JP3639225B2 - 空気調和設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱エネルギー計測装置用いた空気調和設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルの複数のテナント等の空調領域を空調する空気調和装置を有する空気調和設備が知られている。空気調和設備は、空気調和装置を運転するため熱源を必要としており、熱源や空調領域等の熱量管理をすることが要求されている。
【0003】
この空気調和設備の熱量管理のための装置について図9により説明する。
図において、空気調和設備101がビル(図示せず)内に設置されている。空気調和設備101は、空気調和装置102と、空気調和装置102により空調される複数個(例えば3個)の空調領域103A,103B,103Cとを備えている。各空調領域103A,103B,103Cは、ビル内に配された複数のテナントA社,B社,C社内にそれぞれ形成され、独立に区画されている。テナントA社,B社,C社は例えば冷暖房の運転時間が違っており、使用する熱量も違っている。
【0004】
空気調和装置102の給気側102Aには幹ダクト104が連結され、幹ダクト104には複数(3個)の給気ダクト105A,105B,105Cの一端が連結され、各給気ダクト105A,105B,105Cの他端は前記各空調領域103A,103B,103C内にそれぞれ開口している。
複数の空調領域103A,103B,103Cと空気調和装置102の集合環気側102Bとは還気ダクト106を介して連結されている。集合還気ダクト106の途中に外気ダクト107が接続されている。
【0005】
そして、空気調和装置102は、冷却コイル108と、加熱コイル109と、送風機110とを備えている。
冷却コイル108に冷水配管111が接続されている。冷水配管111の途中に冷凍機112からなる冷熱源及びポンプ113が装着されている。冷凍機112により冷却された冷水は冷却コイル108に送られ、冷水配管111を循環する。
【0006】
また、加熱コイル109に温水配管(図示せず)が接続されている。温水配管の途中にはボイラ(図示せず)からなる温熱源が装着されている。ボイラにより加熱された温水は加熱コイル109に送られ、温水配管を循環する。
【0007】
冷水配管111の冷却コイル108への入口側部分に第1水温計114,流量計115が装着されている。冷水配管111の冷却コイル108への出口側部分に第2水温計116が装着されている。
第1水温計114,流量計115,第2水温計116は、制御装置117の入力側に接続され、制御装置117の出力側に表示装置118が接続されている。
【0008】
制御装置117では、空気調和装置102で消費される熱量Q(w)が以下のように計算される。
Q(w)=V・ρ(w)・C(w)(T(out)−T(in))
ここで、Q(w);熱量
V(w);冷水の流量(体積)
ρ(w);冷水の比重
C(w);冷水の比熱
T(out);冷水配管の空気調和装置の出口側部分での水温
T(in);冷水配管の空気調和装置の入口側部分での水温
である。
【0009】
この計算された熱量Qは表示装置118に表示される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の空気調和設備101での熱量管理の際、全体の熱量Q(w)(冷熱源)を算出することはできるが、各テナントA社,B社,C社の空調領域103A,103B,103Cの消費される熱量が使用時間の相違で違っていても、各テナントA社,B社,Cの空調領域103A,103B,103C毎に熱量を個別に求めることはできなかった。その結果、各テナントA社,B社,Cの空調領域103A,103B,103Cで使用した熱量に対応した使用料金を算出できなかった。なお、同様に、温熱源の場合も使用した熱量に対応した使用料金を算出できなかった。
【0011】
また、冷水配管111に第1水温計114,流量計115,第2水温計116を装着していることから、以下の問題があった。
▲1▼冷水配管111の切断,流量計115と第1水温計114,第2水温計116の取付け、接続,空気調和装置102のエアー抜き等の作業が必要である。
▲2▼冷水配管111の切断を行なわないで流量を計測する場合には、超音波流量計等での計測が必要となるが、超音波流量計は高価であり、非実用的である。
【0012】
▲3▼冷水配管111の表面に表面温度計を取り付けることもできるが、応答性や誤差の問題がある。
▲4▼保温工事が面倒である。
▲5▼第1水温計114,流量計115,第2水温計116の計測部位が不適切であると、計測部位の移動が面倒である。また、これらの計測器を撤去する場合、設置と同等の工事が必要である。
【0013】
なお、温水配管の場合も冷水配管111と同様である。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、空気流路中の空気の熱エネルギーを簡単に計測し、空調領域で消費される熱量を個別に求めることができる熱エネルギー計測装置用いた空気調和設備を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、空気調和装置と、前記空気調和装置に接続されて複数個の空調領域を空調する空気供給系と、前記空気調和装置に接続された熱源系とで構成された空気調和設備において、空気流路中に配置される空気温度検出手段と、空気湿度検出手段と、風速検出手段と、風速と空気流路断面積の積をとって算出する風量算出手段と、空気温度と空気湿度から算出する比エンタルピー算出手段と、空気の比エンタルピー、風量、空気の密度の積をとって空気の熱エネルギーを求める熱エネルギー算出手段とを備え、前記複数個の空調領域それぞれの空気供給系給気側及び還気側にそれぞれ設けられる熱エネルギー計測装置と、前記熱エネルギー計測装置により求められた前記還気側の空気の熱エネルギーと前記給気側の空気の熱エネルギーとの差分をとって前記空調領域の熱量を求める熱量算出手段とを備え、前記空気温度検出手段、前記空気湿度検出手段及び前記風速検出手段は、前記空気通路を構成するダクトの中心部に向けて挿設する支持バーの先端部分に直列状態に並べて取り付けられ、前記風速検出手段は熱感式流速センサであることを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、空気調和装置と、前記空気調和装置に接続されて複数個の空調領域を空調する空気供給系と、前記空調領域の各々から排気を領域外に導く排気系と、前記空気調和装置に接続されて、前記排気系の各々の合計した風量の外気を前記空気調和装置に導く外気系と、前記空気調和装置に接続された熱源系とで構成された空気調和設備において、空気流路中に配置される空気温度検出手段と、空気湿度検出手段と、風速検出手段と、風速と空気流路断面積の積をとって算出する風量算出手段と、空気温度と空気湿度から算出する比エンタルピー算出手段と、空気の比エンタルピー、風量、空気の密度の積をとって空気の熱エネルギを求める熱エネルギー算出手段とを備え、前記複数個の空調領域それぞれの空気供給系給気側及び還気側と、前記排気系及び前記外気系とにそれぞれ設けられる熱エネルギー計測装置と、前記熱エネルギー計測装置の各々により求められた、前記還気側空気の熱エネルギーと前記外気側空気の熱エネルギーとを加えた熱エネルギー量が、前記給気側の空気の熱エネルギーと前記排気側の空気の熱エネルギーと前記空気調和装置の付与熱エネルギーを加算した熱エネルギー量と等しくなるように、前記空調領域の給気熱量を求める熱エネルギー量算出手段と、前記熱エネルギー量算出手段により算出された、前記外気側空気の熱エネルギーと前記外気温度と還気温度との演算により外気導入量を増減する熱エネルギー算出手段とを備え、前記空気温度検出手段、前記空気湿度検出手段及び前記風速検出手段は、前記空気通路を構成するダクトの中心部に向けて挿設する支持バーの先端部分に直列状態に並べて取り付けられ、前記風速検出手段は熱感式流速センサであるていることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の空調設備において、前記空気温度検出手段、前記空気湿度検出手段及び前記風速検出手段は、前記空気通路を構成するダクトの中心部に向けて挿設する支持バーの先端部分に直列状態に並べて取り付けられ、前記風速検出手段は熱感式流速センサであることを特徴とする。
【0018】
(作用)
請求項1記載の発明において、風量算出手段により、検出された風速と空気流路の断面積の積をとって風量が算出される。
温度検出手段により空気流路中の温度が検出され、湿度検出手段により空気流路中の湿度が検出される。
【0019】
比エンタルピー算出手段により、検出された温度,検出された湿度から空気の比エンタルピーが算出される。熱エネルギー算出手段により、空気の比エンタルピー,風量,空気の密度の積をとって空気の熱エネルギーが求められる。
度検出手段により空気流路中の温度が検出される。
【0020】
湿度は予め所定の値に設定される。
風量検出手段により、検出された風速と空気流路の断面積の積をとって風量が算出される。
比エンタルピー算出手段により、検出された温度,所定の値に設定され湿度から空気の比エンタルピーが算出される。
【0021】
熱エネルギー算出手段により、空気の比エンタルピー,風量,空気の密度の積をとって空気の熱エネルギーが求められる。
請求項3記載の発明において、湿度検出手段により空気流路中の湿度が検出される。
【0022】
風量検出手段により、検出された風速と空気流路の断面積の積をとって風量が算出される。
温度は予め所定の値に設定される。
比エンタルピー算出手段により、所定の値に設定された温度,検出された湿度から空気の比エンタルピーが算出される。
【0023】
熱エネルギー算出手段により、空気の比エンタルピー,風量,空気の密度の積をとって空気の熱エネルギーが求められる。
請求項記載の発明においては、空気調和設備の空気供給系に配し熱エネルギー計測装置により空気の熱エネルギーが算出される。
【0024】
請求項記載の発明においては、熱量算出手段により、エネルギー計測装置により求めた空気供給系の還気側の空気の熱エネルギーと、エネルギー計測装置により求めた空気供給系の給気側の空気の熱エネルギーとの差分をとって空調領域の熱量が求められる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する
【0026】
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態(請求項1,請求項2,請求項3に対応)を示す。
図において、空気調和設備1がビル(図示せず)内に設置されている。空気調和設備1は、空気調和装置2と、空気調和装置2に接続されて複数個(例えば3個)の空調領域(部屋)4,5,6を空調する空気供給系2Cと、空気調和装置2に接続された熱源系2Dとで構成されている。各空調領域4,5,6は、ビル内の複数のテナントA社,B社,C社内にそれぞれ独立に区画されている。テナントA社,B社,C社は例えば冷暖房の運転時間が違っており、空調領域4,5,6で消費される熱量も違っている。
【0027】
空気調和装置2の給気側2Aには幹ダクト7が連結され、幹ダクト7には複数(3個)の給気ダクト8,9,10(空気流路)の一端がそれぞれ連結され、各給気ダクト8,9,10の他端は前記各空調領域4,5,6内にそれぞれ開口している。
そして、集合還気ダクト11の一端は空気調和装置2の環気側2Bに接続されている。集合還気ダクト11の途中に外気導入ダクト12が接続されている。
【0028】
集合還気ダクト11の他端に、複数の空調領域4,5,6に配された還気ダクト13,14,15(空気流路)が合流して接続されている。
幹ダクト7,給気ダクト8,9,10,空調領域4,5,6,還気ダクト13,14,15,集合還気ダクト11,外気導入ダクト12等により前記空気供給系2Cが形成されている。
【0029】
また、空気調和装置2は、冷却コイル16と、加熱コイル17と、送風機18とを備えている。
冷却コイル16に冷水配管16Aが接続されている。冷水配管16Aの途中に冷凍機37からなる冷熱源及びポンプ38が装着されている。冷凍機37により冷却された冷水は冷却コイル16に送られ、冷水配管16Aを循環する。
【0030】
また、加熱コイル17に温水配管(図示せず)が接続されている。温水配管の途中にはボイラ(図示せず)からなる温熱源が装着されている。ボイラにより加熱された温水は加熱コイル17に送られ、温水配管を循環する。なお、空気調和装置2の機能は、周知であり、説明を省略する(例えば「空気調和・衛生設備の知識」P30〜P36;オーム社発行社団法人空気調和・衛生工学会編平成5年7月20日第1版第6刷発行)。
【0031】
冷水配管16A,冷凍機37,ポンプ38,温水配管,ボイラ等で前記熱源系2Dが構成されている。
各給気ダクト8,9,10に計測部19,20,21がそれぞれ装着されている。
各還気ダクト13,14,15に計測部22,23,24がそれぞれ装着されている。
【0032】
計測部19,20,21,22,23,24は同様の構成で、挿入型形状に形成されており、計測部19を例に挙げて説明する。
図2,3,4に示すように、計測部19は、風速センサ25,温度センサ26,湿度センサ27から構成されている。風速センサ25,温度センサ26,湿度センサ27はまとめて近接して配置されている。
【0033】
風速センサ25自体の構造及び取付け構造について説明する。
風速センサ25は、感熱式流速センサからなる。この感熱式流速センサは例えばポリカーボネート(またはガラス)からなる基材25Aの中に電気抵抗の変化を検出する感知部25Bを埋め込んだものである。感知部25Bにリード線25Cが接続されている。なお、感熱式流速センサとして、単結晶ゲルマニウムやPt線等が用いられる(例えば昭晃社発行「センサ工学の基礎」P77,P78(平成10年4月10日初版)を適用)。
【0034】
風速センサ25,温度センサ26,湿度センサ27は、計測部取付具28を介して給気ダクト8に取り付けられている。すなわち、計測部取付具28は、給気ダクト8に固着されたカラー28Aと、カラー28Aの端部に被設されたキャップ28Bと、カラー28A内に給気ダクト8の中心部に向けて挿設された支持バー28Cとを有している。支持バー28Cは中空管からなり、前記カラー28Aにニップル型継手本体28D,カバーナット28Eを介して着脱自在に設けられている。支持バー28Cの先端に前記風速センサ25,前記温度センサ26,前記湿度センサ27が直列状態に並んで取り付けられ、支持バー28Cの中に風速センサ25用のリード線25C,温度センサ26,湿度センサ27用のリード線(図示せず)が挿通されている。
【0035】
給気ダクト8に風速センサ25,温度センサ26,湿度センサ27は、それぞれ第1の制御装置29の入力側に接続されている。
同様に、給気ダクト9,10,還気ダクト13,14,15における風速センサ25,温度センサ26,湿度センサ27は、それぞれ第1の制御装置29の入力側に接続されている。
【0036】
第1の制御装置29の出力側にテナントA社,B社,C社で消費された熱量を表示する表示装置30,31,32がそれぞれ接続されている。
第1の制御装置29は、空調領域4で必要とされる熱量Q(1)を計算する第1の熱量出力部33と、空調領域5で必要とされる熱量Q(2)を計算する第2の熱量出力部34と、空調領域6で必要とされる熱量Q(3)を計算する第3の熱量出力部35とで構成されている。第1,2,3の熱量出力部33,34,35は同じ構成であり、第1の熱量出力部33を例に挙げて説明する。
【0037】
第1の熱量出力部33は、給気ダクト8での空気の熱エネルギーE(1S)を算出する給気側の熱エネルギー算出部33Aと、還気ダクト13での空気の熱エネルギーE(1R)を算出する還気側の熱エネルギー算出部33Bと、給気側の熱エネルギー算出部33A,還気側の熱エネルギー算出部33Bが接続されて空調領域4で必要とされる熱量を計算する熱量算出手段33Cとで構成されており、熱量Q(1)を以下の式で算出する。
【0038】
熱量Q(1)=熱エネルギーE(1R)−熱エネルギーE(1S)
熱エネルギーE(1R)は以下の式で算出される。
熱エネルギーE(1R)=V・ρ(A)・C(A)・I(A)
ここで、V ;風量
ρ(A);空気の密度
C(A);空気の比熱
I(A);空気の比エンタルピー(温度Tと湿度Hの関数)
である。
【0039】
空気の熱エネルギーE(1S)は空気の熱エネルギーE(1R)と同様に算出される。
熱量算出手段33Cは前記表示装置30に接続されている。
給気ダクト8において、計測部19と給気側の熱エネルギー算出部33Aとで給気側の熱エネルギー計測装置33Dが構成されている。
同様にして、給気ダクト9において、計測部20と給気側の熱エネルギー算出部34Aとで給気側の熱エネルギー計測装置34Dが構成され、給気ダクト10において、計測部22と給気側の熱エネルギー算出部35Aとで給気側の熱エネルギー計測装置35Dが構成されている。
【0040】
還気ダクト13,14,15において、計測部22,23,24と還気側の熱エネルギー算出部33B,34B,35Bとで還気側の熱エネルギー計測装置33E,34E,35Eがそれぞれ構成されている。
空調領域5,6で消費される熱量Q(2),Q(3)は、空調領域4で消費される熱量Q(1)と同様に算出される。
【0041】
熱量Q(1),Q(2),Q(3)は表示装置30,31,32にそれぞれ出力される。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
空気調和装置2を冷房装置として用いた場合について説明する。なお、空気調和装置2を暖房装置として用いた場合は、冷房装置として用いた場合と同様であり、説明を省略する。
【0042】
空気供給系2Cの空気は、空気調和装置2の冷却コイル16により冷却され、幹ダクト7を介して、各給気ダクト8,9,10にそれぞれ流れ、各空調領域4,5,6内に送られる。各空調領域4,5,6内において、熱負荷により温度が上がる。すなわち、各空調領域4,5,6内は冷房される。温度の上がった空気は、空調領域4,5,6から還気ダクト13,14,15を介して集合還気ダクト11に送られ、空気調和装置2に戻る。
【0043】
このように、空気供給系2Cの空気は、空気調和装置2と各空調領域4,5,6内を循環する。
ここで、空気調和装置2において、熱交換が行なわれ、熱源系2Dから与えられる熱量は、空調領域4,5,6で消費される熱量の合計に等しい。すなわち、Q(1)+Q(2)+Q(3)=Q(T) である。Q(T)は空気調和装置2の冷水配管16A中の冷水から与えられる熱量である。
【0044】
空調領域4で消費される熱量Q(1)は、図5のフローチャートに従って次のように計測される。
先ず、ステップS1〜S6により給気ダクト8の空気の熱エネルギーE(1S)の算出について説明する。
ステップS1において、風速センサ25により給気ダクト8内を流れる空気の風速を示す特性が測定され、風速を示す特性の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Aに送られる。熱エネルギー算出部33Aにおいて、この風速の特性値は風速に変換されて検出される。
【0045】
ステップS2において、温度センサ26により給気ダクト8中の温度T(SA)を示す特性値(例えば比抵抗,抵抗の変化を検出する)が測定され、温度T(SA)を示す特性値の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Aに送られる。熱エネルギー算出部33Aにおいて、この温度T(SA)の特性値は温度T(SA)に変換されて検出される。
【0046】
ステップS3において、湿度センサ27により給気ダクト8中の湿度H(SA)を示す特性値が測定され、湿度H(SA)を示す特性値の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Aに送られる。熱エネルギー算出部33Aにおいて、この湿度H(SA)の特性値は湿度H(SA)に変換されて検出される。
ステップS4において、熱エネルギー算出部33Aにより、風量の重さG(SA)は、(風量V=風速×給気ダクト8の断面積S)の式で検出された風量V(SA)を用いて以下の式で温度補正を加味して算出される。
【0047】
風量の重さG(SA)=風量V(SA)×空気の密度ρ(A)
ステップS5において、空気の比エンタルピーI(SA)は、
I(SA)=f(T(SA),H(SA))
で与えられる。
ここで、(T(SA),H(SA))の2つは変数であり、I(SA)は(T(SA),H(SA))の関数として与えられる。例えばI(SA)は空気線図により与えられる(「空気調和・衛生設備の知識」P8;オーム社発行社団法人空気調和・衛生工学会編平成5年7月20日第1版第6刷発行参照)。
【0048】
ステップS6において、給気ダクト8内を流れる空気の熱エネルギーE(1S)は、
E(1S)=G(SA)×I(SA)
で与えられる。
次に、ステップS7〜S12により還気ダクト13の空気の熱エネルギーE(1R)の算出について説明する。
【0049】
ステップS7において、風速センサ25により還気ダクト13内を流れる風速を示す特性が検出され、風速の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Bに送られる。
ステップS8において、温度センサ26により還気ダクト13内を流れる温度T(RA)を示す特性値(例えば比抵抗,抵抗の変化を検出する)が測定され、温度T(RA)を示す特性値の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Bに送られる。熱エネルギー算出部33Bにおいて、この温度T(RA)の特性値は温度T(RA)に変換されて検出される。
【0050】
ステップS9において、湿度センサ27により還気ダクト13内を流れる湿度H(RA)を示す特性値が測定され、湿度H(RA)を示す特性値の信号は第1の制御装置29の熱エネルギー算出部33Bに送られる。熱エネルギー算出部33Bにおいて、この湿度H(RA)の特性値は湿度H(RA)に変換されて検出される。
ステップS10において、熱エネルギー算出部33Bにより、風量の重さG(RA)は、(風量V=風速×還気ダクト13の断面積S)の式で検出された風量V(RA)を用いて以下の式で温度補正を加味して算出される。
【0051】
風量の重さG(RA)=風量V(RA)×空気の密度ρ(A)
ステップS11において、空気の比エンタルピーI(RA)は、
I(RA)=f(T(RA),H(RA))
で与えられる。
ここで、(T(RA),H(RA))の2つは変数であり、I(RA)は(T(RA),H(RA))の関数として与えられる。例えばI(RA)は空気線図により与えられる。
【0052】
ステップS12において、還気ダクト13内を流れる空気の熱エネルギーE(1R)は、
E(1R)=G(RA)×I(RA)
で与えられる。
ステップS13において、空調領域4で消費される熱量Q(1)は、
Q(1)=E(1R)−E(1S)
で与えられる。
【0053】
ステップS14において、t秒経過すると、ステップS1に戻る。すなわち、t秒間隔で上述した一連の動作が繰り返される。
空調領域5,6における熱量Q(2),Q(3)の計測は、空調領域4における熱量Q(1)の計測と同様にして行なわれる。
【0054】
熱量Q(1),Q(2),Q(3)はそれぞれ表示装置30,31,32に表示される。
以上の如き構成によれば、次の効果を奏する。
第1に、還気ダクト13,14,15,給気ダクト8,9,10中の温度,湿度,風速を計測し、所定の演算手段により空気の熱エネルギーE(1R),E(1S),E(2R),E(2S),E(3R),E(3S)を簡単に出力することができる。
【0055】
特に、風速を計測する手段として、感熱式流速センサからなる風速センサ25を用い、還気ダクト13,14,15の断面積或いは給気ダクト8,9,10の断面積と風速との積で風量を算出しているので、熱エネルギー算出の基礎となる風量を簡単に算出することができる。
第2に、(イ)還気ダクト13の空気の熱エネルギーE(1R)と給気ダクト8の空気の熱エネルギーE(1R)との差分E(1R)−E(1S)を求めることにより、(ロ)還気ダクト14の空気の熱エネルギーE(2R)と給気ダクト9の空気の熱エネルギーE(2R)との差分E(2R)−E(2S)を求めることにより、(ハ)還気ダクト15の空気の熱エネルギーE(3R)と給気ダクト10の空気の熱エネルギーE(3R)との差分E(3R)−E(3S)を求めることにより、複数のテナントA社,B社,C社の空調領域4,5,6毎にその冷暖房に必要な熱量Q(1),Q(2),Q(3)を個別に求めることができる。この結果、使用した熱量Q(1),Q(2),Q(3)に対応した使用料金を算出し、各テナントA社,B社,C社の空調領域4,5,6で消費される熱量Q(1),Q(2),Q(3) が使用時間帯の相違等で違っている場合に対応することができる。
【0056】
第3に、空気調和装置2の空気供給系2Cで熱量Q(1),Q(2),Q(3) を算出することができるので、従来例のように空気調和装置に冷温水を供給する冷温水配管に施工を行なうことがなくなり、熱量検出を簡単に行なうことができる。すなわち、各給気ダクト8,9,10に小孔を開け、挿入型形状に形成された計測部19,20,21をそれぞれ装着すれば良いので、計測部19,20,21の配線工事だけ済み、従来例の空気調和装置の冷温水配管の工事に比して施工が簡単である。また、空気供給系2Cの還気ダクト13,14,15,給気ダクト8,9,10に設けた孔部に、蓋またはコーキング等で埋め戻すだけの簡単な作業で良いので、計測部位が不適切でも、設置場所の移動が簡単である。また、撤去する場合も工事が簡単である。また、保温工事が不要である。
【0057】
第4に、空気の熱エネルギーの変動に対して、その状態を時系列的に把握することができる。
なお、本実施の形態においては、空気の比エンタルピーI(SA)は、(T(SA),H(SA))の2つの変数により式I(SA)=f(T(SA),H(SA))で与えられ、(T(SA),H(SA))のうちのいずれか一方を定数とし、他方を変数として適用することもできる。これにより、第1の制御装置29での演算の数が少なくなり、空気の熱エネルギーの検出速度を速くすることができ、応答性を要求される制御に適用する場合に効果がある
【0058】
また、本実施の形態においては、空気の比エンタルピーI(RA)は、(T(RA),H(RA))の2つの変数により式I(RA)=f(T(RA),H(RA))で与えられているが、(T(RA),H(RA))のうちのいずれか一方を定数とし、他方を変数として適用することもできる。これにより、第1の制御装置29での演算の数が少なくなり、空気の熱エネルギーの検出速度を速くすることができ、応答性を要求される制御に適用する場合に効果がある
【0059】
さらに、本実施の形態においては、風速センサ25により給気ダクト8内を流れる風速が検出されているが、風速が一定の場合には、予め風速を検出し、熱エネルギー算出部の記憶部に格納し、この風速を記憶部から呼び出して用いることもできる。これにより、第1の制御装置29での演算の数が少なくなり、熱エネルギーの検出速度を速くすることができ、応答性を要求される制御に適用する場合に効果がある。
【0060】
そして、本実施の形態においては、風速を感熱式流速センサで測定しているが、他の形式の速度センサを用いることができる。
図6は本発明の第2の実施の形態(請求項に対応)を示す。
第2の実施の形態の空気調和設備は、第1の実施の形態の空気調和設備と同様の構成であり、同一構成部分は同一の符号を付して説明を省略し、相違する部分についてのみ説明する。
【0061】
図において、外気導入ダクト12の途中に計測部12Aが装着されている。計測部12Aは前記計測部19と同様の構造であり、説明を省略する。
第2の制御装置39は、前記第1の制御装置29と、熱エネルギー算出部39Aとを含むとともに後述の式▲1▼から導かれる外気量の増減を判断するプログラムを内蔵している。熱エネルギー算出部39Aは計測部12Aに接続されている。
【0062】
計測部12Aと熱エネルギー算出部39Aとで、熱エネルギー計測装置39Bが構成されている。
複数の空調領域4,5,6には、排気ダクト4A,5A,6Aがそれぞれ設けられている。各排気ダクト4A,5A,6Aにそれぞれ計測部4B,5B,6Bがそれぞれ装着されている。計測部4B,5B,6Bはそれぞれ第2の制御装置39に接続されている。計測部4B,5B,6Bは前記計測部19と同様の構造であり、説明を省略する。
【0063】
第2の実施の形態によれば、例えば冬期、空気調和装置2により空調領域4,5、6に設置されたコンピュータ等の運転等により暖まった空調領域4,5、6を冷房しようとする場合、外気導入ダクト12の途中での熱エネルギー計測装置39Bの利用により熱エネルギーを把握し、外気導入ダクト12への低温の外気の導入量を増やし、空気調和装置2の省エネルギーを図ることができる。
【0064】
以下、熱エネルギー計測装置39Bの利用により外気導入ダクト12への低温の外気の導入量を増加させることができる理由について説明する。
空気供給系2Cにおける熱エネルギーの熱平衡により
Figure 0003639225
が成立する。
【0065】
ここで、
還気側の熱エネルギーE(RA)=G(RA)×I(RA)の合計値
外気側の熱エネルギーE(OA)=G(OA)×I(OA)
給気側の熱エネルギーE(SA)=G(SA)×I(SR)の合計値
排気側の熱エネルギーE(EXT)=G(EXT)×I(EXT)の合計値
G(RA);還気側の風量の重さ
I(RA);還気側の空気の比エンタルピー
G(OA);外気側の風量の重さ
I(OA);外気側の空気の比エンタルピー
G(SA);給気側の風量の重さ
I(SA);給気側の比エンタルピー
G(EXT);排気側の風量の重さ
I(EXT);排気側の空気の比エンタルピー
である。
【0066】
上述の式▲1▼において、「▲1▼式の左辺である還気側の熱エネルギーE(RA)+外気側の熱エネルギーE(OA)は、一定であるから、外気側の熱エネルギーE(OA)が小さければ、還気側の熱エネルギーE(RA)は大きくなる。」ことから次の対応が可能である。
先ず、還気側の熱エネルギー計測装置33E,34E,35Eにより還気側のG(RA),I(RA)を求め、熱エネルギー計測装置39Bにより外気側のG(OA),I(OAを求める。
【0067】
この場合、I(RA)>I(OA)ならば(例えば外気温度が還気温度より低ければ)、外気を多量に取り入れる。従って、空気供給系2Cを循環する空気量が少なくなり、空気調和装置2の省エネルギーを図ることができる。
なお、I(RA)<I(OA)ならば(例えば外気温度が還気温度より高ければ)、外気の取入量を少なくする。
【0068】
図7は本発明の第3の実施の形態(請求項に対応)を示す。
第3の実施の形態の空気調和設備は、第1の実施の形態の空気調和設備と同様の構成であり、同一構成部分は同一の符号を付して説明を省略し、相違する部分についてのみ説明する。
図において、熱源系2Dと空気調和装置2は1:1で対応している。幹ダクト7の途中に計測部7Aが装着され、集合還気ダクト11の途中に計測部11Aが装着され、外気導入ダクト12の途中に計測部12Aが装着されている。計測部7A,計測部11A,計測部12Aは計測部19と同様の構造であり、説明を省略する。
【0069】
計測部7A,計測部11A,計測部12Aは第3の制御装置41の入力側に接続され、第3の制御装置41の出力側に表示装置42が接続されている。
第3の制御装置41は、計測部7Aに接続された熱エネルギー算出部7Bと、計測部11Aに接続された熱エネルギー算出部11Bと、計測部12Aに接続された熱エネルギー算出部12Bとを含む。
【0070】
計測部7Aと、熱エネルギー算出部7Bとで熱エネルギー計測装置7Cが構成され、計測部11Aと熱エネルギー算出部11Bとで熱エネルギー計測装置11Cが構成され、計測部12Aと熱エネルギー算出部12Bとで熱エネルギー計測装置12Cが構成されている。
第3の制御装置41において、第1の実施の形態の第1の制御装置29と同様の演算を用いて、還気側の空気の熱エネルギーE(RA),外気側の空気の熱エネルギーE(OA),給気側の空気の熱エネルギーE(SA)を算出し、還気側の空気の熱エネルギーE(RA)+外気側の空気の熱エネルギーE(OA)から給気側の空気の熱エネルギーE(SA)を減じることにより、各空調領域4,5,6で消費される全体の熱量を求めることができる。
【0071】
第3の実施の形態によれば、各空調領域4,5,6で消費される全体の熱量を求める場合、従来例のように熱源系2Dの冷水配管16Aに開けた孔に熱量計測部を取り付けて熱量を測定する場合に比して、熱源系2Dの冷水配管16Aで熱量を測ることなく、空気供給系2Cで測ることができるので、特に計測部7A,計測部11A,計測部12Aを幹ダクト7,集合還気ダクト11,外気導入ダクト12に、後付けする場合にメリットがある。
【0072】
図8は本発明の第4の実施の形態(請求項に対応)を示す。
第4の実施の形態の空気調和設備は、1つの熱源系に対して複数個(例えば3個)の空気調和装置に適用したものである。
図において、ビル51の3階にテナントA社,B社,C社が入居しており、テナントA社は空調領域52Aを有し、テナントB社は空調領域52Bを有し、テナントC社は空調領域52Cを有している。
【0073】
ビル51の2階にテナントD社,E社,F社が入居しており、テナントD社は空調領域53Dを有し、テナントE社は空調領域53Eを有し、テナントC社は空調領域53Fを有している。
ビル51の1階にテナントG社が入居しており、テナントG社は仕切壁G1,G2を介して3つの空調領域G3,G4,G5を有している。
【0074】
ビル51の屋上には外調機54が設置され、3階,2階,1階に空気調和装置55,56,57がそれぞれ設置されている。外調機54は外気導入ダクト58を介して空気調和装置55,56,57に接続されている。
外調機54は、冷却コイル54Aと、加熱コイル54Bと、送風機54Cとを備えている。冷却コイル54Aに冷水配管59が接続されている。冷水配管59の途中に冷凍機60からなる冷熱源及びポンプ61が装着されている。冷凍機60により冷却された冷水は冷却コイル54Aに送られ、冷水配管59を循環する。
【0075】
また、加熱コイル54Bに温水配管(図示せず)が接続されている。温水配管の途中にはボイラ(図示せず)からなる温熱源が装着されている。ボイラにより加熱された温水は加熱コイル54Bに送られ、温水配管を循環する。
3階の空気供給系について説明する。空気調和装置55の給気側55Aには幹ダクト62が連結され、幹ダクト62には複数(3個)の給気ダクト63,64,65の一端がそれぞれ連結され、各給気ダクト63,64,65の他端は前記各空調領域52A,52B,52C内にそれぞれ開口している。
【0076】
そして、集合還気ダクト66の一端は空気調和装置55の環気側55Bに接続されている。集合還気ダクト66の途中に、外気導入ダクト58の分岐部58Aが接続されている。
集合還気ダクト66の他端に、複数の空調領域52A,52B,52Cに配された還気ダクト68,69,70が合流して接続されている。
【0077】
各給気ダクト63,64,65に計測部63S,64S,65Sがそれぞれ装着されている。
各還気ダクト68,69,70に計測部68S,69S,70Sがそれぞれ装着されている。
また、外気導入ダクト58の分岐部58Aに計測部77Sが装着されている。
【0078】
計測部63S,64S,65S,68S,69S,70S,77Sは、第1の実施の形態の計測部19と同様であり、説明を省略する。
2階の空気側の系統について説明する。2階の空気側の系統は、3階の空気側の系統と同様であり、相違する点のみ説明すると、幹ダクト71に計測部71Sが装着され、集合還気ダクト72に計測部72Sが装着され、外気導入ダクト58の分岐部58Bに計測部73Sが装着されている。
【0079】
2階における計測部71S,72S,73Sは第1の実施の形態の計測部19と同様の構造であり、説明を省略する。
1階の空気側の系統について説明する。1階の空気側の系統は、2階の空気側の系統と同様であり、相違する点のみ説明すると、幹ダクト74に計測部74Sが装着され、集合還気ダクト75に計測部75Sが装着され、外気導入ダクト58の先端部58Cに計測部76Sが装着されている。
【0080】
1階における計測部74S,75S,76Sは第1の実施の形態の計測部19と同様の構造であり、説明を省略する。
そして、3階における計測部63S,64S,65S,68S,69S,70S,77Sと、2階における計測部71S,72S,73Sと、1階における計測部74S,75S,76Sとは、第4の制御装置78の入力側に接続され、第4の制御装置78の出力側に表示装置79が接続されている。
【0081】
第4の制御装置78は、3階における計測部63S,64S,65S,68S,69S,70S,77Sにそれぞれ接続された熱エネルギー算出部63T,64T,65T,68T,69T,70T,77Tと、2階における計測部71S,72S,73Sにそれぞれ接続された熱エネルギー算出部71T,72T,73Tと、1階における計測部74S,75S,76Sにそれぞれ接続された熱エネルギー算出部74T,75T,76Tとを含む。
【0082】
計測部63Sと熱エネルギー算出部63Tとで熱エネルギー計測装置63Uが構成されている。
計測部64Sと熱エネルギー算出部64Tとで熱エネルギー計測装置64Uが構成されている。
計測部65Sと熱エネルギー算出部65Tとで熱エネルギー計測装置65Uが構成されている。
【0083】
計測部68Sと熱エネルギー算出部68Tとで熱エネルギー計測装置68Uが構成されている。
計測部69Sと熱エネルギー算出部69Tとで熱エネルギー計測装置69Uが構成されている。
計測部70Sと熱エネルギー算出部70Tとで熱エネルギー計測装置70Uが構成されている。
【0084】
計測部77Sと熱エネルギー算出部77Tとで熱エネルギー計測装置77Uが構成されている。
計測部71Sと熱エネルギー算出部71Tとで熱エネルギー計測装置71Uが構成されている。
計測部72Sと熱エネルギー算出部72Tとで熱エネルギー計測装置72Uが構成されている。
【0085】
計測部73Sと熱エネルギー算出部73Tとで熱エネルギー計測装置73Uが構成されている。
計測部74Sと熱エネルギー算出部74Tとで熱エネルギー計測装置74Uが構成されている。
計測部75Sと熱エネルギー算出部75Tとで熱エネルギー計測装置75Uが構成されている。
【0086】
計測部76Sと熱エネルギー算出部76Tとで熱エネルギー計測装置76Uが構成されている。
第4の制御装置78により、各階において、第1の実施の形態の第1の制御装置29と同様の演算により還気側の空気の熱エネルギーE(RA),外気側の空気の熱エネルギーE(OA),給気側の空気の熱エネルギーE(SA)を求め、還気側の空気の熱エネルギーE(RA)+外気側の空気の熱エネルギーE(OA)から給気側の空気の熱エネルギーE(SA)を減じることにより、各階で消費される熱量の合計を簡単に求めることができる。
【0087】
1階で消費される熱量Q(1階)と2階で消費されるQ(2階)と3階で消費されるQ(3階)の合計は、熱源側の冷水配管59または冷温水配管で熱量を測定した値に等しい。
第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、各階で消費される熱量を合計したビル51で消費される全体の熱量Q(T)を求めることができる。
【0088】
なお、第2,3,4の実施の形態において、第1の実施の形態の適用例を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、空間的に隔てた部位に熱エネルギー計測装置を設置することにより、熱エネルギーの差分等を求めて空調領域の熱量等を求めたが、熱エネルギーの出力を省エネルギーの検証手段として利用できる。すなわち、空気調和設備が設置された建物の窓を2重ガラスに変える等の施工をした場合、施工前後での熱エネルギーを測定し、熱エネルギーの差分を求めて熱量を算出することにより省エネルギーの効果を確認することができる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、次の効果を奏する。
第1に、空気流路中の温度,湿度,風速を計測し、所定の演算手段により空気の熱エネルギーを簡単に計測することができる。
第2に、熱エネルギー計測装置を空気流路に設置すれば良いので、設置が簡単である。
【0090】
第3に、空気の熱エネルギーの変動に対して、その状態を時系列的に把握することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、演算の数が少なくなり、熱エネルギーの検出速度を速くすることができ、応答性を要求される制御に適用する場合に効果がある。
【0091】
さらに、請求項1記載の発明によれば、空気供給系に熱エネルギー計測装置を設置することにより、空気調和装置の熱源系の冷温水配管側ではなく、空気供給系を流れる空気の熱エネルギーを簡単に計測することができる。
請求項1,2,3記載の発明によれば、複数の空調領域毎にその冷暖房に必要な熱量を個別に計測することができ、その結果、各空調領域の使用する熱量が違っている場合に対応することができる効果を奏する。
【0092】
また、空気調和装置の空気供給系で熱量を算出することができるので、従来例のように空気調和装置の熱源側の冷温水配管に対して施工を行なうことがなくなり、熱量検出を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の空気調和設備を示す構成図である。
【図2】ダクト内に装着された計測部の取付状態を示す斜視図である。
【図3】ダクト内に装着された計測部の取付状態を示す断面図である。
【図4】感熱式流速センサを示す断面図である。
【図5】第1の制御装置のフローチャート図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の空気調和設備を示す構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の空気調和設備を示す構成図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の空気調和設備を示す構成図である。
【図9】従来の空気調和設備を示す構成図である。
【符号の説明】
1 空気調和設備
2 空気調和装置
4 空調領域
5 空調領域
6 空調領域
8 給気ダクト(空気流路)
9 給気ダクト(空気流路)
10 給気ダクト(空気流路)
13 還気ダクト(空気流路)
14 還気ダクト(空気流路)
15 還気ダクト(空気流路)
19 計測部
20 計測部
21 計測部
22 計測部
23 計測部
24 計測部
25 風速センサ
26 温度センサ
27 湿度センサ
33 第1の熱量出力部
33A 熱エネルギー算出部
33B 熱エネルギー算出部
33C 熱量算出手段
33D 熱エネルギー計測装置
33E 熱エネルギー計測装置
34 第2の熱量出力部
34A 熱エネルギー算出部
34B 熱エネルギー算出部
34C 熱量算出手段
34D 熱エネルギー計測装置
34E 熱エネルギー計測装置
35 第3の熱量出力部
35A 熱エネルギー算出部
35B 熱エネルギー算出部
35C 熱量算出手段
35D 熱エネルギー計測装置
35E 熱エネルギー計測装置

Claims (3)

  1. 空気調和装置と、前記空気調和装置に接続されて複数個の空調領域を空調する空気供給系と、前記空気調和装置に接続された熱源系とで構成された空気調和設備において、
    空気流路中に配置される空気温度検出手段と、空気湿度検出手段と、風速検出手段と、風速と空気流路断面積の積をとって算出する風量算出手段と、空気温度と空気湿度から算出する比エンタルピー算出手段と、空気の比エンタルピー、風量、空気の密度の積をとって空気の熱エネルギーを求める熱エネルギー算出手段とを備え、前記複数個の空調領域それぞれの空気供給系給気側及び還気側にそれぞれ設けられる熱エネルギー計測装置と、
    前記熱エネルギー計測装置により求められた前記還気側の空気の熱エネルギーと前記給気側の空気の熱エネルギーとの差分をとって前記空調領域の熱量を求める熱量算出手段と
    を備え、
    前記空気温度検出手段、前記空気湿度検出手段及び前記風速検出手段は、前記空気通路を構成するダクトの中心部に向けて挿設する支持バーの先端部分に直列状態に並べて取り付けられ、
    前記風速検出手段は熱感式流速センサである
    ことを特徴とする空気調和設備。
  2. 空気調和装置と、前記空気調和装置に接続されて複数個の空調領域を空調する空気供給系と、前記空調領域の各々から排気を領域外に導く排気系と、前記空気調和装置に接続されて、前記排気系の各々の合計した風量の外気を前記空気調和装置に導く外気系と、前記空気調和装置に接続された熱源系とで構成された空気調和設備において、
    空気流路中に配置される空気温度検出手段と、空気湿度検出手段と、風速検出手段と、風速と空気流路断面積の積をとって算出する風量算出手段と、空気温度と空気湿度から算出する比エンタルピー算出手段と、空気の比エンタルピー、風量、空気の密度の積をとって空気の熱エネルギを求める熱エネルギー算出手段とを備え、前記複数個の空調領域それぞれの空気供給系給気側及び還気側と、前記排気系及び前記外気系とにそれぞれ設けられる熱エネルギー計測装置と、
    前記熱エネルギー計測装置の各々により求められた、前記還気側空気の熱エネルギーと前記外気側空気の熱エネルギーとを加えた熱エネルギー量が、前記給気側の空気の熱エネルギーと前記排気側の空気の熱エネルギーと前記空気調和装置の付与熱エネルギーを加算した熱エネルギー量と等しくなるように、前記空調領域の給気熱量を求める熱エネルギー量算出手段と、
    前記熱エネルギー量算出手段により算出された、前記外気側空気の熱エネルギーと前記外気温度と還気温度との演算により外気導入量を増減する熱エネルギー算出手段と
    を備えている
    ことを特徴とする空気調和設備。
  3. 請求項2記載の空調設備において、
    前記空気温度検出手段、前記空気湿度検出手段及び前記風速検出手段は、前記空気通路を構成するダクトの中心部に向けて挿設する支持バーの先端部分に直列状態に並べて取り付けられ、
    前記風速検出手段は熱感式流速センサである
    ことを特徴とする空気調和設備。
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