JP3639119B2 - 光ファイババンドルとその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、偏波保持型の光ファイババンドルとその製造方法に関するもので、これを利用する装置は、偏波を利用した光信号処理システムの部品として用いられる。
【0002】
【従来の技術】
図2のように、キャピラリー(細管)20内に、複数本の偏波保持型光ファィバをとりまとめ、少なくとも端面においては各偏波保持型光ファイバの偏波方向が揃うように配列し、キャピラリー20内に接着剤30を充填してなる、光ファイババンドルが提案されている。
【0003】
なお、図3はバンドルの端面を模型的に示した拡大図で、15はコア、16はクラッド、18は応力付与部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
接着剤の特性として、硬化速度、密着性といった項目がある。
偏波保持光ファイバのバンドル化に使用するためには、硬化速度が遅く、密着性の高いものが望ましい。
その理由は、次のとおりである。
【0005】
硬化速度が早いと、光ファイバの偏波軸の角度を揃える時間が不十分なまま接着硬化することとなり、偏波軸の角度を高精度に揃えることができない。
また、密着性が低いと、引張り強度が低下するといった問題が発生する。
【0006】
硬化速度が遅く、かつ密着性が高い接着剤は、一般に入手し難い。
従来は、偏波軸の角度を精度良く揃えるために、硬化速度の遅い接着剤を用いていた。
しかし、この種の接着剤は、密着性も低い。そのため、製品における引張り強度が低かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、図1に例示するように、
裸光ファイバ14同士の接着に、硬化速度の遅い接着剤30Aを用い、
当該硬化速度の遅い接着剤30Aの用いられている部分とキャピラリー20との間の隙間に、密着性の高い接着剤30Bを用いること、
を特徴とする。
【0008】
接着剤の硬化速度の早い遅いの一態様としては、例えば常温(加熱しない状態)において、かつ硬化促進用の光、UV等を照射しない状態についていう。
【0009】
なお、請求項2に記載のように キャピラリー20内に挿入される裸ファイバ14の、長さ方向の一部についてのみ、硬化速度の遅い接着剤30Aを用いると、
裸ファイバ14のその他の部分には、密着性の高い接着剤30Bが直接、接するため、引張り強さがより大になる。
【0010】
また、請求項3の発明は製造方法に関し、
キャピラリー20の外において、前記光ファイバ同士を硬化速度の遅い接着剤30Aで接着しておいて、各偏波保持型光ファイバの偏波方向を揃え、
その後、
上記の偏波方向の揃えられた光ファイバがキャピラリー20内に存在し、
かつキャピラリー20と前記硬化速度の遅い接着剤30Aとの間の隙間に、密着性の高い接着剤30Bが存在する状態にすること、
を特徴とする。
【0011】
上記記載のうち、「偏波方向の揃えられた光ファイバが前記キャピラリー20内に存在し、かつ当該キャピラリー20と前記硬化速度の遅い接着剤30Aとの間の隙間に、密着性の高い接着剤30Bが存在する状態にする」には、
▲1▼キャピラリー20内に密着性の高い接着剤30Bを塗布又は充填しておいて、その中に、偏波方向が揃えられかつ硬化速度の遅い接着剤30Aで固められた光ファイバ群を挿入するか、あるいは
▲2▼キャピラリー20内に光ファイバを先に挿入、後で密着性の高い接着剤30Bを注射器等で充填する、
等の方法をとる。
【0012】
裸ファイバ14同士を硬化速度の遅い接着剤30Aで接着しておけば、各偏波保持型光ファイバの偏波方向を、時間をかけて、高精度に揃えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[物自体]
複数本の偏波保持光ファイバ心線10の端部において、数mm程度、被覆12が除去され(図1)、口出しされた裸ファイバ14が、偏波軸の揃った状態で、キャピラリー20内に、挿入されている。
キャピラリー20は、材質はホウ珪酸ガラスや石英等であり、紫外線硬化樹脂を用いる際に、紫外線を透過する材料とする。
【0014】
キャピラリー20にある裸ファイバ14の先端から2/3程度の範囲が、硬化速度の遅い接着剤30Aにより、互いに接着された状態になっている。
この部分に用いる接着剤の密着性については、その値は問わない
硬化速度の遅い(通常、密着性が低い)接着剤として、FC0708(大日本インキ)、等を用いることができる。
【0015】
キャピラリー20内における、上記の硬化速度の遅い接着剤30Aで固められた裸ファイバ14の部分以外の部分には、密着性の高い接着剤30Bが充填されている。
なお、この部分の接着剤の硬化速度については、特に問わない
密着性の高い(通常硬化速度が早い)接着剤30Bとして、R1159VN(JSR)等を用いることができる。
【0016】
[製法]
偏波保持型光ファイバ心線10の端部の被覆12を、5.5mm程度除去する。複数本の裸ファイバ14を、丸く束ね、先端から約3mm程度の部分を、硬化速度の遅い接着剤30Aで互いに接着する(図1(b))。
そうしておいて、各光ファイバ偏波軸を、端面観察により一定方向に揃える。
【0017】
キャピラリー20内に、密着性の高い接着剤30Bを充填するか、又は内面に塗布しておき(図1(c))、その中に、上記の硬化速度の遅い接着剤30Aで互いに接着した光ファイバを挿入し、接着剤を硬化させる。
【0018】
その後、キャピラリー20の先端を研磨する。
【0019】
【実施例】
硬化速度の遅い接着剤30Aとして、FC0708(大日本インキ)を用いた。なおこれは、密着性が低い。
また密着性の高い接着剤30Bとして、R1159VN(JSR)を用いた。なおこれは、硬化速度が早い。
従来方式及び 本発明方式によるサンプルを製作し、引張り強度を測定した。
本発明方式は、図1の構造で、長さ5mmのキャピラリー20内において、裸ファイバ14の先端から3mmの部分を硬化速度の遅い接着剤30Aにより接着し、その他の部分には密着性の高い接着剤30Bを充填した。
従来方式は、図2の構造で、硬化速度の遅い接着剤30Aだけを用いた。
【0020】
なお、偏波保持型光ファイバは、いわゆるパンダ型で、ガラス系の光ファイバである。
【0021】
接着剤としては、光硬化型のものが好適に用いられるかが、常温硬化型や1液型、2液型混合型であってもよい。また材質は、エポキシ系やアクリレート系を好適に用いることができる。
【0022】
結果を下表に示す。
Figure 0003639119
【0023】
本発明方式によるサンプルの引張り強度が大であることが分かる。
【0024】
【発明の効果】
偏波軸の角度が高精度に揃っており、かつ引張り強度が大の光ファイババンドルを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明図で、(a)は完成品を側面から見た状態、(b)と(c)は製造途中の状態を示す。
【図2】従来技術の説明図。
【図3】従来の光ファイババンドルの端面を拡大した説明図。
【符号の説明】
10 偏波保持型光ファイバ心線
12 被覆
14 裸ファイバ
15 コア
16 クラッド
18 応力付与部
20 キャピラリー
30A 硬化速度の遅い接着剤
30B 密着性の高い接着剤

Claims (4)

  1. キャピラリー内に、複数本の偏波保持型光ファィバをとりまとめ、少なくとも端面においては各偏波保持型光ファイバの偏波方向が揃うように配列し、前記キャピラリー内に接着剤を充填してなる、光ファイババンドルにおいて、
    前記光ファイバ同士の接着に硬化速度の遅い接着剤30Aが用いられ、
    当該硬化速度の遅い接着剤30Aの用いられている部分と前記キャピラリーとの間の隙間に、密着性の高い接着剤30Bが用いられていることを特徴とする、光ファイババンドル。
  2. 硬化速度の遅い接着剤30Aは、キャピラリー20内に挿入される光ファイバの、長さ方向の一部についてのみ、用いられていることを特徴とする、請求項1記載の光ファイババンドル。
  3. キャピラリー内において、複数本の偏波保持型光ファィバがとりまとめられ、少なくとも端面においては各偏波保持型光ファイバの偏波方向が揃うように配列され、前記キャピラリー内に接着剤が充填されている、光ファイババンドルを製造するに際して、
    前記キャピラリー20の外において、前記光ファイバ同士を硬化速度の遅い接着剤30Aで接着しておいて、各偏波保持型光ファイバの偏波方向を揃え、
    その後、上記の偏波方向を揃えられた光ファイバが前記キャピラリー20内に存在し、かつ当該キャピラリー20と前記硬化速度の遅い接着剤30Aで固められている部分との間の隙間に、密着性の高い接着剤30Bが存在する状態にすることを特徴とする、光ファイババンドルの製造方法。
  4. キャピラリー20内に挿入される光ファイバが、長さ方向の一部についてのみ、硬化速度の遅い接着剤30Aにより互いに接着されることを特徴とする、請求項3記載の光ファイババンドルの製造方法。
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