JP3641219B2 - 動画像内の特定物体検出方法及び装置 - Google Patents

動画像内の特定物体検出方法及び装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、動画像内の特定物体検出方法及び装置に係り、特に動画像符号化装置または動画像復号化装置の出力から特定物体を検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像内に存在する特定の物体を検出するためには、一般に画素値を調べる必要がある。しかし、画素値に関わる処理は実際には非常に多くの計算量を必要とする。例えば、動画像圧縮の国際標準であるITU−T H.261,H.263,ISO/IEC MPEG−4等でよく用いられるCIFフォーマットの場合、横352画素×縦288画素の101,376画素という非常に多くの画素について処理を行う必要がある。このような計算量の多い処理に対しては、専用のハードウェアを用意する必要があり、コスト面でも大きな問題があった。
【0003】
検出しようとする物体が移動物体の場合については、特開平9−252467号公報「移動物体検出装置」に示されるように動画像符号化装置で作られた動きベクトルを利用して動画像中の移動物体を検出する手法が提案されている。この方法によれば、動画像符号化装置で作成されるブロック毎の動きベクトルを移動物体の検出に流用できるので、移動物体検出のために特別に画素の動きを調べる必要がなく、必要な計算量を大幅に減らすことができる。
【0004】
しかし、このような動きベクトルを利用した移動物体検出方法では、動きベクトルが大きいブロックや書き換わっているブロックが必ずしも移動物体とは限らず、また移動物体の内部のブロックでも、書き換わっていないブロックが存在することがあるため、移動物体の監視などに適用することを考えた場合、必ずしも必要な映像を得ることができない。
【0005】
一方、動画像中の特定色の物体を検出する手法としては、例えば特願平10−0372386号に記載されているように動画像符号化装置あるいは動画像復号化装置と組み合わせて特定色の判定を行うことにより探索範囲を限定し、計算量を大幅に削減する提案がなされている。
【0006】
このように色を検出する場合には、照明条件や撮影するカメラによっても微妙に違いがあり、正確に検出を行うためには適切な検出範囲の色空間を設定してやる必要がある。しかし、これまでのYCbCr空間やRGB空間での色空間の設定では、少ないパラメータで適切な検出範囲の色空間を指定することが難しく、類似した複数の色を区別して検出することは難しい面があった。
さらに、この従来技術では移動物体と色物体を別々に検出しており、これらを同時に検出したり、色と動きを統一的に使った特定の物体の検出を行うことはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、個々の画素値を調べて特定の物体を検出する方法では膨大な計算量を必要とし、また計算量を減らすために動画像符号化装置で求められた動きベクトルを用いて移動物体を検出する方法では検出精度に問題があり、さらに動画像符号化装置や動画像復号化装置と組み合わせて特定色を判定を行う方法では少ないパラメータで適切な検出範囲の色空間を設定することが難しく、しかも移動物体と色物体を同時に検出したり、色と動きを統一的に使った特定の物体の検出を行うことができないという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は高速かつ安定して精度よく特定の物体を検出するために、色と動きを同時に検出したり、色と動きを統一的に使った特定の物体の検出を行うことを可能とした動画像内の特定物体検出方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の一つの態様では、動画像を圧縮符号化した符号化データを復号して得られた再生画像信号及び単位領域(例えば、マクロブロック)毎の符号化モード情報(例えば、CODED/NOT_CODED)と1フレーム前の再生画像信号である参照画像信号を参照して動画像内の移動物体を判定する。一方、再生画像信号及び符号化モード情報を参照して再生画像信号における所定の符号化モードの単位領域における予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する。そして、これら移動物体及び特定色についての二つの判定結果から動画像内の特定物体を判定する。このようにして判定された特定物体の画像は、再生画像信号による動画像に合成して表示される。
【0010】
本発明の他の態様によると、動画像を圧縮符号化する過程で得られる局部復号画像信号及び単位領域毎の符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して動画像内の移動物体を判定する。また、局部復号画像及び符号化モード情報を参照して局部復号画像信号における特定の符号化モードの単位領域における予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する。そして、これら移動物体及び特定色についての二つの判定結果から動画像内の特定物体を判定する。このようにして判定された特定物体の画像は、局部復号画像信号による動画像に合成して表示される。
【0011】
このように本発明では、動画像符号化/復号化技術を利用し、復号化や符号化において得られる画像信号や符号化モード情報を用いて動画像中の移動物体及び動画像中の指定された特定色を少ない計算量で確実に判定でき、これら移動物体と特定色の両判定結果を用いて特定物体の検出を少ない計算量で高速かつ安定して精度よく行うことができる。
【0012】
特定物体の判定に際しては、特定物体の画面上の大きさを指定することが好ましく、これによりカメラ全体の動きや微風などによる細かい物体の振動を排除することができ、より細かい設定が可能となる。
【0013】
また、特定色の判定に際しては、色相、彩度及び明度によって色を指定することが望ましく、このような指定によるとYCbCr空間や、RGB空間での指定と異なって、視覚的にパラメータ毎に選択しやすくなり、複数色の指定も容易になる。
【0014】
さらに、特定物体の判定は、(a)移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち特定色と判定された部分を特定物体として判定する、(b)移動物体と判定された物体と、特定色と判定された物体を特定物体として判定する、及び(c)移動物体と判定され、かつ特定色と判定された部分を含む移動物体を特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことが望ましく、これにより目的に応じた特定物体の検出が可能となる。
【0015】
また、本発明によるとコンピュータに動画像内の特定物体を検出する処理を実行させるためのプログラムであって、動画像を圧縮符号化した符号化データを復号して得られた再生画像信号及び単位領域毎の符号化モード情報と1フレーム前の再生画像信号である参照画像信号を参照して動画像内の移動物体を判定する移動物体判定処理と、前記再生画像信号及び符号化モード情報を参照して前記再生画像信号における所定の符号化モードの単位領域における予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定処理と、前記移動物体判定処理及び特定色判定処理の判定結果から、動画像内の特定物体を判定する特定物体判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体が提供される。
【0016】
さらに、本発明によるとコンピュータに動画像内の特定物体を検出する処理を実行させるためのプログラムであって、動画像を圧縮符号化する過程で得られる局部復号画像信号及び単位領域毎の符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して動画像内の移動物体を判定する移動物体判定処理と、前記局部復号画像及び符号化モード情報を参照して前記局部復号画像信号における特定の符号化モードの単位領域における予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定処理と、前記移動物体判定処理及び特定色判定処理の判定結果から、動画像内の特定物体を判定する特定物体判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1に、本発明の第1の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示す。この動画像内特定物体検出装置は、大きく動画像復号化部100と特定物体検出部110の2つの部分からなっている。以下、動画像復号化部100及び特定物体検出部110について順次説明する。なお、以下の説明はMPEG方式に基づく動画像復号化装置に本発明を適用した場合であり、単位領域はMPEG方式でいうマクロブロックに相当する。
【0018】
(動画像復号化部100について)
動画像復号化部100は、例えばMPEG方式に基づく動画像復号化装置、いわゆるMPEGデコーダであり、この動画像復号化部100には図示しないMPEGエンコーダのような動画像符号化部により動画像信号を圧縮符号化して得られた符号化データが伝送路または蓄積系を介して入力される。
【0019】
入力された符号化データは、入力バッファ101に一度蓄えられる。入力バッファ101から読み出された符号化データは、多重化分離部102により1フレーム毎にシンタクスに基づいて分離された後、可変長復号化部103に入力される。可変長復号化部103では、可変長符号化されている量子化DCT係数情報、符号化モード情報及び動きベクトル情報などの各シンタクスの情報がマクロブロック毎に復号される。なお、以降の説明で処理対象となっている単位領域であるマクロブロックを注目マクロブロックという。
【0020】
可変長復号化部103において、注目マクロブロックの符号化モードがINTRA(フレーム内符号化)ならば、可変長復号化部103から出力される符号化モード情報に従って、符号化モード切替スイッチ109がオフ状態とされる。この場合、可変長符号化部103で復号化された量子化DCT係数情報が逆量子化部104で逆量子化され、さらにIDCT部105で逆離散コサイン変換されることにより、再生画像信号が生成される。この再生画像信号は、加算器106を経由してフレームメモリ107に参照画像信号として蓄積されると共に、特定物体検出部110内の移動物体合成表示部115に入力される。
【0021】
一方、可変長復号化部103において、注目マクロブロックの符号化モードがINTER(フレーム間符号化)及びNOT_CODED(非符号化)ならば、可変長復号化部103から出力される符号化モード情報に従って、符号化モード切替スイッチ109がオン状態とされる。この場合は、可変長復号化部103で復号された予測誤差信号についての量子化DCT係数情報が逆量子化部104で逆量子化され、さらにIDCT部105で逆離散コサイン変換されることにより、予測誤差信号が生成される。
【0022】
そして、可変長復号化部103で復号化された動きベクトル情報に基づいて、動き補償部108においてフレームメモリ107からの参照画像信号について動き補償がなされ、この動き補償後の参照画像信号とIDCT部105からの予測誤差信号が加算器106で加算されることにより、再生画像信号が生成される。この再生画像信号は、フレームメモリ107に参照画像信号として蓄積されると共に、特定物体検出部110内の移動物体合成表示部115に入力される。
【0023】
(特定物体検出部110について)
一方、特定物体検出部110においては、動画像復号化部100内の可変長符号化部103から出力される符号化モード情報と、加算器106から出力される再生画像信号及びフレームメモリ107から出力される参照画像信号を入力し、マクロブロック移動物体判定部111で注目マクロブロックが移動物体かどうかの判定を行い、その判定結果をマクロブロック特定色判定部112及び特定物体判定部113に送る。
【0024】
マクロブロック特定色判定部112は、符号化モード情報と再生画像信号からマクロブロック毎に特定色の物体が含まれるかどうかの判定を行い、判定結果を特定物体判定部113に送る。特定物体判定部113は、マクロブロック移動物体判定部111及びマクロブロック特定色判定部112の判定結果に基づき、動画像内の特定物体を検出する。
【0025】
特定物体条件判定部114は、特定物体判定部113によって判定する特定物体の条件、例えば物体の大きさ及び特定色を指定する。具体的には、特定物体の大きさとして例えば画面上の物体のマクロブロック数の最大値Object Maxと最小値Object Minを指定する。また、特定色としては次式に示すようにHSV(色相、彩度、明度)色空間上で色の範囲を指定する。この特定色指定信号は、マクロブロック特定色判定部112に入力される。
D1[i]<H<D2[i]
D3[i]<S<D4[i]
D5[i]<V<D6[i]
i=1…N
ここで、D1[i]〜D6[i]は閾値である。D1[i]〜D4[i]は0から255までの整数値、D5[i],D6[i]は0から359までの整数値であり、Nは色数である。
【0026】
(マクロブロック移動物体判定部111の構成)
図2は、マクロブロック移動物体判定部111の具体的な構成を示すブロック図である。このマクロブロック移動物体判定部111では可変長符号化部103からの符号化モード情報と、加算器106から出力される再生画像信号とフレームメモリ107から出力される参照画像信号との相関を計算する第1の相関計算器202の出力と、再生画像信号と背景メモリ204からの背景画像信号との相関を計算する第2の相関計算器203の出力から、マクロブロック毎の背景/非背景の判定を行い、非背景マクロブロックを移動物体と判定して、その判定結果を特定物体判定部113に送る。背景メモリ204に保持されている背景画像信号は、マクロブロック背景判定部201の判定結果に応じてオン・オフされる背景メモリ更新スイッチ205を介して再生画像信号により更新される。
【0027】
図3は、本実施形態における1フレーム毎の特定物体検出処理の流れを示している。ここで、iとjはフレーム内の垂直方向と水平方向のマクロブロックのアドレスをそれぞれ表し、V_NMBとH_NBMはフレーム内の垂直方向と水平方向のマクロブロック数を表している。2次元配列M[i][j]は、各マクロブロックが背景マクロブロックか否かの情報を蓄える配列であり、TRUEならば非背景物体マクロブロック、FALSEならば背景マクロブロックを表す。なお、配列Mの初期値はFALSEであり、ステップS101により設定される。このようにして、ステップS102〜S106のループで各マクロブロック毎にステップS104のマクロブロック判定処理が実行される。具体的には、後に図7及び図8で説明する特定物体検出処理が行われる。
【0028】
(マクロブロック移動物体判定部111の処理)
図4は、図2に構成を示したマクロブロック移動物体判定部111の処理の流れを示している。図3と同様に、iとjはフレーム内の垂直方向と水平方向のマクロブロックのアドレスをそれぞれ表している。2次元配列M[i][j]は、各マクロブロックが背景マクロブロックか否かの情報を蓄える配列であり、TRUEならば非背景物体マクロブロック、FALSEならば背景マクロブロックを表す。なお、配列Mの初期値はFALSEである。この処理では、注目マクロブロックが背景マクロブロックか非背景マクロブロックかの判定を行い、非背景マクロブロックを移動物体が存在するマクロブロック(移動物体マクロブロック)と判定する。
【0029】
まず、マクロブロック背景判定部201においてマクロブロック毎に可変長復号化部103からの符号化モード情報MODEの判定を行う(ステップS201)。この判定の結果、注目マクロブロックの符号化モードがCODED(符号化=DCT係数有り)ならば、第1の相関計算器202により加算器106を介して得られるCODEDマクロブロックの再生画像信号とフレームメモリ107に保持されている1フレーム前の参照画像信号との相関値を計算し、この相関値と閾値TH1との比較をマクロブロック背景判定部201で行う(ステップS203)。
【0030】
この比較の結果、もし第1の相関計算器202で計算された相関値が閾値TH1よりも大きい場合、マクロブロック背景判定部201は注目マクロブロックが非背景マクロブロック(移動体マクロブロック)であると判定し、2次元配列M[i][j]にTRUEを代入する(ステップS206)。第1の相関計算器202で計算された相関値が閾値TH1以下の場合、さらに注目マクロブロックが背景マクロブロックか非背景マクロブロックかを判定するためにステップS204へ移行する。
【0031】
一方、ステップS201による判定の結果、注目マクロブロックの符号化モードがNOT_CODED(非符号化、DCT係数無し)ならば、マクロブロック背景判定部201は注目マクロブロックと同じ位置の1フレーム前のマクロブロックの判定結果が背景マクロブロックであったかどうか、つまり2次元配列M[i][j]がFALSEかどうかを判定する(ステップS203)。このステップS203による判定の結果、注目マクロブロックと同じ位置の1フレーム前のマクロブロックが背景マクロブロックだったならば、注目マクロブロックも背景マクロブロックであると判定し、2次元配列M[i][j]にFALSEを代入する(ステップS207)。
【0032】
ステップS203による判定の結果、もし注目マクロブロックと同じ位置の1フレーム前のマクロブロックが背景マクロブロックでない場合は、次に注目マクロブロックの位置に対応する背景画像信号が背景メモリ204内に存在するかのチェックを行う(ステップS204)。
【0033】
ここで、注目マクロブロックの位置に対応する背景画像信号が背景メモリ204に存在しない場合、注目マクロブロックを新たな背景マクロブロックであると判定してステップS207へ移行する。また、注目マクロブロックの位置に対応する背景画像信号が背景メモリ204内に存在する場合は、第2の相関計算器204により注目マクロブロックの画像信号と背景メモリ204内の注目マクロブロックに対応する位置の背景画像信号との相関値を計算し、その相関値と閾値TH2との比較をマクロブロック背景判定部201で行う(ステップS205)。
【0034】
ステップS205での比較の結果、第2の相関計算器204より計算された相関値が閾値TH2よりも大きい場合、注目マクロブロックは非背景マクロブロック(移動体マクロブロック)であると判定して2次元配列M[i][j]にTRUEを代入し(ステップS206)、相関値が閾値TH2以下の場合は、注目マクロブロックは背景マクロブロックであると判定してステップS209へ移行する。背景マクロブロックと判定した注目マクロブロックについては、背景メモリ204内の注目マクロブロックに対応する位置の背景画像信号の更新を行う(ステップS208)。
【0035】
本実施形態では、第1、第2の相関計算器202,204での相関値の計算として、正規化相関値を用いる方法を例として示す。正規化相関値は、次式によって求められる。
【0036】
【数1】
Figure 0003641219
【0037】
ここで、Fc (i,j)は注目マクロブロックの再生画像信号の各画素の輝度値、Fr (i,j)は相関演算の対象となるフレームの同一位置のマクロブロックの各画素の輝度値である。また、μc ,μr ,σc ,σr はそれぞれのマクロブロック内の各画素の輝度の平均値及び標準偏差である。
【0038】
なお、第1の相関計算器202での加算器106より出力される再生画像信号とフレームメモリ107に保持されている1フレーム前の参照画像信号との相関値の計算に当たっては、再生画像信号と1フレーム前の参照画像信号との相関値を直接計算してもよいが、可変長復号化部103からの動きベクトル情報及びDCT係数情報から、注目マクロブロックの動きベクトルの絶対値和Σ|MV|及びDCT係数の絶対値和Σ|COF|を計算し、それぞれの閾値と比較を行う方法であってもよい。この場合、動きベクトルの絶対値和Σ|MV|及びDCT係数の絶対値和Σ|COF|が閾値よりも大きい場合、非背景マクロブロックと判定する。
【0039】
(背景メモリ204の更新処理)
図5は、図4中の背景メモリ更新ステップS208の処理手順を示している。図5において、Fc (i,j)は加算器106から出力される注目マクロブロックの再生画像信号の各画素の輝度値、B(i,j)は背景メモリ204内の背景画像信号の各画素の輝度値をそれぞれ表す。
【0040】
まず、既に背景メモリ204に注目マクロブロックと同一位置のマクロブロックの背景画像信号が書き込まれているか否かを判定し(ステップS301)、書き込まれている場合にはステップS302〜S306のループにより、注目マクロブロックの再生画像信号の各画素の輝度値Fc (i,j)を重み係数w(0以上、1以下の実数)で重み付け平均して、背景メモリ204内のB(i,j)に足し込む(ステップS304)。
【0041】
一方、背景メモリ204にまだ注目マクロブロックと同一位置のマクロブロックの背景画像信号が書き込まれていない場合には、ステップS307〜S311のループにより、注目マクロブロックの再生画像信号Fc (i,j)を背景メモリ204内のB(i,j)に書き込む(ステップS309)。
【0042】
(マクロブロック特定色判定部112の処理)
図6は、図1中のマクロブロック特定色判定部112の処理の流れを示している。図3及び図4と同様に、iとjはフレーム内の垂直方向と水平方向のマクロブロックのアドレスをそれぞれ表している。まず、マクロブロック毎の符号化モードを調べる(ステップS401)。符号化モードがNOT_CODEDならば判定処理を終了し、NOT_CODEDでないならば注目マクロブロックの画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し(ステップS402)、図1の特定物体条件指定部114によって指定された色空間(HSV空間)の範囲に入っているかどうかチェックする(ステップS403)。特定物体条件指定部114によって複数色が指定されている場合は、全ての色のHSV空間内の指定範囲についてチェックを行う。
【0043】
ここで、注目マクロブロックのHSV空間に変換された画素値が特定物体条件指定部114による指定範囲に入っていれば、特定色マクロブロックと判定し、M[i][j]をTRUEに書き換え(ステップS404)、指定範囲に入っていなければ、特定色はなかったと判定し、M[i][j]をFALSEに書き換える(ステップS405)。なお、ステップS402のYCbCr→HSV変換は次式に従って行えばよい。
【0044】
【数2】
Figure 0003641219
【0045】
YCbCr→HSV変換は、この式の例に限られず、他の式のHSV変換のものでも問題ない。また、ここではHSV空間の区間データで色指定を行う方法を示したが、YcbCr空間から一意に変換できる色空間ならば、どのような色空間で指定しても実行できる。
【0046】
(特定物体判定部113について)
次に、図7〜図9を用いて特定物体判定部113においてマクロブロック移動物体判定部111の処理とマクロブロック特定色判定部112の処理の結果から特定物体を判定する処理について説明する。
【0047】
図7は、特定物体判定部113で移動物体でかつ特定色の物体を特定物体として判定する場合の処理の流れを示している。まず、マクロブロック移動物体判定処理を行い(ステップS501)、この処理により移動物体と判定された部分についてのみ、マクロブロック特定色判定処理を行い(ステップS503)、その後、特定物体包含処理を行う(ステップS504)。
【0048】
図8は、特定物体判定部113で移動物体及び特定色部分を特定物体として判定する場合の処理の流れを示している。まず、マクロブロック移動物体判定処理を行い(ステップS601)、その結果、移動物体と判定されなかった部分についてのみマクロブロック特定色判定処理を行い(ステップS603)、その後、特定物体包含処理を行う(ステップS604)。
【0049】
図9は、特定物体判定部113で特定色を含む移動物体を特定物体として判定する場合の処理の流れを示している。この場合は、マクロブロック移動物体判定処理を行い(ステップS1001)、さらにマクロブロック特定色判定処理を行う(ステップS1002)。ただし、これらの検出結果は別々に保持しておくため、色物体の検出結果は配列M2に貯えられているものとする。その後、特定物体包含処理を行う(ステップS1003)。
【0050】
図10〜図14は、図7のステップS504または図8のステップS604における特定物体包含処理の具体的な流れを示した図である。ここで、nは特定物体の数を示すカウンタ、S1〜S4は特定物体を包含する長方形を探索する範囲を示すパラメータであり、S1,S2は垂直方向のアドレスの始点と終点、S3,S4は水平方向のアドレスの始点と終点である。
【0051】
図10に示すように、探索範囲としてフレーム全体を指定するように初期化を行う(ステップS701)。次に、指定された探索範囲で特定物体を包含する最小の長方形を探索する関数Rectangularを呼び出す(ステップS702)。
【0052】
図11〜図14は、関数Rectangular(ステップS702)の処理内容を示している。関数Rectangularは、探索範囲S1〜S4、特定物体の数n、各マクロブロックの静動判定結果の格納された2次元配列Mを入力とし、探索結果の長方形のアドレスを格納した1次元配列B1〜B4と特定物体の数nを出力とする。
【0053】
ここで、1次元配列HVは垂直方向の動マクロブロックの数のヒストグラムを作成するための作業配列であり、1次元配列HHは水平方向の動マクロブロックの数のヒストグラムを作成するための作業配列である。また、変数VFLAGは水平方向のヒストグラムの値が0でない状態の時にTRUEとなり、値が0の時にFALSEとなるように変更されるフラグであり、変数HFLAGは垂直方向のヒストグラムの値が0でない状態の時にTRUEとなり、値が0の時にFALSEとなるように変更されるフラグである。
【0054】
まず、垂直方向の動マクロブロックの数のヒストグラムを作成するための作業配列HVの探索範囲であるS1〜S2の範囲を値0で初期化する(ステップS801)。次のLOOP1とLOOP2の2重ループ(S802〜S807)内では、探索範囲での垂直方向の動マクロブロックの数のヒストグラムHV[i]を作成している。すなわち、マクロブロック毎の静動判定結果M[i][j]の値を比較し(ステップS804)、値がTURE、つまり動マクロブロックならばHV[i]をプラス1し(ステップS805)、FALSEの場合は何もしないという動作をとっている。
【0055】
次に、垂直方向のヒストグラムHV[i]の中から、0でない連続した部分を探索する。まず、フラグVFLAGをFALSEにセットする(ステップS808)。次に、探索範囲S1からS2の順序で、ヒストグラムHV[i]が0でなく、VFLAGがFALSEであるかをチェックする(ステップS810)。この条件に当てはまるのは、ヒストグラムHV[i]が0でない連続した部分の始点の部分である。従って、探索している長方形の垂直方向の始点の候補となるので、1次元配列B1[n]にアドレスiを格納し、VFLAGをTUREにセットする(ステップS811)。
【0056】
次に、ヒストグラムHV[i]が0あるいは探索範囲の終点で、VFLAGがTUREであるかをチェックする(ステップS812)。この条件に当てはまるのは、ヒストグラムHV[i]が0でない連続した部分の終点の部分である。従って、探索している長方形の垂直方向の終点の候補となるので、もしヒストグラムHV[i]が0の場合は1次元配列B2[n]にアドレスi−1を格納し(ステップS814)、そうでない場合は1次元配列B2[n]にアドレスiを格納する(ステップS815)。そして、VFLAGを再びFALSEにセットする(ステップS811)。
【0057】
次に、今度は水平方向の動マクロブロックの数のヒストグラムHH[i]を作成するための作業配列HVの探索範囲であるS3〜S4の範囲を値0で初期化する(ステップS817)。次のLOOP4とLOOP5の2重ループ(S818〜S823)では、探索範囲での水平方向の動マクロブロックの数のヒストグラムHH[i]を作成している。すなわち、マクロブロック毎の静動判定結果M[i][j]の値を比較し(ステップS804)、値がRURE、つまり動マクロブロックならば、HH[i]をプラス1し(ステップS805)、FALSEの場合は何もしないという動作をとっている。次に、水平方向のヒストグラムHH[i]の中から、0でない連続した部分を探索する。まず、フラグHFLへGをFALSEにセットする(ステップS824)。
【0058】
次に、探索範囲S3からS4の順序で、ヒストグラムHH[i]が0でなく、HFLAGがFALSEであるかをチェックする(ステップS826)。この条件に当てはまるのは、ヒストグラムHH[i]が0でない連続した部分の始点の部分である。従って、探索している長方形の水平方向の始点の候補となるので、1次元配列B3[n]にアドレスjを格納し、HFLAGをTUREにセットする(ステップS827)。
【0059】
次に、ヒストグラムHH[i]が0あるいは探索範囲の終点で、HFLAGがTUREであるかをチェックする(ステップS828)。この条件に当てはまるのは、ヒストグラムHH[i]が0でない連続した部分の終点の部分である。従って、探索している長方形の水平方向の終点の候補となるので、もしヒストグラムHH[i]が0の場合は1次元配列B4[n]にアドレスj−1を格納し(ステップS830)、そうでない場合は1次元配列B4[n]にアドレスjを格納する(ステップS831)。そして、HFLAGを再びFALSEにセットする(ステップS832)。
【0060】
ここで、一通りの垂直方向のヒストグラムHV[i]と水平方向のヒストグラムHH[i]による探索が終了したので、次に探索結果B1[n]〜B4[n]が探索範囲S1〜S4と一致するかどうかをチェックし(ステップS833)、一致する場合は長方形の面積ObjectSizeを計算する(ステップS834)。もし、この値が予め設定されていた物体の最小値ObjectMinより小さい場合や、物体の最大値ObjectMaxよりも大きい場合は、オブジェクトと判定しない。それ以外の場合は、もうこれ以上探索する範囲がないので、最小の長方形が求まっていると判定し、物体と判定する(ステップS826)。そして、特定物体の数を表すnをプラス1して(ステップS837)、次の特定物体の探索に移る。
【0061】
探索した結果B1[n]〜B4[n]が探索範囲S1〜S4と一致しない場合は、探索した結果の範囲にまだ複数の特定物体が存在するので、探索した結果B1[n]〜B4[n]をS1〜S4に移し替えて(ステップS838)、再び関数Rectangularを呼び出す(ステップS839)。
【0062】
なお、ステップS835においては、物体の大きさで物体の判定を行っているが、大きさ以外のパラメータ、例えば、物体の形や物体中に特定の色を含むかなどの条件を設定することにより、検出を行うことも可能である。
【0063】
図15は、このようにして特定物体判定部113で得られる判定結果の一例である。ここでは、2つの特定物体を判定している。マクロブックのアドレスの原点をフレームの左上とすると、それぞれの判定結果はB1[0]〜B4[0]とB1[1]〜B4[1]のような配置で特定物体を判定している。
【0064】
図16は、特定色を含む移動物体の検出を行う場合の図7のステップS1003における特定物体包含処理の具体的な流れを示した図であり、図14におけるステップS834〜S837の部分に相当する処理を示している。その他の処理は、図11〜図14と同様である。
【0065】
まず、変数checkをFALSEで初期化する(ステップS1011)。次に、移動物体を包含する長方形の内部を探索するようにLOOP1〜LOOP2(ステップS1012,S1013)を構成し、色物体の検出結果の配列M2をチェックする(ステップS1014)。ここで、移動物体を包含する内部に色物体が検出されていた場合、変数checkをTRUEにし(ステップS1015)、LOOP1,LOOP2を脱出する。LOOP1,LOOP2の終了後(ステップS1016,S1017)、変数checkがTRUEか否かを調べ(ステップS1018)、TUREならば特定色を含む移動物体として判定する(ステップS1019)。そして、特定物体の数を表すnをプラス1して(ステップS1020)、次の特定物体の探索に移る。
【0066】
(特定物体合成表示部115について)
特定物体合成表示部115では、特定物体判定部113で判定した特定物体の領域と再生画像信号を合成した画像を作成して表示する。図17は、その具体的な流れ図である。ここで、nは特定物体判定部113で判定されたフレーム内の特定物体数を示している。処理の流れとしては、特定物体毎にB1[i]〜B4[i]が特定物体の4角のマクロブロックを表しているので、それを囲むような長方形を描き、再生画像と合成する(ステップS902)。
【0067】
図18は、このようにして特定物体合成表示部115によって作成され表示された画像の例であり、再生画像中に3つの移動物体(この例では人間)が表示され、これらのうち指定された特定色の二つの移動物体を特定物体として他の物体と区別できるように、例えば白抜きの長方形枠で囲まれている。
【0068】
[第2の実施の形態]
図19は、本発明の第2の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示す。この動画像内特定物体検出装置は、大きく動画像符号化部300と特定物体検出部320の2つの部分からなっている。
【0069】
図19において、動画像符号化部300に入力された入力動画像信号は、まずブロック化部301でマクロブロックに分割される。各マクロブロックの入力動画像信号は減算器302に入力され、ここで予測画像信号との差分がとられて予測残差信号が生成される。この予測残差信号とブロック化部301からの入力動画像信号のいずれか一方が符号化モード選択スイッチ303によって選択され、DCT(離散コサイン変換)部304により離散コサイン変換される。DCT部304で得られDCT係数データは、量子化部305で量子化される。量子化部305で量子化されたDCT係数データは二分岐され、一方は可変長符号化部314で可変長符号化される。
【0070】
量子化部305で量子化され二分岐されたDCT係数データの他方は、逆量子化部306及びIDCT(逆離散コサイン変抜)部307により量子化部305及びDCT部304の処理と逆の処理を順次受けた後、加算器308でスイッチ313を介して入力される予測画像信号と加算されることにより、局部復号画像信号が生成される。局部復号画像信号はフレームメモリ309に蓄えられ、フレームメモリ309から動き補償部310に入力される。動き補償部310では、予測画像信号を生成するとともに、符号化モード選択部312に必要な情報を送る。
【0071】
符号化モード選択部312では、マクロブロック単位に動き補償部310からの予測情報Pに基づいて、フレーム間符号化を行うマクロブロックとフレーム内符号化を行うマクロブロックを選択する。フレーム内符号化(イントラ符号化)を行う場合は、符号化モード選択スイッチ情報MをAとし、スイッチ情報SをAとする。フレーム間符号化(インター符号化)を行う場合は、符号化モード選択スイッチ情報MをBとし、スイッチ情報SをBとする。符号化モード選択スイッチ303は符号化モード選択スイッチ情報Pに基づいて切り換えられ、またスイッチ311はスイッチ情報Sに基づいて切り換えられる。
【0072】
ここで、符号化モードとしてイントラ符号化モード(INTRA)、インター符号化モード(INTER)及び非符号化モード(NOT_CODED)があり、これらの符号化モードが各マクロブロック毎に対応付けられている。INTRAマクロブロックはフレーム内符号化される画像領域、INTERマクロブロックはフレーム間符号化される画像領域、NOT_CODEDマクロブロックは符号化不要の画像領域である。
【0073】
一方、特定物体検出部320においては、まず可変長符号化部314に入力された符号化モード情報をマクロブロック移動物体判定部321とマクロブロック特定色判定部322に入力し、その判定結果を特定物体判定部323に入力する。特定色判定部323の判定結果は、特定物体合成表示部325に入力されるとともに、動画像符号化部300の多重化部315に入力される。特定物体合成部325では、動画像符号化部300によって作成された局部復号画像信号と特定物体の合成画像を作成して表示する。
【0074】
マクロブロック移動物体判定部321、マクロブロック特定色判定部322及び特定物体合成表示部325の具体的な処理内容は、第1の実施形態で説明した処理と同一であるため、説明を省略する。
【0075】
符号化制御部314は、符号化部317(動画像符号化部300のうち多重化部315より前の部分)での符号化情報と出力バッファ316のバッファ量を基に符号化部317における量子化部305での量子化ステップサイズ等のパラメータを制御する。可変長符号化部314で符号化された符号化データは、特定物体判定部323からの特定物体判定結果とともに多重化部315で多重化され後、出力バッファ316で送信レートが平滑化され、伝送系または蓄積系に伝送される。
【0076】
[第3の実施形態]
図20に、本発明の第3の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示す。この動画像内特定物体検出装置は、図19に示した動画像符号化部300と特定物体検出部320を組み合わせた第2の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置から伝送系または蓄積系を介して伝送されてきた符号化データを受け、この符号化データに基づき動画像内の特定物体を検出する装置であり、動画像復号化部400に特定物体合成表示部410を組み合わせて構成される。
【0077】
まず、動画像復号化部400において、伝送路または蓄積系から受信した符号化データは入力バッファ401に一度蓄えられ、多重化分離部402によりフレーム毎にシンタクスに基づいて分離され、可変長復号化部403に出力される。可変長復号化部403では、各シンタクスの情報の可変長符号が復号される。
【0078】
符号化モード切替スイッチ409は可変長復号化部403から出力されるマクロブロック毎の符号化モード情報に従って制御され、符号化モードがINTRAならばオフとなる。このとき、可変長復号化部403で復号化された量子化DCT係数情報は逆量子化部404で逆量子化され、IDCT部405で逆離散コサイン変換処理されることにより、再生画像信号が生成される。この再生画像信号は、フレームメモリ407に参照画像信号として蓄積されるとともに、特定物体合成表示部410に入力される。
【0079】
マクロブロックの符号化モードがINTER及びNOT_CODEDならば、符号化モード切替スイッチ409はオンとなり、可変長復号化部403で復号化された量子化DCT係数情報は逆量子化部404で逆量子化され、IDCT部405で逆離散コサイン変換処理された後、加算器406に入力され、ここで可変長復号化部403で復号化された動きベクトル情報に基づいて動き補償部408においてフレームメモリ407から読み出される参照画像信号を動き補償した信号と関されることにより、再生画像信号が生成される。この再生画像信号は、フレームメモリ407に参照画像信号として蓄積されるとともに、特定物体合成表示部410に入力される。
【0080】
一方、多重化分離部402で分離された特定物体判定結果も特定物体合成表示部410に入力される。これにより特定物体合成表示部410では、再生画像上に特定物体が合成表示される。
【0081】
なお、以上の実施形態においては、マクロブロック単位に処理を行う例を示したが、それよりの小さな単位での処理でも、大きな単位での処理でも同様の方法ができることは言うまでもない。また、以上の実施形態では動画像符号化方式としてDCTと動き補償及び可変長符号化を組み合わせた方式を例に説明したが、その他の圧縮符号化技術、例えばウェーブレット変換等を用いた場合でも同様に本発明に基づく動画像内の特定物体検出を適用することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば色と動きを同時に検出したり、色と動きを統一的に使った特定の物体の検出を行うことにより、高速かつ安定して精度よく動画像内の特定物体を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示すブロック図
【図2】 同実施形態におけるマクロブロック移動物体判定部の構成を示すブロック図
【図3】 同実施形態における特定物体検出処理の概略的な流れを示すフローチャート
【図4】 同実施形態におけるマクロブロック移動物体判定処理の流れを示すフローチャート
【図5】 同実施形態におけるマクロブロック移動物体判定部内の背景メモリの更新動作を示すフローチャート
【図6】 同実施形態におけるマクロブロック特定色判定部の処理の流れを示すフローチャート
【図7】 同実施形態における特定物体判定部において移動物体でかつ色物体を検出する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図8】 同実施形態における特定物体判定部において移動物体または色物体を検出する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図9】 同実施形態における特定物体判定部において特定色を含む移動物体の検出を行う場合の処理の流れを示すフローチャート
【図10】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理を示すフローチャート
【図11】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理を示すフローチャート
【図12】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理を示すフローチャート
【図13】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理を示すフローチャート
【図14】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理を示すフローチャート
【図15】 同実施形態における特定物体判定部の判定結果の例を示す図
【図16】 同実施形態における特定物体判定部の特定物体包含処理の図14との相違部分を示すフローチャート
【図17】 同実施形態における特定物体合成表示部の動作を示すフローチャート
【図18】 本発明の特定物体合成表示部の表示例を示す図
【図19】 本発明の第2の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示すブロック図
【図20】 本発明の第3の実施形態に係る動画像内特定物体検出装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100…動画像復号化部
101…入力バッファ
102…多重化分離部
103…可変長復号化部
104…逆量子化部
105…IDCT部
106…加算器
107…フレームメモリ
108…動き補償部
109…符号化モード切替スイッチ
110…特定物体検出部
111…マクロブロック移動物体判定部
112…マクロブロック特定色判定部
113…特定物体判定部
114…特定物体条件指定部
115…特定物体合成表示部
201…マクロブロック背景判定部
202…相関計算部
203…相関計算部
204…背景メモリ
205…スイッチ
300…動画像符号化部
301…ブロック化部
302…減算器
303…符号化モード選択スイッチ
304…DCT部
305…量子化部
306…逆量子化部
307…IDCT部
308…加算器
309…フレームメモリ
310…動き補償部
311…スイッチ
312…符号化モード選択部
313…符号化制御部
314…可変長符号化部
315…多重化部
316…出力バッファ
317…符号化部
319…マクロブロック移動物体判定部
320…マクロブロック特定色判定部
321…特定物体判定部
322…特定物体条件指定部
323…特定物体合成表示部
324…特定物体検出部
400…動画像復号化部
401…入力バッファ
402…多重化分離部
403…可変長復号化部
404…逆量子化部
405…IDCT部
406…加算器
407…フレームメモリ
408…動き補償部
409…符号化モード切替スイッチ
410…特定物体合成表示部

Claims (8)

  1. 動画像を圧縮符号化した符号化データを復号して得られた再生画像信号及び単位領域毎の「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の再生画像信号である参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モード情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定ステップと、
    前記再生画像信号及び符号化モード情報を参照して前記再生画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定ステップと、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定ステップとを有する動画像内の特定物体検出方法。
  2. 動画像を圧縮符号化する過程で得られる局部復号画像信号及び単位領域毎の符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して、「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モード情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定ステップと、
    前記局部復号画像及び符号化モード情報を参照して前記局部復号画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定ステップと、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定ステップとを有する動画像内の特定物体検出方法。
  3. 前記再生画像信号または前記局部復号画像信号を用いて動画像を表示するとともに、該動画像に合成して前記特定物体判定ステップで判定された特定物体の画像を表示するステップをさらに有する請求項1または2記載の動画像内の特定物体検出方法。
  4. 動画像を圧縮符号化した符号化データを復号して少なくとも再生画像信号及び単位領域毎の「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の再生画像信号である参照画像信号を生成する動画像復号化部と、
    前記再生画像信号、符号化モード情報及び参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モー ド情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定部と、
    前記再生画像信号及び符号化モード情報を参照して前記再生画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定部と、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定部とを有する動画像内の特定物体検出装置。
  5. 動画像を圧縮符号化して符号化データを出力すると共に該圧縮符号化の過程で局部復号画像信号及び単位領域毎の「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を生成する動画像符号化部と、
    前記局部復号画像信号、符号化モード情報及び参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モード情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定部と、
    前記局部復号画像及び符号化モード情報を参照して前記局部復号画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定部と、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定部とを有する動画像内の特定物体検出装置。
  6. 前記再生画像信号または前記局部復号画像信号を用いて動画像を表示するとともに、該動画像に合成して前記特定物体判定部で判定された特定物体の画像を表示する表示部をさらに有する請求項4または5記載の動画像内の特定物体検出装置。
  7. コンピュータに動画像内の特定物体を検出する処理を実行させるためのプログラムであって、
    動画像を圧縮符号化した符号化データを復号して得られた再生画像信号及び単位領域毎の「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の再生画像信号である参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モード情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定処理と、
    前記再生画像信号及び符号化モード情報を参照して前記再生画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定処理と、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. コンピュータに動画像内の特定物体を検出する処理を実行させるためのプログラムであって、
    動画像を圧縮符号化する過程で得られる局部復号画像信号及び単位領域毎の符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して、「符号化」か「非符号化」かを示す符号化モード情報と1フレーム前の局部復号画像信号である参照画像信号を参照して、前記符号化モード情報が「符号化」でかつ前記参照画像信号が第1の閾値より大きい場合と前記符号化モード情報が「非符号化」でかつ前記参照画像信号が第2の閾値より大きい場合は前記単位領域を非背景領域と判定し、該非背景領域を動画像内の移動物体判定する移動物体判定処理と、
    前記局部復号画像及び符号化モード情報を参照して前記局部復号画像信号における前記符号化モード情報が「符号化」の単位領域の画素値をYCbCr空間からHSV空間に変換し、変換後の画素値が指定された範囲に入っているかどうかにより、予め指定された少なくとも一つの特定色の有無を判定する特定色判定処理と、
    (a)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ該移動物体のうち前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を前記特定物体として判定する、(b)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定された物体と、前記特定色判定ステップで特定色と判定された物体を前記特定物体として判定する、及び(c)前記移動物体判定ステップで移動物体と判定され、かつ前記特定色判定ステップで特定色と判定された部分を含む移動物体を前記特定物体として判定する、のうちの少なくとも一つの判定を行うことにより動画像内の特定物体を判定する特定物体判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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