JP3637542B2 - 生ゴミ破砕装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ破砕装置に関し、生ゴミに液体を混入して破砕槽内で破砕刃の回転により破砕し流動物として排出するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭等から出る野菜屑、魚屑等の生ゴミを破砕して処理する生ゴミ破砕装置には、従来、一対の破砕ロール間で生ゴミを破砕する圧砕式、固定刃と横軸廻りに回転する回転刃との間で生ゴミを切断する横軸式、破砕槽内に縦軸廻りに回転する回転刃で生ゴミを切断する縦軸式等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の生ゴミ破砕装置は、破砕槽内に投入した生ゴミをそのままの状態で直接破砕しているため、生ゴミを効率的に細かく微細に破砕できない欠点がある。また生ゴミをそのままの状態で直接ロール、回転刃等により破砕するため、破砕前後の生ゴミがロール、回転刃等に付着したり詰まったりする等の問題があり、しかも破砕後の生ゴミの排出が難しいという欠点もある。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑み、生ゴミを容易且つ効率的に破砕できると共に、破砕前又は破砕後の生ゴミの詰まり等を防止でき、破砕後の生ゴミを容易に排出できる生ゴミ破砕装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、破砕槽1内の生ゴミに液体を混入して縦軸2廻りに回転する破砕刃5により破砕し、排出口11より流動物として排出する生ゴミ破砕装置であって、前記破砕刃5は前記破砕槽1の底壁部15の近傍に配置され且つ生ゴミの破砕機能及び掻き上げ機能を有する横刃3と、該横刃3の先端側で前記破砕槽1の周壁部13の近傍に配置され且つ生ゴミの破砕機能及び内側への掻き寄せ機能を有する縦刃4とを備え、前記排出口11を前記周壁部13の下部に形成し、該排出口11に対して前記破砕刃5の回転方向の前側近傍で前記周壁部13の内周側に突出し且つ前記破砕槽1内での生ゴミ及び液体の旋回を抑制する上下方向の旋回抑制部材8を前記周壁部13に装着し、該旋回抑制部材8は下端側から上側に凹入状に形成され且つ回転時の前記縦刃4が通過可能な通過部27を有し、前記縦刃4は後ろ上がりに傾斜するリードを有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は本発明に係る生ゴミ破砕装置の第1の実施形態を例示する。この生ゴミ破砕装置は、図1〜図4に示すように破砕槽1と、破砕槽1内に縦軸2廻りに回転自在に配置され且つ横刃3及び縦刃4を含む破砕刃5と、破砕槽1内に生ゴミを投入する投入口6と、破砕槽1の上側に配置され且つ縦軸2を介して破砕刃5を回転駆動する駆動手段7と、破砕槽1の内周側に突出して生ゴミ及び液体の旋回を抑制する旋回抑制部材8と、破砕槽1内に水等の液体を供給する液体供給手段9と、液体供給手段9の途中に介在され且つ破砕槽1内を流通する液体の流量を制御する流量制御手段10とを備え、また破砕槽1には破砕後の生ゴミの破砕片と液体との流動物を外部へと排出する排出口11と、排出口11よりも上側に配置され且つ流動物を外部に溢流させる溢流口12とが設けられており、生ゴミに水等の液体を混入させた状態で破砕刃5の回転により破砕して、その破砕後の生ゴミの破砕片と液体とを流動物として排出口11から排出するようになっている。破砕刃5には、その回転時に流動物を攪拌して空気と接触させて、流動物中に酸素を溶解させるための曝気を促進させる作用がある。
【0008】
破砕槽1は縦方向の円筒状の周壁部13と、この周壁部13の上下両端に閉塞状に設けられた蓋部14及び底壁部15とを備え、床面その他の適当箇所に直接又は台等を介して設置可能になっている。なお、蓋部14は破砕槽1内を清掃できるように、周壁部13に対してネジ等で着脱又は開閉自在に設けることが望ましい。投入口6は縦長のホッパー状又はシュート状であって、下端側が破砕槽1内の上部側に連通するように周壁部13の外側上部に固定され、駆動手段7の側方近傍に沿って上下方向に配置されている。そして、投入口6の上端は、駆動手段7の上端と略同じ高さ、又は若干高いか低い程度の高さになっている。なお、投入口6は周壁部13の上部近傍に設けても良いし、開閉蓋により開閉可能にしても良い。
【0009】
縦軸2は破砕槽1内の略中心部に周壁部13に対して略同心状に上下方向に配置され、蓋部14及び底壁部15に軸受16,17を介してその軸心廻りに回転自在に支持され、上端部が蓋部14の上側の軸継ぎ手18を介して駆動手段7の駆動軸19に連結されている。駆動手段7はモータ等により構成され、その駆動軸19が縦軸2の軸心上で下側に突出するように取り付け部材20を介して蓋部14の上側に着脱自在に取り付けられている。
【0010】
なお、取り付け部材20にはスペーサ等が使用され、駆動軸19の外側で周方向に複数個、例えば3個配置されている。駆動手段7は破砕槽1の下側に固定しても良いし、破砕槽1の側方に配置して、その駆動軸19と縦軸2とをベルト伝動機構等の巻き掛け伝動機構を介して連動させても良い。巻き掛け伝動機構を使用する場合には、カバーで覆うことが望ましい。
【0011】
破砕刃5は破砕槽1内でその回転により生ゴミを細かく切り裂いて微細に破砕するためのものであり、破砕槽1内の底壁部15の近傍で縦軸2に着脱自在に固定されている。この破砕刃5は、図5〜図8に示すように、縦軸2に対する取り付け用のボス部21と、ボス部21の下端側に固定され且つ破砕槽1内に直径方向に真っ直ぐに配置された一対の横刃(以下、水平刃という)3と、この各水平刃3の先端側に起立状に設けられた縦刃(以下、垂直刃という)4とを備え、水平刃3と底壁部15との間に約3mm程度の僅かな間隔をおいて、底壁部15の上側近傍で破砕槽1内の下部に配置されている。
【0012】
各水平刃3には回転方向の前側に刃先部22が、上面側に刃先部22側から後ろ上がりに傾斜して回転時に生ゴミ等を掻き上げる傾斜面23が夫々長手方向の略全長に設けられている。従って、水平刃3は刃先部22により生ゴミを破砕する破砕機能と、傾斜面23により破砕槽1の底部の生ゴミを掻き上げる掻き上げ機能とを有する。
【0013】
また水平刃3には、その長手方向(破砕槽1の径方向)及び幅方向(破砕刃5の回転方向)の中間部分に上下に貫通する貫通孔24が形成されている。この貫通孔24は、回転中に水等の液体を水平刃3の上側からその下側の底壁部15側へと厚さ方向に流通させると共に、水平刃3による流動物の攪拌時に、その液体又は流動物中に含まれる空気の微細な気泡を底壁部15側へと流通させて、流動物中に酸素を溶解させる曝気効果を向上させるための流通部を構成するもので、傾斜面23よりも回転方向の後ろ側の離れた位置で長手方向に複数個設けられている。なお、貫通孔24は、その一部が傾斜面23の後ろ側にかかるように設けても良いし、水平刃3の強度を損なわなければ、長手方向の長孔状に形成しても良い。また貫通孔24に代えて刃先部22の反対側に切り欠き部を形成し、この切り欠き部により流通部を構成することも可能である。
【0014】
各垂直刃4は回転方向の前側に刃先部25が、内面側に刃先部25側から後ろ内側に傾斜して回転時に生ゴミ等を内側へと掻き寄せる傾斜面26が上下方向の略全長に設けられている。従って、垂直刃4は刃先部25により生ゴミを破砕する破砕機能と、傾斜面26により周壁部13の内周側近傍の生ゴミを内側に掻き寄せる掻き寄せ機能とを有する。そして、この垂直刃4は周壁部13の内面との間に僅かの間隔をおいて周壁部13の近傍に配置されている。なお、垂直刃4の刃先部25は後ろ上がりに傾斜するリードを有する。
【0015】
また垂直刃4には、その縦方向(縦軸2の軸心方向)及び幅方向(破砕刃5の回転方向)の中間部分に内外に貫通する貫通孔24aが形成されている。この貫通孔24aは、回転中に水等の液体を垂直刃4の内側からその外側の周壁部13側へと厚さ方向に流通させると共に、垂直刃4による流動物の攪拌時に、その液体又は流動物中に含まれる空気の微細な気泡を周壁部13側へと流通させて、流動物中に酸素を溶解させる曝気効果を向上させるための流通部を構成するもので、傾斜面26から回転方向の後ろ側に斜め方向に傾斜した状態で縦方向に複数個設けられている。なお、貫通孔24aは、傾斜面26の後ろ側に板厚方向に設けても良いし、垂直刃4の強度を損なわなければ、長手方向の長孔状に形成しても良い。また貫通孔24aに代えて刃先部25の反対側に切り欠き部を形成し、この切り欠き部により流通部を構成することも可能である。
【0016】
旋回抑制部材8は破砕槽1内で周壁部13に沿って旋回する生ゴミ、液体に抗して、その生ゴミ等の旋回を抑制するためのもので、破砕槽1の周壁部13から垂直刃4よりも内側に突出すると共に、水平刃3の上側近傍から、破砕槽1内に最大処理量の生ゴミ及び液体を貯留したときに、その上面と略同程度又はその上面よりも上側に突出する程度の範囲にわたって上下方向に配置されている。そして、旋回抑制部材8は縦軸2廻りの略軸対称位置に一対あり、その一方が排出口11に対して破砕刃5の回転方向の前側近傍に位置するように周壁部13に装着されている。
【0017】
また旋回抑制部材8には、下端側の破砕刃5の回転時に垂直刃4に対応する部分に、破砕刃5の回転時に垂直刃4が通過可能な通過部27が下端から上側に凹入状に形成されている。即ち、旋回抑制部材8は下部側が破砕槽1の内外方向に二股状に構成され、その内部が通過部27となっている。従って、この通過部27を垂直刃4が通過する際に、垂直刃4と旋回抑制部材8との間で生ゴミを裁断し破砕することが可能である。
【0018】
なお、旋回抑制部材8は破砕槽1内に貯留された生ゴミ等の旋回を抑制できる長さであれば良い。一方の旋回抑制部材8は破砕刃5の回転方向の前側で排出口11に極力近接させることが望ましく、また垂直刃4と旋回抑制部材8との内外両側又は片側の隙間は極力小さいことが望ましい。垂直刃4のリードに相当するリードを旋回抑制部材8側に設ける場合には、垂直刃4の刃先部25は垂直にしても良い。
【0019】
液体供給手段9は周壁部13の上部側で破砕槽1内に連通する液体供給管路により構成され、その液体供給管路は水道その他の液体供給源(図示省略)に接続されている。液体としては、水道水等の水が一般的であるが、水道水等の水に消毒液及び/又は消臭液を混入したもの、水に抗菌液(抗菌剤)を混入したもの、更には水に消毒液、消臭液及び抗菌液を混入したものを使用しても良い。流量制御手段10は電磁式の流量制御弁により構成されている。なお、水に消毒液及び/又は消臭液を混入した液体を使用する場合には、液体供給手段9に液体供給源として液体供給タンク等を設けることが望ましい。
【0020】
装置全体の上部側等の適当箇所には操作パネル(図示省略)があり、その操作パネルに電源スイッチ、電源ランプ等が設けられると共に、処理すべき生ゴミの種類、硬さ、量等をスイッチ操作等で選択的に設定する設定手段が設けられ、その設定手段により処理条件を設定すれば、それに応じてその時の生ゴミの処理に必要な流量の液体が破砕槽1内を流通するように流量制御手段10が作動して、液体供給手段9から破砕槽1へと供給される液体の流量を自動的に制御するようになっている。流量制御手段10は手動式でも良い。
【0021】
排出口11は周壁部13の下部に編み目状に形成された多数の小孔により構成され、また溢流口12は排出口11の上側で周壁部13に編み目状に形成された多数の孔により構成されている。排出口11、溢流口12はその外側で周壁部13に装着された排出ケース28a,29aから立ち上がり通路28、溢流通路29を介して排出通路30に接続され、破砕後の流動物を排出通路30を経て外部に排出するようになっている。排出口11の立ち上がり通路28は破砕槽1内に生ゴミの破砕に必要な一定量の液体が溜まるように、排出口11の上端よりも立ち上がった位置で排出通路30に接続されている。従って、排出口11は破砕槽1の外部で立ち上がり通路28内に形成された溜まり部31を介して排出通路30に連通されている。
【0022】
なお、排出口11の小孔は、破砕後の生ゴミが流動状態で通過し得る程度の大きさであり、溢流口12の孔は排出口11の小孔よりも若干大きくなっている。排出口11、溢流口12は大きな開口状に形成し、所定の大きさの孔を有するフィルターを排出口11、溢流口12に近接させて破砕槽1の外部に着脱自在に設けても良い。溢流通路29には、その上面側に通気孔32が形成されている。
【0023】
生ゴミを破砕処理する場合には、電源をオンした後、投入口6から破砕槽1内へと所定量の生ゴミを投入する。電源をオンすると、駆動手段7が起動して縦軸2廻りに破砕刃5が回転し始めると共に、流量制御手段10が作動して液体供給手段9から破砕槽1内に所定流量の液体が供給され、破砕槽1内に所定量の液体が溜まった状態で流通する。その後、投入口6から破砕槽1内に生ゴミを投入すると、破砕槽1内で破砕刃5の回転によって生ゴミの破砕が始まる。
【0024】
破砕槽1内の生ゴミに液体を混入して溜めた状態で、流量制御手段10により所定量の液体を破砕槽1に流通させながら、破砕刃5の水平刃3及び垂直刃4により生ゴミを細かく切り裂いて微細に破砕する。すると細かく破砕された生ゴミの破砕片が液体と混ざり合って流動状となり、排出口11を通過可能な大きさにまで破砕された生ゴミの破砕片が液体と共に流動物として排出口11から排出されて行く。
【0025】
生ゴミの処理量に対して液体の流量が少なすぎると、破砕刃5の回転により生ゴミを切り裂いて細かく破砕できるが、流動性が低下して流動物として排出口11から排出できないか、排出でき難くなる。逆に液体の流量が多すぎると、破砕刃5が生ゴミに当たっても、その生ゴミが液体と共に流動して攪拌されるだけとなり、破砕刃5の刃先部22が生ゴミに食い込み難く、生ゴミを細かく破砕できない。従って、生ゴミの処理量に対して最適な流量となるように、流量制御手段10により液体の供給流量を制御する。
【0026】
なお、破砕槽1内での生ゴミの破砕開始当初から或る段階までは、生ゴミに液体を混入して破砕槽1内に所定量溜めた状態にして、排出口11から排出される液体の排出量に見合う液体を破砕槽1へと供給し、生ゴミをある程度細かく破砕できた段階で液体の供給量を増やし、破砕刃5による攪拌作用により生ゴミの破砕片と液体との流動性を上げながら、又は流動性を上げた後に流動物として排出口11から排出させるように、処理開始から終了までの時間に応じて流量制御手段10を作動させて液体の流量を制御しても良い。
【0027】
破砕槽1内に常時最適量の液体が溜まり、生ゴミに液体を混入させた状態で破砕刃5を回転させれば、生ゴミを効率的に破砕できる。破砕刃5は、その水平刃3と垂直刃4とにより生ゴミを破砕する。水平刃3には破砕槽1の底部側の生ゴミを刃先部22で切り裂く他、傾斜面23で底部の生ゴミを掻き上げる機能があり、底部に沈下しようにとする生ゴミを掻き上げながら繰り返し破砕できるため、水平刃3により生ゴミを確実に破砕できる。また水平刃3には貫通孔24があるため、その回転中に貫通孔24を経て水平刃3と底壁部15との間に液体が流れ込み、その液体によって底壁部15側の生ゴミを除去し又は流動させることができる。
【0028】
破砕刃5が回転すると、生ゴミは破砕槽1の周壁部13の内周面に沿って連れ廻りにより旋回するが、破砕槽1の内周面には内側に突出する一対の旋回抑制部材8があり、この旋回抑制部材8によって破砕槽1内での生ゴミ等の連れ廻りを抑制するので、旋回抑制部材8がない場合に比較して水平刃3、垂直刃4による破砕効率が向上する。
【0029】
垂直刃4には傾斜面26でその近傍の生ゴミを内側に掻き寄せる機能があり、遠心力によって周壁部13側に集まろうとする生ゴミを内側へと掻き寄せながら繰り返し破砕できるため、水平刃3と同様に垂直刃4により生ゴミを確実に破砕できる。特に旋回抑制部材8の下部側に垂直刃4の通過部27があり、周壁部13の近傍を回転する垂直刃4が旋回抑制部材8の通過部27を通過するので、この垂直刃4と旋回抑制部材8との間で周壁部13の内周側の生ゴミを確実に短時間で破砕できる。また垂直刃4が旋回抑制部材8の通過部27を通過するときに、垂直刃4に付着する生ゴミを旋回抑制部材8により除去できる。
【0030】
しかも垂直刃4、旋回抑制部材8は、縦軸2を中心として略軸対称に配置されているため、垂直刃4、旋回抑制部材8が周方向に一対あるにも拘らず、垂直刃4が旋回抑制部材8を通過するときの衝撃による振動の発生を緩和できる。また垂直刃4にも貫通孔24aがあるため、その回転中に貫通孔24aを経て垂直刃4と周壁部13との間に液体が流れ込み、その液体によって周壁部13側の生ゴミを除去し又は流動させることができる。
【0031】
細かく破砕された生ゴミを含む流動物は、破砕槽1内での破砕刃5の回転による攪拌に伴って空気と接触して曝気され、流動物中の溶存酸素濃度が大となるので、排出後の生ゴミの酸化分解等を促進できる。特に破砕刃5の水平刃3及び垂直刃4に貫通孔24、24aがあるので、底壁部15、周壁部13側への液体の流動性が良くなるばかりでなく、その貫通孔24、24aによって流動物内で空気の微細な気泡が流動物内に満遍なく流動し、流動物の攪拌による曝気効果が更に向上する。
【0032】
破砕刃5が細かく破砕された生ゴミは曝気しながら流動物として排出口11から外部へと排出される。この場合、一方の旋回抑制部材8が排出口11に対して回転方向の前側近傍にあるため、破砕槽1の周壁部13に沿って旋回する流動物をその旋回抑制部材8により排出口11へと案内でき、破砕済みの生ゴミを速やかに排出できる。排出口11から排出される流動物は下水等に流しても良いし、何等かの方法で再利用しても良い。破砕槽1内で流動物を曝気できるので、何れの場合にも、その後の酸化分解、微生物分解等を容易に促進できる。
【0033】
破砕刃5の回転中に液体又は流動物の飛沫等が発生した場合には、その飛沫等の一部は溢流口12から溢流する。生ゴミの破砕が終了し、流動物が排出されてしまうと、電源スイッチをオフにする。これによって破砕刃5が停止し、流量制御手段10が閉じて液体供給手段9による液体の供給が停止する。なお、生ゴミの破砕が終了すれば自動的に電源スイッチがオフするようにしても良い。
【0034】
図9及び図10は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、破砕槽1の周壁部13の外側に、周壁部13に沿って偏平状の排出ケース33を排出口11及び溢流口12に跨がって設け、この排出ケース33の上下方向の中間に排出通路30を接続している。このように構成しても良い。また排出ケース33の上側に通気孔32を形成しても良い。
【0035】
図11は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、破砕刃5の水平刃3を円弧状に形成して、その先端に垂直刃4を設けている。水平刃3は破砕槽1の径方向の中央部分が回転方向の前側に突出する円弧状であって、その前側に刃先部22、傾斜面23等が形成されている。この実施形態にも例示するように水平刃3は、必ずしも真っ直ぐである必要はなく、円弧状に湾曲させても良いし、S字状に湾曲させても良い。
【0036】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、これらの各実施形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。各実施形態では、水平刃3と垂直刃4とを備えた破砕刃5を例示しているが、破砕刃5は破砕槽1の底部近傍に底壁部15に沿って配置される横刃3と、その先端側の縦刃4とを備えた構造であれば良い。従って、底壁部15が水平状の場合には、その底壁部15と略平行な水平刃を横刃3として用いれば良いし、中央部分が高く外周部分が低くなる截頭円錐状の底壁部15の場合には、その底壁部15に沿って外側が下がる傾斜刃を横刃3として使用すれば良い。また破砕槽1を若干傾斜させて配置し、それに合わせて底壁部15が傾斜する場合には、底壁部15と略平行な傾斜刃を使用すれば良い。
【0037】
破砕刃5には縦軸2廻りに略軸対称に一対の水平刃3と垂直刃4とを設けているが、水平刃3等を周方向に3個配置する等、複数個設けることも可能である。その場合、各水平刃3等を周方向に略等間隔をおいて配置して略軸対称に構成することが望ましい。また旋回抑制部材8は、破砕刃5の回転時に各垂直刃4が略同時に対応するように、垂直刃4の数、位置に合わせて配置することが望ましい。なお、複数個の垂直刃4と旋回抑制部材8とが同時に対応せず、所定の時間差をおいて順次対応するように配置すれば、駆動手段7の負荷を軽減することができる。旋回抑制部材8は上下方向に複数個設けても良い。
【0038】
横刃3は縦軸2の軸方向及び周方向に位置を変えて複数個設けることも可能である。また破砕刃5には横刃3、縦刃4とは別に掻き上げ部、掻き寄せ部を設けても良い。縦刃4は1個の横刃3に対して径方向に複数個設けても良い。横刃3、縦刃4は別々に設けても良い。
【0039】
破砕後の流動物を液肥等の肥料として利用する場合には、投入口6から化学肥料、その他の肥料、更には消毒剤を破砕槽1内に入れて、破砕槽1内の生ゴミ、液体に肥料、消毒剤等を混入しておけば、破砕刃5の回転による生ゴミの破砕時に肥料、消毒剤等を一緒に攪拌でき、肥料、消毒剤等を流動物内に均一に混ぜることができる。この場合に使用する肥料、消毒剤は、液体、粉体、粒体の何れでも良い。なお、肥料のみでも良い。肥料、消毒剤は投入口6から破砕槽1内に入れても良いし、肥料、消毒剤が液体の場合には、水等の液体と同様の手段で破砕槽1内に入れるようにしても良い。
【0040】
生ゴミに作物等に対して有害な油その他の有害物が付着又は含まれている場合には、適宜段階でその油等の有害物を除去する除去対策を講じる必要がある。この場合、例えば投入口6の開口側近傍部、投入口6の途中部、投入口6の終端部等の適当箇所に除去手段を設けて、生ゴミが破砕槽1に入る前に油等の有害物を除去し、その除去後の生ゴミを破砕槽1内で破砕することが望ましい。また除去手段は、生ゴミを界面活性剤に通して付着又は含浸した油を分解させて除去する等、機械的処理、化学式処理の何れを採用したものでも良い。なお、破砕後に有害物を除去する除去手段を設けても良い。また有害物が油の場合には、破砕前の生ゴミ、液体等に界面活性剤を入れて破砕中に分解させても良いし、破砕後の流動物に界面活性剤を入れて分解させても良い。貫通孔24,24aはその一方のみでも良い。
【0041】
破砕刃5による流動物の攪拌によっても所定の曝気が可能であるが、図3に仮想線で示すように底壁部15に空気噴出孔15aを設ける等、破砕槽1の適当箇所に空気噴出孔15aを設けて、外部の空気供給源から空気噴出孔15aを経て破砕槽1内に空気を供給して流動物の曝気を行うようにしても良い。この場合には、破砕槽1内に強制的に空気を供給するため、破砕刃5の攪拌による曝気効果が更に向上する。
【0042】
【発明の効果】
本発明では、生ゴミを容易且つ効率的に破砕できると共に、破砕前又は破砕後の生ゴミの詰まり等を防止でき、破砕後の生ゴミを容易に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す破砕装置の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す破砕装置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す破砕装置の縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す破砕装置の横断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す破砕刃の平面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す破砕刃の一部正面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す破砕刃の側面断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す破砕刃の側面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す破砕装置の縦断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す破砕装置の横断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す破砕刃の平面図である。
【符号の説明】
1 破砕槽
2 縦軸
3 横刃
4 縦刃
5 破砕刃
8 旋回抑制部材
9 液体供給手段
10 流量制御手段
11 排出口
24,24a 貫通孔

Claims (4)

  1. 破砕槽(1)内の生ゴミに液体を混入して縦軸(2)廻りに回転する破砕刃(5)により破砕し、排出口(11)より流動物として排出する生ゴミ破砕装置であって、前記破砕刃(5)は前記破砕槽(1)の底壁部(15)の近傍に配置され且つ生ゴミの破砕機能及び掻き上げ機能を有する横刃(3)と、該横刃(3)の先端側で前記破砕槽(1)の周壁部(13)の近傍に配置され且つ生ゴミの破砕機能及び内側への掻き寄せ機能を有する縦刃(4)とを備え、前記排出口(11)を前記周壁部(13)の下部に形成し、該排出口(11)に対して前記破砕刃(5)の回転方向の前側近傍で前記周壁部(13)の内周側に突出し且つ前記破砕槽(1)内での生ゴミ及び液体の旋回を抑制する上下方向の旋回抑制部材(8)を前記周壁部(13)に装着し、該旋回抑制部材(8)は下端側から上側に凹入状に形成され且つ回転時の前記縦刃(4)が通過可能な通過部(27)を有し、前記縦刃(4)は後ろ上がりに傾斜するリードを有することを特徴とする生ゴミ破砕装置
  2. 前記排出口(11)をその外側で溢流通路(29)を介して排出通路(30)に接続したことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ破砕装置。
  3. 前記破砕刃(5)に、その厚さ方向に液体を流通させ且つ流動物を曝気するための複数個の貫通孔(24)(24a)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の生ゴミ破砕装置。
  4. 前記破砕槽(1)内に液体を供給する液体供給手段(9)を設け、該液体供給手段(9)に、前記破砕槽(1)内を流通する液体の流通量を制御する流量制御手段(10)を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の生ゴミ破砕装置。
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