JP2006007196A - 生ごみ分解処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 生ごみの分解処理槽の構造を簡単にして、製造コストの低減を図り、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価にする。
【解決手段】 分解処理槽1に水送給装置4を備える。この場合、水送給装置4を複数のホース411〜413と、吹出口414と、自動弁43と、自動弁のコントローラ44とにより構成し、ホース411を水源73に接続し、吹出口414を分解処理槽1内部の底部上に設置する。この水送給装置4により、分解処理槽1内に水を所定圧で送給し、分解処理槽1内の水を水流で撹拌する。
【選択図】 図1
【解決手段】 分解処理槽1に水送給装置4を備える。この場合、水送給装置4を複数のホース411〜413と、吹出口414と、自動弁43と、自動弁のコントローラ44とにより構成し、ホース411を水源73に接続し、吹出口414を分解処理槽1内部の底部上に設置する。この水送給装置4により、分解処理槽1内に水を所定圧で送給し、分解処理槽1内の水を水流で撹拌する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、家庭や飲食店などで生じた生ごみを、台所ないし調理場で微生物により分解処理する生ごみ分解処理装置に関する。
従来から、生ごみを微生物により分解処理する生ごみ分解処理装置が提案されている。例えば、特許文献1には、無機質分解濾過媒体材を使用したディスポーザ付き生ごみ処理機が開示されている。
この生ごみ処理機は、流し台のシンクの下に設置されたディスポーザに連結され、ディスポーザで加水破砕された生ごみを流入する生ごみ流入管と、流入ごみ流入管を通じて流し込まれた破砕生ごみを無機質分解濾過媒体材により分解処理する複合濾過式の生ごみ処理槽と、分解処理後の濾過水を排出する濾過水排水管とにより構成されている。この生ごみ処理機の場合、生ごみ処理槽に、ディスポーザの動作と連動するモータ駆動の撹拌翼や、酸素を供給する空気供給装置、処理槽内部を所定の温度に加温保持するヒータなどが配設され、生ごみ処理槽内で破砕生ごみが無機質分解濾過媒体材とともに撹拌され、その分解処理された処理水が濾過処理されて排出される。
特開2002−273390公報
しかしながら、従来の生ごみ分解処理装置では、生ごみ処理槽内で破砕生ごみを撹拌翼により撹拌するため、撹拌軸、撹拌翼、これを回転駆動する駆動モータ、この駆動モータを制御する電気制御盤など部品点数が多く、しかも高価な部品を必要とし、全体として製造コストは増大せざるを得ない。また、メンテナンスや部品交換が必要な場合にも、高価な費用を負担しなければならない。さらに、装置の一部にモータを備え付けるためのスペースを確保する必要があるため、その分だけ装置全体の大きさやデザインが制限されている。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、生ごみ処理槽内の破砕生ごみを簡単な構造で撹拌できるようにして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行え、また装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることのできる生ごみ分解処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、前記分解処理槽内に流体を送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口とを備える。この場合、流体送給装置は、流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口と、前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の流体の流入端が流体源に接続され、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置されることが好ましい。また、この装置に、分解処理槽内の内容物の上から流体を散布する流体散布装置が併設されることが好ましい。この場合、流体散布装置は、流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口と、前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の流体流入端が流体源に接続され、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置されることが好ましい。
また、本発明の生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、前記分解処理槽内に水道水を空気層を介して送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口とを備える。この場合、流体送給装置は、水道に接続されるボールタップと、前記ボールタップの開閉動作を制御する浮き玉と、前記ボールタップから吐出される流体である水道水を貯留するタンクと、前記タンクの下部に接続される管体と、前記管体の流体流出端に設けられ、前記流体を多方向に流出する吹出口と、前記管体の途中に設けられて前記流体を圧送する給水ポンプと、前記給水ポンプの送給動作を制御する制御手段とを有し、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置されることが好ましい。また、この装置に、分解処理槽内の内容物の上から前記タンク内の流体を散布する流体散布装置が併設されることが好ましい。この場合、流体散布装置は、前記タンクの下部に接続される管体と、前記管体の流体流出端に設けられ、前記流体を飛散させる飛散口と、前記管体の途中に設けられて前記流体を圧送する給水ポンプと、前記給水ポンプの送給動作を制御する制御手段とを有し、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置されることが好ましい。
また、本発明の生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、前記分解処理槽内に水道水を中間室大気開放型二重逆止弁を介して送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口とを備える。この場合、流体送給装置は、水道水である流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口と、前記中間室大気開放型2重逆止弁の上流側に設けられて前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置されることが好ましい。また、この装置に、分解処理槽内の内容物の上から水道水を中間室大気開放型二重逆止弁を介して散布する流体散布装置が併設されることが好ましい。この場合、流体散布装置は、水道水である流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口と、前記中間室大気開放型2重逆止弁の上流側に設けられて前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置されることが好ましい。
本発明の生ごみ分解処理装置は、上記構成を有し、生ごみ処理槽内の破砕生ごみを水流他、流体の流れによる簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を不要として、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行え、また、駆動モータを備え付けることがない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態について図1を用いて説明する。図1において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体を送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体を散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。ここで流体送給装置4は、流体の流路を構成する管体41と、管体41の流体流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口414と、流体の流路を開閉する弁装置43と、弁装置43の開閉動作を制御する制御手段44とを有し、管体41の流体流入端が流体源に接続され、吹出口414が分解処理槽1内部の底部上に設置されることが好ましい。流体散布装置5は、流体の流路を構成する管体51と、管体51の流体流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口514と、流体の流路を開閉する弁装置53と、弁装置53の開閉動作を制御する制御手段(図示省略、制御手段44とともにコントローラを構成する。)とを有し、管体51の流体流入端が流体源に接続され、飛散口514が分解処理槽1内部の液体上に設置されることが好ましい。以下、各部について説明を補足していく。
以下、本発明の第1の実施の形態について図1を用いて説明する。図1において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体を送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体を散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。ここで流体送給装置4は、流体の流路を構成する管体41と、管体41の流体流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口414と、流体の流路を開閉する弁装置43と、弁装置43の開閉動作を制御する制御手段44とを有し、管体41の流体流入端が流体源に接続され、吹出口414が分解処理槽1内部の底部上に設置されることが好ましい。流体散布装置5は、流体の流路を構成する管体51と、管体51の流体流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口514と、流体の流路を開閉する弁装置53と、弁装置53の開閉動作を制御する制御手段(図示省略、制御手段44とともにコントローラを構成する。)とを有し、管体51の流体流入端が流体源に接続され、飛散口514が分解処理槽1内部の液体上に設置されることが好ましい。以下、各部について説明を補足していく。
まず、分解処理槽1は、ステンレス鋼製またはプラスチック製の密封型のケーシング100と、ケーシング100内部を1次分解槽11と2次分解層12に区画する、ステンレス鋼製またはプラスチック製のパーティション110とにより構成される。ケーシング100は、上面に開口を有する箱形の容器101と、この容器101の開口を開閉可能な蓋102とからなり、全体が流し台7下の排水経路に設置可能な大きさを有している。なお、容器101には上面の開口から所定の高さまで下げられた位置にこの容器101に収容する液体(ここでは水)の通常の液面上限位置(通常の水位)WLが設定されている。蓋102は中空の箱形に形成され、その内部に各種機器、部材が収納され、その外面に各種機器(ヒータ装置31、エア供給装置33など)の操作部や表示部などが設けられている。また、パーティション110は網状のかごに形成され、網の天面と外周面とを有し、全体がケーシング100(容器101)内に配置可能な所定の大きさに形成されている。特に、パーティション110の高さは容器101内部の通常の液面上限位置WLよりも少し低くなっている。ケーシング100の内部に同心状にパーティション110が配置され、ケーシング100内部が、パーティション110の内側の1次分解槽11と、パーティション110の外側の2次分解槽12とに区画されている。このようにして1次、2次の各分解槽11、12はそれぞれ決められた容積に構成され、1次分解槽11はバイオ菌を含む液体と生ごみが滞留可能に、大きい所定の容積を有し、2次分解槽12は1次分解槽11で処理された液体(処理水)が滞留できる程度に、1次分解槽11よりも小さい所定の容積を有している。
送入口2は単一又は複数の管材により略L字形に形成され、分解処理槽1の内外に挿通される。この場合、送入口2は分解処理槽1の容器101周面の上部、通常の液面上限位置WLよりも上部に形成された穴103を通じて分解処理槽1内外に挿通され、その外側の部分は略水平方向に向けて延び、外側の端部がシンク71から排水を導く排水管70の途中に、自動弁21を介して下水への排水経路に分岐して連結される。他方、内側の部分は分解処理槽1内で直角に曲がり下方に向けられて、内側の端部がパーティション110の天面に形成された穴104を通じて1次分解層11内に差し込まれる。なお、ここで自動弁21は周知の電磁弁で、バルブケーシング、弁体、枢軸およびレバー、ソレノイドなどを具備し、シンク71のディスポーザ72の動作に合わせて開閉される。この場合、通常、自動弁21の弁体は閉じ、排水管70と送入口2との連通が遮断されて、シンク71に流された洗浄水は排水管70本来の経路を通って下水へ排出され、シンク71に生ごみが投入されてディスポーザ72が起動されると、励磁信号で弁体が開き、排水管70と分解処理槽1とが連通され(なお、排水管70の下水への経路は遮断されて)、ディスポーザ72で細かく砕かれた生ごみが排水管70から送入口2を通じて分解処理槽1(1次分解層11)へ送入される。
排出口6は単一又は複数の管材により略L字形に形成され、分解処理槽1の内外に挿通される。この場合、排出口6は送入口2に近接して、分解処理槽1の容器101周面の上下方向中間部、通常の液面上限位置WLよりも下部に形成された穴105を通じて分解処理槽1内外に挿通され、その外側の部分は略水平方向に向けて延び、外側の端部が排水管70の途中(自動弁21よりも下流)に連結されて、その流路が下水に向けられる。他方、内側の部分は分解処理槽1内で直角に曲がり上方に向けられて、内側の端部(以下、槽内口60という。)が2次分解層12で通常の液面上限位置WLよりも少し上方に導かれている。
菌保持装置3は、ヒータ装置31と、エア供給装置33とを具備する。ヒータ装置31は、1次分解槽11の底部に沿って設置され、このヒータ装置31で分解処理槽1内の液体を加熱し、適切な温度を保ち、バイオ菌の生々を維持又は促進するようになっている。なお、このヒータ装置31用のサーモスタット32がケーシング100の蓋102内部に組み込み設置されて、分解処理槽1内の液体温度が設定温度(概ね30℃)に達すると、ヒータ装置31の電気回路をОFFし、設定温度から下がると、ヒータ装置31の電気回路をОNし、液体温度を一定に保つようになっている。一方、エア供給装置33は、複数のエアホース34、そのエア源のコンプレッサブロワ35などにより構成され、コンプレッサブロワ35はケーシング100の蓋102内部に組み込み設置される。エアホース34は1次、2次各分解層11、12の底部側に配置され、これらのエアホース34にコンプレッサブロワ35によりエアが供給され、分解処理槽1内部の液体中に酸素を供給し、バイオ菌の生々を維持又は促進するようになっている。
流体送給装置4は一般の水道設備を利用して、水を送給する水送給装置で、複数のホース411、412、413(流体の流路を構成する管体41)と、ホース413の水流出端(管体41の流体流出端)に設けられ、水を多方向に流出する吹出口414(管体41)と、水の流路を開閉する自動弁(弁装置)43と、自動弁43の開閉動作を制御するコントローラ(制御手段)44とを有し、ホース411の水流入端が水源に接続され、吹出口414が分解処理槽1内部の底部上に設置される。この場合、複数のホース411、412、413は外部ホースと内部ホースとにより構成される。外部ホースは、水源接続ホース411と、外部中継ホース412とからなり、水源接続ホース411は水源である水道の蛇口73に接続され、外部中継ホース412は一端が水源接続ホース411に自動弁43を介して接続され、他端が内部ホースの内部中継ホース413に接続される。内部中継ホース413は分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口106に接続される。なお、既述の外部中継ホース412はこの連結口106に接続される。また、その他端は蓋102底面の中心に設けられた連結口107に接続される。吹出口414は長いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴415が形成され、他端(上端)は開放される。この吹出口414は1次分解層11の中心に略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102中心の連結口107に接続固定されて、その下端が底部に近接又は接触される。これらのホース411〜413、吹出口414を通じて、水道73の水が分解処理槽1に供給されるようになっている。また、自動弁43に周知の電磁弁が採用される。この自動弁43はコントローラ44によりシーケンス制御され、通常弁体を閉じて、水源接続ホース411と内部中継ホース412との間を閉塞し、所定時間(例えば5時間〜7時間)に1度の間隔で弁体を開き、両ホース411、412間を連通する。このようにして、水道73を通常、開いておくことにより、水道の水が水道圧で全ホース411、412、413、吹出口414を通じて分解処理槽1へ送給され、その水流で分解処理槽1内部の水を撹拌するようになっている。なお、この実施の形態では、水源として一般の水道設備を利用しているが、貯水タンクを併設し、必要に応じてポンプを用いて、貯水タンクに貯留した水を分解処理槽へ送給するようにしてもよい。また、水は水にバイオ菌を含有する他の液体、さらにバイオ菌の生々に有用な物を加えた液体などに代えてもよい。さらに、分解処理槽へ水や液体を供給する別の水供給装置を設けておくことにより、水送給装置を空気などの気体を送給する気体送給装置に代えて、分解処理槽内部の水や液体を気体の流れで撹拌するようにしてもよい。
流体散布装置5は、一般の水道設備を利用して、水を散布する散水装置で、複数のホース511、512、513(流体の流路を構成する管体51)と、ホース513の水流出端(管体51の流体流出端)に設けられ、水を多方向に飛散する飛散口514と、水の流路を開閉する自動弁(弁装置)53と、自動弁53の開閉動作を制御するコントローラ(制御手段)とを有し、ホース511の水流入端が蛇口73に接続され、飛散口514が分解処理槽1内部の上部に設置される。この場合、複数のホース511、512、513は外部ホースと内部ホースとにより構成される。外部ホースは、水源接続ホース511と、外部中継ホース512からなり、水源接続ホース511は水道73に接続され、外部中継ホース512は一端が水源接続ホース511に自動弁53を介して接続され、他端が内部ホースの内部中継ホース513に接続される。内部中継ホース513は分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口108に接続される。なお、既述の外部中継ホース512はこの連結口108に接続される。また、その他端は蓋102底面の中心近傍に設けられた連結口109に接続される。飛散口514は短いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴515が上下方向に斜めのスリット状に形成され、他端(上端)は開放される。この飛散口514は1次分解槽11の中心に近接して略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102の連結口109に水平方向に回転可能に接続されて、その下端が通常の水位WLと略同じ高さまで突出される。また、自動弁53に周知の電磁弁が採用される。この自動弁53もまた、自動弁43と同様に、コントローラによりシーケンス制御され、通常弁体を閉じて、水源接続ホース511と外部中継ホース512との間を閉塞し、所定の時間又はタイミング(例えば水送給装置4による水の送給動作が3回に1回の割合)で弁体を開き、両ホース511、512間を連通する。このようにして、水道73を通常、開いておくことにより、水道73の水が水道圧で全ホース511、512、513を通じて分解処理槽1の飛散口514へ送給され、その水の勢いで飛散口514は回転し、複数のスリット状の穴515から水が分解処理槽1内部に飛散するようになっている。なお、この実施の形態では、水源として一般の水道設備を利用しているが、貯水タンクを併設し、必要に応じてポンプを用いて、貯水タンクに貯留した水を分解処理槽へ送給するようにしてもよい。また、水は水にバイオ菌を含有する他の液体、さらにバイオ菌の生々に有用な物を加えた液体などに代えてもよい。さらに、分解処理槽へ水や液体を供給する別の水供給装置を設けておくことにより、水送給装置を空気などの気体を送給する気体送給装置に代えて、分解処理槽内部の水や液体面に気体を吹き付けるようにしてもよい。
次に、生ごみ分解処理装置による生ごみの処理手順について説明する。なお、この装置の使用開始に際して、水を分解処理槽1に通常の水位よりも低い、適宜高さまで注いでおく。この場合、水送給装置4の手動操作により、水を分解処理槽1に流し込んでもよく、また手作業によりバケツなどで水を分解処理槽1に入れてもよい。水を入れたら、適量のバイオ菌を分解処理槽1に投入する。ヒータ装置31、エア供給装置33をそれぞれ作動し、分解処理槽1内の水を加熱し、適切な温度(概ね30℃)を保つとともに、水中に酸素を供給し、バイオ菌の生々を維持又は促進する。送入口2、水送給装置4、散水装置5の各自動弁21、43、53をコントローラにより、既述のとおり、シーケンス制御する。
まず、シンク71の下に設置されたディスポーザ72に起動信号が与えられ、ディスポーザ72で食材の調理くずや食品の残りなどの生ごみが細かく砕かれる。なお、ディスポーザ72は所定時間(約30秒)駆動される。このとき、ディスポーザ72と同じ起動信号で送入口2の自動弁21が開き、排水管70と送入口2が連通し、ディスポーザ72で細かく砕かれた生ごみ(以下、破砕生ごみと省略する。)は排水管70から送入口2を通じて分解処理槽1(1次分解層11)へ送入される。
破砕生ごみが1次分解槽11内に入れられると、送給口2の自動弁21が閉じ、排水管70と送入口2との連通が遮断され、シンク71からの洗浄排水等は、分解処理槽1への流入を遮断され、排水管70を下水に向けて流される。1次分解槽11内では破砕生ごみを含んだ水が通常の水位よりも低い高さを保って滞留される。この分解処理槽1では、ヒータ装置31とエア供給装置33により、1次、2次各分解槽11、12の水が適度の水温と酸素量が維持され、また、定期的な水送給装置4の作動により、自動弁43が開き、水道水が水道圧で各ホース411、412、413、吹出口414を通じて1次処理槽11内に送給され、吹出口414から出される水の勢い(圧力)や水の多方向への流れ(例えば、吹出口414の各穴415から流し出された水は1次処理槽11内を多方向に流れたり、パーティション110に突き当って多方向へ拡散したり、また上昇流や回転流など多方向への水流が生じたりすること)で1次分解槽11内の水が撹拌され、さらにこれが波及して2次分解槽12の水もまた撹拌される。なお、この場合、エア供給装置33によって供給されるエアの流れにより、1次、2次各分解槽11、12で水の撹拌が補助される。これにより1次、2次各分解槽11、12でバイオ菌の生々が維持、促進される。このような分解処理槽1内で良好に生息するバイオ菌が1次分解槽11に滞留する破砕生ごみに触れ、付着する。この微生物は自ら生産する酵素の働きで破砕生ごみの栄養素を含む成分を吸収して、短時間のうちに繁殖する。この繁殖が進むに連れて破砕生ごみは水と二酸化炭素とに分解され、時間の経過と共に自ら発生する熱によってこれらの無機物を蒸発せしめ、そこから排出される。その結果、1次分解槽11内の破砕生ごみが消滅する。この微生物分解作用により、例えば、約1kgの破砕生ごみは24時間の連続運転で0.1〜0.3kgにまで分解される。このようにして、破砕生ごみの送入から一定時間が経過すると、1次分解槽11では固形物としての破砕生ごみは殆ど消滅し、処理水のみが滞留する。この処理水は次の破砕生ごみの送入があるまで、1次分解槽11に滞留し、また2次分解槽12に次第に流れて滞留し、これら1次、2次分解槽11、12を経て、なお残る極微量の固形物または幾分かの栄養素を含む成分があれば、これらの固形物、成分はバイオ菌と触れ、バイオ菌と付着し、微生物の繁殖が進む過程でこれらの成分も水と二酸化炭素とに分解されて、最終的に消滅する。分解処理槽1内の水は不純物の少ない澄んだ水に再生される。また、散水装置5が定期的に作動され、自動弁53が開いて、水道水が水道圧で各ホース511、512、513、散水口514を通じて1次処理槽11内に送給され、水の勢いで回転する散水口514から水が1次分解槽11の水面から2次分解槽12の水面に亘って飛散される。これがシャワー効果となって、1次、2次各分解槽11、12の水面上に浮遊する塵埃、汚泥など微生物分解作用の及ばない一部の物質が洗浄される。なお、この散水装置5による水の散布によっても、水面付近の水が撹拌される。
また再びディスポーザ72に起動信号が与えられ、ディスポーザ72で新たに食材の調理くずや食品の残りなどの生ごみが細かく砕かれると、送入口2の自動弁21が開き、排水管70と送入口2が連通して、破砕生ごみが排水管70から送入口2を通じて1次分解槽11へ送入される。分解処理槽1では、破砕生ごみが同様にして分解処理される。このようにして分解処理槽1内で破砕生ごみの分解処理が繰り返される。この繰り返しにより分解処理槽1内の水の水位は次第に上昇され、やがて分解処理槽1内の水の水位が通常の水位WLよりも上昇し、排出口6の槽内口60を超えると、2次分解槽12の処理水(すなわち不純物の少ない澄んだ水)が槽内口60から溢れ出し、この排出口6を通じて排水管70に流し出され、下水へ排出される。これにより、分解処理槽1内の水は排出口6の槽内口60の高さよりも低い水位を保って滞留される。
この分解処理槽1では、破砕生ごみの分解処理及び処理水の排出を繰り返す過程で、既述のとおり、ヒータ装置31とエア供給装置33により、1次、2次各分解槽11、12の水が適度の水温と酸素量が維持され、さらに水送給装置4、散水装置5が定期的に作動されて、1次分解槽11内の水が撹拌され、さらにこれが波及して2次分解槽12の水もまた撹拌されることにより、1次、2次各分解槽11、12ではバイオ菌の生々が維持、促進されて、破砕生ごみの分解処理及び処理水の排出が有効に繰り返される。なお、バイオ菌の不足状態が続くと、微生物分解が起こりにくくなって処理時間が長くなるので、分解処理槽1内の水の中に定期的に適量のバイオ菌を追加する。この装置の場合、通常の処理量であれば、1日あたり約1グラムのバイオ菌を投入すればよい。
このように本実施の形態1によれば、破砕生ごみを処理する分解処理槽1内で、破砕生ごみとバイオ菌を含む水とを水流(流体の流れ)による簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を一切不要にして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行うことができる。また、駆動モータを備え付ける必要がない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。
また、この生ごみ分解処理装置においても、従来と同様の効果を奏することができることは勿論である。すなわち、この装置を極めてコンパクトに構成し、台所ないし調理場の流し台の下に据付けるので、台所や調理場の作業環境に邪魔になることなしに設置することができ、また、この装置を流し台7の排水管70に連結して、流し台7から破砕生ごみを人手を介さずに、直接、分解処理槽1に送入するので、例えば所謂コンポスト処理のように、重い生ごみを台所から離れたコンポスト処理装置まで運ぶといった、生ごみを搬送する手間を省くことができる。また、この場合、ディスポーザ72で細かく砕いた生ごみをバイオ菌の生息に適した分解処理槽1で、バイオ分解作用により間断なく処理するので、破砕生ごみが長時間放置されたままになることがなく、破砕生ごみの処理中は無臭で、周囲に生ごみ特有の不快な悪臭を放つのを防止することできる。さらに、バイオ分解作用によって固形物としての生ごみを消滅させるので、家庭ごみの減量化に大きく寄与することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について図2を用いて説明する。本実施の形態2は、図1に示した実施の形態1に対し水道の蛇口73から水道水を直接分解処理槽1に導くのではなく、蛇口73と分解処理槽1との間にフロートバルブを備えた貯留タンクを介在させることにより、空気層を介して供給するようにしたものである。これにより、水道と装置とが空気層で遮断され、装置内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。以下の説明では、図1に用いた符号が同じ構成要素に対して用いてある。図2において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体である水道水を空気層を介して送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体である水道水を空気層を介して散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。
次に、本発明の第2の実施の形態について図2を用いて説明する。本実施の形態2は、図1に示した実施の形態1に対し水道の蛇口73から水道水を直接分解処理槽1に導くのではなく、蛇口73と分解処理槽1との間にフロートバルブを備えた貯留タンクを介在させることにより、空気層を介して供給するようにしたものである。これにより、水道と装置とが空気層で遮断され、装置内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。以下の説明では、図1に用いた符号が同じ構成要素に対して用いてある。図2において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体である水道水を空気層を介して送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体である水道水を空気層を介して散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。
流体送給装置4は、水道の蛇口73に接続された貯留タンク40と、貯留タンク40から流体の流路を構成する管体41と、管体41の流体流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口414と、管体41の途中に設けられて流体を圧送する給水ポンプ42と、給水ポンプ42の送給動作を制御する制御手段44とを有し、吹出口414が分解処理槽1内部の底部上に設置されている。流体散布装置5は、貯留タンク40から流体の流路を構成する管体51と、管体51の流体流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口514と、管体51の途中に設けられて流体を圧送する給水ポンプ52と、給水ポンプ52の送給動作を制御する制御手段(図示省略)とを有し、飛散口514が分解処理槽1内部の液体上に設置されている。なお、図2では貯留タンク40は便宜的に分解処理槽1の上部に図示してあるが、本実施の形態2では、貯留タンク40内の水道水を給水ポンプ42、52により圧送するので、貯留タンク40はシンク回りの空いている適当な場所に配置することができる。以下、各部について説明を補足していくが、分解処理槽1、送入口2、排出口6、菌保持装置3の構成は実施の形態1と同じであるので、重複した説明は省略し、流体送給装置4及び流体散布装置5についてのみ説明する。
流体送給装置4は一般の水道設備を利用して、水を送給する水送給装置で、貯留タンク40は、水道水を貯留するタンク401と、タンク401の上部を覆う蓋402と、タンク401内の上部側面に取り付けられたボールタップ403と、ボールタップ403の開閉動作を制御する連結棒404の先端部に設けられた浮き玉405と、ボールタップ403の流入端と水道の蛇口73との間を接続するホース406とを備えている。また、管体41は、タンク401の下部から給水ポンプ42との間を接続するホース411と、給水ポンプ42から連結口106までの間を接続するホース412と、連結口106から連結口107までの間を接続する内部中継ホース413とを備えている。内部中継ホース413は、分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口106に接続され、その他端は蓋102底面の中心に設けられた連結口107に接続される。内部中継ホース413の水流出端(管体41の流体流出端)には、水を多方向に流出する吹出口414が設けられ、吹出口414は分解処理槽1内部の底部上に設置される。吹出口414は長いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴415が形成され、他端(上端)は開放される。この吹出口414は、1次分解層11の中心に略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102中心の連結口107に接続固定されて、その下端が底部に近接又は接触される。また、給水ポンプ42には周知のベーンポンプが採用される。この給水ポンプ42は、制御手段であるコントローラ44によりシーケンス制御され、通常は停止して、ホース411とホース412との間を閉塞し、所定時間(例えば5時間〜7時間)に1度の間隔で稼動し、両ホース411、412間を連通して水道水を圧送する。このようにして、タンク401内の水道水が給水ポンプ42の設定水圧で全ホース411、412、413、吹出口414を通じて分解処理槽1へ送給され、その水流で分解処理槽1内部の水を撹拌するようになっている。
流体散布装置5は、一般の水道設備を利用して、水を散布する散水装置で、管体51は、流体送給装置4と同様に、タンク401の下部から給水ポンプ52との間を接続するホース511と、給水ポンプ52から連結口108までの間を接続するホース512と、連結口108から連結口109までの間を接続する内部中継ホース513とを備えている。内部中継ホース513は、分解処理槽1の蓋102内部に略L形に曲げて配置され、一端が蓋102周面に設けられた連結口108に接続され、その他端は蓋102底面の中心近傍に設けられた連結口109に接続される。内部中継ホース513の水流出端(管体51の流体流出端)には、水を多方向に飛散する飛散口514が設けられ、飛散口514は分解処理槽1内部の上部に設置される。飛散口514は短いパイプ材からなり、その一端(下端)は閉塞されてその周面に複数の穴515が上下方向に斜めのスリット状に形成され、他端(上端)は開放される。この飛散口514は、1次分解槽11の中心に近接して略鉛直方向に向けて配置され、その上端が蓋102の連結口109に水平方向に回転可能に接続されて、その下端が通常の水位WLと略同じ高さまで突出される。また、給水ポンプ52には周知のベーンポンプが採用される。この給水ポンプ52もまた、給水ポンプ42と同様に、コントローラ44によりシーケンス制御され、通常は停止して、ホース511とホース512との間を閉塞し、所定の時間又はタイミング(例えば水送給装置4による水の送給動作が3回に1回の割合)で稼動し、両ホース511、512間を連通して水道水を圧送する。このようにして、タンク401内の水道水が給水ポンプ52の設定水圧で全ホース511、512、513を通じて分解処理槽1の飛散口514へ送給され、その水の勢いで飛散口514は回転し、複数のスリット状の穴515から水が分解処理槽1内部に飛散するようになっている。
本実施の形態2における生ごみの処理手順は、実施の形態1に対し水道水が貯留タンク40を経由する点を除いては同じなので、以下にはこの点についてのみ説明する。破砕生ごみが1次分解槽11内に入れられると、送給口2の自動弁21が閉じ、排水管70と送入口2との連通が遮断され、シンク71からの洗浄排水等は、分解処理槽1への流入を遮断され、排水管70を下水に向けて流される。1次分解槽11内では破砕生ごみを含んだ水が通常の水位よりも低い高さを保って滞留される。この分解処理槽1では、ヒータ装置31とエア供給装置33により、1次、2次各分解槽11、12の水が適度の水温と酸素量が維持され、また、定期的な水送給装置4の作動により、貯留タンク40からの水道水が給水ポンプ42の水圧で各ホース411、412、413、吹出口414を通じて1次処理槽11内に送給される。これにより、タンク401内の水位が下がり、浮き玉405が降下して連結棒404を介してボールタップ403の弁を開き、蛇口73から水道水がタンク401内に供給され、浮き玉405が所定位置まで上昇すると、ボールタップ403の弁が閉じる。吹出口414から出される水の勢い(圧力)や水の多方向への流れ(例えば、吹出口414の各穴415から流し出された水は、1次処理槽11内を多方向に流れたり、パーティション110に突き当って多方向へ拡散したり、また上昇流や回転流など多方向への水流が生じたりすること)で1次分解槽11内の水が撹拌され、さらにこれが波及して2次分解槽12の水もまた撹拌される。なお、この場合、エア供給装置33によって供給されるエアの流れにより、1次、2次各分解槽11、12で水の撹拌が補助される。これにより1次、2次各分解槽11、12でバイオ菌の生々が維持、促進される。このような分解処理槽1内で良好に生息するバイオ菌が1次分解槽11に滞留する破砕生ごみに触れ、付着する。この微生物は自ら生産する酵素の働きで破砕生ごみの栄養素を含む成分を吸収して、短時間のうちに繁殖する。この繁殖が進むに連れて破砕生ごみは水と二酸化炭素とに分解され、時間の経過と共に自ら発生する熱によってこれらの無機物を蒸発せしめ、そこから排出される。その結果、1次分解槽11内の破砕生ごみが消滅する。この微生物分解作用により、例えば、約1kgの破砕生ごみは24時間の連続運転で0.1〜0.3kgにまで分解される。このようにして、破砕生ごみの送入から一定時間が経過すると、1次分解槽11では固形物としての破砕生ごみは殆ど消滅し、処理水のみが滞留する。この処理水は次の破砕生ごみの送入があるまで、1次分解槽11に滞留し、また2次分解槽12に次第に流れて滞留し、これら1次、2次分解槽11、12を経て、なお残る極微量の固形物または幾分かの栄養素を含む成分があれば、これらの固形物、成分はバイオ菌と触れ、バイオ菌と付着し、微生物の繁殖が進む過程でこれらの成分も水と二酸化炭素とに分解されて、最終的に消滅する。分解処理槽1内の水は不純物の少ない澄んだ水に再生される。また、散水装置5が定期的に作動され、貯留タンク40からの水道水が給水ポンプ52の水圧で各ホース511、512、513、散水口514を通じて1次処理槽11内に送給され、水の勢いで回転する散水口514から水が1次分解槽11の水面から2次分解槽12の水面に亘って飛散される。これがシャワー効果となって、1次、2次各分解槽11、12の水面上に浮遊する塵埃、汚泥など微生物分解作用の及ばない一部の物質が洗浄される。なお、この散水装置5による水の散布によっても水面付近の水が撹拌され、散布によって減少したタンク401内の水量は、浮き玉405及びボールタップ403の作用により蛇口73から補給される。
このように本実施の形態2によれば、破砕生ごみを処理する分解処理槽1内で、破砕生ごみとバイオ菌を含む水とを水流(流体の流れ)による簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を一切不要にして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行うことができる。また、駆動モータを備え付ける必要がない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。さらに、装置内に供給する液体を水道水とするとともに、水道水を空気層を介して供給するので、水道と分解処理槽とが空気層で遮断され、分解処理槽内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について図3を用いて説明する。本実施の形態3は、図1に示した実施の形態1に対し水道の蛇口73から水道水を直接分解処理槽1に導くのではなく、蛇口73と分解処理槽1との間に弁装置43、53および中間室大気開放型2重逆止弁45、55を介在させることにより、空気層を介して供給するようにしたものである。これにより、水道と分解処理槽1とが空気層で遮断され、装置内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。以下の説明では、図1に用いた符号が同じ構成要素に対して用いてある。図3において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体である水道水を空気層を介して送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体である水道水を空気層を介して散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。
次に、本発明の第3の実施の形態について図3を用いて説明する。本実施の形態3は、図1に示した実施の形態1に対し水道の蛇口73から水道水を直接分解処理槽1に導くのではなく、蛇口73と分解処理槽1との間に弁装置43、53および中間室大気開放型2重逆止弁45、55を介在させることにより、空気層を介して供給するようにしたものである。これにより、水道と分解処理槽1とが空気層で遮断され、装置内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。以下の説明では、図1に用いた符号が同じ構成要素に対して用いてある。図3において、生ごみ分解処理装置は、バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽1と、分解処理槽1内部へ生ごみを送入する送入口2と、分解処理層1内でバイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置3と、分解処理槽1内に流体である水道水を空気層を介して送給し、分解処理槽1の内容物を流動撹拌する流体送給装置4と、分解処理槽1内の内容物の上から流体である水道水を空気層を介して散布する流体散布装置5と、分解処理槽1内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口6とを備える。
流体送給装置4は、流体の流路を構成する管体41と、管体41の流体流出端に設けられ、水道水である流体を多方向に流出する吹出口414と、流体の流路を開閉する弁装置43と、弁装置43の開閉動作を制御する制御手段であるコントローラ(図示省略)と、一端側が弁装置43に接続され、他端側が分解処理槽1に接続される中間室大気開放型2重逆止弁(以下、2重逆止弁と称す。)45とを有し、吹出口414が分解処理槽1内部の底部上に設置されることが好ましい。管体41は、水道の蛇口73と弁装置43との間を接続するホース411と、弁装置43から2重逆止弁45までの間を接続するホース412と、2重逆止弁45から連結口107までの間を接続するホース413と、2重逆止弁45の大気開放中間室から排出口6までの間を接続するホース416とを備えている。ホース416の先端部は排出口6の中に入り込んで、下流方向に曲げられている。
流体散布装置5は、流体の流路を構成する管体51と、管体51の流体流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口514と、流体の流路を開閉する弁装置53と、弁装置53の開閉動作を制御する制御手段であるコントローラ(図示省略)と、一端側が弁装置53に接続され、他端側が分解処理槽1に接続される2重逆止弁55とを有し、飛散口514が分解処理槽1内部の液体上に設置されることが好ましい。管体51は、流体送給装置4と同様に、蛇口73と弁装置53との間を接続するホース511と、弁装置53から2重逆止弁55までの間を接続するホース512と、2重逆止弁55から連結口109までの間を接続するホース513と、2重逆止弁55の大気開放中間室から排出口6までの間を接続するホース516とを備えている。ホース516の下部は、ホース416と結合して排出口6に通じている。
図4はホース416と排出口6との結合構造を示している。図4(a)は正面断面図、(b)は排出口6の左側面図、(c)はパッキン418の下面図である。ホース416の先端部は、排出パイプ417の一端部に取り付けられ、排出パイプ417の他端部は直角方向に曲げられて排出口6の内部に挿入されている。排出パイプ417は、パッキン418の中心穴418aに圧入され、曲げられた他端部を排出口6の取付け穴6aから挿入し、他端部の排出口417aの中心線が排出口6の中心線CLと同軸となるように位置を調整した後、パッキン418の6個の取付穴418bからビスを挿入して、排出口6の取付座に設けられたねじ穴6bに結合することにより、排出口6に固定される。排出口6の一端部6cには槽内口60に導かれるホースが接続され、排出口6の他端部6dには下水に導かれるホースが接続される。
2重逆止弁45、55の構造は、図5に示すようになっている。弁本体80の内部は、弁装置43、53側の管体412、512に接続される入口側流路81と、分解処理槽1側の管体413、513に接続される出口側流路82と、入口側流路81と出口側流路82との間に形成された中間室83と、中間室83に連続するドレン口84とで構成され、中間室83はドレン口84を通じて大気開放される。入口側流路81と中間室83との境には通水穴85aを有するダイヤフラム85が、通水穴86aを有する支持円板86に固定されて配置されている。ダイヤフラム85の通水穴85aの周縁は弁座85bとなっており、第1弁体87のポペット87aが当接する。ポペット87aから延びる弁棒87bには、その先端部のフランジ87cとポペット87aとの間に第1スプリング88が介挿されて、第1弁体87を入口側流路81方向に押圧付勢し、常態においてポペット87aを弁座85bに押し付けている。出口側流路82と中間室83との間には第2弁体89が配置され、第2弁体89のポペット89aは、ガイドスリーブ90の端部の弁座90aに当接する。ポペット89aから延びる弁棒89bには、ポペット89aとガイドキャップ91との間に第2スプリング92が介挿されて、第2弁体89を入口側流路81方向に押圧付勢し、常態においてポペット89aを弁座90aに押し付けている。ガイドキャップ91には出口側流路82に抜ける通水穴が設けられている。
本実施の形態3における生ごみの処理手順は、実施の形態1に対し水道水が2重逆止弁45、55を経由する点を除いては同じなので、以下にはこの点についてのみ説明する。図3において、コントローラによる定期的な水送給装置4の作動により、弁装置43がオンして、蛇口73からの水道水が、弁装置43、2重逆止弁45および各ホース411、412、413、吹出口414、複数の穴415を通じて1次処理槽11内に送給される。また、コントローラにより散水装置5が定期的に作動され、弁装置53がオンして、蛇口73からの水道水が、弁装置53、2重逆止弁55および各ホース511、512、513、散水口514、複数の穴515を通じて1次処理槽11内に送給され、水の勢いで回転する散水口514から水が1次分解槽11の水面から2次分解槽12の水面に亘って飛散される。これがシャワー効果となって、1次、2次各分解槽11、12の水面上に浮遊する塵埃、汚泥など微生物分解作用の及ばない一部の物質が洗浄される。
コントローラにより弁装置43、53がオフした時には、図5において、入口側流路81からの水流が遮断され、第1弁体87が第1スプリング88によって復帰し、ポペット87aがダイヤフラム85の弁座85bに圧接するとともに、第2弁体89が第2スプリング92によって復帰し、ポペット89aがガイドスリーブ90の弁座90aに圧接する。これにより、中間室83内の水がドレン口84からホース416を通って排出口6に排出され、中間室83は大気開放される。したがって、水道側と分解処理槽1側とが大気により遮断されるので、分解処理槽1内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。
ところで、中間室83内の水が完全に排出されないで滞留する場合も想定される。このような場合、なんらかの原因により水道に接続される入口側流路81が負圧になったとしても、第1弁体87のポペット87aがダイヤフラム85毎引き込まれるので、弁座85aが開くことがなく、中間室83に滞留した水が水道側へ逆流することはない。また、分解処理槽1側に接続される出口側流路82が負圧になって第2弁体89が開いたとしても、中間室83に滞留した水は出口側流路82へ流出するだけで、第1弁体87が開くことはないので、中間室83に滞留した水が水道側へ逆流することはない。さらに、排出口6が負圧になった場合には、中間室83内の水がホース416、516を通って強制的に排出されるので、中間室83内は効率的に大気開放される。このようにして、分解処理槽1内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。このようにして、分解処理槽1内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。
このように本実施の形態3によれば、破砕生ごみを処理する分解処理槽1内で、破砕生ごみとバイオ菌を含む水とを水流(流体の流れ)による簡単な構造で撹拌して、分解処理するので、従来のように撹拌軸、撹拌翼、駆動モータ、電気制御盤など、多くの、しかも高価な部品を一切不要にして、製造コストを低減し、メンテナンスや部品交換を容易に、かつ安価に行うことができる。また、駆動モータを備え付ける必要がない分だけ、装置全体の大きさやデザインの自由度の拡大を図ることができる。さらに、装置内に供給する液体を水道水とするとともに、水道水を中間室大気開放型2重逆止弁を介して供給するので、水道と分解処理槽とが空気層で遮断され、分解処理槽内の汚水が水道に混入するのを防止することができる。
1 分解処理槽
11 1次分解槽
12 2次分解槽
100 ケーシング
101 容器
102 蓋
103、104、105 穴
106、107、108、109 連結口
110 パーティション
2 送入口
21 自動弁
3 菌保持装置
31 ヒータ装置
32 サーモスタット
33 エア供給装置
34 エアホース
35 コンプレッサブロワ
4 流体送給装置(水送給装置)
40 貯留タンク
401 タンク
402 蓋
403 ボールタップ
404 連結棒
405 浮き玉
406 ホース
41 管体
411、412、413、416 ホース
414 吹出口
415 穴
42 給水ポンプ
43 自動弁(弁装置)
44 制御手段(コントローラ)
45 中間室大気開放型2重逆止弁
5 流体散布装置(散水装置)
51 管体
511、512、513、516 ホース
514 飛散口
515 穴
52 給水ポンプ
53 自動弁(弁装置)
55 中間室大気開放型2重逆止弁
6 排出口
60 槽内口
7 流し台
70 排水管
71 シンク
72 ディスポーザ
73 水道の蛇口(水源)
80 弁本体
81 入口側流路
82 出口側流路
83 中間室
84 ドレン口
85 ダイヤフラム
85a 通水穴
85b 弁座
86 支持円板
86a 通水穴
87 第1弁体
87a ポペット
87b 弁棒
87c フランジ
88 第1スプリング
89 第2弁体
89a ポペット
89b 弁棒
90 ガイドスリーブ
90a 弁座
91 ガイドキャップ
92 第2スプリング
WL 通常の液面上限位置(通常の水位)
11 1次分解槽
12 2次分解槽
100 ケーシング
101 容器
102 蓋
103、104、105 穴
106、107、108、109 連結口
110 パーティション
2 送入口
21 自動弁
3 菌保持装置
31 ヒータ装置
32 サーモスタット
33 エア供給装置
34 エアホース
35 コンプレッサブロワ
4 流体送給装置(水送給装置)
40 貯留タンク
401 タンク
402 蓋
403 ボールタップ
404 連結棒
405 浮き玉
406 ホース
41 管体
411、412、413、416 ホース
414 吹出口
415 穴
42 給水ポンプ
43 自動弁(弁装置)
44 制御手段(コントローラ)
45 中間室大気開放型2重逆止弁
5 流体散布装置(散水装置)
51 管体
511、512、513、516 ホース
514 飛散口
515 穴
52 給水ポンプ
53 自動弁(弁装置)
55 中間室大気開放型2重逆止弁
6 排出口
60 槽内口
7 流し台
70 排水管
71 シンク
72 ディスポーザ
73 水道の蛇口(水源)
80 弁本体
81 入口側流路
82 出口側流路
83 中間室
84 ドレン口
85 ダイヤフラム
85a 通水穴
85b 弁座
86 支持円板
86a 通水穴
87 第1弁体
87a ポペット
87b 弁棒
87c フランジ
88 第1スプリング
89 第2弁体
89a ポペット
89b 弁棒
90 ガイドスリーブ
90a 弁座
91 ガイドキャップ
92 第2スプリング
WL 通常の液面上限位置(通常の水位)
Claims (13)
- バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、
前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、
前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、
前記分解処理槽内に流体を送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、
前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口と、
を備えたことを特徴とする生ごみ分解処理装置。 - 前記流体送給装置は、流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口と、前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の流体の流入端が流体源に接続され、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置される請求項1に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記分解処理槽内の内容物の上から流体を散布する流体散布装置が併設される請求項1又は2に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記流体散布装置は、流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口と、前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記管体の流体流入端が流体源に接続され、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置される請求項3に記載の生ごみ分解処理装置。
- バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、
前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、
前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、
前記分解処理槽内に水道水を空気層を介して送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、
前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口と、
を備えたことを特徴とする生ごみ分解処理装置。 - 前記流体送給装置は、水道に接続されるボールタップと、前記ボールタップの開閉動作を制御する浮き玉と、前記ボールタップから吐出される流体である水道水を貯留するタンクと、前記タンクの下部に接続される管体と、前記管体の流体流出端に設けられ、前記流体を多方向に流出する吹出口と、前記管体の途中に設けられて前記タンク内の流体を前記分解処理槽内へ圧送する給水ポンプと、前記給水ポンプの送給動作を制御する制御手段とを有し、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置される請求項5に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記分解処理槽内の内容物の上から前記タンク内の流体を加圧散布する流体散布装置が併設される請求項6に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記流体散布装置は、前記タンクの下部に接続される管体と、前記管体の流体流出端に設けられ、前記流体を飛散させる飛散口と、前記管体の途中に設けられて前記流体の流路を圧送する給水ポンプと、前記給水ポンプの送給動作を制御する制御手段とを有し、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置される請求項7に記載の生ごみ分解処理装置。
- バイオ菌を含む液体を収容し、破砕した生ごみをバイオ分解するための分解処理槽と、
前記分解処理槽内部へ前記生ごみを送入する送入口と、
前記分解処理層内で前記バイオ菌の生々を維持又は促進する菌保持装置と、
前記分解処理槽内に水道水を中間室大気開放型2重逆止弁を介して送給し、前記分解処理槽の内容物を流動撹拌する流体送給装置と、
前記分解処理槽内部から外部へバイオ処理された液体を排出する排出口と、
を備えたことを特徴とする生ごみ分解処理装置。 - 前記流体送給装置は、水道水である流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を多方向に流出する吹出口と、前記中間室大気開放型2重逆止弁の上流側に設けられて前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記吹出口が前記分解処理槽内部の底部上に設置される請求項9に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記分解処理槽内の内容物の上から水道水を前記中間室大気開放型2重逆止弁を介して散布する流体散布装置が併設される請求項9又は10に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記流体散布装置は、水道水である流体の流路を構成する管体と、前記管体の流体の流出端に設けられ、流体を飛散させる飛散口と、前記中間室大気開放型2重逆止弁の上流側に設けられて前記流体の流路を開閉する弁装置と、前記弁装置の開閉動作を制御する制御手段とを有し、前記飛散口が前記分解処理槽内部の液体上に設置される請求項11に記載の生ごみ分解処理装置。
- 前記中間室大気開放型2重逆止弁は、前記弁装置側の管体に接続される入口側流路と、前記分解処理槽側の管体に接続される出口側流路と、前記入口側流路と出口側流路との間に形成された大気開放中間室と、前記入口側流路に設けられたダイヤフラムの弁座に支持される第1弁体と、前記出口側流路に設けられた弁座に支持される第2弁体と、前記第1弁体を前記入口側流路方向に押圧付勢する第1スプリングと、前記第2弁体を前記入口側流路方向に押圧付勢する第2スプリングとを備えたことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の生ごみ分解処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004321806A JP2006007196A (ja) | 2004-05-25 | 2004-11-05 | 生ごみ分解処理装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004154236 | 2004-05-25 | ||
JP2004321806A JP2006007196A (ja) | 2004-05-25 | 2004-11-05 | 生ごみ分解処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006007196A true JP2006007196A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35775012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004321806A Pending JP2006007196A (ja) | 2004-05-25 | 2004-11-05 | 生ごみ分解処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006007196A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109130516A (zh) * | 2018-06-28 | 2019-01-04 | 湖州天骊正隆电子科技有限公司 | 一种打印机用墨瓶防堵防沉装置 |
CN113750770A (zh) * | 2020-09-01 | 2021-12-07 | 浙江天弈环境有限公司 | 土壤修复开挖现场的防护系统 |
-
2004
- 2004-11-05 JP JP2004321806A patent/JP2006007196A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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