JP3635457B2 - 精密部品搬送用トレー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路、記憶回路等の半導体素子や各種の異形部品(例えばコネクタ、スイッチ、発信器)等、種々の電子機器もしくは精密機械組立て用の比較的小型の精密部品等(これらを総称して「ICチップ」という)を個別に保持して、自動組立機等に搬入するのに適した精密部品搬送用のトレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の作動信頼性と組立て能率とを向上すべく殆どの主要回路部品がチップ化される傾向にある。そのため、種々の中間加工ラインや最終組立てライン等へのICチップ供給には、コンパクトで互いに連結可能な単位トレーを一体成型品によって形成して、これらトレーを連鎖状に連結して加工ラインに送り込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したトレーは、搬送物品を移送途中で脱落しないように確実に保持すると同時に、ライン上でロボットアームで容易に取り出せるように搬送物品の把持を解除する機能が要求され、併せて、一体成型品によるコストの低減化が求められる。そこで従来では、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構の揺動アームによって、爪片が物品保持位置と解除位置とに反転するようにしたものが多く採用されている。
【0004】
しかし、このようなトグル機構における揺動アームは、反転時にトレー本体の構造体に変形やひずみが生じると共に、トレー本体や爪片との連結ヒンジ部に無理な荷重が負荷されて引きちぎられることがあるので、強力な反転力、即ち保持力を付与させるには限界がある。また、繰り返しの反転揺動に対する耐力に欠け、損傷し易いという課題を有していた。
【0005】
そこで本発明は、揺動アームの反転時における弧状突出量を吸収緩和して揺動アームの引きちぎれの発生を防止すると共に、強力な反転保持力を発揮することができ、繰り返しの反転揺動に耐える機能を備えた一体成型品のトレーを提供することを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明に係るトレーにあっては、合成樹脂材による一体成型品であって、搬送対象精密部品を収納する収納凹部1を備えたトレー本体2と、前記トレー本体2の前端縁並びに後端縁に形成されたトレー連結用の連結片5,6と、前記物品収納凹部1の左右に配置されて、該物品収納凹部1に収納された物品Bを左右から挟着保持するための一対のホルダー7,7とからなり、該ホルダー7は、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構とした揺動アーム8を介してトレー本体2に連結されていて、該揺動アーム8の姿勢反転によりホルダー7の先端が物品収納凹部1の領域内に出没するように形成されている搬送用トレーであって、前記揺動アーム8の反転時の弧状突出量を吸収緩和する弾性部材9が、前記揺動アーム8と相対する位置でホルダー7とトレー本体2との間に一体的に形成されている構造とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
前記物品収納凹部1の左右にそれぞれ配置された揺動アーム8は、2本1組とするのがよい。また、ホルダー7の下面には収納凹部1に物品Bを収納したときに、自動機の爪が係合してホルダーを物品保持位置に前進させるダボ13を設けるのがよい。また、トレー本体2の左右または片側にコマ送り用の係合部4を形成しておくと円滑な送り移動ができる。
【0008】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図5において符号Aで本発明のトレーを示す。このトレーAはICチップ等の搬送物品Bを収納する平面視略四角形の物品収納凹部1を備えた四角枠状のトレー本体2を含み、合成樹脂材によって一体成形されている。樹脂材料として、例えばポリアセタール(POM)が好ましい。前記物品収納凹部1は、物品Bが収納された時に収納凹部1の内面と物品Bとの間に、ロボットハンドの爪がはまり込むことができる隙間ができるように、物品Bより一回り大きな寸法で形成されている。尚、本実施例では物品収納凹部1の前後巾が18mm、左右巾が20mmで形成されている。
【0009】
前記トレー本体2の水平な左右側壁11,11の上端に連なる左右の側縁部分3,3に、搬送機構のコマ送り用係合部4…が所定のピッチをあけて形成されている。この実施例では、係合部4…は穴で形成されているが突起体でもよい。この係合部4…は形成しないで、トレー本体2の後壁面10を係止して送ることもできる。更にトレー本体2の前、後壁面10,10にトレー相互を屈曲可能に連鎖状に連結するための左右一対ずつの連結片5,6が水平に延出形成されている。
【0010】
この一方の連結片5は開口縁部を若干狭くした上向きに開口する略U字形の凹溝5aを備え、他方の連結片6には前記凹溝5aの狭くなった開口部の巾より大径で、且つ該凹溝5aに押し込み嵌合することが可能な径をもつ横向きの嵌合ピン6aが設けられている。従って、一方のトレーの連結片6の嵌合ピン6aを、他方のトレーの連結片5の凹溝5aに開口部を押し広げるようにして押し込むことによって、トレー相互を簡単に連鎖状に連結することができる。連結された状態では、嵌合ピン6aが前記凹溝5aの狭くなった開口縁部の巾より大径で形成されているから、トレー走行中に容易に分離するようなことはない。またトレーどうしを分離するときは、嵌合ピン6aを凹溝5aから弾性係合力に抗して上方に引き出すことにより簡単に行うことができる。
【0011】
前記物品収納凹部1に面して左右から該物品収納凹部1に収納された物品Bを、挟着保持するための左右一対のホルダー7,7が設けられている。該ホルダー7,7は、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構とした2本1組の揺動アーム8を介してトレー本体2に連結されていて、該揺動アーム8の姿勢反転によりホルダーの先端が物品収納凹部1の領域内に出没するように形成されている。この揺動アーム8は確実な反転力が得られるように、図示したように平行に配置された2本1組のアームで形成するのがよい
【0012】
更に、前記揺動アーム8の反転時の弧状突出量を吸収緩和する弾性部材9が設けられている。この弾性部材9は、揺動アーム8が反転運動するときに、揺動アーム8の両端ヒンジ部にかかる圧縮歪みを緩和し、扇形移動が円滑にでき、かつ、ホルダー7を両持ち保持状態とするために、前記揺動アーム8に対して前後に相対する位置でホルダー7とトレー本体2との間に設けられている。図示のものでは弧状としてあるがV字形やC字形のものとすることができる。
【0013】
前記ホルダー7の下面には、収納凹部1に物品Bを収納したときに自動機の爪が係合してホルダー7を物品保持位置に移動させるダボ13が設けられている。また、物品収納凹部1の底は、該凹部に収納された物品Bを下方から押し出すことができるように開口されている。
【0014】
尚、図面中の符号12は、搬送途中にトレーに物品Bがあるかどうかを機械的に検出し、その何れかの場合に、機械の爪によって反転されて検出結果を表す検出用のトグル機構であるが、このトグル機構は、本発明のトレーにおいて省略することもできる。
【0015】
上記のごとく構成されたトレーAにあっては、連結片5,6によって多数のトレーを連鎖状に連結し、この収納凹部1にICチップ等の物品Bを収納して、揺動アーム8を反転させることにより、ホルダー7で左右から挟着保持させて加工ラインに送り込んで使用する。この揺動アーム8の反転時に、揺動アーム8と前後に相対して弾性部材9が設けられているので、揺動アーム8の扇形移動に伴って生じる両端ヒンジ部にかかる圧縮歪みやデッドポイント通過時に生じる衝撃が弾性部材9によって吸収緩和され、揺動アーム8のヒンジ部の損傷や引きちぎれの発生をなくすることができる。その結果、より大きな反転力を揺動アーム8に付与させることができて、ホルダー7による物品Bの確実な保持力を発揮することができる。
【0016】
本発明において、トレー本体2の物品収納部1の形態は、収納される物品Bの形態に応じて変更されることは勿論である。また、それに応じて、ホルダーの位置や形状も変更されよう。
【0017】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものでなく、その構成要件を備え、かつ前記の目的を達成し、下記の効果を有する限りにおいては適宜に改変して実施することができるものである。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明にあっては、トグル機構の揺動アームと相対した位置に弾性部材が設けられているので、揺動アームの反転時に、揺動アームの両端ヒンジ部にかかる大きな圧縮歪みや、扇形揺動による弧状突出量を弾性部材によって吸収緩和させることができ、揺動アームのヒンジ部に生ずる損傷や引きちぎれの発生を未然に防止することができ、その結果、より大きな反転力を揺動アームに付与させることができ、揺動アームと弾性部材とでホルダーを面持ち状に安定保持させるのでホルダーの出退両姿勢を安定維持でき、物品の確実且つ強力な保持力を長期にわたって発揮することができるといった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトレーの一実施例を示す斜視図。
【図2】上記トレーの平面図。
【図3】上記トレーの正面図。
【図4】上記トレーにおけるホルダー部分の拡大平面図。
【図5】上記トレーにおけるホルダー部分が物品挟着位置に移動した状態を示す図4同様の拡大平面図。
【符号の説明】
1 物品収納凹部
2 トレー本体
3 左右側縁
4 コマ送り用係合部
5 連結片
6 連結片
7 ホルダー
8 揺動アーム
9 弾性部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路、記憶回路等の半導体素子や各種の異形部品(例えばコネクタ、スイッチ、発信器)等、種々の電子機器もしくは精密機械組立て用の比較的小型の精密部品等(これらを総称して「ICチップ」という)を個別に保持して、自動組立機等に搬入するのに適した精密部品搬送用のトレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の作動信頼性と組立て能率とを向上すべく殆どの主要回路部品がチップ化される傾向にある。そのため、種々の中間加工ラインや最終組立てライン等へのICチップ供給には、コンパクトで互いに連結可能な単位トレーを一体成型品によって形成して、これらトレーを連鎖状に連結して加工ラインに送り込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したトレーは、搬送物品を移送途中で脱落しないように確実に保持すると同時に、ライン上でロボットアームで容易に取り出せるように搬送物品の把持を解除する機能が要求され、併せて、一体成型品によるコストの低減化が求められる。そこで従来では、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構の揺動アームによって、爪片が物品保持位置と解除位置とに反転するようにしたものが多く採用されている。
【0004】
しかし、このようなトグル機構における揺動アームは、反転時にトレー本体の構造体に変形やひずみが生じると共に、トレー本体や爪片との連結ヒンジ部に無理な荷重が負荷されて引きちぎられることがあるので、強力な反転力、即ち保持力を付与させるには限界がある。また、繰り返しの反転揺動に対する耐力に欠け、損傷し易いという課題を有していた。
【0005】
そこで本発明は、揺動アームの反転時における弧状突出量を吸収緩和して揺動アームの引きちぎれの発生を防止すると共に、強力な反転保持力を発揮することができ、繰り返しの反転揺動に耐える機能を備えた一体成型品のトレーを提供することを主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明に係るトレーにあっては、合成樹脂材による一体成型品であって、搬送対象精密部品を収納する収納凹部1を備えたトレー本体2と、前記トレー本体2の前端縁並びに後端縁に形成されたトレー連結用の連結片5,6と、前記物品収納凹部1の左右に配置されて、該物品収納凹部1に収納された物品Bを左右から挟着保持するための一対のホルダー7,7とからなり、該ホルダー7は、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構とした揺動アーム8を介してトレー本体2に連結されていて、該揺動アーム8の姿勢反転によりホルダー7の先端が物品収納凹部1の領域内に出没するように形成されている搬送用トレーであって、前記揺動アーム8の反転時の弧状突出量を吸収緩和する弾性部材9が、前記揺動アーム8と相対する位置でホルダー7とトレー本体2との間に一体的に形成されている構造とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
前記物品収納凹部1の左右にそれぞれ配置された揺動アーム8は、2本1組とするのがよい。また、ホルダー7の下面には収納凹部1に物品Bを収納したときに、自動機の爪が係合してホルダーを物品保持位置に前進させるダボ13を設けるのがよい。また、トレー本体2の左右または片側にコマ送り用の係合部4を形成しておくと円滑な送り移動ができる。
【0008】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図5において符号Aで本発明のトレーを示す。このトレーAはICチップ等の搬送物品Bを収納する平面視略四角形の物品収納凹部1を備えた四角枠状のトレー本体2を含み、合成樹脂材によって一体成形されている。樹脂材料として、例えばポリアセタール(POM)が好ましい。前記物品収納凹部1は、物品Bが収納された時に収納凹部1の内面と物品Bとの間に、ロボットハンドの爪がはまり込むことができる隙間ができるように、物品Bより一回り大きな寸法で形成されている。尚、本実施例では物品収納凹部1の前後巾が18mm、左右巾が20mmで形成されている。
【0009】
前記トレー本体2の水平な左右側壁11,11の上端に連なる左右の側縁部分3,3に、搬送機構のコマ送り用係合部4…が所定のピッチをあけて形成されている。この実施例では、係合部4…は穴で形成されているが突起体でもよい。この係合部4…は形成しないで、トレー本体2の後壁面10を係止して送ることもできる。更にトレー本体2の前、後壁面10,10にトレー相互を屈曲可能に連鎖状に連結するための左右一対ずつの連結片5,6が水平に延出形成されている。
【0010】
この一方の連結片5は開口縁部を若干狭くした上向きに開口する略U字形の凹溝5aを備え、他方の連結片6には前記凹溝5aの狭くなった開口部の巾より大径で、且つ該凹溝5aに押し込み嵌合することが可能な径をもつ横向きの嵌合ピン6aが設けられている。従って、一方のトレーの連結片6の嵌合ピン6aを、他方のトレーの連結片5の凹溝5aに開口部を押し広げるようにして押し込むことによって、トレー相互を簡単に連鎖状に連結することができる。連結された状態では、嵌合ピン6aが前記凹溝5aの狭くなった開口縁部の巾より大径で形成されているから、トレー走行中に容易に分離するようなことはない。またトレーどうしを分離するときは、嵌合ピン6aを凹溝5aから弾性係合力に抗して上方に引き出すことにより簡単に行うことができる。
【0011】
前記物品収納凹部1に面して左右から該物品収納凹部1に収納された物品Bを、挟着保持するための左右一対のホルダー7,7が設けられている。該ホルダー7,7は、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構とした2本1組の揺動アーム8を介してトレー本体2に連結されていて、該揺動アーム8の姿勢反転によりホルダーの先端が物品収納凹部1の領域内に出没するように形成されている。この揺動アーム8は確実な反転力が得られるように、図示したように平行に配置された2本1組のアームで形成するのがよい
【0012】
更に、前記揺動アーム8の反転時の弧状突出量を吸収緩和する弾性部材9が設けられている。この弾性部材9は、揺動アーム8が反転運動するときに、揺動アーム8の両端ヒンジ部にかかる圧縮歪みを緩和し、扇形移動が円滑にでき、かつ、ホルダー7を両持ち保持状態とするために、前記揺動アーム8に対して前後に相対する位置でホルダー7とトレー本体2との間に設けられている。図示のものでは弧状としてあるがV字形やC字形のものとすることができる。
【0013】
前記ホルダー7の下面には、収納凹部1に物品Bを収納したときに自動機の爪が係合してホルダー7を物品保持位置に移動させるダボ13が設けられている。また、物品収納凹部1の底は、該凹部に収納された物品Bを下方から押し出すことができるように開口されている。
【0014】
尚、図面中の符号12は、搬送途中にトレーに物品Bがあるかどうかを機械的に検出し、その何れかの場合に、機械の爪によって反転されて検出結果を表す検出用のトグル機構であるが、このトグル機構は、本発明のトレーにおいて省略することもできる。
【0015】
上記のごとく構成されたトレーAにあっては、連結片5,6によって多数のトレーを連鎖状に連結し、この収納凹部1にICチップ等の物品Bを収納して、揺動アーム8を反転させることにより、ホルダー7で左右から挟着保持させて加工ラインに送り込んで使用する。この揺動アーム8の反転時に、揺動アーム8と前後に相対して弾性部材9が設けられているので、揺動アーム8の扇形移動に伴って生じる両端ヒンジ部にかかる圧縮歪みやデッドポイント通過時に生じる衝撃が弾性部材9によって吸収緩和され、揺動アーム8のヒンジ部の損傷や引きちぎれの発生をなくすることができる。その結果、より大きな反転力を揺動アーム8に付与させることができて、ホルダー7による物品Bの確実な保持力を発揮することができる。
【0016】
本発明において、トレー本体2の物品収納部1の形態は、収納される物品Bの形態に応じて変更されることは勿論である。また、それに応じて、ホルダーの位置や形状も変更されよう。
【0017】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものでなく、その構成要件を備え、かつ前記の目的を達成し、下記の効果を有する限りにおいては適宜に改変して実施することができるものである。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明にあっては、トグル機構の揺動アームと相対した位置に弾性部材が設けられているので、揺動アームの反転時に、揺動アームの両端ヒンジ部にかかる大きな圧縮歪みや、扇形揺動による弧状突出量を弾性部材によって吸収緩和させることができ、揺動アームのヒンジ部に生ずる損傷や引きちぎれの発生を未然に防止することができ、その結果、より大きな反転力を揺動アームに付与させることができ、揺動アームと弾性部材とでホルダーを面持ち状に安定保持させるのでホルダーの出退両姿勢を安定維持でき、物品の確実且つ強力な保持力を長期にわたって発揮することができるといった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトレーの一実施例を示す斜視図。
【図2】上記トレーの平面図。
【図3】上記トレーの正面図。
【図4】上記トレーにおけるホルダー部分の拡大平面図。
【図5】上記トレーにおけるホルダー部分が物品挟着位置に移動した状態を示す図4同様の拡大平面図。
【符号の説明】
1 物品収納凹部
2 トレー本体
3 左右側縁
4 コマ送り用係合部
5 連結片
6 連結片
7 ホルダー
8 揺動アーム
9 弾性部材
Claims (1)
- 合成樹脂材による一体成型品であって、搬送対象精密部品を収納する収納凹部(1)を備えたトレー本体(2)と、前記トレー本体(2)の前端縁並びに後端縁に形成されたトレー連結用の連結片(5),(6)と、前記物品収納凹部(1)の左右に配置されて、該物品収納凹部(1)に収納された物品(B)を左右から挟着保持するための一対のホルダー(7),(7)とからなり、該ホルダー(7)は、デッドポイントを境として姿勢を反転するトグル機構とした揺動アーム(8)を介してトレー本体(2)に連結されていて、該揺動アーム(8)の姿勢反転によりホルダー(7)の先端が物品収納凹部(1)の領域内に出没するように形成されている搬送用トレーであって、前記揺動アーム(8)の反転時の弧状突出量を吸収緩和する弾性部材(9)が、前記揺動アーム(8)と相対する位置でホルダー(7)とトレー本体(2)との間に一体的に形成されている精密部品搬送用トレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31202899A JP3635457B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 精密部品搬送用トレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31202899A JP3635457B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 精密部品搬送用トレー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001130685A JP2001130685A (ja) | 2001-05-15 |
JP3635457B2 true JP3635457B2 (ja) | 2005-04-06 |
Family
ID=18024362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31202899A Expired - Fee Related JP3635457B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 精密部品搬送用トレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3635457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101551935B1 (ko) | 2014-03-19 | 2015-09-09 | 주식회사 한일하이테크 | 디스플레이 패널용 트레이 |
-
1999
- 1999-11-02 JP JP31202899A patent/JP3635457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101551935B1 (ko) | 2014-03-19 | 2015-09-09 | 주식회사 한일하이테크 | 디스플레이 패널용 트레이 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001130685A (ja) | 2001-05-15 |
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Legal Events
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