JP3635674B2 - 昇降装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、昇降装置に関するものであり、例えば、天井から吊下された照明器具を昇降するのに適するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の昇降装置の構成を示している。昇降装置1は、操作部2の操作に応答して、昇降部3を昇降させる装置であり、モータMと、制御部4、駆動部5、エンコーダ6及び検出部7を備えており、モータMを時計方向又は反時計方向に回転させることにより、昇降部3を昇降させる。制御は全て制御部4を介して行われ、操作部2の上昇キー又は下降キーを押している間、キーに応じてモータMを時計方向又は反時計方向へ回転させる方向信号と回転数を制御する制御信号を制御部4で発生させ、その信号をもとに駆動部5でモータMをドライブする。昇降装置1において、モータMに連結された一極式のエンコーダ6を用いて昇降位置制御を行う場合、図14に示すように、上昇操作時に制御部4に入力されるエンコーダ信号はダウンカウントし、下降操作時に制御部4に入力されるエンコーダ信号はアップカウントすることにより昇降位置制御を行うものである。
【0003】
図15は従来の制御部4におけるメイン処理を示している。電源が投入されると、#1で初期処理(イニシャライズ)を行い、#2で操作信号入力判定処理を行う。操作部2からの操作信号入力が無い場合には、#11で回転要求フラグを0として、#2の判定に戻る。#2で操作部2からの操作信号入力が有る場合には、#3で信号入力デコードを行う。デコードされた操作信号が昇降操作であるか否かを#4で判定し、昇降操作でなければ、その操作信号に応じたその他の処理を#10で行い、#11で回転要求フラグを0として、#2の判定に戻る。#4で昇降操作であれば、上昇操作であるか否かを#5で判定し、上昇操作であれば、#6で回転方向フラグを1とし、上昇操作でなければ、#7で回転方向フラグを0とし、それぞれ#8で回転要求フラグを1とし、#9でオーバーラン期間タイマをセットして、#2の判定に戻る。
【0004】
図16はモータの回転処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#21で回転要求フラグが1であるか否かを判定し、1でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#21で回転要求フラグが1であれば、#22で回転方向フラグが1であるか否かを判定する。#22で回転方向フラグが1であれば、#23で上限フラグが0であるか否かを判定し、上限フラグが0であれば、#24で上昇回転処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#23で上限フラグが0でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。また、#22で回転方向フラグが1でなければ、#25で下限フラグが0であるか否かを判定し、下限フラグが0であれば、#26で下降回転処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#25で下限フラグが0でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。
【0005】
図17及び図18はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#32でエンコーダ信号のレベルチェックを行う。#31で回転要求フラグが1でなければ、#33でオーバーラン期間タイマが0であるか否かを判定する。オーバーラン期間タイマが0であれば、割込発生時の処理に戻る。また、オーバーラン期間タイマが0でなければ、オーバーラン期間中であるので、#32に移行し、エンコーダ信号のレベルチェックを行った後、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、HレベルからLレベルに変化したのであれば、#36でDOWNカウント処理を行い、#37でカウント値が0よりも小さいか否かを判定する。カウント値が0よりも小さいときには、#38で上限フラグを1とし、カウント値が0よりも小さいのでなければ、# 9で上限フラグを0とし、それぞれ割込発生時の処理に戻る。また、#35でエンコーダ信号がHレベルからLレベルに変化したのでなければ、割込発生時の処理に戻る。次に、図17の#34で回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、LレベルからHレベルに変化したのであれば、#41でUPカウント処理を行い、#42でカウント値が上限値よりも大きいか否かを判定する。カウント値が上限値よりも大きいときには、#43で下限フラグを1とし、カウント値が上限値よりも大きいのでなければ、#44で下限フラグを0とし、それぞれ割込発生時の処理に戻る。また、#40でエンコーダ信号がLレベルからHレベルに変化したのでなければ、割込発生時の処理に戻る。
【0006】
図19は、モータMの停止時の動作を示している。モータMの停止時には、オーバーランが生じるために、制御部4で制御信号をOFFにして、モータMへの通電を停止させた後においても、一定期間中はエンコーダ信号が入力されることになる。したがって、オーバーラン期間のエンコーダ信号をどちらの方向にカウントすれば良いのか分からなくなるのを防止するために、モータ停止後の一定期間をオーバーラン期間とし、可動中のカウント方向と同じ方向にカウントするようにしている。
【0007】
図20は、昇降範囲の説明図である。上述のように、制御部4では、エンコーダ信号のカウント値に上限値が設定されており、エンコーダ信号のカウント値が上限値又は0に到達した時点でその方向には動作しないようにすることにより、ソフト的にリミットを設けている。また、昇降装置1には昇降範囲の限界を検出する検出部7が設けられており、ソフト的なリミットに到達する前に検出部7により昇降範囲の限界が検出された場合には、位置ずれが生じたとして、エンコーダ6のカウント値を0にリセットするように補正する。すなわち、昇降部3の昇降範囲にはソフト的なリミット位置が設定されており、通常は、このソフト的なリミット位置で昇降部3が停止するが、位置ずれが生じると、検出部作動位置に達することがあり、その場合には、上側のソフト的なリミット位置をエンコーダ6のカウント原点位置(カウント数0)とするように補正を行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来例において、モータMが停止するとき、モータMの磁極数とエンコーダ6の極数が一致していないため、停止した位置がモータMの磁極と磁極の中間であった場合、停止後、すぐに前後どちらかの磁極に移動して停止する。このため、どちらの場合でも図21に示すようなエンコーダ信号が制御部4に入力される。このとき、回転していた方向の磁極へ移動する場合は問題ないが、回転していた方向とは逆方向の磁極の方へ移動した場合には、図21に示すように、余分なエンコーダ信号が出力されることになり、制御部4において、1カウント余分にカウントするため、位置ずれを生じてしまう。
【0009】
この現象が下降動作時に起こると、現在位置の本来のカウント値よりも多くカウントされているので、結果的に、上方向に位置ずれが生じたことになるが、検出部7において位置ずれが検出できるので、カウント原点位置の補正が可能となり、問題はない。ところが、同じ現象が上昇動作時に起こると、現在位置の本来のカウント値よりも少なくカウントされているので、結果的に、図5に示すように、下方向に位置ずれが生じたことになり、検出部7において、位置ずれが検出できなくなる。
【0010】
また、電源の通電中に上昇操作か下降操作を行っている場合には、制御部4において、エンコーダ6からの信号のカウント方向を容易に判断できるが、停止中に外力等により昇降位置が変化した場合、エンコーダ6から信号が出力されても、制御部4においてエンコーダ信号のカウント方向が分からなくなる。また、電源オフ時においては、外力などにより昇降位置が変化しても制御部4は動作していないし、エンコーダ信号も出力されないので、図12に示すように、位置ずれが生じる。その対策として、位置制御をポテンショメータで行う方法も考えられるが、精度が良くないので、細かい制御が必要な場合には適さない。
【0011】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、位置ずれを生じても確実に検出部において位置ずれを検出でき、位置補正が行える昇降装置を提供することにある。また、本発明の他の目的とするところは、通電中でも電源オフ時でも外力などにより昇降位置が変化した場合に位置ずれの補正を可能とし、精度良く昇降位置制御が行える昇降装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モータMに連結された一極式のエンコーダ6からの信号を用いて昇降位置制御を行う昇降装置において、上昇操作時にエンコーダ信号が制御部4に入力された場合には、制御部4のカウント値を必ずアップカウントし、位置ずれする方向を上方向に限定することにより、確実に検出部7において位置ずれを検出でき、位置補正を行えるようにしたものである。また、図6に示すように、ポテンショメータ8を設けて、外力が加わったときには、ポテンショメータ8の出力の増減により昇降部3の移動方向を判定したり、電源オフ時にはポテンショメータ8の値を記憶しておいて、電源再投入時までに昇降部3が移動したときには、ポテンショメータ8の記憶値と現在値を比較することにより、位置補正を行えるようにしたものである。
【0013】
【作用】
通常、モータが停止する際には、オーバーランが生じ、そのときのエンコーダ信号としては、図2に示すように、エンコーダ信号の出力レベルが、H、L、Hと変化する時間T1,T2,T3,T4,T5は前回レベルが変化した時間よりも長くなって行く。また、停止時に余分なエンコーダ信号が出力される場合には、図3に示すように、エンコーダ信号の出力レベルがH、L、Hと変化する時間T5が前回レベルが変化した時間T4よりも短くなる。したがって、上昇操作停止時のオーバーラン期間において、エンコーダ信号の出力レベルが変化する時間が前回レベルが変化した時間よりも短い場合には、エンコーダ信号を逆方向にアップカウントする処理を行うようにすれば良い。このような処理を行うことにより、位置ずれを生じる場合には、図4に示すように、必ず昇降部3が上方向にずれることになるため、検出部により確実に位置ずれを検出でき、位置補正を行うことができる。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。本実施例では、図15〜図18に示した従来例において、エンコーダ信号カウント処理に関する図17の処理を図1の処理に置き換えたものである。図1はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#32でエンコーダ信号のレベルチェックを行う。#31で回転要求フラグが1でなければ、#33でオーバーラン期間タイマが0であるか否かを判定する。オーバーラン期間タイマが0であれば、#332で変化時間確認フラグを0にして、割込発生時の処理に戻る。また、オーバーラン期間タイマが0でなければ、オーバーラン期間中であり、変化時間確認フラグを1にして、#32に移行し、エンコーダ信号のレベルチェックを行い、#325で変化時間タイマをセットした後、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、#341て変化時間確認フラグが0であるか否かを判定し、0であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。#341で変化時間確認フラグが0でなければ、#342で前回変化時間よりも今回変化時間の方が大きいか否かを判定し、前回変化時間<今回変化時間であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、前回変化時間<今回変化時間でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。また、#34で回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。
【0015】
図6は請求項2の発明の構成を示している。この昇降装置では、モータMの回転位置を検出するためのポテンショメータ8を備えている。通電中に外力などにより昇降位置が変化した場合において、制御部4に入力されるポテンショメータ8の電圧変化を読み取り、上方向に移動している場合は、制御部4に入力されるエンコーダ信号をダウンカウントし、下方向に移動している場合はエンコーダ信号をアップカウントすることにより、外力などにより昇降位置が変化しても位置ずれを起こさずに精度良く昇降位置制御が行える。また、構成上、外力等により上方向にモータが回転することがないときは、停止中に入力されるエンコーダ信号は全てアップカウントするように処理させることも可能である。
【0016】
図6に示す昇降装置の電源通電中に外力が加わった場合の動作を図7及び図8に示す。この実施例は、図15〜図18に示した従来例において、エンコーダ信号カウント処理に関する図17の処理を図7の処理に置き換えたものである。図7はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#30でエンコーダ信号のレベルをチェックし、変化が無ければ、割込発生時の処理に戻る。また、エンコーダ信号のレベルに変化が有れば、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。#31で回転要求フラグが1でなければ、#311でポテンショメータの電圧が増えたか否かを判定し、電圧増と判定されれば#312で回転方向フラグを1とし、電圧増と判定されなければ#313で回転方向フラグを0として、それぞれ#34に移行して、回転方向フラグを判定する。
【0017】
次に、図9及び図10は、図7に示す昇降装置の電源断後の再通電時の動作を示している。制御部は、電源オフを検出した場合には、その時点でのポテンショメータの電圧値を記憶部に記憶しておき、再び通電した時点で記憶部から電源オフ時のポテンショメータの電圧値を読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較する。このとき、2値の間に差があれば、電源オフ期間中に昇降位置が変化し、位置ずれが生じたとみて、次の操作時において自動的に検出部に検出されるまで上昇動作を行い、検出された時点で上昇動作を終了し、エンコーダ信号のカウント値を0補正することにより、電源オフ時に昇降位置が変化した場合でも、位置ずれが検出でき、確実に位置補正が行える。
【0018】
図9は図15に示したメイン処理における#1の初期処理と#2の操作信号入力判定処理の間に挿入される処理を示している。電源オフを検出した場合は、その時点でのポテンショメータの電圧値を記憶部に記憶しておき、再び通電した時点で電源断時のポテンショメータの値を記憶部から読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較する。この#101,#102の処理で記憶値と現在値に差があると判定された場合には、#103の位置補正処理を実行する。この位置補正処理を図10に示し説明する。まず、#104で操作信号入力の有無を判定し、操作信号入力があれば、#105で上昇動作処理を行い、#106で検出部が検知動作を行うまで上昇動作を繰り返した後、#107で動作停止処理を行い、#108でエンコーダ信号のカウント値を0に補正する。
【0019】
また、上昇動作を行わずに、図11に示すように、ポテンショメータの変化分をもとに、エンコーダのカウント数を演算処理により補正する方法もある。すなわち、電源断後の再通電時に、記憶部から電源オフ時のポテンショメータの電圧値を読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較し、2値の間に差があれば、昇降範囲内でのポテンショメータの電圧変動範囲Vaと実際に変動した範囲Vbから電源オフ時に移動した距離を移動距離=昇降範囲×(Vb/Va)として算出する。次に、求めた移動距離の間に出力されるエンコーダ信号のカウント数を、カウント数=(移動距離/モータの1回転での移動距離)×エンコーダ極数として算出する。求めたカウント数を用いて、2値の差が正か負かで補正を行う方向を決定し、現在のエンコーダ信号のカウント数に補正をかける。このとき、ポテンショメータのばらつき等を考慮して、ばらつき分程度上方向にずらした形で補正をかけておけば、位置ずれが発生した場合でも確実に検出部で検出でき、位置補正が行える。以上のような処理を行うことにより、電源オフ時に昇降位置が変化した場合においても正確に昇降位置制御が行える。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、昇降装置のモータ停止後のオーバーラン期間中に、エンコーダから出力される信号が、余分なエンコーダ信号であるか、正常なエンコーダ信号であるかをパルス巾から判定するようにしたので、昇降部の位置ずれが生じても、検出部により位置ずれを検出できる方向に位置ずれを生じさせることができ、確実に位置補正を行えるので、精度良く昇降位置制御を行えるという効果がある。
【0021】
請求項2の発明によれば、通電中に外力等により昇降位置が変化したときでも、ポテンショメータの出力を利用して、昇降部の移動方向を判定して、正確にエンコーダ信号をカウントでき、また、請求項3の発明によれば、電源オフ中に昇降位置が変化した場合でも、復電後にポテンショメータの記憶値と現在値に差があれば、昇降部を上限位置まで移動させることにより、確実に位置ずれを検出でき、位置補正を行えるという効果がある。さらに、請求項4の発明によれば、電源オフ中に昇降位置が変化した場合には、復電後にポテンショメータの記憶値と現在値の差から制御部のカウント値を補正するようにしたので、昇降部を上限位置まで移動させなくても、演算処理により位置補正を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1実施例の通常の停止時の動作説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の逆回転後の停止時の動作説明図である。
【図4】本発明の第1実施例による昇降動作の説明図である。
【図5】従来例による昇降動作の説明図である。
【図6】本発明の昇降装置の基本構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例の要部動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の第3実施例の電源投入直後の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例の位置補正処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施例の電源オフ後の復電時の動作説明図である。
【図12】従来例の電源オフ後の復電時の動作説明図である。
【図13】従来の昇降装置の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の昇降装置のエンコーダ信号を示す波形図である。
【図15】従来の昇降装置のメイン処理を示すフローチャートである。
【図16】従来の昇降装置のモータ回転処理を示すフローチャートである。
【図17】従来の昇降装置のカウント処理を示すフローチャートである。
【図18】従来の昇降装置のソフトリミット処理を示すフローチャートである。
【図19】従来の昇降装置のオーバーラン期間の動作説明図である。
【図20】従来の昇降装置の昇降動作の説明図である。
【図21】従来の昇降装置の停止時のエンコーダ信号の波形図である。
【図22】従来の昇降装置の停止時の動作説明図である。
【符号の説明】
1 昇降装置
2 操作部
3 昇降部
4 制御部
5 駆動部
6 エンコーダ
7 検出部
M モータ
【産業上の利用分野】
本発明は、昇降装置に関するものであり、例えば、天井から吊下された照明器具を昇降するのに適するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の昇降装置の構成を示している。昇降装置1は、操作部2の操作に応答して、昇降部3を昇降させる装置であり、モータMと、制御部4、駆動部5、エンコーダ6及び検出部7を備えており、モータMを時計方向又は反時計方向に回転させることにより、昇降部3を昇降させる。制御は全て制御部4を介して行われ、操作部2の上昇キー又は下降キーを押している間、キーに応じてモータMを時計方向又は反時計方向へ回転させる方向信号と回転数を制御する制御信号を制御部4で発生させ、その信号をもとに駆動部5でモータMをドライブする。昇降装置1において、モータMに連結された一極式のエンコーダ6を用いて昇降位置制御を行う場合、図14に示すように、上昇操作時に制御部4に入力されるエンコーダ信号はダウンカウントし、下降操作時に制御部4に入力されるエンコーダ信号はアップカウントすることにより昇降位置制御を行うものである。
【0003】
図15は従来の制御部4におけるメイン処理を示している。電源が投入されると、#1で初期処理(イニシャライズ)を行い、#2で操作信号入力判定処理を行う。操作部2からの操作信号入力が無い場合には、#11で回転要求フラグを0として、#2の判定に戻る。#2で操作部2からの操作信号入力が有る場合には、#3で信号入力デコードを行う。デコードされた操作信号が昇降操作であるか否かを#4で判定し、昇降操作でなければ、その操作信号に応じたその他の処理を#10で行い、#11で回転要求フラグを0として、#2の判定に戻る。#4で昇降操作であれば、上昇操作であるか否かを#5で判定し、上昇操作であれば、#6で回転方向フラグを1とし、上昇操作でなければ、#7で回転方向フラグを0とし、それぞれ#8で回転要求フラグを1とし、#9でオーバーラン期間タイマをセットして、#2の判定に戻る。
【0004】
図16はモータの回転処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#21で回転要求フラグが1であるか否かを判定し、1でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#21で回転要求フラグが1であれば、#22で回転方向フラグが1であるか否かを判定する。#22で回転方向フラグが1であれば、#23で上限フラグが0であるか否かを判定し、上限フラグが0であれば、#24で上昇回転処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#23で上限フラグが0でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。また、#22で回転方向フラグが1でなければ、#25で下限フラグが0であるか否かを判定し、下限フラグが0であれば、#26で下降回転処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。#25で下限フラグが0でなければ、#27で回転停止処理を実行して、割込発生時の処理に戻る。
【0005】
図17及び図18はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#32でエンコーダ信号のレベルチェックを行う。#31で回転要求フラグが1でなければ、#33でオーバーラン期間タイマが0であるか否かを判定する。オーバーラン期間タイマが0であれば、割込発生時の処理に戻る。また、オーバーラン期間タイマが0でなければ、オーバーラン期間中であるので、#32に移行し、エンコーダ信号のレベルチェックを行った後、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、HレベルからLレベルに変化したのであれば、#36でDOWNカウント処理を行い、#37でカウント値が0よりも小さいか否かを判定する。カウント値が0よりも小さいときには、#38で上限フラグを1とし、カウント値が0よりも小さいのでなければ、# 9で上限フラグを0とし、それぞれ割込発生時の処理に戻る。また、#35でエンコーダ信号がHレベルからLレベルに変化したのでなければ、割込発生時の処理に戻る。次に、図17の#34で回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、LレベルからHレベルに変化したのであれば、#41でUPカウント処理を行い、#42でカウント値が上限値よりも大きいか否かを判定する。カウント値が上限値よりも大きいときには、#43で下限フラグを1とし、カウント値が上限値よりも大きいのでなければ、#44で下限フラグを0とし、それぞれ割込発生時の処理に戻る。また、#40でエンコーダ信号がLレベルからHレベルに変化したのでなければ、割込発生時の処理に戻る。
【0006】
図19は、モータMの停止時の動作を示している。モータMの停止時には、オーバーランが生じるために、制御部4で制御信号をOFFにして、モータMへの通電を停止させた後においても、一定期間中はエンコーダ信号が入力されることになる。したがって、オーバーラン期間のエンコーダ信号をどちらの方向にカウントすれば良いのか分からなくなるのを防止するために、モータ停止後の一定期間をオーバーラン期間とし、可動中のカウント方向と同じ方向にカウントするようにしている。
【0007】
図20は、昇降範囲の説明図である。上述のように、制御部4では、エンコーダ信号のカウント値に上限値が設定されており、エンコーダ信号のカウント値が上限値又は0に到達した時点でその方向には動作しないようにすることにより、ソフト的にリミットを設けている。また、昇降装置1には昇降範囲の限界を検出する検出部7が設けられており、ソフト的なリミットに到達する前に検出部7により昇降範囲の限界が検出された場合には、位置ずれが生じたとして、エンコーダ6のカウント値を0にリセットするように補正する。すなわち、昇降部3の昇降範囲にはソフト的なリミット位置が設定されており、通常は、このソフト的なリミット位置で昇降部3が停止するが、位置ずれが生じると、検出部作動位置に達することがあり、その場合には、上側のソフト的なリミット位置をエンコーダ6のカウント原点位置(カウント数0)とするように補正を行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来例において、モータMが停止するとき、モータMの磁極数とエンコーダ6の極数が一致していないため、停止した位置がモータMの磁極と磁極の中間であった場合、停止後、すぐに前後どちらかの磁極に移動して停止する。このため、どちらの場合でも図21に示すようなエンコーダ信号が制御部4に入力される。このとき、回転していた方向の磁極へ移動する場合は問題ないが、回転していた方向とは逆方向の磁極の方へ移動した場合には、図21に示すように、余分なエンコーダ信号が出力されることになり、制御部4において、1カウント余分にカウントするため、位置ずれを生じてしまう。
【0009】
この現象が下降動作時に起こると、現在位置の本来のカウント値よりも多くカウントされているので、結果的に、上方向に位置ずれが生じたことになるが、検出部7において位置ずれが検出できるので、カウント原点位置の補正が可能となり、問題はない。ところが、同じ現象が上昇動作時に起こると、現在位置の本来のカウント値よりも少なくカウントされているので、結果的に、図5に示すように、下方向に位置ずれが生じたことになり、検出部7において、位置ずれが検出できなくなる。
【0010】
また、電源の通電中に上昇操作か下降操作を行っている場合には、制御部4において、エンコーダ6からの信号のカウント方向を容易に判断できるが、停止中に外力等により昇降位置が変化した場合、エンコーダ6から信号が出力されても、制御部4においてエンコーダ信号のカウント方向が分からなくなる。また、電源オフ時においては、外力などにより昇降位置が変化しても制御部4は動作していないし、エンコーダ信号も出力されないので、図12に示すように、位置ずれが生じる。その対策として、位置制御をポテンショメータで行う方法も考えられるが、精度が良くないので、細かい制御が必要な場合には適さない。
【0011】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、位置ずれを生じても確実に検出部において位置ずれを検出でき、位置補正が行える昇降装置を提供することにある。また、本発明の他の目的とするところは、通電中でも電源オフ時でも外力などにより昇降位置が変化した場合に位置ずれの補正を可能とし、精度良く昇降位置制御が行える昇降装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モータMに連結された一極式のエンコーダ6からの信号を用いて昇降位置制御を行う昇降装置において、上昇操作時にエンコーダ信号が制御部4に入力された場合には、制御部4のカウント値を必ずアップカウントし、位置ずれする方向を上方向に限定することにより、確実に検出部7において位置ずれを検出でき、位置補正を行えるようにしたものである。また、図6に示すように、ポテンショメータ8を設けて、外力が加わったときには、ポテンショメータ8の出力の増減により昇降部3の移動方向を判定したり、電源オフ時にはポテンショメータ8の値を記憶しておいて、電源再投入時までに昇降部3が移動したときには、ポテンショメータ8の記憶値と現在値を比較することにより、位置補正を行えるようにしたものである。
【0013】
【作用】
通常、モータが停止する際には、オーバーランが生じ、そのときのエンコーダ信号としては、図2に示すように、エンコーダ信号の出力レベルが、H、L、Hと変化する時間T1,T2,T3,T4,T5は前回レベルが変化した時間よりも長くなって行く。また、停止時に余分なエンコーダ信号が出力される場合には、図3に示すように、エンコーダ信号の出力レベルがH、L、Hと変化する時間T5が前回レベルが変化した時間T4よりも短くなる。したがって、上昇操作停止時のオーバーラン期間において、エンコーダ信号の出力レベルが変化する時間が前回レベルが変化した時間よりも短い場合には、エンコーダ信号を逆方向にアップカウントする処理を行うようにすれば良い。このような処理を行うことにより、位置ずれを生じる場合には、図4に示すように、必ず昇降部3が上方向にずれることになるため、検出部により確実に位置ずれを検出でき、位置補正を行うことができる。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。本実施例では、図15〜図18に示した従来例において、エンコーダ信号カウント処理に関する図17の処理を図1の処理に置き換えたものである。図1はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#32でエンコーダ信号のレベルチェックを行う。#31で回転要求フラグが1でなければ、#33でオーバーラン期間タイマが0であるか否かを判定する。オーバーラン期間タイマが0であれば、#332で変化時間確認フラグを0にして、割込発生時の処理に戻る。また、オーバーラン期間タイマが0でなければ、オーバーラン期間中であり、変化時間確認フラグを1にして、#32に移行し、エンコーダ信号のレベルチェックを行い、#325で変化時間タイマをセットした後、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、#341て変化時間確認フラグが0であるか否かを判定し、0であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。#341で変化時間確認フラグが0でなければ、#342で前回変化時間よりも今回変化時間の方が大きいか否かを判定し、前回変化時間<今回変化時間であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、前回変化時間<今回変化時間でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。また、#34で回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。
【0015】
図6は請求項2の発明の構成を示している。この昇降装置では、モータMの回転位置を検出するためのポテンショメータ8を備えている。通電中に外力などにより昇降位置が変化した場合において、制御部4に入力されるポテンショメータ8の電圧変化を読み取り、上方向に移動している場合は、制御部4に入力されるエンコーダ信号をダウンカウントし、下方向に移動している場合はエンコーダ信号をアップカウントすることにより、外力などにより昇降位置が変化しても位置ずれを起こさずに精度良く昇降位置制御が行える。また、構成上、外力等により上方向にモータが回転することがないときは、停止中に入力されるエンコーダ信号は全てアップカウントするように処理させることも可能である。
【0016】
図6に示す昇降装置の電源通電中に外力が加わった場合の動作を図7及び図8に示す。この実施例は、図15〜図18に示した従来例において、エンコーダ信号カウント処理に関する図17の処理を図7の処理に置き換えたものである。図7はエンコーダ信号カウント処理のための割込処理であり、一定時間毎にタイマー割込により実行される。まず、#30でエンコーダ信号のレベルをチェックし、変化が無ければ、割込発生時の処理に戻る。また、エンコーダ信号のレベルに変化が有れば、#31で回転要求フラグが1であるか否かを判定する。回転要求フラグが1であれば、#34で回転方向フラグを判定する。回転方向フラグが1であれば、図18の#35でエンコーダ信号のレベル変化を判定し、回転方向フラグが1でなければ、図18の#40でエンコーダ信号のレベル変化を判定する。#31で回転要求フラグが1でなければ、#311でポテンショメータの電圧が増えたか否かを判定し、電圧増と判定されれば#312で回転方向フラグを1とし、電圧増と判定されなければ#313で回転方向フラグを0として、それぞれ#34に移行して、回転方向フラグを判定する。
【0017】
次に、図9及び図10は、図7に示す昇降装置の電源断後の再通電時の動作を示している。制御部は、電源オフを検出した場合には、その時点でのポテンショメータの電圧値を記憶部に記憶しておき、再び通電した時点で記憶部から電源オフ時のポテンショメータの電圧値を読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較する。このとき、2値の間に差があれば、電源オフ期間中に昇降位置が変化し、位置ずれが生じたとみて、次の操作時において自動的に検出部に検出されるまで上昇動作を行い、検出された時点で上昇動作を終了し、エンコーダ信号のカウント値を0補正することにより、電源オフ時に昇降位置が変化した場合でも、位置ずれが検出でき、確実に位置補正が行える。
【0018】
図9は図15に示したメイン処理における#1の初期処理と#2の操作信号入力判定処理の間に挿入される処理を示している。電源オフを検出した場合は、その時点でのポテンショメータの電圧値を記憶部に記憶しておき、再び通電した時点で電源断時のポテンショメータの値を記憶部から読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較する。この#101,#102の処理で記憶値と現在値に差があると判定された場合には、#103の位置補正処理を実行する。この位置補正処理を図10に示し説明する。まず、#104で操作信号入力の有無を判定し、操作信号入力があれば、#105で上昇動作処理を行い、#106で検出部が検知動作を行うまで上昇動作を繰り返した後、#107で動作停止処理を行い、#108でエンコーダ信号のカウント値を0に補正する。
【0019】
また、上昇動作を行わずに、図11に示すように、ポテンショメータの変化分をもとに、エンコーダのカウント数を演算処理により補正する方法もある。すなわち、電源断後の再通電時に、記憶部から電源オフ時のポテンショメータの電圧値を読み出し、現在のポテンショメータの電圧値と比較し、2値の間に差があれば、昇降範囲内でのポテンショメータの電圧変動範囲Vaと実際に変動した範囲Vbから電源オフ時に移動した距離を移動距離=昇降範囲×(Vb/Va)として算出する。次に、求めた移動距離の間に出力されるエンコーダ信号のカウント数を、カウント数=(移動距離/モータの1回転での移動距離)×エンコーダ極数として算出する。求めたカウント数を用いて、2値の差が正か負かで補正を行う方向を決定し、現在のエンコーダ信号のカウント数に補正をかける。このとき、ポテンショメータのばらつき等を考慮して、ばらつき分程度上方向にずらした形で補正をかけておけば、位置ずれが発生した場合でも確実に検出部で検出でき、位置補正が行える。以上のような処理を行うことにより、電源オフ時に昇降位置が変化した場合においても正確に昇降位置制御が行える。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、昇降装置のモータ停止後のオーバーラン期間中に、エンコーダから出力される信号が、余分なエンコーダ信号であるか、正常なエンコーダ信号であるかをパルス巾から判定するようにしたので、昇降部の位置ずれが生じても、検出部により位置ずれを検出できる方向に位置ずれを生じさせることができ、確実に位置補正を行えるので、精度良く昇降位置制御を行えるという効果がある。
【0021】
請求項2の発明によれば、通電中に外力等により昇降位置が変化したときでも、ポテンショメータの出力を利用して、昇降部の移動方向を判定して、正確にエンコーダ信号をカウントでき、また、請求項3の発明によれば、電源オフ中に昇降位置が変化した場合でも、復電後にポテンショメータの記憶値と現在値に差があれば、昇降部を上限位置まで移動させることにより、確実に位置ずれを検出でき、位置補正を行えるという効果がある。さらに、請求項4の発明によれば、電源オフ中に昇降位置が変化した場合には、復電後にポテンショメータの記憶値と現在値の差から制御部のカウント値を補正するようにしたので、昇降部を上限位置まで移動させなくても、演算処理により位置補正を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1実施例の通常の停止時の動作説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の逆回転後の停止時の動作説明図である。
【図4】本発明の第1実施例による昇降動作の説明図である。
【図5】従来例による昇降動作の説明図である。
【図6】本発明の昇降装置の基本構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例の要部動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の第3実施例の電源投入直後の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例の位置補正処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施例の電源オフ後の復電時の動作説明図である。
【図12】従来例の電源オフ後の復電時の動作説明図である。
【図13】従来の昇降装置の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の昇降装置のエンコーダ信号を示す波形図である。
【図15】従来の昇降装置のメイン処理を示すフローチャートである。
【図16】従来の昇降装置のモータ回転処理を示すフローチャートである。
【図17】従来の昇降装置のカウント処理を示すフローチャートである。
【図18】従来の昇降装置のソフトリミット処理を示すフローチャートである。
【図19】従来の昇降装置のオーバーラン期間の動作説明図である。
【図20】従来の昇降装置の昇降動作の説明図である。
【図21】従来の昇降装置の停止時のエンコーダ信号の波形図である。
【図22】従来の昇降装置の停止時の動作説明図である。
【符号の説明】
1 昇降装置
2 操作部
3 昇降部
4 制御部
5 駆動部
6 エンコーダ
7 検出部
M モータ
Claims (4)
- 昇降部と、昇降部を昇降させる駆動部と、駆動部に連結されたエンコーダと、昇降範囲の限界を検出する検出部と、少なくとも上昇操作と下降操作を含む各操作を行う操作部と、少なくとも上昇制御と下降制御を含む各制御を行う制御部とを備え、前記制御部はエンコーダからの信号を駆動部の駆動方向に応じてカウントするカウンタを有する昇降装置において、前記制御部は、駆動部が停止した後の一定期間内にエンコーダからの信号のパルス巾を計測する手段と、パルス巾が単調増加している間は前記カウンタのカウント方向を駆動部の直前の駆動方向と同一方向に設定し、パルス巾が減少すると前記カウンタのカウント方向を駆動部の直前の駆動方向とは逆方向に設定する制御を行う手段を含むことを特徴とする昇降装置。
- 昇降部と、昇降部を昇降させる駆動部と、駆動部に連結されたエンコーダと、昇降範囲の限界を検出する検出部と、少なくとも上昇操作と下降操作を含む各操作を行う操作部と、少なくとも上昇制御と下降制御を含む各制御を行う制御部とを備え、前記制御部はエンコーダからの信号を駆動部の駆動方向に応じてカウントするカウンタを有する昇降装置において、駆動部に連結されたポテンショメータを備え、前記制御部は駆動部の停止中に外力で昇降部が移動したときに、ポテンショメータの出力の増減により昇降部の移動方向を判定して前記カウンタのカウント値を前記エンコーダからの信号により増減する制御を行う手段を含むことを特徴とする昇降装置。
- 昇降部と、昇降部を昇降させる駆動部と、駆動部に連結されたエンコーダと、昇降範囲の限界を検出する検出部と、少なくとも上昇操作と下降操作を含む各操作を行う操作部と、少なくとも上昇制御と下降制御を含む各制御を行う制御部とを備え、前記制御部は電源の通電中はエンコーダからの信号を駆動部の駆動方向に応じてカウントするカウンタを有する昇降装置において、駆動部に連結されたポテンショメータと、電源オフ時のポテンショメータの値を記憶して電源オフ中でも記憶を保持できる記憶部を備え、前記検出部は昇降部の上限位置にのみ設置され、制御部は昇降部が検出部で検出されたときに、前記カウンタをリセットする第1の制御手段と、電源オフ後の再通電時に前記記憶部から読み出されたポテンショメータの値とポテンショメータから読み出された現在の値とが異なるときに、昇降部を上限位置まで駆動する第2の制御手段を含むことを特徴とする昇降装置。
- 昇降部と、昇降部を昇降させる駆動部と、駆動部に連結されたエンコーダと、昇降範囲の限界を検出する検出部と、少なくとも上昇操作と下降操作を含む各操作を行う操作部と、少なくとも上昇制御と下降制御を含む各制御を行う制御部とを備え、前記制御部は電源の通電中はエンコーダからの信号を駆動部の駆動方向に応じてカウントするカウンタを有する昇降装置において、駆動部に連結されたポテンショメータと、電源オフ時のポテンショメータの値を記憶して電源オフ中でも記憶を保持できる記憶部を備え、電源オフ後の再通電時に前記記憶部から読み出されたポテンショメータの値とポテンショメータから読み出された現在の値との差分を求めて前記カウンタのカウント値を補正する演算手段を含むことを特徴とする昇降装置。
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