JP3640500B2 - 建設機械 - Google Patents

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    • F16H61/46Automatic regulation in accordance with output requirements

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として油圧ショベルなど建設機械,作業車両の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、実開平4−36104号公報に記載され走行用遠隔操作弁(走行用油圧リモコン弁)1をそなえた建設機械の要部油圧回路図である。図8に示す従来技術の走行回路では、ペダル2を矢印イの方向または矢印ロの方向に操作すると、走行用油圧リモコン弁1のパイロット弁8又は8’よりパイロット圧(詳しくはパイロットポンプ15からのパイロット二次圧)が導出され、走行用パイロット切換弁18の左又は右のパイロットポート19又は19’に作用する。前記走行用パイロット切換弁18がハ位置又はニ位置に切換作動するので、メインポンプである油圧ポンプ20からの圧油が走行モータ17に供給され、走行モータ17は回転する。
【0003】
次に図9は、実開平4−53853号公報に記載されているペダル装置27の一部断面側面図である。図9に示す従来技術のペダル装置27では、走行用油圧リモコン弁3の上部に設けたペダル4(詳しくは走行レバー5付きペダル4)にブラケット28を固設し、そのブラケット28と、機体の固定板6に固設したブラケット29との間にダンパとして、油圧,ガス圧あるいはばね圧などをそなえたダンパシリンダ30を設けている。それにより建設機械の走行時に車体が揺動した場合でも、走行レバー5付きペダル4の揺動,振動などの動きを前記ダンパシリンダ30により抑えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来より建設機械のうちクローラ式油圧ショベルの走行操作時に例えば凹凸のある地面では車体が揺られることになり、走行レバー(走行レバー付きペダルなどを含む)を支える手(足)が走行レバーを一定の位置(角度)に保つことができなくなる。そのために走行レバー(ペダル)の下部側に配置している走行用油圧リモコン弁から導出されるパイロット圧が変動し、走行モータの圧油流入側には前記のような走行レバーの動き(揺動・振動状態の動き)に応じたポンプ流量が流入し、油圧ショベルの走行は不安定になる。図10は、走行レバーの揺動,振動にともなう走行用油圧リモコン弁から導出されるパイロット圧Pi の変動範囲と、その変動範囲に対応して変動するポンプ流量Qとの関係を示す図表である。前記の問題点を解決するための一手段として図9に示すペダル装置では走行レバー付きペダルに対してダンパシリンダを設けるようにしているが、走行レバーが急激に揺動・振動する場合の操作時間と、ポンプ流量との関係を調整する手段が講じられていない。本発明は、油圧ポンプのレギュレータに対し、または走行用パイロット切換弁の下流側のセンタバイパス油路出口に設けたカット弁のパイロットポートに対して電磁比例減圧弁を連結し、その電磁比例減圧弁のソレノイドに作用する指令電流に過渡特性を与えるようにして油圧ポンプの流量変化を制限し、ハンチングをおこさない滑らかな走行を行うことのできる建設機械を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、圧油を吐出する油圧ポンプと、前記圧油の流れを制御する切換弁と、前記圧油によって駆動されるアクチュエータと、前記切換弁を操作する操作手段と、前記油圧ポンプから吐出される圧油がブリードされるタンクと、前記ブリードされる圧油の流れを制御する流量制御手段と、コントローラとを有する建設機械において、前記切換弁の切換操作検出手段からの信号をコントローラに入力するようにし、前記切換弁と少くとも一つの他のアクチュエータ制御用切換弁の各中立位置を貫通するセンタバイパス油路の出口と前記タンクとを連通する管路に介設したブリードオフ制御用のカット弁と、前記カット弁のパイロットポートに対してパイロット圧を導出するように連結された電磁比例減圧弁と、を有し、前記切換操作検出手段からの信号に基づき前記コントローラが判断し、前記コントローラに設定した制御周期時間内における前記信号の変動を小さく抑えるような過渡特性を付加せしめた指令電流値を演算し、その算出された指令電流値を前記電磁比例減圧弁のソレノイドに対して出力するようにした。そして前記レギュレータ又は前記カット弁に対し前記電磁比例減圧弁を介して前記コントローラから指令電流が出力される場合には、前記コントローラが前記切換操作検出手段からの信号値に基づき、現時刻での信号値より演算して得られる現時刻指令電流値I1 と、前記現時刻より設定した制御周期△Tだけ以前の前時刻での演算して得られる前時刻指令電流値I0 との差△Iを算出し、また前記差△Iのしきい値△I’として、前記制御周期△T内における指令電流値の最大変動幅値(Imaxi−Imini)に、前記制御周期△Tに対する所要の遅延時間T0 の比(T0 /△T)を掛け算し、その掛け算して得られた積の電流値△I’を算出し、前記差の電流値△Iの絶対値が前記積の電流値△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より大きい状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と、前記積の電流値△I’の和として演算するようにし、逆に現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より小さい状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と、前記積の電流値△I’の差として演算するようにし、また前記差の電流値△Iの絶対値が前記積の電流値△I’の絶対値に等しいかまたは小さい場合の状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記現時刻指令電流値I1 と等しい値に演算するようにした。
【0006】
本発明では、圧油の流れを制御する切換弁と、少くとも一つの他のアクチュエータ制御用切換弁の各中立位置を貫通するセンタバイパス油路の出口と、タンクとを連通する管路に介設したブリードオフ制御用のカット弁のパイロットポートに対して、パイロット圧を導出する電磁比例減圧弁を連結し、コントローラが前記切換弁の切換操作検出手段からの信号に基づき制御周期時間内における前記信号の変動を小さく抑えるような過渡特性を付加せしめた指令電流値を演算し、その算出した指令電流値を前記電磁比例減圧弁のソレノイドに対して出力するようにした。すなわち変動幅が縮小されて滑らかに変動する指令電流値が前記電磁比例減圧弁のソレノイドに対して出力されるので、前記カット弁の急激な開閉作動を抑え、ブリードオフするポンプ流量の変化を抑制することができる。
【0007】
そして本発明では前記の場合に、コントローラが前記切換操作検出手段からの信号に基づき制御周期△T間における指令電流値の増加量電流値△Iと、指令電流最大変動幅値(Imaxi−Imini)の制御周期△T時間当りの遅延時間比電流値△I’とを比較し、前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より大きい場合には、指令電流値I2 を上記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’の和として演算するようにした。したがって前記の場合の指令電流値I2 は、前時刻指令電流値I0 より大きいが現時刻指令電流値I1 より小さい値の指令電流値として算出される。また次に前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より小さいときには、指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’の差として演算するようにした。したがって前記の場合の指令電流値I2 は、前時刻指令電流値I0 より小さいが現時刻指令電流値I1 より大きい値の指令電流値として算出される。また次に前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値に等しいかまたは小さい場合には、増加量電流値△I自体が大きな値でないので、指令電流値I2 は現時刻指令電流値I1 と同じ値の指令電流値として算出される。すなわち前記のように指令電流値I2 は、時々刻々前時刻指令電流値I0 と現時刻指令電流値I1 の範囲内の指令電流値として演算される。したがって前記電流比例減圧弁のソレノイドに作用する指令電流に過渡特性が与えられポンプ流量の変化を抑制するので、ハンチングをおこさない滑らかな走行を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す建設機械の要部回路図である。図において、7は一実施例アクチュエータである走行モータ、9は走行モータ7のブレーキ弁、10は走行モータ7制御用の切換弁である走行用パイロット切換弁、11,12,13は建設機械に装備した走行モータ7以外の作業機用のアクチュエータをそれぞれ制御する切換弁であるパイロット切換弁、14は前記パイロット切換弁10,11,12,13の各中立位置を貫通しタンク16へ向けて油を戻すためのセンタバイパス油路、21はセンタバイパス油路14の下流側出口イと油タンク16との間に設けられパイロット圧により開通油路位置より遮断油路位置へ切換可能なカット弁、22はメイン圧油を吐出する可変容量型の油圧ポンプ、23は油圧ポンプ22のレギュレータ、24はパイロット油圧源であるパイロットポンプ、25は走行用油圧リモコン弁、26は走行用油圧リモコン弁25操作用の走行レバー付きペダル、30は走行用パイロット切換弁10の左右のパイロットポート31L ,31R に作用するパイロット圧を検出して選択するシャトル弁、32,33はそれぞれ電磁比例減圧弁、34はコントローラ、35は走行用パイロット切換弁10の切換操作検出手段(この場合は、いわゆる走行操作検出手段である)として圧力センサである。なお図2は、建設機械が平坦面を安定して走行する場合に走行用油圧リモコン弁25から導出されるパイロット圧(詳しくはパイロットポンプ24からのパイロット二次圧である)Pi と、カット弁21のパイロットポート36に作用する電磁比例減圧弁33からのパイロット圧Pc との関係を示す図表である。
【0009】
次に、本発明の建設機械の構成を図1について述べる。本発明の実施例では、走行用パイロット切換弁10の切換作動を検出する切換操作検出手段として圧力センサ35を設け、前記圧力センサ35からの信号をコントローラ34に入力するようにし、また油圧ポンプ22のレギュレータ23に対してパイロット圧を導出する電磁比例減圧弁32を連結し、上記圧力センサ35からの信号に基づきコントローラ34が判断し、コントローラ34に設定した制御周期(△T;所定の短時間に設定した制御用の周期である)時間内における上記信号の変動を小さく抑えるような過渡特性を付加せしめた指令電流値(I2 )を演算し、その算出した指令電流値(I2 )を上記電磁比例減圧弁32のソレノイド37に対して出力するようにした。あるいはまた、走行用パイロット切換弁10と、他のアクチュエータ制御用パイロット切換弁11,12,13の各中立位置を貫通するセンタバイパス油路14の出口イと、タンク16とを連通する管路38a −38b に介設したブリードオフ制御用のカット弁21のパイロットポート36に対して、パイロット圧を導出する電磁比例減圧弁33を連結し、前記圧力センサ35からの信号に基づきコントローラ34が判断し、コントローラ34に設定した制御周期(△T)時間内における前記信号の変動を小さく抑えるような過渡特性を付加せしめた指令電流値(I2 )を演算し、その算出した指令電流値(I2 )を前記電磁比例減圧弁33のソレノイド39に対して出力するようにした。
【0010】
そして前記の場合におけるコントローラ34では、コントローラ34が前記圧力センサ35からの信号に基づき、現時刻でのパイロット圧より演算して得られる現時刻指令電流値I1 と、前記現時刻より設定した制御周期△Tだけ以前の前時刻での演算して得られる前時刻指令電流値I0 との差、すなわち増加量電流値△Iを算出する。
【0011】
そしてまた前記増加量電流値△Iのしきい値△I’として、前記制御周期△T内における指令電流最大変動幅値(Imaxi−Imini)に、前記制御周期△Tに対する所要の遅延時間T0 の比(T0 /△T)を掛け算し、その掛け算して得られた積、すなわちしきい値である遅延時間比電流値△I’を算出する。
【0012】
そして前記増加量電流値△Iの絶対値が遅延時間比電流値△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より大きい状態であれば前記電磁比例減圧弁32,33に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’の和により演算するようにした。
【0013】
また前記の場合と同様に増加量電流値△Iの絶対値が遅延時間比電流値△I’の絶対値より大きい場合であるが、しかし現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より小さい状態であれば前記電磁比例減圧弁32,33に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’との差により演算するようにした。
【0014】
そしてまた前記増加量電流値△Iの絶対値が遅延時間比電流値△I’の絶対値に等しいかまたは小さい場合の状態であれば前記電磁比例減圧弁32,33に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記現時刻指令電流値I1 と等しい値に演算するようにした。
【0015】
次に、本発明の建設機械の作用について述べる。本発明におけるコントローラ34には時々刻々圧力センサ35からの信号がコントローラ34に入力されるが、図3は走行レバー(走行レバー付きペダル26)操作時間tがt1 秒からt2秒に至る間、走行用パイロット切換弁10のパイロットポート31L 又は31Rに作用したパイロット圧Pi が最高圧Pmaxiを維持した状態を示す図表である。図4は、図3の状態時におけるコントローラ34で本発明における過渡特性を付加せしめる演算の実施がない場合に行われる走行レバー操作時間tと指令電流Iとの関係を示す図表である。図5は、図3の状態時におけるコントローラ34で本発明による過渡特性を付加せしめる演算が行われた場合の走行レバー操作時間tと指令電流I2 との関係を示す図表である。
【0016】
本発明ではコントローラ34が圧力センサ35からの信号に基づき、制御周期△T間における指令電流値の増加量電流値△Iと、指令電流最大変動幅値(Imaxi−Imini)の制御周期△T時間当りの遅延時間比電流値△I’とを比較し、前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より大きいときには、指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’の和として演算するようにした。したがって前記の場合の指令電流値I2 は、前時刻指令電流値I0 より大きいが現時刻指令電流値I1 より小さい値の指令電流値として算出される。また次に前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より小さいときには、指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と遅延時間比電流値△I’の差として演算するようにした。したがって前記の場合の指令電流値I2 は、前時刻指令電流値I0 より小さいが現時刻指令電流値I1 より大きい値の指令電流値として算出される。また次に前記増加量電流値△Iの絶対値が△I’の絶対値に等しいかまたは小さい場合には、増加量電流値△I自体が大きな値でないので、指令電流値I2 は現時刻指令電流値I1 と同じ値の指令電流値として算出される。すなわち前記のように指令電流値I2 は、時々刻々前時刻指令電流値I0 と現時刻指令電流値I1 の範囲内の指令電流値として演算される。
【0017】
なお前記指令電流がコントローラ34より前記電磁比例減圧弁32,33のそれぞれソレノイド37,39に出力されるのであるが、走行レバー(走行レバー付きペダル26)の揺動・振動に対応するポンプ流量の状態を次に図表で示す。まず図6は、走行レバー操作時間tと走行レバー操作量θとの関係を示す図表である。図7は、図6の変動する走行レバー操作状態における走行レバー操作時間tとポンプ流量Qとの関係を示す図表である。図7において、実線で示すポンプ流量変動曲線は本発明における過渡特性を付加せしめる演算の実施がない場合を表わし、また破線で示すポンプ流量変動曲線はコントローラ34で本発明における過渡特性を付加せしめる演算が行われた場合を表わす曲線である。図7に示すようにコントローラ34で本発明における過渡特性を付加せしめる演算が行われた場合にはポンプ流量Qの変動を小さく抑えることができる。すなわち本発明ではコントローラ34から過渡特性を付加せしめた指令電流を油圧ポンプ22のレギュレータ23に連結した電磁比例減圧弁32のソレノイド37に、またカット弁21のパイロットポート36に連結した電磁比例減圧弁33のソレノイド39に対して出力するので、ポンプ斜板傾転の急激な変動を低減し、またカット弁21の急激なブリードオフ作動を抑えることができる。したがってポンプ流量の急激な変化を抑制するので、ハンチングをおこさない滑らかな走行を行うことができる。
【0018】
本発明では前記のように、油圧ポンプ22からタンク16へブリードされる圧油の流量を制御するカット弁21の制御に過渡特性を設け、前記タンク16へ逃がしてやる流路を閉じるのを遅らせて、油圧ポンプ22から走行用パイロット切換弁10を介して走行モータ7へ流入するいわゆるメータイン流量の急増を抑制して走行ハンチングを防止するようにしているが、走行ハンチングだけでなく上部旋回式建設機械の旋回ハンチング防止等にも適用できる。また本実施例では走行用油圧リモコン弁25を用いているが、前記走行用油圧リモコン弁25がジョイスティクの場合や、カット弁21が電磁比例減圧弁21を介さず直接電磁駆動することも可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明ではコントローラから過渡特性を付加せしめた指令電流をカット弁のパイロットポートに連結した電磁比例減圧弁のソレノイドに対して出力するので、ポンプ斜板傾転の急激な変動を低減し、またカット弁の急激なブリードオフ作動を抑えることができる。すなわち油圧ポンプからタンクへブリードされる圧油の流量を制御するカット弁の制御に過渡特性を設け、前記タンクへ逃がしてやる流路を閉じるのを遅らせて、前記油圧ポンプから例えば走行用パイロット切換弁を介して走行モータへ流入するいわゆるメータイン流量を制御するようにしたので、建設機械の急激な振動を伴う走行ハンチングなどを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す建設機械の要部回路図である。
【図2】建設機械の安定走行時に走行用油圧リモコン弁から導出されるパイロット圧Pi と、カット弁に作用する電磁比例減圧弁からのパイロット圧Pc との関係を示す図表である。
【図3】走行レバー操作時間tと走行用パイロット切換弁に作用するパイロット圧Piとの関係を示す図表である。
【図4】図3においてコントローラの過渡特性を付加せしめる演算がない場合に行われる走行レバー操作時間tと指令電流Iとの関係を示す図表である。
【図5】図3においてコントローラで本発明による過渡特性を付加せしめる演算が行われた場合の走行レバー操作時間tと指令電流I2 との関係を示す図表である。
【図6】走行レバー操作時間tと走行レバー操作量θとの関係を示す図表である。
【図7】図6の変動する走行レバー操作状態における走行レバー操作時間tとポンプ流量Qとの関係を示す図表である。
【図8】従来技術の一実施例要部油圧回路図である。
【図9】従来技術の一実施例ペダル装置の一部断面側面図である。
【図10】走行用油圧リモコン弁から導出されるパイロット圧Pi とポンプ流量Qとの関係を示す図表である。
【符号の説明】
1,3,25 走行用油圧リモコン弁
4,26 走行レバー付きペダル
7,17 走行モータ
10,18 走行用パイロット切換弁
14 センタバイパス油路
15,24 パイロットポンプ
20,22 油圧ポンプ
21 カット弁
23 レギュレータ
32,33 電磁比例減圧弁
34 コントローラ
35 圧力センサ
37,39 ソレノイド

Claims (2)

  1. 圧油を吐出する油圧ポンプと、前記圧油の流れを制御する切換弁と、前記圧油によって駆動されるアクチュエータと、前記切換弁を操作する操作手段と、前記油圧ポンプから吐出される圧油がブリードされるタンクと、前記ブリードされる圧油の流れを制御する流量制御手段と、コントローラとを有する建設機械において、
    前記切換弁の切換操作検出手段からの信号を前記コントローラに入力するようにし、
    前記切換弁と少くとも一つの他のアクチュエータ制御用切換弁の各中立位置を貫通するセンタバイパス油路の出口と前記タンクとを連通する管路に介設したブリードオフ制御用のカット弁と、
    前記カット弁のパイロットポートに対してパイロット圧を導出するように連結された電磁比例減圧弁と、を有し、
    前記切換操作検出手段からの信号に基づき前記コントローラが判断し、前記コントローラに設定した制御周期時間内における前記信号の変動を小さく抑えるような過渡特性を付加せしめた指令電流値を演算し、その算出された指令電流値を前記電磁比例減圧弁のソレノイドに対して出力するようにして、ブリードされるポンプ流量の変化を抑制するようにしたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記コントローラが前記切換操作検出手段からの信号値に基づき、現時刻での信号値より演算して得られる現時刻指令電流値I1 と、前記現時刻より設定した制御周期△Tだけ以前の前時刻での演算して得られる前時刻指令電流値I0 との差△Iを算出し、また前記差△Iのしきい値△I’として、前記制御周期△T内における指令電流値の最大変動幅値(Imaxi−Imini)に、前記制御周期△Tに対する所要の遅延時間T0 の比(T0 /△T)を掛け算し、その掛け算して得られた積の電流値△I’を算出し、前記差の電流値△Iの絶対値が前記積の電流値△I’の絶対値より大きい場合で、現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より大きい状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と、前記積の電流値△I’の和として演算するようにし、逆に現時刻指令電流値I1 が前時刻指令電流値I0 より小さい状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記前時刻指令電流値I0 と、前記積の電流値△I’の差として演算するようにし、また前記差の電流値△Iの絶対値が前記積の電流値△I’の絶対値に等しいかまたは小さい場合の状態であれば前記電磁比例減圧弁に対して出力する過渡特性を付加せしめた指令電流値I2 を前記現時刻指令電流値I1 と等しい値に演算するようにしたことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
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