JP3638307B2 - 原子力発電プラントの再熱蒸気管装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は原子力発電プラントの高圧タービン、湿分分離加熱器、低圧タービン等における抽気系統に係り、特に、組合わせ中間弁の閉止時に湿分分離加熱器で扱う蒸気量の増加を防止するようにした原子力発電プラントの再熱蒸気管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に原子力発電プラントの抽気装置を示す。原子炉(図示せず)で発生した蒸気は主蒸気管2を通り、高圧タービン1に入り、膨張を遂げて仕事を行う。高圧タービン1の排気蒸気はクロスアラウンド管3a,3bを通り、湿分分離加熱器4a,4bに入る。この湿分分離加熱器4a,4b内では湿分が除去され、さらに別に供給される加熱蒸気によって過熱蒸気になるまで加熱される。湿分分離加熱器4a,4bを出た蒸気は蒸気管5a,5bを通って低圧タービン6a,6bに入り、さらに膨張して仕事を行う。低圧タービン6a,6bの排気は復水器(図示せず)へ入り、凝縮し、復水系および給水系をへて再び原子炉へ給水される。
【0003】
蒸気管5a,5bの経路には第1組合わせ中間弁7a,7b、第2組合わせ中間弁8a,8bが設けられ、負荷急変時に蒸気の流入を防ぐと共に、過速状態に陥るのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の原子力発電プラントにおいては第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bのうち試験時試験対象の弁と直接連絡していない湿分分離加熱器4a,4bにおいて取扱う蒸気量が増大するという問題がある。
【0005】
第1組合わせ中間弁7aの試験を具体例としてこの現象を説明する。すなわち、試験される第1組合わせ中間弁7aを通過する蒸気量は、試験のために弁体が閉じた時点から零となり、低圧タービン6aへ流入する蒸気流量が一時的に約半分になる。
【0006】
低圧タービン6a,6b内部の流動抵抗は、高圧タービン1を出てからクロスアラウンド管3a,3b、湿分分離器4a,4b、蒸気管5a,5b、第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bを通り、低圧タービン6a,6bに入るまでの機器、配管の流動抵抗と比較してかなり大きい。そのため、第1組合わせ中間弁7aが試験により閉まると、蒸気流量が零となり、低圧タービン6aに流れ込む蒸気は第2組合わせ中間弁8aにある蒸気管5bからだけとなる。つまり、低圧タービン6aに流れ込む蒸気は一時的に約半分となり、低圧タービン6aの流動抵抗が急激に減少する。
【0007】
高圧タービン1の排気圧と、低圧タービン6a,6bの排気圧力は一定であるため、低圧タービン6a内の流動抵抗の減少に伴い高圧タービン1からクロスアラウンド管3b、湿分分離加熱器4b、第2組合わせ中間弁8aを通過し、低圧タービン6aに流れる系統の蒸気流量が増加する。これに対し、高圧タービン1からクロスアラウンド管3aを通り、湿分分離加熱器4aに流れ込む蒸気流量は減少する。第1,第2組合わせ中間弁7b,8bを通過する蒸気量は、試験前と整定後では変化は小さいが、第2組合わせ中間弁8aを通過する蒸気量は約2倍になる。
【0008】
こうして湿分分離加熱器4aで扱う蒸気量が第1組合わせ中間弁7aの試験により減少した分、湿分分離加熱器4bで取扱う蒸気量が増加する。
【0009】
図4に蒸気流量の各時間における変化を示している。符号e,f,g,hは第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bを通る蒸気量、iA ,iB は低圧タービン6a,6bに流入する蒸気量、jA ,jB は湿分分離加熱器4a,4bで扱う蒸気量の各時間での変化を示す。
【0010】
Q1 は第1組合わせ中間弁7aの試験開始前に第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bに流れる蒸気流量、Q2 は第1組合わせ中間弁7aの全閉後、流量が整定した後に低圧タービン6aに流入する蒸気量(=整定後のg)、Q3 は整定後湿分分離加熱器4bで取扱う蒸気量(整定後のg+h)を示し、t1 は試験開始時間、t2 は全閉完了時間、t3 は蒸気流量が整定した時間を示す。
【0011】
第1組合わせ中間弁7aを通る蒸気流量eは、試験開始と同時に減少し始め、弁体が閉じて零となる。それに伴い低圧タービン6aに流入する蒸気流量iA (=e+g)は、当初の蒸気流量2×Q1 (e=Q1 ,g=Q1 )から急激に減少し、全閉完了後第2組合わせ中間弁8aを通過する蒸気流量g(=iA )が増加してゆき、当初低圧タービン6aに流入していた蒸気流量(=2Q1 )付近の流量Q2 で整定する。
【0012】
第1組合わせ中間弁7bの蒸気流量fは第1組合わせ中間弁7aが全閉しても、低圧タービン6b内部の流動抵抗が大きいので、試験前の流量Q1 よりも少し増加した流量で整定する。こうして、高圧タービン1から湿分分離加熱器4aへ流入する蒸気量もjA (=e+f)も、試験前の2Q1 からQ1 付近まで減少する。
【0013】
第1組合わせ中間弁8bの蒸気流量hは第2組合わせ中間弁8aの蒸気流量が増加したため、湿分分離加熱器4bに流入する蒸気量もjB (=g+h)が増加し、流動抵抗が増加したことにより減少し、試験前の流量Q1 より少々減少した流量で整定する。
【0014】
こうして、低圧タービン4bの流入蒸気量iB (=g+h)は全閉前後で大きな変化はなく、湿分分離加熱器4aの処理する蒸気量jA (=e+f)組合わせ中間弁7aが試験により全閉することにより当初の蒸気量2Q1 よりQ1 近くまで減少して整定したのに対し、湿分分離加熱器4bの処理する蒸気量jB (=g+h)はQ3 まで増加する。
【0015】
このように第1,第2組合わせ中間弁のいずれか1つを試験中、試験を対象となるものと直接連絡していない湿分分離加熱器で取扱う蒸気量が増大することになる。この現象は低圧タービンの数が少ないほど顕著である。このため湿分分離加熱器4a,4bは、この蒸気処理量を見込んで通常運転中の容量より大容量で設計する必要があり、機器が大形化する原因となっている。
【0016】
本発明の目的は、組合わせ中間弁の試験中、試験対象にならない湿分分離加熱器で取扱う蒸気量が増加するのを防止するようにした原子力発電プラントの再熱蒸気管装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量ずつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記組合わせ中間弁をバイパスして前記第1系統および第2系統にそれぞれ並列に設けられ該湿分分離加熱器からの蒸気を該低圧タービンに導く第3系統および第4系統と、この第3および第4系統にそれぞれ設けられる第3組合わせ中間弁および第4組合わせ中間弁と、を具備することを特徴とするものである。
【0018】
さらに、本発明の請求項2に係る発明は、複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量づつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記第1系統の前記第1組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第3系統と、前記第2系統の前記第2組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第4系統と、を具備することを特徴とするものである。
【0019】
【作用】
本発明によれば、原子力発電プラントの抽気系統においてあらたに追加して設 けた蒸気管によって、いずれかの組合わせ中間弁が閉止している場合であっても湿分分離加熱器から低圧タービンへ流れる蒸気流量が確保される。
【0020】
また、本発明においては、組合わせ中間弁の下流側で連絡する連絡管によって湿分分離加熱器から低圧タービンへ向かう蒸気流量が確保される。これにより各湿分分離加熱器で扱う蒸気量が変動するのを防止することができる。かくして、いずれかの組合わせ中間弁が閉止している場合であっても、湿分分離器で取扱う蒸気量が増加しないので、湿分分離加熱器を大型化する等の従来不可避であった特段の措置をとることなく、低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例の図1を参照して説明する。なお、従来技術によって説明された構成には図3と同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図1において、湿分分離加熱器4aと低圧タービン6a,6bとは2本の蒸気管(以下、第1蒸気管と称する)5a,5aによって、また湿分分離加熱器4bと低圧タービン6a,6bとは2本の蒸気管(以下、第2蒸気管と称する)5b,5bによってそれぞれ結ばれて独立した系統が構成されている。2本の第1蒸気管5aにはそれぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bが設けられ、2本の第2蒸気管5bにはそれぞれ第2組合わせ中間弁8a,8bが設けられている。
【0023】
この系統に加えて本実施例では、湿分分離加熱器4aと、2本の第1蒸気管5a,5aの第1組合わせ中間弁7a,7bの出口側とを連絡するように、2本の第3蒸気管9a,9aを設置する。この2本の第3蒸気管9a,9aには、それぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bに見合う第3組合わせ中間弁 10 a, 10 bを設ける。また、湿分分離加熱器4bと、2本の第1蒸気管5b,5bの第2組合わせ中間弁8a,8bの出口側とを連絡するように、2本の第4蒸気管9b,9bを設置する。この2本の第4蒸気管9b,9bには、それぞれ第2組合わせ中間 弁8a,8bに見合う第4組合わせ中間弁 11 a, 11 bを設ける。
【0024】
上記による各組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bの試験は第3蒸気管9aまたは第4蒸気管9bに蒸気の流れを保って実施する。たとえば、第1組合わせ中間弁7aの試験においてその弁体が全閉されたとき、第1組合わせ中間弁7aをバイパスするために、第3組合わせ中間弁10aを全開に保って第3蒸気管9aから低圧タービン6aにかけての蒸気の流れを確保する。
【0025】
このとき、湿分分離加熱器4aからは、第3組合わせ中間弁 10 aを介する1本の第3蒸気管と第1組合わせ中間弁7bを介する1本の第1蒸気管とから、低圧タービン6aまたは6bに蒸気が導かれるから、この蒸気の流量は、図3に示した従来の系統における湿分分離加熱器4aからの蒸気流量と比較して2倍となる。
【0026】
なお、この流量の確保は、第1組合わせ中間弁7aの試験に代えて、他の第1および第2組合わせ中間弁7b,8a,8bの試験を行う場合においても同様である。
【0027】
この構成により、試験開始前と同等な蒸気が確保され、湿分分離加熱器4a,4bで扱う蒸気量を同等とすることができるから、もって機器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0028】
本発明の他の実施例を図2を参照して説明する。
図2において、湿分分離加熱器4aと低圧タービン6a,6bとは2本の第1蒸気管5a,5aによって、また湿分分離加熱器4bと低圧タービン6a,6bとは2本の第2蒸気管5b,5bによってそれぞれ結ばれて、独立した系統が構成されている。2本の第1蒸気管5aにはそれぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bが設けられ、2本の第2蒸気管5bにはそれぞれ第2組合わせ中間弁8a,8 bが設けられている。
【0029】
本実施例においては、第1組合わせ中間弁7a,7bの下流側の2本の第1蒸気管5aを第1連絡管12aによって相互に連絡すべく接続するとともに、第2組合わせ中間弁8a,8bの下流側の2本の第2蒸気管5bを第2連絡管12bによって相互に連絡すべく接続する。この第1連絡管12aには、第1連絡弁13aを、また第2連絡管12bには第2連絡弁13bをそれぞれ設ける。
【0030】
上記構成による各組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bの試験は第1連絡管12aまたは第2連絡管12bに蒸気の流れを保って実施する。たとえば、第1組合わせ中間弁7aの試験では、第1連絡弁13aを全開して、第1組合わせ中間弁7bを有する1本の第1蒸気管5aを流通する蒸気の一部を、この第1蒸気管に分岐接続する第1連絡管12aを介して低圧タービン6aに流入させることで、湿分分離加熱器4aから低圧タービン6aにかけての蒸気の流れを確保する。
【0031】
本実施例においても、試験開始前と同様な蒸気が確保され、湿分分離加熱器4a,4bで取扱う蒸気量は同等に保たれる。したがって、これらの機器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、いずれかの組合わせ中間弁の試験中、湿分分離器から低圧タービンへ流れる蒸気流量を確保することができ、湿分分離加熱器で扱う蒸気量が各々同等に保たれるから、もって湿分分離加熱器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再熱蒸気管装置の一実施例を示す系統図。
【図2】本発明の他の実施例を示す系統図。
【図3】従来技術による装置の一例を示す系統図。
【図4】従来の流量と時間の関係を示す図。
【符号の説明】
4a,4b…湿分分離加熱器、5a,5b,9a,9b…蒸気管、6a,6b…低圧タービン、7a,7b,8a,8b,10a,10b,11a,11b…組合わせ中間弁、12a,12b…連絡管、13a,13b…連絡弁
【産業上の利用分野】
本発明は原子力発電プラントの高圧タービン、湿分分離加熱器、低圧タービン等における抽気系統に係り、特に、組合わせ中間弁の閉止時に湿分分離加熱器で扱う蒸気量の増加を防止するようにした原子力発電プラントの再熱蒸気管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に原子力発電プラントの抽気装置を示す。原子炉(図示せず)で発生した蒸気は主蒸気管2を通り、高圧タービン1に入り、膨張を遂げて仕事を行う。高圧タービン1の排気蒸気はクロスアラウンド管3a,3bを通り、湿分分離加熱器4a,4bに入る。この湿分分離加熱器4a,4b内では湿分が除去され、さらに別に供給される加熱蒸気によって過熱蒸気になるまで加熱される。湿分分離加熱器4a,4bを出た蒸気は蒸気管5a,5bを通って低圧タービン6a,6bに入り、さらに膨張して仕事を行う。低圧タービン6a,6bの排気は復水器(図示せず)へ入り、凝縮し、復水系および給水系をへて再び原子炉へ給水される。
【0003】
蒸気管5a,5bの経路には第1組合わせ中間弁7a,7b、第2組合わせ中間弁8a,8bが設けられ、負荷急変時に蒸気の流入を防ぐと共に、過速状態に陥るのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の原子力発電プラントにおいては第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bのうち試験時試験対象の弁と直接連絡していない湿分分離加熱器4a,4bにおいて取扱う蒸気量が増大するという問題がある。
【0005】
第1組合わせ中間弁7aの試験を具体例としてこの現象を説明する。すなわち、試験される第1組合わせ中間弁7aを通過する蒸気量は、試験のために弁体が閉じた時点から零となり、低圧タービン6aへ流入する蒸気流量が一時的に約半分になる。
【0006】
低圧タービン6a,6b内部の流動抵抗は、高圧タービン1を出てからクロスアラウンド管3a,3b、湿分分離器4a,4b、蒸気管5a,5b、第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bを通り、低圧タービン6a,6bに入るまでの機器、配管の流動抵抗と比較してかなり大きい。そのため、第1組合わせ中間弁7aが試験により閉まると、蒸気流量が零となり、低圧タービン6aに流れ込む蒸気は第2組合わせ中間弁8aにある蒸気管5bからだけとなる。つまり、低圧タービン6aに流れ込む蒸気は一時的に約半分となり、低圧タービン6aの流動抵抗が急激に減少する。
【0007】
高圧タービン1の排気圧と、低圧タービン6a,6bの排気圧力は一定であるため、低圧タービン6a内の流動抵抗の減少に伴い高圧タービン1からクロスアラウンド管3b、湿分分離加熱器4b、第2組合わせ中間弁8aを通過し、低圧タービン6aに流れる系統の蒸気流量が増加する。これに対し、高圧タービン1からクロスアラウンド管3aを通り、湿分分離加熱器4aに流れ込む蒸気流量は減少する。第1,第2組合わせ中間弁7b,8bを通過する蒸気量は、試験前と整定後では変化は小さいが、第2組合わせ中間弁8aを通過する蒸気量は約2倍になる。
【0008】
こうして湿分分離加熱器4aで扱う蒸気量が第1組合わせ中間弁7aの試験により減少した分、湿分分離加熱器4bで取扱う蒸気量が増加する。
【0009】
図4に蒸気流量の各時間における変化を示している。符号e,f,g,hは第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bを通る蒸気量、iA ,iB は低圧タービン6a,6bに流入する蒸気量、jA ,jB は湿分分離加熱器4a,4bで扱う蒸気量の各時間での変化を示す。
【0010】
Q1 は第1組合わせ中間弁7aの試験開始前に第1,第2組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bに流れる蒸気流量、Q2 は第1組合わせ中間弁7aの全閉後、流量が整定した後に低圧タービン6aに流入する蒸気量(=整定後のg)、Q3 は整定後湿分分離加熱器4bで取扱う蒸気量(整定後のg+h)を示し、t1 は試験開始時間、t2 は全閉完了時間、t3 は蒸気流量が整定した時間を示す。
【0011】
第1組合わせ中間弁7aを通る蒸気流量eは、試験開始と同時に減少し始め、弁体が閉じて零となる。それに伴い低圧タービン6aに流入する蒸気流量iA (=e+g)は、当初の蒸気流量2×Q1 (e=Q1 ,g=Q1 )から急激に減少し、全閉完了後第2組合わせ中間弁8aを通過する蒸気流量g(=iA )が増加してゆき、当初低圧タービン6aに流入していた蒸気流量(=2Q1 )付近の流量Q2 で整定する。
【0012】
第1組合わせ中間弁7bの蒸気流量fは第1組合わせ中間弁7aが全閉しても、低圧タービン6b内部の流動抵抗が大きいので、試験前の流量Q1 よりも少し増加した流量で整定する。こうして、高圧タービン1から湿分分離加熱器4aへ流入する蒸気量もjA (=e+f)も、試験前の2Q1 からQ1 付近まで減少する。
【0013】
第1組合わせ中間弁8bの蒸気流量hは第2組合わせ中間弁8aの蒸気流量が増加したため、湿分分離加熱器4bに流入する蒸気量もjB (=g+h)が増加し、流動抵抗が増加したことにより減少し、試験前の流量Q1 より少々減少した流量で整定する。
【0014】
こうして、低圧タービン4bの流入蒸気量iB (=g+h)は全閉前後で大きな変化はなく、湿分分離加熱器4aの処理する蒸気量jA (=e+f)組合わせ中間弁7aが試験により全閉することにより当初の蒸気量2Q1 よりQ1 近くまで減少して整定したのに対し、湿分分離加熱器4bの処理する蒸気量jB (=g+h)はQ3 まで増加する。
【0015】
このように第1,第2組合わせ中間弁のいずれか1つを試験中、試験を対象となるものと直接連絡していない湿分分離加熱器で取扱う蒸気量が増大することになる。この現象は低圧タービンの数が少ないほど顕著である。このため湿分分離加熱器4a,4bは、この蒸気処理量を見込んで通常運転中の容量より大容量で設計する必要があり、機器が大形化する原因となっている。
【0016】
本発明の目的は、組合わせ中間弁の試験中、試験対象にならない湿分分離加熱器で取扱う蒸気量が増加するのを防止するようにした原子力発電プラントの再熱蒸気管装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量ずつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記組合わせ中間弁をバイパスして前記第1系統および第2系統にそれぞれ並列に設けられ該湿分分離加熱器からの蒸気を該低圧タービンに導く第3系統および第4系統と、この第3および第4系統にそれぞれ設けられる第3組合わせ中間弁および第4組合わせ中間弁と、を具備することを特徴とするものである。
【0018】
さらに、本発明の請求項2に係る発明は、複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量づつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記第1系統の前記第1組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第3系統と、前記第2系統の前記第2組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第4系統と、を具備することを特徴とするものである。
【0019】
【作用】
本発明によれば、原子力発電プラントの抽気系統においてあらたに追加して設 けた蒸気管によって、いずれかの組合わせ中間弁が閉止している場合であっても湿分分離加熱器から低圧タービンへ流れる蒸気流量が確保される。
【0020】
また、本発明においては、組合わせ中間弁の下流側で連絡する連絡管によって湿分分離加熱器から低圧タービンへ向かう蒸気流量が確保される。これにより各湿分分離加熱器で扱う蒸気量が変動するのを防止することができる。かくして、いずれかの組合わせ中間弁が閉止している場合であっても、湿分分離器で取扱う蒸気量が増加しないので、湿分分離加熱器を大型化する等の従来不可避であった特段の措置をとることなく、低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例の図1を参照して説明する。なお、従来技術によって説明された構成には図3と同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図1において、湿分分離加熱器4aと低圧タービン6a,6bとは2本の蒸気管(以下、第1蒸気管と称する)5a,5aによって、また湿分分離加熱器4bと低圧タービン6a,6bとは2本の蒸気管(以下、第2蒸気管と称する)5b,5bによってそれぞれ結ばれて独立した系統が構成されている。2本の第1蒸気管5aにはそれぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bが設けられ、2本の第2蒸気管5bにはそれぞれ第2組合わせ中間弁8a,8bが設けられている。
【0023】
この系統に加えて本実施例では、湿分分離加熱器4aと、2本の第1蒸気管5a,5aの第1組合わせ中間弁7a,7bの出口側とを連絡するように、2本の第3蒸気管9a,9aを設置する。この2本の第3蒸気管9a,9aには、それぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bに見合う第3組合わせ中間弁 10 a, 10 bを設ける。また、湿分分離加熱器4bと、2本の第1蒸気管5b,5bの第2組合わせ中間弁8a,8bの出口側とを連絡するように、2本の第4蒸気管9b,9bを設置する。この2本の第4蒸気管9b,9bには、それぞれ第2組合わせ中間 弁8a,8bに見合う第4組合わせ中間弁 11 a, 11 bを設ける。
【0024】
上記による各組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bの試験は第3蒸気管9aまたは第4蒸気管9bに蒸気の流れを保って実施する。たとえば、第1組合わせ中間弁7aの試験においてその弁体が全閉されたとき、第1組合わせ中間弁7aをバイパスするために、第3組合わせ中間弁10aを全開に保って第3蒸気管9aから低圧タービン6aにかけての蒸気の流れを確保する。
【0025】
このとき、湿分分離加熱器4aからは、第3組合わせ中間弁 10 aを介する1本の第3蒸気管と第1組合わせ中間弁7bを介する1本の第1蒸気管とから、低圧タービン6aまたは6bに蒸気が導かれるから、この蒸気の流量は、図3に示した従来の系統における湿分分離加熱器4aからの蒸気流量と比較して2倍となる。
【0026】
なお、この流量の確保は、第1組合わせ中間弁7aの試験に代えて、他の第1および第2組合わせ中間弁7b,8a,8bの試験を行う場合においても同様である。
【0027】
この構成により、試験開始前と同等な蒸気が確保され、湿分分離加熱器4a,4bで扱う蒸気量を同等とすることができるから、もって機器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0028】
本発明の他の実施例を図2を参照して説明する。
図2において、湿分分離加熱器4aと低圧タービン6a,6bとは2本の第1蒸気管5a,5aによって、また湿分分離加熱器4bと低圧タービン6a,6bとは2本の第2蒸気管5b,5bによってそれぞれ結ばれて、独立した系統が構成されている。2本の第1蒸気管5aにはそれぞれ第1組合わせ中間弁7a,7bが設けられ、2本の第2蒸気管5bにはそれぞれ第2組合わせ中間弁8a,8 bが設けられている。
【0029】
本実施例においては、第1組合わせ中間弁7a,7bの下流側の2本の第1蒸気管5aを第1連絡管12aによって相互に連絡すべく接続するとともに、第2組合わせ中間弁8a,8bの下流側の2本の第2蒸気管5bを第2連絡管12bによって相互に連絡すべく接続する。この第1連絡管12aには、第1連絡弁13aを、また第2連絡管12bには第2連絡弁13bをそれぞれ設ける。
【0030】
上記構成による各組合わせ中間弁7a,7b,8a,8bの試験は第1連絡管12aまたは第2連絡管12bに蒸気の流れを保って実施する。たとえば、第1組合わせ中間弁7aの試験では、第1連絡弁13aを全開して、第1組合わせ中間弁7bを有する1本の第1蒸気管5aを流通する蒸気の一部を、この第1蒸気管に分岐接続する第1連絡管12aを介して低圧タービン6aに流入させることで、湿分分離加熱器4aから低圧タービン6aにかけての蒸気の流れを確保する。
【0031】
本実施例においても、試験開始前と同様な蒸気が確保され、湿分分離加熱器4a,4bで取扱う蒸気量は同等に保たれる。したがって、これらの機器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、いずれかの組合わせ中間弁の試験中、湿分分離器から低圧タービンへ流れる蒸気流量を確保することができ、湿分分離加熱器で扱う蒸気量が各々同等に保たれるから、もって湿分分離加熱器を大型化することなく低圧タービンへ流れる蒸気量変動を比較的安定して推移させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再熱蒸気管装置の一実施例を示す系統図。
【図2】本発明の他の実施例を示す系統図。
【図3】従来技術による装置の一例を示す系統図。
【図4】従来の流量と時間の関係を示す図。
【符号の説明】
4a,4b…湿分分離加熱器、5a,5b,9a,9b…蒸気管、6a,6b…低圧タービン、7a,7b,8a,8b,10a,10b,11a,11b…組合わせ中間弁、12a,12b…連絡管、13a,13b…連絡弁
Claims (2)
- 複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量ずつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記組合わせ中間弁をバイパスして前記第1系統および第2系統にそれぞれ並列に設けられ該湿分分離加熱器からの蒸気を該低圧タービンに導く第3系統および第4系統と、この第3および第4系統にそれぞれ設けられる第3組合わせ中間弁および第4組合わせ中間弁と、を具備することを特徴とする原子力発電プラントの再熱蒸気管装置。
- 複数の湿分分離加熱器の出口から複数の低圧タービンの入口にかけての再熱蒸気系統を蒸気が各該湿分分離加熱器からそれぞれの前記低圧タービンに独立して設けられた第1系統および第2系統によって等量づつ供給されるように構成し、この第1系統および第2系統にそれぞれ設けられる第1組合わせ中間弁および第2組合わせ中間弁を具備する原子力発電プラントの再熱蒸気管装置において、前記第1系統の前記第1組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第3系統と、前記第2系統の前記第2組合わせ中間弁の下流側を相互に連絡して設けられる第4系統と、を具備することを特徴とする原子力発電プラントの再熱蒸気管装置。
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