JP3105457U - 生ごみ分解処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生ごみの分解処理槽の構造を簡単にして、製造コストの低減を図り、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価にする。
【解決手段】 分解処理槽1に水送給装置4を備える。この場合、水送給装置4を複数のホース411〜413と、吹き出し口414と、自動弁43と、自動弁のコントローラ44とにより構成し、ホース411を水源73に接続し、吹き出し口414を分解処理槽1内部の底部上に設置する。この水送給装置4により、分解処理槽1内に水を所定圧で送給し、分解処理槽1内の水を水流で撹拌する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、家庭や飲食店などで生じた生ごみを、台所ないし調理場で微生物により分解処理する生ごみ分解処理装置に関する。
従来から、生ごみを微生物により分解処理する生ごみ分解処理装置が提案されている。例えば、特許文献1には、無機質分解濾過媒体材を使用したディスポーザ付き生ごみ処理機が開示されている。
この生ごみ処理機は、流し台のシンクの下に設置されたディスポーザに連結され、ディスポーザで加水破砕された生ごみを流入する生ごみ流入管と、流入ごみ流入管を通じて流し込まれた破砕生ごみを無機質分解濾過媒体材により分解処理する複合濾過式の生ごみ処理槽と、分解処理後の濾過水を排出する濾過水排水管とにより構成されている。この生ごみ処理機の場合、生ごみ処理槽に、ディスポーザの動作と連動するモータ駆動の撹拌翼や、酸素を供給する空気供給装置、処理槽内部を所定の温度に加温保持するヒータなどが配設され、生ごみ処理槽内で破砕生ごみが無機質分解濾過媒体材とともに撹拌され、その分解処理された処理水が濾過処理されて排出される。
特開2002−273390公報
しかしながら、従来の生ごみ分解処理装置では、生ごみ処理槽内で破砕生ごみを撹拌翼により撹拌するため、撹拌軸、撹拌翼、これを回転駆動する駆動モータ、この駆動モータを制御する電気制御盤など部品点数が多く、しかも高価な部品を必要とし、全体として製造コストは増大せざるを得ない。また、メンテナンスや部品交換が必要な場合にも、高価な費用を負担しなければならない。さらに、装置の一部にモータを備え付けるためのスペースを確保する必要があるため、その分だけ装置全体の大きさやデザインが制限されている。
本考案は、このような従来の問題を解決するもので、この種の生ごみ分解処理装置において、生ごみ処理槽内の破砕生ごみを簡単な構造で撹拌できるようにして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行え、また装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む水を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、前記分解処理槽内に水道水を水道圧で送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する水送給装置と、前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口とを備え、前記水送給装置は、水の流路を構成する管体と、前記管体の水の流出端に設けられ、水を多方向に流出する吹き出し口と、前記水の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の水の流入端が水道に接続され、前記吹き出し口が前記分解処理槽内部の底部上に設置される。また、この装置に、分解処理槽内に水道水を水道圧で送給し、分解処理槽内の内容物の上から水を散布する散水装置が併設されることが好ましい。この場合、散水装置は、水の流路を構成する管体と、前記管体の水の流出端に設けられ、水を飛散させる散水口と、前記水の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の水の流入端が水道に接続され、前記散水口が前記分解処理槽内部の液体上に設置される。
本考案の生ごみ分解処理装置は、上記構成を有し、生ごみ処理槽内の破砕生ごみを水流による簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を不要として、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行え、また、駆動モータを備え付けることがない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。
以下、本考案の一実施の形態について図を用いて説明する。図1において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体を送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体を散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。ここで流体送給装置4は、流体の流路を構成する管体41と、管体41の流体流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹き出し口414と、流体の流路を開閉する弁装置43と、弁装置43の開閉動作を制御する制御手段44とを有し、管体41の流体流入端が流体源に接続され、吹き出し口414が分解処理槽1内部の底部上に設置されることが好ましい。流体散布装置5は、流体の流路を構成する管体51と、管体51の流体流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口514と、流体の流路を開閉する弁装置53と、弁装置53の開閉動作を制御する制御手段(図示省略)とを有し、管体51の流体流入端が流体源に接続され、飛散口514が分解処理槽1内部の液体上に設置されることが好ましい。以下、各部について説明を補足していく。
まず、分解処理槽1は、ステンレス鋼製またはプラスチック製の密封型のケーシング100と、ケーシング100内部を1次分解槽11と2次分解層12に区画する、ステンレス鋼製またはプラスチック製のパーティション110とにより構成される。ケーシング100は、上面に開口を有する箱形の容器101と、この容器101の開口を開閉可能な蓋102とからなり、全体が流し台7下の排水経路に設置可能な大きさを有している。なお、容器101には上面の開口から所定の高さまで下げられた位置にこの容器101に収容する液体(ここでは水)の通常の液面上限位置(通常の水位)WLが設定されている。蓋102は中空の箱形に形成され、その内部に各種機器、部材が収納され、その外面に各種機器(ヒータ装置31、エア供給装置33など)の操作部や表示部などが設けられている。また、パーティション110は網状のかごに形成され、網の天面と外周面とを有し、全体がケーシング100(容器101)内に配置可能な所定の大きさに形成されている。特に、パーティション110の高さは容器101内部の通常の液面上限位置WLよりも少し低くなっている。ケーシング100の内部に同心状にパーティション110が配置され、ケーシング100内部が、パーティション110の内側の1次分解槽11と、パーティション110の外側の2次分解槽12とに区画されている。このようにして1次、2次の各分解槽11、12はそれぞれ決められた容積に構成され、1次分解槽11はバイオ菌を含む液体と生ごみが滞留可能に、大きい所定の容積を有し、2次分解槽12は1次分解槽11で処理された液体(処理水)が滞留できる程度に、1次分解槽11よりも小さい所定の容積を有している。
送入口2は単一又は複数の管材により略L字形に形成され、分解処理槽1の内外に挿通される。この場合、送入口2は分解処理槽1の容器101周面の上部、通常の液面上限位置WLよりも上部に形成された穴103を通じて分解処理槽1内外に挿通され、その外側の部分は略水平方向に向けて延び、外側の端部がシンク71から排水を導く排水管70の途中に、自動弁21を介して下水への排水経路に分岐して連結される。他方、内側の部分は分解処理槽1内で直角に曲がり下方に向けられて、内側の端部がパーティション110の天面に形成された穴104を通じて1次分解層11内に差し込まれる。なお、ここで自動弁21は周知の電磁弁で、バルブケーシング、弁体、枢軸およびレバー、ソレノイドなどを具備し、シンク71のディスポーザ72の動作に合わせて開閉される。この場合、通常、自動弁21の弁体は閉じ、排水管70と送入口2との連通が遮断されて、シンク71に流された洗浄水は排水管70本来の経路を通って下水へ排出され、シンク71に生ごみが投入されてディスポーザ72が起動されると、励磁信号で弁体が開き、排水管70と分解処理槽1とが連通され(なお、排水管70の下水への経路は遮断されて)、ディスポーザ72で細かく砕かれた生ごみが排水管70から送入口2を通じて分解処理槽1(1次分解層11)へ送入される。
排出口6は単一又は複数の管材により略L字形に形成され、分解処理槽1の内外に挿通される。この場合、排出口6は送入口2に近接して、分解処理槽1の容器101周面の上下方向中間部、通常の液面上限位置WLよりも下部に形成された穴105を通じて分解処理槽1内外に挿通され、その外側の部分は略水平方向に向けて延び、外側の端部が排水管70の途中(自動弁21よりも下流)に連結されて、その流路が下水に向けられる。他方、内側の部分は分解処理槽1内で直角に曲がり上方に向けられて、内側の端部(以下、槽内口60という。)が2次分解層12で通常の液面上限位置WLよりも少し上方に導かれている。
菌保持装置3は、ヒータ装置31と、エア供給装置33とを具備する。ヒータ装置31は、1次分解槽11の底部に沿って設置され、このヒータ装置31で分解処理槽1内の液体を加熱し、適切な温度を保ち、バイオ菌の生々を維持又は促進するようになっている。なお、このヒータ装置31用のサーモスタット32がケーシング100の蓋102内部に組み込み設置されて、分解処理槽1内の液体温度が設定温度(概ね30℃)に達すると、ヒータ装置31の電気回路をОFFし、設定温度から下がると、ヒータ装置31の電気回路をОNし、液体温度を一定に保つようになっている。一方、エア供給装置33は、複数のエアホース34、そのエア源のコンプレッサブロワ35などにより構成され、1次、2次各分解層11、12の底部側にエアホース34が配置され、これらのエアホース34にコンプレッサブロワ35によりエアが供給され、分解処理槽1内部の液体中に酸素を供給し、バイオ菌の生々を維持又は促進するようになっている。なお、このエア供給装置33のコンプレッサブロワ35は、ケーシング100の蓋102内部に組み込み設置される。
流体送給装置4は一般の水道設備を利用して、水を送給する水送給装置で、複数のホース411、412、413(流体の流路を構成する管体41)と、ホース413の水流出端(管体41の流体流出端)に設けられ、水を多方向に流出する吹き出し口414(管体41)と、水の流路を開閉する自動弁(弁装置)43と、自動弁43の開閉動作を制御するコントローラ(制御手段)44とを有し、ホース411の水流入端が水源に接続され、吹き出し口414が分解処理槽1内部の底部上に設置される。この場合、複数のホース411、412、413は外部ホースと内部ホースとにより構成される。外部ホースは、水源接続ホース411と、外部中継ホース412とからなり、水源接続ホース411は水源の水道73に接続され、外部中継ホース412は一端が水源接続ホース411に自動弁43を介して接続され、他端が内部ホースの内部中継ホース413に接続される。内部中継ホース413は分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口106に接続される。なお、既述の外部中継ホース412はこの連結口106に接続される。また、その他端は蓋102底面の中心に設けられた連結口107に接続される。吹き出し口414は長いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴415が形成され、他端(上端)は開放される。この吹き出し口414は1次分解層11の中心に略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102中心の連結口107に接続固定されて、その下端が底部に近接又は接触される。これらのホース411〜413、吹き出し口414を通じて、水道73の水が分解処理槽1に供給されるようになっている。また、自動弁43に周知の電磁弁が採用される。この自動弁43はコントローラ44によりシーケンス制御され、通常弁体を閉じて、水源接続ホース411と内部中継ホース412との間を閉塞し、所定時間(例えば5時間〜7時間)に1度の間隔で弁体を開き、両ホース411、412間を連通する。このようにして、水道73を通常、開いておくことにより、水道の水が水道圧で全ホース411、412、413、吹き出し口414を通じて分解処理槽1へ送給され、その水流で分解処理槽1内部の水を撹拌するようになっている。なお、この実施の形態では、水源として一般の水道設備を利用しているが、貯水タンクを併設し、必要に応じてポンプを用いて、貯水タンクに貯留した水を分解処理槽へ送給するようにしてもよい。また、水は水にバイオ菌を含有する他の液体、さらにバイオ菌の生々に有用な物を加えた液体などに代えてもよい。さらに、分解処理槽へ水や液体を供給する別の水供給装置を設けておくことにより、水送給装置を空気などの気体を送給する気体送給装置に代えて、分解処理槽内部の水や液体を気体の流れで撹拌するようにしてもよい。
流体散布装置5は、一般の水道設備を利用して、水を散布する散水装置で、複数のホース511、512、513(流体の流路を構成する管体51)と、ホース513の水流出端(管体51の流体流出端)に設けられ、水を多方向に飛散する飛散口514と、水の流路を開閉する自動弁(弁装置)53と、自動弁53の開閉動作を制御するコントローラ(制御手段)とを有し、ホース511の水流入端が水源に接続され、飛散口514が分解処理槽1内部の上部に設置される。この場合、複数のホース511、512、513は外部ホースと内部ホースとにより構成される。外部ホースは、水源接続ホース511と、外部中継ホース512からなり、水源接続ホース511は水道73に接続され、外部中継ホース512は一端が水源接続ホース511に自動弁53を介して接続され、他端が内部ホースの内部中継ホース513に接続される。内部中継ホース513は分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口108に接続される。なお、既述の外部中継ホース512はこの連結口108に接続される。また、その他端は蓋102底面の中心近傍に設けられた連結口109に接続される。飛散口514は短いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴515が上下方向に斜めのスリット状に形成され、他端(上端)は開放される。この飛散口514は1次分解槽11の中心に近接して略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102の連結口109に水平方向に回転可能に接続されて、その下端が通常の水位WLと略同じ高さまで突出される。また、自動弁53に周知の電磁弁が採用される。この自動弁53もまた、自動弁43と同様に、コントローラによりシーケンス制御され、通常弁体を閉じて、水源接続ホース511と外部中継ホース512との間を閉塞し、所定の時間又はタイミング(例えば水送給装置4による水の送給動作が3回に1回の割合)で弁体を開き、両ホース511、512間を連通する。このようにして、水道73を通常、開いておくことにより、水道73の水が水道圧で全ホース511、512、513を通じて分解処理槽1の飛散口514へ送給され、その水の勢いで飛散口514は回転し、複数のスリット状の穴515から水が分解処理槽1内部に飛散するようになっている。なお、この実施の形態では、水源として一般の水道設備を利用しているが、貯水タンクを併設し、必要に応じてポンプを用いて、貯水タンクに貯留した水を分解処理槽へ送給するようにしてもよい。また、水は水にバイオ菌を含有する他の液体、さらにバイオ菌の生々に有用な物を加えた液体などに代えてもよい。さらに、分解処理槽へ水や液体を供給する別の水供給装置を設けておくことにより、水送給装置を空気などの気体を送給する気体送給装置に代えて、分解処理槽内部の水や液体面に気体を吹き付けるようにしてもよい。
次に、生ごみ分解処理装置による生ごみの処理手順について説明する。なお、この装置の使用開始に際して、水を分解処理槽1に通常の水位よりも低い、適宜高さまで注いでおく。この場合、水送給装置4の手動操作により、水を分解処理槽1に流し込んでもよく、また手作業によりバケツなどで水を分解処理槽1に入れてもよい。水を入れたら、適量のバイオ菌を分解処理槽1に投入する。ヒータ装置31、エア供給装置33をそれぞれ作動し、分解処理槽1内の水を加熱し、適切な温度(概ね30℃)を保つとともに、水中に酸素を供給し、バイオ菌の生々を維持又は促進する。送入口2、水送給装置4、散水装置5の各自動弁21、43、53をコントローラにより、既述のとおり、シーケンス制御する。
まず、シンク71の下に設置されたディスポーザ72に起動信号が与えられ、ディスポーザ72で食材の調理くずや食品の残りなどの生ごみが細かく砕かれる。なお、ディスポーザ72は所定時間(約30秒)駆動される。このとき、ディスポーザ72と同じ起動信号で送入口2の自動弁21が開き、排水管70と送入口2が連通し、ディスポーザ72で細かく砕かれた生ごみ(以下、破砕生ごみと省略する。)は排水管70から送入口2を通じて分解処理槽1(1次分解層11)へ送入される。
破砕生ごみが1次分解槽11内に入れられると、送給口2の自動弁21が閉じ、排水管70と送入口2との連通が遮断され、シンク71からの洗浄排水等は、分解処理槽1への流入を遮断され、排水管70を下水に向けて流される。1次分解槽11内では破砕生ごみを含んだ水が通常の水位よりも低い高さを保って滞留される。この分解処理槽1では、ヒータ装置31とエア供給装置33により、1次、2次各分解槽11、12の水が適度の水温と酸素量が維持され、また、定期的な水送給装置4の作動により、自動弁43が開き、水道水が水道圧で各ホース411、412、413、吹き出し口414を通じて1次処理槽11内に送給され、吹き出し口414から出される水の勢い(圧力)や水の多方向への流れ(例えば、吹き出し口414の各穴415から流し出された水は1次処理槽11内を多方向に流れたり、パーティション110に突き当って多方向へ拡散したり、また上昇流や回転流など多方向への水流が生じたりすること)で1次分解槽11内の水が撹拌され、さらにこれが波及して2次分解槽12の水もまた撹拌される。なお、この場合、エア供給装置33によって供給されるエアの流れにより、1次、2次各分解槽11、12で水の撹拌が補助される。これにより1次、2次各分解槽11、12でバイオ菌の生々が維持、促進される。このような分解処理槽1内で良好に生息するバイオ菌が1次分解槽11に滞留する破砕生ごみに触れ、付着する。この微生物は自ら生産する酵素の働きで破砕生ごみの栄養素を含む成分を吸収して、短時間のうちに繁殖する。この繁殖が進むに連れて破砕生ごみは水と二酸化炭素とに分解され、時間の経過と共に自ら発生する熱によってこれらの無機物を蒸発せしめ、そこから排出される。その結果、1次分解槽11内の破砕生ごみが消滅する。この微生物分解作用により、例えば、約1kgの破砕生ごみは24時間の連続運転で0.1〜0.3kgにまで分解される。このようにして、破砕生ごみの送入から一定時間が経過すると、1次分解槽11では固形物としての破砕生ごみは殆ど消滅し、処理水のみが滞留する。この処理水は次の破砕生ごみの送入があるまで、1次分解槽11に滞留し、また2次分解槽12に次第に流れて滞留し、これら1次、2次分解槽11、12を経て、なお残る極微量の固形物または幾分かの栄養素を含む成分があれば、これらの固形物、成分はバイオ菌と触れ、バイオ菌と付着し、微生物の繁殖が進む過程でこれらの成分も水と二酸化炭素とに分解されて、最終的に消滅する。分解処理槽1内の水は不純物の少ない澄んだ水に再生される。また、散水装置5が定期的に作動され、自動弁53が開いて、水道水が水道圧で各ホース511、512、513、散水口514を通じて1次処理槽11内に送給され、水の勢いで回転する散水口514から水が1次分解槽11の水面から2次分解槽12の水面に亘って飛散される。これがシャワー効果となって、1次、2次各分解槽11、12の水面上に浮遊する塵埃、汚泥など微生物分解作用の及ばない一部の物質が洗浄される。なお、この散水装置5による水の散布によっても、水面付近の水が撹拌される。
また再びディスポーザ72に起動信号が与えられ、ディスポーザ72で新たに食材の調理くずや食品の残りなどの生ごみが細かく砕かれると、送入口2の自動弁21が開き、排水管70と送入口2が連通して、破砕生ごみが排水管70から送入口2を通じて1次分解槽11へ送入される。分解処理槽1では、破砕生ごみが同様にして分解処理される。このようにして分解処理槽1内で破砕生ごみの分解処理が繰り返される。この繰り返しにより分解処理槽1内の水の水位は次第に上昇され、やがて分解処理槽1内の水の水位が通常の水位WLよりも上昇し、排出口6の槽内口60を超えると、2次分解槽12の処理水(すなわち不純物の少ない澄んだ水)が槽内口60から溢れ出し、この排出口6を通じて排水管70に流し出され、下水へ排出される。これにより、分解処理槽1内の水は排出口6の槽内口60の高さよりも低い水位を保って滞留される。
この分解処理槽1では、破砕生ごみの分解処理及び処理水の排出を繰り返す過程で、既述のとおり、ヒータ装置31とエア供給装置33により、1次、2次各分解槽11、12の水が適度の水温と酸素量が維持され、さらに水送給装置4、散水装置5が定期的に作動されて、1次分解槽11内の水が撹拌され、さらにこれが波及して2次分解槽12の水もまた撹拌されることにより、1次、2次各分解槽11、12ではバイオ菌の生々が維持、促進されて、破砕生ごみの分解処理及び処理水の排出が有効に繰り返される。なお、バイオ菌の不足状態が続くと、微生物分解が起こりにくくなって処理時間が長くなるので、分解処理槽1内の水の中に定期的に適量のバイオ菌を追加する。この装置の場合、通常の処理量であれば、1日あたり約1グラムのバイオ菌を投入すればよい。
このように本実施の形態によれば、破砕生ごみを処理する分解処理槽1内で、破砕生ごみとバイオ菌を含む水とを水流(流体の流れ)による簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を一切不要にして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行うことができる。また、駆動モータを備え付ける必要がない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。
また、この生ごみ分解処理装置においても、従来と同様の効果を奏することができることは勿論である。すなわち、この装置を極めてコンパクトに構成し、台所ないし調理場の流し台の下に据付けるので、台所や調理場の作業環境に邪魔になることなしに設置することができ、また、この装置を流し台7の排水管70に連結して、流し台7から破砕生ごみを人手を介さずに、直接、分解処理槽1に送入するので、例えば所謂コンポスト処理のように、重い生ごみを台所から離れたコンポスト処理装置まで運ぶといった、生ごみを搬送する手間を省くことができる。また、この場合、ディスポーザ72で細かく砕いた生ごみをバイオ菌の生息に適した分解処理槽1で、バイオ分解作用により間断なく処理するので、破砕生ごみが長時間放置されたままになることがなく、破砕生ごみの処理中は無臭で、周囲に生ごみ特有の不快な悪臭を放つのを防止することできる。さらに、バイオ分解作用によって固形物としての生ごみを消滅させるので、家庭ごみの減量化に大きく寄与することができる。
本考案の一実施の形態における生ごみ分解処理装置の構成を示す断面図
符号の説明
1 分解処理槽
11 1次分解槽
12 2次分解槽
100 ケーシング
101 容器
102 蓋
103 穴
104 穴
105 穴
106 連結口
107 連結口
108 連結口
109 連結口
110 パーティション
2 送入口
21 自動弁
3 菌保持装置
31 ヒータ装置
32 サーモスタット
33 エア供給装置
34 エアホース
35 コンプレッサブロワ
4 流体送給装置(水送給装置)
41 管体
411、412、413 ホース
414 吹き出し口
415 穴
43 自動弁(弁装置)
44 コントローラ(制御手段)
5 流体散布装置(散水装置)
51 管体
511、512、513 ホース
514 飛散口
515 穴
53 自動弁(弁装置)
6 排出口
60 槽内口
7 流し台
70 排水管
71 シンク
72 ディスポーザ
73 水道(水源)
WL 通常の液面上限位置(通常の水位)

Claims (3)

  1. バイオ菌を含む水を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、
    前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、
    前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、
    前記分解処理槽内に水道水を水道圧で送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する水送給装置と、
    前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口と、
    を備え、
    前記水送給装置は、
    水の流路を構成する管体と、
    前記管体の水の流出端に設けられ、水を多方向に流出する吹き出し口と、
    前記水の流路を開閉する弁装置と、
    前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、
    前記管体の水の流入端が水道に接続され、前記吹き出し口が前記分解処理槽内部の底部上に設置されることを特徴とする生ごみ分解処理装置。
  2. 分解処理槽内に水道水を水道圧で送給し、分解処理槽内の内容物の上から水を散布する散水装置が併設される請求項1に記載の生ごみ分解処理装置。
  3. 散水装置は、水の流路を構成する管体と、前記管体の水の流出端に設けられ、水を飛散させる散水口と、前記水の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の水の流入端が水道に接続され、前記散水口が前記分解処理槽内部の液体上に設置される請求項2に記載の生ごみ分解処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006167703A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Shinyo Sangyo Kk ポンプの吐き出し加圧水流攪拌による、有機廃棄物の水中分解消滅処理機。

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