JP3637096B2 - 砂目柄印刷物、そのグラビア印刷版及びその印刷版の作成方法 - Google Patents

砂目柄印刷物、そのグラビア印刷版及びその印刷版の作成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、砂目柄印刷物、そのグラビア印刷版及びそ印刷版の作成方法、特に建材用化粧紙として好適に用いられる砂目柄印刷物、その印刷に用いるグラビア印刷版、該印刷版を作成する印刷版の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、合板、石膏ボード等の種々の建築素材の表面を化粧すると共に、表面を保護する建材印刷物が重要になってきている。このような建材印刷物の柄には、所定の地色の用紙に多数の砂粒をばらまいたときに得られる模様、あるいはそれに類する模様からなる、通常砂目柄と称されるものが知られている。
【0003】
ところで、砂目柄の印刷を行うについては、まず砂目のパターンを作成し、そのパターンに基づいて印刷版を作成する必要があるが、その主な方法としては、次の2つが採用されている。
【0004】
その1つは、オフセット・グラビア(O/G)法と呼ばれる方法で、先ず、例えば砂粒を無地の紙等の上にばらまいて砂目のパターンを作成し、それを写真撮影して得られたフィルムの画像をスキャナで読み込んで網点フィルムに出力し、それを印刷版の作成カメラで反射型フィルムであるオペークに複写し、そして、このオペークをグラビア彫刻機の入力側である読み取りドラムに巻き付けた後、スキャニングして出力側のドラムに巻き付けてあるシリンダに砂目パターンに対応するパターンに対応するセルパターンを彫刻する方法である。
【0005】
他の1つは、最新デジタル技術を用いて砂目パターンを電子的に発生させるダイレクト法であり、画像データをデジタル的に彫刻機の制御に用いる彫刻データに変換し、該彫刻データを直接グラビア彫刻出力部にわたして彫刻する方法である。ここで行われる画像データの彫刻データへの変換は、通常彫刻機付属のフロントエンドWS(ワークステーション)で行われる。
【0006】
上記いずれの印刷版の作成方法を採用する場合でも、又、本出願人が特開平5−88332で既に提案している砂目柄画像データ発生システムを採用して、全く癖のない画像データを作成して印刷版を作成する場合でも、作成した画像データは2値画像であるにも拘らず、従来のグラビア印刷版の作成システムでは、印刷用シリンダに彫刻されるセルには調子がつき(階調が生じ)、様々な大きさのセルが形成される。
【0007】
その原因としては前記O/G法の場合は、2値画像を光学的に読み取っているため、エッジの部分で半調(ハーフトーン)になる。この現象は、通常の印刷物ではアンチエリアシングと呼ばれるエッジ部分を滑らかにするプラスの効果になる。
【0008】
又、前記ダイレクト法の場合は、画像データから彫刻データに変換する際、双方でレゾ(解像度:1mm当りのドット数)が異なるためにレゾ変換が行われているが、そのときの画像処理上の補間処理で半調画素が発生する。例えば、濃度が0%画素と100%画素の間に50%画素が補間される。
【0009】
又、通常の彫刻機では、彫刻データ上の4画素を単位(画素ブロック)として1つのセルを彫刻するようになっているため、セルが参照する画素のアドレスとのタイミングにより半調セルが彫られることがある。
【0010】
これを、彫刻データに1:1に対応する画像データと彫刻セルとの関係を模式的に示した図15を用いて説明すると、画像データは(A)に示すようにドラムの円周方向には、各行共(4n+2)個の画素の列で構成され、彫刻開始点は左から順に奇数行では最初の画素からカウントし、偶数行では3画素目(二重線で区別して示す)からカウントするスキャニングを行ってシリンダ上部にセルを彫刻している。なお、ここでは正方形1個が1画素で、中に記した×印はその画素が黒であることを意味する。
【0011】
従って、左から1行目のデータの場合は、開始点から4画素が全て黒であるから、図14(B)のように、網点面積率100%のセルが彫刻されるが、3行目の場合は、開始点から1つ目のセルに対応する4画素からなる画素ブロックには黒が3つで、2つ目の画素ブロックには黒が1つしかないため、同図(C)のように、連続した2つの半調セルが彫刻されることが起こる。
【0012】
以上のように、前記いずれの印刷版作成方法を採用する場合でも、一般の印刷物を印刷する場合には、エッジがハーフトーンになるため見た目が美しくなるという効果として現われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、砂目柄印刷物を印刷する際に前記のようにハーフトーンが印刷されるような半調セルが形成された印刷版を用いたのでは、大きな問題があることが明らかになった。特に、印刷媒体として通常化粧紙と呼ばれている建材印刷用原反等の光沢の無い厚紙に印刷する場合には、インキが網点面積率50%以上のセルであれば問題なく載るが、25%以下のセルでは載らない。又、25〜56%のセルでは載ったり載らなかったりして不安定である。その結果、このような印刷版を用いて上記化粧紙を印刷すると、原版や印刷版自体にはむらがなくともインキの付着にむらができ、砂粒がつながった印象を与える筋むらや、不自然なパターンの繰り返しの印象を与える柄くせが発生することが多い。
【0014】
又、トータルの網点面積率が100%であっても、50%以下のセルの集まりで砂粒を表現すると、1つのセルで表現する場合に比べて焦点がぼけた感じやにじんだ感じに見え、デザイン的に砂のざらつき感が弱く、印刷の見当不良という印象を与える。
【0015】
以上のように、ハーフトーン表現は通常印刷にはプラス効果があっても、建材印刷等で行う砂目柄印刷にはマイナスの効果になることが多いことが明らかになった。
【0016】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、建材印刷用原反のようにインキの乗りが悪い媒体に対しても、筋むらや柄くせが無く、しかもザラツキ感がはっきりしている砂目柄を確実に印刷できるようにすることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、砂目柄のパターンが印刷されている砂目柄印刷物において、砂目柄の単位となる砂粒が、実質的に同一の形状と大きさで、且つ、全てが孤立して印刷されるようにすることにより、前記課題を解決したものである。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、全ての砂粒が、グラビア印刷法によりベタ刷りされているようにしたものである。
【0019】
請求項3の発明は、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、砂目柄が2色以上のインキで印刷されている場合、各色毎に同色の砂粒は全て孤立しているようにしたものである。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、砂目柄のパターンが所定のピッチで縦横にエンドレス周期で印刷されているようにしたものである。
【0021】
請求項5の発明は、砂目柄のパターンが印刷された砂目柄印刷物の印刷に使用するグラビア印刷版において、1つのグラビアセルが砂目柄の単位となる砂粒に対応付けられていると共に、各グラビアセルが実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して彫刻されているようにすることにより、同様に前記課題を解決したものである。
【0022】
請求項6の発明は、請求項5に記載のグラビア印刷版において、全てのグラビアセルが、網点面積率100%で形成されるようにしたものである。
【0023】
請求項7の発明は、請求項5の記載のグラビア印刷版において、砂目柄のパターンに対応するセルパターンが、所定のピッチで縦横にエンドレス周期で彫刻されているようにしたものである。
【0024】
請求項8の発明は、画像発生手段により任意の砂目画像データを発生させ、該画像データに基づいて解像度及びスキャン方向が彫刻制御用の彫刻データと同一である彫刻用画像データを作成し、該彫刻用画像データを彫刻データに変換した後、該彫刻データにより彫刻装置を制御して砂目柄のパターンに対応するセルパターンを彫刻してグラビア印刷版を作成する印刷版の作成方法において、前記彫刻用画像データでは、砂目柄の単位となる砂粒に対応付けられている1つのグラビアセルを彫刻する際にアドレスとして参照するセル対応画素ブロックを、一定数の連続した画素で設定し、且つ各セル対応画素ブロックを他のセル対応画素ブロックに隣接しないようにすることにより、前記課題を解決したものである。
【0025】
請求項9の発明は、請求項8に記載の印刷版の作成方法において、砂目画像データを、モニタ表示用フォーマットで発生させ、該画像データの解像度を彫刻データと同一に変換すると共に、スキャン方向も同一に変換し、解像度及びスキャン方向が変換された画像データを構成する全画素をスキャン方向に沿って一定数の画素からなる画素ブロックに分割し、次いで所定ルールに従って、各画素ブロックに含まれる全画素を白又は黒に統一し、そのいずれか一方をセル対応画素ブロックとする画素整合処理を行い、その後所定ルールに従って、セル対応画素ブロックに隣接する他のセル対応画素ブロックを除去する隣接セル排除処理を行って、前記彫刻用画像データを作成するようにしたものである。
【0026】
請求項10の発明は、請求項8に記載の印刷版の作成方法において、砂目画像データを、解像度及びスキャン方向が彫刻データと同一の条件で電子的に発生させ、該画像データを構成する全画素をスキャン方向に沿って一定数の画素からなる画素ブロックに分割し、次いで所定ルールに従って各画素ブロックに含まれる全画素を白又は黒に統一し、そのいずれか一方をセル対応画素ブロックとする画素整合処理と、所定ルールに従ってセル対応画素ブロックに隣接する他のセル対応画素ブロックを除去する隣接セル排除処理を同時に実行して、前記彫刻用画像データを作成するようにしたものである。
【0027】
請求項11の発明は、請求項8に記載の印刷版の作成方法において、セル対応画素ブロックを、所定ピッチで縦横にエンドレス周期となるパターンに配置するようにしたものである。
【0028】
【作用】
本発明者等は、砂目柄印刷物について詳細に検討したところ、前述した如く砂目柄はその単位を構成する砂粒にサイズの小さいものが含まれていると、ぼやけた感じやにじんだ感じを与えたり、複数のセルが連なって1つの砂粒を形成したりしていると、柄くせや筋目の原因になったりすることを知見した。
【0029】
請求項1の発明は、上記知見に基づいてなされたもので、この発明によれば、砂目柄の単位となる砂粒が、実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して印刷されているようにすることにより、上記欠点のない砂目柄印刷物を得ることができる。
【0030】
請求項2の発明のように、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、全ての砂粒が、グラビア印刷法によりベタ刷りされているようにする場合には、媒体がインキの載りが悪い場合でも、良好な砂目柄を得ることができる。
【0031】
請求項3の発明のように、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、砂目柄が2色以上のインキで印刷されている場合、各色毎に同色の砂粒は全て孤立しているようにする場合には、多色刷をした場合でも、自然な感じを与える砂目柄印刷物を得ることができる。
【0032】
請求項4の発明のように、請求項1に記載の砂目柄印刷物において、砂目柄のパターンが所定のピッチで縦横にエンドレス周期で印刷されている場合には、更に、縦横両方向に連続した自然なパターンで印刷された砂目柄印刷物を得ることができる。
【0033】
請求項5の発明においては、グラビア印刷版を、1つのグラビアセルが砂目柄の単位となる砂粒に対応付けられていると共に、各グラビアセルが実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して彫刻されているようにしたので、請求項1に記載したような砂目柄の単位となる砂粒が、実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して印刷されている砂目柄印刷物を確実に印刷することができる。
【0034】
請求項6の発明のように、請求項5に記載のグラビア印刷版において、全てグラビアセルが、網点面積率100%で形成されている場合には、ベタ印刷を行うことになるため、使用する原反が建材に使用される化粧紙等のインキが載り難いものであっても確実に砂目柄印刷物を印刷することができる。
【0035】
請求項7の発明のように、請求項5に記載のグラビア印刷版において、砂目柄のパターンに対応するセルパターンが、所定のピッチで縦横にエンドレス周期で彫刻されていること場合には、前記請求項4に記載の砂目柄印刷物を確実に印刷することができる。
【0036】
請求項8の印刷版の作成方法においては、彫刻装置の制御用の彫刻データに直接対応する彫刻用画像データを、砂目柄の単位である砂粒に対応付けられている1つのグラビアセルを彫刻する際にアドレスとして参照するセル対応画素ブロックを、一定数の画素で設定し、且つ各セル対応画素ブロックが他のセル対応画素ブロックに隣接しないように作成するようにしたので、該彫刻用画像データを彫刻データに変換し、その彫刻データを彫刻装置に適用することにより、請求項5、6に記載の印刷版を確実に作成することができる。
【0037】
請求項8の印刷版の作成方法において、請求項9のようにする場合には、通常の画像処理装置を用いて発生させた任意の砂目画像データを用いて、前記請求項5、6に記載の印刷版を確実に作成でき、しかも、彫刻装置として市販のグラビア彫刻システムを採用する場合でも、そのフロントエンドWSの変換機能の制約を受けることなく、確実に前記請求項5、6に記載の印刷版を作成することが可能となる。
【0038】
請求項8の印刷版の作成方法において、請求項10のようにする場合には、請求項9の場合に比べて更に効率の良い印刷版の作成作業を行うことが可能となり、同様に彫刻装置として市販のグラビア彫刻システムを採用する場合でも、そのフロントエンドWSの変換機能の制約を受けることなく、確実に前記請求項5、6に記載の印刷版を作成することが可能となる。
【0039】
請求項8の印刷版の作成方法において、請求項11のように、セル対応画素ブロックを、所定ピッチで縦横にエンドレス周期となるパターンに配置する場合には、前記請求項7に記載のグラビア印刷版を確実に作成することができる。
【0040】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0041】
図1は、本発明に係る第1実施例である砂目柄印刷物の印刷に使用する印刷版を作成する方法に適用する印刷版の作成システムの概略構成を示すブロック図である。
【0042】
本実施例に適用する印刷版の作成システムは、画像処理装置10、レゾ変換装置12、スキャン方向変換装置14、画素整合処理装置16、隣接セル排除装置18及びグラビア彫刻装置20を備えている。
【0043】
上記画像処理装置10は、砂目柄を、CRTからなる通常のテレビモニタに表示する画像データとして発生させる。この画像処理装置10としては、例えば、前記特開平5−88332に開示されているものを使用することができる。
【0044】
上記レゾ変換装置12は、上記画像処理装置10で発生させた画像データに対して、グラビア彫刻装置20の制御に使用する彫刻データの解像度に一致させるためのレゾ変換を行う。画像処理装置10で発生させる画像データは、縦横同一レゾで作成される(これが普通)が、彫刻装置20内で使用される彫刻データはスキャン方向(シリンダ円周方向)が幅方向よりレゾが細かい(解像度が高い)ため、この変換が必要となる。
【0045】
スキャン方向変換装置14は、画像処理装置10で発生させた画像データはテレビモニタ基準なのでスキャン方向は水平であるが、彫刻データはシリンダ円周方向基準でスキャン方向は垂直であるため、レゾ変換装置12でレゾ変換された画像データを90°回転してスキャン方向の変換を行う。
【0046】
画素整合処理装置16は、レゾ変換とスキャン方向変換が行われた画像データに対して、4つの画素を単位に分割してこれを画素ブロックとし、後述する所定のルールに従ってセルに対応するセル対応画素ブロックを構成する画素を全て黒に、それ以外の画素ブロックを全て白にする処理を行う。ここで、セル対応画素ブロックとは、1つの画素ブロックを参照して1つのセルをどのように彫刻するかを決定する方式(各画素では256階調(0〜255)で彫刻の仕方を指定できる)の彫刻装置20で、実際に1つのグラビアセルを彫刻する際にアドレスとして参照する彫刻データと等価な画像データを意味する。そして、セル対応画素ブロックを構成する4つの画素を全て白(=0)又は黒(=255)にすることは、ベタ彫刻するか、彫刻しないかの2通り以外の彫刻を行わないよう制限していることを意味する。
【0047】
隣接セル排除装置18は、上記整合処理装置16により、4画素単位で白又は黒のみに変換された画像データに対して、4画素が全て黒のセル対応画素ブロックの6近傍に他のセル対応画素ブロックがあればそれを排除する処理を実行する。
【0048】
以上の各装置10〜18で処理された結果得られた画像データを彫刻用画像データとし、グラビア彫刻装置20に出力すると、該装置20内では、この彫刻用画像データを彫刻データに変換し、印刷版の作成処理が実行される。
【0049】
上記印刷版の作成システムでは、レゾ変換装置12、スキャン方向変換装置14により、画像データを、通常は彫刻装置内で変換される彫刻データと等価なものに変換している。従って、彫刻装置20内では形式変換のみを行い、内容は変化させない。又、画素整合処理装置16での処理により、セルを彫刻する際に参照する画素ブロックには全て白又は黒の画素しか存在しないため、グラビア彫刻装置20では全てが黒の画素からなるセル対応画素ブロックに対応する彫刻データを参照して1つのセルを彫刻することが可能となるため、網点面積率100%のグラビアセルのみを彫刻することが可能となる。従って、半調セルの発生は確実に防止できる。
【0050】
更に、隣接セル排除装置18により、彫刻データに変換する画像データについてセル対応画素ブロックを全て孤立した状態にできるため、彫刻装置20に彫刻されるセルには、隣接セルが存在しないことになり、その結果、筋むらの発生が防止される。隣接セルが存在する印刷版で印刷した砂目柄は、人の目には連続した感じを倍以上に強調して与えるため、デザイン的に粒の不揃いや筋に見えることもあるが、ここでの処理により上記筋むらの発生を確実に防止することができる。
【0051】
次に、本実施例の作用を、図2のフローチャートを参照しながら具体的に説明する。
【0052】
まず、画像処理装置10により、砂目画像データを発生させる(ステップS1)。この画像データは、テレビモニタ用のフォーマットで作成されているため、X方向である水平スキャン方向の長さは930mmで、Y方向である垂直方向の長さは300mmで、双方共レゾが同一の8ドット/mmである。従って、1円周分の画像データの作成に使用されている画素数は、X方向7540×Y方向2400画素であり、横長になっている。
【0053】
上記ステップS1で発生させた画像データについて、彫刻装置20で使用される彫刻データのレゾ(X:19ドット/mm、Y:7.5ドット/mm)に合せるために、X方向のレゾを2.375倍、Y方向のレゾを0.9375倍し、X方向、Y方向それぞれの画素数も同率で拡大、縮小し、X方向17670画素×Y方向2250画素の画像データに変換する(ステップS2)。
【0054】
次いで、上記ステップS2でレゾを彫刻データに合せた画像データを、スキャン方向(彫刻データではシリンダの円周方向(垂直方向)も一致させるため、画像データを90°回転させる処理を行い、X方向、Y方向を入れ替えるスキャン方向の変更を行い、X方向2250画素、Y方向17670画素の縦長の画像データにする(ステップS3)。画像データは、通常の2値画像であるが、この段階で制御用の彫刻データと実質的に等価の状態になっており、これを模式的に示すと図3のようになる。この図では、便宜上横方向を円周方向(Y方向)として画素列が表示してあり、前述と同様に正方形は1画素を、×印は黒、×印無しは白、二重線はセル単位の4画素(画素ブロック)の区切りを意味し、…は途中の画素を省略していることを意味する。
【0055】
又、上記図3に示した画像データでは、円周方向の1行の画素列が(4n+2)個の画素で構成され、4画素単位で画素ブロックに分割するために画素をカウントするときには、左上から右下に向ってカウントするが、奇数行では1画素目からカウントし、最後に残る2画素は次の偶数行の最初の2画素と一緒にして1画素ブロックとするため、該偶数行では3画素目から1つ目の画素ブロックの画素をカウントするようにしている。又、図中、画素列は便宜上6行しか示していないが、最下行は最終行であり、データ上は最初の行に接続するようになっている。
【0056】
又、この段階での実際の画像データの例を図4に拡大して示した。この図では縦がスキャン方向で、棒状パターンの最小幅が1画素に相当している。
【0057】
上記ステップS3でスキャン方向変換を行った画像データに対して、前記画素整合処理裡装置16により画素整合処理を行う(ステップS4)。このステップS4では、Y方向(スキャン方向)の画素列について、奇数、偶数の2行ずつを次の変換規則に従って、4画素単位で分割した画素ブロックについて、各ブロックに含まれる画素の全てを黒又は白にする処理を行う。即ち、このブロック中に、黒の画素が3つ以上あれば、その4画素全てを黒に、逆に白が3つ以上あれば全て白に、白と黒が2つずつの場合は、奇数行では全てを黒に、偶数行では全てを白に、中間4画素は全て黒にするという規則の下で処理する。但し、白と黒が2つずつの場合は乱数で決めるようにしてもよい。
【0058】
上記変換規則に従って、前記図3の画像データに対して画素整合処理を実行した後の画像データが図5である。
【0059】
なお、この処理で縦横のパターンにエンドレスを実現するためには、円周方向には前記の如く(4n+2)画素、幅方向は偶数ラインにする必要がある。この条件を満たさないと、彫刻装置20が現状入手できる市販装置である場合は、そのシステムワークステーション内で勝手に不足している画素やラインが補間されるため、エンドレスが補償されなくなり、且つ画素整合処理装置16による処理で意図している効果が裏目に出ることがある(2画素ずれると、全てのセルが揃って半調になることがある)。
【0060】
図6は、上記ステップS4の画素整合処理を、前記図4の実際の画像データに対して実行した後の状態を示したものである。この段階になると、前記図4では4画素未満の白又は黒の画像データが存在していたが、一番短い白又は黒が4画素になっており、それより短いものは存在していない。
【0061】
上記ステップS4の処理が終了した後、その画像データに対して隣接セルの排除処理が実行される(ステップS5)。このステップS5では、前記図5に対応する図7に示すように、左上から右下の順に、黒の4画素のブロック(セル対応画素ブロック)についてその6方向近傍の黒の画素ブロック(他のセル対応画素ブロック)が存在する場合には、それを消去して白のブロックに変える。図中、/を記した正方形は消去された画素を示し、小文字のアルファベットを付したブロックは、同じアルファベットの大文字を付したブロックが原因で消去されたことを表わしている。図8は、前記図5の画像データに対してステップS5の処理が実行されて得られた彫刻用画像データを示している。この段階では、全てのセル対応画素ブロックが孤立した状態になっている。
【0062】
又、この図8に相当する実際の画像データを、図9に示す。このように、セル対応の全ての画素ブロックが黒の4画素で形成され、且つ独立しており、前記図6に示した段階には存在した黒が4画素以上連続したデータは存在していない。
【0063】
上記ステップS5の処理が完了すると、この処理で作成された前記図8又は図9に示したような彫刻用画像データは彫刻装置20に出力され、該画像データに対応する彫刻データに変換され、該彫刻データに従って印刷用シリンダに対してグラビアセルの彫刻が実行され、印刷版の作成が行われる。
【0064】
この印刷版の作成作業で作成される印刷版は、全てのセルが同一菱形形状、同一サイズで且つ網点面積率100%で形成された、半調セルのない形態にすることができる。
【0065】
従って、本実施例の印刷版の作成方法で作成した印刷版をグラビア輪転機にセットして印刷することにより、全ての砂粒を100%セルでベタ印刷することになるため、建材用化粧紙に対しても安定した印刷を行うことができ、しかもメリハリのある衣裳性の高い砂目柄のパターンが印刷された印刷物を得ることができる。
【0066】
又、本実施例によれば、制御用の彫刻データに対応する彫刻用画像データをユーザが作成できるため、彫刻装置20として汎用の装置を使用する場合には、その変換用のフロントエンドWSに左右されることなく、所望のセルパターンを彫刻することが可能となる。即ち、ユーザが画像データを調整することにより、彫刻装置20の制約を受けることなく自由にグラビアセルの設計を行うことが可能となる。
【0067】
図10は、本発明に係る第2実施例に適用される印刷版の作成システムの概略構成を示すブロック図である。
【0068】
上記印刷版の作成システムは、画像処理装置30と画素整合処理装置32とを備え、該整合処理装置32で作成された画像データが前記図1のシステムと同様の彫刻装置20に出力され、印刷版の作成が行われるようになっている。
【0069】
本実施例では、上記画像処理装置30が、前記公報に開示されているような独自の計算機能を有し、前記第1実施例の場合のスキャン方向変換装置14で変換して得られる、レゾ及びスキャン方向が彫刻データと同一の2値画像データを直接発生させる機能を有している。
【0070】
又、上記画素整合処理装置32は、上記画像処理装置30で発生させた画像データ(彫刻データにレゾ及びスキャン方向が1:1に対応する)に対して、前記第1実施例における画素整合処理装置16による画素整合処理と隣接セル排除装置18による隣接セルの排除処理とを同時に実行し、前記図8、具体例であれば図9に示した画像データと実質的に同一の彫刻用画像データを作成する機能を有している。
【0071】
本実施例の作用を、図11のフローチャートに従って説明する。
【0072】
まず、画素整合処理装置32は、彫刻装置20の制御に用いられる彫刻データと、X、Y方向のレゾ(Y:19ドット/mm、X:7.5ドット/mm)及びスキャン方向が同一で、X方向2250画素×Y方向17670画素からなる画像データとして砂目画像データを電子的に発生する(ステップS11)。
【0073】
この画像データを図12に模式的に示す。この画像データは、基本的には前記第1実施例の場合の図3に示したものと同一のフォーマットで作成されているが、砂粒寸法を1つの画素で表示している。
【0074】
上記ステップS11で画像データを発生させると、画素整合処理装置32は画素整合処理を実行する(ステップS12)。このステップS12では、前記ステップS11で発生させた画像データでは、黒の1つの画素が砂粒として定義してあるため、Y方向に奇数、偶数の2行ずつスキャン処理した際に、セル対応の4画素ブロックに1つでも黒の画素があれば、そのブロックの画素は全て黒に変換するという画素整合処理が実行される。
【0075】
又、上記ステップS12では、上記画素整合処理と同時に、隣接セルの画素の排除処理も実行される。ここでは、3近傍消去が行われる。これを、上記図12に対応する画像データに対する処理途中の状態を示す図13に示すように、左上から右下に向かって各ラインを奇数、偶数の2行ずつをスキャンする際、まず1行目のAのブロックは、図12の段階で2つの画素が黒であるから、このブロックの4画素を全て黒に変換すると共に、これに隣接する2行目のブロックaにある1つの黒の画素は消去する。又、1行目のブロックBへはAと隣接していない上に1つの黒い画素があるから同様に4画素を全て黒にすると共に、次のブロックbにある画素を消去する。同様の処理を最終行まで繰り返した結果、最終行にブロックFとGとが4画素黒に変換されることになる。この最終行は、幅方向でもエンドレスになるように1行目に接続されるため、それぞれブロックA、Bが隣接することになる。そこで、このA、Bを消去する。
【0076】
以上の画素整合処理と隣接セル排除の各処理を同時に実行されて、本実施例に係る印刷版の作成に使用される彫刻用画像データが作成される。図14は、上記ステップS12を経て作成された前記図12に対応する画像データを示している。このように、本実施例においても、前記第1実施例の場合と同様に、同一の画素数からなるセル対応ブロックが、全て独立して彫刻データに対応した彫刻用画像データが作成される。
【0077】
このステップS12で作成された図14の画像データと、これに相当する前記図8の画像データとの違いは、最初の行と最終の行の関係が入れ変わっている点だけである。これは、6近傍消去と3近傍消去の違いからくるものである。
【0078】
上記ステップS12で作成した彫刻用画像データを、彫刻装置20に出力し、彫刻データに変換して印刷版の作成を行うことにより、前記第1実施例と同様に、全て独立した同一形状で、同一大きさからなるグラビアセルが彫刻された印刷版を作成することができる。
【0079】
以上、本発明について具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に示したものに限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0080】
例えば、隣接セル排除処理を前記第1実施例では6近傍消去を、第2実施例では3近傍消去を行ったが、それぞれ逆の組合せでもよい。6近傍消去は、基本的な考え方に基づく手法であるが、高速化手法としては3近傍消去の方が有利である。
【0081】
又、前記実施例で説明した隣接セル排除を実行した場合、図15(A)に便宜上画素ブロックを1つの長方形で表わし、白抜きの長方形がセル対応画素ブロックであったとして説明すると、排除する位置を×印の長方形で示したように、6近傍にセル対応画素ブロックがくることを禁止するが、中心のセル対応画素ブロックについては幅方向に他のセル対応画素ブロックが1つ置きに整列し易いという現象がみられる(円周方向はそうならない)。この現象は、実際例として図9に示した隣接セル排除後の画像データにも、黒いマークが幅方向に、例えば3つ連続して並ぶのが所々認められることからも分る。そこで、このような現象を避けるために、意匠的に好ましくない場合は、上記6近傍以外にセル対応画素ブロックの発生を禁止する画素ブロック位置を、図15(B)に示すように適宜増やす、幅方向セル整列禁則処理を行うようにしてもよい。実際に、図15(B)のように上下2つずつ禁止セル位置を増やしたところ幅方向整列くせは完全に解消した。なお、図中*印は、3近傍除去法の場合にセル対応画素ブロックの発生を禁止する画素ブロックの位置を示している。
【0082】
又、前記実施例ではセル対応画素ブロックを全ての画素が黒になるように設定したが、逆に全ての画素が白になるように設定してもよい。又、画素ブロックを4画素で設定したがこれに限定されない。
【0083】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、柄くせや筋むらがなく、しかもメリハリのある砂目柄が印刷された砂目柄印刷物を確実に得ることができる。
【0084】
請求項2の発明によれば、インキの載りの悪い媒体に対しても、柄くせや筋むらがなく、しかもメリハリのある砂目柄が印刷された砂目柄印刷物を確実に得ることができる。
【0085】
請求項3の発明によれば、多色刷でも同様に、柄くせや筋むらがなく、しかもメリハリのある砂目柄が印刷された砂目柄印刷物を確実に得ることができる。
【0086】
請求項4の発明によれば、柄くせや筋むらがなく、しかもメリハリのある砂目柄が、縦横両方向に連続した自然なパターンで印刷された砂目柄印刷物を確実に得ることができる。
【0087】
請求項5の発明によれば、請求項1に記載したような、砂目柄の単位となる砂粒が、実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して印刷されている砂目柄印刷物を確実に印刷することができる。
【0088】
請求項6の発明によれば、グラビア印刷法によりベタ印刷を行うことになるため、使用する原反が建材に使用される化粧紙等のインキが載り難いものであっても確実に砂目柄印刷物を印刷することができる。
【0089】
請求項7の発明によれば、請求項3に記載の縦横両方向に連続したパターンからなる砂目柄印刷物を確実に印刷することができる。
【0090】
請求項8の発明によれば、作成した彫刻用画像データを彫刻データに変換し、その彫刻データを彫刻装置に適用することにより、請求項5、6に記載の印刷版を確実に作成することができる。
【0091】
請求項9の発明によれば、通常の画像処理装置を用いて発生させた任意の2値画素からなる砂目画像データを用いて、前記請求項5、6に記載の印刷版を確実に作成できる。又、彫刻装置として市販のグラビア彫刻システムを採用する場合でも、そのフロントエンドWSの変換機能の制約を受けることなく、確実に前記請求項5、6に記載の印刷版を作成することが可能となる。
【0092】
請求項10の発明によれば、請求項9の場合に比べて更に効率の良い印刷版の作成作業を行うことが可能となり、同様に彫刻装置として市販のグラビア彫刻システムを採用する場合でも、そのフロントエンドWSの変換機能の制約を受けることなく、確実に前記請求項5、6に記載の印刷版を作成することが可能となる。
【0093】
請求項11の発明によれば、請求項3に記載の縦横両方向に連続したパターンからなる砂目柄印刷物を確実に印刷するための請求項4に記載の印刷版を確実に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例に適用する印刷版の作成システムの概略構成を示すブロック図
【図2】第1実施例の作用を示すフローチャート
【図3】画像処理装置で発生させた砂目画像データを模式的に示す説明図
【図4】画像処理装置で発生させた砂目画像データの具体例の一部を拡大して示す説明図
【図5】図3の画像データに対して画素整合処理を施した状態の画像データを示す説明図
【図6】図4の画像データの具体例に対して画素整合処理を施した状態の画像データを示す説明図
【図7】図5の画像データに対して隣接セル排除の処理を実行している途中の状態を示す説明図
【図8】図5の画像データに対して隣接セル排除の処理を完了した状態の画像データを示す説明図
【図9】図6の画像データに対して隣接セル排除の処理を完了した状態の画像データを示す説明図
【図10】本発明に係る第2実施例に適用する印刷版の作成システムの概略構成を示すブロック図
【図11】第2実施例の作用を示すフローチャート
【図12】画像処理装置で発生させた砂目画像データを模式的に示す説明図
【図13】図12の画像データに対して画素整合処理を実行している途中の状態を示す説明図
【図14】図12の画像データに対して画素整合処理を完了した状態の画像データを示す説明図
【図15】隣接セル排除処理の問題点と解決方法を示した説明図
【図16】従来の彫刻システムでセルを彫刻した場合の問題点を示す説明図
【符号の説明】
10、30…画像処理装置
12…レゾ変換装置
14…スキャン方向変換装置
16、32…画素整合処理装置
18…隣接セル排除装置
20…グラビア彫刻装置

Claims (11)

  1. 砂目柄のパターンが印刷されている砂目柄印刷物において、
    砂目柄の単位となる砂粒が、実質的に同一の形状と大きさで、且つ、全てが孤立して印刷されていることを特徴とする砂目柄印刷物。
  2. 請求項1において、
    全ての砂粒が、グラビア印刷法によりベタ刷りされていることを特徴とする砂目柄印刷物。
  3. 請求項1において、
    砂目柄が2色以上のインキで印刷されている場合、各色毎に同色の砂粒は全て孤立していることを特徴とする砂目柄印刷物。
  4. 請求項1において、
    砂目柄のパターンが所定のピッチで縦横にエンドレス周期で印刷されていることを特徴とする砂目柄印刷物。
  5. 砂目柄のパターンが印刷された砂目柄印刷物の印刷に使用するグラビア印刷版において、
    1つのグラビアセルが砂目柄の単位となる砂粒に対応付けられていると共に、各グラビアセルが実質的に同一の形状と大きさで、且つ全てが孤立して彫刻されていることを特徴とするグラビア印刷版。
  6. 請求項5において、
    全てのグラビアセルが、網点面積率100%で形成されていることを特徴とするグラビア印刷版。
  7. 請求項5において、
    砂目柄のパターンに対応するセルパターンが、所定のピッチで縦横にエンドレス周期で彫刻されていることを特徴とするグラビア印刷版。
  8. 画像発生手段により任意の砂目画像データを発生させ、該画像データに基づいて解像度及びスキャン方向が彫刻制御用の彫刻データと同一である彫刻用画像データを作成し、該彫刻用画像データを彫刻データに変換した後、該彫刻データにより彫刻装置を制御して砂目柄のパターンに対応するセルパターンを彫刻してグラビア印刷版を作成する印刷版の作成方法において、
    前記彫刻用画像データでは、砂目柄の単位となる砂粒に対応付けられている1つのグラビアセルを彫刻する際にアドレスとして参照するセル対応画素ブロックを、一定数の連続した画素で設定し、且つ各セル対応画素ブロックを他のセル対応画素ブロックに隣接しないようにすることを特徴とする印刷版の作成方法。
  9. 請求項8において、
    砂目画像データを、モニタ表示用フォーマットで発生させ、該画像データの解像度を彫刻データと同一に変換すると共に、スキャン方向も同一に変換し、解像度及びスキャン方向が変換された画像データを構成する全画素をスキャン方向に沿って一定数の画素からなる画素ブロックに分割し、次いで所定ルールに従って、各画素ブロックに含まれる全画素を白又は黒に統一し、そのいずれか一方をセル対応画素ブロックとする画素整合処理を行い、その後所定ルールに従って、セル対応画素ブロックに隣接する他のセル対応画素ブロックを除去する隣接セル排除処理を行って、前記彫刻用画像データを作成することを特徴とする印刷版の作成方法。
  10. 請求項8において、
    砂目画像データを、解像度及びスキャン方向が彫刻データと同一の条件で電子的に発生させ、該画像データを構成する全画素をスキャン方向に沿って一定数の画素からなる画素ブロックに分割し、次いで所定ルールに従って各画素ブロックに含まれる全画素を白又は黒に統一し、そのいずれか一方をセル対応画素ブロックとする画素整合処理と、所定ルールに従ってセル対応画素ブロックに隣接する他のセル対応画素ブロックを除去する隣接セル排除処理を同時に実行して、前記彫刻用画像データを作成することを特徴とする印刷版の生成方法。
  11. 請求項8において、
    セル対応画素ブロックを、所定ピッチで縦横にエンドレス周期となるパターンに配置することを特徴とする印刷版の作成方法。
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