JP3638682B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、電動式パワーステアリング装置において、モータ駆動回路を保護するため、駆動回路のパワー素子周辺に温度センサを設けておき、パワー素子の許容温度以上になったら駆動電流を低減するようにしたものが知られている(以下、「温度センサ方式」という。)。
【0003】
また、パワー素子のオン抵抗がチップ温度と比例関係にあることを利用し、オン抵抗が設定値を越えた場合に保護を行うようにしたものも知られている(以下、「オン抵抗検出方式」という。)。
ところが、温度センサ方式には、次の様な欠点があった。
【0004】
パワー素子の直近にはなかなかセンサを配置できないため、温度検出に応答遅れがある。このため、ラックエンドまで操舵が完了している状態の様に、駆動電流が急上昇した様な過負荷の場合のパワー素子の発熱に対して追従性が悪く、保護が不十分になるという問題があるのである。
【0005】
また、オン抵抗方式には、次の様な欠点があった。
駆動回路を構成する各パワー素子チップ毎に特性のバラツキがある。このため、設定値を高めにすると温度上昇の生じ易いチップについては保護が不十分となってしまう。そこで、設定値を低めにする必要があるのであるが、今度は、必要以上に保護動作が実施されるという誤動作の問題が出て来る。また、駆動電流が定格以下の場合には、長時間駆動され続けても異常なしと判定されてしまうため、山道走行等によって操舵が頻繁に繰り返されるような場合における駆動回路の保護が不十分となるという問題があった。
【0006】
このように、従来の方式では、ある特定の負荷状態に対してしか保護ができないとという問題があった。
そこで、本発明は、電動式パワーステアリング装置のモータ駆動回路に対する保護を行うに当り、種々の負荷状態に対して適切な保護を行うことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果】
本発明の電動式パワーステアリング装置は、操舵入力に応じてアシストトルク指令値を演算する指令値演算手段と、該演算されたアシストトルク指令値に基づいてモータ駆動回路へ通電し、電動モータによる操舵アシスト力を発生させるアシスト力発生手段とを備える電動式パワーステアリング装置において、前記モータ駆動回路の周辺温度を検出し、該温度が所定以上となったときにモータ駆動回路に対する保護動作を行う第1の保護手段と、前記モータ駆動回路へのエネルギー蓄積量を演算し、該エネルギー蓄積量に着目してモータ駆動回路に対する保護動作を行う第2の保護手段と、前記モータ駆動回路へ入力される駆動電流を検出し、該駆動電流が所定以上となったときにモータ駆動回路に対する保護動作を行う第3の保護手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
このため、例えば、定格電流近傍の様な負荷率の場合には、第1の保護手段が有効に機能し、モータ駆動回路の温度上昇を検知して適切な保護を行うことができる。また、モータ巻線のショートなどによる過電流が加わった様な場合には、第3の保護手段が速やかに作動し、やはり適切な保護を達成できる。そして、ラックエンド保舵時のようなこれらの間の状態においても、第2の保護手段が、駆動回路へのエネルギー蓄積量を監視して保護を行うので、ここにも手落ちは生じない。
【0013】
ここで、第1の保護手段による保護動作では、所定温度未満では全く保護動作を行わず、所定温度になったら駆動電流を一定レベルに低減するようにするとよい。温度の上昇に伴って徐々に駆動電流の減少量を増加させる方式をとると、必要以上に保護が働いて本来のパワーアシストの効果が薄れるからである。
【0014】
一方、第2の保護手段による保護動作は、定格電流以上の状態を狙ったものであるから、このように段階的に行うよりも、エネルギー蓄積量が増大するに従って、次第に駆動電流の減少量が増大するように連続的な保護動作を行うのがよい。これによれば、ラックエンドまで操舵して保舵しているようなとき、運転者に対してガクンとハンドルの重さを感じさせることがなく、違和感を与えない点で有利となるからである。
【0015】
なお、第3の保護手段による保護動作は、過電流を検出したら直ちに駆動電流をゼロとするのがよい。過電流の生じるような状態であれば、モータ巻線のショートなどの故障の状態であるから、駆動回路への電流を直ちに遮断するのがよいからである。
【0016】
そこで、上記の電動式パワーステアリング装置において、前記第1の保護手段を、所定温度以上になったときにモータ駆動回路を予め定めた低レベルの駆動条件に切り換える手段として構成し、前記第2の保護手段を、(エネルギー蓄積量)/(モータ駆動回路の許容エネルギー量)が1に近づくほど、モータ駆動回路の駆動条件を連続的に低下させる手段として構成し、前記第3の保護手段を、駆動電流が所定以上になったときに駆動電流を遮断する手段として構成するとよい。
【0017】
なお、駆動電流を低下させる方法としては、入力トルクと車速等から算出されたアシストトルク指令値を減少補正することによって実現してもよいし、これとは別個に駆動電流を直接低下させる指令を行う様にしてもよい。
なお、第1,第2の保護手段が干渉し合わない様に、前記第2の保護手段を、エネルギー蓄積量が所定レベル以上となった場合に作動する手段として構成するとよい。こうすることで、長時間の連続駆動や過負荷による駆動の場合にだけアシスト力を犠牲にするだけに留まり、電動式パワーステアリング装置本来の操舵アシストの快適性を損なうことがないという効果がある。
【0018】
なお、これらの電動式パワーステアリング装置において、前記エネルギー蓄積量を、モータ駆動回路への入力エネルギーから放熱等による拡散エネルギーを減じたエネルギーを積算することにより演算するようにするとよい。
この場合、入力エネルギーをPとし、モータ駆動回路へ入力される駆動電流をIとし、駆動回路の抵抗をRとし、電流Iが供給される時間をtとすると、
【0019】
【数1】
P=I2 Rt …(1)
の計算により入力エネルギーを求めることができる。
ここで、駆動電流Iは、そもそもアシストトルク指令値に比例するものであることを考慮すると、前記入力エネルギーを、モータ駆動回路へのアシストトルク指令値の2乗に比例する値として演算することができる。こうすれば、駆動電流自体を検出する必要がない。
【0020】
【実施例】
以下、本発明を適用した電動式パワーステアリング装置の実施例について説明する。
実施例の電動式パワーステアリング装置では、図1に示すように、タイヤ1,1とタイロッド3,3を介して両端を連結されたラック軸5に、ラック歯7とスクリュー溝9とを設けてある。ラック歯7には操舵軸11の下端に設けられたピニオン歯車13を噛み合わせ、マニュアルステアリングを可能にしている。また、スクリュー溝9には、これを取り囲む様にラック軸5と同軸的にステッピングモータ15を取り付け、両者の間にボール17を介在させてアシスト用のボールスクリューを構成している。
【0021】
このステッピングモータ15は、電子制御装置(ECU)30によって駆動制御される。ECU30には、操舵軸11に取り付けられて入力トルクの大きさを検出するトルクセンサ21、ステッピングモータ15のポジションを検出するポジションセンサ23及び車速センサ25からの検出信号が入力される。ECU30は、これら検出信号に基づいて、アシストトルク指令値を演算し、この指令値に従って、ステッピングモータ15に対してバッテリ27からの駆動電力を供給する。
【0022】
トルクセンサ21は、操舵軸上部と下部とを連結するトーションバーのねじれによって生じる歪の大きさに対応するアナログ信号を出力するものである。ポジションセンサ23は、ステッピングモータ15に装着されたレゾルバであり、ステッピングモータ15の位相角に対応する波形信号を出力するものである。車速センサ25は、スピードメータケーブル用の出力軸が1回転する毎に1パルスの信号を出力するものである。
【0023】
ECU30にはまた、モータ駆動回路のパワー素子のオン抵抗を検出するオン抵抗検出センサ28からの検出信号と、モータ駆動回路の近くに配置されている温度センサ29からの検出信号も入力されている。これらのセンサ28,29は、オン抵抗及び温度に対応するアナログ電圧を出力するものである。
【0024】
ステッピングモータ15は、VR型の4相励磁方式のものであり、その駆動回路の概略を示すと、図2の様に構成される。
第1相と第3相、第2相と第4相がそれぞれグループに分けられている。そして、各グループについてバッテリ27の正側とを結ぶコモンラインが設けられ、そこにそれぞれ1個ずつのMOS型FET(QA,QB)が配置されている。また、各相は独立ラインでバッテリ27の負側と接続され、そこに各1個のMOS型FET(Q1〜Q4)が配置されている。なお、駆動回路内には、転流用として、ダイオードDA,DB,D1〜D4が配置されている。
【0025】
この駆動回路により、左操舵及び右操舵に対して、それぞれ定められている順番に各相を励磁し、左右へのアシスト力を発生する様になっている。
ECU30は、その果たす役割に着目してブロック図に表すと図3の様になる。
【0026】
まず、入力部40として、トルクセンサ21からの検出信号を入力し、これを入力トルクデータに換算するための入力トルク換算部41と、車速センサ25からの車速パルス信号を入力し、これを車速データに換算するための車速換算部42と、ポジションセンサ23からの波形信号を入力し、これを位相角に換算する位相角換算部43とを備えている。また、オン抵抗検出信号を入力し、これを駆動回路に入力されているモータ駆動電流に換算する駆動電流換算部44と、温度検出信号を入力し、これを温度に換算する温度換算部45とを備えている。
【0027】
演算部50には、入力トルクデータと車速データに基づいてアシストトルク指令値を演算する指令値演算部51と、このアシストトルク指令値を補正するための指令値補正部52と、位相角の変化に基づいてステッピングモータの回転角速度を演算する角速度演算部53と、位相角に回転角速度を加味して位相角を補正する位相角補正部54と、アシストトルク指令値に基づいて駆動電流値を算出すると共に、入力トルクの正負により操舵方向を特定して励磁順を決定し、補正された位相角に基づいて励磁相を特定する励磁相&電流値演算部55とを備えている。
【0028】
指令値演算部51が実行する演算は、従来公知のものと同じであり、車速を加味しつつ、入力トルクに比例したアシストルク指令値を算出する。
角速度演算部53は、前回演算タイミングにおける位相角と今回演算された位相角との差分からモータ回転角速度を算出する。そして、位相角補正部54は、今回検出された位相角に、このモータ回転角速度を加味して、次の演算タイミングまでの位相角の変化を予測するのである。
【0029】
指令値補正部52は、本実施例の特徴部であり、次の様な処理によりアシストトルク指令値の補正を行っている。
図4に示すように、まず、駆動電流Iが所定値Icr(例えば、定格電流の2倍)以上になっているか否かを判定する(S10)。「YES」と判定された場合には、直ちにアシストトルク指令値T2(n)を0に設定する(S20)。一方、「NO」と判定された場合には、現在までのエネルギー蓄積量E(n)を下記(3)式に従って算出し(S30)、E(n)/Emaxが0.1以下であるか否かを判定する(S40)。0.1を越える場合には、下記(2)式に基づいて、T2(n)を算出する(S50)。
【0030】
【数2】
T2(n)=T1(n)×(1−E(n)/Emax) …(2)
E(n)=E(n−1)+T2(n−1)2 −K・△t …(3)
ここで、
T1(n):入力トルク及び車速に基づいて算出されたアシストトルク指令値
T2(n):補正後のアシストトルク指令値(最終的なアシストトルク指令値)
T2(n−1):前回の最終的なアシストトルク指令値
E(n):今回までにFETに蓄積されたエネルギー
E(n−1):前回までにFETに蓄積されたエネルギー
Emax:FETの許容温度から換算される許容エネルギー
K:単位時間当りの拡散エネルギー
△t:演算間隔
を意味する。なお、(3)式は、前回までの入力エネルギーの累積値E(n−1)に、前回のアシストトルク指令値に基づいて入力されたエネルギーT2(n−1)2 を加えると共に、前回演算タイミングから今回演算タイミングまでの間に放熱等によって拡散していったエネルギーを減算するものである。従って、FETに蓄積されてきた熱エネルギーを表し、これをFETの質量と比熱で除算してやれば、FETの現在の温度を推定することもできる。
【0031】
一方、E(n)/Emaxが0.1以下であるなら、温度thが所定値thcr以上になっているか否かを判定する(S60)。th<thcrなら、アシストトルク指令値T2(n)として指令値演算部51が演算した値T1(n)をそのまま設定する(S70)。しかし、th≧thcrなら、アシストトルク指令値T2(n)に対して固定値T2を設定する(S80)。この固定値T2には、予め一定の低レベルの値を定めておく。
【0032】
以上の様に構成した結果、本実施例によれば、図5の様な関係にてモータ駆動回路の保護動作が行われる。即ち、定格電流近傍(負荷率約100%)においては(図示のA領域)、S60の判定結果に左右される第1のモードによりモータ駆動回路に対する保護動作が行われる。この領域については、温度センサ29によって温度上昇が検出されるまでに時間遅れが生じるから、必然的に判定時間は長くなる。このことは、逆に、定格電流近傍のようなそれほど深刻でない状態においてはアシスト力の発生を重視した制御となり、パワーステアリング本来の機能をフルに発揮させるという利点がある。
【0033】
一方、負荷率でいうと100〜200%のB領域においては、S30〜S50の処理による第2のモードによりモータ駆動回路に対する保護動作が行われる。この領域は、例えば、フル操舵で保舵した状態の様に、ラック軸5がラックエンドまで動作された状態などに当り、入力エネルギーが駆動エネルギーとして消費されなくなる結果、モータ駆動回路に対してエネルギーが次第に蓄積されていく状態にある。
【0034】
例えば、図6に例示するように、フル操舵に伴って、ラック軸5がラックエンドまでストロークされるとき、最初は入力エネルギーが駆動エネルギーとして消費されるし、仮に発熱があっても放熱もあるので、FETへのエネルギーの蓄積がなく、E(n)がほぼゼロとなる。このため、アシストトルク指令値T2(n)は演算値T1(n)と同一となる。ラックエンドに到達すると(時刻t1)、入力されたエネルギーが駆動エネルギーとして消費されずにそのまま残るので、拡散エネルギーを上回り、E(n)が増加し始める。これに伴い、アシストトルク指令値T2(n)が演算値T1(n)よりも徐々に減少し始める。こうして、アシストトルク指令値T2(n)が減少していくと、あるところで入力エネルギーと拡散エネルギーとがバランスし(時刻t2)、E(n)がほぼ一定になる。この後は、アシストトルク指令値T2(n)は一定となる。
【0035】
この様に、第2のモードにおいては、エネルギー蓄積量の大小に応じてアシストトルクを減少するので、連続的に補正がなされ、運転者に対してアシスト力の急変を感じさせない。また、過剰なアシスト状態から最適なアシスト状態へと自然に移行していく。また、判定時間という観点で見ると、負荷率が上昇するに従って短くなっていく。
【0036】
最後に、図5の負荷率でいうと200%以上のC領域においては、S10,S20の処理による第3のモードによりモータ駆動回路に対する保護動作が行われる。この領域は、例えば、モータ巻線がショートするなどして過大な駆動電流Iが流れた状態に相当する。従って、過電流が検出されると直ちにアシストトルク指令値T2(n)をゼロにし、迅速な保護を図っているのである。この領域は保護の必要性が緊急となっていることから、その判定時間はきわめて短くなっている。
【0037】
なお、S40にてE(n)が一定レベル以下の場合には、第2のモードの処理が行われないようにすることで、第1のモードと第2のモードとが干渉し合うのを防止している。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々なる態様に変形することが可能である。
また、操舵入力に応じてアシストトルク指令値を演算する指令値演算手段と、該演算されたアシストトルク指令値に基づいてモータ駆動回路へ通電し、電動モータによる操舵アシスト力を発生させるアシスト力発生手段と、該モータ駆動回路に対する保護動作を行う回路保護手段とを備える電動式パワーステアリング装置において、前記モータ駆動回路に対する負荷率に応じて、前記回路保護手段による保護動作の要否の判定条件を変更するようにすれば、以下のような作用効果を得ることができる。
すなわち、負荷率に応じて保護動作を行うための判定条件を変更するので、定格近傍と過電流状態、また、これらの中間の状態に対して、それぞれ適切な保護を行うことができる。
特に、定格近傍では保護動作の遅れがそれほど問題とならないので、判定時間を長めにするような判定条件を選んで誤動作を防止し、過電流状態の様に迅速な保護が必要な場合には短時間で判定できるように条件を設定することで保護の遅れを防止し、これらの中間部では短かすぎず長すぎずといった判定時間を採用するとよい。
そして、この様に判定時間を設定することで、保護のタイミングが適切となるので、モータ駆動回路を設計する上で、より定格電流の低い安価なチップを使用することができるようになる。
具体的には、例えば、10Aを定格電流とするチップを使用した場合にラックエンドで保舵した場合に15Aまで電流が上昇するとしても、150%の負荷率に対して保護動作が遅れない範囲内で判定できるようにしてやりさえすれば、この10Aのチップを用いて駆動回路を限界設計することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電動式パワーステアリング装置の全体を示す構成図である。
【図2】 実施例におけるステッピングモータ駆動回路の回路構成図である。
【図3】 実施例におけるECUの機能ブロック図である。
【図4】 実施例におけるアシストトルク補正処理のフローチャートである。
【図5】 実施例の作用・効果を示すグラフである。
【図6】 実施例の第2のモードにおける作用・効果を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・タイヤ、3・・・タイロッド、5・・・ラック軸、7・・・ラック歯、9・・・スクリュー溝、11・・・操舵軸、13・・・ピニオン歯車、15・・・ステッピングモータ、17・・・ボール、21・・・トルクセンサ、23・・・ポジションセンサ、25・・・車速センサ、27・・・バッテリ、28・・・オン抵抗検出センサ、29・・・温度センサ、30・・・ECU、41・・・入力トルク換算部、42・・・車速換算部、43・・・位相角換算部、44・・駆動電流換算部、45・・・温度換算部、51・・・指令値演算部、52・・・指令値補正部、53・・・角速度演算部、54・・・位相角補正部、55・・・位相角&電流値演算部。
Claims (3)
- 操舵入力に応じてアシストトルク指令値を演算する指令値演算手段と、
該演算されたアシストトルク指令値に基づいてモータ駆動回路へ通電し、電動モータによる操舵アシスト力を発生させるアシスト力発生手段と
を備える電動式パワーステアリング装置において、
前記モータ駆動回路の周辺温度を検出し、該温度が所定以上となったときにモータ駆動回路に対する保護動作を行う第1の保護手段と、
前記モータ駆動回路へのエネルギー蓄積量を演算し、該エネルギー蓄積量に着目してモータ駆動回路に対する保護動作を行う第2の保護手段と、
前記モータ駆動回路へ入力される駆動電流を検出し、該駆動電流が所定以上となったときにモータ駆動回路に対する保護動作を行う第3の保護手段と
を備えることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 請求項1記載の電動式パワーステアリング装置において、
前記第1の保護手段を、所定温度以上になったときにモータ駆動回路を予め定めた低レベルの駆動条件に切り換える手段として構成し、
前記第2の保護手段を、(エネルギー蓄積量)/(モータ駆動回路の許容エネルギー量)が1に近づくほど、モータ駆動回路の駆動条件を連続的に低下させる手段として構成し、
前記第3の保護手段を、駆動電流が所定以上になったときに駆動電流を遮断する手段として構成すること
を特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 請求項1又は2記載の電動式パワーステアリング装置において、前記第2の保護手段を、エネルギー蓄積量が所定レベル以上となった場合に作動する手段として構成することを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
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