JP3637411B2 - ベンディングロールの製品搬出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対のボトムロールと、該ボトムロールの上方に設けられたトップロールとの挟圧下回転作用によって鋼板等の金属板を円筒状に成形するベンディングロールに付設され、成形された製品を取り出すために使用される製品搬出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ベンディングロールは、互いに平行に設けられた一対のボトムロールと、該一対のボトムロールの間隔部の上方に設けられた1本のトップロールとを備えているのが一般的である。これら一対のボトムロールと、その上方に位置するトップロールとで鋼板等の金属板を順次挟圧下回転することにより、該鋼板を円筒状に加工する。
【0003】
上記成形に際しては、鋼板がトップロールを巻回するように湾曲化していくので、加工を終えた円筒状の製品の内部にはトップロールが挿通された状態となる。このため、製品の取り出しに際しては、トップロールの一方の端部を支承する軸受を転倒させて該トップロールの端部を解放し、この端部から製品を抜き取っている。
【0004】
上記製品の抜き取り方法としては種々の方法があるが、従来最も一般的に採用されてきた抜き取り方法は、製品の両端部をクレーンで吊り上げ、トップロールの軸方向に沿って移動させて抜き取る方法である。この方法は、汎用のクレーンを利用して製品を抜き取ることができるので、簡便な方法ではあるが、その間クレーンを占有するので他の作業の支障となるほか、クレーン操作のミスにより製品が装置の部材と当接して、製品や装置に損傷を与えることが多いという問題点があった。
【0005】
上記クレーンで吊り上げて搬出する方法以外にも種々の方法が提案されている。例えば、実開昭55−11206号公報には、トップロールの下部に設けた上下動する機内アンローダによって搬出する装置であって、このアンローダは複数の回転駆動ローラを備え、該ローラ上の製品を自動的に機外に搬出する装置が開示されている。また、特開平5−317980号公報には、トップロールの下部に上下動するローラコンベアを設け、製品をローラ上に載せて人力で搬出する装置が開示されている。さらに、特開平8−141657号公報には、ローラチェーンで各ロールを回転させて機外に製品を搬出する装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記各公報に記載されている装置は、いずれもトップロールの下に製品搬出用の装置を設けているので、上記製品搬出用の装置に設けられている受けロール、ローラコンベアのロール、チェーン、軸受等の部材が摩耗した場合や、何らかの咬み込み、潤滑不足等によって、これらが動作しなくなったり破損したりした場合は、上方に位置するトップロールが邪魔になって補修作業を行うことができなかった。このため、メンテナンスや部材の交換等を行う場合は、トップロールを本体から外さなければならず、その作業が煩雑で多大の労力と時間を必要とするという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の製品搬出用装置における問題点を解決し、わざわざトップロールを取り外さなくても容易に部材の補修等を行うことのできる製品搬出装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本発明にかかるベンディングロールの製品搬出装置は、一対のボトムロールと該ボトムロールの上方に設けられたトップロールとの間で挟圧下回転作用により成形した円筒状の製品を前記トップロールの一端を支承する転倒軸受を傾動させて搬出可能とするベンディングロールの製品搬出装置であって、前記一対のボトムロールの間隔部にあって昇降可能な架台と、該架台によって支持され前記ボトムロールの軸方向に沿ってスライドさせることによりそれ自体を機外へ取り出し可能とした可動フレームとを設け、該可動フレームには、前記架台が上昇したときに製品の下面部に当接して転動し製品を搬出する複数のローラを設けたことを特徴としている。
【0009】
可動フレームの送り手段としては、当該可動フレームの下面部にその長手方向に沿ってラックを形成するとともに、該可動フレームを支持する架台には、前記ラックに噛合して回転するピニオンを設け、該ピニオンを回転駆動することにより可動フレームをスライドさせる構造のものが簡単かつ堅牢であるので好ましいが、これに限らず、他の適当な送り手段を設けておいてもよい。
【0010】
本発明の製品搬出装置は、ベンディングロールによる成形が終了すると、可動フレームを支持する架台が上昇して、成形された筒状の製品がそのローラ群上に支持された状態となる。このため、製品をローラに載せて簡単に機外へ送り出すことができる。一方、この製品搬出装置が故障した場合やメインテナンスを行う場合は、ローラ群を支持する可動フレームを移動させて機外に取り出して作業を行うことができる。このため、補修等の作業がきわめて簡単となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図は、本発明の素材供給装置の実施の形態を例示するもので、この製品搬出装置1はベンディングロールRに付設されている。ベンディングロールRは、図1に示すように、互いに平行に支持された一対のボトムロール2,2と、該一対のボトムロールの直上部に支持された1本のトップロール3を備え、平板状の素材を筒状に成形する公知のものである。図中の6はバックアップロールである。
【0012】
トップロール3の両端部を支承する軸受4,5のうち、一方の軸受4は位置固定の軸受であるが、他方の軸受5は転倒可能な傾倒軸受となっており、この転倒軸受5を外向きに転倒させることにより、成形品の搬出路が形成されるようになっている。
【0013】
上記一対のボトムロールの間隔部の下方位置には昇降可能な架台10が設置され、この架台10上には、ロールの軸方向に沿ってスライド可能な可動フレーム12が設置されている。架台10の側面部には、下向きに突出する脚部材13,…が適当な間隔をおいて固設されており、この脚部材13の下端部にはそれぞれ昇降用のリンク15を構成する上部リンク15(a)の先端部が軸16で連結されている。
【0014】
リンク15は、上部リンク15(a)と、下部リンク15(b)とを備えた概略カギ型に屈曲したリンクであって、上下のリンク15(a)(b)が軸17に固着され、該軸によって機枠の支持部材18に回動自在に支持されている。
【0015】
固定側の軸受4付近には昇降駆動装置である液圧シリンダ25が設置されている。このシリンダ25のピストンロッドは、最後部に位置する短い下部リンク15(b)’に連結されている。また、この短いリンクと平行に長い下部リンク15(b)が取り付けられており、この下部リンクの下端部は、駆動ロッド20の端部に連結されている。このため、上記液圧シリンダ25を伸縮させると、駆動ロッド20が前後に移動し、これに連結された屈曲リンク15が上下に回動するので、脚部材13を介して架台10が上下動させられる。
【0016】
上記可動フレーム12の下面にはラック26が設けられており、このラックに噛合するピニオン27が架台10に取り付けられている。このピニオンの軸は送り用の油圧モータ30の回転軸に連結されており、該モータを正逆回転させることにより、上記可動フレーム12が架台10の長手方向に沿って前後移動するようになっている。図の31,31は架台10と可動フレーム12を所定の位置で固定するボルトである。
【0017】
また、可動フレーム12の上面側には、適当な間隔で複数の減速機35,…が設置されており、該減速機の左右両側の回転軸には製品送りローラ37,…が取り付けられている。上記各減速機の前後両側には、入出力軸となる伝動軸39,39が突設されており、これら伝動軸は、前後の減速機の間隔部に配置された伝動軸40,…によって互いに直列に伝動連結されている。最も外側の減速機の伝動軸は製品送りモータ43に連結されている。したがって、この送りモータ43を回転させれば前記製品送りローラ37,…が同じ方向に回転する。
【0018】
次に、この製品搬出装置の動作について説明する。まず、ベンディングロールRによって公知の方法で円筒体を成形したら、転倒可能な排出側の軸受5を転倒させ、昇降装置の液圧シリンダ25を収縮させてロッド20を図2の右方向に移動させる。すると、架台10が上昇し、その上側に取り付けられている可動フレーム12の製品排出ローラ37,…が製品Wの下面に接触するので、この状態でモータ43を回転させて製品Wを図の左側に送り出す。なお、この製品排出時には、排出側の端部に当該排出された製品を受け取る架台又はコンベア(図示を省略)を設けておくのが好ましい。
【0019】
製品を送り出した後は、再度軸受5を起立させてトップロール3を支持すると共に、液圧シリンダ25を伸長させてロッド20を上記と反対側(左方向)に移動させ、リンク15を時計方向に回動させて架台を所定の待機位置まで下降させ、次の成形動作に移行する。
【0020】
何らかの理由で上記製品排出ローラ37等の故障が発生した場合は、架台10と可動フレームとを固定するボルト31,31を抜き取って、モータ30を駆動する。するとピニオン27が所定の方向に回転し、これに噛み合うラック26を介して可動フレームを外側に移動させることができる。このように、可動フレームを簡単に外部まで取り出すことができるので、製品搬出装置の点検や修理等が容易である。なお、この場合も、外部に送り出される可動フレームを受け取って支持する架台もしくはローラコンベア等の受け取り装置を設けておく。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の製品搬出装置は、ベンディングロールによって成形された製品を送りローラに載せて円滑に搬出することができるとともに、その送りローラを支持するフレームを簡単に外部まで取り出すことができるので、搬出装置の保守・点検や修理を簡単に行うことが可能となった。なお、本発明の製品搬出装置は、ベンディングの幅の広いベンディングロールに付設しておけば、さらに効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベンディングロールの正面図である。
【図2】その要部の正面図である。
【図3】図2におけるX−X矢視図である。
【図4】レバー部の断面図である。
【図5】要部の説明図である。
【図6】図2の右端部付近における昇降装置の正面図である。
【図7】図2の左端部付近における昇降装置の正面図である。
【図8】架台上昇時における正面図である。
【符号の説明】
1 製品搬出装置
2 ボトムロール
3 トップロール
10 架台
12 可動フレーム
15 昇降リンク
20 駆動ロッド
26 ラック
27 ピニオン
35 減速機
37 製品送りローラ
Claims (2)
- 一対のボトムロールと該ボトムロールの上方に設けられたトップロールとの間で挟圧下回転作用により成形した円筒状の製品を前記トップロールの一端を支承する転倒軸受を傾動させて搬出可能とするベンディングロールの製品搬出装置であって、前記一対のボトムロールの間隔部にあって昇降可能な架台と、該架台によって支持され前記ボトムロールの軸方向に沿ってスライドさせることによりそれ自体を機外へ取り出し可能とした可動フレームとを設け、該可動フレームには、前記架台が上昇したときに製品の下面部に当接して転動し製品を搬出する複数のローラを設けたことを特徴とするベンディングロールの製品搬出装置。
- 可動フレームの下面部に、その長手方向に沿ってラックを設けるとともに、該可動フレームを支持する架台には、前記ラックに噛合して回転するピニオンを設け、該ピニオンを回転駆動することにより可動フレームを架台に沿ってスライドさせ機外へ取り出すことができるように構成した請求項1に記載のベンディングロールの製品搬出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02954199A JP3637411B2 (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | ベンディングロールの製品搬出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02954199A JP3637411B2 (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | ベンディングロールの製品搬出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225419A JP2000225419A (ja) | 2000-08-15 |
JP3637411B2 true JP3637411B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=12278986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02954199A Expired - Lifetime JP3637411B2 (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | ベンディングロールの製品搬出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3637411B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107755479B (zh) * | 2017-11-16 | 2023-07-25 | 安徽德系重工科技有限公司 | 一种分体式四辊波纹卷板机 |
-
1999
- 1999-02-08 JP JP02954199A patent/JP3637411B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000225419A (ja) | 2000-08-15 |
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