JP3638354B2 - 動力噴霧機の圧力調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力噴霧機の吐出圧力の調整を行うハンドルを、設定位置に保持するデテント機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から動力噴霧機は、プランジャを往復動させて吸水した薬液を加圧して、吐出口より吐出してノズルより噴霧させるようにしており、この噴霧作業は灌水や薬剤散布等の作業や噴霧距離等に合わせて、吐出圧を調整できるようにしている。
この吐出圧は、本体上に設けた安全弁の圧力調整ハンドルを回動して調整するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような安全弁の圧力調整ハンドルの締付力は、安全弁のバネ圧縮力と、ハンドル固定用のデテント力により決まり、加圧時はトルクが強く、ハンドル固定力は弱く、吐出圧力を低くするように戻す時は回動するトルクが小さい。つまり、安全弁は圧力室と余水口の間に介装して、安全弁を閉じる方向に圧縮バネで押さえ、その圧縮バネの圧力を圧力調整ハンドルを回動することにより調整しているために、バネが伸びる方向、即ち、減圧する方向への回転力は小さな力ででき、加圧する方向へは圧縮バネを圧縮するために大きな力が必要となっており、この力に加えてデテントバネを押さえて回動するので、圧力調整には更に大きな力を必要としていたのである。
そこで、本発明は、デテント位置を改良することによって加圧する方向の締付力を軽減しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するために次のような手段を用いる。
動力噴霧機の安全弁10を、下バネ受け30と押圧体27を介して押圧するバネ32を、嵌合ケース33内に配置し、該バネ32の圧力の調整を、前記嵌合ケース33の外側に螺合した圧力調整ハンドル11の回動で行い、該圧力調整ハンドル11の回転停止位置を維持するデテント機構を、圧力調整ハンドル11と嵌合ケース33の間に設ける構成において、該デテント機構はデテントボール36と、該デテントボール36を収納するボール収納部33aと、ボール収納部33a内のバネ35と、圧力調整ハンドル11の内側の凹部11aとにより構成し、該デテントボール36を収納する筒状のボール収納部33aを嵌合ケース33に設け、該ボール収納部33aの筒の中心線aを、嵌合ケース33の軸心を通過し、半径方向に引いた仮想線bに対して平行で、かつ、締め付ける方向を矢印Y、緩める方向を矢印Zとしたときに緩める方向に距離Lだけずらして配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に図面に示した本発明の一実施例の形態を説明する。
図1は動力噴霧機の平面図、
図2は同じく側面断面図、
図3は安全弁部分の側面断面図、
図4は図3におけるX−X矢視断面図である。
【0006】
図1、図2において動力噴霧機の全体構成より説明する。
後部にクランクケース1を設け、該クランクケース1内にクランク軸2を軸架し、一端をクランクケース1より突出して入力軸とし、エンジンより動力を得ている。そして、クランクケース1内のクランク軸2上にコンロッド3・3を枢支し、該コンロッド3・3先端にプランジャ4・4を連結している。
【0007】
前記プランジャ4・4先端はシリンダーケース5内に挿入され、該シリンダーケース5の前部に弁ケース9が取り付けられ、該弁ケース9とシリンダーケース5の間に吸水弁6と吐出弁7が配置され、弁ケース9上に安全弁10とその圧力調整ハンドル11とアキュムレータ12が配置され、弁ケース9前面の下部に吸水口13、上部に吐出口14を配置し、該吐出口14には開閉コック15が設けられ、吸水口13はホースを接続して薬液タンクから薬液を吸水できるようにし、吐出口14にはホースを接続してノズルより噴霧できるようにしている。
【0008】
そして、図3に示すように、前記吸水弁6はプランジャ4の軸心延長上に配置し、バネ16によってバルブシート17側へ付勢している。該バルブシート17は弁ケース9内に嵌合したパイプ部19の後部に固定されている。
該バルブシート17は吐出弁7のバルブシートも兼ねており、パイプ部19の外周にリング状の吐出弁7を配置し、バネ20によってバルブシート17側に付勢している。
【0009】
前記吐出弁7の二次側は圧力室21と連通され、該圧力室21には吐出口14とアキュムレータ12と安全弁10に連通され、更にバイパス通路22を介してエアーバルブ23と連通され、該エアーバルブ23と安全弁10の二次側は余水口25と連通されている。
該余水口25にはホースを接続して薬液タンクへ余水を戻すようにしている。また、前記エアーバルブ23にはレバー24が連結されて、該レバー24の回動によって減圧運転、通常の作業運転、灌水運転を切り換えられるようにしている。
【0010】
前記安全弁10はボールバルブからなり、安全弁10の下部はバルブシート26に載置され、上部は押圧体27が当接され、該押圧体27の上部は下バネ受け30に嵌合され、該下バネ受け30上に圧縮バネ32と上バネ受け31を載置して嵌合ケース33に収納している。
該嵌合ケース33の外側に圧力調整ハンドル11を螺装して、該圧力調整ハンドル11を回動して締めつけることによって安全弁10を押し付けて圧力を高め、吐出圧を高くできるようにしている。
【0011】
このような構成において、吸水口13、吐出口14、余水口25にそれぞれ所定のホースを接続して、クランク軸2を回動すると、プランジャ4・4が往復動されて、プランジャ4の後退でシリンダーケース5内が低圧となって、吸水弁6が開いて吸水口13より薬液を吸入する。
そして、プランジャ4の前進摺動でシリンダーケース5内の圧力が高められて、吸水弁6は閉じ、吐出弁7が開いて圧力室21へ送り、この繰り返しによって加圧され、脈動をアキュムレータ12によって小さくして、吐出口14より吐出される。そして、圧力室21内の圧力が圧力調整ハンドル11によって調整した圧力より高くなると、安全弁10が開いて余水口25よりその余剰薬液が吐出される。
【0012】
次に、本発明の圧力調整ハンドル11のデテント機構を説明する。
図3、図4に示すように、デテント機構Dが圧力調整ハンドル11の内面と嵌合ケース33の間に構成されている。即ち、嵌合ケース33の外周の上部に雄ネジ部33bを形成し、下部外周の一部に筒状のボール収納部33aを突設して形成し、該ボール収納部33aの中心線aは嵌合ケース33の中心から半径方向に設けた仮想線bと平行として、距離Lだけ偏心して配置している。そして、ボール収納部33a内にバネ35とデテントボール36を収納している。
【0013】
一方、圧力調整ハンドル11は釣鐘状に構成して、外周をグリップとし、内周の上部には前記雄ネジ部33bと螺合する雌ネジ部11bを構成し、下部に前記デテントボール36を嵌合する凹部11a・11a・・・を適宜間隔をあけて構成している。該凹部11aは上下方向に長く形成して、圧力調整ハンドル11を回動して上下に摺動しても、デテントボール36を同じ角度位置で嵌合できるようにしている。
【0014】
このように構成することによって、動力噴霧機を作動させた作業中において、吐出圧の調整を行う場合には、圧力調整ハンドル11を締めつけるように回動するが、従来では、ボール収納部33aの中心線は半径方向(b)と一致しており、また、圧力調整ハンドル11は安全弁10を押さえつけるバネ32の反力を受けているために、締付方向には重く、緩める方向には軽く、振動によって自然に戻ることもあったのである。
本発明の場合には、図4に示すように、圧力調整ハンドル11の圧力を高める方向、即ち、締め付ける方向を矢印Y、緩める方向を矢印Zとしたときに、デテント機構Dは半径方向に対して偏心して配置し、デテントボール36の押し付け方向は中心線aと同方向となり、押し付け方向に対して凹部11aとデテントボール36の接触面積は、締め付ける方向よりも緩める方向の方が大きくなり、安全弁10を押さえつけるバネ32の圧力がかかっていないと仮定すると、締めつける力は小さくて済み、緩める力は大きな力を必要とするようになる。
従って、圧力調整ハンドル11を締め付けて加圧するときの力は従来よりも小さく、緩める時は従来よりも大きな力を必要とし、緩み方向の固定力が増すのである。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したことにより、次のような効果を奏するのである。
即ち、圧力調整ハンドルを回動して加圧するときには、そのハンドル操作力が従来よりも軽くなり、操作し易くなったのである。また、逆に緩める時は従来よりも緩み方向の固定力が増し、動力噴霧機の作動による振動で自然に緩み方向に回転することを防止でき、設定圧力を確実に保持できるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 動力噴霧機の平面図である。
【図2】 同じく側面断面図である。
【図3】 安全弁部分の側面断面図である。
【図4】 図3におけるX−X矢視断面図である。
【符号の説明】
D デテント機構
10 安全弁
11 圧力調整ハンドル
32 バネ
33 嵌合ケース
33a ボール収納部
36 デテントボール
Claims (1)
- 動力噴霧機の安全弁10を、下バネ受け30と押圧体27を介して押圧するバネ32を、嵌合ケース33内に配置し、該バネ32の圧力の調整を、前記嵌合ケース33の外側に螺合した圧力調整ハンドル11の回動で行い、該圧力調整ハンドル11の回転停止位置を維持するデテント機構を、圧力調整ハンドル11と嵌合ケース33の間に設ける構成において、
該デテント機構はデテントボール36と、該デテントボール36を収納するボール収納部33aと、ボール収納部33a内のバネ35と、圧力調整ハンドル11の内側の凹部11aとにより構成し、
該デテントボール36を収納する筒状のボール収納部33aを嵌合ケース33に設け、該ボール収納部33aの筒の中心線aを、嵌合ケース33の軸心を通過し、半径方向に引いた仮想線bに対して平行で、
かつ、締め付ける方向を矢印Y、緩める方向を矢印Zとしたときに緩める方向に距離Lだけずらして配置したことを特徴とする動力噴霧機の圧力調整機構。
Priority Applications (1)
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JP28146395A JP3638354B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 動力噴霧機の圧力調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28146395A JP3638354B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 動力噴霧機の圧力調整機構 |
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JPH09122549A JPH09122549A (ja) | 1997-05-13 |
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Family Applications (1)
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JP28146395A Expired - Fee Related JP3638354B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 動力噴霧機の圧力調整機構 |
Country Status (1)
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KR101636462B1 (ko) * | 2014-08-28 | 2016-07-05 | 린나이코리아 주식회사 | 가스코크 |
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1995
- 1995-10-30 JP JP28146395A patent/JP3638354B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09122549A (ja) | 1997-05-13 |
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