JP6667994B2 - ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、作業要素を自重落下させる際に油圧シリンダの収縮側油室から作動油タンクに流出する作動油の流量を制限する可変絞りを備えるショベルに関する。
アームを自重落下させて閉じる際にアームシリンダのロッド側油室から作動油タンクへ流出する作動油の流量を制限する可変絞りを備えたショベルが知られている(特許文献1参照。)。
このショベルは、アームを自重落下させて閉じる際に可変絞りの開口面積を小さくしてその落下速度が大きくなり過ぎないようにする。また、掘削作業のためにアームを油圧駆動させて閉じる際には可変絞りの開口面積を最大にする。可変絞りでの圧力損失を最小限に抑えるためである。
特開2010−230060号公報
しかしながら、この可変絞りの応答性が悪い場合、アームを自重落下させる際にその開口面積を頻繁に増減(ハンチング)させてアームの動きを不安定にしてしまうおそれがある。
そこで、作業要素を自重で動作させる際の作業要素の動きを安定化できるショベルを提供することが望まれる。
本発明の実施例に係るショベルは、作業要素が自重落下する際に膨張する膨張側油室と収縮する収縮側油室とを有する油圧シリンダと、前記収縮側油室から作動油タンクに向かう作動油の流量を調整する第1可変絞りと、前記膨張側油室に向かう作動油の流量を調整する第2可変絞りと、前記第1可変絞りと前記第2可変絞りとは別に設けられ、油圧ポンプから前記油圧シリンダへの流量を制御する流量制御弁とを有するとともに、前記流量制御弁は、一のスプール弁により前記油圧シリンダに流入及び流出する作動油を制御し、前記第1可変絞り及び前記第2可変絞りは、前記流量制御弁の動作とは独立して制御される

上述の手段により、作業要素を自重で動作させる際の作業要素の動きを安定化できるショベルを提供することができる。
本発明の実施例に係るショベルの側面図である。 図1のショベルに搭載される油圧回路の構成例を示す概略図である。 油圧回路の別の構成例を示す概略図である。 油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。 動作安定化処理の一例の流れを示すフローチャートである。 指令値導出方法の一例を示す図である。 アーム空中動作が行われる場合のアームロッド圧とアームボトム圧の時間的推移を示す図である。 指令値導出方法の別の一例を示す図である。 油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。 油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。 油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。 油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。
図1は、本発明が適用される建設機械としてのショベルを示す側面図である。ショベルの下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはバケット6が取り付けられている。作業要素としてのブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成し、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン11等の動力源及びコントローラ30等が搭載される。
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う主制御部としての制御装置である。本実施例では、コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、内部メモリに格納された駆動制御用のプログラムをCPUに実行させて各種機能を実現する。
図2は、図1のショベルに搭載される油圧回路の構成例を示す概略図である。本実施例では、油圧回路は、主に、第1ポンプ14L、第2ポンプ14R、コントロールバルブ17、及び油圧アクチュエータを含む。油圧アクチュエータは、主に、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ21を含む。
ブームシリンダ7は、ブーム4を昇降させる油圧シリンダであり、ボトム側油室とロッド側油室との間には再生弁7aが接続され、ボトム側油室側には保持弁7bが設置される。また、アームシリンダ8は、アーム5を開閉させる油圧シリンダであり、ボトム側油室とロッド側油室との間には再生弁8aが接続され、ロッド側油室側には保持弁8bが設置される。また、バケットシリンダ9は、バケット6を開閉させる油圧シリンダであり、ボトム側油室とロッド側油室との間には再生弁9aが接続される。再生弁7a、8a、9aは何れもコントロールバルブ17の外部に設置され、例えば、関連する油圧シリンダに隣接して設置される。
また、本実施例では、アームシリンダ8のボトム側油室の作動油の圧力(以下、「アームボトム圧」とする。)を検出するアームボトム圧センサS1が設置される。アームボトム圧センサS1は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。なお、アームシリンダ8のロッド側油室の作動油の圧力(以下、「アームロッド圧」とする。)を検出するアームロッド圧センサが設置されてもよく、ブームシリンダ7及びバケットシリンダ9のそれぞれのボトム側油室及びロッド側油室における作動油の圧力を検出する圧力センサが設置されてもよい。
旋回用油圧モータ21は、上部旋回体3を旋回させる油圧モータであり、ポート21L、21Rがそれぞれリリーフ弁22L、22Rを介して作動油タンクTに接続され、且つ、チェック弁23L、23Rを介して作動油タンクTに接続される。
リリーフ弁22Lは、ポート21L側の圧力が所定のリリーフ圧に達した場合に開き、ポート21L側の作動油を作動油タンクTに排出する。また、リリーフ弁22Rは、ポート21R側の圧力が所定のリリーフ圧に達した場合に開き、ポート21R側の作動油を作動油タンクTに排出する。
チェック弁23Lは、ポート21L側の圧力が負圧になった場合に開き、作動油タンクTからポート21L側に作動油を補給する。チェック弁23Rは、ポート21R側の圧力が負圧になった場合に開き、作動油タンクTからポート21R側に作動油を補給する。このように、チェック弁23L、23Rは、旋回用油圧モータ21の制動時に吸い込み側のポートに作動油を補給する補給機構を構成する。
第1ポンプ14Lは、作動油タンクTから作動油を吸い込んで吐出する油圧ポンプであり、本実施例では斜板式可変容量型油圧ポンプである。また、第1ポンプ14Lはレギュレータ(図示せず。)に接続される。レギュレータは、コントローラ30からの指令に応じて第1ポンプ14Lの斜板傾転角を変更して第1ポンプ14Lの吐出量を制御する。第2ポンプ14Rについても同様である。
また、第1ポンプ14Lの吐出側にはリリーフ弁14aLが設置されている。リリーフ弁14aLは、第1ポンプ14Lの吐出側の圧力が所定のリリーフ圧に達した場合に開き、吐出側の作動油を作動油タンクに排出する。第2ポンプ14Rの吐出側に設置されるリリーフ弁14aRについても同様である。
コントロールバルブ17は、ショベルにおける油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。また、コントロールバルブ17は、主に、可変ロードチェック弁51〜53、合流弁55、統一ブリードオフ弁56L、56R、再生解除弁75、及び流量制御弁170〜173を含む。
流量制御弁170〜173は、油圧アクチュエータに流出入する作動油の向き及び流量を制御する弁である。本実施例では、流量制御弁170〜173のそれぞれは、対応する操作レバー等の操作装置(図示せず。)が生成するパイロット圧を左右何れかのパイロットポートで受けて動作する4ポート3位置のスプール弁である。操作装置は、操作量(操作角度)に応じて生成したパイロット圧を、操作方向に対応する側のパイロットポートに作用させる。
具体的には、流量制御弁170は、旋回用油圧モータ21に流出入する作動油の向き及び流量を制御するスプール弁であり、流量制御弁171は、アームシリンダ8に流出入する作動油の向き及び流量を制御するスプール弁である。
また、流量制御弁172は、ブームシリンダ7に流出入する作動油の向き及び流量を制御するスプール弁であり、流量制御弁173は、バケットシリンダ9に流出入する作動油の向き及び流量を制御するスプール弁である。
可変ロードチェック弁51〜53は、コントローラ30からの指令に応じて動作する弁である。本実施例では、可変ロードチェック弁51〜53は、流量制御弁171〜173のそれぞれと第1ポンプ14L及び第2ポンプ14Rのうちの少なくとも一方との間の連通・遮断を切り替え可能な2ポート2位置の電磁弁である。なお、可変ロードチェック弁51〜53は、第1位置において、ポンプ側に戻る作動油の流れを遮断するチェック弁を有する。具体的には、可変ロードチェック弁51は、第1位置にある場合に流量制御弁171と第1ポンプ14L及び第2ポンプ14Rのうちの少なくとも一方との間を連通させ、第2位置にある場合にその連通を遮断する。可変ロードチェック弁52及び可変ロードチェック弁53についても同様である。
合流弁55は、合流切替部の一例であり、コントローラ30からの指令に応じて動作する弁である。本実施例では、合流弁55は、第1ポンプ14Lが吐出する作動油(以下、「第1作動油」とする。)と第2ポンプ14Rが吐出する作動油(以下、「第2動油」とする。)とを合流させるか否かを切り替え可能な2ポート2位置の電磁弁である。具体的には、合流弁55は、第1位置にある場合に第1作動油と第2作動油とを合流させ、第2位置にある場合に第1作動油と第2作動油とを合流させないようにする。
統一ブリードオフ弁56L、56Rは、コントローラ30からの指令に応じて動作する弁である。本実施例では、統一ブリードオフ弁56Lは、第1作動油の作動油タンクTへの排出量を制御可能な2ポート2位置の電磁弁である。統一ブリードオフ弁56Rについても同様である。この構成により、統一ブリードオフ弁56L、56Rは、流量制御弁170〜173のうちの関連する流量制御弁の合成開口を再現できる。具体的には、合流弁55が第2位置にある場合に、統一ブリードオフ弁56Lは流量制御弁170及び流量制御弁171の合成開口を再現でき、統一ブリードオフ弁56Rは流量制御弁172及び流量制御弁173の合成開口を再現できる。また、統一ブリードオフ弁56Lは、第1位置にある場合にコントローラ30からの指令に応じてその合成開口の開口面積を調整する可変絞りとして機能し、第2位置にある場合にその合成開口を遮断する。統一ブリードオフ弁56Rについても同様である。
再生解除弁75は、コントローラ30からの指令に応じて動作する弁である。本実施例では、再生解除弁75は、アームシリンダ8から作動油タンクTに流出する作動油の流量を制御可能な2ポート2位置の電磁弁である。具体的には、再生解除弁75は、第1位置にある場合にアームシリンダ8から流出する作動油の流量を制限する可変絞りとして機能する。但し、第2位置にある場合にはアームシリンダ8から流出する作動油の流量を制限しない。この構成により、再生解除弁75は、アーム5を自重落下させる場合にアームシリンダ8から流出する作動油の流量を制限してアーム5の落下速度が過度に大きくなるのを防止できる。また、アーム5を油圧駆動させる場合にアームシリンダ8から流出する作動油の流量を制限しない。そのため、掘削の際に不要な圧力損失が発生するのを防止できる。また、ブームシリンダ7及びバケットシリンダ9の少なくとも一方に関し、同様の再生解除弁が設置されていてもよい。
なお、可変ロードチェック弁51〜53、合流弁55、統一ブリードオフ弁56L、56R、及び再生解除弁75のそれぞれは、パイロット圧駆動のスプール弁であってもよい。
次に、図3Aを参照し、油圧回路の別の構成例について説明する。図3Aは、図1のショベルに搭載される油圧回路の別の構成例を示す概略図である。図3Aの油圧回路は、主に、アームシリンダ8に流出入する作動油の向き及び流量が2つの流量制御弁171A、171Bによって制御される点、ブームシリンダ7のボトム側油室に流出入する作動油の流量が2つの流量制御弁172A、172Bによって制御される点、合流切替部が合流弁ではなく可変ロードチェック弁によって構成される点(合流弁が省略される点)で、図2の油圧回路と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通点の説明を省略しながら、相違点を詳細に説明する。
流量制御弁171A、172Bは、アームシリンダ8に流出入する作動油の向き及び流量を制御する弁であり、図2の流量制御弁171に対応する。具体的には、流量制御弁171Aは、第1作動油をアームシリンダ8に供給し、流量制御弁171Bは、第2作動油をアームシリンダ8に供給する。したがって、アームシリンダ8には、第1作動油と第2作動油とが同時に流入し得る。
流量制御弁172Aは、ブームシリンダ7に流出入する作動油の向き及び流量を制御する弁であり、図2の流量制御弁172に対応する。
流量制御弁172Bは、ブーム上げ操作が行われた場合に、ブームシリンダ7のボトム側油室に第1作動油を流入させる弁であり、ブーム下げ操作が行われた場合には、ブームシリンダ7のボトム側油室から流出する作動油を第1作動油に合流させることができる。
流量制御弁173は、バケットシリンダ9に流出入する作動油の向き及び流量を制御する弁であり、図2の流量制御弁173に対応する。なお、図3Aの流量制御弁173は、バケットシリンダ9のロッド側油室から流出する作動油をボトム側油室に再生するための再生回路173cをその内部に含む。再生回路173cは、バケットシリンダ9のロッド側油室とボトム側油室とを繋ぐ管路とその管路上に配置されるチェック弁とを含む。
可変ロードチェック弁50、51A、51B、52A、52B、53は、流量制御弁170、171A、171B、172A、172B、173のそれぞれと第1ポンプ14L及び第2ポンプ14Rのうちの少なくとも一方との間の連通・遮断を切り替え可能な2ポート2位置の弁である。これら6つの可変ロードチェック弁は、それぞれが連動して動作することで合流切替部としての機能を果たし、図2の合流弁55の機能を実現できる。そのため、図3Aの油圧回路では図2の合流弁55が省略される。
統一ブリードオフ弁56L、56Rは、第1作動油の作動油タンクTへの排出量を制御可能な2ポート2位置の弁であり、図2の統一ブリードオフ弁56L、56Rに対応する。
なお、図3Aの6つの流量制御弁は何れも6ポート3位置のスプール弁であり、図2の流量制御弁と違い、センターバイパスポートを有する。そのため、図3Aの統一ブリードオフ弁56Lは流量制御弁171Aの下流に配置され、統一ブリードオフ弁56Rは流量制御弁171Bの下流に配置される。
切替弁62Bは、ブームシリンダ7のロッド側油室から排出される作動油を作動油タンクTに排出するか否かを切り替え可能な2ポート2位置の可変リリーフ弁である。具体的には、切替弁62Bは、第1位置にある場合にブームシリンダ7のロッド側油室と作動油タンクTとの間を連通し、第2位置にある場合にその連通を遮断する。なお、切替弁62Bは、第1位置において、作動油タンクTからの作動油の流れを遮断するチェック弁を有する。
切替弁62Cは、ブームシリンダ7のボトム側油室から排出される作動油を作動油タンクTに排出するか否かを切り替え可能な2ポート2位置の可変リリーフ弁である。具体的には、切替弁62Cは、第1位置にある場合にブームシリンダ7のボトム側油室と作動油タンクTとの間を連通し、第2位置にある場合にその連通を遮断する。なお、切替弁62Cは、第1位置において、作動油タンクTからの作動油の流れを遮断するチェック弁を有する。
また、図3Aの油圧回路は、再生弁8aが流量制御弁171Aに統合されていてもよい。図3Bは、再生弁8aが流量制御弁171Aに統合された油圧回路を示し、図3Aに対応する。具体的には、流量制御弁171Aは、アームシリンダ8のロッド側油室から流出する作動油をボトム側油室に再生するための再生回路171Acをその内部に含む。再生回路171Acは、アームシリンダ8のロッド側油室とボトム側油室とを繋ぐ管路とその管路上に配置されるチェック弁とを含む。図2の油圧回路でも同様に再生弁8aが流量制御弁171Aに統合されていてもよい。
次に、掘削動作が行われる場合における図2の油圧回路の状態を説明する。
コントローラ30は、操作装置が生成するパイロット圧を検出する操作圧センサ(図示せず。)等の操作検出部の出力に基づいてショベルに対する操作者の操作内容を判断する。また、コントローラ30は、第1ポンプ14L及び第2ポンプ14Rのそれぞれの吐出圧を検出する吐出圧センサ(図示せず。)、油圧アクチュエータのそれぞれの圧力を検出する負荷圧センサ(図示せず。)等の負荷検出部の出力に基づいてショベルの動作状態を判断する。なお、本実施例では、負荷圧センサは、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9のそれぞれのボトム側油室及びロッド側油室のそれぞれの圧力を検出するシリンダ圧センサを含む。
そして、コントローラ30は、アーム5が操作されたと判断すると、アーム操作レバーの操作量に応じて、第2位置にある合流弁55を第1位置の方向に移動させる。そして、第1作動油と第2作動油とを合流させ、第1作動油及び第2作動油を流量制御弁171に供給する。流量制御弁171は、アーム操作レバーの操作量に応じたパイロット圧(以下、「アームパイロット圧」とする。)を受けて右位置に移動し、第1作動油及び第2作動油をアームシリンダ8に流入させる。
また、コントローラ30は、ブーム4及びバケット6が操作されたと判断した場合、負荷圧センサの出力に基づいて掘削動作であるか床堀動作であるかを判断する。床堀動作は、例えばバケット6で地面をならす動作であり、アームシリンダ8のボトム側油室の圧力が掘削動作のときに比べて低い。
掘削動作であると判断した場合、コントローラ30は、ネガティブコントロール制御、ポジティブコントロール制御、ロードセンシング制御、馬力制御等のポンプ吐出量制御に基づき、ブーム操作レバー及びバケット操作レバーの操作量に対応する第2ポンプ14Rの吐出量指令値を決定する。そして、コントローラ30は、対応するレギュレータを制御して第2ポンプ14Rの吐出量が指令値通りとなるように制御する。
また、コントローラ30は、上述の流量差、第1ポンプ14Lの吐出圧、第2ポンプ14Rの吐出圧等に基づいて合流弁55の開口面積を制御する。例えば、コントローラ30は、予め登録した開口マップを参照して合流弁55の開口面積を決定し、その開口面積に対応する指令を合流弁55に対して出力する。なお、コントローラ30は、開口マップの代わりに所定の関数を用いて合流弁55の開口面積を決定してもよい。
また、床堀動作であると判断した場合にも、コントローラ30は、ショベルの動きが不安定にならない限りにおいて、できるだけ速やかに合流弁55を閉じる。第2作動油のみをブームシリンダ7及びバケットシリンダ9に流入させるようにしてブーム4及びバケット6の操作性を向上させるためである。
次に、掘削動作が行われる場合における図3Aの油圧回路の状態を説明する。
コントローラ30は、図2の油圧回路の場合と同様、操作検出部の出力に基づいてショベルに対する操作者の操作内容を判断し、負荷検出部の出力に基づいてショベルの動作状態を判断する。
アーム5が操作されると、流量制御弁171Aはアームパイロット圧を受けて左位置に移動し、流量制御弁171Bはアームパイロット圧を受けて右位置に移動する。
そして、コントローラ30は、アーム5が操作されたと判断すると、可変ロードチェック弁51Aを第1位置にし、第1作動油が可変ロードチェック弁51Aを通じて流量制御弁171Aに至るようにする。また、可変ロードチェック弁51Bを第1位置にし、第2作動油が可変ロードチェック弁51Bを通じて流量制御弁171Bに至るようにする。流量制御弁171Aを通過した第1作動油は、流量制御弁171Bを通過した第2作動油と合流し、アームシリンダ8のボトム側油室に流入する。
その後、コントローラ30は、ブーム4及びバケット6が操作されたと判断すると、負荷圧センサの出力に基づいて掘削動作であるか床堀動作であるかを判断する。そして、掘削動作であると判断した場合、コントローラ30は、ブーム操作レバー及びバケット操作レバーの操作量に対応する第2ポンプ14Rの吐出量指令値を決定する。そして、コントローラ30は、対応するレギュレータを制御して第2ポンプ14Rの吐出量が指令値通りとなるように制御する。
このとき、流量制御弁172Aはブーム操作レバーの操作量に応じたパイロット圧(以下、「ブームパイロット圧」とする。)を受けて左位置に移動する。また、流量制御弁173はバケット操作レバーの操作量に応じたパイロット圧(以下、「バケットパイロット圧」とする。)を受けて右位置に移動する。そして、コントローラ30は、可変ロードチェック弁52Aを第1位置にし、第2作動油が可変ロードチェック弁52Aを通じて流量制御弁172Aに至るようにする。また、可変ロードチェック弁53を第1位置にし、第2作動油が可変ロードチェック弁53を通じて流量制御弁173に至るようにする。そして、流量制御弁172Aを通過した第2作動油は、ブームシリンダ7のボトム側油室に流入し、流量制御弁173を通過した第2作動油は、バケットシリンダ9のボトム側油室に流入する。
また、コントローラ30は、上述の流量差、第1ポンプ14Lの吐出圧、第2ポンプ14Rの吐出圧等に基づいて可変ロードチェック弁51Bの開口面積を制御する。例えば、コントローラ30は、予め登録した開口マップを参照して可変ロードチェック弁51Bの開口面積を決定し、その開口面積に対応する指令を可変ロードチェック弁51Bに対して出力する。これにより、アームシリンダ8のボトム側油室に流入する第2作動油が減少し或いは消失する。
次に、図4を参照し、操作者がアーム5を空中で動作(自重落下)させるアーム空中動作を実行する際に、図3Aの油圧回路を制御するコントローラ30がアーム5の動きを安定化させる処理(以下、「動作安定化処理」とする。)について説明する。図4は動作安定化処理の一例の流れを示すフローチャートである。コントローラ30は、所定の制御周期で繰り返しこの動作安定化処理を実行する。
最初に、コントローラ30は、アーム空中動作中であるかを判定する(ステップST1)。本実施例では、コントローラ30は、操作圧センサが検出するアームパイロット圧とアームボトム圧センサS1が検出するアームボトム圧とに基づいてアーム空中動作が実行されているか否かを判定する。例えば、コントローラ30は、アーム操作レバーが閉じ方向に操作され、且つ、アームボトム圧が所定値以下の場合にアーム空中動作が実行されていると判定する。
アーム空中動作中でないと判定した場合(ステップST1のNO)、コントローラ30は、第1可変絞りとしての再生解除弁75、及び、第2可変絞りとしての統一ブリードオフ弁56Lを特別に制御することなく、今回の動作安定化処理を終了する。例えば、アーム閉じを伴う掘削が行われている場合、再生解除弁75は第2位置のまま維持され、アームシリンダ8のロッド側油室から流出する作動油の流量を制限しない。また、統一ブリードオフ弁56Lは、第1位置において、関連する流量制御弁の合成開口の開口面積を実現するように駆動される。
アーム空中動作中であると判定した場合(ステップST1のYES)、コントローラ30は、第2可変絞りの目標開口面積を取得し、且つ、目標アームボトム圧を取得する(ステップST2)。本実施例では、コントローラ30は、各種油圧アクチュエータのパイロット圧を用いて目標開口面積テーブルを参照して統一ブリードオフ弁56Lの目標開口面積を決定する。目標開口面積テーブルは各種油圧アクチュエータのパイロット圧と統一ブリードオフ弁56Lの目標開口面積との対応関係を記憶する参照用テーブルであり、ROM等に予め記憶されている。また、コントローラ30は、アームパイロット圧を用いて目標アームボトム圧テーブルを参照して目標アームボトム圧を決定する。目標アームボトム圧テーブルは、アームパイロット圧と目標アームボトム圧との対応関係を記憶する参照用テーブルであり、ROM等に予め記憶されている。なお、目標開口面積テーブル及び目標アームボトム圧テーブルのそれぞれにおける対応関係は、例えば、実験結果に基づいて決定される。
そして、コントローラ30は、第1可変絞り及び第2可変絞りのそれぞれに対する指令値を導き出し(ステップST3)、それら指令値を第1可変絞り及び第2可変絞りのそれぞれに対して出力する(ステップST4)。本実施例では、コントローラ30は、比例・積分制御(PI制御)を用いて指令値を導き出す。
図5は、コントローラ30による指令値導出方法の一例を示す図である。具体的には、コントローラ30は、減算器31、PI制御器32、PI制御器33、及び減算器34を含む。
減算器31は、目標アームボトム圧テーブルを参照して決定した目標アームボトム圧Ptと、アームボトム圧センサS1が検出するアームボトム圧Pbとを入力として受け、その偏差ΔPをPI制御部32及びPI制御部33のそれぞれに対して出力する。
PI制御器32は、偏差ΔPを入力として受け、偏差ΔPをゼロに近づけるべく、第2可変絞りとしての統一ブリードオフ弁56Lの開口面積の目標開口面積Atに対する調整量Am2を減算器34に対して出力する。なお、調整量Am2は、統一ブリードオフ弁56Lの開口面積を目標開口面積Atの近傍で微調整して所望の状態(偏差ΔPがゼロとなる状態)を実現するための(目標開口面積Atを基準とした)調整量である。
PI制御器33は、偏差ΔPを入力として受け、偏差ΔPをゼロに近づけるべく、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積の現在値に対する調整量Am1を指令値Atc1として再生解除弁75に対して出力する。なお、調整量Am1は、再生解除弁75の開口面積を現在値の近傍で微調整して所望の状態(偏差ΔPがゼロとなる状態)を実現するための(現在値を基準とした)調整量である。例えば、PI制御器33は、その指令値Atc1に対応する制御電流を再生解除弁75に対して出力する。また、再生解除弁75がパイロット圧駆動のスプール弁の場合、PI制御器33は、その指令値Atc1に対応する制御電流を再生解除弁75の制御圧を調整する電磁比例弁(図示せず。)に対して出力する。
減算器34は、目標開口面積テーブルを参照して決定した目標開口面積Atと調整量Am2とを入力として受け、目標開口面積Atから調整量Am2を差し引いた調整後の目標開口面積を指令値Atc2として統一ブリードオフ弁56Lに対して出力する。例えば、減算器34は、その指令値Atc2に対応する制御電流を統一ブリードオフ弁56Lに対して出力する。また、統一ブリードオフ弁56Lがパイロット圧駆動のスプール弁の場合、減算器34は、その指令値Atc2に対応する制御電流を統一ブリードオフ弁56Lの制御圧を調整する電磁比例弁(図示せず。)に対して出力する。
次に、図6を参照し、アーム空中動作の際にコントローラ30が動作安定化処理を実行した場合の効果について説明する。図6は、アーム空中動作が行われる場合のアームロッド圧Prとアームボトム圧Pbの時間的推移を示す。具体的には、図6の実線は動作安定化処理を実行した場合(再生解除弁75及び統一ブリードオフ弁56Lのそれぞれの開口面積を調整する場合)のアームロッド圧Prとアームボトム圧Pbの時間的推移を示す。また、図6の破線は動作安定化処理を実行しない場合(再生解除弁75の開口面積のみを調整する場合)のアームロッド圧Prとアームボトム圧Pbの時間的推移を示す。
図6に示すように、時刻t1においてアーム操作レバーが閉じ方向に操作されてアーム5が自重落下すると、アームボトム圧Pbは、アーム操作レバーの操作量に応じたアームパイロット圧に対応する目標アームボトム圧Ptに近づくように制御される。
しかしながら、動作安定化処理を実行せずに再生解除弁75の開口面積を調整するだけでアームボトム圧Pbを目標アームボトム圧Ptに近づけようとすると、再生解除弁75の応答遅れに起因してアームロッド圧Prが破線で示すように振動的に変動(ハンチング)してしまう。また、アームボトム圧Pbも破線で示すようにアームロッド圧Prの変動に連動して振動的に変動してしまう。
そこで、コントローラ30は、図5の指令値導出方法にしたがって動作安定化処理を実行し、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積と第2可変絞りとしての統一ブリードオフ弁56Lの開口面積とを個別に調整する。具体的には、再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように統一ブリードオフ弁56Lの開口面積を調整する。例えば、統一ブリードオフ弁56L及び再生解除弁75のそれぞれの開口面積の調整時期を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように統一ブリードオフ弁56Lの開口面積を調整してもよい。或いは、統一ブリードオフ弁56L及び再生解除弁75のそれぞれの応答性を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように統一ブリードオフ弁56Lの開口面積を調整してもよい。
その結果、アームボトム圧Pbは実線で示すように変動が抑制されて目標アームボトム圧Ptで維持され、アームロッド圧Prも変動が抑制されて目標アームボトム圧Ptに対応するレベルで維持される。
このように、コントローラ30は、作業要素が自重落下する際に膨張する油圧シリンダの収縮側油室から作動油タンクに向かう作動油の流量を調整する第1可変絞りとその油圧シリンダの膨張側油室に向かう作動油の流量を調整する第2可変絞りとを個別に制御する。具体的には、2つの可変絞りのうちの一方の可変絞りの開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように他方の可変絞りの開口面積を調整する。そのため、作業要素が自重落下する際の油圧シリンダ内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、作業要素を空中で動作させる際の作業要素の動きを安定化できる。
例えば、コントローラ30は、アーム5が自重落下する際に膨張するアームシリンダ8のロッド側油室から作動油タンクTに向かう作動油の流量を調整する再生解除弁75とアームシリンダ8のボトム側油室に向かう作動油の流量を調整する統一ブリードオフ弁56Lとを個別に制御する。具体的には、再生解除弁75の開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように統一ブリードオフ弁56Lの開口面積を調整する。そのため、アーム5が自重落下する際のアームシリンダ8内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、アーム5を空中で動作させる際のアーム5の動きを安定化できる。
なお、上述の実施例では、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56Lを第2可変絞りとして用いるが、統一ブリードオフ弁56Rを第2可変絞りとして用いてもよく、統一ブリードオフ弁56L、56Rの双方を第2可変絞りとして用いてもよい。
次に、図7を参照し、コントローラ30による指令値導出方法の別の一例について説明する。図7は、コントローラ30による指令値導出方法の別の一例を示す図である。具体的には、コントローラ30は、演算器35、演算器36、及び減算器37を含む。
演算器35は、アームボトム圧センサS1が検出するアームボトム圧Pbを入力として受け、第2可変絞りとしての統一ブリードオフ弁56Lの開口面積の目標開口面積Atに対する調整量Am2を減算器37に対して出力する。例えば、演算器35は、アームボトム圧Pbを用いて第2可変絞り調整量テーブルを参照し、現在のアームボトム圧Pbに対応する調整量Am2を決定する。第2可変絞り調整量テーブルはアームボトム圧Pbと調整量Am2との対応関係を記憶する参照用テーブルであり、ROM等に予め記憶されている。第2可変絞り調整量テーブルでは、例えば、アームボトム圧Pbが大きいほど調整量Am2が小さくなるように設定されている。
演算器36は、アームボトム圧センサS1が検出するアームボトム圧Pbを入力として受け、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積の現在値に対する調整量Am1を指令値Atc1として再生解除弁75に対して出力する。例えば、演算器36は、アームボトム圧Pbを用いて第1可変絞り調整量テーブルを参照し、現在のアームボトム圧Pbに対応する調整量Am1を決定する。第1可変絞り調整量テーブルはアームボトム圧Pbと調整量Am1との対応関係を記憶する参照用テーブルであり、ROM等に予め記憶されている。第1可変絞り調整量テーブルでは、例えば、アームボトム圧Pbが大きいほど調整量Am1が大きくなるように設定されている。そして、演算器36は、その指令値Atc1に対応する制御電流を再生解除弁75に対して出力する。また、再生解除弁75がパイロット圧駆動のスプール弁の場合、演算器36は、その指令値Atc1に対応する制御電流を再生解除弁75の制御圧を調整する電磁比例弁(図示せず。)に対して出力する。
減算器37は、目標開口面積テーブルを参照して決定した目標開口面積Atと調整量Am2とを入力として受け、目標開口面積Atから調整量Am2を差し引いた調整後の目標開口面積を指令値Atc2として統一ブリードオフ弁56Lに対して出力する。例えば、減算器37は、その指令値Atc2に対応する制御電流を統一ブリードオフ弁56Lに対して出力する。また、統一ブリードオフ弁56Lがパイロット圧駆動のスプール弁の場合、減算器37は、その指令値Atc2に対応する制御電流を統一ブリードオフ弁56Lの制御圧を調整する電磁比例弁(図示せず。)に対して出力する。
この構成により、コントローラ30は、図5の指令値導出方法にしたがって動作安定化処理を実行する場合と同様、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積と第2可変絞りとしての統一ブリードオフ弁56Lの開口面積とを個別に調整できる。例えば、作業要素が自重落下する際に膨張する油圧シリンダの収縮側油室から作動油タンクに向かう作動油の流量を調整する第1可変絞りとその油圧シリンダの膨張側油室に向かう作動油の流量を調整する第2可変絞りとを個別に制御できる。具体的には、2つの可変絞りのうちの一方の可変絞りの開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように他方の可変絞りの開口面積を調整できる。そのため、作業要素が自重落下する際の油圧シリンダ内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、作業要素を空中で動作させる際の作業要素の動きを安定化できる。
次に、図8を参照し、油圧回路のさらに別の構成例について説明する。図8は、図1のショベルに搭載される油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。図8の油圧回路は、主に、再生弁8aを第2可変絞りとして用いる点で、図3Aの油圧回路と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通点の説明を省略しながら、相違点を詳細に説明する。
図8の油圧回路を制御するコントローラ30は、操作者がアーム5を空中で動作させるアーム空中動作を実行する際に、統一ブリードオフ弁56Lを第2可変絞りとして用いる代わりに、再生弁8aを第2可変絞りとして用いる。なお、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56L及び再生弁8aの双方を第2可変絞りとして用いてもよい。
具体的には、コントローラ30は、図5又は図7の指令値導出方法にしたがって動作安定化処理を実行し、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積と第2可変絞りとしての再生弁8aの開口面積とを個別に調整する。具体的には、再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように再生弁8aの開口面積を調整する。例えば、再生弁8a及び再生解除弁75のそれぞれの開口面積の調整時期を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように再生弁8aの開口面積を調整してもよい。或いは、再生弁8a及び再生解除弁75のそれぞれの応答性を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように再生弁8aの開口面積を調整してもよい。
また、コントローラ30は、例えば、アームロッド圧、アームボトム圧、及びアームパイロット圧を用いて目標開口面積テーブルを参照して再生弁8aの目標開口面積を決定する。
その結果、コントローラ30は、アーム5が自重落下する際に膨張するアームシリンダ8のロッド側油室から作動油タンクTに向かう作動油の流量を調整する再生解除弁75とアームシリンダ8のボトム側油室に向かう作動油の流量を調整する再生弁8aとを個別に制御する。具体的には、再生解除弁75の開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように再生弁8aの開口面積を調整する。そのため、アーム5が自重落下する際のアームシリンダ8内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、アーム5を空中で動作させる際のアーム5の動きを安定化できる。
次に、図9を参照し、油圧回路のさらに別の構成例について説明する。図9は、図1のショベルに搭載される油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。図9の油圧回路は、主に、第2可変絞りとしての流量制御弁76L、76Rを備える点で、図3Bの油圧回路と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通点の説明を省略しながら、相違点を詳細に説明する。
流量制御弁76L、76Rは、コントローラ30からの指令に応じて動作する弁である。本実施例では、流量制御弁76Lは、第1ポンプ14Lとコントロールバルブ17との間のセンターバイパス管路を流れる作動油の流量を制御可能な2ポート2位置の電磁弁である。流量制御弁76Rについても同様である。この構成により、流量制御弁76Lは、第1位置にある場合にコントローラ30からの指令に応じてその開口面積を調整する可変絞りとして機能し、第2位置にある場合にその開口を遮断する。流量制御弁76Rについても同様である。
図9の油圧回路を制御するコントローラ30は、操作者がアーム5を空中で動作させるアーム空中動作を実行する際に、統一ブリードオフ弁56Lを第2可変絞りとして用いる代わりに流量制御弁76L、76Rの少なくとも一方を第2可変絞りとして用いる。なお、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56L及び流量制御弁76L、76Rの全てを第2可変絞りとして用いてもよい。
具体的には、コントローラ30は、図5又は図7の指令値導出方法にしたがって動作安定化処理を実行し、第1可変絞りとしての再生解除弁75の開口面積と第2可変絞りとしての流量制御弁76Lの開口面積とを個別に調整する。具体的には、再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように流量制御弁76Lの開口面積を調整する。例えば、流量制御弁76L及び再生解除弁75のそれぞれの開口面積の調整時期を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように流量制御弁76Lの開口面積を調整してもよい。或いは、流量制御弁76L及び再生解除弁75のそれぞれの応答性を異ならせることで再生解除弁75の応答遅れによる影響を打ち消すように流量制御弁76Lの開口面積を調整してもよい。
また、コントローラ30は、例えば、各種油圧アクチュエータのパイロット圧を用いて目標開口面積テーブルを参照して流量制御弁76Lの目標開口面積を決定する。
その結果、コントローラ30は、アーム5が自重落下する際に膨張するアームシリンダ8のロッド側油室から作動油タンクTに向かう作動油の流量を調整する再生解除弁75とアームシリンダ8のボトム側油室に向かう作動油の流量を調整する流量制御弁76Lとを個別に制御する。具体的には、再生解除弁75の開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように流量制御弁76Lの開口面積を調整する。そのため、アーム5が自重落下する際のアームシリンダ8内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、アーム5を空中で動作させる際のアーム5の動きを安定化できる。
次に、図10を参照し、油圧回路のさらに別の構成例について説明する。図10は、図1のショベルに搭載される油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。図10の油圧回路は、主に、再生弁8aを第2可変絞りとして用いる点で、図2の油圧回路と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通点の説明を省略しながら、相違点を詳細に説明する。
図10の油圧回路を制御するコントローラ30は、操作者がアーム5を空中で動作させるアーム空中動作を実行する際に、統一ブリードオフ弁56Lを第2可変絞りとして用いる代わりに、再生弁8aを第2可変絞りとして用いる。なお、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56L及び再生弁8aの双方を第2可変絞りとして用いてもよい。
この構成により、コントローラ30は、アーム5が自重落下する際に膨張するアームシリンダ8のロッド側油室から作動油タンクTに向かう作動油の流量を調整する再生解除弁75とアームシリンダ8のボトム側油室に向かう作動油の流量を調整する再生弁8aとを個別に制御する。具体的には、再生解除弁75の開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように再生弁8aの開口面積を調整する。そのため、アーム5が自重落下する際のアームシリンダ8内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、アーム5を空中で動作させる際のアーム5の動きを安定化できる。
次に、図11を参照し、油圧回路のさらに別の構成例について説明する。図11は、図1のショベルに搭載される油圧回路のさらに別の構成例を示す概略図である。図11の油圧回路は、ネガティブコントロール絞り19L、19Rの上流で生成される制御圧を用いたネガティブコントロール制御を採用する点で他の油圧回路と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通点の説明を省略しながら、相違点を詳細に説明する。
図11の油圧回路を制御するコントローラ30は、操作者がアーム5を空中で動作させるアーム空中動作を実行する際に、再生弁8a、流量制御弁76L、及び流量制御弁76Rの少なくとも1つを第2可変絞りとして用いる。
この構成により、コントローラ30は、アーム5が自重落下する際に膨張するアームシリンダ8のロッド側油室から作動油タンクTに向かう作動油の流量を調整する再生解除弁75とアームシリンダ8のボトム側油室に向かう作動油の流量を調整する第2可変絞りとを個別に制御する。具体的には、再生解除弁75の開口面積を調整する際の応答遅れによる影響を打ち消すように第2可変絞りの開口面積を調整する。そのため、アーム5が自重落下する際のアームシリンダ8内の作動油の圧力を振動的に変動させることなく安定化させることができる。その結果、アーム5を空中で動作させる際のアーム5の動きを安定化できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、油圧アクチュエータは、左側走行用油圧モータ(図示せず。)及び右側走行用油圧モータ(図示せず。)を含んでいてもよい。また、旋回用油圧モータ21は電動モータであってもよい。
また、上述の実施例では、コントローラ30は、アームシリンダ8に関する再生解除弁75を第1可変絞りとするが、ブームシリンダ7、バケットシリンダ9等の他の油圧シリンダに関する再生解除弁を第1可変絞りとしてもよい。
また、上述の実施例では、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56L、再生弁8a、又は流量制御弁76Lを第2可変絞りとして用いる。しかしながら、コントローラ30は、統一ブリードオフ弁56L、再生弁8a、及び流量制御弁76Lのうちの2つ以上の任意の組み合わせを第2可変絞りとして用いてもよい。
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 7a、8a、9a・・・再生弁 7b、8b・・・保持弁 10・・・キャビン 11・・・エンジン 13・・・変速機 14L・・・第1ポンプ 14R・・・第2ポンプ 14aL、14aR・・・リリーフ弁 17・・・コントロールバルブ 19L、19R・・・ネガティブコントロール絞り 21・・・旋回用油圧モータ 21L、21R・・・ポート 22L、22R・・・リリーフ弁 23L、23R・・・チェック弁 30・・・コントローラ 31・・・減算器 32、33・・・PI制御器 34・・・減算器 35、36・・・演算器 37・・・減算器 50、51、51A、51B、52、52A、52B、53・・・可変ロードチェック弁 55・・・合流弁 56L、56R・・・統一ブリードオフ弁 62B、62C・・・切替弁 75・・・再生解除弁 76L、76R・・・流量制御弁 170、171、171A、171B、172、172A、172B、173・・・流量制御弁 T・・・作動油タンク

Claims (6)

  1. 作業要素が自重落下する際に膨張する膨張側油室と収縮する収縮側油室とを有する油圧シリンダと、
    前記収縮側油室から作動油タンクに向かう作動油の流量を調整する第1可変絞りと、
    前記膨張側油室に向かう作動油の流量を調整する第2可変絞りと、
    前記第1可変絞りと前記第2可変絞りとは別に設けられ、油圧ポンプから前記油圧シリンダへの流量を制御する流量制御弁とを有するとともに、
    前記流量制御弁は、一のスプール弁により前記油圧シリンダに流入及び流出する作動油を制御し、
    前記第1可変絞り及び前記第2可変絞りは、前記流量制御弁の動作とは独立して制御される、
    ショベル。
  2. 前記第1可変絞りの開口面積の調整時期は前記第2可変絞りの開口面積の調整時期と異なる、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記第1可変絞りの応答性は前記第2可変絞りの応答性と異なる、
    請求項1又は2に記載のショベル。
  4. 前記第2可変絞りは、前記油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプと前記膨張側油室とを繋ぐ第1管路から前記作動油タンクに延びる第2管路に配置される、
    請求項1乃至3の何れかに記載のショベル。
  5. 前記第2可変絞りは、前記膨張側油室と前記収縮側油室とを繋ぐ管路に配置される、
    請求項1乃至3の何れかに記載のショベル。
  6. 前記第2可変絞りは、前記油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプと前記膨張側油室とを繋ぐ管路に配置される、
    請求項1乃至3の何れかに記載のショベル。
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