために積分制御を実施している場合、ロックピン155によりロックされてしまっているため積分値を増加もしくは減少させているにも拘わらず検出進角量か動作せず、積分値は制御範囲限界まで増加もしくは減少されてしまい、目標進角量が変化して検出進角量を追従させようとしたときに、制御値が発散しているため、検出進角量が目標進角量にすみやかに追従できない場合がある。
【0091】
また、積分値が制御範囲限界に達する前に、OCVのアクチュエータへの通路が確保され、ロックピン155への油圧がロック解除できる油圧に達すると、ピンロックが解除され、そのとき積分値の動作により制御量が大きくずれているため、ロックピン解除と同時に検出進角量が目標進角量から大きくずれてしまう場合がある。
【0092】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、制御量の発散およびロックピンの不意の解除を防止し、機関性能低下をなくしてドライバビリティ(driveability)、燃費、排ガス性能等の低下を防ぐ内燃機関のバルブタイミング制御装置を得ることを目的とする。
【0093】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置は、内燃機関の運転状態を検出するセンサ手段と、前記内燃機関のクランクシャフトの回転に同期して前記内燃機関の吸気用および排気用の各バルブを駆動する吸気用および排気用のカムシャフトと、前記吸気用および排気用のカムシャフトの少なくとも一方に結合されたアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動するための油圧を供給する油圧供給装置と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記油圧供給装置から前記アクチュエータへの供給油圧を制御し、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの相対位相を変更する制御手段とを備え、前記アクチュエータは、前記相対位相の変更範囲を設定するための遅角油圧室および進角油圧室と、前記相対位相を前記変更範囲内のロック位置に設定するためのロック機構と、前記油圧供給装置から供給される所定油圧に応答して前記ロック機構を解除するためのロック解除機構とを有し、前記制御手段は、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内ではバルブタイミングの制御を制限することを特徴とするものである。
【0094】
また、前記制御を制限するとは、定常制御を実施しないことであることを特徴とするものである。
【0095】
また、前記制御手段は、前記クランクシャフトと前記カムシャフトの位相差である検出進角量を検出すると共に、前記内燃機関の運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量を算出し、前記検出進角量が目標進角量に略一致するように制御する場合において、前記目標進角量を、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲としないことを特徴とするものである。
【0096】
また、前記所定範囲は、少なくとも定常制御の変動範囲もしくは定常制御の変動範囲と前記ロック機構によるクリアランス分であることを特徴とするものである。
【0097】
また、前記定常制御を実施しないのは、前記内燃機関の運転状態が所定状態のときのみであることを特徴とするものである。
【0098】
また、前記制御手段は、前記検出進角量がロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮した範囲内にある場合に、通常時に対し制御量を補正することを特徴とするものである。
【0099】
また、前記制御量の補正は、動作速度が速くなるように補正することを特徴とするものである。
【0100】
さらに、前記制御手段は、前記制御量を変更してから検出進角量が変化するまで遅れがある場合に前記制御量を遅れ相当分早めに補正することを特徴とするものである。
【0101】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図であり、前述(図12参照)と同様のものについては同一符号を付して詳述を省略する。
【0102】
この場合、吸気側および排気側の各バルブタイミングの変更制御範囲は図13に示した通りであり、クランク角センサ出力とカム角センサ出力との関係は図14に示した通りである。
【0103】
また、アクチュエータ15および16の具体的構成は、図15〜図17に示した通りであり、OCV19および20の具体的構成は、図18〜図20に示した通りである。
【0104】
また、図1内のECU21Aは、前述と同様に、エンジン始動時においてロック機構によりアクチュエータ15および16をロック位置に制御するロック制御手段と、エンジン始動後にはロック解除機構によりアクチュエータ15および16を遅角制御および進角制御するロック解除制御手段とを含む。
【0105】
さらに、ECU21Aは、ロックピン155がロック凹部157に係合する位置の所定範囲内ではバルブタイミングの定常制御を実施しないで制限する制限手段を含んでいる。これにより、アクチュエータのピンロック位置の所定範囲での制御を実施しないことでロックピンのひっかかりにより制御量が発散することを防止し、機関の性能を充分に発揮し、ドライバビリティ悪化、燃費、排ガス性能の低下を防ぐ。
【0106】
目標進角量は通常の運転状態である暖機後の走行状態等においては、例えば、エンジン回転と負荷による2次元マップ化した目標進角量のマップを予めECU21AのROMに記憶しておき、運転状態に応じた目標進角量を設定しておけば、それぞれの運転状態で最適なバルブタイミングとすることができる。
【0107】
オイルポンプは機関により駆動されるため、機関始動時はオイルポンプの回転数が十分でなくアクチュエータへの供給油量が不十分であり、油圧による進角位置の制御が不可能である。よって、図16に示すようにロックピン155をロック凹部157に係合することにより、油圧がないことによるベーン152のばたつきを防止する。
【0108】
始動時は始動に適したバルブタイミングがあり、ロックピン155による係合位置を始動時のバルブタイミングとなるようにする。始動時に吸気バルブを進角しすぎるとバルブオーバラップが大きくなり、また遅角しすぎると実圧縮比が低下し、どちらにしてもポンピングロスの低減によりクランキング時の回転数は上昇して初爆発生には有利であるがその後の燃焼が十分でないため完爆まで至らない可能性がある。
【0109】
排気バルブを進角しすぎると実膨張比が短くなり燃焼エネルギをクランクに十分に伝達できなくなる。遅角しすぎるとオーバラップが大きくなり吸気の進角しすぎの場合と同じこととなる。
これら始動および始動直後にはバルブタイミングが進角しすぎても遅角しすぎても始動性を悪化もしくは始動不可能となるため、始動および始動直後に良好なバルブタイミングとなるようにロックピン155によりロックする。
【0110】
始動後、エンジン回転の上昇に応じて、油圧が上昇し、アクチュエータにも油圧が供給される。
油圧が供給されると、図示しないロック凹部157への油圧供給もされ、油圧がスプリング156の力に打ち勝つと、ロック凹部157からロックピン155がはずれベーン152は動作可能となり、OCV19、20を制御することで遅角油圧室153、進角油圧室154に油圧の供給をコントロールし、進角、遅角制御可能となる。
【0111】
目標進角量と検出進角量の偏差でフィードバック制御を実施する場合、略図19の状態となる保持制御時の制御値を学習し、学習値を基準として制御を実施する。学習を実施するのは保持制御時の制御値が機関毎により異なるばらつきがあっても制御を安定させるためである。学習は保持制御時の積分値をもとに実施し、未学習の場合、ばらつきにより積分値が大きく動くことがあるため積分制御幅にはある程度の範囲が必要となる。
【0112】
機関運転状態によっては、目標進角量がピンロック位置付近になり、検出進角量が目標進角量に追従すると、OCVは図19の位置での制御となる。この場合、進角、遅角の両方への通路が遮断され、アクチュエータにはOCVからの漏れ量だけの油圧が供給されるため、油圧低下が大きく、油圧よりもスプリング156の力が勝ってロックピン155がロック凹部157に入る。この状態で積分制御を実施すると制御電流を変化させたにも拘わらず検出進角量が変化しないので、制御電流が発散する。よって、制御電流の発散を防止する制御が必要となる。
【0113】
次に、前述の図13〜図20とともに、図2のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による吸気側のバルブタイミング制御を例に説明する。
本処理は、ECU21A内で所定タイミング(例えば25[ms])ごとに実施される。
【0114】
まず、ECU21Aは、ステップS201でクランクシャフトとカムシャフトの位相差である検出進角量Vdを検出する。図14でのAおよびBに相当するものである。そして、ステップS202で機関の負荷状態である充填効率と機関回転数とにより機関運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量Vtを算出する。
【0115】
次に、ステップS203での判定により、目標進角量Vtが、ロック位置Vrよりも小さく、ロック位置から定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランス分Vgを考慮した位置(Vr−(Vc+Vg/2))よりも大きいと判定された場合は、ステップS204で目標進角量Vtを、ロック位置から定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランス分Vgと少なくとも1LSB分αを考慮した位置(Vr−(Vc+Vg/2)−α)とする。
【0116】
他方、ステップS205での判定により、目標進角量Vtが、ロック位置Vrよりも大きく、ロック位置から定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランス分Vgを考慮した位置(Vr+(Vc+Vg/2))よりも小さいと判定された場合、ステップS206で目標進角量Vtを、ロック位置から定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランス分Vgと少なくとも1LSB分αを考慮した位置(Vr+(Vc+Vg/2)+α)とする。
【0117】
すなわち、目標進角量VtがVr〜Vr−(Vc+Vg/2)の範囲となった場合は目標進角量VtをVr−(Vc+Vg/2)−αと設定し、目標進角量VtがVr〜Vr+(Vc+Vg/2)の範囲となった場合は目標進角量VtをVr+(Vc+Vg/2)+αと設定することで、Vr−(Vc+Vg/2)〜Vr+(Vc+Vg/2)の範囲内に目標進角量Vtを設定しないようにする。
【0118】
次に、ステップS207で目標進角量Vtから検出進角量Vdを減算したものを制御偏差Verとする。そして、ステップS208で制御偏差Verが定常変動の範囲内(−Vc〜Vc)にあるかを判定し、制御偏差が定常変動の範囲内にあればステップS210で保持モードとする。他方、定常変動の範囲内になければステップS209でPD(比例微分)モードと判定する。
【0119】
図3は、図2でモード判定した後の処理を示すフローチャートである。
ステップS301で、保持モードと判定された場合は、ステップS302で制御偏差Verと積分ゲインIgainを乗算したものを積分値Iiに加算して新たな積分値Iiを算出する。積分ゲインIgainは予め設定され、ROMに記憶された値である。そして、ステップS303で積分値Iiと保持電流学習値Ihを加算して制御出力値Ioutを算出する。保持電流学習値Ihは保持モード時に目標進角量Vtと検出進角量Vdが略一致している状態での制御出力値Ioutを学習したものである。
【0120】
他方、ステップS301でPDモードと判定された場合は、ステップS304で制御偏差Verと比例ゲインPgainを乗算して比例値Ipを算出する。そして、ステップS305で制御偏差Verから前回の制御偏差Ver[i−1]を減算したものに微分ゲインDgainを乗算して微分値Idを算出する。比例ゲインPgain、微分ゲインDgainは予め設定されROMに記憶された値である。そして、ステップS306で比例値Ipと微分値Idと保持電流学習値Ihを加算して制御出力値Ioutとする。保持電流学習値IhはステップS303での保持電流学習値Ihと同じである。
【0121】
PDモードでの算出した制御出力値Ioutもしくは保持モードで算出した制御出力値Ioutは、デューティ比に変換されてOCVに出力、制御される。
【0122】
図4から図7において、目標進角量Vtを定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランスVgを考慮する必要性について説明する。
図4は、目標進角量Vtに対する検出進角量Vdの動作を示す図である。目標進角量Vtに対し検出進角量Vdは、変動範囲内(−Vc〜Vc)の範囲内で積分制御により偏差に応じて制御される。ロックピン155とロック凹部157にはクリアランスが設けてあり、ロック凹部157の内径とロックピン155の外径の差がクリアランスVgであり、ロックピン155がロック凹部157に係合している場合であっても、ピンロック位置Vrを中心にクリアランス分(−Vg/2〜Vg/2)は変動する。
【0123】
目標進角量Vtをピンロック位置Vrから定常変動VcとクリアランスVg分加算した位置として、最もピンロック位置Vrに近づいた状態(図4の時点A)でのロックピン155とロック凹部157の位置関係が図5である。
図5の位置関係では、進角側のクリアランスがゼロとなるため、ロックピン155はロック凹部157に係合される。
【0124】
図6および図7は、図4および図5と反対に、ピンロック位置Vrよりも遅角側に目標進角量Vtがある場合を示している図である。
図6の時点Aが最も検出進角量Vdがピンロック位置Vrに近づいた状態であり、ロックピン155とロック凹部157の位置関係が図7となる。この場合においても遅角側のクリアランスがゼロとなるため、ロックピン155はロック凹部157に係合される。
【0125】
よって、ピンロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮して目標進角量Vtは±(Vc+Vg/2)の範囲内に設定すると、ロックピン155がロック凹部157に係合されてしまうため、この範囲内には設定しないようにする。
従って、図2のステップS204、S1006では±(Vc+Vg/2)にさらに少なくとも1LSB分αを考慮して目標進角量を設定する。
【0126】
目標進角量Vtがランプ的に変化している状態では、図8に示すように、目標進角量Vtがピンロック位置Vr付近ではステップ的に変化することとなる。この場合、検出進角量Vdは目標進角量Vtとの偏差により制御量の算出を行って制御されているため、目標進角量のステップ的変化に伴い制御量が大きくなり、従って検出進角量の動作も早くなり、ピンロック位置を通過するときの速度が早いため、ロックピン155がロック凹部157にひっかかることなく、検出進角量は目標進角量に追従することが可能となる。
【0127】
機関の運転状態によっては、ピンロック位置に目標進角量を設定して制御するのが機関性能が最良となる場合があり、この場合、ロック位置から定常変動とピンクリアランス分の目標進角量の変更は機関性能の低下となる。しかし、ロックピン155がひっかかって目標進角量が変化したときに検出進角量が追従しない、もしくは、積分値の発散によりピンロックが外れて検出進角量が目標進角量から大きくずれるよりは機関性能低下は小さくて済む。
【0128】
このように、目標進角量Vtをピンロック位置Vrから定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157間のクリアランス分Vgを考慮した範囲内に制御しないことで、ロックピン155がロック凹部157にひっかかり、制御出力値Ioutを変更しているにもかかわらず目標進角量Vtと検出進角量Vdとの偏差がなくならずに制御出力値Ioutが積分値により発散することを防止する。また、ロックピン155がロック凹部157にひっかかり、積分値が大きく発散すると、OCVのアクチュエータへの通路が確保され、ロックピン155がロック凹部157から外れ、検出進角量が目標進角量より大きく外れて、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止する。
【0129】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図9は、この発明の実施の形態2に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。図9において、図2に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付して示し、その説明は省略する。
【0130】
この実施の形態2では、図9に示すように、検出進角量Vdの検出および目標進角量Vtの算出後(ステップS201,S202)、ステップS901でエンジンの回転数Neが所定回転数(3000[r/m])よりも小さいかを判定し、小さい場合のみステップS203に移行して、定常変動Vcとロックピン155とロック凹部157のクリアランスVgを考慮した目標進角量Vtの算出処理を行う。エンジンの回転数Neが所定回転数(3000[r/m])よりも小さくなければ、ステップS207に移行する。その他は、実施の形態1と同様である。
【0131】
このように、エンジン回転数が所定回転数以上では、油圧が充分に確保されており、ロックピン155がロック凹部157に係合することはないので、ピンロック位置付近に目標進角量を設定して位置制御しても問題はない。さらに、ピンロック位置が機関性能最適となる場合には、ピンロック位置での制御が可能であるため機関性能低下もなくなる。
【0132】
他方、エンジン回転数が所定回転数以下では、ピンロック位置付近での制御を実施しないことで、実施の形態1同様にピンのひっかかりをなくし、制御値の発散、検出進角量の目標進角量への追従不良を防止して、ドライバビリティ、燃費、排ガス悪化を防止することができる。
【0133】
本実施の形態2では、所定回転数以上で定常変動とピンクリアランス分を考慮した目標進角量設定を実施しないとしたが、ロックピンの解除は油圧によって決まり、油圧は回転数と温度要因でほぼ決まる。よって、より精密に実施しようとするならば、エンジンの暖機状態のパラメータである水温により補正するようにしても良いし、さらには油温を計測して補正するようにしても良い。または、油圧を直接計測して実施するようにしても良い。
【0134】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
図10は、この発明の実施の形態3に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートであり、図3に示す実施の形態1におけるモードに応じた制御内容に対応するもので、図3とはPDモード時の制御内容が異なる。なお、図10において、図3に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付して示し、その説明は省略する。
【0135】
この実施の形態3では、図10に示すように、ステップS301でPDモードと判定後、ステップS1001で検出進角量Vdがピンロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮した範囲内(Vr−(Vc+Vg/2)<Vd<Vr+(Vc+Vg/2))にあると判定された場合は、ステップS1002で補正係数Krを1.0よりも大きい所定値(1.2)とし、ステップS1001でNOの場合は、ステップS1003で補正係数Krを1.0とする。そして、ステップS1004で比例値Ipと微分値Idを加算したものに対し補正係数Krを乗算し、その乗算結果に保持電流学習値Ihを加算して制御出力値Ioutとする。
【0136】
このように、検出進角量が定常変動とクリアランスを考慮した範囲内にある場合は制御出力値Ioutが増加するように補正されるため、作動速度が増し、ロックピン155がロック凹部157を速く通過するので、ロックピン155がロック凹部157に係合することなく、ピンの引っかかりによる検出進角量が目標進角量への追従不良を防止することができ、ドライバビリティ、燃費、排ガス悪化を防止する事ができる。
【0137】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。
図11は、この発明の実施の形態4に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートであり、図3に示す実施の形態1におけるモードに応じた制御内容に対応するもので、図3とはPDモード時の制御内容が異なる。なお、図11において、図3に示す実施の形態1及び図10に示す実施の形態3と同一部分は同一符号を付して示し、その説明は省略する。
【0138】
この実施の形態4では、図11に示すように、ステップS301でPDモードと判定された後、ステップS1101で目標進角量Vtがロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮した位置(Vr+(Vc+Vg/2))以上であり、かつ、検出進角量Vdがロック位置よりも所定値小さい所定範囲内(Vr−10<Vd<Vr−5)であると判定されれば、図10に示す実施の形態3と同様に、ステップS1002で補正係数Krを1.0よりも大きい所定値(1.2)とする。
【0139】
他方、ステップS1101でNOと判定されれば、ステップS1102で目標進角量Vtがロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮した位置(Vr−(Vc+Vg/2))以下であり、かつ、検出進角量Vdがロック位置よりも所定値大きい所定範囲内(Vr+5<Vd<Vr+10)であるかを判定し、YESであれば、ステップS1002で補正係数Krを1.0よりも大きい所定値(1.2)とする。ステップS1102でNOと判定されれば、ステップS1303で、図10に示す実施の形態3と同様に、補正係数Krを1.0とする。そして、ステップS1004で比例値Ipと微分値Idを加算したものに対し補正係数Krを乗算し、その乗算結果に保持電流学習値Ihを加算して制御出力値Ioutとする。
【0140】
このように、制御出力値Ioutを変更してから検出進角量が変化するまで遅れがある場合、検出進角量がピンロック位置付近となる前に動作速度が増加するように制御出力値Ioutを補正することで、ピンロック位置での検出進角量の動作が速くなるため、ロックピン155がロック凹部157を素早く通過するため、ピンがひっかかることなく、ドライバビリティ、燃費、排ガスの悪化を防止することができる。
【0141】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ロックピンがロック凹部に係合する位置では、バルブタイミングの定常制御は実施しないことで、ロックピンがロック凹部に係合されることを防止し、ロックピンのひっかかりにより機関性能に最適な設定としている目標進角量への追従不良を防止し、ドライバビリティ、燃費、排ガス悪化を防止することができる。
【0142】
また、検出進角量がピンロック位置を通過する場合には、制御値を作動速度が増加する方に補正することで、ロックピンがロック凹部に係合することを防止し、ロックピンのひっかかりにより機関性能に最適な設定としている目標進角量への追従不良を防止し、ドライバビリティ、燃費、排ガス悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における内燃機関のバルブタイミング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図3】 図2でモード判定した後の処理を示すフローチャートである。
【図4】 目標進角量Vtに対する検出進角量Vdの動作を示す説明図である。
【図5】 目標進角量Vtをピンロック位置Vrから定常変動VcとクリアランスVg分加算した位置として、最もピンロック位置Vrに近づいた状態(図4の時点A)でのロックピン155とロック凹部157の位置関係を示す説明図である。
【図6】 図4と反対に、ピンロック位置Vrよりも遅角側に目標進角量Vtがある場合を示す説明図である。
【図7】 図5と反対に、ピンロック位置Vrよりも遅角側に目標進角量Vtがある場合を示す説明図である。
【図8】 目標進角量Vtがピンロック位置Vr付近ではステップ的に変化することを示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態3に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態4に係るECU21Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図12】 従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置を示すブロック構成図である。
【図13】 従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置による位相変更範囲をクランク角位置に対するバルブリフト量の関係により示す説明図である。
【図14】 一般的なクランク角センサおよびカム角センサの各出力パルスの位相関係を示すタイミングチャートである。
【図15】 一般的なアクチュエータの最遅角位置での内部構造を示す透視図である。
【図16】 一般的なアクチュエータのロック位置での内部構造を示す透視図である。
【図17】 一般的なアクチュエータの最進角位置での内部構造を示す透視図である。
【図18】 一般的なOCV(油圧供給装置)の非励磁状態での内部構造を示す側断面図である。
【図19】 一般的なOCVのロック状態での内部構造を示す側断面図である。
【図20】 一般的なOCVの励磁状態での内部構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン、3 エアフローセンサ、4 吸気管、7 インジェクタ、8 点火プラグ、9 点火コイル、10 排気管、11 O2センサ、12 触媒、14 クランク角センサ、15、16 アクチュエータ、15C、16C カムシャフト、17、18 カム角センサ、19、20 OCV(オイルコントロールバルブ)、21A ECU、152 ベーン、153 遅角油圧室、154 進角油圧室、155 ロックピン、156 スプリング、157 ロック凹部、192 スプール、193 コイル、194 スプリング。

Claims (8)

  1. 内燃機関の運転状態を検出するセンサ手段と、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転に同期して前記内燃機関の吸気用および排気用の各バルブを駆動する吸気用および排気用のカムシャフトと、
    前記吸気用および排気用のカムシャフトの少なくとも一方に結合されたアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するための油圧を供給する油圧供給装置と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記油圧供給装置から前記アクチュエータへの供給油圧を制御し、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの相対位相を変更する制御手段とを備え、
    前記アクチュエータは、前記相対位相の変更範囲を設定するための遅角油圧室および進角油圧室と、前記相対位相を前記変更範囲内のロック位置に設定するためのロック機構と、前記油圧供給装置から供給される所定油圧に応答して前記ロック機構を解除するためのロック解除機構とを有し、
    前記制御手段は、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲内ではバルブタイミングの制御を制限することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記制御を制限するとは、定常制御を実施しないことであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記クランクシャフトと前記カムシャフトの位相差である検出進角量を検出すると共に、前記内燃機関の運転状態に適したバルブタイミングである目標進角量を算出し、前記検出進角量が目標進角量に略一致するように制御する場合において、前記目標進角量を、前記ロック機構でのロック位置の所定範囲としないことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 前記所定範囲は、少なくとも定常制御の変動範囲もしくは定常制御の変動範囲と前記ロック機構によるクリアランス分であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 前記定常制御を実施しないのは、前記内燃機関の運転状態が所定状態のときのみであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記検出進角量がロック位置から定常変動とクリアランス分を考慮した範囲内にある場合に、通常時に対し制御量を補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 前記制御量の補正は、動作速度が速くなるように補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記制御量を変更してから検出進角量が変化するまで遅れがある場合に前記制御量を遅れ相当分早めに補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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