JP3641439B2 - スペーサー散布方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー液晶ディスプレー用ガラス基板へのスペーサー散布方法及び装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー液晶表示装置(LCD)の表示面の構造は概略図3のように構成されている。同図において、1及び1’は偏光板、2及び3はガラス基板、4及び5は透明電極、6及び7は配向膜、8はカラーフィルター、9は液晶、10はスペーサーである。
【0003】
而してカラーフィルター8は図4に示すように、R,G,Bの三種類の区域が交互に存在し、その域分はブラックマトリクス11で区切られている。通常、上記域分の縦は280μ、横は80μで、ブラックマトリクスの幅は20μである。また、スペーサー10は液晶9のギャップを均一に保つために用いられる球状の粒子で、直径2〜6μ程度であり、キャリア液中に混入されていて、配向処理されたガラス基板上に散布される。ここで配向処理とはガラス基板に透明電極、配向膜などを設けることで、ガラス基板に必要な処理を施すことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに従来、上記スペーサー10の散布方法はスペーサーキャリア液を、ノズルによって基板上に全面的に散布するものであった。このためスペーサー10は図5に示すようにカラーフィルター8のR,G,Bの各区域の中にも散布されてしまい、その結果、発色の明るさが減少したり、発色むらが生じるという欠点があった。
【0005】
本発明の目的はかかる従来技術の欠点を改良するため、カラーフィルターのブラックマトリクスの部位のみにスペーサーを散布することのできる方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のスペーサー散布方法は、多数のスペーサーを含むスペーサーキャリア液を、開口を介して、配向処理されたカラー液晶ディスプレー用ガラス基板にその下方よりピエゾ効果素子を用いて噴射することにより、カラーフィルターのブラックマトリクスの部位のみにスペーサーを散布することを要旨とする。
【0007】
また本発明のスペーサー散布装置は、多数のスペーサーを含むスペーサーキャリア液を供給する供給手段と、供給された上記スペーサーキャリア液を流通させる流通手段と、配向処理されたカラー液晶ディスプレー用ガラス基板に対向するようにその下方に設けられた開口を有する開口室と、上記流通手段により上記開口室を介して流通されるスペーサーキャリア液を上記開口を介して上記ガラス基板に向って上方にピエゾ効果素子を用いて噴射する噴射手段と、上記開口をカラーフィルターのブラックマトリクスの部位に対応するように位置決めする位置決め手段と、を備えたことを要旨とする。
【0008】
本発明の装置において、上記噴射手段はさらに振動板を有して構成してもよい。また、前記供給手段は、スペーサーキャリア液のタンク、該タンク内のスペーサーキャリア液を攪拌するプロペラ又は超音波振動装置で構成し、上記流通手段は、上記タンクと前記開口室とを連通する流通路及び該流通路に設けたポンプから構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明のスペーサー散布方法は、図5のカラーフィルター8のR,G,Bを区切るブラックマトリクス11の中だけにスペーサー10が散布されるように、例えば、R,G,Bの区域の横幅80μと同一の間隔の開口(直径はブラックマトリクス11の幅20μと同一)からスペーサー10をガラス基板上に散布する。
【0010】
図2は上記方法を実施するための本発明のスペーサー散布装置の一実施例を示す。同図において、120はスペーサーキャリア液121の供給タンクで、該タンク内で多数のスペーサー110が混入されているキャリア液121が超音波振動装置から成る攪拌器(プロペラでもよい)122により攪拌されている。
【0011】
123はスペーサーキャリア液121が流通する開口室で、シールゴム131を介して連結された流通路124を介してタンク120と連通しており、流通路124に設けたポンプ125によってタンク120からスペーサーキャリア液121が供給され循環している。
【0012】
開口室123の一方の側には開口板126が設けられていて、該開口板126には開口127が形成され、該開口127の径は20μで、この値は前述したようにブラックマトリクスの幅に一致するものである。開口室123の他方の側には振動板128、ピエゾ効果素子から成るピエゾ駆動器(又はソレノイド駆動部)129、ベース130が設けられている。132は配向処理されたガラス基板で、前記開口板126に対向近接して移動可能に配置されて、スペーサーキャリア液121が上方に向けて吐出され(ガラス基板132の下方より噴射され)るようになっており、ガラス基板132は各ブラックマトリクスの部位にスペーサーキャリア液121が散布されるように、図示していない位置決め装置により矢印133方向に搬送され開口127に対し位置決めされる。
【0013】
上述した本発明の装置において、ピエゾ駆動器129は電圧が印加されると、上下方向に伸長し、振動板128を上方に向かって押圧する。これによりスペーサーキャリア液121を収容している空間が圧縮され、スペーサーキャリア液121が開口127から上方に向って噴射されるので、該液中に混入されているスペーサー110も一緒に噴射されガラス基板132にその下方より塗布されて付着する。
【0014】
スペーサー110は直径数ミクロンのプラスチック球又はガラス球で、スペーサーキャリア液121は、例えば、水とイソプロピルアルコール(IPA)の混合液で、1回のピエゾ駆動器129の駆動により、例えば、約0.001ccのスペーサーキャリア液121が1個の開口127から噴射される。
【0015】
従って、例えば、スペーサーキャリア液21の全体の量が1l(リットル)であれば、1l/0.001cc=106個のスペーサー110を混入させ攪拌器122で攪拌してキャリア液121の中にできるだけ均等に分散させ、かつポンプ125によって滞溜しないようにすると、ガラス基板132に開口127からスペーサー110を噴射できる。この時、ガラス基板132を、開口127に対し垂直方向に水平移動させ、適当な周期でピエゾ駆動器129を駆動してやれば、図1に示すようにスペーサー10をカラーフィルターのブラックマトリクス11の部位に対応する位置のみに塗布することができる。
なお。タンク120内のスペーサーキャリア液121の粘性、表面張力、比重などに応じて、該キャリア液を減圧したり加圧したりするようにするのが良い。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カラーフィルターのブラックマトリクスに対応するガラス基板上の位置のみにスペーサーを塗布することができるので、カラーの発色が減少することも、むらが生じることもなくなり、実用上の効果は多大である。
なお、本発明では、特に、スペーサーキャリア液をガラス基板に対しその下方から上方に向けて重力に逆らって吐出させているので、安定して一定の体積の吐出量を得ることができる。
スペーサーキャリア液をガラス基板の上方から下方に向けて吐出させると、開口からスペーサーキャリア液が重力で落下しやすく、この落下の程度は開口の径のばらつきや、スペーサーの分散のばらつきなどの影響により大きく変わる。その結果、一定の体積のキャリア液の吐出量が得られにくいが、本発明によると、この点が改善され、より実用的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の説明図である。
【図2】本発明の装置の一実施例の概略構成図である。
【図3】カラー液晶表示装置の概略構成図である。
【図4】カラーフィルターとブラックマトリクスを示す図である。
【図5】従来のスペーサーの散布方法の説明図である。
【符号の説明】
110 スペーサー
111 ブラックマトリクス
120 タンク
121 スペーサーキャリア液
122 攪拌器
123 開口室
124 流通路
125 ポンプ
126 開口板
127 開口
128 振動板
129 ピエゾ駆動器
132 ガラス基板
Claims (4)
- 多数のスペーサーを含むスペーサーキャリア液を、開口を介して、配向処理されたカラー液晶ディスプレー用ガラス基板にその下方よりピエゾ効果素子を用いて噴射することにより、カラーフィルターのブラックマトリクスの部位のみにスペーサーを散布することを特徴とするスペーサー散布方法。
- 多数のスペーサーを含むスペーサーキャリア液を供給する供給手段と、供給された上記スペーサーキャリア液を流通させる流通手段と、配向処理されたカラー液晶ディスプレー用ガラス基板に対向するようにその下方に設けられた開口を有する開口室と、上記流通手段により上記開口室を介して流通されるスペーサーキャリア液を上記開口を介して上記ガラス基板に向って上方にピエゾ効果素子を用いて噴射する噴射手段と、上記開口をカラーフィルターのブラックマトリクスの部位に対応するように位置決めする位置決め手段と、を備えたことを特徴とするスペーサー散布装置。
- 上記噴射手段はさらに振動板を有することを特徴とする請求項2記載のスペーサー散布装置。
- 前記供給手段は、スペーサーキャリア液のタンク、該タンク内のスペーサーキャリア液を攪拌するプロペラ又は超音波振動装置から成り、上記流通手段は、上記タンクと前記開口室とを連通する流通路及び該流通路に設けたポンプから成ることを特徴とする請求項2又は3記載のスペーサー散布装置。
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