JP3636040B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0003】
本願発明は、プレハブ式の冷蔵庫に関し、さらに詳しくはプレハブ式の冷蔵庫における換気構造に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
従来から野菜・果物等の生鮮物を貯蔵するために使用されるプレハブ式の冷蔵庫は、図4に示すように、断熱構造の壁面Dを有するプレハブ棟Aの庫内に、該庫内を所定温度に保持するための冷却装置Bと庫内の乾燥を防止するための加湿装置Cとを配設して構成されることとなっている。
【0005】
ところで、野菜や果物等の生鮮保管物からはエチレンガスが発生し、該エチレンガスによって保管物の鮮度低下が早められることはよく知られており、保管物の鮮度保持のためには冷蔵庫内の空気中のエチレンガス濃度を低下させることが必要とされている。
【0006】
従来技術では、上記エチレンガス濃度を低下させるために、換気扇等を用いて庫内空気を換気する方法が採用されていた。ところが、夏季においては換気によって高温の外気が庫内に直接吸い込まれることとなり、外気が当たる部分の保管物の温度が上昇して保管物を傷めたり、換気口付近に結露が発生するというという不具合があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記不具合を解消するためには、全熱交換機能を備えた換気扇を用いて換気する方法も考えられるが、コスト的に問題があるとともに、設置スペースも大きくなるという新たな問題が生ずる。
【0008】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、保管物の温度上昇や結露を心配することなく、低コスト・省設置スペースで庫内空気の換気を行い得るようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、庫内を所定温度に保持する冷却装置Bと庫内空気Wrを加湿する加湿装置Cとを庫内に配設してなる冷蔵庫において、前記冷却装置Bおよび加湿装置Cを、天井壁面Dに吊り下げ且つ前記加湿装置Cからの加湿空気W2の吹出方向と前記冷却装置Bからの冷風W1の吹出方向とが同じ向きで平行となるように設置するとともに、前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側に、壁面Dを貫通して庫外空気Woを導入する外気導入通路19を設けて、該外気導入通路19を介して庫内に導入される換気用の庫外空気Woが、前記加湿装置Cにおける加湿エレメント5を通過するように構成している。
【0010】
上記のように構成したことにより、庫内に導入される換気用の庫外空気Woが加湿装置Cの加湿エレメント5を通過する際に、加湿エレメント5により加湿(水の蒸発による)されることとなるが、その際に庫外空気Woの温度が庫内空気温度程度に低下せしめられる。つまり、夏場等において温度の高い庫外空気Woがそのまま庫内に導入されて、保管物に当たったり、庫外空気導入部位に結露が発生したりすることがなくなるのである。しかも、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woの導入による温度上昇がほとんどなくなる。
【0011】
請求項2の発明におけるように、請求項1記載の冷蔵庫において、前記外気導入通路19に、吸込用ファン21を設けた場合、外気導入通路19から導入される庫外空気Woの量を十分に確保できることとなり、換気性能が向上する。
【0012】
請求項3の発明におけるように、請求項1および2のいずれか一項記載の冷蔵庫において、前記外気導入通路19に、外気導入時にのみ開作動されるダンパ20を設けた場合、外気導入を行わない時には外気導入通路19がダンパ20により閉止されることとなり、無用な庫外空気Woの導入が回避される(換言すれば、無用な庫内負荷増大が回避される)。
【0013】
請求項4の発明におけるように、請求項1、2および3のいずれか一項記載の冷蔵庫において、前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側に、前記加湿エレメント5の一部に庫外空気Woを供給する外気通路25を仕切壁26により区画形成するとともに、該外気通路25に、前記外気導入通路19を接続した場合、外気導入通路19を介して外気通路25へ導入された庫外空気Woは加湿エレメント5の一部を通過する際に加湿エレメント5により加湿(水の蒸発による)されることとなるが、その際に庫外空気Woの温度が庫内空気温度程度に低下せしめられ、加湿エレメント5を通過して加湿された加湿空気W2と合流して庫内へ吹き出されることとなり、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woによる温度上昇がほとんどなくなる。
【発明の実施の形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0015】
第1の実施の形態
図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部が示されている。
【0016】
この冷蔵庫は、従来技術の項において説明したと同様に、断熱構造の壁面Dを有するプレハブ棟Aの庫内に、該庫内を所定温度に保持するための冷却装置Bと庫内の乾燥を防止するための加湿装置Cとを配設して構成されることとなっている(図4参照)。そして、前記冷却装置Bおよび加湿装置Cは、プレハブ棟Aの天井壁面Dに吊り下げて設置されており、本実施の形態においては、加湿装置Cからの加湿空気W2の吹出方向が冷却装置Bからの冷風W1の吹出方向と同じ向きで平行となるように設置されている。
【0017】
前記加湿装置Cは、図1に示すように、相対向する2面(即ち、背面板1aおよび前面板1b)に空気吸込口2および空気吹出口3を有する略直方体形状のケーシング1と、前記空気吸込口2の内方に対向して配設された送風機4と、該送風機4により圧送される空気流に湿度を付与する加湿エレメント5とを備えて構成されている。符号13は吊り下げ具である。
【0018】
前記加湿エレメント5は、例えば、水が収容される水容器と該水容器に浸漬された多孔質部材とからなり、多孔質部材に吸い上げられた水を蒸発させて接触する空気を加湿するものとしてもよく、水が収容される水容器と該水容器に対して貫通支持される水蒸気透過性を有する素材(例えば、エチレンーテトラフルオロエチレン共重合体を主成分とする多孔性素材)からなる多数の中空チューブとによって構成し、中空チューブ内に透過する水蒸気により該中空チューブ内を通過する空気を加湿するものとしてもよい。
【0019】
前記空気吸込口2は、前記ケーシング背面板1aの中央部に形成された多数のスリット状の穴により構成されている。また、前記空気吹出口3は、ケーシング前面板1bの略全面に形成され、前記加湿エレメント5の高さより少し高い高さを有する開口(換言すれば、前記加湿エレメント5を出し入れできる大きさの開口)とされている。
【0020】
また、前記ケーシング1の底板1dは、ケーシング背面板1aおよびケーシング側板の下端部に対してビス固定されており、表面に防錆塗装を施されたドレンパンとして機能している。
【0021】
そして、前記加湿エレメント5は、該加湿エレメント5の吸込側と吹出側とを区画する仕切板を兼用するエレメント支持台6により支持されている。符号7は加湿エレメント5の上部を閉塞する仕切板、8は加湿エレメント5の前端上部を支持する支持部材である。
【0022】
前記送風機4は、ファンモータ9に羽根車10を直結した軸流送風機とされており、羽根車10の外周を被包するファンガイド11とファンモータ9とが一体的に結合されている。そして、この送風機4は、前記ケーシング背面板1aに形成された空気吸込口2の内面側に固着された断面コ字状の支持台12に前記ファンガイド11をビス止めすることにより取り付けられている。つまり、前記空気吸込口2と送風機4の羽根車10との間に支持台12の高さに相当する寸法だけの隙間が形成されることとなっているのである。このようにすると、前記空気吸込口2のスリット幅を大きくして吸込抵抗を抑えるようにした場合であっても、空気吸込口2に押し当てられた指が羽根車10に接触することがなくなり、送風音の低減と安全性の確保とを両立させることができる。
【0023】
そして、前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側には、天井壁面Dを貫通して庫外空気Woを導入する外気導入通路19が設けられている。該外気導入通路19には、吸込用ファン21が設けられている。該吸込用ファン21は、外気導入が必要なときにのみ運転されることとなっているが、常時あるいは間欠運転するようにしもよい。なお 、前記外気導入通路19には、外気導入時にのみ開作動されるダンパ23が設けられている。また、加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側においてケーシング1の背面板1a側によった位置には、天井壁面Dを貫通する換気用通路22が設けられている。該換気用通路22には、外気導入時にのみ開作動されるダンパ24が設けられている。
【0024】
上記のように構成された冷蔵庫においては、次のような作用効果が得られる。
【0025】
庫内に保管されている保管物(例えば、野菜等の生鮮物)から発生するエチレンガスの濃度が増大して換気の必要性が高まると、吸込用ファン21の駆動が開始され、ダンパ23が開作動される。なお、加湿装置Cは運転されている。
【0026】
すると、吸込用ファン21により外気導入通路19を介して庫内に導入される換気用の庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなる(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなる)。その際に、加湿エレメント5により加湿(水の蒸発による)されることとなるが、その際に庫外空気Woの温度が庫内空気Wrの温度程度に低下せしめられる。つまり、夏場等においても、換気のために導入された庫外空気Woが冷蔵庫の保管物の一部に高温のまま当たるということがなくなるのである。しかも、吸込用ファン21の駆動により外気導入通路19から導入される庫外空気Woの量を十分に確保できることとなり、換気性能が向上する。また、外気導入を行わない時には外気導入通路19および換気用通路22がダンパ23,24により閉止されることとなり、無用な庫外空気Woの導入が回避される(換言すれば、無用な庫内負荷増大が回避される)。 第2の実施の形態
図2には、本願発明の第2の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部が示されている。
【0027】
この場合、加湿装置Cにおける空気吹出口3側には、送風機4が配設され且つ前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側には、壁面Dを貫通して庫外空気Woを導入する外気導入通路19が設けられている。つまり、本実施の形態においては、空気吸込口2と空気吹出口3とが、第1の実施の形態の場合とは逆の位置となるとともに、送風機4が、第1の実施の形態の場合とは逆に回転駆動されることとなっている。また、外気導入通路19には、外気導入時にのみ開作動されるダンパ23が設けられている。なお、本実施の形態においては、吸込用ファン21および換気用通路22は省略されている。このようにすると、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woによる温度上昇がほとんどなくなるとともに、外気導入を行わない時には外気導入通路19がダンパ23により閉止されることとなり、無用な庫外空気Woの導入が回避されるし(換言すれば、無用な庫内負荷増大が回避されるし)、加湿装置Cの送風機4を換気用としても兼用することができる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0028】
第3の実施の形態
図3および図4には、本願発明の第3の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部が示されている。
【0029】
この場合、加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側には、前記加湿エレメント5の一部に庫外空気Woを供給する外気通路25が仕切壁26により区画形成されており、該外気通路25には、壁面Dを貫通して庫外空気Woを導入する外気導入通路19が設けられている。そして、該外気導入通路19には、吸込用ファン21が設けられている。なお、前記外気導入通路19には、外気導入時にのみ開作動されるダンパ23が設けられている。このようにすると、外気導入通路19を介して外気通路25へ導入された庫外空気Woは加湿エレメント5の一部を通過する際に加湿エレメント5により加湿(水の蒸発による)されることとなるが、その際に庫外空気Woの温度が庫内空気温度程度に低下せしめられ、加湿エレメント5を通過して加湿された加湿空気W2と合流して庫内へ吹き出されることとなり、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woによる温度上昇がほとんどなくなる。また、外気導入を行わない時には外気導入通路19がダンパ23により閉止されることとなり、無用な庫外空気Woの導入が回避される(換言すれば、無用な庫内負荷増大が回避される)。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【発明の効果】
【0030】
請求項1の発明によれば、庫内を所定温度に保持する冷却装置Bと庫内空気Wrを加湿する加湿装置Cとを庫内に配設してなる冷蔵庫において、前記冷却装置Bおよび加湿装置Cを、天井壁面Dに吊り下げ且つ前記加湿装置Cからの加湿空気W2の吹出方向と前記冷却装置Bからの冷風W1の吹出方向とが同じ向きで平行となるように設置するとともに、前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側に、壁面Dを貫通して庫外空気Woを導入する外気導入通路19を設けて、該外気導入通路19を介して庫内に導入される換気用の庫外空気Woが、前記加湿装置Cにおける加湿エレメント5を通過するように構成しているので、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woの導入による温度上昇がほとんどなくなり、夏場等において温度の高い庫外空気Woがそのまま庫内に導入されて、保管物に当たったり、庫外空気導入部位に結露が発生したりすることがなくなるという効果がある。
【0031】
請求項2の発明におけるように、請求項1記載の冷蔵庫において、前記外気導入通路19に、吸込用ファン21を設けた場合、外気導入通路19から導入される庫外空気Woの量を十分に確保できることとなり、換気性能が向上する。
【0032】
請求項3の発明におけるように、請求項1および2のいずれか一項記載の冷蔵庫において、前記外気導入通路19に、外気導入時にのみ開作動されるダンパ20を設けた場合、外気導入を行わない時には外気導入通路19がダンパ20により閉止されることとなり、無用な庫外空気Woの導入が回避される(換言すれば、無用な庫内負荷増大が回避される)。
【0033】
請求項4の発明におけるように、請求項1、2および3のいずれか一項記載の冷蔵庫において、前記加湿装置C内における加湿エレメント5の吸込側に、前記加湿エレメント5の一部に庫外空気Woを供給する外気通路25を仕切壁26により区画形成するとともに、該外気通路25に、前記外気導入通路19を接続した場合、外気導入通路19を介して外気通路25へ導入された庫外空気Woは加湿エレメント5の一部を通過する際に加湿エレメント5により加湿(水の蒸発による)されることとなるが、その際に庫外空気Woの温度が庫内空気温度程度に低下せしめられ、加湿エレメント5を通過して加湿された加湿空気W2と合流して庫内へ吹き出されることとなり、外気導入通路19を介して導入された庫外空気Woが加湿エレメント5に直接供給されて、ほとんどの庫外空気Woが加湿エレメント5を通過することとなり(換言すれば、加湿エレメント5を通過しない庫外空気Woがほとんどなくなり)、庫外空気Woによる温度上昇がほとんどなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部を示す拡大縦断側面図である。
【図2】 本願発明の第2の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部を示す拡大縦断側面図である。
【図3】 本願発明の第3の実施の形態にかかる冷蔵庫の要部を示す拡大縦断側面図である。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 一般的なプレハブ式の冷蔵庫を示す横断平面図である。
【符号の説明】
【0035】
1はケーシング、2は空気吸込口、5は加湿エレメント、19は外気導入通路、20はダンパ、21は吸込用ファン、25は外気通路、26は仕切壁、Aはプレハブ棟、Bは冷却装置、Cは加湿装置、Dは壁面、Wrは庫内空気、Woは庫外空気。
Claims (4)
- 庫内を所定温度に保持する冷却装置(B)と庫内空気(Wr)を加湿する加湿装置(C)とを庫内に配設してなる冷蔵庫であって、前記冷却装置(B)および加湿装置(C)を、天井壁面(D)に吊り下げ且つ前記加湿装置(C)からの加湿空気(W2)の吹出方向と前記冷却装置(B)からの冷風(W1)の吹出方向とが同じ向きで平行となるように設置するとともに、前記加湿装置(C)内における加湿エレメント(5)の吸込側には、壁面(D)を貫通して庫外空気(Wo)を導入する外気導入通路(19)を設けて、該外気導入通路(19)を介して庫内に導入される換気用の庫外空気(Wo)が、前記加湿装置(C)における加湿エレメント(5)を通過するように構成したことを特徴とする冷蔵庫。
- 前記外気導入通路(19)には、吸込用ファン(21)を設けたことを特徴とする前記請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記外気導入通路(19)には、外気導入時にのみ開作動されるダンパ(20)を設けたことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記加湿装置(C)内における加湿エレメント(5)の吸込側には、前記加湿エレメント(5)の一部に庫外空気(Wo)を供給する外気通路(25)を仕切壁(26)により区画形成するとともに、該外気通路(25)には、前記外気導入通路(19)を接続したことを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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